JPH0297527A - 熱可塑性芳香族ポリアミドイミド共重合体 - Google Patents

熱可塑性芳香族ポリアミドイミド共重合体

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JPH0297527A
JPH0297527A JP25021888A JP25021888A JPH0297527A JP H0297527 A JPH0297527 A JP H0297527A JP 25021888 A JP25021888 A JP 25021888A JP 25021888 A JP25021888 A JP 25021888A JP H0297527 A JPH0297527 A JP H0297527A
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formula
formulas
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mol
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JP25021888A
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Inventor
Atsushi Suzuki
篤 鈴木
Toshiro Yamanaka
山中 敏郎
Toshihiko Aya
綾 敏彦
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はとくに300〜400″Cの温度領域における
良好な熱安定性および流動性を兼備し、かつ射出成形可
能で望ましい特性を有する成形品を与え得る新規な熱可
塑性芳香族ポリアミドイミド共I「合体に関するもので
ある(以下ポリアミドイミドをPAIと略称する)。
〈従来の技術〉 芳香族トリカルボン酸無水物またはその誘導体と芳香族
ジアミンあるいは芳香族ジイソシアネートを重縮合させ
ることにより、一般的に耐熱性の優れた芳香族PAIが
得られることは既によく知られている(例えば、特公昭
42−15637号公報、特公昭44−19274号公
報、特公昭45−2397号公報、特公昭49−407
7号公報、特公昭50−33120号公報など)。
また、これらの基本的PAIの一つの変形として、酸成
分に芳香族トリカルボン酸無水物またはその誘導体と芳
香族テトラカルボン酸二無水物またはその誘導体の2成
分を活用する方法についても既に数多くの提案がなされ
ている(例えば、特公昭47−26879号公報、特公
昭46−16907号公報、特公昭48−14192号
公報、特公昭49−18639号公報、特開昭51−5
5397号公報、特開昭61−1.62525号公報、
特開昭62−1.16632号公報など)。
そしてその特殊な例の一つとして、下記のようなイミド
基含有ジイソシアネートを用い、これとトリメリット酸
とから得られるPAIも知られている(特開昭57−9
4016号公報)。
II           II で表わされるPAIは、流動開始温度と、熱分解温度と
が接近しているため、スムーズに溶融成形することが困
難である。
また、−形式 〈発明が解決しようとする課題〉 しかしこれまで一般的に提案されてきた芳香族PAI類
は、′/8融成形成形材料て活用することを目的とした
場合、溶融成形時の熱安定性、溶融成形時の流動性およ
び7ff融成形体の物性のトータルバランスの面で必ず
しも満足されるものではなかった。
例えば−形式 で表わされるPAIは、溶融滞留時に3次元架橋する傾
向が強く、溶融成形することが困難であり、例え成形で
きたとしても機械的特性が著しく低い成形体しか得られ
ない。
さらに上記2種を共重合したタイプの一般式で表わされ
るPAIは、滞留安定性および成形体の物性バランスが
かなりよくとれているものの、成形機中に長時間溶融滞
留させた場合、樹脂の劣化がおき、成形トラブルを生じ
るという問題点を有している。
また、前記特開昭57−94016号公報で開示されて
いるような構造を持つ、イミド基含有ジイソシアネート
を用いた場合、イミド基の導入により、耐熱性は向トす
るものの、溶融流動性が低下し、実質的に、射出成形に
供することができない。
そこで本発明は、これらPAIの有する問題点を解決し
て、300〜400°Cの温度領域において良好な熱安
定性および流動性を兼ね備えることにより良好な溶融成
形性を有し、かつ成形体の物性バランスの優れた芳香族
PAIを得ることを課題とする。
く課題を解決するための手段〉 本発明者らは」−記課題を解決すべく鋭意検討した結果
、特定のイミド基含有ジアミンを用いることが極めて効
果的であることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は A1式÷N−C−ZN日−の構造単位、\。1 OO の構造単位および C3式÷Ar+ の構造単位からなり 各構造単位の割合がA 1モルに対して(B+C)が1
モル、B、0.05〜1モルに対してCが0゜95〜0
モルであり、AとBまたはCが交互に連結した構造にな
っており、さらにArがB単位おトン中、濃度0.5+
r/dj、温度30゛Cの条件で測定した対数粘度が0
.2〜5.0dj/gの範囲にある熱可塑性芳香族ポリ
アミドイミド共重合体(ただし、式中のZは3官能基の
うち2官能基が隣接炭素に結合されている3官能芳香族
基、Yは直接結合、−0−3−s−−so□の2価残基
(Ar+ )0.05〜0 70モルに の2価残基(Ar2)0.95〜0.30モルの混合で
構成されており、かつ、N−メチルピロリRは炭素数1
〜4のアルキル基、フッ素置換アルキル基またはフェニ
ル基、Qは直接結合、−c。
O−−8−または−CH,−1aはOまたは1〜4の整
数、bは0,1または2、Xは1〜500の整数を示す
、)である。
本発明の熱可塑性PAT重合体は、主として上記A、B
およびCで示される3単位から構成され、A成分と(B
+C)成分は実質的に等モル比であり、A成分とB成分
またはC成分が交互に連結した横道になっている。そし
てジアミン残基としてのB成分およびC成分の構成比は
、80.05〜1モルに対してCo、95〜Oモルの範
囲から任意に選択される。
13 fji位およびC単位のうちの構成要素Arは、
次の構造および組成比からなる2成分混合で構成さAr
2単位が95モル%を越えると得られるPAIの溶融成
形性、熱特性または力学強度が目立って低下するため好
ましくない。従ってAr+とAr2の割合はAr+5〜
70(好ましくは20〜50)モル%、Arz 95”
30 (好ましくは80〜50)モル%の範囲から選択
される。
なお、上記A単位においてZは、3官能基のうちの2官
能基が隣接炭素に結合されている3官能性芳香族基であ
り、例えば 95〜30モル% (ここでX、aおよびbはfiiJ記記載のとおりであ
る。) Arの中のA r +単位が70モル%を越えると得ら
れるPAIの強靭性および力学強度が目立って低下する
ため好ましくない。また、A、 rの中のられる。
さらに上記Arz単位の具体例としては、CH。
CHs CH3 CF 3 CF。
C11゜ CH。
 H3 びこれらの側鎖メチル基置換誘導体が挙げられる。
」1記A r +単位およびAr2単位の具体例から構
成されるB単位の具体例としては、 (ここでXは1〜500、好ましくは1〜10、)より
好ましくは1〜4を示す。) などか挙げられ、これらはArt/Ar24M成粂件を
満足する範囲で必要にJ16じて混合使用することもで
きる。特にx=1が有用である。
また、A単位およびB単位のイミド結合のうち、その一
部がアミド酸結合  OH COOH の状態にあるものも本発明の範囲に含まれる。
本発明のPAI共重合体は、これまでに提案された数多
くの一般的製造法のいずれを利用しても製造可能である
が、それらの中で実用性の高い代表例として次の3法を
挙げることができる。
(イ)インシアネート法:芳香族トリカルボン酸無水物
と芳香族ジイソシアネートを反応させる方法(例えば特
公昭44−19274号公報、特公昭45−2397号
公報、特公昭50−33120号公報など)。
(ロ)酸クロリド法:芳香族トリカルボン酸無水物クロ
リドと芳香族ジアミンを反応させる方法(例えば特公昭
42 15637号公報など)。
ら推奨される製造方法である。ここで酸クロリド法によ
る本発明のPAI共重合体の製造例をさらに具体的に説
明すると次のようである。
すなわち、芳香族トリカルボン酸無水物モノクロリド1
モルおよび下記(I>式の芳香族ジアミン5〜100モ
ル%と下記(n)式の芳香族ジアミン95〜0モル%か
らなる混合ジアミン0.9〜1,1モルとを有機極性溶
媒中に溶解する。
芳香族ジアミン(I) OO 1■ (ハ)直接重合法:芳香族トリカルボン酸またはその誘
導体(酸クロリド誘導体を除く)と芳香族ジアミンを直
接反応させる方法(例えば特公昭49−4077号公報
など)。
上記3法の中では酸クロリド法が、原料調達が比較的容
易なこと、および低温溶液重合により、直線性の優れた
く分枝構造の少ない)高重合度PAlが得られやずいと
いう長所を有しており、最芳香族ジアミン(If) 0.05〜0.70モルに対して 0.95〜0.30モルの混合で構成され、Xは反応速
度を促進させると、常温付近、反応時間05〜10時間
で重合反応が終了する。この段階で生成する重合体は、
本発明のPAI共重合体のA単位の大部分(例えば50
〜1oo%)を閉環前駆体のアミドアミド酸単位 Yは直接結合、−〇−3−S−1−SO。
R I Rは炭素数1〜4のアルキル基、フッ素置換アルキル基
またはフェニル基、Qは直接結合、=c。
−0−−S−または−CH2−1aは。または1〜4の
整数、bは0.1または2、Xは1〜500の整数を示
す、) 次に一20〜80℃の温度条件下、約0.5〜1時間混
合した後、必要に応じて塩化水素スカベンジャーを0.
8〜1.2モル程度添加して重合CO01−I に変換した構造になっている。この第1工程に用いられ
る有機極性溶媒は、N−N−ジメチルアセトアミド、N
−N−ジエチルアセトアミドなどのN−N−ジアルキル
カルボン酸アミド類、N−メチルピロリドン、テトラヒ
ドロチオフェン−1・1−ジオキシドなどの複素環式化
合物類、クレゾール、キシレノールなどのフェノール類
などであり、特にN−メチルピロリドンおよびN−N−
ジメチルアセトアミドが好ましい。また上記第1工程に
必要に応じて添加される塩化水素スヵベンジャーは、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミンのような脂肪族第3級アミン類、
とリジン、ルチジン、コリジン、キノリンのような環状
有機塩基、エチレンオキシド、プロピレンオキシドのよ
うな有機オキシド化合物類などである。
上記の第1工程で得られたポリアミドアミド酸は、続い
て第2の脱水閉環工程にかけて本発明のポリアミドイミ
ド共重合体に変換される。脱水閉環操作は、Fj液中に
おける液相閉環または固体で加熱する固相熱閉環のいず
れかで行われる。液相閉環には化学的脱水剤を用いる液
相化学閉環法と、単純な液相熱閉環法の2通りがある。
化学閉環法は、無水酢酸、無水プロピオン酸のような脂
肪族無水物、P 20 sなどの化学的脱水剤を用いて
、温度0〜120℃(好ましくは10〜60 ’C)で
実施される。また、冴相熱閉環法は、ポリアミド・アミ
ド酸溶液を50〜400℃〈好ましくは100〜250
℃)に加熱することによって行われる。その際、水の除
去に役立つ共沸溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、クロルベンゼンなどを併用するとより効果的であ
る。固相熱閉環は、まず、第1工程で得られたポリアミ
ド・アミド酸溶液からポリアミド・アミド酸重合体を単
離し、これを固体状態で熱処理することによって行われ
る。ポリアミド・アミド酸重合体単離用の沈澱剤として
は、反応混合物溶媒とは混和性であるが、その中にポリ
アミド・アミド酸自体が不溶である港体、たとえば水、
メタノールなどが採用される。固相熱処理は、通常、1
50〜350 ’C50,5へ一50時間の条件から目
的の閉環率および溶融時流動性を確保するように選定さ
れる。
250〜350″Cの領域で長時間処理し過ぎると、重
合体そのものが3次元架橋構造を形成して、溶融時の流
動性を著しく低下させる傾向を示すので注意をする必要
がある。
なお、上記芳香族ジアミン(I)および(n)の具体例
は、それぞれ先に本発明のB単位およびC単位の具体例
として示した2価芳香族残基類の両側にアミノ基(−N
H,)をつけた形で表示される。
上記芳香族ジアミン(I)の典型例の一つは、であり、
例えば次のルートで合成することができる。
OO を合成する。続いてこのニトロ体を、ラネーニッケル触
媒または、Pd/C触媒の存在下に水素還元すると、 ■1 1I                11させた後、
無水酢酸/ピリジンで化学イミド閉環するか、あるいは
加熱処理により熱イミド閉環させて、 が得られる。
環させ、続いて生成物を回収/生成することによっても
合成される。そして、極性溶媒中で、ド結合が閉環前駆
体である、アミド酸の状態、すなわち、 ](00H H2N  A r  N l−I 2を反応させた後、
イミド閉環させると、−形式 %式% で表わされる芳香族ジアミン(I)の多分散混合1転が
得られる。
また、上記芳香族ジアミン(I)は、そのイミの状態に
あるものを用いても一向に構わない。
本発明の特徴は、(I)式で示されるような、ビフェニ
ルテトラカルボン酸骨格を有するジアミンを用いる点に
あるか、ここでビフェニルテトラカルボン酸の部分が、
ピロメリット酸やベンゾフェノンテトラカルボン酸に置
き代わった、下記のようなジアミン類は好ましくない。
その理由として考えられるのは前者の場合は、溶融粘度
が高くなり過ぎて、7B融成形が困難となり、後者の場
合は、三次元架橋の傾向を示し、成形品の物性が低下す
るからである。
II1 OQ 本発明のPAI共重合体の重合度は、対数粘度で表現し
た場合に、N−メチルピロリドン中、濃度0−5g/d
fJ、温度30”Cで測定して、0゜2〜5.Odj/
+r、好ましくは0.3〜2.Od II / gの範
囲にある。
ここで対数粘度が0.2未満では成形体がもろくなり好
ましくなく、5.0を越えると、溶融粘度が高くなりす
ぎて好ましくない。
本発明のPAI共重合体は、下記のような各種の用途に
活用することができる。
圧縮成形は本発明のPAT共重合体粉末に必要に応じて
異種重合体、添加剤、充填剤、補強剤などをトライブレ
ンドした後、通常300〜400°C1圧力50〜50
0bgf/−の条fF下に実施される。また押出成形お
よび射出成形は、本発明のPAI共重合体に必要に応じ
て異種重合体、添加剤、充填剤、補強剤などをトライブ
レンドしたもの、またはこれを押出dにかけてベレット
化したベレットを押出成形線または射出成形機に供給し
、300〜400℃の温度条件下に実施される。特に本
発明の芳香族PAI共重合体は300〜400°Cの領
域での熱安定性および流動特性のバランスが際立って優
れており、押出成形および射出成形用として有用である
。また本発明のPAI共重合体を加熱落融成形した成形
体をさらに高温榮件下の熱処理に供することにより、熱
変形温度、引張強度、曲げ強度および摩擦摩耗特性など
の物性がさらに向上した成形品を得ることができる。が
かる熱処理条件としては成形体を200°C以上、その
成形体のカラス転移温度以下、特に220°C以上、そ
の成形体の(ガラス転移温度−5℃)以下の温度で5時
間以上、特に10時間以上加熱するのが適当である。熱
処理温度が成形体のガラス転移温度を越えると熱処理中
に成形体か変形して実用性を損なう傾向が強くなるため
好ましくない。
この熱処理を行なう装置には特に制限はないが、通常の
電気加熱式オーブンで十分目的を達することができる。
フィルムおよび繊維製造用途としては、乾式または乾湿
式注型プロセスに重合終了溶液を適用することかでき、
また111離重合体に必要に応じて適当な添加剤を添加
して溶融成形することもできる。
積層板は、カラス繊維、炭素繊維、アスベスト繊維など
で構成されるクロスまたはマットに重合体溶液を含浸さ
せた後、乾蜂/加熱による前硬化を行なってプリプレグ
を得、これを200〜400°C150〜300 kg
 f / cxAの条件下にプレスすることにより製造
される。
塗料用途としては、重合終了溶液に必要に応じて異種の
溶媒を添加混合した後、濃度調節を行ないそのまま実用
に供することができる。
本発明の組成物には必要に応じて70重量%以下の範囲
で次のような充填剤類を含有させることができる。(a
)耐摩耗性向上剤:グラファイト、カーボランタム、ケ
イ石粉、二硫化モリブデン、フッ素樹脂など、(b)補
強剤ニガラス繊維、カーボン繊維、ボロン繊維、炭化ケ
イ素繊維、カーボンウィスカー、チタン酸カリウムウィ
スカーアスベスト繊維、石綿、金属繊維など、(c)難
燃性向上剤二三酸化アンチモン、炭酸マクネシウム、炭
酸カルシウムなど、(d)電気性・i向」二剤:クレー
、マイカなど、(、e)耐トラツキング向」−剤:石綿
、シリカ、グラフアイ1〜など、(f)耐酸性向上剤:
硫酸バリウム、シリカ、メタケイ酸カルシウムなど、(
g)熱伝導変向−I−剤:鉄、亜j(]、アルミニウム
、別などの金属粉末、(h)その他:カラスビーズ、ガ
ラス球、炭酸カルシウム、アルミナ、タルク、ケイソウ
上、水和アルミナ、マイカ、シラスバルーン、石綿、各
種金属酸化物、f4r4 jJq質顔料類など300℃
以上で安定な合成および天然の化合物類が含まれる。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例および比較例を用いてさらに詳述
する。なお、重合体の分子量の目安となる対数粘度(η
inh )の値は、N−メチル−2ピロリドン溶媒中、
重合体濃度0.5g/dJ、温度30°Cでヨり定した
ものである。また、ガラス転移温度(Tg)はパーキン
エルマー社製IB型DSC装置を用いて測定した。
なお、各種物性の測定は次の方法に準じて行なった。
曲げ強さ・・・ASTM  D790 熱変形温度(IIDT)・・・ASTM  D648−
56(18,56kff f / d ) 製造例I N、N−−ビス(3−アミノフェニル)−3,3,4,
4−ビフェニルテトラカルボキシジイミド(BAB)の
合成 m−ニトロアニリン276.3g (2,0m。
りをN−メチルピロリドン(NMP)lに溶解した後、
3.3″、4.4−−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物(BPDA)294.2g(1,0mol)を徐々
に加えた。−時間撹拌を続けた後、無水酢酸500mJ
およびピリジン10100Oを加え、油浴で120℃に
加熱して、2時間撹拌した。終了後、反応液全社を水中
に投じ、生成物を濾過、アセトン洗浄、乾燥させたとこ
ろ、N、N−−ビス(3−ニトロフェニル)3.3−.
4.4−−ビフェニルテトラカルボキシジイミド454
g(収率85%)が得られた。
次にこのジニトロ体を、エタノール/γ−ブチロラクト
ン(10/1重量比)混合溶媒中、ラネーニッケルを触
媒として水素還元したところ、収率63%でBA825
4.1gが得られた。
元素分析結果は表1の通りであり、理論値とよく一致し
た。
表 1 元素分析結果(BAB) 製造例2 N、N−−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]−3,3”、4.4−−ビフェニルテトラカルボキ
シジイミド(BOB)の合成製造例1において、m−ニ
トロアニリン276゜3gの代わりに、4−アミノ−4
″−二トロジフェニルエーテル460.3+r (2,
0mol)を用いるほかは、実質的に同様な方法で合成
を行ない、808330gを得た。
実施例1〜3および比較例1〜2 51の4つロフラスコに、4,4−一ジアミノジフェニ
ルエーテル(DDE)およびBABを表2の組成で仕込
んだ後、N、N−ジメチルアセトアミド(DMAc )
3jを入れてよく撹拌した。
この混合物を氷で0゛Cに冷却し、無水トリメリット酸
モノクロリド(TMAC)252.7g(1゜20mo
l)を徐々に添加した。1時間撹拌を続けた後、121
.4g (1,20mol)のトリエチルアミンを重合
系の温度を約5°C以下に保つのに十分な速度で分割添
加した0次にそのまま2時間撹拌した後、無水酢酸30
0mNおよびピリジン500m1を添加し、室温で一晩
撹拌した。
次に重合液を全量、高速撹拌下の水中に徐々に投入して
重合体を粉末状に析出させた後、水洗/脱水を2回繰返
し、次いで熱風乾燥機中、160°C15時間+200
℃/2時間+220℃/2時間の条件で乾燥したところ
、表2に示すような対数粘度を有する重合体粉末が得ら
れた。
実施例1で得られた共重合体の理論的構造式は次の通り
であり、ここでA単位と、BまたはC単位は交互に結合
した構造になっている。
また、元素分析結果は表3の通りであり、理論値とよい
一致を示した。
A/B/C= 100/30/70 (モノkfヒ)次
に得られた共重合体粉末に、焼は防止剤として、四フッ
化エチレン樹脂(旭硝子(株)!3りを給し、バレル温
度350”C、スクリュー回転数IQOrpmで溶融ペ
レタイズを行t、xつな。
しかし、比較例1および2の粉末はいずれも溶融粘度が
高く、スクリュー軸にががる負荷電流が許容値を越えて
しまい、結局ペレタイズは不能であった。
次に、実施例1〜3で得られたベレットを射出成形機(
バレル温度340〜360℃、金型温度180°C1射
出圧1 、400〜1 、800 kf f /d)に
かけて試験片を作成し、その成形試験片を熱風乾燥機に
いれ、160°Cで24時間、245℃で24時間、さ
らに260°Cで48時間熱処理を行なった。
物性測定結果を表2に示したが、実施例1〜3はいずれ
も優れた機械特性および耐熱性を有していることがわか
った。
表 3 元素分析結果(実施例1) O 実施例4 原料ジアミンとして、メタフェニレンジアミン(MPD
A)64.8t (0,6mo 1 )およびBOB3
95.2sr (0,6mo+)を用いるほかは、実施
例1と同様な方法で重合を行ない、ηinh =0.5
0 (dJl /g)のPAI粉末を得た。
この重合体の理論的構造式は次の通りであり、元素分析
結果も理論値とよい一致を示した。
A/B/C= 100150150 (モル比)続いて
この粉末を実施例1と同様にペレタイズ、射出成形、熱
処理を行なった後、物性を測定したところ、次のように
優れた特性を有していた。
曲げ強さ:2150ksrf/d HDT  :283℃ Tg   :297℃ 実施例5 原料ジアミンとして、BA8170.8g (0゜36
mol)およびBOB553.3+r (0,84mo
 + )を用いるほかは、実施例1と同様な方法で重合
を行ない、ηinh =0.52 (dj/g)のPA
I粉末を得た。
この重合体の理論的構造式は次の通りであり、元素分析
結果も理論値とよい一致を示した。
○ 8、          0       0II  
              Ill        
     1 C1共重合せず A/B−1/B −2/C = 100/30/7010 (モル比)続いてこの粉
末を実施例】と同様にペレタイズ、射出成形、熱処理を
行なった後、物性を測定したところ一次のように優れた
特性を有していた。
曲げ強さ:2130府f/cd HDT  :286℃ Tg   :302℃ 実施例6 51の4つ目フラスコに、MPDA43.3g(0,4
mo l )およびDMAc3Jlを入れてよ<111
拌した後、BPDA58.8Z (0,2m。
1)を徐々に添加した。そのまま、1時間撹拌を続ける
ことにより、BABのイミド基の部分がアミド酸となっ
た下記ジアミンを主成分とするジアミンが合成された。
次に、DDE200.2g (1,0mol)を添加し
て、溶解させた後、水冷下、TMAC252,7g (
1,2mol)を徐々に添加した。
続いて、実施例1と同様に処理を行ない、物性測定した
ところ、以下の結果が得られた。
ηinh : 0.51 d、Q /を曲げ強さ:22
60kgf/cd HDT:284”C Tg   :299’C 実施例7〜9 表4に示す第1成分ジアミンおよび第2成分ジアミンを
各々、実施例6におけるMPDAとDDEの代わりに用
いる他は、実質的に実施例6と同様な方法で、重合、成
形をおこなった。(BPDAは、第1成分ジアミンの1
/2molを用いた。
)ここで得られた重合体の理論的構造式は表4に示す通
りであり、元素分析結果もこの理論値によい一致を示し
た。また、物性測定結果は表4に示す通りであり、いず
れも機械強度および耐熱性に優れたものであった。
比較例3 DDE、MPDAおよびTMACから、実施例1と同様
な方法により以下の構造式を持つPAIを重合し、ベレ
ット化を行なった。
して、スパイラルフロー長さ(ブランク)を測定する。
続いて、成形機中に樹脂を溶融滞留させたまま、3時間
放置し、その後、同条件で射出して、スパイラルフロー
長さ(滞留後)を測定する。
次式により計算したスパイラルフロー保持率を表5に示
したが、実施例1のPAIは、比較例3のPAIに比べ
て保持率が高く、溶融時の熱安定性に優れていることが
わかった。
続いてこのベレットおよび実施例1のベレットを用い、
次のようにして溶融熱安定性を評価した。
スパイラルフロー保持率(%) スパイラルフロー長さ(滞留後) スパイラルフロー長さ(ブランク) 表   5 × 100 すなわち、射出成形機に、スパイラルフロー金型を取り
付け、バレル温度350℃、金型温度180°C5射出
圧1 、400kff /dの条件で射出〈発明の効果
〉 本発明のPAIは、300〜400°Cの温度領域にお
いて良好な熱安定性および流動性を兼ね備えることによ
り良好な溶融成形性を有し、かつ成形体の物性バランス
が優れており、押出成形および射出成形によって高い成
形生産性のもとに高性能の素材および成形物品を作り出
すことができる。
そしてこれらの素材および成形物品は、優れた耐熱性お
よび力学特性を利用して、電気・電子部品、航空・宇宙
機器部品、自動車部品、事務樋器部品などの分野に広く
活用される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 A、式▲数式、化学式、表等があります▼の構造単位、 B、式▲数式、化学式、表等があります▼ の構造単位および C、式▲数式、化学式、表等があります▼の構造単位か
    らなり 各構造単位の割合がA1モルに対して(B+C)が1モ
    ル、B、0.05〜1モルに対してCが0.95〜0モ
    ルであり、AとBまたはCが交互に連結した構造になっ
    ており、さらにArがB単位およびC単位の全体として
    式▲数式、化学式、表等があります▼ の2価残基(Ar_1)0.05〜0.70モルに対し
    て式▲数式、化学式、表等があります▼ の2価残基(Ar_2)0.95〜0.30モルの混合
    で構成されており、かつ、N−メチルピロリドン中、濃
    度0.5g/dl、温度30℃の条件で測定した対数粘
    度が0.2〜5.0dl/gの範囲にある熱可塑性芳香
    族ポリアミドイミド共重合体。(ただし、式中のZは3
    官能基のうち2官能基が隣接炭素に結合されている3官
    能芳香族基、Xは▲数式、化学式、表等があります▼、
    ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学
    式、表等があります▼、 Yは直接結合、−O−、−S−、−SO_2−▲数式、
    化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等があ
    ります▼、▲数式、化学式、表等があります▼または▲
    数式、化学式、表等があります▼、 Rは炭素数1〜4のアルキル基、フッ素置換アルキル基
    またはフェニル基、Qは直接結合、−CO−、−O−、
    −S−または−CH_2−、aは0または1〜4の整数
    、bは0、1または2、xは1〜500の整数を示す。 )
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5202411A (en) * 1990-04-06 1993-04-13 W. R. Grace & Co.-Conn. Tri-component polyimide composition and preparation thereof
US5521276A (en) * 1993-07-05 1996-05-28 Korea Research Institute Of Chemical Technology Polyamideimide resins containing isophorone diamine structures
JP2012195290A (ja) * 2011-03-02 2012-10-11 Hitachi Cable Ltd 絶縁電線

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JPS63250219A (ja) * 1987-04-06 1988-10-18 Mitsubishi Electric Corp Pll回路

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