JPH029893B2 - - Google Patents

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JPH029893B2
JPH029893B2 JP57106220A JP10622082A JPH029893B2 JP H029893 B2 JPH029893 B2 JP H029893B2 JP 57106220 A JP57106220 A JP 57106220A JP 10622082 A JP10622082 A JP 10622082A JP H029893 B2 JPH029893 B2 JP H029893B2
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JP
Japan
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coil
side wall
heating coil
heating
upper body
Prior art date
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Application number
JP57106220A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58224032A (ja
Inventor
Kazuhisa Ishibashi
Hideo Kurashima
Hisakazu Yasumuro
Michio Watanabe
Tsuneo Imatani
Kazuo Taira
Seishichi Kobayashi
Hiroshi Ueno
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP10622082A priority Critical patent/JPS58224032A/ja
Priority to EP82305602A priority patent/EP0079690B1/en
Priority to DE8282305602T priority patent/DE3276713D1/de
Priority to AU89652/82A priority patent/AU8965282A/en
Priority to US06/435,887 priority patent/US4451316A/en
Priority to KR8204745A priority patent/KR890002575B1/ko
Publication of JPS58224032A publication Critical patent/JPS58224032A/ja
Publication of JPH029893B2 publication Critical patent/JPH029893B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D51/00Making hollow objects
    • B21D51/16Making hollow objects characterised by the use of the objects
    • B21D51/26Making hollow objects characterised by the use of the objects cans or tins; Closing same in a permanent manner

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、熱接着による継目を有する金属容器
の製法に関し、より詳細には熱接着剤層を介して
係合された周状の容器素材両端縁部を高周波誘導
加熱コイルで効率良く加熱して、熱接着による継
目を形成させることから成る金属容器の製法に関
する。
(従来の技術) 高周波誘導加熱は金属素材の加熱に広く使用さ
れている加熱手段であり、接着罐等の熱接着によ
る継目を有する金属容器の製造にも広く使用され
ている加熱手段である。只、高周波誘導加熱コイ
ルからの高周波磁界は金属素材で遮断されるた
め、従来の技術においては、容器素材の端部に施
された樹脂接着剤を、重ね合せに先立つて高周波
誘導加熱し、溶融された接着剤層を介して両端部
を重ね合せ、最後に重ね合せ部を冷却下にバンピ
ングして継目を形成させる方法や、樹脂接着剤層
を介して係合された容器素材の両端部の外側を高
周波誘導加熱し、外側からの伝熱によつて両端部
の熱接着を行う方法が採用されている。
特開昭57−28643号公報には、第1、第2の薄
肉カツプ状ピースのそれぞれの開放端部をホツト
メルト接着剤によつて嵌合接着する薄肉金属製耐
圧容器の製造方法において、予め第2カツプ状ピ
ースの開放端部の外周面にホツトメルト接着剤を
供給し、熱膨帳により直径を拡大した第1カツプ
状ピースの開放端部を第2カツプ状ピースの開放
端部の外側から嵌合し、嵌合部分を冷却して第1
カツプ状ピースを収縮させ、嵌合部分を一定圧の
嵌合状態にし、次に嵌合部分を周囲から高周波誘
導加熱してホツトメルト接着剤を溶融することを
特徴とする薄肉金属製耐圧容器の製造方法が記載
されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前者の方法は、継目がストレー
トに軸方向に延びているラツプ・サイド・シーム
罐のように、両端部を重ね合せ方向に押圧して熱
接着を行う場合には好都合に適用できるとして
も、夫々が金属素材の絞り加工或いは絞り−しご
き加工で形成されたカツプ状成形体から成る上部
体と下部体とを、それらの周状の開放端部で接着
剤を介して嵌合させて容器を形成させる場合に
は、嵌合時の軸方向の押圧力により溶融接着剤層
が継目外にはみ出し、或いは開放端部に傷が発生
するため、適用することが困難である。
また、後者の方法は、継目の内側となる端部
は、外側の端部で高周波磁界が遮断されるため、
熱伝導によつてのみ加熱されるだけであり、しか
も両端部間に介在する接着剤層は金属に比べれば
熱伝導性に著しく乏しいから、加熱接着に著しく
長い時間を必とすると共に、この接合すべき部分
では、外側の端部が高温で内側の端部が低温とい
う温度勾配が必らず形成されて、均一な加熱が困
難になるという欠陥を生ずる。特に金属素材の材
質がスチールなどの強磁性体の場合には、内側と
なる端部は加熱されにくい。
前欄で引用した先行技術では、継目(嵌合部)
に沿て高周波誘導加熱コイルを配置た場合の上記
欠点を解消するため、継目の内側端部となるカツ
プ状ピースに対して、継目に沿つた主加熱コイル
と共にこれに沿つた補助加熱コイルを配置するこ
とが記載されている(同公報第5図参照)。しか
しながら、この場合にも、継目以外のカツプ状ピ
ースの部分が電磁結合により加熱され、この部分
からの伝熱により継目の内側端部が加熱されるも
のであり、継目の内側端部を直接誘導電流により
加熱することはできない。
従つて、本発明の目的は、前述した周状の重ね
合せ継目を備えた金属容器の製造において、熱接
着剤層を介して係合された上方体及び下方体の両
端縁部を、高周波誘導加熱によつて外側の端部か
らも内側の端部からも同時にしかも効率よく直接
加熱することが可能な方法を提供するにある。
本発明の他の目的は、周状継目となる係合され
た両端部間に位置する熱接着剤を極めて短時間の
内に、しかも均一に高周波誘導加熱できる方法を
提供するにある。
本発明の更に他の目的は、間に熱接着剤層が介
在した上部体及び下部体の嵌合された両開放端部
の各々を任意の温度に加熱できる方法を提供する
にある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、夫々が金属製の無継目カツプ
状成形体から成る上方体と下方体とを周状の開放
端部同志で熱接着剤を介して重ね合せ、高周波誘
導加熱により接合することから成る金属容器の製
造方法において、熱接着剤を介して両端部が係合
され且つ局部的に両端部が電気絶縁関係にある継
目となるべき周状部分に対して、一方の端部に連
なるカツプ状成形体の重ね合されていない側壁部
と他方の端部に連なるカツプ状成形体の重ね合さ
れていない側壁部とが夫々電流の向きが反対のコ
イル部分と対面し且つ継目となるべき部分が両コ
イル部分のほぼ中央に位置するように、しかも該
周状部分の半周よりも小さい部分が前記コイル部
分で覆われるようにループ状の高周波誘導加熱コ
イルを配置し、該加熱コイルに通電して、前記上
方体及び下方体の各々において重ね合されていな
い側壁部から重ね合された端部に至り且つ端部に
集中するうず電流を誘導し、該周状部分と該加熱
コイルとを相対的に回転させ、これにより前記両
端部を加熱して熱接着による継目を形成させるこ
とを特徴とする金属容器の製法が提供される。
本発明よればまた、夫々が金属製の無継目カツ
プ状成形体から成る上方体と下方体とを周状開放
端部同志で熱接着剤を介して重ね合せ、高周波誘
導加熱により接合することから成る金属容器の製
造方法において、熱接着剤を介して両端部が係合
され且つ局部的に両端部が電気絶縁関係にある継
目となるべき周状部分に対して、上方体の重ね合
されていない側壁部が第一のループ状コイルの大
部分と対面し、下方体の重ね合されていない側壁
部が第二のループ状コイルの大部分と対面し且つ
継目となるべき部分が第一及び第二のコイルの残
りの重なり合い部分と対面し、しかも該周状部分
の半周よりも小さい部分が前記コイルで覆われる
ように高周波誘導加熱コイルを配置し、該加熱コ
イルに通電して前記上方体及び下方体の各々にお
いて重ね合されていない側壁部から重ね合された
端部に至り且つ端部に集中するうず電流を誘導
し、該周状部分と該加熱コイルとを相対的に回転
させ、これにより前記両端部を加熱して熱接着に
よる継目を形成させることを特徴とする金属容器
の製法が提供される。
(作 用) 本発明は、夫々が金属製のカツプから成る上方
体と下方体とを熱接着剤層を介して嵌合させ、こ
の嵌合部(継目部)を高周波誘導加熱して熱接着
剤を行うに際して、高周波誘導加熱コイルを加熱
すべき嵌合部とは直接電磁結合させずにむしろ嵌
合部から離れた上下体と特定の配置で電磁結合さ
せると、嵌合部の外側端部は勿論のこと、内側端
部にも有効にしかも集中的に誘導電流を誘起させ
ることができ、嵌合部の両端部を短時間の内に効
率よく加熱することが可能となるという知見に基
ずくものである。
本発明の一つの態様では、単一のループ状コイ
ルを使用するが、このループ状コイルを先ず上下
体の周状部分の半周よりも小さい部分を覆うよう
に配置する。これにより、上下体の周に沿つた方
向に旋回する電流が誘導されるのが防止される。
次に、このループ状コイルの第一のコイル部分
(例えば上半分)が上部体の重ね合されていない
側壁部(嵌合部以外の側壁部)と対面し、第二の
コイル部分(例えば下半分)がやはり下部体の重
ね合わされていない側壁部と対面し、しかも上下
体の重ね合された部分(嵌合部)が両コイル部分
の中央部(空の部分)と対面するように配置す
る。第一のコイル部分と第二のコイル部分とでは
電流の向きが互いに逆であり、このループ状コイ
ルに沿つて上下体に電流が誘導されるが、嵌合部
では両端部が電気的に絶縁された状態にあるた
め、上部体の側壁部から嵌合部の端部を通るうず
電流と下部体の側壁部から嵌合部の他の端部を通
るうず電流との二つの電流が誘導され、しかも電
流は前記端部でせき止められこの部分に集中する
こと、電流はエツジを流れようとする傾向がある
こと、及びコイル部分が電磁結合されている上下
体側壁部では電流が広く分布して流れることか
ら、上下体の側壁部では加熱は殆んど起らず、嵌
合部の端部で選択的に加熱を生じる。
本発明の他の態様では、並置関係にある一対の
ループ状コイルを使用する。これらのコイルを、
上下体の周状部分の半周よりも小さい部分を覆う
ように設けることは第一の態様と同様である。次
に第一のコイル(上方コイル)のコイル部分(例
えば上方部分)がやはり上部体の重ね合されてい
ない側壁部と対面し、第第二のコイル(下方コイ
ル)のコイル部分(例えば下方部分)がやはり下
部体の重ね合されていない側壁部と対面し、且つ
第一のコイル及び第二のコイルの残りの重なり部
分が上下体の重ね合された部分(嵌合部)と対面
するように配置する。この態様でも、やはり第一
の態様と同様に、上部体の側壁部から嵌合部の端
部を通るうず電流と、下部体の側壁部から嵌合部
の他端部を通るうず電流とが誘導され、前記と同
様に嵌合端部の選択的加熱が可能となる。
(実施例) 本発明によるビン状の金属容器の一例を示す第
1図においてこのビンは、例えば錫メツキ鋼板等
の金属製の無継目カツプ状成形体から成る下部体
1と、金属製の無継目カツプ状成形体から成る上
部体2とから成つており、これらのカツプ状成形
体は、開放端部3と開放端部4とが嵌合され、重
ね合せ接合されて、周状の側面継目5を形成する
ことにより容器の形に一体化されている。
この具体例において、下部体1は金属素材の高
度の絞り−しごき加工で形成された背の高い薄肉
側壁部6と実質上しごき加工を受けていない厚肉
の底部7とから成るカツプであり、一方上部体2
も下部体と同様の成形で形成された背の高い薄肉
側壁部8と上壁9とから成るカツプである。上部
体2の側壁部8の高さは、継目5の巾と等しい
か、或いは継目巾よりも大きい範囲内にある。ま
た上部体2の上壁9は上に凸のテーパー面をなし
ており、その中央には内容物の充填用乃至は取出
し用の注ぎ口10が形成されている。
第1図に示す具体例では、下部体1の開放端部
3はそれに近接した部分でのネツクイン加工によ
り、それ以外の同壁部に比して小径となるように
絞られており、より大径の上部体開放端部4内に
嵌挿される。下部体開放端部3の外面と上部体開
放端部4の内面との間には熱接着性の接着剤層1
1が設けられ、下部体と上部体との接合、固着が
行われている。接着剤11の一部は継目5からは
み出して、継目の内側に位置する金属素材切断端
縁12に対する被覆層13を形成していること
が、耐腐食性の点で望ましい。
上述した構造の金属製容器においては、上部体
2に極めて小さい注ぎ口10が形成されているの
みであり、従つて、上部体2と下部体1とを嵌合
させた後では、この嵌合組立体の内部に格別の加
熱機構等を挿入することは事実上不可能であり、
従つて嵌合部の加熱は外部からの加熱のみが可能
であることが了解されよう。
本発明によれば、この嵌合部の外側に高周波誘
導加熱コイルを特定の仕組で位置させて通電を行
い且つ嵌合部とコイルとを相対的に回転させるこ
とにより、外側に位置する開放端部4のみなら
ず、内側に位置する開放端部3をも効率良く加熱
し、接着を著しく短時間の内に行い得るものであ
る。
本発明の原理を説明するための第2図、第2−
A図及び第3図において、先ず第3図の部分断面
図から明らかな通り、継目となるべき周状部分5
aにおいては、下方体1の端部3と上方体2の端
部4とは熱接着剤層11aを介して嵌合により機
械的に係合されている。
本発明によれば、第2図から明らかな通り、こ
の周状部分5aに対して、その半周よりも小さい
部分33を覆うように頂角θをなして高周波誘導
加熱コイル14を配置し電源15からの通電を行
う。
また、本発明の一つの態様では、第2−A図に
示す通り、ループ状の加熱コイル14を使用する
が、この加熱コイル14の上半分14aが上部体
の重ね合されていない側壁部8と対面し、下半分
が14bが下部体の重ね合されていない側壁部と
対面し、しかも継目となるべき周状部分(嵌合
部)5aがコイル14の中央に位置するように配
置する。当然のことながら、加熱コイルの上半分
14aと下半分14bとでは電流の向きが逆向き
である(第5図参照)。
第2図から明らかな通り、この高周波誘導加熱
コイル14への通電により、下方体1に対して、
重ね合されていない側壁部6から重ね合された端
部3に至るうず電流16を誘導すると共に、上方
体2に対しても、重ね合されていない側壁部8か
ら重ね合された端部4に至るうず電流17を誘導
する。側壁部6及び8の部分では広い面積に対応
してうず電流の電流密度は比較的低く、一方端部
3及び4の部分では、カツトエツジとなつていて
面積の広がりがないこと及びエツジへの電流集中
効果等によつて、うず電流の電流密度は比較的高
く、この結果として、重ね合せ部の外側に位置す
る開放端部4のみならず、その内側に位置する開
放端部3も強く加熱されることになる。
本発明によれば、このような高周波誘導加熱コ
イル14を、重ね合されていない上方体及び下方
体の側壁部6及び8の部分で電磁結合させて、こ
の側壁部から重ね合された端部に至るうず電流
を、上方体及び下方体の各々に誘導させることに
より、熱接着剤層11aを介して係合された両端
部3及び4を強くしかも選択的に加熱することが
可能となるものである。
更に、本発明においては、高周波誘導加熱コイ
ル14を、熱接着すべき周状部分5aに対して、
その半周よりも小さい部分13を覆うように配置
すること、及びこの周状部分5aと高周波誘導加
熱コイル14とを相対的に回転させながら誘導加
熱を行うことも極めて重要である。即ち、高周波
誘導加熱コイル14が周状部分5aの周囲を覆つ
ている場合や、或いは完全に覆つてないとして
も、周状部分5aの半周以上を覆つている場合
は、上方体2や下方体1の側壁を全周囲にわたつ
て旋回する旋回電流が誘導されるようになり、側
壁部から端部に至るうず電流の比率が著しく小さ
くなり、端部のみを選択的にしかも短時間で加熱
するという本発明の目的は達成することが困難と
なる。
しかも、本発明によれば、うず電流16及び1
7の誘導が比較的小さい領域にわつて生じるた
め、加熱コイル14と熱接着すべき周状部分5a
とを相対的に回転することによつて、周状部分5
aの全周にわたつて、短時間で一様な加熱が可能
となるものである。
本発明による加熱方法では、周状部分5aに誘
導電流を集中させるために、特に強く加熱される
周状部分の長さは加熱コイルで覆われる長さより
も短く、その温度分布は加熱コイルの中心で最も
高くその点より離れるに従い低くなる。したがつ
て、加熱開始から終了までに周状部分が加熱コイ
ルに対して回転する回転数が少ない場合には、周
状方向の温度上昇が不均一となるので、回転数を
多くするのがよい。
本発明において、2つのうず電流16及び17
の方向は任意の方向であつてよい。例えば、第3
図に示すように、一方の電流16を時計方向、他
方の電流17を時計方向と同方向とし、重ね合さ
れた端部3及び4の部分で、電流の方向が略平行
で逆向きとなるようにすることができる。この配
置は、コイルの構成が簡単で加熱効率も高い。
より詳細に説明すると、第2−A図のコイルの
側断面を示す第5図において、内側の開放端部3
に連なる側壁部6には、電流が図面において一定
時点において上→下垂直方向に流れるコイル部分
14bと対面し、一方外側の開放端部4に連なる
側壁部8には、電流が図面において、同時点にお
いて下→上垂直方向に流れるコイル部分14aと
対面し、且つ継目となるべき部分5aは両コイル
部分14bび14aのほぼ中間に位置している。
図において、このコイル部分14b及び14aは
断面のみで示されているが、図面のほぼ垂直方向
に連なつたループを形成していることが理解され
るべきである。この配置を採用すること、コイル
部分14bに対応して、下方体1にうず電流16
が、またコイル部分14aに対応して上方体2に
うず電流17が第3図に示されるように誘導され
ることになる。第2−A及び5図に示されるコイ
ルを用いると、接合すべき端部において、カツト
エツジによる電流の集中効果が特に大であり、端
部3及び4の一層効率的でしかも選択的な加熱が
可能となり、しかもコイルの構成も簡単であると
いう利点が達成される。尚、第5図において、1
8はフエライト等の磁性材料から成る磁気コアで
あり、各コイル部分14a,14bと側壁6,8
との間に、電磁結合を強め、これにより加熱効率
を増大させるために使用されている。
本発明の別の態様を示す第2−B図及び第4図
において、加熱コイル14としては、第一のルー
プ状コイル14cと第二のループ状コイル14d
とが並置関係に配置されたものを使用する。これ
らのコイルの水平面へ投影したときの配置は第2
図と同様である。第一のループ状コイル14cの
大部分は上部体2の重ね合されていない側壁部8
と対面し、第二のループ状コイル14dの大部分
は下部体1の重ね合されていない側壁部6と対面
し、且つ第一のループ状コイル及び第二のループ
状コイルの残りの重なり合い部分14eが継目と
なるべき部分5aと対面するように加熱コイル1
4を配置する。
これにより、第4図に示す通り、下部体1及び
上部体2の各々対して、重ね合されていない側壁
部6,8から重ね合された端部3,4に至るうず
電流16,17が誘電される。第4図の場合、う
ず電流の特性は、一方の電流16が時計方向、他
方の電流が反時計方向となつており、重ね合され
た端部3及び4において、電流の向きが同方向と
なつている点を除けば、第3図の場合と全く同様
である。この方式を採用すると、端部3と端部4
との間に電気的に短絡した部分があつても、うず
電流の誘導が円滑に行われる。
この態様のコイルの側断面を示す第6図につい
てより詳しく説明すると、内側の開放端部3に連
なる側壁部6には、電流が図面において一定時点
において上→下垂直方向に流れるコイル部分14
dと対面し、一方外側の開放端部4に連なる側壁
8には、電流が図面において、同時点においてや
はり上→下垂直方向に流れるコイル部分14cと
対面し、且つ継目となるべき部分5aには、電流
が図面において、同時点において、逆に下→上垂
直方向に流れるコイル部分14ed,14ecと対
面している。図において、これらのコイル部分は
断面のみで示されているが、コイル部分14dは
コイル部分14edと、コイル部分14cはコイ
ル部分14ecと夫々図面のほぼ垂直方向に連なつ
て、二群のループを形成していることが理解され
るべきである。
上述した配置を採用すると、コイル部分14d
に対応して下方体1に、またコイル部分14cに
対応して上方体2に、第4図に示すうず電流16
及び17が夫々誘導されることになる。
本発明によれば、以上説明した通り、高周波誘
導加熱コイルと加熱すべき金属素材との電磁結合
を、素材両端部が重ね合せられている部分ではな
く、この重ね合せ部よりむしろ離れた両側壁部6
及び8との間で行うことにより、素材両端部3,
4の効率の良い加熱が可能となるものであり、し
かも、接着剤層を間に挟んで、内外の両端部3,
4が加熱されるため、短時間でしかも均一な加熱
が可能となるものである。加熱時間が短時間であ
ると、溶融状態の接着剤の溢れ出る量が少くなる
という利点を有する。
本発明において、素材側壁部6及び8とコイル
とを電磁結合させる範囲、即ち、接合すべき円状
部分5aを覆うコイル14の長さは、前述した周
辺部分の半周よりも短かいものであるが、一層好
適には、第2図に示されるように、周辺部分5a
の外径をRとしたとき、コイル14と、前記周辺
部分5aとのクリアランスARがR/4以内にお
いて、この周辺部5aの中心からの頂角(θ)が
30乃至150度、特に40乃至100度最も好適には60〜
70゜となるようなものであることが望ましい。
本発明において、高周波誘導加熱コイル14を
固定し、一方上方体と下方体との嵌合体を回転さ
せつつ誘導加熱を行うことが望ましく、この場
合、嵌合体、即ち結合すべき周状部分5aは加熱
開始から終了迄に5乃至25回転、特に10乃至15回
転となるような回転数で回転させながら誘導加熱
を行う。コイルの配置は、前述した制限内で種々
の態様をとることができる。
コイルに通電する高周波電流は、この種の誘導
加熱に使用されているものは全て使用でき、例え
ば一般的に言つて、10kHz乃至500kHzの高周波が
好適に使用される。重ね合された両端部を直接誘
導加熱する方式では、20kHz以下のような低い周
波数でなければ、この重ね合せ部に高周波を透過
させることが困難であり、このような低い周波数
では効率が低くなるのを避け得ず、しかも両端部
に外−高温及び内−低温という温度勾配が必然的
に形成されるが、本発明においては、このような
透過の問題なしに任意の周波数の高周波を使用し
て加熱効率を高め、また温度勾配のない加熱を行
うことが可能となる。
加熱コイルへの入力は、容器の大きさや要求さ
れる温度や加熱時間によつても著しく相違し、一
概には規定できない。1例として、径110.6mmの
周状継目容器をポリエステル系接着剤を介して接
合するに際し、入力7kWで0.3秒という極めて短
時間で熱接着処理が完了することが認められた。
本発明によれば、外側となる端部と内側となる
端部とを等しい温度となるように加熱することも
できるし、またこれらの温度が互いに異なるよう
に加熱することもできる。
本発明において、接着剤層としては、熱により
溶融乃至は軟化され、或いは活性化されて接着性
を示すものは全て使用され、例えばポリエステル
系、ポリアミド系、酸変性ポリオレフイン系等の
熱可塑性樹脂接着剤が有利に使用されるが、勿論
これらに限定されない。
容器用素材としては、アルミニウム等の軽金属
や、ブリキ、テイン・フリー・スチール、その他
の各種表面処理鋼板、ブラツクプレート等の金属
を含む素材は全て使用され、これらの素材は各種
塗料で塗装されたものであつても何等差支えな
い。また、この素材は金属箔とプラスチツクフイ
ルムとのラミネートであつてもよく、このプラス
チツクフイルムがヒートシール性を示す場合に
は、これを接着剤層として使用し得ることは当然
である。
本発明の理解のために次の実験例を示す。
素板厚0.23mmのアルミ板(3004材H19)の内外
面に変性ビニル系塗料をそれぞれ全体の塗膜量が
180mg/dm2、80mg/dm2となるように塗布、焼
付を行つた後に250mmの径の円板に打抜き、通常
のプレス加工により成形を施し、接合部端縁の内
径が110.60mmで中心部に直径30mmの注ぎ口を有す
る上部体を作製した。
一方、同じ塗装板よりやはり250mmの径の円板
を打抜き、プレス加工により成形を行つて接合部
端縁の外径が110.50mmの下部体を作製した。
この下部体の端縁全周にわたつて、その外面側
約6mm巾、内面側約2mm巾で以下のように接着剤
を塗布した。すなわち、例1,2ではナイロン12
の粉末を下部体の端縁外面側6mm、内面側2mmの
みが露出するようにマスキングした上で静電塗装
を行い、更にその部分を赤外線ヒーターにより加
熱し粉体を溶融させ約85μmの膜厚で接着剤皮膜
を形成した。
以上のように作製した上部体と接着剤を塗布し
た下部体とを嵌合した後、加熱工程そしてこれと
同一ステーシヨンに於て冷却工程を施して嵌合部
の接着剤を溶融、冷却固化させて接合を行い、上
部体と下部体が接合された容量約2000mlの金属容
器を作製した。
各例で加熱コイル、加熱工程、冷却工程を詳述
すると以下の通りである。
例 1 本例で採用した加熱コイルの形状は、第2−A
及び5図に示されるもので、加熱コイル14の導
体の径は4mmで上部体2と下部体1とに電磁結合
している偏平渦巻加熱コイルの巻数は4ターンで
あり、その巾Wcは20mm、中空部の巾Wgは25mm
である。被加熱物を覆う加熱コイルの頂角θは90
度である。
加熱工程では、外側端部と内側端部との温度上
昇が等しくなるように、加熱コイルの中心を嵌合
部の中心より2mmだけ下げた状態に加熱コイルを
セツトし、被加熱部材を加熱時間内に10回転する
ように回転させつつ、30kHzの高周波誘導加熱装
置により4kWの入力で0.5秒間加熱し、加熱終了
と同時に圧縮エアーノズルを用いて1秒間嵌合部
に吹付け、冷却を行つた。
加熱終了時の外側端部、内側端部の嵌合部の温
度はどちらも230℃であつた。
接着剤が固化する時刻での外側端部と内側端部
との温度は等しく115℃であつた。したがつて、
接着剤には必要以上の押圧力は働かず、接着剤は
嵌合部より押出されず、嵌合部が常温になつても
接着剤に引張応力が働くことはない。
例 2 本例で採用した加熱コイルの形状は、第2−B
及び6図に示されるもので、加熱コイルの導体の
径は4mmで、上部体2と下部体1とに電磁結合し
ている加熱コイルの巻数は2ターンで、嵌合部5
aに電磁結合している加熱コイルの巻数は4ター
ンであり、被加熱物を覆う加熱コイルの頂角θは
90度で、コイルの巾Wcは10mm、中空部の巾Wg
は20mmである。
加熱工程では外側端部と内側端部との温度上昇
が等しくなるように加熱コイルをセツトして被加
熱部材を加熱時間内に10回転するように回転させ
つつ300kHzの高周波誘導加熱装置により5kWの
入力で0.5秒間加熱し、加熱終了と同時に圧縮エ
アーノズルを用いて1秒間嵌合部に吹きつけ、冷
却を行つた。
加熱終了時の外側端部、内側端部の嵌合部の温
度はどちらも230℃あつた。
接着剤が固化する時刻での外側端部と内側端部
との温度は等しく115℃であつた。したがつて、
接着剤には必要以上の押圧力は働かず、接着剤は
嵌合部より押出されず、嵌合部が常温になつても
接着剤に引張り応力が働くことはない。
比較例 1 実施例1,2において、被加熱物を覆う加熱コ
イルの頂角を180度以上にした場合、例1,2で
行つた加熱条件では、嵌合部は所望の温度に加熱
されず、外側端部、内側端部の嵌合部の温度を
230℃にするためには、いずれの場合にも、約2
倍の入力電力が必要であり、胴部6,8が異常に
温度上昇し、冷却に時間がかかるなどの問題が生
じた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるピン状の金属容器の一
例を示す側断面図、第2図は、本発明の原理を説
明するための高周波誘導加熱コイル及び容器の水
平断面図、第2−A図は、本発明の一態様におけ
る高周波誘導加熱コイルの容器への配置を示す斜
視図、第2−B図は、本発明の他の態様における
高周波誘導加熱コイルの容器への配置を示す斜視
図、第3図及び第4図は、夫々第2−A図び第2
−B図に対応して高周波誘導加熱コイルによつて
誘導されるうず電流の状態を示す図、第5図及び
第6図は、夫々第2−A図及び第2−B図の高周
波誘導加熱コイル及び容器の側断面図であつて、 引照数字1は下部体、2は上部体、3及び4は
開放端部、5は周状の側面継目、6及び8は薄肉
の側壁部、11は接着剤層、14は加熱コイル、
15は電源、16及び17はうず電流、14a,
14b,14c,14d,14eはコイル部分、
21は磁気コアを夫々示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 夫々が金属製の無継目カツプ状成形体から成
    る上方体と下方体とを周状の開放端部同志で熱接
    着剤を介して重ね合せ、高周波誘導加熱により接
    合することから成る金属容器の製造方法におい
    て、熱接着剤を介して両端部が係合され且つ局部
    的に両端部が電気絶縁関係にある継目となるべき
    周状部分に対して、一方の端部に連なるカツプ状
    成形体の重ね合されていない側壁部と他方の端部
    に連なるカツプ状成形体の重ね合されていない側
    壁部とが夫々電流の向きが反対のコイル部分と対
    面し且つ継目となるべき部分が両コイル部分のほ
    ぼ中央に位置するように、しかも該周状部分の半
    周よりも小さい部分が前記コイル部分で覆われる
    ようにループ状の高周波誘導加熱コイルを配置
    し、該加熱コイルに通電して、前記上方体及び下
    方体の各々において重ね合されていない側壁部か
    ら重ね合された端部に至り且つ端部に集中するう
    ず電流を誘導し、該周状部分と該加熱コイルとを
    相対的に回転させ、これにより前記両端部を加熱
    して熱接着による継目を形成させることを特徴と
    する金属容器の製法。 2 夫々が金属製の無継目カツプ状成形体から成
    る上方体と下方体とを周状開放端部同志で熱接着
    剤を介して重ね合せ、高周波誘導加熱により接合
    することから成る金属容器の製造方法において、
    熱接着剤を介して両端部が係合され且つ局部的に
    両端部が電気絶縁関係にある継目となるべき周状
    部分に対して、上方体の重ね合されていない側壁
    部が第一のループ状コイルの大部分と対面し、下
    方体の重ね合されていない側壁部が第二のループ
    状コイルの大部分と対面し且つ継目となるべき部
    分が第一及び第二のコイルの残りの重なり合い部
    分と対面し、しかも該周状部分の半周よりも小さ
    い部分が前記コイルで覆われるように高周波誘導
    加熱コイルを配置し、該加熱コイルに通電して前
    記上方体及び下方体の各々において重ね合されて
    いない側壁部から重ね合された端部に至り且つ端
    部に集中するうず電流を誘導し、該周状部分と該
    加熱コイルとを相対的に回転させ、これにより前
    記両端部を加熱して熱接着による継目を形成させ
    ることを特徴とする金属容器の製法。
JP10622082A 1981-10-26 1982-06-22 金属容器の製造方法 Granted JPS58224032A (ja)

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