JPH0299137A - 脱硫剤 - Google Patents

脱硫剤

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JPH0299137A
JPH0299137A JP63252251A JP25225188A JPH0299137A JP H0299137 A JPH0299137 A JP H0299137A JP 63252251 A JP63252251 A JP 63252251A JP 25225188 A JP25225188 A JP 25225188A JP H0299137 A JPH0299137 A JP H0299137A
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世良 俊邦
Toru Seto
徹 瀬戸
Takashi Tanaka
隆 田中
Toshio Nakayama
中山 稔夫
Hiromitsu Matsuda
裕光 松田
Yuzo Shirai
裕三 白井
Masayuki Hanada
花田 正幸
Morio Fukuda
盛男 福田
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Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
Central Research Institute of Electric Power Industry
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は重質油、その蒸留残渣、あるいは石炭等をガス
化した際に得られる高温還元性ガス中の硫黄化合物を収
着除去するのに有効な脱硫剤に関する。
〔従来の技術〕
近年、石油の消費を抑制し、安定供給が可能なエネルギ
ー源を確保するために、石炭や劣質残渣油等の有効利用
が各方面で検討されている。
例えば、石炭や劣質残渣油等を直接ガス化し、その生成
ガスを発電に利用するガス化生成ガス複合発電システム
はその典型例である。この外、ガス化生成ガスを化学合
成用の原料に利用することも提案されている。しかし、
このガス化生成ガスにはH,S、 CO3,C3,など
の硫黄化合物が数百乃至数千ppmのオーダーで含まれ
ている関係で、ガス化生成ガスを実際に使用するに当っ
ては、公害防止の上からも、またガス処理機器の腐食を
防止する上からも、脱硫が不可欠であって、その脱硫は
ガス化生成ガスの顕熱が利用できる乾式脱硫が好ましい
。一方、産出原油の重質化に伴い重質油を接触分解に付
して軽質化することも盛んに行なわれているが、この場
合には分解ガス中の硫化水素の除去が必要である。
ガス中に含まれる硫黄化合物の乾式脱硫には、酸化鉄(
FezO3)を主成分とする脱硫剤が一般に使用される
。酸化鉄は400〜600℃の高温で硫黄化合物を収着
して硫化鉄(FeS)に転化するが。
これを450〜850℃の温度で酸素と接触させると、
再び酸化鉄に戻る。従って、この種の脱硫剤を使用すれ
ば、ガスの顕熱を利用して収着脱硫−酸化再生を繰り返
すことができる。
しかしながら、鉄鉱石のように酸化鉄だけからなる脱硫
剤は、脱硫−再生に伴う化学変化(FezOigFeS
)で粉化摩耗し、長期間の使用に耐えないので、これを
改善する目的でアルミナ、シリカ、チタニア、シリカ−
アルミナ等の多孔性無機耐火物に、Fe2O,を担持さ
せて脱硫剤とすることが提案されている。
また、特開昭59−39345号公報には、酸化鉄40
〜95重量%、酸化チタン5〜60重量%、酸化ケイ素
0〜30重量%の組成を有する脱硫剤が記載されている
。この脱硫剤は酸化鉄又はその前駆体と、酸化チタン又
はその前駆体(場合によってはさらに微粒子ケイ酸を含
む)を、チタニアゾル、シリカゾル及び水酸化第二鉄か
ら選ばれる少なくとも1種に混合して成型し、これを乾
燥、焼成することで調製されるものであって、この脱硫
剤は機械的強度に優れている旨も記載されている。
さらにまた、特公昭59−32169号公報にはガス中
の硫化水素を80〜300℃の低温域で吸着除去するの
に有効な吸着剤として、酸化チタンと、酸化鉄及び/又
は酸化銅を活性成分とし、チタン対鉄と銅の和の原子比
が98:2〜50 : 50である吸着剤が記載されて
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
固定床式脱硫法では、疲弊した脱硫剤を運転中に新しい
脱硫剤に取替えることができないので、移動床や流動床
で使用される脱硫剤よりも、固定床用脱硫剤には、脱硫
能及び耐摩耗性の面で一層優れた耐久性が要求される。
また、硫黄化合物との接触で疲弊した脱硫剤を酸素含有
ガスで再生するに当っては、疲弊脱硫剤に存在する実質
的にすべてのFeSをFe、 O,に転化させることが
望ましく、そのためには脱硫剤の再生をできるだけ高温
で行なうことが好ましい。
しかしながら、従来の脱硫剤は脱硫−再生を繰り返すこ
とで脱硫能が低下し、特に再生を高温度で行なった場合
は、脱硫能の低下が著しいので、脱硫−再生に長期間繰
り返して使用できない欠点があった。
本発明は脱硫−再生を繰り返しても、それも再生に高温
を採用しても、長期間高い脱硫能を維持することができ
、耐摩耗性も従来の脱硫剤に優るとも劣らない脱硫剤を
提供する。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の脱硫剤は、鉄及びケイ素からなる比表面積が1
0m/g以上である二元系酸化物をA成分とし、マグネ
シウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、イツ
トリウム、ジルコニウム、セリウム、タングステン、コ
バルト、ニッケル、銅、亜鉛、カドミウム、ホウ素、ア
ルミニウム、ケイ素及びリンから選ばれる少なくとも1
種の元素の酸化物をB成分とし、さらにチタンの酸化物
をC成分としてなり、A成分を5〜80重量%、B成分
を0〜40重量%、C成分を95〜20重量%の範囲で
含有することを特徴とする。この脱硫剤は長期間に渡っ
て優れた耐熱性と耐SOx性を保持するので、固定床式
脱硫法にて還元性ガス中の硫黄化合物を収着除去するの
に有効である。
本発明の脱硫剤に於いて、そのA成分は鉄とケイ素から
なる二元系酸化物(以下これをFe2O3−5in2と
記す)である。すなわち、Fe2O,−3in2は酸化
鉄と酸化ケイ素を単に混合した混合物ではなく、鉄とケ
イ素が相互に作用し合って酸化した所謂二元系酸化物を
意味する。本発明のA成分が二元系酸化物であって、単
なる酸化鉄と相違することは、添付の第1〜7図に示す
実験データによって確認することができる。
すなわち、第1図はFe(Oll)、を800℃で焼成
して得られた酸化鉄のX線回折図であり、第2図は酸化
物換算でFe2O,/SiO□の重量比が271になる
よう、酸化鉄の前駆物質とシリカの前駆物質とを混合し
、pH=7で鉄とシリカを共沈させ。
この共沈物を上と同じ<800℃で焼成したもののX線
回折図である。第1図と第2図の対比から明らかな通り
、Fe/Si共沈物の焼成品は、単なる水酸化鉄の焼成
品に比べ、ピーク形状がブロードで、しかもピーク高さ
も低い。このことはFe2O,の結晶子径が水酸化鉄の
焼成品の場合よりも、Fe/Si共沈物の焼成品の場合
の方が小さいことを意味するから、本発明のA成分にあ
っては、SiがFe2O3の結晶成長を抑制する働きを
なしていることがわかる。尚、X線回折図の解析結果か
ら、Fe、03の結晶子径を算出すると次の通りである
Fe/Si共沈物の焼成品=約150人水酸化鉄の焼成
品=約290人 第3図は上記したFe/Si共沈物の焼成品において、
5in2量とFe2O,のX線ピーク高さとの関係及び
5i02量と当該焼成品の表面積との関係を示している
。SiO□量が増加すると、Fe、 O,の結晶化が抑
制され、結晶子径が小さくなる傾向にある。このことか
ら本発明のA成分にあっては、Fe、0.の粒界に5i
n2粒子が存在し、 Fe2O,の結晶成長を抑制する
ものと推定される。また、比表面積について言えば、S
iO□量の増加に伴って比表面積が増大することから1
本発明のA成分は単なる酸化鉄より多孔質であり、活性
に富むことが分かる。
第4図及び第5図はそれぞれ上記した水酸化鉄焼成品と
Fe/Si共沈物焼成品の水銀圧入法による細孔分布を
示すものであるが、単なる水酸化鉄の焼成品と、Fe/
Si共沈物の焼成品とは、100Å以下の細孔の存在が
後者には認められるのに対し、前者にはこれが認められ
ない点で際立った対照を示している。そして、第5図に
示す細孔分布を与えるFe/Si共沈物焼成品(A成分
)と、第6図に示す細孔分布を与えるTie、 (C成
分)を用いて製造される本発明の脱硫剤について、その
細孔分布を測定すると、第7図の通りであって、これは
第5図と第6図を合成したものの形状にほぼ等しい。従
って、第4図の細孔分布を与える酸化鉄と、第6図の細
孔分布を与える酸化チタンから製造される脱硫剤には、
実質的に酸化チタン由来の細孔しか存在しないものと推
定される。
以上を要するに、本発明のA成分Fe2O,−5in2
はSiO□の存在によって、■Fe、O,の結晶成長が
抑制される、■比表面積がSiO□の増量に伴い増加す
る、0100Å以下の細孔の存在が認められる、の各点
で単なる酸化鉄とは明確に相違する。
上記のような特異性を備えたFe2O,−3in2は、
例えば、酸化鉄の前駆物質と、シリカの前駆物質とを適
当な割合で混合し、必要に応じてPH調整剤を加えて混
合物のP)(を5〜10の範囲に維持して鉄及びケイ素
を含有する沈澱物を生成させ、次いでこれを濾別、洗浄
した後、乾燥し、300〜900℃で1〜10時間焼成
することで製造することができる。この場合、酸化鉄の
前駆物質としては、硝酸鉄、硫酸鉄、塩化鉄、クエン酸
鉄、シュウ酸鉄、クエン酸鉄アンモニウム、硫酸第二鉄
アンモニウム等の鉄化合物が使用可能であり、シリカの
前駆物質としては、ケイ酸、ケイ酸ナトリウム、四塩化
ケイ素、テトラエチルシリケート、及びコロイド状シリ
カ等が使用可能である。
本発明のFe2O,−5iO□に於いて、そのシリカ成
分はFe2O,の結晶成長を抑制してその耐熱性を向上
させ、さらに比表面積を増大させる成分である。しかし
、シリカ量が多すぎると、脱硫能が、特に硫化カルボニ
ルに対する脱硫能が低下し、逆に少なすぎると、Fe、
 O,−3in2に10rrr/g以上の、好ましくは
50rd/g以上の比表面積を持たすことができないた
め、本発明の脱硫剤に所期の耐久性を期待できない。こ
こで、Fe、 O,−3in2の比表面積とは、試料を
800℃で1時間前処理し、BET法で測定した比表面
積を指す。従って、本発明のA成分に於けるSiO2/
Fe20iの重量比は1以下、好ましくは0.05〜0
.7の範囲にある。
A成分、すなわちFe、 O,−3in、の脱硫剤に占
める割合は、5〜80重量%、好ましくは20〜60重
量%、さらに好ましくは20〜42重量%の範囲にある
。5重量%未満では還元性ガス中に存在する硫黄化合物
に対し、脱硫剤の収着容量が減少するからである。また
、本発明の脱硫剤は、これに含まれるFe、 o、量が
40重量%以下であることが好ましい、脱硫剤中のFe
、 O,量の増加は、脱硫剤の硫黄化合物に対する収着
容量を増大させる点で好ましいが、Fe、O,量が多す
ぎると、脱硫−再生サイクルの繰り返しより、鉄化合物
もFe、03gFe5の変化を繰り返すので、これに原
因して脱硫剤粒子が崩壊する不都合が生じ易い。
また、Fe2O,は還元性ガス中の一酸化炭素を炭素に
還元する触媒として作用するので、Fe2O3量の増加
は脱硫剤へのカーボン析出を助長する。
従って、本発明の脱硫剤にあっては、そのFe2O,量
が40重量%以下であることが好ましい。
本発明の脱硫剤は、またマグネシウム、カルシウム、ス
トロンチウム、バリウム、イツトリウム、ジルコニウム
、セリウム、タングステン、コバルト、ニッケル、銅、
亜鉛、カドミウム、ホウ素、アルミニウム、ケイ素及び
リンから選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物をB成
分として、0〜40重量%の範囲で含有することができ
る。このB成分は脱硫剤の収着容量を増大させ、熱安定
性及び機械的強度を向上させる成分であるが、0〜40
重量%を越えて配合すると、脱硫剤の細孔構造に悪影響
を及ぼして収着容量を低下させる。
本発明の脱硫剤はさらにC成分としてチタン酸化物を9
5〜20重量%の範囲で含有する。このチタン酸化物は
脱硫剤を成型する際のバインダーとして機能するが、こ
のものは脱硫剤が硫黄化合物を収着した場合でも安定に
バインダーとしての機能を発揮する。
進んで本発明の脱硫剤の製造方法について説明すると、
−船釣には既述した方法で予め調製したFe2O,−5
iO,を粉砕して成型に適する粒度分布とした後、これ
をチタン酸化物粉末又はその前駆物質と混合して所望の
形状及び寸法に成型し、次いで乾燥後400〜800℃
で焼成することで得ることができる。チタン酸化物粉末
又はその前駆物質としては、アナターゼ型酸化チタン。
ルチル型酸化チタン、メタチタン酸、オルトチタン酸な
どが使用可能である。
B成分を脱硫剤に配合する場合には、成型前の上記混合
物に添加することができるほか、焼成によって酸化物に
変化するB成分の前駆物質を、例えば水溶液の形で成型
物に含浸させることができる。
また、脱硫剤の成型に際しては、メチルセルロース、ポ
リエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルアルコール、澱粉などの有機物やガラス繊維、炭素繊
維、金属繊維などの無機物を加えて成型することも可能
である。
そして、成型物の形状としては、ペレット状、ボール状
、板状、波板状1円筒状、ハニカム状など任意の形状で
あって差し支えないが、ハニカム状が特に好ましい。
本発明の脱硫剤の如く、チタン酸化物をバインダーとす
る成型物はその細孔構造が耐熱性に影響し、またガス拡
散速度にも影響するため、脱硫工程では硫黄化合物の収
着速度に、再生工程ではSO,の脱離速度に影響する。
脱硫剤の全細孔容積が0.2cc/gより小さい場合は
、硫黄化合物の収着速度及びS02の脱離速度が共に遅
くなり、特にSO2の脱離速度が遅いことは実用的な時
間で脱硫剤を充分再生できないことを意味する。一方、
脱硫剤の全細孔容積が0.6 cc / gを越えると
、硫黄化合物の収着速度及びSOlの脱離速度は速くな
るものの、機械的強度が低下する。従って5本発明の脱
硫剤にあっては、全細孔容積が0.2〜0 、6 cc
 / gの範囲にあり、しかも直径200Å以上の細孔
が占める容積が、全細孔容積の10%以上であることが
好ましい。
そして、このような細孔構造の調節は、本発明の脱硫剤
を構成する原料粉末の粒度分布、粒子形状の選択によっ
て行なうことができ、さらに成型前の混合物に添加する
有機物の種類、量及び形状を選択することにより、さら
に正確に調節することができる。
〔作  用〕
本発明の脱硫剤に於いて、そのA成分として使用される
Fe2O3−3lO□は、酸化鉄と酸化ケイ素の単なる
混合物ではなく、鉄とケイ素が相互に作用し合って酸化
した二元系酸化物であって、このものは同一原料から導
かれる酸化鉄と酸化ケイ素の単なる混合物よりも比表面
積が大きく、またα−Fe20.の結晶化度が小さいと
いう特異性を備えている。そのため1本発明のFe2O
,−3iO□は、硫黄化合物に対して酸化鉄単独の場合
と同等の収着容量を有し、しかも鉄化合物の結晶成長が
生起しないことから、熱に対しても長期間価れた安定性
を示す。従って、Fe2O,−5in、を含有する本発
明の脱硫剤は、還元性ガス中の硫黄化合物を、固定床式
脱硫法で収着除去するうえで、従来品を凌ぐ耐久性を発
揮する。
本発明のB成分の中にあって、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、バリウム、セリウム、タングステ
ン、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、カドミウムなどの
各酸化物は、還元性ガス中の硫黄化合物と反応して硫化
物に転化するので、これらを脱硫剤に配合することは、
その脱硫能を一段と向上させる。また、B成分の脱硫剤
への配合は、脱硫剤の調製手順を工夫することにより、
C成分であるチタン酸化物と協同して、脱硫剤の機械的
強度及び耐熱性を一層向上させ、さらにガス化生成ガス
中に平衡状態で共存する硫化カルボニルの発生を抑制す
る。
ちなみに、四塩化チタン、硫酸チタン、酸化硫酸チタン
あるいはチタンの有機化合物などを加水分解して生成す
るメタチタン酸、オルトチタン酸なとの水和酸化チタン
に、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリ
ウムなどのアルカリ土類またはタングステンの化合物を
加えて焼成し、得られた酸化チタン粉末を使用して本発
明の脱硫剤をハニカム状に押出し成型すれば、これらB
成分を使用しない場合に比較して、酸化チタンの耐熱性
は向上し、成型体の強度も増大する。
成型体の強度向上には、カドミウム、リン、ホウ素、ジ
ルコニウムも上記したアルカリ土類やタングステンと同
等の効果がある。リン、ホウ素は高温焼成した酸化チタ
ン粒界に存在して強度向上に寄与するが、必要量以上加
えると脱硫剤の細孔構造に悪影響を及ぼし、脱硫能を低
下させる。酸化ジルコニウムは基本的には酸化チタンと
同じ作用を有するが、そのほか成型助剤、強度向上剤と
しての働きもある。カドミウムはアルカリ土類金属と同
様、成型体の強度向上剤としての作用を有するほか、耐
熱性付与にも寄与する。
イツトリウム、セリウムは酸化アルミニウムと併用する
場合に於いて、酸化アルミニウムの硫酸アルミニウムへ
の転化を抑制し、さらにイツトリウム、セリウムの水溶
性化合物はゾル化し易いので、強度向上剤としての作用
もある。
コバルト、ニッケル、銅はタングステン、アルカリ土類
金属、セリウム、イツトリウムと同様に還元反応促進作
用を有するので、これらには還元性ガス中の硫黄化合物
の収着除去反応を比較的容易に進行させる作用がある。
ケイ素はタングステン、バリウム、マグネシウムと同様
に酸化チタンに対する熱安定剤として働き、脱硫剤の耐
熱性を向上させる。
ガス化生成ガスには、通常硫化カルボニルが硫化水素と
平衡濃度で存在するので、硫化カルボニルの収着除去も
必要である。しかし、硫化カルボニルは硫化水素より収
着反応速度が遅い。
従って、硫化カルボニルの加水分解反応(CO3+■2
0→H,S + COz )を促進する触媒作用を有す
る金属を脱硫剤に含ませることは、収着反応温度を低下
させる上で好ましい。本発明のC成分であるチタン酸化
物はこの触媒作用を本来備えているが、マグネシウム、
バリウム、ストロンチウム、亜鉛などが共存すると相乗
効果により、硫化カルボニルの加水分解反応は一層促進
される。
以上を要するに、本発明のB成分をA成分であるFe、
O,−3iO□と、C成分であるチタン酸化物に組合せ
た脱硫剤は、硫黄化合物を含有する還元性ガスを処理す
る固定床式脱硫剤として、次のような望ましい性能を発
揮する。
(1) Fe、0.−5iO2での酸化鉄が高い硫黄化
合物収着能力を備えるので、優れた脱硫能が得られる。
(2)ハニカム状成型体を製造する際の成型性が向上し
、成型体の強度が増大する。
(3)チタン酸化物の耐熱性が向上し、脱硫剤の熱安定
性が改善される。
(4)硫化カルボニルの加水分解が促進される結果、よ
り低温度で収着反応を進めることができる。
〔実施例〕
実施例1 硝酸鉄(Fe(NOz)−・9H20)220kgをイ
オン交換水330kgに溶解し、これにシリカゾル(S
in2として20重量%を含む)110kgを加えて充
分混合撹拌する。次いで撹拌しながら15重量%のアン
モニア水をp)19になるまで加え、水酸化鉄とシリカ
ゲルからなるゲル状混合物を得た。
この混合物を濾過脱水後、イオン交換水で充分洗浄し、
120°Cで1日乾燥してから800℃で5時間焼成し
、次いでこれを粉砕してFe、 03−5iO2粉体(
A)を得た。この粉体の組成は酸化物換算でFe、0.
64重量%、Si0□36重量%であり、その比表面積
(BET法で測定)は105rrr/gであった。
この粉体(A)3kg、酸化チタン(アナターゼ型、比
表面積25rrr/g) 7 kg、オキシ水酸化ジル
コニウム(ZrO(OH)2)0.3kg及び水5kg
を混合し、さらにリグニン250gを加えて混練した。
この混練物の水分量を調節後、ハニカム形状に押出し成
型し、充分乾燥した後、600℃で焼成することにより
格子状ハニカム成型体(ピッチ4 、9 +m+、壁厚
1 、1 rtrn )を得た。
この成型体の組成はFe、0.18.7重量%、SiO
□10.5重量%、 Tie、 68.2重量%、 Z
r0.2.6重量%であった。
実施例2 硫酸第二鉄(Fez (SO2)3 )8.7kgをイ
オン交換水15kgに溶解し、これにシリカゾル(Si
O□として20重量%を含む)10kgを加えて充分混
合撹拌する。次いで撹拌しながら15重量%のアンモニ
ア水をpH7、5になるまで加え、水酸化鉄とシリカゲ
ルからなるゲル状混合物を得た。
この混合物を濾過脱水後、イオン交換水で充分洗浄し、
120℃で1日乾燥してから800℃で5時間焼成し1
次いで粉砕してFe2O,−5iO2粉体を得た。この
ものの組成は酸化物換算でFe2O,50重量%、5i
n250重景%であって、その比表面積(BET法で測
定)は150m/gであった。
上記の粉体を再度ヤリャ粉砕機で粉砕し、その粉体4k
gに、バリウム(BaOとして7重量%)を含む酸化チ
タン6kg、水5kg、カルボキシメチルセルロース1
50g及びリグニン150gを加え混練した。この混練
物の水分量を調節後、ハニカム形状に押出し成型して充
分乾燥し、600’Cで焼成することにより、格子状ハ
ニカム成型体(ピッチ4 、9 rm 、壁厚1゜1 
nm )を得た。
この成型体の組成はFe2O,20,0重量%、5in
220.0重量%、Tie□55.8重量%、BaO4
,2重量%であった。
実施例3 実施例1で得たFe2O,−3iO□粉体(A)3kg
に、ルチル型酸化チタン(比表面積17rrl’/g)
 5 kg、オキシ水酸化ジルコニウム3.3kg、水
6kg及びリグニン300gを加えて混練後、実施例1
と同様の方法でハニカム成型体を得た。
この成型体の組成はFe2O,17,6重量%、SiO
□9.9重量%、Tie□46.0重量%、ZrO□2
6.5重量%であった。
実施例4 実施例1で得たFe、 03−5iO□粉体(A)4k
gに、アナターゼ型酸化チタン(比表面積25rr?/
g) 5 kg、酸化セリウム1kg、水7kg、リグ
ニン250g及びカルボキシメチルセルロース50gを
加えて混線後、実施例1と同様の方法でハニカム成型体
を得た。
この成型体の組成はFe2O325,6重量%、SiO
□14.4重量%、Tie250.0重量%、Ce02
10.0重量%であった。
実施例5〜18 実施例4で使用した酸化セリウムに代えて、硝酸コバル
ト、塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、硝酸ニッケル
、硝酸銅、酸化カドミウム。
ホウ酸、酸化アルミニウム、ホワイトカーボン、リン酸
アンモニウム、硝酸ストロンチウム、硝酸亜鉛、硝酸イ
ツトリウム、パラタングステン酸アンモニウムをそれぞ
れ使用した以外は実施例4と同様の方法でハニカム成型
体を得た。これら成型体の組成を第1表に示す。
第1表 実施例 添加原料 組成(wt%) co(No3)2・6H20 3,9kg Tie□: Fe2O,: Sin□: Co050.
0 25.6 14.4 10.0gC1 2,4kg Tie□: Fe、O,: Sin□: NgO50,
025,614,410,0 aSO4 2,4kg Ti0□:Fe2O3:SiO2:CaO50,025
,614,410,0 Ni (NO3)2・6H70 5,8kg Tie□: Fe2O,: 5in2: Ni047.
6 24,4  13.7 14.3Cu(No3)2
・3H−0 4,6kg Tie□: Fe2O,: Sin、 : CuO47
,624,413,714,3 Cd0 1.0kg Tie、 : Fe2O,: Sin、 : Cd05
0.0 25.6 14.4 10.0H3B0゜ 1.8kg Tie2: Fe、O,: 5in2: B20゜50
.0 25.6 14.4 10.0A1□0゜ 1.0kg Tie□: Fe2O,: 5in2: Al□0]5
0.0 25.6 14.4 10.0SiO□ 1、Okg Tie、 : Fe2O3: Sin□50.0 25
.6  14.4 Nl(4H,Po。
1.1kg Tie2: Fe、O,: 5in2: P2O。
51.5 26.4 14.8 7.3第1表 (つづ
き) 実施例 添加原料        組 成 (%it%)比較例
1 硝酸鉄(Fe(No、)、 ’9)120)10kgを
イオン交換水15kgに溶解し、撹拌しながら15重量
%のアンモニア水をp)+9になるまで加え、水酸化鉄
の沈澱を得た。
この沈澱を濾過脱水後、イオン交換水で充分洗浄し、1
20℃で1日乾燥してから800℃で5時間焼成して酸
化鉄の粉末を得た。この酸化鉄の比表面積(BET法で
測定)は10rrr/g以下であった。
この酸化鉄をヤリャ粉砕機で粉砕し、その粉末2kgに
、酸化チタン(アナターゼ型、比表面積25n(/g)
 7 kg、ホワイトカーボン(比表面積140M/g
) 1 kg、オキシ水酸化ジルコニウム0.3瞳、リ
グニン250g及び水5kgを加えて混線した。
この混練物の水分量を調節後、実施例1と同様な方法で
ハニカム成型体(ピッチ4.9m、壁厚1 、1 mm
 )を得た。
この成型体の組成は実施例1のそれと同様、Fe、0.
18.7重量%、Sin□10.5重量%、Tie□6
8.2重量%、ZrO22,6重量%であった。
比較例2 比較例1のホワイトカーボンの代りにシリカゾル(Si
O□として20重量%含有)5kgを使用した以外は比
較例1と同様の方法でハニカム成型体を得た。
実施例19 実施例1〜18及び比較例1,2で得た各ハニカム成型
体の収着性能を、第2表に示す試験条件で評価した。収
着性能はハニカム成型体に含有される硫黄化合物の収着
金属量から算出される理論収着容量(Xo)と、H2S
、 COSガスの吸収試験測定値から算出される収着容
i(X、’)との比(x0’/xo)で表した。Xo’
/xoの値が1.0以上になるのは、例えばFe2O3
の硫化物にFeSとFeS2があるのに、これをすべて
FeSとみなしているためである。試験結果を第3表に
示す。
第2表 ガス流量: 30ONI2/hr ガス温度:400°C (以下余白) 第3表 脱硫剤   X0’ /x、       脱硫剤  
 X。’/x。
実施例1   1.20       実施例11. 
  1.12実施例2   1.15       実
施例12   1.08実施例3   1.18   
    実施例13   1.05実施例4   1.
12       実施例14   1.16実施例5
   1.08       実施例15   1.2
0実施例6   0.99       実施例16 
  1.19実施例7   1.21       実
施例17   1.12実施例8   1.11   
    実施例18   1.11実施例9   1.
09       比較例1   0.68実施例10
   1.10       比較例2   0.59
第3表から明らかな通り、初期の収着性能は本発明のF
e2O3−5in2を含有する脱硫剤の方が、酸化鉄と
シリカの混合物を使用した脱硫剤よりも優れている。
次に脱硫剤の熱安定性を調べるために、実施例1〜3の
成型体と、比較例1,2の成型体をそれぞれ800℃で
24時間熱処理し、熱処理前後の収着性能を比較した。
結果を第4表に示す。
第4表 実施例1      1.20      1.08実
施例2     1,15      1.06実施例
3      1.18      1.05比較例1
      0,68      0.41比較例2 
    0.59      0.39第4表に示す通
り、実施例1〜3の脱硫剤は、800℃、24時間の熱
履歴を受けても性能低下の度合は15%以下と少ない。
これに対して、比較例の脱硫剤は、その初期性能が低い
上に、熱履歴による性能低下の度合も30%以上と高い
。このことから、本発明の脱硫剤は高性能で、耐久性に
優れていることが分かる。
また、α−Fe20.の結晶化度を調べるために、実施
例1及び比較例1の成型体をそれぞれX線回折試験に供
した。試験結果を第8図に示す。
ここに示される通り、実施例1の成型体はα−Fe20
.の結晶化度が、酸化鉄と酸化ケイ素が単なる混合物と
して存在する比較例1のそれより小さく、熱履歴による
結晶成長も認められないのに対し、比較例1の成型体は
初期からαFe2O3結晶の存在を示すピークが高く、
熱履歴によってさらに結晶化が進む。
実施例20 硫酸第二鉄(Fe−(SO2)3)8.7kgをイオン
交換水15kgに溶解し、これにシリカゾル(SiO□
として20重量%を含む)5kgを加えて充分混合撹拌
する。次いで撹拌しながら15重量%のアンモニア水を
PH7,5になるまで加え、水酸化鉄とシリカゲルから
なるゲル状混合物を得た。
この混合物を濾過脱水後、イオン交換水で充充分洗浄し
、120℃で1日乾燥してから800℃で5時間焼成し
た。この焼成物をハンマーミルで粉砕して分級し、平均
粒径10μmの粉末を得た。
このFe2O,−3iO□粉末の比表面積(BET法で
測定)は109m/g以下であった。
こうして得た粉末2kgに、酸化チタン(アナターゼ型
、比表面積25rr?/g) 5 kg、結晶性セルロ
ース500g、ポリビニルアルコール80g及びイオン
交換水3Qを加えて混練した。この時リグニン110g
及びカルボキシメチルセルロース120gも加えて混練
した。この混練物の水分量を調節後、ハニカム形状に押
出し成型し、充分乾燥した後、600℃で焼成すること
により格子状ハニカム成型体(ピッチ4.9印、壁厚1
 、 l +m )を得た。
この成型体の組成はFe2O,18,0重量%、5in
210.4重量%、Tie271.6重量%であった。
また、細孔容積は0 、45 cc / gであって、
その88%は細孔径200Å以上の細孔で占められてい
た。
実施例21 実施例20と同じ方法で得たFe2O,−3in2の焼
成物をハンマーミルで粉砕し、さらにジェットミルで粉
砕して平均粒径0.3μm、比表面積112 m /g
の粉末を得た。
こうして得た粉末2kgに、酸化チタン(アナターゼ型
、比表面積80m/g) 5 kg、ポリビニルアルコ
ール80g、カルボキシメチルセルロース120g及び
イオン交換水4Qを加えて混線した。
この混練物の水分量を調節後、ハニカム形状に押出し成
型し、充分乾燥した後、600℃で焼成することにより
格子状ハニカム成型体(ピッチ4゜9mm、壁厚1.1
m)を得た。
この成型体の組成はFe2O,19重量%、5in21
1重量%、TiO□70重量%であった。
実施例22 硝酸鉄(Fe(NO,)3’9H20)10kgをイオ
ン交換水15kgに溶解し、これをシリカゾル0.5k
gと混合して充分撹拌し、実施例1と同様の方法により
Fe2O,−5in2粉体を得た。このFe2O3−3
in2粉体の組成はFe、0.95重量%、Si0□5
重量%で、比表面積は31イ/gであった。
この粉末2.0kgに酸化チタン(アナターゼ型、比表
面積25rrr/g)7.5kg、オキシ水酸化ジルコ
ニウム0.25kg及び水5.0kgを加え、さらにリ
グニン150kg、カルボキシメチルセルロースえて混
練した。この混線物より実施例1と同様な処方で同一形
状のハニカム成型体を得た。
この成型体の組成はFe20319.6重量%、Si0
21重量%、Tie277、2重量%、ZrO□2.2
重量%であった。
実施例23 硝酸鉄(Fe(NO,)、・9H,O)10kgをイオ
ン交換水15kgに溶解し、これをシリカゾル2.5−
と混合して充分撹拌し、実施例1と同様の方法によりF
e20,−Sin□粉体を得た。このFe,0,−Si
O□粉体の組成はFe20381重量%、Si0219
重景%で,重量面積は67m/gであった。
この粉末に2.5kgに酸化チタン(アナターゼ型。
比表面積25m1g)7.6kg、オキシ水酸化ジルコ
ニウム0.3kg及び水5kgを加え、混線しながらさ
らにリグニン250 kgを加えて混線した。この混練
物より実施例1と同様な処方で同一形状のハニカム成型
体を得た。
この成型体の組成はFe20, 1 9 、 3重量%
,Sin24、8重量%、Tie273.5重量%. 
ZrO22.4重量%であった。
比較例3 硝酸鉄10kgをイオン交換水15kgに溶解し、充分
撹拌しながらこれに15重量%のアンモニア水をpH9
になるまで加え,水酸化鉄の沈澱を得た。
この沈澱を濾過、洗浄して水酸化鉄の洗浄ケーキを調製
した。
次にSin2として20重量%のシリカゾル5kgに、
酸化チタン粉末(アナターゼ型、比表面積25m/g)
 7 kg及び上記の水酸化鉄洗浄ケーキを加えて混線
し、混線中にリグニン250kgを加えるとともに、水
分量を調節し、得られた混練物を実施例1と同様な手法
で同一形状のハニカム成型体を得た。
この成型体の組成はFe20, 19.5重量%、Si
n211、0重量%、Tie, 69.5重量%であっ
た。
実施例24 実施例20〜23及び比較例3で得た成型体について、
実施例19と同様な収着性能評価試験を行ない、さらに
これら成型体の細孔容積、細孔径200Å以上の細孔が
占める割合、さらに軸方向の圧壊強度を測定した。結果
を第5表に示す。
第5表 実施例200.45     62      8  
  1.18実施例21  0.27     25 
     20    1.05実施例22  0.3
9     56      10    0.99実
施例23  0.37     35      13
    1.15比較例3  0.30     55
      13   0.87尚、比較例3で得た脱
硫剤を800℃で24時間熱処理したところ、熱処理前
の収着性能が0.87であるのに対し、熱処理後の収着
性能は0.55に低下した。
〔発明の効果〕
本発明の脱硫剤は、脱硫剤の主役とも言うべき酸化鉄を
Fe、 03−3iO□の形で含有するため、Fe2O
,の結晶成長がSiO□によって抑制され、その結果脱
硫剤の熱安定性は向上する。また、本発明の脱硫剤は硫
黄化合物の収着及び脱離に好ましい細孔構造を有してい
るため、繰り返し再生使用しても、硫黄分が脱硫剤に蓄
積されることが少なく、従って長期間価れた収着性能を
発揮する。さらに、B成分の配合した本発明の脱硫剤は
、B成分によってその脱硫性能の安定性が阻害されるこ
とがなく、むしろ脱硫剤の成型性、機械的強度、耐熱性
、低温活性などは一段と向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は水酸化鉄焼成品のX線回折図、第2図はFe/
Si共沈物焼成品のX線回折図、第3図はFe/Si共
沈物焼成品における5in2量とX線ピーク高さ及び表
面積との関係を示すグラフ、第4図及び第5図はそれぞ
れ水酸化鉄焼成品及びFe/Si共沈物焼成品の細孔分
布図、第6図はTiO2の細孔分布図、第7図はFe/
Si共沈物焼成品とTiO2とから得られる成形物の細
孔分布図、第8図は実施例1及び比較例1でそれぞれ調
製された脱硫剤のX線回折図である。 特許出願人  三菱重工業株式会社外2名4鵜 謎 訪 帽 SiO2wt% 2つ 細 孔 容 積(mQ/g) Δp 、Vl 0g細孔直径 細 孔 容 積(mQ/g) Δp、v、’ 0g細孔直径 細 孔 容 積(mQ/g) Δp、V1 0g細孔直径 細 孔 容 積(mL’g) Δp 、Vl 0g細孔直径

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、鉄及びケイ素からなる比表面積が10m^2/g以
    上である二元系酸化物をA成分とし、マグネシウム、カ
    ルシウム、ストロンチウム、バリウム、イットリウム、
    ジルコニウム、セリウム、タングステン、コバルト、ニ
    ッケル、銅、亜鉛、カドミウム、ホウ素、アルミニウム
    、ケイ素及びリンから選ばれる少なくとも1種の元素の
    酸化物をB成分とし、さらにチタンの酸化物をC成分と
    してなり、A成分を5〜80重量%、B成分を0〜40
    重量%、C成分を95〜20重量%の範囲で含有するこ
    とを特徴とする還元性ガス中の硫黄化合物を収着除去す
    るための脱硫剤。 2、全細孔容積が0.2〜0.6cc/gの範囲にあり
    、且つ直径200Å以上の細孔で占められる容積が全細
    孔容積の10%以上であることを特徴とする請求項1記
    載の脱硫剤。 3、上記A成分のSiO_2/Fe_2O_3の重量比
    が1以下であることを特徴とする請求項1記載の脱硫剤
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