JPH0299583A

JPH0299583A - 新規抗酸化剤システム

Info

Publication number: JPH0299583A
Application number: JP1197910A
Authority: JP
Inventors: Guyen Quang Lan N; カン・ラン・ヌギュイアン; Jacqueline Griat; ジャクリーヌ・グリア; Francois Millecamps; フランソワ・ミルカン; Gerard Lang; ジェラル・ラン; Serge Forestier; セルジュ・フォレスティエ
Original assignee: LOreal SA
Current assignee: LOreal SA
Priority date: 1988-07-29
Filing date: 1989-07-28
Publication date: 1990-04-11
Anticipated expiration: 2010-01-25
Also published as: EP0353161A1; DE68916874T2; US5114716A; EP0353161B1; CA1341273C; ES2015246A4; DE68916874D1; JPH075887B2; ES2015246T3; FR2634779B1; FR2634779A1; DE353161T1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、少なくともｌＫ！、のトコフェロール、ま
たはトコフェロール類混合物またはカフェイン酸または
その誘導体と共に、少なくとも１種の錯化剤および少な
くとも１種の非チオール化ポリペプチドを含有する、安
定化アスコルビルエステｌしに基づく新規抗酸化剤シス
テム、およびこのような抗酸化剤システムを含む組成物
に関するしのである。

［発明の要約］すなわち、この発明は、少なくとも１種のトコフェロー
ルまたはトコフェロール類混合物また（よりフェイン酸
またはその誘導体と共に、少なくとも１種の錯化剤およ
び少なくとも１種のポリペプチドを含有する安定化アス
コルビルエステルを基礎とする新規抗酸化剤システム、
このような抗酸化剤システムの用途、およびこのような
システムを含む油性物質を基礎とする組成物、特に化粧
組成物を提供するものである。

［従来の技術］脂肪性物質が室温でも酸化される傾向があることが知ら
れているが、この酸化（すなわち酸敗）（よ、脂肪性物
質が例えば飲食組成物または化粧組成物に含まれた場合
一般に好ましくなｔ）と考えられている性質特に味覚お
よび嗅覚をもたらす。

それ故、脂肪性物質を含む組成物には抗酸化剤の役を果
たす保護剤を入れることが一般に行なわれる。

既知の抗酸化剤の中では、特に酸素の直接的吸収剤とし
て作用するアスコルビン酸が広く使用される。しかし、
アスコルビン酸は脂肪性物質に極めて溶は難いので、そ
れを酸化に対して保護する目的で用いるのは困難である
。

アスコルビン酸分子を脂肪性物質に溶解させろために、
例えばステアリン酸、パルミチン酸またはラウリル酸ア
スコルビルのようなアスコルビルエステル誘導体を用い
ることが提案された。例えば、ブルジョワ、「ルビュ・
フランセーズ・デ・コール０グラ（Ｒｅｖｕｅ　　Ｐ　
ｒａｎｃａｉｓｅ　　ｄｅｓ　　ＣｏｒｐｓＧ　ｒａｓ
）Ｊ　９号３５３−３５６頁（１９８１年９月）参照。

アスコルビン酸誘導体は、これら抗酸化剤としての固有
の性質のほかに、トコフェロールまたはカフェイン酸も
しくはそのエステルのような抗酸化剤の活性を改善し、
抗酸化剤の再生を促進する性質を有することが知られて
いる。オルコツト、「オイルソーブ（Ｏｉｌ　　５ｏａ
ｐ）月８巻７７頁（１９４１年）および米国特許第２４
６２６６３号参照。

また、アスコルビン酸誘導体プラストコフェロールまた
はアスコルビン酸誘導体プラスカフェイン酸誘導体のタ
イプの２成分系抗酸化剤に、その抗酸化作用を改舟する
第３成分を添加することによる種々の改善ら提案されて
いる。この３成分系における第３成分としては、特にｐ
−アミノ安息６酸（米国特許第２４６２６６３号）、り
ん脂質［リーメンシュナイダー等、［オイルソーブ（Ｏ
ｉｌ　　５ｏａｐ）］　１９４４年、４４頁］、アミン
類［クラライ、「ザ・ファンクショナル（テクニカル）
・ユージズ・オブ・ビタミンス（Ｔｈｅ　　Ｆｕｎｃｔ
ｉｏｎａｌ　　（Ｔｅｃｈｎｉｃａｌ）Ｕｓｅｓ　　ｏ
ｆＶ　ｉｔａｍｉｎｓ）Ｊ、スタイン編、ユニバーンテ
ィ・オブ・ノツチインガム・セミナー・ビタミンス、ロ
ンドン、１９７１年、１１０頁コ等参照。

［発明の構成］アスコルビルエステルの抗酸化作用の顕著な改善が、こ
の抗酸化剤を少なくとも１種のトコフェロールまたはト
コフェロール類混合物またはカフェイン類またはその誘
導体、少なくとも１種の錯化剤、および少なくとも１種
の非チオール化ポリペプチドと共に用いることにより、
達成し得ることが見出された。

この発明は、少なくとも１種のトコフェロールマタはト
コフェロール類混合物またはカフェイン類またはその誘
導体の１種、少なくとｆ）１種の２１を化剤および少な
くとも１種の非チオール化ポリペプチドを含むことを特
徴とする、少なくと６１種の安定化アスコルビルエステ
ルを基礎とする、還元性化合物を含まない新規抗酸化剤
システムを目的とする。

アスコルビルエステルは周知の脂肪性物質可溶性エステ
ルを含み、特に、例えばステアリン酸、パルミチン酸ま
たはラウリル酸アスコルビルのような炭素原子数６−２
４の脂肪酸エステルであり得る。

トコフェロール類トしては、α−トコフェロールのほか
にβ、γまたはδ−トコフェロール並びにこれらの混合
物が含まれる。

カフェイン類誘導体は、酸のエステルまたはアミドであ
り得る。

カフェイン酸エステルとしては、特にメチル、エヂル、
ブチルエステル等のアルキルエステルおよびフィトール
エステルが含まれる。

カフェイン酸アミドとしては、特にＮ−オクチルアミド
のようなＮ−アルキルアミドが含まれる。

錯化剤には、媒質中で遊離している遷移金属の触媒作用
をキレート化により阻害し得る化合物が含まれる。

使用し得る錯化剤としては、特にエチレンジアミン４酢
酸（ＥＤＴＡ）、ジエチレントリアミン５酢酸５ナトリ
ウム塩（Ｄ　Ｔ　Ｐ　Ａ）、サリチル酸ヘキサデシルア
ミン（ＳＨＤＡ）、くえん酸、酒石酸およびそのナトリ
ウム塩、フィチッ酸、ジベンジルジチオカルバメートお
よびポリホスホン酸誘導体、またはこれらの混合物が含
まれる。

ポリホスホン酸誘導体およびそのエステルとしては、特
にアルキレンジアミノポリ（メチレンホスホン）酸およ
び特にモンサンド社からデクエスト（ＤＥＱＵＥＳ’Ｉ
’）２０４　＋の名称で市販されている商品［エチレン
ジアミン４酢酸（メチレンポスホン）酸］、同じくデク
エスト２ｏｏ６［デクエスト２０４１の５ナトリウム塩
］、デクエスト２０５１［ヘキサメチレンジアミンテト
ラ（メチレンホスホン）酸］、デクエスト２０５４Ｃデ
クエスト２０５１の６カリウム塩コ、デクエスト２０６
０Ｓ［ノエチレンジアミンペンタ（メチレンポスホン）
酸］およびデクエスト２０６６［デクニスｌ−２０６Ｏ
８の７ナトリウム塩］が含まれる。

上記錯化剤少なくとらＩ　ＰＪのほかに、この発明の組
成物はソルビトールのような２次錯化剤を含むことがで
きる。

この発明の抗酸化剤システムにおける非チオール化ポリ
ペプチドは、約１０００−約ｔｏｏｏ。

Ｏの平均分子量を有するものである。使用し得るポリペ
プチドとしては、下記のものが含まれる。

（ａ）　　クローブ・ケミカル・リミテッド社により「
ケラゾール（ＫＥＲＡＳＯＬ）Ｊの名称で市販されてい
るポリペプチド（平均分子量的１０００００の可溶性ケ
ラチンポリペプチド）。

（ｂ）　　ナールデン社により「ポリペプチドＳＦ」の
名称で市販されているポリペプチド（平均分子量的１０
００の部分中和動物コラーゲンポリペプチド）。

（ｃ）　　ナールデン社により［ポリペプチドＬＳＮＪ
の名称で市販されているポリペプチド（無機塩約３％（
上限）含有アンモニウム塩形動物コラーゲンポリペプチ
ド）。

（ｄ）　　ラボラドワール・セロビオロジック・ド・ナ
ンシー社から「ラクトラン（ＬＡＣＴＯＬΔＮ）」の名
称で市販されているポリペプチド（予め脱脂した新鮮孔
から得られたポリペプチド）。

アスコルビルエステルは、一般に抗酸化剤システムに第
４成分として約５−７０重量％の割合で存在する。

驚くべきことに、この組合わせにおいて、トコフェロー
ル類とカフェイン酸の抗酸化作用が、併用剤である錯化
剤・非ヂオールボリペプチドの存在下、アスコルビルエ
ステルにより、相剰作用をもたらすことが確認された。

この発明によると、好ましい抗酸化剤システムは、トコフェロール（類）またはカフェイン酸（またはその
エステルまたはアミド）・・・０５−２０％、アスコルビルエステル・・・５−７０％、錯化剤・・２
−２０％、非チオール化ポリペプヂド・・・ｌ−８０％からなる。

アスコルビルエステル対トコフェロール（類）またはカ
フェイン酸またはそのエステルもしくはアミドの比率は
、３以上が好ましい。

この発明はまた、上記の抗酸化剤システム少なくとも１
種を含有する、脂肪性物質含有組成物を目的とする。

この発明の組成物は、特に飲食用組成物（食用油、豚脂
、バター、マーガリンまたはその他のバター代用品）ま
たは化粧組成物であり得る。

この発明の化粧組成物中に存在する脂肪としては、例え
ばセチン（げいろう）、みつろう、ラノリン、ベルヒド
ロスクアレン、急曲等の動物性油脂、（甘）アーモンド
油、アボガド油、オリーブ油等の浦、脂またはろう状の
植物性油脂、コプラ油または水素化バーム核層、カカオ
脂、カルナウバろう、モンタナろう、並びに例えばフラ
ンス特許第７５・２４６５６．７５・２４６５７および
７５・２４６５８号記載のようなグリセリンまたはグリ
コールのエステルおよび／またはエーテルからなる合成
油が含まれる。

多少とも酸化性の脂肪性物質に加えて、この発明の化粧
組成物は例えばビタミンＦまたはβ−カロチンのような
酸化に敏感な物質を含むことができる。

この発明の化粧組成物は、油性液剤、乳剤、固形剤、ロ
ーションまたはさらに微細分散剤、イオン性または非イ
オン性脂質小胞の形をとり得る。

これらは、特に皮ふ手入れ用乳液、クリーム（顔用、手
用、体用クリーム、日やけ止めクリーム、化粧落しクリ
ーム、ファンデーションクリーム）、液状ファンデーシ
ョン、化粧落し乳液、日やけ止め乳液、浴用油、唇用ル
ー′）２、アイシャドウ、防臭スティック等を構成し得
る。

この発明の好ましい態様によると、化粧組成物は皮ふ脂
質の酸化保護用クリームの形をとる。

この発明の化粧組成物において、上記のような抗酸化剤
システムは一般に組成物総重量に対して下記割合をもつ
ような形をとる。

トコフェロール（類）またはカフェイン酸（またはその
エステルもしくはアミド）・・・０．０５０．５％、アスコルビルエステル・・・０．４５−１．６％、錯化
剤・・０．１−０．５％、ポリペプチド（活性物質）・・・０．０５−８％。

この発明の組成物は、さらに、活性化合物および界面活
性剤、着香剤、収れん剤、紫外線吸収剤、有機溶剤、水
等のような下記組成物に慣用されるように用いられる常
用添加剤を含むことができる。

これらの組成物は常法により製造される。

以下、この発明の抗酸化剤システムの例および同システ
ムを含む化粧組成物の例をあげて説明する。

実施例！トコフェロール類（α、β、γおよびδの混合物）５％パルミチン酸アスコルビル　　　　　　６５％ＥＤＴＡ
　　　　　　　　　　　　　　　５％ポリペプチド丁ポ
リベプヂド（Ｐｏｌｙｐｅｐｔ　１ｄｅ）ＳＦ　Ｊ（活性物質）２
５％実施例２カフェイン酸　　　　　　　　　　　　２０％パルミチ
ン酸アスコルビル　　　　　　５０％クエン酸　　　　
　　　　　　　　　　　　１０％ソルビトール　　　　
　　　　　　　　　１０’６ポリペブチド「ケラゾール
（ＫＥＲＡＳＯＬ）Ｊ（活性物質）１０％実施例３カフェイン酸のメチルエステル　　　　１３％パルミチ
ン酸アスコルビル　　　　　　１０５Ｄ　Ｐ　Ｔ　Ａ　
　　　　　　　　　　　　　　１２％ポリペプチド丁ボ
リペプヂド（Ｐｏｌｙｐｅｐｔ　１ｄｅ）ＬＳＮＪ（活
性物質）６５％化粧用組成例（１）無水バルサム（香油）カリテ（シアバター）の油　　　　　　　６０％ひまわ
り浦　　　　　　　　　　　　　２０％ビタミンＦ２％だいずレシチン　　　　　　　　　　　４．９％トコフ
ェロール　　　　　　　　　　０．４５％パルミチン酸
アスコルビル　　　　　　１．６％クエン酸　　　　　
　　　　　　　　　　０．１０％ＥＤＴＡ　　　　　　
　　　　　　　　　２％ポリペプチド「ラクトラン（Ｌ
ＡＣＴＯＬＡＮ）Ｊ（活性物質）　　　　　　　　　　
　　　１％ワセリンを適量加えて１００重量％にした。

（ＩＩ）水中油性エマルジョン乳液（手入れ用）２０モ
ルのエチレンオキント化モノステアリン酸ソルビタン　　　　　１％ステアリン
酸グリセロール　　　　　　２％ステアリン酸　　　　
　　　　　　　　　１．４％トリエタノールアミン　　
　　　　　　　０．７％セチルアルコール　　　　　　
　　　　０．５％ひまわり油　　　　　　　　　　　　
　１５％ビタミンｌ？’　　　　　　　　　　　　　　
　　２％アスコルビン酸　　　　　　　　　　　１％だ
いずレシチン　　　　　　　　　　　０６％ワセリンＭ
＋　　　　　　　　　　　　　　　　２　、４　！ａカ
フェイン酸　　　　　　　　　　　　０１％パルミチン
酸アスコルビル　　　　　　ｏ６％Ｄ　Ｔ　Ｐ　Ａ　　
　　　　　　　　　　　　　０．５Ｘポリペプチド「ポ
リペプチド（Ｐｏｌｙｐｅｐｔ　１ｄｃ）ＬＳＮＪ（活
性物質）　　　　　　　　　　　乃ゴールドリッチ社に
より［カルボポール（Ｃａｒｂｏｐｏｌ）９４０」の名
で販売されているカル木゛Ａノヒ゛ニルポリマー０２％０．２’ｉｏ　８７゜０２５％０重〜Ｘ６ｊ。

トリエタノールアミン香料防腐剤（パラヒトａｋＨ）安巳香酸ｉｆル）水　　　　
　　　適ｒ１ｔを加えてＩＯおよび（ＩＩ＋）分散賦形剤の形聾の顔手入れ用ゲル［第１段
階コツランス国特許第７５２０　＝１５６号（２３１５
．９９１）に記載された方法によって、以下の物質から
出発して脂肪酸小球（スフェルーレ）の水性分散物を製
造した。

一般式。

Ｒ（０ＣＩ−Ｉｐ−ＣＩ−）ｎ　　ＯＨ均値３］の非イオン性両性脂肪　　　　　　　　　　４ｇコレス
テロール　　　　　　　　　　　４ｇバラヒドロキン安
息香酸メチル　　０．３ｇグリセリン　　　　　　　　
　　　　３ｇ脱塩水　　　　　　　　　　　　４２５ｇ
し第２段階］第１段階で得られた小球の分散物に以下の
物質を加えた。

香料　　　　　　　　　　　　　　　０．４ｇとうもろ
こし曲　　　　　　　　　　１８ｇトコフェロール（α
、β、γ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）少なくとも１種のトコフェロール、またはトコフ
ェロール類混合物、またはカフェイン酸、またはその誘
導体、少なくとも１種の錯化剤、および少なくとも１種
の非チオール化ポリペプチドを含有することを特徴とす
る、少なくとも１種の安定化アスコルビルエステルに基
づく抗酸化剤システム。
（２）アスコルビルエステルが、ステアリン酸、パルミ
チン酸またはラウリン酸アスコルビルのような炭素原子
数６−２４の脂肪酸エステルである、請求項１記載の抗
酸化剤システム。
（３）カフェイン酸誘導体が、メチル、エチルもしくは
ブチルエステルおよびフィトールエステルのようなアル
キルエステルまたはＮ−オクチルアミドのようなＮ−ア
ルキルアミドである、請求項１記載の抗酸化剤システム
。
（４）錯化剤が、エチレンジアミン４酢酸、ジエチレン
トリアミン５酢酸５ナトリウム塩、サリチル酸ヘキサデ
シルアミン、くえん酸、酒石酸、酸石酸ナトリウム、フ
ィチッ酸、ジベンジルジチオカルバメートまたはポリホ
スホン酸誘導体、またはこれらの混合物である、請求項
１記載の抗酸化剤システム。
（５）さらに、ソルビトールのような２次錯化剤を含む
、請求項１−４の何れか１項記載の抗酸化剤システム。
（６）非チオール化ポリペプチドが約１０００−１００
０００の分子量を有する、請求項１記載の抗酸化剤シス
テム。
（７）アスコルビルエステルが５−７０重量％の割合で
存在する、請求項１または２記載の抗酸化剤システム。
（８）錯化剤が２−２０重量％の割合で存在し、非チオ
ール化ポリペプチドが１−８０重量％の割合で存在する
、請求項１−７の何れか１項記載の抗酸化剤システム。
（９）トコフェロール（類）またはカフェイン酸（また
はそのエステルもしくはアミド）・・・０．５−２０％
、アスコルビルエステル・・・５−７０％、錯化剤・・・２−２０％、非チオール化ポリペプチド・・・１−８０％からなる、
請求項１−８の何れか１項記載の抗酸化剤システム。
（１０）アスコルビルエステル対トコフェロール（類）
またはカフェイン酸またはその誘導体のモル比が３以上
である、請求項１−９の何れか１項記載の抗酸化剤シス
テム。
（１１）請求項１−１０の何れか１項記載の抗酸化剤シ
ステムを含む、脂肪性物質含有組成物。
（１２）組成物総重量に対する抗酸化剤システムの構成
成分割合がトコフェロール（類）またはカフェイン酸（またはその
エステルもしくはアミド）・・・０．０５−０．５％、アスコルビルエステル・・・０．４５−１．６％、錯化
剤・・・０．２−０．５％、ポリペプチド（有機成分）・・・０．０５−８％である
、請求項１−１０の何れか１項記載の抗酸化剤システム
を含む化粧組成物。
（１３）アスコルビルエステルがパルミチン酸アスコル
ビルである、請求項１２記載の化粧組成物。
（１４）錯化剤がエチレンジアミン４酢酸、くえん酸、
ジエチレントリアミン５酢酸５ナトリウム塩、ジベンジ
ルジチオカルバメートまたはポリホスホン酸誘導体、ま
たはこれらの混合物である、請求項１２記載の化粧組成
物。
（１５）皮ふの脂質酸化保護用クリームの形である、請
求項１２−１４の何れか１項記載の化粧組成物。