JP2007301147A - 留置針 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 留置針1は、先端に切先2aが形成された内針2を備える内針ユニットAと、先端に上記内針2を挿抜可能に保持する可撓性を有する外筒管11を備える外筒管ユニットBとを備え、内針ユニットAを外筒管ユニットBに対して相対的に後退した後退位置に仮止めすることの可能な仮止め手段を備えている。
仮止め手段は内針2に固定された環状部材21と、外筒管ユニットBの外筒管キャップ15に設けられた2枚のパッキン16の間に位置するリング部材22とから構成され、環状部材21をリング部材22の後方に当接させた後退位置から内針ユニットAに所定の前進力を作用させると、内針ユニットAを外筒管ユニットBに対して前進端位置に相対移動し、内針2の切先2aを外筒管11の切先11bより突出させることができる。
【効果】 ボタンホール周囲の皮膚組織を傷めることなく、留置針を装着することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は留置針に関し、詳しくは先端に切先が形成された内針を備える内針ユニットと、先端に上記内針を挿抜可能に保持する可撓性を有する外筒管を備える外筒管ユニットとを備えた留置針に関する。
従来、透析治療等の分野において、患者に留置針を装着して透析治療を行っており、このような留置針として、先端に切先が形成された内針を備える内針ユニットと、先端に上記内針を挿抜可能に保持する可撓性を有する外筒管を備える外筒管ユニットとを備え、上記内針ユニットの内針を上記外筒管ユニットの後方から上記外筒管に挿入して、内針の切先を上記外筒管の先端から突出させた前進端位置に位置させることができる留置針が知られている。(特許文献1)
この特許文献1の留置針を患者に装着する際には、内針ユニットを上記外筒管ユニットに対して前進端位置に位置させて内針を外筒管より突出させ、該内針によって患者の皮膚表面から血管壁までを貫通することにより、内針の先端を血管内に挿入する。
その後さらに留置針を前進させて外筒管の先端が血管内に挿入されたら、上記内針ユニットを後退させて内針を外筒管より抜き、外筒管の先端が血管内に挿入された状態を維持するよう、外筒管ユニットを患者に固定する。
一方、このような留置針を装着する際に患者に与える穿刺痛を低減させるため、患者にボタンホールを形成し、該ボタンホールを利用して留置針を患者に装着する方法が知られている。(特許文献2)
このボタンホールとは、上記留置針を最初に患者に装着した際に、形成された皮膚表面から血管壁までの穿刺ルートを、凝固又は半凝固状態の血液でふさいだものであり、次回留置針を患者に装着する際には、上記穿刺ルートに沿って留置針を挿入することで、患者への穿刺痛を低減させることができる。
特開2005―270638号公報 特開2002―306593号公報
ここで、上記特許文献2によってボタンホールを形成しても、留置針を患者から除去すると血管壁に形成された穿刺孔はふさがれてしまい、次回留置針を患者に装着するためには、血管壁を再び鋭利な針で貫通させる必要がある。
このため、従来はボタンホールを利用して留置針を患者に装着する場合であっても、上記特許文献1の留置針を用い、外筒管より突出した内針によって血管壁を貫通させるようになっていた。
しかしながら、時間の経過によってボタンホールの皮膚表面から血管壁までの穿刺ルートが変形して直線的でなくなった場合、挿入した内針の切先が該穿刺ルートをそれてしまい、切先によってボタンホールの周囲の皮膚組織が傷み、患者に苦痛を生じさせてしまう恐れがあった。
このような問題に鑑み、本発明はボタンホールを利用して留置針を装着する際に、患者への苦痛を低減することの可能な留置針を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、先端に切先が形成された内針を備える内針ユニットと、先端に上記内針を挿抜可能に保持する可撓性を有する外筒管を備える外筒管ユニットとを備え、上記内針ユニットの内針を上記外筒管ユニットの後方から上記外筒管に挿入して、内針の切先を上記外筒管の先端から突出させた前進端位置に位置させることができる留置針において、
上記内針を上記前進端位置から所定距離後退させた後退位置に仮止めする仮止め手段を設け、この仮止め手段は、内針に所定の前進力が付与された際に、該内針が上記後退位置から前進端位置へ前進するのを許容することを特徴としている。
上記発明によれば、上記仮止め手段により内針ユニットを外筒管ユニットに対して後退位置に仮止めすることにより、内針を外筒管から突出させず、外筒管の先端を内針より前方に位置させた状態で使用することができる。
上記外筒管は可撓性を有していることから、ボタンホールの穿刺ルートが変形していたとしても、外筒管を穿刺ルートに沿って変形させながら挿入することができるので、ボタンホールの周囲の皮膚組織が傷められる事はない。
そして、外筒管が血管壁に達したら、上記内針ユニットを前進端位置に前進させて内針を外筒管より突出させ、該内針によって血管壁を貫通することができるので、内針により血管壁以外の組織が傷むのを防止でき、患者への苦痛を最小限にすることができる。
以下図示実施例について説明すると、図1〜図3は本実施例に係る留置針1の断面図を示し、以下の説明において、図示左方を留置針1の先端側もしくは前方側とし、図示右方を留置針1の後端側もしくは後方側として説明する。
上記留置針1は、内針2を備える内針ユニットAと、上記内針2を挿抜可能に保持する外筒管11を備える外筒管ユニットBとを備え、図1は内針ユニットAが外筒管ユニットBに対して後退位置に位置している状態を、図2は内針ユニットAが外筒管ユニットBに対して前進端位置に位置している状態を、図3は内針ユニットAと外筒管ユニットBとを分離した状態をそれぞれ示している。
この留置針1は、主に上記特許文献2などの技術によってボタンホールの形成された患者に使用するのに好適な留置針1となっている。
上記内針ユニットAについて説明すると、該内針ユニットAは先端に切先2aの形成された中空の内針2と、該内針2の後端を保持する内針ハブ3と、該内針ハブ3の後端に嵌着された内針キャップ4とから構成されている。
上記内針2はステンレス鋼で製造され、その他アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金で製造することも可能であり、上記切先2aによって、血管壁を貫通することが可能な強度を有している。
また内針2の長さは、上記外筒管ユニットBの全長に応じて設定され、内針ユニットAが上記後退位置に位置している状態では内針2が外筒管ユニットBの外筒管11より前方に突出しないようにされ、内針ユニットAが前進端位置に位置すると切先2aが外筒管11より前方に突出するようになっている。
さらに、上記切先2aは容易に血管壁を貫通することの可能な形状に加工され、下記外筒管11の切先11bよりも鋭く加工されている。上記内針2における切先2aを含む先端部は、内針2がより刺入しやすい形態であることが、より好適に本発明の留置針1を用いることができるために好ましく、該切先2aの刃面角度、刃面長、研磨方法などの各要件については、本発明に係る留置針1の使用条件に応じて任意に変更することが可能である。
上記内針ハブ3は透明な樹脂で製造され、上記内針2の後端部を保持する保持部3aと、該保持部3aの先端に形成されたフランジ3bと、保持部3aの後端に形成されて上記内針キャップ4の先端を収納する大径部3cとから構成されている。
上記保持部3aと内針2とは接着剤によって相互に接着され、上記フランジ3bは内針ユニットAを前進端位置に移動させたときに、上記外筒管ユニットBの後端に当接して、内針ユニットAの前進を阻止するようになっている。
上記内針キャップ4は樹脂製で筒状となっており、上記内針ハブ3の大径部3cに嵌合する嵌合部4aと、該嵌合部4aの後方に形成されたつまみ部4bとから構成され、上記嵌合部4aの先端には通気フィルタ5が設けられている。
上記通気フィルタ5は、気体は透過させるが液体を遮断する性質を有し、例えば各種焼結多孔体や疎水性不織布、その他の多孔質体を利用することが可能である。上記焼結多孔体としては、例えばポリエチレン等の粉末の高分子材料と、親水性や水溶性、水膨潤性ポリマーとを含む材料を焼結したものを利用することが可能である。
そして、上記内針キャップ4を内針ハブ3の大径部3cに嵌合させると、内針キャップ4の前方に空間が形成されることとなり、上記内針2を患者に穿刺すると血液が該内針2を介して上記空間に流入し、フラッシュバックの確認を行うことができる。
次に上記外筒管ユニットBについて説明すると、外筒管ユニットBは先端に設けられた可撓性の外筒管11と、該外筒管11を保持する外筒管ハブ12と、該外筒管ハブ12の後端に固定された可撓性のチューブ13と、該チューブ13の後端に固定された連結部14と、該連結部14の後端に螺着された外筒管キャップ15とから構成されている。
上記外筒管11は上記内針ユニットAの内針2を摺動可能に保持する筒部11aと、該筒部11aの先端に形成された切先11bと、筒部11aの後端に形成されて後方に向けて拡径するテーパ部11cとを備えている。
この外筒管11は適度な可撓性を有する透明又は半透明の樹脂で製造され、例えばエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリウレタン、ポリエーテルナイロン樹脂、ポリプロピレン等の各種軟質樹脂を用いることが可能であり、また外筒管11の材料中に、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウム等のX線造影剤を配合すれば、造影機能を持たせることも可能である。
上記筒部11aには、上記切先11bに隣接した位置に複数の貫通孔11dが穿設されており、また上記切先11bは上記内針2の切先2aと略同一の傾斜でカットされ、両切先2a、11bは略同形状となっている。
そして上記テーパ部11cは、内針ユニットAの内針2を外筒管ユニットBの後方から外筒管11に挿入して内針ユニットAと外筒管ユニットBとを連結する際に、内針2を外筒管11の筒部11aに誘導するようになっている。
上記外筒管ハブ12は略円錐形状の樹脂製部材であり、その内周面の先端側には上記外筒管11のテーパ部11cが固着され、またその後端側の内周面には上記チューブ13が固着されている。
上記チューブ13はゴム製であって、図3に示すように外筒管ユニットBと内針ユニットAとを分離すると、該チューブ13によって外筒管ハブ12と連結部14との向きを自由に変更できるようになっている。
上記連結部14は筒状の樹脂製部材であり、その後端部で外筒管キャップ15と相互に螺合すると共に、該連結部14の後端面と外筒管キャップ15の底面との間で、2枚の樹脂製のパッキン16を挟持するようになっている。
外筒管キャップ15の中央には貫通孔15aが形成されており、上記内針2を外筒管キャップ15の後方から上記貫通孔15aに挿入すると、切先2aによって上記パッキン16を貫通できるようになっている。
また内針ユニットAを外筒管ユニットBから離脱させて内針2をパッキン16から引き抜いた後は、内針2の貫通した部分が弾性変形により閉鎖され、血液等の漏れを防止するようになっている。
そして、本実施例の留置針1は、内針ユニットAを外筒管ユニットBに対して後退させた上記後退位置に仮止めするための仮止め手段を備えている。
上記仮止め手段は、内針ユニットAの内針2に固定された突起としての環状部材21と、外筒管ユニットBの2枚のパッキン16の間に挿入された可撓性部材としてのリング部材22とから構成され、上記後退位置では、上記環状部材21が上記リング部材22の後方に当接した状態となっている。
上記環状部材21は上記外筒管キャップ15後端に形成された貫通孔15aよりも小径に製造され、特に環状部材21の先端から上記フランジ3bの先端側の端面までの距離を、0mmを超える微量から10mm以下の範囲に設定しており、内針ユニットAを外筒管ユニットBに対して相対的に前進させた距離が相対移動量Sとなる。(図3参照)
またリング部材22は樹脂製で可撓性を有し、上記内針ユニットAに所定の前進力が作用するまで、環状部材21とリング部材22とを相互に係合させる弾力性を備え、図1に示すように、内針ユニットAを外筒管ユニットBに対して後退位置に仮止めするようになっている。
この上記内針ユニットAが後退位置に位置している際には、上記内針2の切先2aの先端は外筒管11の切先11bの先端よりも後方に位置するようになっている。
そして、後退位置に位置する内針ユニットAを所定の前進力によって相対的に前進させると、環状部材21によってリング部材22が押し拡げられ、環状部材21がリング部材22を通過すると、リング部材22は再び元の形状に復帰する。
内針ユニットAを上記相対移動量Sだけ相対的に前進させると、図2に示すように内針ユニットAのフランジ3bと外筒管ユニットBの外筒管キャップ15とが当接して、内針ユニットAは図2に示す前進端位置に位置するようになり、内針2の切先2aの先端が外筒管11の切先11bの先端よりも前方に突出する。
またこの内針ユニットAの前進端位置から、該内針ユニットAを後退させて図3に示す外筒管ユニットBより離脱させる際には、再び環状部材21がリング部材22を押し拡げて、環状部材21がリング部材22を通過するようになっている。
ここで、内針2および外筒管11の切先2a、11bの形状によっては、内針ユニットAと外筒管ユニットBとの相対移動量Sが短い場合、内針2と外筒管11とが相互に回転して両切先2a、11aの向きが異なると、上記後退位置において内針2の切先2aの一部が外筒管11の切先11bより突出する場合がある。
この場合、医療従事者によって両切先2a、11aの向きをそろえてから留置針1を使用すればよく、また上記内針ユニットAと外筒管ユニットBとが相互に回転しないように保持する回転防止機構を設けることも可能である。
以下、本実施例における留置針1の使用方法について説明する。
最初に、留置針1は図1又は図2の状態で医療従事者に提供され、図2のように内針ユニットAが外筒管ユニットBに対して前進端位置に位置しているときには、医療従事者は内針ユニットAを外筒管ユニットBに対して後退させ、図1の後退位置に位置させる。
内針ユニットAを後退位置に位置させることで、上記外筒管11の切先11bは内針2の切先2aの前方に突出しており、この状態から外筒管11の切先11bを患者に形成されたボタンホールの入り口にあてがい、外筒管11をボタンホールの穿刺ルートにそって挿入する。
このとき外筒管11には切先11bが形成されていることから、容易にボタンホールに沿って外筒管11を挿入することができ、またボタンホールを利用して外筒管を挿入することにより、患者への穿刺痛を低減することができる。
さらに、ボタンホールに挿入された外筒管11は可撓性を有していることから、穿刺ルートが直線状でなくとも、外筒管11は該穿刺ルートに沿って変形しながら挿入されるので、外筒管11によってボタンホール周辺の皮膚組織が傷められ、患者に苦痛を与えることはない。
またこのとき、内針ユニットAは仮止め手段によって前進しないようになっているので、誤って内針ユニットAが前進し、内針2が外筒管11より突出して患者を傷めることもない。
そして、外筒管11の切先11bが血管壁にまで到達すると、外筒管11の切先11bでは血管を貫通できないため、これ以上外筒管11を挿入することができなくなる。
すると、医療従事者は外筒管ユニットBを移動しないように保持すると共に、内針ユニットAだけに所定の前進力を付与し、内針ユニットAを外筒管ユニットBに対して相対的に前進させる。
このとき、上記内針ユニットAに設けた環状部材21によって外筒管ユニットBのリング部材22が押し拡げられ、環状部材21はリング部材22の前方に通過するようになっている。
その結果、内針ユニットAは前進端位置に位置するようになり、外筒管11の切先11bよりも鋭く加工されている上記外筒管11の切先11bから内針2の切先2aが突出するので、該内針2の切先2aによって血管壁が貫通され、内針2が血管内に挿入される。
本実施例では内針ユニットAと外筒管ユニットBとの相対移動量Sを10mm以下に設定しており、このように内針ユニットAと外筒管ユニットBとの相対移動量Sを極力少なくすることで、医療従事者の操作による患者への苦痛を低減することができる。
このようにして内針2が血管内に挿入されると、血管内の血液は内針2を通過して上記内針ハブ3と内針キャップ4とによって形成された空間内に流入し、医療従事者はフラッシュバックの確認を行う。
そして、医療従事者は外筒管ユニットBごと内針ユニットAを前進させて上記外筒管11の先端を血管内に挿入したら、外筒管ユニットBを移動しないように保持すると共に、内針ユニットAだけを後退させることで、図3に示すように内針ユニットAを外筒管ユニットBから離脱させる。
これにより、外筒管11には切先11b及び貫通孔11dより血液が流入し、血液が外筒管11を介して外筒管ハブ12、チューブ13、連結部14、外筒管キャップ15とによって形成される空間内に流入する。このとき、上記パッキン16に内針2によって形成された穴は、該内針2が抜かれるのと同時に閉鎖され、血液が外部に漏れ出てしまうことはない。
以上の作業の結果、患者には外筒管ユニットBだけが残され、外筒管ユニットBの外筒管11の先端は血管内に挿入された状態を維持しているので、医療従事者は血液が漏れないようにチューブ13を圧迫しながら、外筒管キャップ15を外して透析装置の血液回路に接続し、その後外筒管ユニットBの外筒管ハブ12等を患者にテープ等で固定して、透析治療を開始するようになっている。
なお、上記実施例ではあらかじめボタンホールの形成されている患者に留置針1を装着する手順について説明したが、本実施例の留置針1はボタンホールの形成されていない患者に対しても使用することが可能である。
この場合には、あらかじめ内針ユニットAを外筒管ユニットBに対して前進端位置に位置させておき、上記内針2の切先2aを外筒管11の切先11bより突出させた状態で、該内針2により皮膚表面から血管壁までを貫通させ、内針2と外筒管11とを血管内に挿入することができる。
また、上記実施例では、上記仮止め手段として内針2に環状部材21を設けて異形部分としているが、上記内針2を変化させて該異形部分を形成することも可能である。例えば、環状部材21の位置を拡径させて内針2の外周方向に膨出する凸部を形成したり、縮径させて内周方向に膨出する凹部を形成することが可能である。
上記凸部を形成した場合、上記凸部を上記外筒管ユニットBのリング部材22の後方から当接させれば、内針ユニットAを外筒管ユニットBに対して後退位置に仮止めすることができ、また上記凹部を形成した場合には、上記凹部が上記外筒管ユニットBのリング部材22の位置に到達すると、リング部材22が膨出して該凹部に係合するようになり、内針ユニットAを外筒管ユニットBに対して後退位置に仮止めすることができる。
そして、上記実施例では内針ユニットAの後退位置において、内針2の切先2aの先端は外筒管11の切先11bの先端から後退しているが、当該後退位置において内針2の切先2aの先端と外筒管11の切先11bの先端との位置を一致させ、両切先2a、11bを面一とすることも可能である。
この場合においても、上記外筒管11によってボタンホールに沿って外筒管11を挿入することができ、患者への穿刺痛を低減することができる。
本実施例の留置針1の断面図であって、内針ユニットAを後退位置に位置させた状態を示したもの。 本実施例の留置針1の断面図であって、内針ユニットAを前進端位置に位置させた状態を示したもの。 本実施例の留置針1の断面図であって、内針ユニットAと外筒管ユニットBとを分離した状態を示したもの。
符号の説明
1 留置針 2 内針
2a 切先 11 外筒管
11b 切先 21 環状部材
22 リング部材 A 内針ユニット
B 外筒管ユニット

Claims (7)

  1. 先端に切先が形成された内針を備える内針ユニットと、先端に上記内針を挿抜可能に保持する可撓性を有する外筒管を備える外筒管ユニットとを備え、上記内針ユニットの内針を上記外筒管ユニットの後方から上記外筒管に挿入して、内針の切先を上記外筒管の先端から突出させた前進端位置に位置させることができる留置針において、
    上記内針を上記前進端位置から所定距離後退させた後退位置に仮止めする仮止め手段を設け、この仮止め手段は、内針に所定の前進力が付与された際に、該内針が上記後退位置から前進端位置へ前進するのを許容することを特徴とする留置針。
  2. 上記外筒管の先端に上記内針の切先と略同形状の切先を形成し、上記内針ユニットの上記後退位置では、上記内針の切先の先端が外筒管の切先の先端よりも後方に位置することを特徴とする請求項1に記載の留置針。
  3. 上記仮止め手段は、上記外筒管ユニットに設けた可撓性を有する可撓性部材と内針に設けた異形部分とを備え、上記内針はこの可撓性部材を摺動自在に貫通し、上記異形部分は可撓性部材に当接して該内針を上記後退位置に仮止めし、かつ内針に上記所定の大きさ以上の前進力が付与された際に、異形部分が可撓性部材を貫通して前進可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の留置針。
  4. 上記可撓性部材は、樹脂製のリング部材であることを特徴とする請求項3に記載の留置針。
  5. 上記異形部分は、内針の外周面の所定位置に固定された環状部材であることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の留置針。
  6. 上記異形部分は、内針の所定位置を塑性変形させて形成した凸部であることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の留置針。
  7. 上記後退位置から前進位置までの内針ユニットと外筒管ユニットとの相対移動量を10mm以下の範囲内とすることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の留置針。
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