JPH03275063A - 過酸化水素分解触媒およびそれを用いたコンタクトレンズの消毒方法 - Google Patents

過酸化水素分解触媒およびそれを用いたコンタクトレンズの消毒方法

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JPH03275063A
JPH03275063A JP2074624A JP7462490A JPH03275063A JP H03275063 A JPH03275063 A JP H03275063A JP 2074624 A JP2074624 A JP 2074624A JP 7462490 A JP7462490 A JP 7462490A JP H03275063 A JPH03275063 A JP H03275063A
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hydrogen peroxide
copper
solution
inorganic carrier
catalyst
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JP2074624A
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Makoto Sakai
信 酒井
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TOME SANGYO KK
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TOME SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、過酸化水素分解触媒およびそれを用いたコン
タクトレンズの消毒方法に関する。
[従来の技術] コンタクトレンズ(以下、レンズという)、なかでも含
水性のレンズは、目に装用しているあいだや保存液中に
保存しているあいだなどにレンズ表面やレンズ内に細菌
などが繁殖して汚染されやすいので、定期的に消毒が施
される必要がある。
レンズを消毒する方法には、大きく分けて熱を加えて消
毒する加熱消毒方法と、殺菌剤により消毒する、いわゆ
るコールド消毒方法(化学的消毒方法)とがある。
前記コールド消毒方法は、さらに塩化ベンザルコニウム
、クロロへキシジン塩やチメロサールのような有機水銀
化合物などの通常の殺菌剤を用いて消毒する方法と、分
解させることにより無毒化しうる過酸化水素を用いる消
毒方法とに分けられる。
前記過酸化水素を用いる消毒方法では、消毒後に過酸化
水素を分解する必要があるが、かがる過酸化水素を分解
する方法としては、たとえば白金などの金属触媒を用い
る方法、ピルビン酸などの還元剤を用いる方法、カタラ
ーゼ、ペルオキシダーゼなどの酵素触媒を用いる方法な
どが知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、加熱消毒方法およびコールド消毒方法に
は以下に述べるような欠点や問題点などがある。
(イ)加熱消毒方法 加熱消毒方法においては、加熱する手段として一般に電
気による加熱手段が採用されている。
電気による加熱手段では、一般に電力会社などから供給
される一般家庭用の100v電源を必要とするため、た
とえば旅行などの際にレンズに加熱消毒を施す必要があ
るときに適当なコンセントがなかったり、使用電圧が異
なり、加熱消毒を施すことができないことがある。また
、加熱消毒をするための装置がややもするとコンパクト
な装置とはなりえず、持ち運ぶにはかさばるので不便で
あるという欠点もある。さらには、レンズを完全に消毒
するためには、塩水溶液中でおよそ1時間もの長時間加
熱処理(加熱開始から煮沸(厚生省基準=100℃、2
0分間以上))および放冷処理を施す必要があるため、
その処理はきわめて煩わしいものであった。
(ロ)コールド消毒方法 (a)過酸化水素以外の殺菌剤を用いる方法前記したよ
うに、殺菌剤を含む水溶液中にレンズを浸漬して消毒す
る方法であるが、とくに含水性のレンズにあってはその
レンズ中に殺菌剤が浸入して蓄積し、しかも吸着されや
すいので、消毒後にレンズを塩水溶液などで充分にすす
いだつもりでもそのレンズ中の殺菌剤を完全に取り除く
ことができないことがある。このような状態でレンズを
眼に装用すると、レンズから徐々に放出される殺菌剤に
より、眼の粘膜などに刺激を与えたり、アレルギー反応
を起こす原因にもなるという欠点がある。
山)過酸化水素を用いる方法 過酸化水素は容易に分解し、無毒化することができるも
のであるので、レンズの表面やレンズ中に存在する過酸
化水素を完全に分解してしまえば、前記のような眼の粘
膜などに刺激を与えたり、アレルギー反応を起こすとい
うような欠点を回避しうるという利点があるとはいうも
のの、従来の過酸化水素を分解する方法には以下のよう
な欠点がある。
(+)白金黒などの金属触媒により過酸化水素を分解す
る方法 前記白金黒触媒は、過酸化水素の分解力が大きいもので
あるが、その反面かがる白金黒触媒は、塩化白金酸を担
体上に被覆したのち水素還元してえられるものであり、
その製造過程が複雑であり、しがもがかる白金黒触媒な
どを用いる方法には高価な装置が必要であり、さらに、
この方法では、初期の分解能力が大きいため消毒に必要
な過酸化水素が短時間のうちに分解してしまうため充分
な消毒効果かえられないという問題点を有している。
■ピルビン酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの還元剤に
より過酸化水素を分解する方法前記還元剤は、過酸化水
素に対する分解力が金属触媒や酵素触媒と比べて小さく
、安定性および速効力が低い。また、たとえば酢酸イオ
ンなどのイオンが発生するため、それがレンズ表面やレ
ンズ内部に残留したばあいには眼に対する安全性にも問
題がある。また、使用の際には還元剤特存の臭いがあり
、還元剤の色がレンズに付着することがあるなどの欠点
がある。
(至)過酸化物および中和剤を含む錠剤により過酸化水
素を分解する方法 この方法では錠剤を製造するための煩雑な工程を必要と
し、また、錠剤が過酸化水素溶液中で均一に溶解されに
くいという欠点がある。
(へ)電気分解により過酸化水素を分解する方法この方
法では、過酸化水素を分解するための装置が複雑でかつ
高価になるという欠点がある。
(V)カタラーゼ、ペルオキシダーゼなどを用いた酵素
触媒により過酸化水素を分解する方法 酵素触媒に含まれるタンパク質がレンズに付着し、洗浄
に手間がかかり、さらに酵素触媒に含まれるタンパク質
が付着したレンズをそのまま放置しておくとレンズが白
濁する原因になったり、そのレンズを眼に装用すれば、
付着したタンパク質により眼にアレルギー反応が生じる
という問題点がある。
そこで本発明者は、前記従来技術に鑑みて簡便でしかも
確実にレンズを消毒することができ、さらに消毒後のレ
ンズに残留物などが含まれない方法を見出すことを目的
として鋭意研究を重ねたところ、銅イオンを無機担体に
保持し、ついで該無機担体をアルカリ溶液に浸漬して銅
イオンを水酸化銅として無機担体表面に担持したり、ま
たは銅錯イオンを該無機担体に担持したものは過酸化水
素の分解性にすぐれた過酸化水素分解触媒となることを
見出し、さらにはかかる過酸化水素分解触媒を用いてレ
ンズの消毒を行なったばあいには、すぐれた消毒効果が
発揮され前記目的が達成されることを見出し、本発明を
完成するにいたった。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は■水酸化銅および/または銅錯イオ
ンが無機担体に担持されてなる過酸化水素分解触媒およ
び■レンズを過酸化水素溶液で消毒する際に、水酸化銅
および/または銅錯イオンが無機担体に担持されてなる
過酸化水素分解触媒を用いて過酸化水素を分解すること
を特徴とするレンズの消毒方法に関する。
[作用および実施例] 本発明の過酸化水素分解触媒(以下、触媒という)は、
水酸化銅および/または銅錯イオンが無機担体に担持さ
れたものである。
前記銅錯イオンの具体例としては、たとえばテトラアン
ミン銅イオン([Cu(NHa )a ] ” ) 、
エチレンジアミン銅イオンなどがあげられ、これらのな
かでは過酸化水素を分解する際にイオンが無機担体から
再び溶出しないという点でテトラアンミン銅イオンがと
くに好ましい。
前記無機担体としては、セラミックスと呼ばれる、いわ
ゆる非金属の無機質粉末の焼結体を用いることが望まし
く、そのなかでも多結晶、多孔質のものが望ましい。か
かる無機担体を構成する成分の具体例としては、たとえ
ばゼオライトなどのアルミノケイ酸塩;アルミナ(酸化
アルミニウム)、シリカ(酸化ケイ素)、ジルコニア(
酸化ジルコニウム)、チタニア(酸化チタン)、マグネ
シア(酸化マグネシウム)、ベリリア(酸化ベリリウム
)、カルシア(酸化カルシウム)などの酸化物;チッ化
ケイ素、炭化ケイ素、チッ化ホウ素、チッ化アルミニウ
ム、チッ化チタン、炭化チタンなどの非酸化物などがあ
げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用い
られる。
前記無機担体は、単独でまたは2種以上を組合せて用い
られる。なお、前記ゼオライトとしては、結晶構造中の
不純物質が少ないという点で合成ゼオライトがとくに好
ましい。
前記水酸化銅を前記無機担体に担持する方法としては、
たとえばCuCl2水溶液、Cu5Oa水溶液、Cu(
NOx)z水溶液などの銅イオンを含む水溶液中に該無
機担体を浸漬して無機担体表面上に銅イオンをまず担持
させ、ついで該無機担体をたとえばNaOH水溶液など
のアルカリ溶液中に浸漬し、かかる無機担体表面上に銅
イオンを水酸化銅として担持する方法、たとえばN a
 O)i水溶液などのアルカリ溶液中に該無機担体を浸
漬したのち、蒸留水で洗浄後またはただちにたとえばC
uCfz水溶液、CuSO4水溶液、Cu(NOx)2
水溶液などの銅イオンを含む水溶液中に該無機担体を浸
漬し、かかる無機担体表面上に水酸化銅を担持する方法
などがあげられる。なお、このばあいの銅イオンを含有
する水溶液中の銅イオンの濃度や該水溶液中への無機担
体の浸漬時間などの条件は、銅イオンが無機担体に後述
する量で担持されればとくに限定はないが、たとえば無
機担体を銅イオンを含む水溶液中に浸漬する操作を1回
行なうだけで触媒を調製するばあいには、前記銅イオン
の濃度は通常00吋〜l11o11j?、無機担体の浸
漬時間は10−100分間程度であることが好ましい。
また、前記濃度の水溶液よりも希薄な水溶液を用いるば
あいには、前記浸漬操作と洗浄乾燥操作を数回繰り返せ
ば目的量の水酸化銅を無機担体表面上に担持させること
が可能である。
前記銅錯イオンを無機担体に担持する方法としては、た
とえば銅錯イオンを含有する水溶液に該無機担体を浸漬
することにより担持する方法、まず前記と同様にして銅
イオンを無機担体表面上に担持させ、ついで銅イオンよ
りも過剰量の銅錯イオンの配位子であるアンモニアまた
はエチレンジアミン溶液に該無機担体を浸漬することに
より、かかる無機担体表面上に銅錯イオンを担持する方
法などがあげられる。
なお、このばあい、銅錯イオンとしてテトラアンミン銅
イオンが担持された無機担体をたとえば蒸留水などの洗
浄液を用いて洗浄液中のテトラアンミン銅イオン濃度が
1 ppm以下になるまで洗浄し、乾燥することにより
該無機担体表面上のテトラアンミン銅イオンが水酸化銅
として担持されていてもよい。なお、前記乾燥は、無機
担体表面上に前記銅錯イオンをより高分散の状態で担持
するためには、できるだけ低温で徐々に加温することが
望ましい。なお、かかる乾燥は通常100℃以下の条件
下で行なうことが好ましい。
また、銅錯イオンを含有する水溶液中の銅錯イオンの濃
度や該水溶液中への無機担体の浸漬時間などの条件は、
銅錯イオンが無機担体に後述する量で担持されればとく
に限定はないが、前記銅錯イオンの濃度は通常0.01
〜1 mol/fIs無機担体の浸漬時間はlO〜10
0分間程度であることが好ましいが、前記銅イオンを含
む水溶液を用いるばあいと同様に、かかる濃度よりも小
さい濃度の銅錯イオンを含有する水溶液に無機担体を浸
漬する操作と前記洗浄乾燥操作を数回繰り返して目的量
の銅錯イオンを無機担体表面上に担持してもよい。
また、無機担体としてゼオライトを用いるばあいには、
銅イオンを含む水溶液に浸漬する前に塩化アンモニウム
水溶液中に浸漬することかえられる触媒の触媒活性がよ
り高められるので好ましい。
銅イオンの水溶液および銅錯イオンの水溶液はいずれも
青〜濃紺色を呈し、たとえばCu C12水溶液は波長
820niに、[Cu(NHi )4 ] 2+水溶液
は波長600nmにそれぞれ紫外線吸光度(以下、吸光
度という)の吸収極大を有する。したがって、触媒調製
前の銅イオンおよび/または銅錯イオンを含む水溶液の
吸光度と、触媒調製後の該水溶液の吸光度の差から無機
担体に担持された水酸化銅および/または銅錯イオンの
担持量を算出することができる。
前記触媒に担持される水酸化銅および/または銅錯イオ
ンの量は、用いる無機担体の大きさや形状などにより異
なるため一概には決定することができないが、該触媒を
用いてレンズを消毒する際に消毒を充分に行なうために
は、過酸化水素溶液に対して後述する量となるように調
整されることが好ましい。
本発明のレンズの消毒方法においては、たとえば過酸化
水素水溶液などの過酸化水素溶液が用いられる。前記過
酸化水素溶液における過酸化水素の濃度は、消毒効果が
充分に発揮され、かつレンズに形状変化や損傷を与えな
い濃度であればとくに限定はないが、通常およそo、1
〜iow7v%の範囲内にあることが好ましい。前記過
酸化水素の濃度がiow/v%よりも高いばあいには、
レンズに損傷を与えるおそれがあり、また0、1wハ%
よりも低いばあいには、充分な消毒効果が発揮せられな
くなる傾向がある。前記過酸化水素のさらに好ましい濃
度は0.5〜5W/V%であるが、とくに3W/V%程
度であることが一般に市場で入手しやすく、しかもレン
ズに損傷を与えずに充分な消毒効果が発揮されるという
点で好ましい。
また、消毒終了時に過酸化水素が消毒液中に残留してい
ると、消毒されたレンズの表面または内部に過酸化水素
が残り、装用時に眼に対する刺激などをひき起こすおそ
れがあるため、最終的に過酸化水素が消毒液中に残留し
ていることは好ましくないのは勿論のことであるが、レ
ンズを充分に消毒するという観点から、消毒開始から約
10分間以内に過酸化水素溶液中の過酸化水素の濃度を
約15000pp層以上に、また約30分間以内にかか
る過酸化水素の濃度を約5000pp■以上に保つこと
が望ましい。
本発明のレンズの消毒方法においては、レンズを過酸化
水素溶液で消毒する際に前記触媒が用いられる。
前記したように、前記触媒に担持される水酸化銅および
/または銅錯イオンの量は、用いる無機担体の大きさや
形状などにより異なるため、−概には決定することがで
きない。したがって、レンズの消毒の際には、前記触媒
に担持されている水酸化銅および/または銅錯イオンの
量を過酸化水素溶液1■ol/(lあたり 0.005
〜5寵■01、好ましくは0.01〜31101%とく
に好ましくは0.05〜20鳳o1とすることが望まし
い。該水酸化銅および/または銅錯イオンの量が5 g
aolよりも多いばあいには、過酸化水素分解速度が大
きくなりすぎ、充分な消毒効果かえられなくなり、また
0、005sa+olよりも少ないばあいには、過酸化
水素の分解が不充分となり、レンズ装用時における残留
過酸化水素による眼への刺激や障害の原因となる。
本発明に用いられる触媒は、青〜水色であるが過酸化水
素溶液に接触すると茶色に変色し、過酸化水素の分解が
終了すると緑〜青色に戻る。
とくに、水酸化銅がアルミナ表面に担持された触媒は変
色が顕著であり、また過酸化水素の分解が終了すると触
媒の色は完全に元の色に戻る。
つまり、触媒の色調が残留過酸化水素の有無を表わすこ
とになり、このことは装用者の消毒操作の誤りを防ぐと
いう点で有効である。
また、これらの触媒の反応形態は、従来の白金黒を用い
た触媒などの反応形態と異なり、初期の過酸化水素の分
解は遅く、過酸化水素が低濃度となったときの分解が速
いという特徴がある。したがって、本発明の消毒方法は
、レンズを過酸化水素溶液で消毒する際に過酸化水素が
長時間高濃度に維持されるのでレンズの消毒にきわめて
有利な方法である。
なお、前記過酸化水素溶液には、必要に応じて過酸化尿
素などの過酸化物か含まれていてもよく、また安定化剤
、緩衝剤、等張化剤、pH調整剤などが適宜配合されて
いてもよい。
前記安定化剤は、レンズの消毒を開始する前に過酸化水
素が容易に分解しないようにするために用いられる成分
である。かかる安定化剤の具体例としては、たとえばリ
ン酸、バルビッール酸、尿酸、アセトアニリド、オキシ
キノリン、ビロリン酸四ナトリウム、ツェナセチン、ス
ズ酸ナトリウム、硝酸ナトリウムなどがあげられ、これ
らの成分は単独でまたは2種以上を混合して用いられる
。前記安定化剤の濃度は、通常過酸化水素溶液中におい
て0.01sol/II以下、なかんづ< 0.000
1〜0.01mol#!となるように調整されるのが好
ましい。前記安定化剤の濃度が0.01鳳o1/lをこ
えるばあい、レンズの表面やレンズ内部に安定化剤が残
留することにより眼に対する障害が発生するおそれがあ
る。
前記緩衝剤は、過酸化水素溶液のpuを安定させるため
に用いられる成分である。かかる緩衝剤の具体例として
は、たとえばリン酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、炭酸塩
などがあげられ、これらの塩類は単独でまたは2種以上
を混合して用いられる。前記緩衝剤の濃度は、通常過酸
化水素溶液中において0.1■ol#!以下、なかんづ
(0,005〜0.05vol/fIとなるように調整
されるのが好ましい。前記緩衝剤の濃度が0.1aol
#1をこえるばあい、緩衝剤がレンズ表面やレンズ内部
に残留することにより眼に対する障害が発生するおそれ
がある。
前記等張化剤は、過酸化水素溶液の浸透圧をレンズにと
ってもっとも好ましい浸透圧(涙液とほぼ同じ浸透圧)
と同等程度にするために用いられる成分である。かかる
等張化剤の具体例としては、たとえば塩化ナトリウム、
塩化カリウム、グリセリン、ブドウ糖、酢酸ナトリウム
、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム
、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリ
ウムなどがあげられるが、これらのなかでは入手しやす
さなどの点で塩化ナトリウム、塩化カリウムなどが好ま
しい。前記等張化剤の濃度は、過酸化水素分解後の前記
緩衝剤および安定化剤を含んだ消毒液の浸透圧が250
〜350層■ol/ kgとなるような濃度、たとえば
過酸化水素溶液中において0.θl〜1 sol/I 
、なかんづ<0.1〜0.5■ol/Nとなるように調
整されるのが好ましい。かかる等張化剤の濃度は1■o
l/Nをこえるばあい、過酸化水素溶液の浸透圧が涙液
の浸透圧よりも高くなるので、レンズが変形したり、等
張化剤がレンズ表面やレンズ内部に残留することがある
ため、レンズを装用したばあいに眼への刺激がおこる傾
向がある。
本発明のレンズの消毒方法は、レンズを消毒する段階と
過酸化水素を分解する段階からなる。
かかる消毒方法としては、たとえば(イ)単一溶液によ
りレンズの消毒と過酸化水素の分解を行なう1液システ
ム、(ロ)レンズの消毒と過酸化水素の分解を異なる溶
液によって行なう2液システムなどがあげられる。
前記システムは、いずれもたとえばピルビン酸塩、亜硫
酸塩、チオ硫酸塩などの還元剤を用いたばあいにみられ
るような過酸化水素と還元剤との反応によって、たとえ
ば酢酸イオン、硫酸イオン、テトラチオン酸イオンなど
のイオンが発生するおそれがないので、眼に何らの悪影
響を及ぼすことがない。
前記1液システムとは、レンズを過酸化水素溶液により
消毒すると同時にまたは一定時間消毒したのちに、該過
酸化水素溶液に触媒を接触させて過酸化水素溶液を処理
するものである。
該1液システムにおいて過酸化水素溶液と触媒とを接触
させる方法としては、たとえば■消毒用容器の中にあら
かじめ触媒を入れておき、容器の中に過酸化水素溶液を
入れ、そののちすぐにレンズを入れて消毒する方法、■
先に消毒用容器中に過酸化水素溶液を入れておき、その
中にレンズを入れて消毒し、そののちただちにまたは一
定時間経過後に触媒を該溶液の中に入れる方法、 ■消毒容器内に触媒と過酸化水素溶液とをたがいに接触
しない位置にあらかじめセットしておき、先に過酸化水
素溶液中にレンズを入れて消毒したのち、たとえば容器
を傾けるなどの方法により過酸化水素溶液と触媒とを接
触させる方法などがあげられる。
前記1液システムにおいては、過酸化水素の分解時に発
生する酸素の微小な泡によりレンズ表面に付着した汚れ
が除去され、しかもこの泡によりレンズの消毒時に過酸
化水素溶液の対流がひきおこされるので消毒の効率が高
くなるという利点がある。
また、前記2液システムとは、レンズを過酸化水素溶液
により消毒したのち、該過酸化水素溶液からレンズを取
り出し、触媒の入った生理食塩水などの等張化溶液中に
レンズを浸漬し、レンズ表面やレンズ内部に残留した過
酸化水素溶液を、該等強化溶液中に拡散させて処理する
システムをいう。
つぎに本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
実施例ル ンズを消毒するための過酸化水素3.16 W/v%、
塩化ナトリウム0.85 W/V%、スズ酸ナトリウム
0.008W/V%および硝酸ナトリウム 0.003
W/V%を含有し、0.O1■ol/1)す、ン酸緩衝
液によりpH7に緩衝された過酸化水素溶液を調製した
一方、NH4+J O,1mol#!水溶液10m1に
無機担体としてゼオライト(和光純薬玉業■製、商品名
:モレキュラーシーブス13X) 2.5gを入れ、3
0分間浸漬したのち、取り出し、これを蒸留水で洗浄し
、さらにCu(J z  O,1mol/Il水溶液1
0m1に30分間浸漬した。かかる無機担体を取り出し
、これを蒸留水で洗浄後、0.1■ol/j) NaO
H水溶液10m1に30分間浸漬して水酸化銅を無機担
体表面に担持した。この無機担体を蒸留水でよくずすぎ
、100℃で3時間乾燥して過酸化水素分解触媒的2.
5gをえた。
つぎに、Cu(J2水溶液の触媒調製前後の82011
における吸光度の差を求め、無機担体表面に水酸化銅0
.54■molが担持されていることを確認した。
約20m1容のバイアル瓶に前記過酸化水素溶液10m
1を入れ、前記のように調製された過酸化水素分解触媒
2.5gとソフトコンタクトレンズ(INNユニン製、
商品名:メニコンソフトHA)2枚を該溶液中に完全に
浸るようにし、20℃の雰囲気中でレンズの消毒を行な
いながら過酸化水素の分解を行なった。
一定時間経過ごとの残留過酸化水素濃度を日本分析化学
金偏「分析化学便覧」改定3版(昭和56年9月20日
発行)丸善p、39に記載の過酸化水素の定量法(チタ
ン法)にしたがって測定した。その結果を第1表に示す
実施例2 実施例1で用いたCuCl2 0.l++ol/f水溶
110m1のかわりにCuCl 2 0.2aol/i
t水溶液10m1を用いた以外は実施例1と同様の操作
を行ない、過酸化水素分解触媒的2.5gをえた。
つぎに、Cu(J2水溶液の触媒調製前後の820nl
における吸光度の差を求め、無機担体表面に水酸化銅0
.92 gaolが担持されていることを確認した。
この触媒2.5gを用いて実施例1と同様にして一定時
間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果
を第1表に示す。
実施例3 Cu(J 2 0.1mol/II水溶液10m1に無
機担体としてアルミナ(半井テスク観製、酸化アルミニ
ウム(触媒用)) 2.5gを30分間浸漬した。これ
を取り出してから蒸留水で洗浄し、ついで0.1mol
#! NaOH水溶液10m1に30分間浸漬して水酸
化銅を無機担体表面に担持した。これを取り出して蒸留
水でよくすすぎ、100℃にて3時間乾燥し、過酸化水
素分解触媒的2.5gをえた。
CuCl2水溶液の触媒調製前後の820n鱈こおける
吸光度の差を求め、無機担体表面に水酸化銅0.20 
m1olが担持されていることを確認した。
この触媒1.5gを用いて実施例1と同様にして一定時
間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果
を第1表に示す。
実施例4 実施例3で用いたCuC120,1mol#水溶液10
m1の代わりにCuCl2O,05a+ol/i)水溶
液10m1を用いた以外は実施例1と同様の操作を行な
い、過酸化水素分解触媒的2.5gをえた。
CuCl2水溶液の触媒調製前後の820nmlこおけ
る吸光度の差を求め、無機担体表面に水酸化銅0.15
 gaolが担持されていることを確認した。
この触媒2.5gを用いて実施例1と同様にして一定時
間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果
を第1表に示す。
実施例5 実施例1で用いたCuC120,1mol/l水溶液1
0m1のかわりにCutJ 2 0.4aol/1水溶
液10m1を用いた以外は実施例1と同様の操作を行な
い、過酸化水素分解触媒的2.5gをえた。Cu(J2
水溶液の触媒調製前後の820r+s+における吸光度
の差を求め、無機担体表面に水酸化銅0.82 mmo
lが担持されていることを確認した。
この触媒2.5gを用いて実施例1と同様にして一定間
経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果を
第1表に示す。
実施例6 実施例1で用いたCuCl 2 0.1mol#)水溶
液10m1のかわりにCuS040.1mol/it水
溶液10m1を用いた以外は実施例1と同様の操作を行
ない、過酸化水素分解触媒的2.5gをえた。
Cu5Oa水溶液の触媒調製前後の815nmにおける
吸光度の差から、無機担体表面に水酸化銅0.52 g
aolが担持されていることを確認した。
この触媒1.5gを用いて実施例1と同様にして一定時
間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果
を第1表に示す。
実施例7 [Cu(NHs)+] ” 0.1mol/47水溶液
10m1に実施例1で用いたものと同じモレキュラーシ
ーブス13X  2.5gを入れ、30分間浸漬した。
浸漬後、これを取り出し、蒸留水で洗浄し、ついで10
0℃で3時間乾燥し、過酸化水素分解触媒的2.5gを
えた。
[Cu(NHx )4 ] 2+水溶液の触媒調製前後
の600n1こおける吸光度の差を求め、無機担体表面
に銅錯イオン[Cu(N)ls)+] ”  0.55
 mmolが担持されていることを確認した。
この触媒2.5gを用いて実施例1と同様にして一定時
間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果
を第1表に示す。
実施例8 実施例7で用いた[CLI(NH3)4] ”  0.
1mol/l)水溶液10m1のかわりに[Cu(N)
13 )4 ] ”  0.2■ol/II)水溶液1
0m1を用いた以外は実施例7と同様の操作を行ない、
過酸化水素分解触媒的2.5gをえた。
[Cu(N)13)4 ] 2+水溶液の触媒調製前後
の60゜n−における吸光度の差を求め、無機担体表面
に銅錯イオン[Cu(NH3)4 ] ”  0.83
 gaolが担持されていることを確認した。
この触媒2.5gを用いて実施例1と同様にして一定時
間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果
を第1表に示す。
実施例9 実施例7で用いたモレキュラーシーブス13Xのかわり
に、実施例3で用いられたアルミナを用いた以外は実施
例7と同様の操作を行ない、過酸化水素分解触媒的2.
5gをえた。
[Cu(NH3)4 ] 2+水溶液の触媒調製前後の
600n鱈こおける吸光度の差を求め、無機担体表面に
銅錯イオン[Cu(NH3)4] ”  0.34 m
molが担持されていることを確認した。
この触媒2.5gを用いて実施例1と同様にして一定時
間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果
を第1表に示す。
実施例10 実施例9で用いた[Cu(NH3)4コ2”  0.1
mol/N水溶液10m1の代わりに[Cu(NH3)
4 ] 2÷ 0.05sol/1!水溶液10m1を
用いた以外は実施例7と同様の操作を行ない、過酸化水
素分解触媒的2.5gをえた。
[Cu(NH3)4 ] 2+水溶液の触媒調製前後の
600n■における吸光度の差を求め、無機担体表面に
銅錯イオン[Cu(NH3)4 ] ”  0.29 
gaolが担持されていることを確認した。
この触媒2.5gを用いて実施例1と同様にして一定時
間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果
を第1表に示す。
実施例11 実施例9で用いた[ Cu CNHs )4コ2+  
O,l*olノII水溶液10m1の代わりに[Cu(
NH3)4 ] ”  D、4mol/it水溶液10
m1を用いた以外は実施例7と同様の操作を行ない、過
酸化水素分解触媒的2.5gをえた。
[Cu(NH3)4 ] 2+水溶液の触媒調製前後ノ
ロ0゜n−における吸光度の差から、無機担体表面に銅
錯イオン[Cu(NH3)4コ2÷ 0.63 imo
lが担持されていることを確認した。
この触媒2.5gを用いて実施例1と同様にして一定時
間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果
を第1表に示す。
実施例12 [Cu (C2H1l N2)3 ] ”  0.1m
ol/I水溶液10m1に前記モレギュラーシーブス1
3X 2.5gを入れ、30分間浸漬した。これを蒸留
水で洗浄後、100℃にて3時間乾燥し、過酸化水素分
解触媒的2.5gをえた。
[Cu (C2H8N2)3 ] 2+水溶液の触媒調
製前後の584nm+ごおける吸光度の差から、無機担
体表面に銅錯イオン[Cu (C2Ha N2)3 ]
 ”  0.49厘履o1が担持されたことを確認した
この触媒2.5gを用いて実施例1と同様にして一定時
間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定した。その結果
を第1表に示す。
比較例1 過酸化水素分解触媒としてチバビジョンケア社製A、0
DISC(商品名)1個を用いた以外は実施例1と同様
にして一定時間経過ごとの残留過酸化水素濃度を測定し
た。その結果を第1表に示す。なお、この触媒は白金黒
よりなる金属触媒である。
[以下余白] 第1表から明らかなように、水酸化銅または銅錯イオン
が過酸化水素溶液1履o1/i)あたり0.05〜2.
0wmol担持された無機担体を用いたばあいには、い
ずれも良好に過酸化水素が分解され、6時間経過後には
残留過酸化水素濃度は10pp−以下となった。これは
レンズ装用時にまったく刺激のないレベルである。また
比較例1のAODISCは初期の過酸化水素分解速度は
かなり大きく、30分後には残留過酸化水素濃度が10
00pp−以下となっており、しかも6時間経過後にも
各実施例に比べ、残留過酸化水素濃度が大きいことがわ
かる。
なお、実施例1〜12において6時間経過後にレンズの
外観にまったく変化は見られなかった。
また、いずれのレンズも装用したところ、眼に対する何
の障害も発生しなかった。
実施例13および14(消毒効果試験)前記3.16 
W/V%過酸化水素溶液10m1を20m1容のバイア
ル瓶に入れ、これにアスペルギルス・ニガー(Aspe
rgillus nlger、IFO9455)またハ
カンジダー7/l、ヒカンス(Candida alb
icans 。
IPo 1594)を含む菌液0.05m1および実施
例1で調製した触媒2.5gを入れ、蓋をした。20℃
の恒温水槽で6時間放置して過酸化水素を分解しながら
消毒を行なった。6時間経過後、溶液1 mlを取り出
し、無菌試験用ブドウ糖ペプトン培地(#A栄研化学製
) 28.5gと寒天束(細菌培地用、和光純薬工業■
製) 15gに蒸留水1000 mlを加えて溶解し、
121℃で20分間高圧蒸気滅菌した培地20m1を用
いて25℃にて5日間培養し、生菌数をそれぞれ測定し
た。また、消毒を行なわなかった以外は前記と同様に調
製した溶液の生菌数も前記と同様にして測定した。これ
らの結果を第2表に示す。
実施例15および16(消毒効果試験)実施例18およ
び14において実施例1で調製した触媒2,5gの代わ
りに実施例4で調製した触媒2.5gを用いた以外は同
様の操作をそれぞれ行ない、生菌数を測定した。その結
果を第2表に示す。
比較例2および3(消毒効果試験) 実施例13および14において実施例1で調製した触媒
2,5gの代わりに前記AODISC1個を用いた以外
は同様の操作を行ない、生菌数を測定した。その結果を
第2表に示す。
[以下余白] 第2表に示された結果から、過酸化水素の分解速度の差
は消毒効果で明らかな差異となって現われている。すな
わち、比較例2および3では、過酸化水素の分解初期に
おいて分解が速いため、菌が減少しきらないうちに過酸
化水素濃度が低下してしまうことにより、6時間後もか
なりの菌が残っていることがわかる。
これに対して、本発明の触媒が用いられた実施例13〜
16では、過酸化水素が溶液中で高濃度である状態が長
時間維持されるので殺菌効果が大きく、しかも過酸化水
素が低濃度のときには分解が速くなるため、最終的に過
酸化水素はほとんど残存しない。これは明らかに本発明
の触媒がレンズの消毒に有効であることを示している。
[発明の効果] 本発明の過酸化水素分解触媒を用いたレンズの消毒方法
は以下の効果を奏する。
■本発明のレンズの消毒方法は、従来の過酸化水素分解
触媒を用いた消毒方法と比較すると著しく消毒効果が大
きい方法である。すなわち、過酸化水素の分解初期では
、分解が比較的遅く、過酸化水素濃度の高い状態が長時
間維持されるので、消毒効果が大きいのであり、低濃度
では比較的分解が速いので、一定時間経過後には、残留
過酸化水素がほとんどなくなり、したがって、レンズの
消毒にはきわめて有利といえる。
■本発明のレンズの消毒方法によれば、レンズを過酸化
水素溶液によって消毒する際に、消毒処理中または消毒
処理後に比較的簡単な操作により従来用いられていた触
媒などよりも過酸化水素溶液をより速やかに処理するこ
とかできる。
■本発明のレンズの消毒方法において1液システムを採
用すれば過酸化水素溶液によるレンズの消毒および過酸
化水素の処理をすすぎのための中和液を必要とせずに、
単一の工程のみで完了することができる。
なお、前記1液システムにおいては、過酸化水素の分解
時に発生する酸素の微小な泡によりレンズ表面に付着し
た汚れが除去され、しかもこの泡によりレンズ消毒時に
過酸化水素溶液の対流がひきおこされるので消毒の効率
を高めるという効果を奏する。
■本発明のレンズの消毒方法は、用いられる触媒が過酸
化水素溶液に接触すると変色し、過酸化水素の分解が終
了すると元の色に戻るため、装用者の消毒操作の誤りが
防止されうるという効果を奏する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水酸化銅および/または銅錯イオンが無機担体に担
    持されてなる過酸化水素分解触媒。 2 前記銅錯イオンがテトラアンミン銅イオンまたはエ
    チレンジアミン銅イオンである請求項1記載の過酸化水
    素分解触媒。 3 前記無機担体がセラミックスである請求項1記載の
    過酸化水素分解触媒。 4 銅イオンを含む水溶液中に無機担体を浸漬して無機
    担体表面上に銅イオンが保持された該無機担体をアルカ
    リ溶液中に浸漬して無機担体表面上に銅イオンが水酸化
    銅として担持されてなる請求項1記載の過酸化水素分解
    触媒。 5 銅錯イオンを含む水溶液中に無機担体を浸漬して無
    機担体表面上に該銅錯イオンが担持されてなる請求項1
    記載の過酸化水素分解触媒。 6 テトラアンミン銅イオンが担持された無機担体に洗
    浄および乾燥が施され、該無機担体表面上のテトラアン
    ミン銅イオンが水酸化銅として担持されたものである請
    求項2記載の過酸化水素分解触媒。 7 コンタクトレンズを過酸化水素溶液で消毒する際に
    、水酸化銅および/または銅錯イオンが無機担体に担持
    されてなる過酸化水素分解触媒を用いて過酸化水素を分
    解することを特徴とするコンタクトレンズの消毒方法。 8 水酸化銅および/または銅錯イオンの量が過酸化水
    素溶液1mol/lあたり0.005〜5mmolとな
    るように過酸化水素分解触媒を用いる請求項7記載のコ
    ンタクトレンズの消毒方法。 9 コンタクトレンズを過酸化水素で消毒する段階と、
    かかる過酸化水素を分解する段階とが、単一溶液中で行
    なわれる請求項7記載のコンタクトレンズの消毒方法。 10 コンタクトレンズを過酸化水素で消毒する段階と
    、かかる過酸化水素を分解する段階とが、異なる溶液中
    で行なわれる請求項7記載のコンタクトレンズの消毒方
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6180788B1 (en) 1997-12-16 2001-01-30 Exxon Research And Engineering Company Catalyst compositions
US6417303B1 (en) 1997-12-16 2002-07-09 Exxonmobil Research And Engineering Company Substantially linear copolymers
US6501000B1 (en) 2000-04-04 2002-12-31 Exxonmobil Research And Engineering Company Late transition metal catalyst complexes and oligomers therefrom
US6689928B2 (en) 2000-04-04 2004-02-10 Exxonmobil Research And Engineering Company Transition metal complexes and oligomers therefrom
US10837949B1 (en) * 2012-03-22 2020-11-17 Piers Richard Warburton Peracetic acid sensor with filter to remove hydrogen peroxide

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