JPH03100390A - セラミックス製スクリューローター及びその製造方法 - Google Patents

セラミックス製スクリューローター及びその製造方法

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JPH03100390A
JPH03100390A JP23651289A JP23651289A JPH03100390A JP H03100390 A JPH03100390 A JP H03100390A JP 23651289 A JP23651289 A JP 23651289A JP 23651289 A JP23651289 A JP 23651289A JP H03100390 A JPH03100390 A JP H03100390A
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Japan
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rotor
rotors
screw rotor
ceramic
compression
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JP23651289A
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Yoshiyuki Yasutomi
安富 義幸
Junji Sakai
酒井 淳次
Yasuo Kondo
保夫 近藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2230/00Manufacture
    • F04C2230/20Manufacture essentially without removing material
    • F04C2230/22Manufacture essentially without removing material by sintering

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  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セラミックス製スクリューロータ−及びその
製造方法並びに圧縮または減圧装置に関する。
〔従来の技術〕
スクリュー型圧縮装置及び減圧装置は第1図乃至第3図
に示すように、オス、メス一対のネジ形状のローター1
,2により空気等のガスを圧縮あるいは減圧する構造と
なっている。このオス、メスローター1,2は、移動時
にある一定のギャップを保ちながらかみあい、非接触状
態でローターが回転し、空気等のガスを圧縮、減圧する
構造となっている。一方片側駆動方式では、接触状態で
ローターが回転し、空気等のガスを圧縮、減圧する構造
となっている。
一般に、スクリュー型圧縮機ではスクリューローターの
回転により、空気等のガスが圧縮されて発熱し、それに
伴ってスクリューローターが加熱される。したがって、
スクリューローターは温度の上昇に伴い熱膨張し、ロー
ター間のギャップが減少し、ついにはメス、オスのロー
ターが接触状態となり、接触が起きると焼き付きロック
現象が生じ、故障となる。そこで、スクリューローター
が加熱された状態でローター間のギャップを適正に保つ
ためには、室温状態でのローター間のギャップを熱膨張
分だけ広く設ける必要があるが、こうすると運転初期に
おいては過大なギャップのため圧縮効率が低くなる問題
があった。またギャップの調整にしてもスクリューロー
ターが加熱されたときの温度分布は均一ではないため、
ギャップの調整は容易ではなく、通常のスクリューロー
ター間のギャップを高温側に広くして対策しているが、
圧縮機の運転パターンが変わるとローターの温度分布も
微妙に変わるため、やはりギャップの微調整は困難であ
った。
また圧縮に伴いスクリューローターが加熱されると金属
の熱伝導性が良いために吸入側の空気等のガスが加熱さ
れ易く、このために効率の低下が問題であった。
さらに具体的に従来のスクリューローター材と問題点に
ついて述べる。従来は、構造用炭素鋼またはダクタイル
鋳鉄等の鋳鋼が一般に使用されていたが、これらの材料
の熱膨張係数は12×10−”C−”と大きいために室
温での組立時にローター間のギャップを大きく取る必要
があった。このようにローター間のギャップを大きく設
定すると始動時の性能が大きく低下する欠点があった。
また腐食性のガスや腐食性の液体を含むガスの場合、ロ
ーター表面が腐食されローター間のギャップが大きくな
り性能が低下したり、サビが付いて接触する問題があっ
た。
また1片側駆動力式では接触状態でスクリューローター
を回転させるために、摩耗が激しいという問題があった
またスクリュー型減圧機では、耐食性が不十分であると
き1片側駆動力式では摩耗が激しいという問題があった
従来この問題点を解決するために、鋳鋼にNi等を添加
して熱膨張を小さくしたり、耐食性を改善するといった
工夫がなされている。しかし、従来の低熱膨張金属では
温度上昇によりキューリー点を超えると熱膨張が急激に
大きくなる問題があり、また耐食性にも鋳鋼系材料を用
いる限り自ずから限界があり、性能向上は困難であった
また従来の鋳鋼製のスクリューローターでは、密度が大
きいためにスクリュ一部が重く、また調性率が小さいた
めに、低速回転の領域で共振が発生し、高速化しずらい
という問題があった。
そこで、従来においても、ロータ軸部は鋼材で作られ、
ロータ歯部は窒化系のセラミックスで作られたスクリュ
ーローター(特開昭58−160585号公報)や、金
属粉末等を加熱焼結して多孔質焼結体とし、その孔に油
を含浸させたスクリューローター(特開昭48−230
8号公報)が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来技術は、熱膨張、耐腐食性、耐摩耗性、騒音の
点について配慮がされておらず、特に温度上昇や腐食に
よるローター間のギャップの変化が原因となったかじり
、効率低下、故障を生じるという問題があった。
また、ロータ歯部に窒化系のセラミックスを用いたもの
は、対をなすオスローターとメスローターとが不用意に
接触した場合にかじりが発生する恐れがあった。金属粉
末等から形成した多孔質焼結体に油を含浸させたものは
、前記かじりの恐れを低減できるが、その孔の構造が不
明確であり、長時間にわたって、油を含浸させた効果が
得られるかは不明確なものであった。
本発明の目的は、ローター間のギャップを小さく調整す
ることが容易で、このために効率が良く、また耐摩耗性
、耐腐蝕性、高速回転性、低騒音に優れ、長期間にわた
ってかじりの発生の恐れを少なく維持することのできる
セラミックス製スクリューローター及びその製造方法並
びにそれを備えた圧縮又は減圧装置を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本発明に係るセラミックスロー
ターは、表面から内部を連通ずる長尺なオープンボアの
割合が5〜20%の多孔質セラミックス焼結体より成る
と共に前記孔に潤滑剤が含浸されているものである。こ
こで、多孔質セラミックス焼結体の熱膨張係数は5 X
 10””/℃以下であり、その密度は5g/cm3以
下であるものがよい。
また、本発明に係るセラミックス製スクリューローター
の製造方法は、金属Si粉末と、炭化物、窒化物、酸窒
化物、酸化物、ホウ化物の少なくとも一種以上の無機化
合物の粉末とを含む混合物からスクリューロータの成形
体を製造する工程と、前記成形体をN2中で焼成して前
記金属Siと該N2とを反応させてオープンボアの割合
が5〜20%の多孔質のSi、N4結合セラミックスと
する工程と、を含むものである。ここで、金属Si粉末
は60〜90wt%、無機化合物は10〜40%の混合
物とし、N2中での焼成は1000〜1400℃で行な
うのがよい。
また、本発明に係る圧縮又は減圧装置は、オスローター
とメスローターとがギャップを介して並設され、非接触
状態で前記両ローターが回転することによりガスを圧縮
または減圧する圧縮又は減圧装置において、前記オスロ
ーター及びメスローターが前記のセラミックス製のスク
リューローターであるものである。ここで、オスロータ
ーとメスローターとはそのギャップが全長にわたって室
温時に一定に形成されているものがよい。また、前記装
置において、両ローターを軸支する軸受部と、両ロータ
ーを内部に収納するケーシング部が前記セラミックス製
スクリューローターと同一材料で形成されているもので
ある。
〔作用〕 本発明に係るセラミックス製スクリューロータは、長尺
なオープンボアに油滑剤が含浸されているので、長期間
にわたって表面の潤滑性及びシール性が確実に維持され
、かじりの発生の恐れが低減される。
本発明に係る製造方法によれば、金属Si粉末とN2と
を反応させてSi□N4の多孔質焼結体とすることによ
り、前記オープンボアを容易に形成できる。
本発明に係る圧縮又は減圧装置は、前記セラミックス製
スクリューローターを備えることにより。
長期間にわたって装置の高効率化及び低騒音化を図れる
〔実施例〕
先ず本発明の詳細な説明する。第4図にセラミックスか
ら成るスクリューローターのオープンボアの気孔率と圧
縮効率及び摩耗量の関係を示す。
試験条件は後述する実施例1の部分で説明する。
これより、気孔率が20%を越えると圧縮効率が低下し
、摩耗量が急激に多くなっていることが判る。また、気
孔率が5%より少ないと摩耗量が急激に多くなっている
。この理由は、適当な気孔量を有することにより、この
オープンボアが保油効果をもたらし、ローター表面に油
膜を形成するためにシール性が向上するとともに、スク
リューローター同士が接触しても潤滑効果により長期間
にわたってかじりが発生せず、耐摩耗性に優れるためで
ある。気孔率が20%より多くなると油のリークが生じ
易くなるために効率が低下し、粒子間の機械的強度が低
下するために摩耗量が多くなる。
また気孔率が5%より少ないと保油効果や潤滑効果が十
分でないので一部かじりが発生し、摩耗量が多くなるこ
とが判った。したがって本発明において、スクリューロ
ーターを気孔率5〜20%のオープンボアを持つセラミ
ックス焼結体とすることにより、圧縮効率及び耐摩耗性
が優れた圧縮装置又は減圧装置が得られる。
またこのオープンボアにフラン樹脂などの固体潤滑剤や
樹脂、油などを含浸することによっても耐摩耗性に優れ
、焼き付きが生じず、摩擦係数が小さくできる。
また、該セラミックスは、低熱膨張金属のようにキュー
リー点が存在しないために高温下で急激に熱膨張係数が
高くなることがなく、ローター間の適正ギャップを保つ
のに好都合である。
次に、本発明のセラミックス製スクリューローターと従
来の金属製スクリューローターの温度と熱膨張係数の関
係を第5図に示す。これより、本発明品は熱膨張係数が
小さく温度が上昇してもその値はほとんど変化しないこ
とが判る。それに対して、従来の低熱膨張合金は約30
0℃程度でキューリー点があり熱膨張が急激に大きくな
り、焼き付きの原因となる。
本発明において、無機化合物としては、炭化物。
窒化物、酸窒化物、酸化物、ホウ化物の少なくとも一種
以上、特にs iC,Si3N4.5i2N20、S 
i O2,5iAION、ZrN、ZrC1ZrO2、
Z r B2. T i C,T i O,、TiN、
TiB、、Cr、C,、Cr、N、WC,VN。
A1.O,、AIN、Be01UC,BN、TaN。
T a C、Ce Czの少なくとも一種以上から成る
ものがよい。
次に、スクリューローターが回転すると遠心力により振
れが生じるために共振及び騒音が必ず発生する。第6図
にスクリューローターの密度と共振発生回転数及び騒音
の測定結果を示す、試験条件は後述する実施例5の部分
で説明する。これにより、密度5g/aj以下とするこ
とにより、共振発生回転数が大きくでき、また騒音が低
下できることが判る。したがって、スクリューローター
を密度5g/cm3以下の該セラミックスとすることに
より高剛性、軽量化が可能となり、これにより共振点を
高めることができるので、高速回転可能となの高効率化
、低騒音化が可能である。密度5g/d以下のセラミッ
クス製スクリューローターとすることにより、従来の鰻
鋼製スクリューローターに比較して1/2から1/3の
軽量化が計れ、さらに剛性率も大きいために共振点を高
速領域に高めることができ、高速回転性に優れた高効率
低騒音の圧縮装置、減圧装置が得られる。
次に、第7図にスクリューローターの熱膨張係数と圧縮
効率及び摩耗量の関係を示す。試験条件は後述する実施
例1の部分で説明する。これより、熱膨張係数5 X 
10−6/℃以下とすることにより圧縮効率が向上し、
摩耗量が極少化できることが判る。これは熱膨張係数が
5 X 10−’/℃より大きくなると、運転に伴い温
度が上昇しスクリューローターの接触により摩耗が生じ
、圧縮効率が低下するためである。従来の技術では、こ
の接触による摩耗を防止するためにローター間のギャッ
プを大きくする方法が取られていた。そのために圧縮効
率が必然的に低下する。したがって、スクリューロータ
ーを熱膨張係数5 X 10−”/’C以下とすること
により、従来の金属に比較してローター間のギャップを
極めて小さくでき、始動時から効率の高い圧縮装置、減
圧装置が得られる。
従来はローター温度上昇によるローター間ギャップの拡
大を防止するため、ローター内部に空洞を設けて冷却剤
を流すなどの冷却手段を設けることも成されていたが、
本発明においては、スクリューローターを低熱膨張のセ
ラミックスとすることにより、無冷却構造の圧縮装置ま
たは減圧装置とすることが可能である。これにより、装
置全体の構造が単純化され軽量化できる。
本発明において、金属Si粉末60〜90wt%と、炭
化物、窒化物、酸窒化物、酸化物、ホウ化物の少なくと
も一種以上の無機化合物10〜40%の混合物の粉末か
ら成る成形体をN2中で1000〜1400℃で焼成す
ることにより窒化して構成された多孔質のSi、N4結
合セラミックスである。これにより、焼結時の寸法変化
率が1%以内、小さいものでは0.1%以内でセラミッ
クス焼結体を得ることができ、複雑形状のスクリューロ
ーターを殆ど加工することなく製造可能である6特に、
金属Si粉末とSiC粉末から成る成形体を窒化して多
孔質のSi3N4結合SiCセラミックスを形成するの
がよい。該成形体を窒化して得られるSi、N4結合S
iCセラミックスでスクリューローターを製造すること
により、焼結時の寸法変化率が0.1%以内で焼結体を
得ることができ、複雑形状のスクリューローターを殆ど
加工することなく製造可能である。SiCは熱膨張係数
が小さく、耐腐食性、熱伝導性、耐摩耗性に優れ、Si
3N、は熱膨張係数が小さく、耐腐食性に優れるセラミ
ックスであり腐食性ガス、液体を扱う半導体装置関係、
食品産業、医用産業などのスクーンルームシステムへの
応用が可能である。
特に、そのセラミックスがSiC粒子及び/又はウィス
カをSi、N4粒子及びウィスカで互いに固結させたセ
ラミックス焼結体とすることが好ましい。これにより、
気孔率5〜20%、気孔径100μm以下の開気孔を持
つ焼結体が得られる。
本発明において、 S x C,S x3N4及びオー
プンボアで構成されたセラミックス焼結体に含まれるS
iCは金属Si粉末から生成したSi□N4などの粒子
またはウィスカより大きい方が耐摩耗性、耐熱wf撃性
に優れており、特に、耐熱ml性は複合セラミックスで
あるため同じ気孔率を持つ他のセラミックスに比較して
優れている。
本発明において、炭化物、窒化物、酸窒化物、酸化物、
ホウ化物粒子の平均粒径は100μm以下、炭化物、窒
化物、酸窒化物、酸化物、ホウ化物ウィスカの平均アス
ペクトは200以下、平均長さ200μm以下とするの
が好ましい。なぜなら、それ以外では原料の混合が菫し
く、分散が不均一になり機械的強度が低下するためであ
る。
本発明において、第8図に示すようにオスロータ1及び
メスロータ2の軸部4、軸受部3.ケーシング部5を該
セラミックスとした圧縮装置または減圧装置とすること
により、腐食性の気体。代休の使用を可能にすることが
できる。特にオープンボアを有するセラミックスを用い
て、その孔中に油、樹脂等を含浸することにより耐摩耗
性、耐摺動性に優れた圧縮装置または減圧装置が得られ
る。第8図に示す軸部4とスクリュ一部6,7を別々の
セラミックスで作製し、接合することも可能である0例
えば、軸部4をサイアロン、スクリュ一部6,7をSi
3N4結合SiCセラミックスとする。接合には、使用
温度、使用雰囲気により従来から知られている各種接合
法が適用できる。
本発明において、スクリューローターの表面をコーティ
ングすることも可能であり、特に多孔質のセラミックス
からなるスクリューローターの表面に樹脂や金属などを
コーティングすることにより、クツション材の役割を果
たす効果がある。特にドライスクリューローターの場合
には有効であ机 (実施例1) 平均粒径0.9μmの金属Si粉末60重量部と平均粒
径16μmのα−3iC粉末40重量部をメタノールと
一緒にポットミルで混合、乾燥した後、ポリエチレン系
ワックスを9重量部添加して、150℃で加圧ニーダを
用いて5時間混練した。そして混合物を粉砕し、150
”l:、1000kg/Ciの条件でスクリューロータ
ーの形状をした金型で成形した。成形体のワックス分を
除去した後、窒素ガス中1380℃まで段階的に長時間
がけて加熱処理し、焼結体を得た。この時の成形体から
焼結体への寸法変化率は0.15%と小さく寸法精度に
優れたものが得られた。焼結体のオープンボアの気孔率
は10%、気孔径20μm以下であった。このセラミッ
クスによりオス、メスのスクリューローターを作製し、
従来の鋳鉄製ローターを用いた場合との圧縮効率の比較
を行った。
各々のローターを用いて吐出圧カフ kg/cm3、吸
入流1k 1000 g / hのスクリュー型圧縮機
を第9図のシステムのように構成して圧縮効率を比較し
た。その結果、従来の圧縮機では圧縮効率が67%であ
ったが、本発明による圧縮機の圧縮効率は72%と極め
て高効率であり、しかもそれを長期間にわたって維持で
きるものであった。
本実施例では、スクリューローター間のギャップを従来
の1/4にすることができたので、圧縮効率を大巾に向
上させることができた。
(実施例2) Si粉末80wt%とTiN粉末20wt%から製造さ
れるSi3N4結合TiNセラミックス(熱膨張係数3
 、2 X 10−6/℃−1、気孔率12%、密度3
.7g/cd)によりオス、メスのスクリューローター
を作製し、従来の鋳鉄製ローターを用いた場合との圧縮
効率の比較を行った。各々のローターを用いて吐出圧カ
フkg/cm3、吸込流量1000 rrr / hの
スクリュー型圧縮機を構成して圧縮効率を比較した。そ
の結果、従来の圧縮機では圧縮効率が67%であったが
、本発明による圧縮機の圧縮効率は72%と極めて高効
率であった。
本実施例でもスクリューローター間のギャップを従来の
1/4にすることができたので、圧縮効率を大巾に向上
させることができる。
(実施例3) 実施例1で得られたスクリューロータと従来の鋳鉄製ロ
ーターを用いた場合の、塩酸ミストを含むガスの減圧装
置に適用し、比較した。その結果、従来の鋳鋼製ロータ
ーは腐食されていたが、本発明のスクリューローターは
腐食されておらず良好であった。これにより信頼性を大
きく向上させることができた。
(実施例4) 実施例2で得られたスクリューローターのオープンボア
に油を含浸した。そして従来の鋳鉄製ローターを用いた
場合の片側駆動方式によりスクリュー型圧縮機を構成し
て比較した。その結果、従来の鋳鉄製ローターは駆動に
伴う摩耗が激しく、場合によってはかじりが発生した。
それに対して本発明品は、気孔部に含浸された油が潤滑
効果をもたらすために摩耗が生じず、ドライの状態でも
良好であった。これにより信頼性を大きく向上させるこ
とができた。
(実施例5) 従来の鋳鉄製ローター(密度8.2g10J)を用いて
、吐出圧カフg/cj、吸込流量1000 rn’/h
の単段小型スクリュー型圧縮機を構成して共振が発生す
る回転数を検出した。その結果、20゜000rp11
1で共振が発生した。次に、実施例1で得られたセラミ
ックス(密度3.4g/cd)により同一形状のスクリ
ューローターを作製し、吐出圧カフ kg/d、吸込流
量1000rrl’/hの単段小型スクリュー型圧縮機
を構成して共振が発生する回転数を検出した。その結果
、40.20Orpmで共振が発生した。これより、本
発明品は高速回転性に優れており、高効率化が計れるこ
とが判った。
〔発明の効果〕
本発明に係るセラミックス製スクリューロータは、長尺
なオープンボアに油滑剤が含浸されているので、長期間
にわたって表面の潤滑性及びシール性が確実に維持され
、かじりの発生の恐れが低減される。
本発明に係る製造方法によれば、金属Si粉末とN2と
を反応させてSi、N4の多孔質焼結体とすることによ
り、前記オープンボアを容易に形成できる。
本発明に係る圧縮又は減圧装置は、前記セラミックス製
スクリューローターを備えることにより、長期間にわた
って装置の高効率化及び低騒音化を図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るオス、メスローターの側面図、第
2図は同平面図、第3図は第1図のm−■線断面図、第
4図はスクリューローターの気孔率と圧縮効率及び摩耗
量の関係を示す図、第5図は温度と熱膨張係数の関係を
示す図、第6図はスクリューローターの密度と共振発生
回転数及び騒音の関係を示す図、第7図は同熱膨張係数
と圧縮効率及び摩耗量の関係を示す図、第8図は圧縮又
は減圧装置の要部断面図、第9図はクリーンドライエア
ーを送るシステムの構成図である。 1・・・オスローター、2・・・メスローター、3・・
・軸、4・・・軸部、5・・・ケーシング、6,7・・
−スクリュ一部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、表面から内部を連通する長尺なオープンボアの割合
    が5〜20%の多孔質セラミックス焼結体より成ると共
    に前記孔に潤滑剤が含浸されているセラミックス製スク
    リューローター。 2、請求項1において、多孔質セラミックス焼結体の熱
    膨張係数は5×10^−^6/℃以下であり、その密度
    は5g/cm^3以下であるセラミックス製スクリュー
    ローター。 3、金属Si粉末と、炭化物、窒化物、酸窒化物、酸化
    物、ホウ化物の少なくとも一種以上の無機化合物の粉末
    とを含む混合物からスクリューロータの成形体を製造す
    る工程と、前記成形体をN_2中で焼成して前記金属S
    iと該N_2とを反応させてオープンボアの割合が5〜
    20%の多孔質のSi_3N_4結合セラミックスとす
    る工程と、を含むセラミックス製スクリューローターの
    製造方法。 4、オスローターとメスローターとがギャップを介して
    並設され、非接触状態で前記両ローターが回転すること
    によりガスを圧縮または減圧する圧縮又は減圧装置にお
    いて、前記オスローター及びメスローターが請求項1又
    は2記載のセラミックス製スクリューローターであるこ
    とを特徴とする圧縮又は減圧装置。 5、請求項4において、オスローターとメスローターと
    はそのギャップが全長にわたって室温時に一定に形成さ
    れている圧縮又は減圧装置。 6、請求項4において、両ローターを軸支する軸受部と
    、両ローターを内部に収納するケーシング部が請求項1
    又は2記載のセラミックス製スクリューローターと同一
    材料で形成されている圧縮又は減圧装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002153743A (ja) * 2000-11-21 2002-05-28 Nippon Airitsuhi Kk 撹拌用スクリューおよび媒体撹拌粉砕装置
EP3653881A1 (en) * 2018-11-14 2020-05-20 Edwards Limited A rotor for a twin shaft pump and a twin shaft pump

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