JPH0299071A - 大腿動脈カニューレ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、医療過程に特に有効な改良されたカニユーレ
またはカテーテル組立体に関する。

最近では患者の胸部を切開する必要のない大腿部から大
腿部への心肺バイパス装置が開発されている６かかる装
置は多くの明らかな長所を有し、開胸手術をせずども心
臓に医療処置を施すことができる状況において有効であ
る。これを行なうためには、血流を最大にするために直
径の大きいカニユーレまたはカテーテルを使用する必要
がある。

勿論カニユーレへの必須な接続が最少の血液損失、最小
の時間、及び患者の最小の外傷及び危険性で行われるこ
とも重要である。大腿動脈にカニユーレを挿入すること
は、関与する圧力と動脈を通る大きな流れのために特に
困難である。

本発明の目的は、改良された大腿動脈カニユーレとこの
カニユーレのための改良されたスタイレットとを提供す
ることである。

本発明の別の目的は、前記大腿動脈カニユーレを利用す
るための改良された方法を提供することである。

本発明では、血管に挿入するようにされた先端セクショ
ンと前記先端セクションに隣接する中間セクションとを
有する細長い管を含むカニユーレであって、前記中間セ
クションの直径が前記先端セクションの直径よりも大き
く、それによって前記２つのセクションの接合部のとこ
ろに肩が形成されており、前記ワが、血管の外面に当接
し且つ前記先端セクションの血管への挿入を制限するよ
うに、血管の直径よりも実質的に大きく、血管と当接す
るための前記肩の表面が、前記先端セクションの血管へ
の挿入の角度と一致して血管の外面と実質的に合致し、
それによって前記肩が血管の外面に対する封止を形成す
る前記カニユーレを提供する。

更に本発明は、血管内に挿入するようにされた先端セク
ションを有する細長い管状カニユーレボディと前記ボデ
ィ内に滑動式に位置決めされるスタイレットとを含むカ
ニユーレ組立体であって、前記スタイレットがその外側
周囲にスト・ツブを含んでおり、前記ストップが、前記
ボディの先端が前記カニユーレ内にあるときに前記スト
ップが前記カニユーレの端部にあるリングに当接して前
記スタイレットの引き抜きを制限するように、前記ボデ
ィの内側で滑動することを特徴とする前記カニユーレ組
立体を提供する。

更に本発明は、 カニユーレ組立体の先端を血管に挿入するステップと、 スタイレットの外面上にあるストップをカニユーレ内に
維持しつつカニユーレからスタイレ・ントを一部引き抜
くステップと、 カニユーレを通る流れをカニユーレの先端と一部引き抜
かれたスタイレットの先端との間の位置でしゃ断するス
テップと スタイレットをカニユーレから完全に引き抜くステップ
と、 カニユーレを開く前にカニユーレの端部を接続するステ
ップとを含むことを特徴とする血管に接続する方法を提
供する。

本発明の目的及び長所は、添付の図面を参照して行なう
以下の説明からより明らかになるであろう。

又生温 大腿動脈カニユーレ組立体６５を第３図に示す。

この組立体はカニユーレ６４と、カニユーレ内に滑動式
に受容されるスタイレット６６と、カニユーレの近位端
部に固定されている取付部品６８と、取付部品上にある
ストップコック７０と、クランプ７１とを含む。

カニユーレ６４は、好ましくは医療グレードの塩化ポリ
ビニルまたはシリコンゴムでできた細長い管状ボディ７
２を含む。ボディ７２は、大腿動脈に挿入するための遠
位先端セクション７２ａと、動脈から脚部の外側皮膚近
傍に位置されるべき隆起した縫合安定リング７２ｃまで
延伸するようにされた中間セクション７２ｂと、縫合リ
ング７２ｃから取付部品６８まで延伸する外部セクショ
ン７２ｄとを含む３つの主要なセクションを有する。

セクション７２ａの先端は、動脈に挿入し易いように先
細になっている。カニユーレの予備生産段階では、先端
セクション７２ａの外径は６．６８ｎ＋ｍまたは２０フ
レンチ（Ｆｒｅｎｃｈ）であり、内径は５．０８ｍｍで
ある。予備生産段階での先端セクション７２ａの血管内
の長さは５．８８ｃｍであり、これは動脈内に適当に据
え付けられるのを保証するのに望ましい長さである。

中間セクション７２ｂの長さは約５ｃｍであり、内径は
約９．２７ｗ＋ｍまでテーパ状になっており、外径は約
８．４１の先端部から約１２〜１３ｍｍまで大きくなっ
ている６つまり先端セクション７２ａから中間セクショ
ン７２ｂの先端部まで外径は大幅に変化していることが
判る。この直径の変化によって動脈の外面に当接するよ
うにされた環状の肩７２ｅが形成される。

この肩は、カニユーレを通る直径方向の平面に対して約
４５°の角度で形成される。この角度は、カニユーレが
心臓に向かう方法で挿入されたときに大腿動脈の外面で
封止するのに特に望ましいことが判っている。

傾斜した肩とカニユーレの先端が大腿動脈に挿入される
角度とによって、カニユーレが回転して適当に配向され
ることは重要である。従って配向の目的で、セクション
７２ｂ及び７２ｄの外面には縫合リング７２ｃから取付
部品６８とかみ合うボディの遠位端部まで延伸する細長
い配向リブ７２．が形成されている。°セクション７２
ｄは長さ約１９ｃｍであり、カニユーレの全長は約３３
ｃｎとなる。内径及び外径はセクション７２ｂの端部と
一致している。

１対の縫合翼またはフラップ７４がカニユーレの外側セ
クション７２ｄと一体的に且つそこから外側に延伸する
ように形成されている。これらのクランプは、セクショ
ン７２ｄの外面に対してほぼ接平面をなす下方表面を形
成している。基本型における縫合翼は縫合リング７２ｃ
から約５ｃｍのところに位置している。

第３図及び第４図では、スタイレット６６は、好ましく
は医療グレードの塩化ポリビニルまたはシリコーンゴム
でできた可撓性の細長い管状エレメントである。スタイ
レット６６はカニユーレ１２よりもわずかに長く、一方
の端部には、スタイレットがカニユーレ内に完全に挿入
されたときにカニユーレの先端を越えて延伸する先細の
先端６６ａを有する。スタイレットの全長は約４２ｃｍ
である。スタイレットの他方の端部にはつまみ７６が取
付部品６８を越えて延伸しており、つまみ７６はスタイ
レットをカニユーレに挿入したりカニユーレから取り出
すのに有効である。スタイレットの直径はカニユーレ先
端の内径よりもわずかに小さい。小直径の内腔７７がカ
テーテルの長さ全体に形成され、小直径のガイドワイヤ
を受容するようにされている。

スタイレット６６には細長い円筒形のストップ６６ｂが
含まれており、このストップ６８ｂの外径は、カニユー
レ内を比較的容易に滑動するが、それにもかかわらずカ
ニユーレの内側に当接するストップ７６ｂによって生じ
る運動に対する抵抗があるように寸法合わせされている
。ストップ７６ｂはスタイレットの先端部から約１５ｃ
…はど間隔を置いてあり、長さ約４ｃｍを有する。これ
は、第７図に示すようにスタイレットがカニユーレ内に
完全に挿入されたときに、スタイレットの先端６６ａに
最も近いストップ６６ｂの端部がカニユーレの縫合リン
グのところに位置することを意味する。

更にカニユーレ組立体には、好丈しくけ医療グレードの
シリコンゴムでできた逆流防止リング８０が含まれる。

このリングは、軸方向に間隔がおかれ外側に延伸する２
つの環状リブ８０ａを備えた短いバレルのような管状形
を有する。リブ８０ａは、逆流防止リングが取付部品６
８またはカニユーレ端部の内側にかなりしっかりと適合
し且つその位置でスタイレッ！・６６上にちょうどよく
適合するように寸法が合わせられている。

カニユーレの外面上の縫合翼と取付部品６８との間には
、調整可能な医療用クランプ７１が載置されている。こ
のクランプは標準的な構造のものであり、スタイレット
を取り外すときにカニユーレをつまんで閉じるように手
動でセットされるようにしである。

使用に際しては、第１図、第３図及び第６図に示すよう
にガイドワイヤを大腿動脈に挿入し、次いでスタイレッ
トが完全に挿入されたカニユーレを挿入する。カニユー
レはＳｅｌｄｉｎｇｅｒ法または血管拡張を伴なう切開
法によって導入されるのが好ましい。ガイドワイヤによ
って案内される組立体は、第６図に示したようにカニユ
ーレの先端セクション７２ａがスタイレットの先端と一
緒に動脈内に延伸しカニユーレの傾斜した肩７２ｅが動
脈８２の外面に当接するところまで挿入される。第６図
がら、傾斜した肩７２ｅが、動脈をその外面で肩とほぼ
合致するように当接して封止し、更に挿入を制限するこ
とが判る。カニユーレがこのように位置決めされると、
第６図に示したようにカニユーレは縫合翼によって脚部
に縫合され、隆起うねが持ち上がる。

カニユーレがこのように位置決めされると、肩７２ｅに
よる封止の結果として動脈にある孔を通して漏洩する血
液はわずかしかない。更に第７図に示したように、リン
グ８０がスタイレットとカニユーレとの間の環状通路を
通しての漏洩を防止する。

第２図から理解され得るように、カニユーレの前方部分
が患者の脚部に比較的しっかりと位置決めされるので、
カニユーレの近位端部は自由に持ち上げたり操作したり
できる。

カニユーレを体外回路に接続することが必要なときには
スタイレット６６をつまみ７６を引っ張ることによって
、スタイレット上にあるストップ６６ｂが取付部品にあ
る逆流防止リング８０に当接する第８図の位置まで一部
引き抜く。操作員が停止位置を認識するように、カニユ
ーレからリング８０を引き抜くにはリングによる強い抵
抗があることに留意されたい。スタイレットの先端６６
ａは、スタイレットのプラグ６６ｂからその先端６６ａ
までの長さがカニユーレの取付は端部から縫合リング７
２ｃまでの長さよりも幾分率さいので、縫合リングから
がなり間隔がおかれている。スタイレット６６がこのよ
うに位置決めされたなら、第８図に示すようにクランプ
７１をカニユーレのセクション７２ｄ上のスタイレット
の先端６６ａと縫合リング７２ｃとの間の位置で絞る。

クランプをスタイレットの先端６６ａ近傍に位置するこ
とによって、クランプとリング８０との間には少量の血
液しかないことになる。−旦クランプを位置決めし閉じ
たなら、取付部品の端部にあるリング８０もスタイレッ
ト６６にっがまえられて引き抜かれるように、スタイレ
ットをストップを動かすよりも大きい力で引っ張って完
全に引き抜くことができる。この段階では、カニユーレ
の開口端部には少量の血液しかないし、加圧もされてい
ない。このことと縫合翼とによってカニユーレの近位端
部は、ポンプと接続し且つ血液の損失なしにカニユーレ
を始動するような取り扱いが容易にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は大腿動脈に挿入された動脈カニユーレの概略斜
視図、第２図はカニユーレ組立体のスタイレットが一部
引き抜かれた第１図と同様の図、第３図は第１図及び第
２図のカニユーレ組立体の斜視図、第４図は第３図の組
立体のスタイレットの斜視図、第５図はカニユーレ組立
体の逆流防止リングの斜視図、第６図は大腿動脈に挿入
されたカニユーレ組立体の拡大概略斜視図、第７図は第
３図の組立体の一部断面側面図、第８図はスタイレット
が一部引き抜かれ且つカニユーレを通る流れをしゃ断す
るためにカニユーレが締め付けされたカニユーレ組立体
の横断面図、第９図は第７図のライン９−９における横
断面図である。 ６５・・・カニユーレ組立体、６４・・・カニユーレ、
６６・・・スタイレット、６８・・・取付部品、７ｏ・
・・ストップコック、７２・・・管状ボディ、７２ａ・
・・先端セクション、７２ｂ・・・中間セクション、７
２ｅ・・・縫合リング、７２ｅ・・・肩、７２、・・・
配向リブ、７６・・・つまみ。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. （１）血管に挿入するようにされた先端セクションと前
   記先端セクションに隣接する中間セクションとを有する
   細長い管を含むカニューレであって、前記中間セクショ
   ンの直径が前記先端セクションの直径よりも大きく、そ
   れによって前記２つのセクションの接合部のところに肩
   が形成されており、前記肩が、血管の外面に当接し且つ
   前記先端セクションの血管への挿入を制限するように、
   血管の直径よりも実質的に大きく、血管と当接するため
   の前記肩の表面が、前記先端セクションの血管への挿入
   の角度と一致して血管の外面と実質的に合致し、それに
   よって前記肩が血管の外面に対する封止を形成する前記
   カニューレ。
2. （２）血管に当接する前記肩の表面が、該カニューレの
   直径に対して約４５°の角度で形成されている請求項１
   に記載のカニューレ。
3. （３）前記カニューレが血管に挿入されたときに該カニ
   ューレの所望の円周方向の向きを示すために、前記カニ
   ューレの外面に方向指示部を含む請求項２に記載のカニ
   ューレ。
4. （４）前記カニューレの外面から外側に延伸する１対の
   縫合翼であって、前記カニューレの先端セクションを血
   管内に適切に維持し、一方で、前記縫合翼から外側のカ
   ニューレの端部が容易に操作され得るように患者の皮膚
   に縫合するようにされた前記縫合翼を含む請求項１に記
   載のカニューレ。
5. （５）血管内に挿入するようにされた先端セクションを
   有する細長い管状カニューレボディと前記ボディ内に滑
   動式に位置決めされるスタイレットとを含むカニューレ
   組立体であって、前記スタイレットがその外側周囲にス
   トップを含んでおり、前記ストップが、前記ボディの先
   端が前記カニューレ内にあるときに前記ストップが前記
   カニューレの端部にあるリングに当接して前記スタイレ
   ットの引き抜きを制限するように、前記ボディの内側で
   滑動することを特徴とする前記カニューレ組立体。
6. （６）前記カニューレからの漏洩を防止するための封止
   を形成し且つ前記スタイレットが前記カニューレから引
   き抜かれる過程にあるときに前記ストップに対する一時
   的な制限を形成しており、前記先端から遠い方の前記ボ
   ディの端部に位置する逆流防止リングを含む請求項５に
   記載のカニューレ組立体。
7. （７）前記スタイレットのストップが、前記スタイレッ
   トの先端から間隔をおいて且つ前記スタイレットが前記
   カニューレボディに完全に挿入されたときに前記先端セ
   クションから間隔をおいて設置されており、それによつ
   て、前記スタイレットは、前記ストップが前記スタイレ
   ットの引き抜きを一時的に制限する前記リングに当接す
   るところまで引き抜かれ得、更に、前記カニューレへの
   流体の流れを制限する手段が一部引き抜かれた前記スタ
   イレットの先端と前記カニューレの先端との間の位置に
   含まれており、前記スタイレットが、前記リングを前記
   カニューレボディから強く引き抜くことを含み前記カニ
   ューレから完全に引き抜かれるようにされている請求項
   ６に記載のカニューレ組立体。
8. （８）カニューレ組立体の先端を血管に挿入するステッ
   プと、 スタイレットの外面上にあるストップをカニューレ内に
   維持しつつカニューレからスタイレットを一部引き抜く
   ステップと、 カニューレを通る流れをカニューレの先端と一部引き抜
   かれたスタイレットの先端との間の位置でしや断するス
   テップとを含む血管に接続する方法。
9. （９）更に、 スタイレットをカニューレから完全に引き抜くステップ
   と、 カニューレを開く前にカニューレの端部を接続するステ
   ップとを含む請求項８に記載の方法。
10. （１０）カニューレを患者の大腿動脈に挿入するステッ
    プと、 カニューレを患者の脚部に、カニューレの患者の脚部へ
    の導入部に近い所にある１対のフラップ状の縫合翼でカ
    ニューレの先端を動脈内にしっかり維持し、一方では前
    記縫合翼から外側のカニューレの近位端部が運動可能で
    あるように装着するステップとを特徴とする可撓性大腿
    動脈カニューレを導入する方法。