JP3189131B2 - コンタクトレンズを洗浄しかつ消毒する方法 - Google Patents

コンタクトレンズを洗浄しかつ消毒する方法

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デイリゲサ・ソシエダ・リミターダ
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    • A61L12/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,コンタクトレンズを洗
浄しかつ消毒する方法に関し,過酸化水素水溶液及び最
初から制御された過酸化物不安定化を行いかつレンズの
洗浄及び消毒の効果を得るため酸化作用を相乗作用させ
るのを可能にするように用意される不安定化剤と共にコ
ンタクトレンズを容器へ導入することである。しかも方
法の最終結果として,眼に無害なレベルまで過酸化水素
減成を行うことである。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズは,連続使用される
と,脂肪,たん白質又は他の種類の沈着物を生じ,これ
らの沈着物がレンズ自体にとつて危険な周囲の微生物の
基質として作用し,眼にとつても危険となる。このため
レンズを消毒する種々の手段が提案され,そのうち最も
すぐれた手段は,レンズを損傷することなくしかも有害
な痕跡を残すことなく高い消毒能力を持つ過酸化水素を
使用することである。
【0003】しかし過酸化水素を使用すると,レンズに
残るこの物質の痕跡が眼に重大な刺激を及ぼすことがあ
るので,役割を終えた過酸化水素を除去するという問題
が生ずる。従つて最も通常の方法は,適当な容器に収容
される過酸化水素でまずレンズを消毒し,消毒が終る
と,第2段階で,既知の手段(化学組成物,触媒,塩水
での洗浄等)により過酸化水素を中和して,溶液中の過
酸化物濃度を眼に無害なレベルまで低下させることであ
る。
【0004】この2段階方法は遅いという欠点を持ち,
使用者が方法の適切な完了を見落す危険すら含んでい
る。
【0005】この欠点を除去するため別の方法では,過
酸化水素とその中和に必要なすべての物質を収容する容
器へレンズを導入し,同時に適当なレンズ保守溶液を形
成し,特定時間内に溶解する適当な物質でレンズの上に
層を形成して中和作用を遅らせる方法で,又はチバーガ
イギー社の特許第86/01791号に述べられている
他のガレニツク処理方法によつて,消毒と中和の過程が
1つの段階で行われる。
【0006】この方法は,ここに提案される方法とは異
なり,過酸化物の酸化効果を相乗作用させるのではな
く,前もつて設定される時間だけ遅らせることによつ
て,中和剤の作用を開始し,安定化された最大の濃度で
レンズを過酸化物に接触させる。それは,上述した設定
時間後,全中和剤が速く放出されて,過酸化水素の効果
をなくし,それによりレンズが眼に障害を及ぼさないよ
うにする時である。
【0007】中和剤を含ませる理由が過酸化水素の効果
をなくすことだけで,他の効果を求めるのでないことは
明らかである。
【0008】1段で行う別の方法は,中和を遅くする白
金のような重金属触媒により過酸化水素を中和すること
であり,過酸化物濃度が小さいほど,中和作用は少なく
なる。この方法は米国特許第3912451号明細書に
記載されている。
【0009】この方法はここに述べる方法とは明らかに
異なり,異なる効果を求めている。それによれば,コン
タクトレンズは通常安定化されている過酸化水素に浸漬
されて,その標準作用を介して消毒される。同時に又は
その若干時間後,金属触媒を支持する支持体が溶液に浸
漬されて,酸素を発生することにより過酸化水素の効果
をなくし始め,溶液は,コンタクトレンズを挿入される
眼に快適な影響を及ぼすことが不可能な過酸化物濃度を
とる。
【0010】この方法では,過酸化水素の活性化は行わ
れない。即ち酸素は金属触媒表面のみに発生し,錯化合
物を全く形成せず,発生する酸素は再結合して,酸素能
力の低い酸素分子を形成する。従つてこの方法では過酸
化物溶液は選択的に活性化されず,不活性化される。こ
こには,コンタクトレンズの消毒後過酸化水素を除去す
ること以外の効果は求められず,この除去は金属触媒に
よつて行われる。
【0011】別の単一段階方法は,中和の作用を物理的
に妨げることによつて,過酸化水素の減成を遅らせる
が,必要な時間中消毒作用を行うのに充分な常に安定化
された過酸化水素濃度を得ることが,これまで考えられ
ていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ここに示す方法は異な
る目的を持つており,活性化されると作用を速くかつ一
層効果的にするため,過酸化水素の性質を改良する。
【0013】
【課題を解決するための手段】過酸化水素の消毒作用
は,微生物膜の所でこれを破壊するまでおこる酸化に基
いている。この酸化は過酸化物分解の際形成される酸素
により行われる。 H→HO+O 過酸化水素は2つの水素と2つの酸素原子から形成され
ている。これらの原子は水素−酸素原子間の1対の電子
を共有する共有結合を介して結合され,水分子の形状と
酸素核に近い電子とにより,水素が一方向に酸化され,
酸素により得られる電子を一部失う。従つて過酸化水素
容器がイオン化され,1つの酸素陰イオンと2つの水素
陽イオンにより形成されている。塩酸及び硫酸のような
強酸とN及びBのような金属過酸化物との
反応は,酸素基(過酸化物イオン)が実際にイオンの性
質で存在することを表わす。過酸化水素は,過酸化物イ
オンがいわば遊離分子の酸素と酸化物の酸素との間に中
間場所を持つていることにより,酸化剤又は還元剤とし
て作用する。過酸化物イオンは2つの電子を失い,遊離
酸素の下で酸化されるか,又はこれらの電子を得て2つ
の酸化物酸素に還元される。即ち還元剤としての酸素分
子,酸化剤としての過酸化物イオン及び酸化物イオン。
この酸化物還元剤の二重の性質により,過酸化水素分子
が酸化剤として,還元剤として作用する他の同様な分子
に作用して,水と遊離酸素とを生ずる。 2H→2HO+O+46,200cal 分子は最低エネルギレベルを占めようとし,この反応は
発熱反応なので,この反応は右方への傾向を持ち,過酸
化水素が水と分子状酸素とに分解する傾向を持つ。
【0014】この反応は徐々に自然に行われるが,光の
作用,アルカリ,粉塵等のような促進要因の影響を受け
るので,市販の過酸化水素溶液は通常適当な添加剤で安
定化され,酸媒質中にある。
【0015】これらの安定化された溶液は消毒に使用さ
れる。この溶液は著しい殺菌能力を持つているが,酸媒
質中におけるその酸化反応は非常に低い。従つて安定化
された溶液から出発して,これを使用する時所定の不安
定化されたレベルを得る方法を使用できれば,もつと大
きい酸化能力を持つ″活性化″された過酸化物が得られ
ることになる。
【0016】少量の触媒酵素例えばカタラーゼを導入す
れば,過酸化水素と酵素との間に錯体が形成される。 H+酵素→(H*酵素) この錯体において,水と結びつく酸素不安定性は最大
で,溶液は若干の不安定化要因即ちたん白質,容器の物
理的不規則性,粒子等。これらの要因は,錯体が作用し
て酸素を遊離するのに充分である。 (H*酵素)+要因→H+酵素+要因−0 こうして,いかなる点でも作用する錯体が分解されてい
る溶液が得られる。
【0017】更に次の反応がおこり, (H*酵素)+(H*酵素)→2H
+O+2酵素 そのすべてに活性化要因が存在する。これは,酸素が発
生する所で最高の酸化反応がおこることを視覚的に監視
するのを助ける。
【0018】これは,2つの過酸化水素溶液を作つて比
較することにより,明確に認められる。第1の溶液Aは
例えば0.1%のニナトリウムEDTAで安定化される
例えば3%の過酸化水素溶液である。溶液Bは,必要な
不安定化錯体形成のために充分な例えば400U.K.
カタラーゼの酵素を添加される同じ過酸化水素溶液であ
る。特定のたん白質(例えば熱で凝固する変性卵アルブ
ミン)を塗布されたガラス条片を両方の溶液に浸漬する
と,溶液Aに浸漬された条片には明白な現象はおこらな
いが,溶液Bに浸漬された条片の特にたん白質を塗布し
た表面に,直ちに酸素の泡が形成され始める。
【0019】これは,溶液Bにたん白質の存在下で錯体
(H*酵素)から発生される酸素の作用によるも
のである。錯体が形成されない溶液Aには,単なるたん
白質の存在で酸素を生ずることは不可能である。
【0020】過酸化水素の分解を助ける物質の1つがた
ん白質であることは知られており,従つて過酸化物の分
解により発生される酸素の作用を容易に受け,たん白質
は微生物の膜及びその細胞構造の一部を形成しているの
で,これらの膜及び細胞構造は過酸化水素の存在下で破
壊される。不安定化される過酸化物におこる活性化の1
つの見本は,この媒質中においてカタラーゼを持つバク
テリアの速やかな破壊である。これは,上述したよう
に,これらのバクテリアにおこる酸素の形成による。
【0021】これらの微成物に対する活性化された過酸
化水素の致死能力は,普通に安定化された過酸化水素の
それより大きいことが考えられる。これを確認するた
め,試験台として抵抗力のある微生物に対する両方の溶
液A及びBの作用を選んだ。溶液1ml当り2×10
の微生物を移植したCandida Utilisイー
ストが選ばれた。その結果を生育能力のある残存物につ
いて示すと,次の通りである。 生存能力のある濃度(対数単位)を低下させるのに必要
な時間Dは溶液Aに対して4.9分,溶液Bに対して
1.8分である。
【0022】活性化された過酸化水素が殺菌能力を増大
させることは明らかであり,表からわかるように作用時
間中のその能力は2.5ないし4.5倍大きい。
【0023】本発明において提供する活性化された過酸
化物は,殺菌能力も増大させる。これは,コンタクトレ
ンズの表面にたまる塵埃沈着物を破壊するのに効果的で
ある。これは,錯体(H*酵素)が破壊されるこ
れらの汚れた場所で,活性化された過酸化水素溶液が直
ちに酸素を選択的に発生するので,必然的である。この
ように,高度の酸化作用が精確に必要な個所でおこり,
従つて酸素発生個所でおこる引込み循環により助長され
て周囲の溶液内で容易に分解する塵埃沈着物の構造が破
壊される。
【0024】
【実施例】約60×10mmの大きさのガラス条片10
0個が0.2%の卵白アルブミン溶液に15分浸漬され
た。この時間の経過後,条片が140℃の乾燥加熱炉へ
移され,そこに30分置かれて,熱によりたん白質を凝
固させた。たん白質被覆形成が,24個の均質な条片を
選んで評価された。
【0025】これらの条片の4個が塩溶液(Labor
atorios AvizorのFisiozor)に
浸漬された。10個が溶液A(0.1%のニナトリウム
EDTAで安定化された3%の過酸化水素溶液)に浸漬
された。残りの10個が溶液B(不安定化剤として40
0U.K.カタラーゼを添加された溶液A)に浸漬され
た。1時間半後条片が取出され,塩溶液で洗浄され,そ
の洗浄状態が評価された。
【0026】溶液Aで処理された10個の試料のすべて
が,4個の処理されない試料より高い清浄状態を示し
た。たん白質被覆はいずれの場合もその表面の100%
に残つていた。
【0027】70〜85%の範囲の溶液Bで処理された
試料からはたん白質被覆が消失した。不安定化酸素によ
り活性化される過酸化水素の使用は,コンタクトレンズ
の保守における長い先行段階を前提とする。なぜなら
ば,レンズの世話は比較的短時間に行われるため,高度
に効果的な物質が必要とされるからである。安定化され
た過酸化物は短時間著しい殺菌能力を持つが,レンズ表
面の塵埃沈着物への作用は,現在の方法でこれらの保守
が行われる時間中実際上零だからである。
【0028】逆に本発明の方法によれば,殺菌能力を増
大するほかに,塵埃への作用が著しく相乗化され,活性
化される過酸化物により短時間内にレンズがきれいにさ
れる。
【0029】本発明の方法は,2段階を必要とする方法
に対して,危険な誤りを回避するほかに,上述した使用
し易さに関する利点を持つているので,市場における方
法より有利である。1つの段階のみを含む方法の利点
は,実施時間,確実な中和及び低い価格である。
【0030】従来の他の1段階方法に対して,この方法
は上述したすべての固有の利点を持つている。更にこの
方法はレンズからいかなる化学防腐剤もなくすのを可能
にする。得られる溶液は菌がなく,この方法の実施によ
り菌が除去されるので,防腐剤は必要でなく,閉じた容
器内でこの方法が行われるので,容器が開かれないと,
レンズは無菌である。
【0031】しかしいずれにせよ,この方法が他のすべ
ての方法よりすぐれている点は,菌を著しく破壊する活
性化された過酸化物を使用する点にあり,全過程にわた
つて不安定な酸素を使用するので,微生物を完全に根絶
することが可能である。
【0032】他の過酸化物は著しい洗浄レベルに殆ど達
しないが,本発明による過酸化物は,レンズを最適着用
状態に保つ他の洗浄物質を使用することを不要にするの
に充分な高さのレベルに達する。
【0033】コンタクトレンズを洗浄しかつ消毒しかつ
保護する本発明は,例えば0.5〜6%の充分な濃度を
持つ過酸化水素を収容する容器にコンタクトレンズを浸
漬することである。この過酸化水素は,3%の濃度で短
時間なるべく10〜15分以内に無菌作用レベルに達す
る。また最初から,固体の形(粒子,錠剤等)又は液体
の形で溶液へ導入される過酸化酵素形式の触媒酵素があ
り,連続的にしかも徐々に処理されるので,錯体(過酸
化水素*酵素)の形成が溶液中で行われて,過酸化物を
活性化する。この過程がおこる間,レンズをどれ位の時
間溶液に浸漬するかは重要でないが,使用者の快適さの
理由から1時間半ないし2時間とするのがよい。
【0034】連続的な酵素添加は徐々に行われて,選ば
れた時間内に酸素が発生され,それにより残りの過酸化
水素濃度が例えば50ppm以下になり,この範囲内で
は,完全な過酸化物減成が行われても,過酸化水素は眼
を刺激しない。
【0035】このように本発明は,コンタクトレンズを
殺菌するため選ばれた時間に応じて,適当な濃度の過酸
化水素溶液にレンズを浸漬し,触媒により徐々に行われ
る不安定化によつて最初からこの過酸化水素を活性化
し,溶液が眼に接触する時不快感をおこさない限界以下
に過酸化水素残部を減少させる点にある。
【0036】最初から制御される触媒の作用は種々のや
り方で行われる。本発明を制限することのない例として
触媒は,触媒酵素と共に適当なpHとレンズパラメータ
を維持するため浸透性とを持つ溶液を得るための他の物
質を保持する錠剤又は玉から作られる。これらの物質
は,ほう酸及びその塩,燐酸塩のようなタンポンを形成
する。塩化アルカリ,ニナトリウムEDTA等も使用で
きる。
【0037】錠剤又は粒子は,触媒濃度が表面で小さく
かつ中心で高い勾配を持つように作らねばならない。こ
のため錠剤は,複数の層を持つか,核のある錠剤として
作られるか,又は錠剤がポリビニルピロリドン,ポリア
クリル酸,セルロース副産物のように徐々に溶解する物
質により外層上に保持される触媒を持ち,その核はもつ
と溶解し易い物質により保持される触媒を持つている。
【0038】別の例として,錠剤は,作られた後,例え
ば乾式熱又は湿式熱又は短鎖アルコールのように触媒を
一部不活性化する物質で選択的に酵素の活性を減少する
操作を受ける。
【0039】表面にpHを維持する錠剤も作られ,その
外側被覆酵素が一部破壊されて,錠剤の溶解を遅らせ
る。この種の錠剤は核を形成することによつて作られ,
酵素がpH及び浸漬透圧を維持する補助剤と混合され,
酒石酸又はアジピン酸のような無害な酸で核を覆う。
【0040】徐々に作用せず段階的に作用する錠剤も作
られる。このため錠剤又は他の医術形状物は3つの同心
層を備えている。最外層は,過酸化物を活性化する錯体
を形成するのに充分な量の酵素を保持している。中間層
は酵素なしの中性で,錯体を作用させるために選ばれた
時間を溶解のためにとる。この層が溶解すると,活性錯
体の形成と眼にとつて無害なレベルまでの過酸化物の減
成とを同時に続行するために必要な触媒を保持する最内
層への接触が行われる。
【0041】この錠剤を作るため,最終pHを修正する
ための上述した物質の混合物又は触媒を一体化する可溶
被覆が,外層として用いられる。
【0042】中間層は核を覆う物質で形成され,これら
の物質は,アクリル重合体,ポリエチルグリコール,繊
維素副産物,ポリビニルピロリドン等のような難溶性物
質,又は固体塩化物又はほう酸又はその塩のような小さ
い結晶分子物質である。
【0043】核を持つ錠剤は被覆なしでも作られる。
【0044】更にもつと高い活性を得るため,過酸化水
素を部分的に不安定化することも可能である。溶液のp
Hが塩基の値なるベく10以上まで増大されると,過酸
化水素が不安定になる。これは,錯体(過酸化水素*酵
素)を形成する場合と同じ化学−物理的理由のためおこ
る。これは,過酸化物を分解するのに必要な活性化エネ
ルギが減少することによる。従つて標準状態では分解に
長くかかるこれらの物質が分解を行つて,上述した効果
を生ずる局部酸化現象をおこさせる。こうしてpHを高
い塩基値まで増大することによつて,酸素の不安定化が
行われ,これが高い酸化能力で完全な消毒過程を行う。
【0045】これは,例えば,過酸化水素溶液及び2つ
の同心層を持つ錠剤と共にレンズを容器内に置くことに
よつて行われる。錠剤は,他の補助剤に加えてタンポン
酸部分と共に過酸化物中和剤を内側に持つている。その
外側区域は少なくともタンポン塩基部分を持つている。
両方の層は別々であるか,又は過酸化物中和剤の作用を
必要なレベルになるまで遅らせるため,遅く溶解する被
覆を通さない。
【0046】この方法は,中和剤作用のみを求める遅延
錠剤に基く方法より著しく大きい殺菌及び洗浄の能力を
持つている。
【0047】コンタクトレンズを消毒しかつ洗浄する方
法は,基本的には2つの物質を使用して行われる。即ち
なるべく0.3〜3重量%の過酸化水素溶液と,過酸化
水素との活性錯体を形成することのできる触媒なるベく
カタラーゼである。この触媒は錠剤,カプセル又は他の
医術形状物となるように,その成分のみとして,又はレ
ンズ保守過程を完結する他の補助物質と共に作られる。
【0048】このように消毒及び洗浄の過程は,過酸化
水素溶液と過酸化水素を活性化してレンズを消毒しかつ
洗浄する酵素触媒とを収容する容器へコンタクトレンズ
を浸漬することである。錠剤が完全に溶解すると,酵素
触媒の量は,溶液中に存在する全過酸化物を所定時間中
に減成するような量であり,他の成分の添加により,こ
の溶液が涙と同じに調整されたpHと浸透圧の溶液に変
えられ,これによりレンズパラメータが維持され眼に無
害となる。使用者は所望の期間レンズを閉じた容器内に
保管できる。方法は1時間半ないし2時間内に終るよう
になつているが,異なる時間を選んでもよい。
【0049】この方法を実施するために,錠剤は核と被
覆を持つのがよい。核は過酸化物減成を決定するのに充
分なカタラーゼを保持し,所望のpH及び浸透圧を得る
ために使用される他の物質の一部を保持していてもよ
い。これらの物質はほう酸とほう砂,燐酸−ナトリウム
と燐酸ニナトリウム,食塩,塩化カリ,ニナトリウムE
DTA及び他の賦形剤でよい。被覆は過酸化物を不安定
化するのに充分なカタラーゼを保持し,活性錯体を形成
し,食塩及びほう酸のように核に保持する物質に類似な
物質を保持してもよく,ポリビニルピロリドンの重合
体,ポリアクリル酸,ポリエチレングリコール等のよう
に溶解を遅くする他の成分を保持していてもよい。
【0050】核はその作用を遅らせる膜で被覆されてい
てもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−217333(JP,A) 特開 昭63−286158(JP,A) 特表 昭60−501478(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 1/00 - 13/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトレンズを錠剤又は類似の成形
    薬剤と共に,過酸化水素溶液を収容する容器へ浸漬し
    て,コンタクトレンズを洗浄しかつ消毒する方法におい
    て,錠剤又は類似の成形薬剤により,この錠剤又は類似
    の成形薬剤が溶解するにつれて,緩衝剤を含む他の補助
    成分と共に酵素触媒を徐々に遊離して,溶液の殺菌効果
    を増大し,溶液が眼に無害なレベルになるまで,過酸化
    水素を減成することを特徴とする,コンタクトレンズを
    洗浄しかつ消毒する方法。
  2. 【請求項2】 酵素触媒がカタラーゼであることを特徴
    とする,請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 過酸化水素溶液に対する酵素触媒の作用
    時間を全レンズ消毒時間又はその大部分とすることを特
    徴とする,請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 酵素触媒が錠剤又は類似の成形薬剤に均
    一に分布していることを特徴とする,請求項1に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 緩衝剤が6〜8のpHを持つ中和溶液を
    与えることを特徴とする,請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 コンタクトレンズを錠剤又は類似の成形
    薬剤と共に,過酸化水素溶液を収容する容器へ浸漬し
    て,コンタクトレンズを洗浄しかつ消毒する方法におい
    て,錠剤又は類似の成形薬剤により,アルカリ化剤を含
    む錠剤又は類似の成形薬剤の溶解を通して,過酸化水素
    の溶液のpHを高アルカリ性に増大し,酵素触媒と共に
    酸化物質の遊離を伴って,錠剤又は類似の成形薬剤の溶
    解を続け,過酸化水素溶液を次第に中和し,この溶液が
    眼に無害なレベルになるまで,過酸化水素を分解するこ
    とを特徴とする,コンタクトレンズを洗浄しかつ消毒す
    る方法。
  7. 【請求項7】 酵素触媒がカタラーゼであることを特徴
    とする,請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 アルカリ化剤を含む錠剤又は類似の成形
    薬剤がカタラーゼも含んでいることを特徴とする,請求
    項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 錠剤又は類似の成形薬剤に含まれる酸性
    物質及びアルカリ化物質が,消毒過程の終りに溶液のp
    Hを6〜8にする緩衝剤を構成することを特 徴とする,
    請求項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】 緩衝剤が硼砂及び硼酸を含んでいるこ
    とを特徴とする,請求項1,5及び9のいずれか1つに
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 溶液中の過酸化水素を眼に無害なレベ
    ルの酸素及び水に分解するのに充分な量の酵素触媒が錠
    剤又は類似の成形薬剤に含まれていることを特徴とす
    る,請求項1,2,3,4,6及び7のいずれか1つに
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 眼に無害なレベルに過酸化水素が分解
    するまでレンズを洗浄しかつ消毒する過程の全時間が,
    半時間〜2時間であることを特徴とする,請求項1又は
    6に記載の方法。
  13. 【請求項13】 レンズの洗浄及び消毒の過程の終りに
    おける過酸化水素の残りのレベルが50ppmを越えな
    いことを特徴とする,請求項1,6,11及び12のい
    ずれか1つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 錠剤の成分が涙と同じ浸透圧を溶液に
    与えることを特徴とする,請求項1又は6に記載の方
    法。
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