JPH03103263A - コンタクトレンズの消毒方法 - Google Patents

コンタクトレンズの消毒方法

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JPH03103263A
JPH03103263A JP1239678A JP23967889A JPH03103263A JP H03103263 A JPH03103263 A JP H03103263A JP 1239678 A JP1239678 A JP 1239678A JP 23967889 A JP23967889 A JP 23967889A JP H03103263 A JPH03103263 A JP H03103263A
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JP
Japan
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hydrogen peroxide
lens
disinfection
activated carbon
peroxide solution
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JP1239678A
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English (en)
Inventor
Makoto Sakai
信 酒井
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TOME SANGYO KK
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TOME SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はコンタクトレンズの消毒方法に関する。
[従来の技術] コンタクトレンズ(以下、レンズという)、なかでも含
水性のレンズは、目に装用しているあいだや保存液中に
保存しているあいだなどにレンズ表面やレンズ内に細菌
などが繁殖して汚染されやすいので、定期的に消毒が施
される必要がある。
レンズを消毒する方法には、大きく分けて熱を加えて消
毒する加熱消毒方法と、殺菌剤により消毒する、いわゆ
るコールド消毒方法(化学的消毒方法)とがある。
前記コールド消毒方法は、さらに塩化ペンザルコニウム
、クロロヘキシジン塩やチメロサールのような有機水銀
化合物などの通常の殺菌剤を用いて消毒する方法と、分
解させることにより無毒化しうる過酸化水素を用いる消
毒方法とに分けられる。
前記過酸化水素を用いる消毒方法では、消毒後に過酸化
水素を分解する必要があるが、かかる過酸化水素を分解
する方法としては、たとえば白金などの金属触媒を用い
る方法、ピルビン酸などの還元剤を用いる方法、カタラ
ーゼ、ベルオキシダーゼなどの酵素触媒を用いる方法な
どが知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、加熱消毒方法およびコールド消毒方法に
は以下に述べるような欠点や問題点などがある。
(イ)加熱消毒方法 加熱消毒方法においては、加熱する手段として一般に電
気による加熱手段が採用されている。
電気による加熱手段では、一般に電力会社などから供給
される一般家庭用のtoov電源を必要とするため、た
とえば旅行などの際にレンズに加熱消毒を施す必要があ
るときに適当なコンセントがなかったり、使用電圧が異
なり、加熱消毒を施すことができないことがある。また
、加熱消毒をするための装置がややもするとコンパクト
な装置とはなりえず、持ち運ぶにはかさばるので不便で
あるという欠点もある。さらには、レンズを完全に消毒
するためには、塩水溶液中でおよそ1時間もの長時間加
熱処理(加熱開始から煮沸(厚生省基準:100℃、2
0分間以上〉)および放冷処理を施す必要があるため、
その処理はきわめて煩わしいものであった。
(口)コールド消毒方法 (a)過酸化水素以外の殺菌剤を用いる方法前記したよ
うに、殺菌剤を含む水溶液中にレンズを浸漬して消毒す
る方法であるが、とくに含水性のレンズにあってはその
レンズ中・に殺菌剤が浸入して蓄積し、しかも吸着され
やすいので、消毒後にレンズを塩水溶液などで充分にす
すいでも充分にそのレンズ中の殺菌剤を取り除くことが
できないことがある。
このような状態でレンズを眼に装用すると、レンズから
徐々に放出される殺菌剤により、眼の粘膜などに刺激を
与えたり、アレルギー反応を起こす原因にもなるという
欠点がある。
山》過酸化水素を用いる方法 過酸化水素は容易に分解し、無毒化にすることができる
ものであるので、レンズの表面やレンズ中に存在する過
酸化水素を完全に分解してしまえば、前記のような眼の
粘膜などに刺激を与えたり、アレルギー反応を起こすと
いうような欠点を回避しうるという利点があるとはいう
ものの、従来の過酸化水素を分解する方法には以下のよ
うな欠点がある。
0)白金黒などの金属触媒により過酸化水素を分解する
方法 前記白金黒触媒は、過酸化水素の分解力が大きいもので
あるが、その反面かかる白金黒触媒は、塩化白金酸を担
体上に被覆したのち水素還元してえられるものであり、
その製造過程が複雑であり、しかもかかる白金黒触媒な
どを用いる方法には高価な装置が必要であり、また白金
黒の剥離による遊離白金または遊離白金イオンがレンズ
表面やレンズ内部に残留するのでかかるレンズを装用し
たぱあいには眼に対する安全性に問題がある。さらに、
この方法では低濃度の過酸化水素に対してはそれを分解
する効果が小さい。
■ビルビン酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの還元剤に
より過酸化水素を分解する方法前記還元剤は、過酸化水
素に対する分解力が金属触媒や酵素触媒と比べて小さく
、安定性および速効力が低い。また、たとえば酢酸イオ
ンなどのイオンが発生するため、それがレンズ表面やレ
ンズ内部に残留したぱあいには眼に対する安全性にも問
題がある。また、使用の際には還元剤特有の臭いがあり
、還元剤の色がレンズに付着することがあるなどの欠点
がある。
■過酸化物および中和剤を含む錠剤により過酸化水素を
分解する方法 この方法では錠剤を製造するための煩雑な工程を必要と
し、また、錠剤が過酸化水素溶液中で均一に溶解されに
くいという欠点がある。
(ヘ)電気分解により過酸化水素を分解する方法この方
法では、過酸化水素を分解するための装置が腹雑でかつ
高価になるという欠点がある。
(V)カタラーゼ、ベルオキシダーゼなどを用いた酵素
触媒により過酸化水素を分解する方法 酵素触媒に含まれるタンパク質がレンズに付着し、洗浄
に手間がかかり、さらに酵素触媒に含まれるタンパク質
が付着したレンズをそのまま放置しておくとレンズが白
濁する原因になったり、そのレンズを眼に装用すれば、
付着したタンパク質により眼にアレルギー反応が生じる
という問題点がある。
そこで本発明者は、前記従来技術に鑑みて簡便でしかも
確実にレンズを消毒することができ、さらに消毒後のレ
ンズに残留物などが含まれない方法を見出すことを目的
として鋭意研究を重ねたところ、レンズに過酸化水素を
用いて消毒処理を施しているあいだまたは消毒処理を施
したのちに、処理溶液中に存在している過酸化水素およ
びレンズ表面やレンズ内部に付着していろ過酸化水素を
分解させたぱあいには、前記目的が達成されることを見
出し、本発明を完成するにいたった。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明はレンズを過酸化水素溶液を用いて消
毒する方法であって、消毒処理中または消毒処理後に活
性炭を用いて前記過酸化水素溶液を処理することを特徴
とするレンズの消毒方法に関する。
[作用および実施例] 本発明においては、過酸化水素には、通常水溶液の状態
のもの、すなわち過酸化水素溶液が用いられる。前記過
酸化水素溶液における過酸化水素の濃度は、消毒効果が
充分に発揮され、かつレンズに形状変化や損傷を与えな
い濃度であればとくに限定はないが、通常およそ0.1
〜lOν/V%の範囲内にあることが好ましい。前記過
酸化水素の濃度がIOW/V%よりも高いぱあいには、
レンズに損傷を与えるおそれがあり、またo.iw/v
%よりも低いぱあいには、充分な消毒効果が発揮せられ
なくなる傾向がある。前記過酸化水素のさらに好ましい
濃度は0.5〜5w/v%であるが、とくに3W/V%
程度であることが一般に市場で人手しやすく、しかもレ
ンズに損傷を与えずに充分な消毒効果が発揮されるとい
う点で好ましい。
なお、前記過酸化水素溶液には、必要に応じて過酸化尿
素などの過酸化物が含まれていてもよく、また安定化剤
、緩衝剤、等張化剤およびpll調整剤などが適宜配合
されていてもよい。
前記安定化剤は、レンズの消毒を開始する前に過酸化水
素が容易に分解しないようにするために用いられる成分
である。かかる安定化剤の具体例としては、たとえばリ
ン酸、バルビツール酸、尿酸、アセトアニリド、オキシ
キノリン、ピロリン酸四ナトリウム、フェナセチン、ス
ズ酸ナトリウム、硝酸ナトリウムなどがあげられ、これ
らの成分は単独でまたは2種以上を混合して用いられる
。前記安定化剤の濃度は、通常過酸化水素溶戚中におい
てO.OlmOI#!以下、なかんづ< 0.0001
〜0.01mol#!となるよう1こ調整されるのが好
ましい。前記安定化剤の濃度が0.011Iol/II
をこえるぱあい、レンズの表面やレンズ内部に安定化剤
が残留することにより眼に対する障害が発生するおそれ
がある。
前記緩衝剤は、過酸化水素溶液のpHを安定させるため
に用いられる成分である。かかる緩衝剤の具体例として
は、たとえばリン酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、炭酸塩
などがあげられ、これらの塩類は単独でまたは2種以上
を混合して用いられる。前記緩衝剤の濃度は、通常過酸
化水素溶液中においてO.lmol/ff以下、なかん
づ<  0.005〜0.05mol/tIとなるよう
に調整されるのが好ましい。前記緩衝剤の濃度がO.l
sol/Rをこえるぱあい、緩衝剤がレンズ表面やレン
ズ内部に残留することにより眼に対する障害が発生する
おそれがある。
前記等張化剤は、過酸化水素溶液の浸透圧をレンズにと
ってもっとも好ましい浸透圧(涙液とほぼ同じ浸透圧)
と同等程度にするために用いられる成分である。かかる
等張化剤の具体例としては、たとえば塩化ナトリウム、
塩化カリウム、グリセリン、ブドウ糖、酢酸ナトリウム
、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム
、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリ
ウムなどがあげられるが、これらのなかでは入手しやす
さなどの点で塩化ナトリウム、塩化カリウムなどが好ま
しい。前記等張化剤の濃度は、過酸化水素分解後の前記
緩衝剤および安定化剤を含んだ消毒液の浸透圧が250
〜350I■ol/ kgとなるような濃度、たとえば
過酸化水素溶液中において0.Ol〜11loll1、
なかんづ<0.1〜0.5sol#となるように調整さ
れるのが好ましい。かかる等張化剤の濃度は1mol/
47をこえるぱあい、過酸化水素溶液の浸透圧が涙液の
浸透圧よりも高くなるので、レンズが変形したり、等張
化剤がレンズ表面やレンズ内部に残留することがあるた
め、レンズを装用したぱあいに眼への刺激がおこる傾向
がある。
本発明においては、レンズの消毒処理中または消毒処理
後に活性炭を用いて過酸化水素溶液を処理する。
前記活性炭は眼に有害な物質を溶出しないものであり、
一般に精製水製造過程、空気清浄器などに用いられてい
るものである。活性炭は、pHや温度の変化による影響
を受けに<<、物理的強度や耐久性にもすぐれ、しかも
一般に流通しており、入手が容易でかつ安価であるとい
う長所を有する。
本発明に用いられる活性炭は、気体または溶液中の溶質
などに対して強い吸着能を示す炭素質の物質であって、
木炭などの炭化および賦活によってつくられるものであ
り、組成の主体は、無定形炭素である。
活性炭に用いられる原料としては、たとえば木材、ノコ
ギリクズ、ヤシガラ、木炭などの植物質のもの;亜炭、
カツ炭、ディ炭、無煙炭などの石炭質のもの;石油残渣
、スラッジ、オイルカーボンなどの石油質のものやその
他、ピッチ、リグニン、血液、合成樹脂、合或繊維など
があげられる。
活性炭の製造方法は、ガス賦活法と薬品賦活法の2種類
に分類される。
ガス賦活法とは、原料を400〜tooo’cに加熱乾
留して炭化したのち、たとえば水蒸気、二酸化炭素、空
気などの酸化性ガスを用いて6oo〜1200℃で賦活
し、精製する方法である。
薬品賦活法とは、原料にたとえば塩化カルシウム、塩化
マグネシウム、塩化亜鉛、リン酸、硫酸などの脱水性の
塩類および酸を加え、空気を断った状態、たとえば不活
性ガス雰囲気中で400〜1000℃にて炭化と賦活を
同時に行なう方法である。
これらのほかにもガス賦活法と薬品賦活法とを併用する
方法もある。
活性炭の性状は、黒色の微粉末または粒状物で、内部は
多孔質となっていて、真密度は大きいが、嵩密度は小さ
く、その比表面積も大(500〜3000d lg>で
ある。このため各種のガス溶液中の無機物質または有機
物質コロイド拉子などに対して強力な吸着能をもってい
る。
本発明に用いられる活性炭の形状は、たとえば粉末状品
および粒状品をはじめ、成形品、繊維状物、液体状物な
どがあげられる。また、活性炭微粒子をたとえば不織布
、スポンジ、繊維、紙布などの各種の多孔質基材に分散
添着させたもの、活性炭と粘着剤と混合して黒色ペイン
ト状としたのち、金属、コンクリート、プラスチック、
紙などに塗布し、乾燥させたり、焼き付けたものも使用
しうる。
前記活性炭の使用量は、該活性炭の種類や粒子の大きさ
および賦活の度合などによって異なるので一概には決定
することができないが、通常過酸化水素の体積よりも大
きくない範囲において使用することができる。なお、該
活性炭の使用量は過酸化水素溶液10mlに対して0.
1〜10g1好ましくは0.5〜5g,とくに好ましく
は1〜3gであることが望ましい。前記使用量が0.1
g未満であるぱあい、活性炭による過酸化水素溶液を処
理する効果が小さくなる傾向があり、また10gをこえ
るばあい過酸化水素溶液と活性炭との体積差が小さくな
り、レンズを消毒するための充分なスペースが失われる
傾向があると同時に過酸化水素溶液の処理が急激に行な
われるので、充分な消毒効果が発揮せられなくなる傾向
がある。
本発明のレンズの消毒方法は、レンズを消毒する段階と
過酸化水素を分解する段階からなり、かかる消毒方法と
しては、たとえば(イ)単一溶液によりレンズの消毒と
過酸化水素の分解を行なうl液システム、(口)レンズ
の消毒と過酸化水素の分解を異なる溶液によって行なう
2液システム、v〜レンズを過酸化水素により消毒処理
したのち、活性炭に直接接触させて過酸化水素溶液を処
理する直接接触システムなどがあげられる。
前記いずれのシステムにおいても、たとえばピルビン酸
、亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの還元剤を用いたぱあいに
みられるような過酸化水素と還元剤との反応によって、
たとえば酢酸イオン、硫酸イオン、テトラチオン酸イオ
ンなどのイオンが発生するおそれがないので、眼に何ら
の悪影響を及ぼすことがない。
前記1演システムとは、レンズを過酸化水素溶液により
消毒すると同時にまたは一定時間消毒したのちに、該過
酸化水素溶液に活性炭を接触させて過酸化水素溶液を処
理するものである。
該1液システムにおいて過酸化水素溶液と活性炭とを接
触させる方法としては、たとえば■消毒用容器の中にあ
らかじめ活性炭を入れておき、容器の中に過酸化水素溶
液を入れ、そののちすぐにレンズを入れて消毒する方法
、■先に消毒用容器中に過酸化水素溶液を入れておき、
その中にレンズを入れて消毒し、そののちただちにまた
は一定時間経過後に活性炭を該溶液の中に入れる方法、 ■消毒用容器内に活性炭と過酸化水素溶液とをたがいに
接触しない位置にあらかじめセットしておき、たとえば
容器を転倒させるなどの方法により過酸化水素溶液と活
性炭とを接触させ、そののち、レンズを過酸化水素溶液
に入れて消毒し、かつ過酸化水素溶液を処理する方法な
どがあげられる。
前記1液システムにおいては、過酸化水素の分解時に発
生する酸素の微小な泡によりレンズ表面に付着した汚れ
が除去され、しかもこの泡によりレンズ消毒時に過酸化
水素溶液の対流がひきおこされるので消毒の効率が高く
なるという利点がある。
前記2液システムとは、レンズを過酸化水素溶液により
消毒したのち、該過酸化水素溶液からレンズを取り出し
、活性炭の入った水の中にレンズを浸漬し、レンズ表面
やレンズ内部に残留した過酸化水素溶液を活性炭を入れ
た水の中に拡散させて処理するシステムをいう。
前記直接接触システムとは、たとえばシート状に活性炭
を形成しておき、レンズを過酸化水素溶液により消毒し
たのち、該過酸化水素溶液からレンズを取り出し、前記
シート状の活性炭レンズを包み込み、レンズ表面やレン
ズ内部に残留していた過酸化水素溶液を活性炭に直接接
触させて処理するシステムをいう。
つぎに本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
尖施例1 レンズの消毒液として3貰/V%過酸化水素水溶液を調
製した。
約20ml容のバイアル瓶に活性炭(木炭、石炭および
ヤシガラ炭の混合物、粒度:8〜I4メッシュ、和光純
薬工業■製、薬品名:活性炭素前処理済(オキシダント
自動分析機用)2gおよびソフトコンタクトレンズ(■
メニコン製、商品名:メニコンソフトHA) 2枚を入
れ、前記過酸化水素溶液10mlに完全に浸るようにし
、コンタクトレンズの消毒を行ないながら過酸化水素溶
液の処理を行なった。
つぎに一定時間経過ごとに、消毒液中の残留過酸化水素
虐度を日本薬局方の「オキシドールの定量法」にしたが
って0.1 mol/i)過マンガン酸カリウムにて定
量した。その結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1において活性炭(ヤシガラ炭、粒度:3〜8メ
ッシュ、和光純薬工業■製、薬品名:活性炭素試薬特級
顆粒品) 2gを用いた以外は実施例1と同様にして一
定時間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その
結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1において活性炭としてピッチ系繊維状活性炭(
大阪ガス■製、商品名: PN−300PS・15) 
0.5gを用いた以外は実施例1と同様にして一定時間
経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果を
第1表に示す。
実施例4 コンタクトレンズを消毒するための過酸化水素3W/V
%、塩化ナトリウム0.85W/V%、スズ酸ナトリウ
ム0.0081f/Vおよび硝酸ナトリウム0.003
W/V%を含有した0.OL@ol/ff ’) ン酸
緩衝液によりpH7に緩衝された過酸化水素溶液を調製
した。
約20ml容のバイアル瓶に実施例1と同じ活性炭2g
およびソフトコンタクトレンズ(■メニコン製、商品名
:メニコンソフトMA) 2枚を入れ、前記過酸化水素
溶液10ml完全に浸るようにし、コンタクトレンズの
消毒を行ないながら過酸化水素溶液の処理を行なった。
一定時間経過ごとに、実施例1と同様にして消毒液中の
残留過酸化水素濃度を測定した。その結果を第1表に示
す。
実施例5 約20ml容のバイアル瓶にソフトコンタクトレンズ(
■メニコン製、商品名:メニコンソフトMA)を2枚入
れ、実施例4で用いた過酸化水素溶液10mlに完全に
浸るようにし、コンタクトレンズの消毒を20分間行な
った。消毒後、レンズを取り出し、約2 0 ml容の
バイアル瓶に実施例1と同じ活性炭2gおよび精製水1
0mlを入れた過酸化水素分解容器に移し、レンズの周
辺に付着した過酸化水素溶液を処理した。
一定時間経過ごとに、実施例1と同様にして過酸化水素
分解容器中の残留過酸化水素濃度を測定した。その結果
を第1表に示す。
比較例1 直径1 511%厚さlOIII1のペレット状酸化ア
ルミニウムを塩化白金酸カリウム(K2 PtCfa 
) 0.5%水溶液10ml中にlO分間浸漬し、乾燥
したのち2 }cg / cJ、25℃の水素気体中に
6時間放置して白金黒触媒をえた。
活性炭のかわりに前記白金黒触媒を用いた以外は実施例
1と同様にしてレンズの消毒を行ないながら過酸化水素
溶液の処理を行なった。
一定時間経過ごとに、実施例1と同様にして消毒液中の
残留過酸化水素濃度を測定した。その結果を第1表に示
す。
比較例2 約−20ml容のバイアル瓶にソフトコンタクトレンズ
(−メニコン製、商品名:メニコンソフトMA)を2枚
入れ、実施例4で用いた過酸化水素溶液10mlに完全
に浸るようにし、コンタクトレンズの消毒を20分間行
なった。消毒後、レンズを取り出し、約20ml容のバ
イアル瓶に精製水lOmlを入れた希釈容器に移し、レ
ンズをよくすすいでレンズ周辺に付着した過酸化水素を
希釈した。
一定時間経過ごとに、実施例1と同様にして希釈容器中
の残留過酸化水素濃度を測定した。
その結果を第l表に示す。
[以下余白] 第1表から明らかなように、1液システムである実施例
1〜4のいずれの活性炭も2時間後にはほぼ完全に過酸
化水素溶液を処理したことがわかる。また、実施例1〜
4で用いた活性炭は比較例1で用いた白金黒に比べて過
酸化水素溶液の処理が速やかであり、完全なものである
ことがわかる。
また、2液システムである実施例5では、レンズを移動
する操作が加わるものの、過酸化水素の残留は、より短
時間でなくなる。これに対して活性炭を加えない比較例
2では、24時間経過後でも過酸化水素がかなりの高濃
度で残留したままであることがわかる。
[発明の効果] 本発明のレンズの消毒方法は以下の効果を有する。
■本発明のレンズの消毒方法によれば、レンズを過酸化
水素溶液によって消毒する際に、消毒処理中または消毒
処理後に比較的簡単な操作により従来用いられていた触
媒などよりも過酸化水素溶液をより速やかに処理するこ
とができる。
■本発明のレンズの消毒方法においては、有害なイオン
が発生するおそれがなく、しかも1液システムを採用す
れば過酸化水素溶液によるレンズの消毒および過酸化水
素の処理をすすぎのための中和液を必要とせずに、単一
の工程のみで完了することができる。
なお、前記1液システムにおいては、過酸化水素の分解
時に発生する酸素の微小な泡によりレンズ表面に付着し
た汚れが除去され、しかもこの泡によりレンズ消毒時に
過酸化水素溶液の対流がひきおこされるので消毒の効率
を高めるという効果を奏する。
■本発明においては、用いられる活性炭は、眼に有害な
物質が溶出されることがな<、pHや温度によって過酸
化水素溶液を処理する能力が低下せず、物理的強度や耐
久性においてもすぐれしかも一般に流通しており人手が
容易であり、安価であるという効果を奏する。
手続補正書岨発) 平成1年10月27日 1事件の表示 平成1年特許願第239678号 2発明の名称 コンタクトレンズの消毒方法 3補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  愛知県名古屋市西区則武新町2丁目il番3
3号4代理人 〒540 住 所  大阪市中央区谷町2丁目2番22号5補正の
対象 (1) 明細書の 「発明の詳細な説明」 の欄 6補正の内容 (1) 明細書2l頁6行の 「 K2 PtCJs 」 を 「 K2 [Pt(Js ] 」 と補正する。
以 上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 コンタクトレンズを過酸化水素溶液を用いて消毒す
    る方法であって、消毒処理中または消毒処理後に活性炭
    を用いて前記過酸化水素溶液を処理することを特徴とす
    るコンタクトレンズの消毒方法。
JP1239678A 1989-09-14 1989-09-14 コンタクトレンズの消毒方法 Pending JPH03103263A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110606485A (zh) * 2019-08-12 2019-12-24 新疆同力和环材科技有限公司 一种过氧化氢改性的煤基活性炭的制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110606485A (zh) * 2019-08-12 2019-12-24 新疆同力和环材科技有限公司 一种过氧化氢改性的煤基活性炭的制备方法

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