JPH029996Y2 - - Google Patents

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JPH029996Y2
JPH029996Y2 JP4784484U JP4784484U JPH029996Y2 JP H029996 Y2 JPH029996 Y2 JP H029996Y2 JP 4784484 U JP4784484 U JP 4784484U JP 4784484 U JP4784484 U JP 4784484U JP H029996 Y2 JPH029996 Y2 JP H029996Y2
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JP
Japan
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ink
ink guide
ball
hole
guide groove
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JP4784484U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はボールペンのペン先の構造に関する。
ボールペンのペン先部に於て、ボール抱持孔とイ
ンク導出体の嵌合孔との間の中心部に形成される
インク通孔の外周部にインク誘導溝を設けること
は既に一般的である。第1図に示すような従来の
ボールペンのペン先構造では、そのペン先を耐蝕
性、耐摩耗性大なる材質を用いて採算ベースで品
質を安定させて製造しようとすると、そのインク
誘導溝1の形成が最大難事となつていた。即ちイ
ンク誘導溝1にはインク導出体2からボール3の
周辺へとインクを効率的に導かせる機能を具備さ
せなければならないので、その溝の幅やインク導
出体2からボール3の後端面までの距離l等の寸
法面での製作上の制約が厳しく、従つて絶えず工
具の損耗や寸法精度の確認を必要としていた。
インク誘導溝1を形成する工具の寿命を延ばし
て安価でボールペンのペン先を製作するために
は、インク導出体2の嵌合孔4の最先端部の内径
d2をインク通孔5の内径d1に比べ出来るだけ大と
して、第2図に示すインク誘導溝1の外接円イに
近づければ良い。これにより確実にインク誘導溝
1を貫通する縦方向の距離が短くなつて切削量も
減少して工具の寿命を伸ばすことが出来る。然し
ながらこのような構造にするとインク導出体2を
組み付けた場合に、インク導出体自体が寸法的に
一定しておらずまた軟かい材質のものであるの
で、インク導出体2の前端がインク誘導溝1内に
入り込みやすくなつてボール後端面とインク導出
体2との距離lを所要の長さに保つことが出来な
くなり、著しい場合はボール後端面に接触して紙
面へのインクの十分な供給が不可能となる弊があ
る。又、このようにインク導出体2がインク誘導
溝1を埋めたりボール後端面とインク導出体2と
の距離lが小さくなると、紙面へインクを供給す
るに足るインク貯溜用間隙を維持しにくくなる。
インク貯溜用間隙はボール後端部とインク誘導溝
1及びインク導出体2との間に形成されるが、紙
面へインクを適度に供給するには所要な空間が必
要とされる。前述したようにボール後端面とイン
ク導出体2との距離lが小さ過ぎるとボール3と
インク導出体2の接触が起こりボール3の回転が
損なわれてインクの供給が不十分となるが、逆に
ボール後端面とインク導出体との距離lが長すぎ
たり、インク誘導溝1の幅が大きすぎてインク誘
導溝の形成する空間が大き過ぎるようになると、
ボールペンのペン先を上方に向けて落下等による
衝撃を加えた場合、ボール周辺にあつたインクと
いままでインク貯溜用間隙にあつたインクが下方
のインク吸蔵体へ逆流して筆記不能となるインク
落下現象が生ずることになる。従つて従来の構造
で所要なインク貯溜用間隙を維持しようとする
と、インク誘導溝1の外接円イの内径を増大させ
るしか方法がなく、しかしこの方法によると外接
円イの内径とインク通孔5の内径d1の差が大にな
ればなるほど、工具の負担増となつて寿命を縮
め、却つて逆の結果をもたらしてしまう。この様
に耐蝕性及び耐摩耗性大なる金属を用いて、安価
で且つ品質の損なわれないボールペンのペン先を
供給するにはインク誘導溝の加工に困難な問題が
多く、インクの物性面の要求水準の負担増ともな
る欠点があつた。本考案は斯る欠点の解消を目的
とするものである。
本考案はボール抱持孔とインク導出体の嵌合孔
との間の中心部に形成されるインク通孔の外周部
に、ボール抱持孔のボール受座からインク導出体
の嵌合孔まで到達しない任意の地点までインク誘
導溝を形成し、インク導出体をその先端部とボー
ル受座の間に所要のインク貯溜用間隙が形成され
且つインク通孔内に挿入した箇所がインク誘導溝
と接合するように組み付けたことを特徴とするこ
とにより、上記目的の達成を図るものである。
図(第3図、第4図)は本考案の実施例を示す
もので、以下図を参照して説明する。
第3図は第1実施例の縦断面図、第4図は第2
実施例の縦断面図である。ボール抱持孔6とイン
ク導出体2の嵌合孔4との間の中心部に所要長さ
のインク通孔5が設けられ、このインク通孔5の
外周部に所要数のインク誘導溝1がその前端をボ
ール抱持孔6のボール受座7に開通させて、又、
後端は直接インク導出体2の嵌合孔4には開通さ
せないでその嵌合孔4の前端近傍まで形成されて
いる。このインク誘導溝1の深さ、幅、形状はイ
ンク導出体2の形状とも関連させて任意の位置、
即ち工具の寿命が最長となる位置でその加工を止
めた状態に於ける深さ、幅又は形状に設定されて
いる。インク導出体2はその先端が嵌合孔4から
若干インク通孔5内に挿入し、ボール後端面には
接触することなくインク誘導溝1と接合するよう
に組み付けられている。インク導出体2の形状
は、インク貯溜用間隔が適度に維持されるように
ボールペンのペン先先端部構造に合わせて形成さ
れている。
本考案は叙上の如き構成により以下の如き効果
が得られる。
まずインク導出体とインク誘導溝とがそのイン
ク導出体の保有する毛細管をそこなわずに接合さ
れることになるのでインクのボール周辺へのイン
ク伝達がより確実で迅速になる。その理由は金属
の本質的にもつている液体をはじく性質が補足さ
れるからである。次にインク誘導溝がインク導出
体と接合することにより又インク誘導溝の途中止
め形状と相まつてインク落下現象が生じなくな
り、インク物性に対する要求も緩和される。更に
インク誘導が前述したように楽になることによつ
てインク誘導溝の形成は寸法精度の面からみて管
理が楽になり工具形状の設計も容易となり、工具
費の削減、生産性の増大につながり安価な且つ堅
牢なボールペンのペン先の供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例のボールペンのペン先を示す縦
断面図、第2図は第1図A−A線の横断面図、第
3図は本考案の第1実施例を示すボールペンのペ
ン先の縦断面図、第4図は本考案の第2実施例を
示す同様の縦断面図である。 1……インク誘導溝、2……インク導出体、3
……ボール、4……インク導出体の嵌合孔、5…
…インク通孔、6……ボール抱持孔、7……ボー
ル受座、イ……インク誘導溝の外接円。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボール抱持孔とインク導出体の嵌合孔との間の
    中心部に形成されるインク通孔の外周部に、ボー
    ル抱持孔のボール受座からインク導出体の嵌合孔
    まで到達しない任意の地点までインク誘導溝を形
    成し、インク導出体をその先端部とボール受座の
    間に所要のインク貯溜用間隙が形成され且つイン
    ク通孔内に挿入した箇所がインク誘導溝と接合す
    るように組み付けたことを特徴とするボールペン
    のペン先。
JP4784484U 1984-03-30 1984-03-30 ボ−ルペンのペン先 Granted JPS60159681U (ja)

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JP4784484U JPS60159681U (ja) 1984-03-30 1984-03-30 ボ−ルペンのペン先

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JP4784484U JPS60159681U (ja) 1984-03-30 1984-03-30 ボ−ルペンのペン先

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Publication Number Publication Date
JPS60159681U JPS60159681U (ja) 1985-10-23
JPH029996Y2 true JPH029996Y2 (ja) 1990-03-13

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JP4784484U Granted JPS60159681U (ja) 1984-03-30 1984-03-30 ボ−ルペンのペン先

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