JPH0295815A - 複合射出成形機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は複合射出成形機に関し、更に詳細には熱可塑性
樹脂と熱硬化性樹脂とから成る複合成形体を射出成形す
る複合射出成形機に関する。

（従来の技術） 近年においては、自動車、家庭用電気機器、カメラ、容
器等の軽量化の要請から各種機械、装置等を構成する部
品が金属製から樹脂製に変換されつつある。

かかる樹脂製の部品は、通常、複数個の熱可塑性樹脂か
ら成る成形体（以下、−吹成形体と称する）が組み付け
されて構成されており、−吹成形体の組み付は部分には
、そのシール性を保つため或いはクツション性又は防滑
性を付与するためにシリコンゴム、ウレタンゴム、スチ
レン−ブタジェンゴム等の熱硬化性の弾性重合体から成
るシ小部材（以下、二次成形体と称する）が設けられて
いる。

従来、この様な二次成形体は、−吹成形体とは別途に成
形されてから人手によって一次成形体に組み付けられて
いるため、組付精度が劣り且つ組付工数が極めて多くな
る等の欠点があった。

この様な欠点を解消し得る方法として、特開昭６０−５
２３２２号公報或いは特開昭６３−１０４８０９号公報
には、射出成形によって表面に凹部か形成されている一
次成形体を得、次いで前記−吹成形体の凹部に二次成形
体を形成する樹脂を射出・充填する腹合射出成形方法が
提案され、かかる複合射出成形に使用される複合射出成
形機としては、特開昭６０−５２３２２号公報において
開示されている。

この複合射出成形機は、−吹成形体用樹脂又は−吹成形
体を射出する二機の射出機がｆｊｔ設されている射出成
形機であって、固定板に取り付けられている二個の固定
側型板と可動盤に設けられている回転板上に】■リイ・
１けられている二個の可動＋１！ｌ型板よって一対の金
型が同時に形成され、且つ可動盤上に設けられている回
転板の回転によって金型の一方を構成する型板を互いに
置き換えることができるものである。

（発明が解決しようとする課題） 前記複合射出成形機は、−台で一次成形体と一次成形体
とから成る複合成形体を容易に得ることがてきる。

しかし、かかる複合射出成形機は、二個の金型を設ける
ことを要して金型を構成する型板の温度制御用等の配管
が複雑に夕１１綜するため、金型交換等の作業性が劣り
、小晶種大量生産用の専用機として使用ぜざるを得す、
少量多晶種用の成形（幾としては到底使用することがで
きない。

そこで、本発明の目的は、金型交換等の作業性が良好で
少量多晶拙用の成形機として使用することができ、且つ
一白で熱可塑性樹脂から成る一次成形体と熱硬化性樹脂
から成る二次成形体とて（１か成されている複合成形体
を容易に射出成形できる複合射出成形機を提案すること
にある。

（ｉｉ！！題を解決する手段） 木発明者等は、金型をｍ成する型板の一方を複数（ＩＭ
とし、前記型板と共用する他方の型板を単独とすること
か金を交換等の作業性の改善には有効ではないかと考え
て検討した結果、本発明に到達した。

即ち、本発明は、基台上に一対の可動盤及び固定盤が平
行に設けられ、且つ熱可塑性ＩＭ脂を射出する射出機と
熱硬化性樹脂を射出する射出機とがｆｊｔ一般され、前
記可動盤又は固定盤に設けられている型板移動装置に複
数個の型板が移動可能に取り付けられる射出成形機であ
って、該型板移動装置と対向する可動＜Ｈ４又は固定盤
に、型板移動装置に」取り付けられる複数個の移動型板
の各々と組合わされて形成される金型の一方の型板とし
て共用される、ｉｉｒ記移動型板よりも少数個の共用型
板が取付可能であることを特徴とする複合射出成形機に
ある。

かかる本発明の複合射出成形機において、移動型板の少
なくとも一個の型板には、共用型板に付着残留する成形
体の凹部の周辺部を押圧して前記凹部の壁面を突出させ
てアンターカット部を形成する突起部を有することか、
二次成形体の凹部に射出・充填されて成形される二次成
形体が一次成形体の凹部に強固に固着されている複合成
形体を得ることができる、 また、型板移動装置か固定ＣＭに設りられており且つ移
動手段が油圧シリンダであることが、型板移動装置の機
構を簡単にすることができる。

（作用） 本発明の複合射出成形機によれば、従来の複合射出成形
機に比較して、固定盤及び可動Ｃハに取り付ける型板が
少なく且つ形成される金型数も少ないために型板を取り
付ける作業空間等が広くなり、型板の温度制御用の配管
等も少なくすることができ、金を交換等の際の作業性を
著しく向上させることができるため、少量多品種の成形
に使用することができる。

また、移動可能の型板か順次移動して共用型板と組み合
わされて形成される金型に、二機の射出機から熱可塑性
樹脂及び熱硬化性樹脂が順次射出充填されるため、複合
射出成形体を一白の射出成形機で容易に得ることができ
る。

（実施例） 本発明の複合射出成形機について図面を用いて説明する
。

第１図は、本発明に係る複合射出成形機の部分断面平面
図であり、基台３０上に可動盤２４と固定盤２２とが平
行に設けられ且つ一次成形用射出（幾２０と二次成形用
射出機２１とが併設されており、可動盤２４と固定Ｑ）
ｔ　２２との間には、型板Ｗ、Ｙ、Ｚか設けられている
。

型板Ｚは型締シリンダ２７に直結する型締ピストン２６
によって左右方向に移動可スｊヒである可動盤２４にボ
ルト止めされており、型板Ｗ、Ｙは油圧シリンダ２３に
よって固定荘２２に沿ってスライドするスライド板２５
にボルト止めされている。

この様に型板Ｗ、Ｙは移動可能の移動型板であり、型板
Ｚは型板Ｗ又は型ｊＩｉＹと対になって金型を形成する
共用型板である。

また、−吹成形用射出機２０は、第２図（ａ）に示す如
く、スクリュ５３か挿入されている筒状体５２の外壁面
にバンドヒータ５ｏが三カ所に設けられており、ホッパ
ー２９から供給されるペレット状の熱可塑性樹脂（本実
施例においてはガラス繊維含有のナイロン６）はスクリ
ュ５３で前方に送られつつ筒状体５２中で溶融されノズ
ル５１から射出される。

この様な一次成形用射出機２０と平行に設けられている
二次成形用射出機２１は、第２図（ｂ）に示す様に、ス
クリュ５８が挿入されている筒状体６０の外壁面にウォ
ータージャケット５７が三ヵ所に設けられ、更にウォー
タージャケット５７の各々の外壁面にはバンドヒータ５
６も併設されており、ウォータージャケット５７中の水
温を制御する。

かかる二次成形用射出機では、二次成形用樹脂供給装置
２８のボット３１．３２から熱硬化性樹脂（本実施例で
はシリコンゴム）及び硬化剤がチューブ９．８を介して
筒状体６０に供給され、スクリュ５８によってノズル５
５から射出される。

その際に、熱硬化性樹脂か筒状体６０中で硬化すること
がなく且つ充分な流動性を有する様にウォータージャケ
ット５７とバンドヒータ５６とによって熱硬化性樹脂の
温度を制御する。

これら射出機２０．２１の各々は油圧シリンダ５４．５
９によって前進、後退？自在に行うことができる。

この様な第１図に示す複合射出成形機において、先ず、
スライド板２５か油圧シリンダ２３によって型板Ｗが型
［Ｚの位置までスライドし、次いで型締シリンダ２７及
び型締ビスＩ〜ン２６によって可動盤２４が固定盤２２
の方向に移動して、第１図＜ａ）に示す様に、型板２と
型板Ｗとが型締めされて一次成形用金型が形成される。

その後、吹成形用射出機２０が前進して一次成形用金型
に当移し、−吹成形体用キャビティにガラス繊維含有の
溶融ナイロン６が射出充填される。

射出充填されたナイロン６が冷却・固化して一次成形用
射出機２０が後退した後、可動Ｃβ２４が固定盤２２か
ら離れる方向に移動して型板Ｚと型板Ｗとがを開きされ
、凹部が上面に開口されている一吹成形体Ａが型板Ｚに
残留する。

−吹成形体Ａが残留する型板Ｚは、第１図（ｂ）に示す
如く、スライド板２５のスライドによって移動される型
板Ｙと型締される。

型板Ｙには、第１図（ａ）に示す様に、二次成形体用キ
ャビティ７の周辺部に突起部６が設けられており、熱硬
化性樹脂であるシリコンゴムが射出される射出孔１１が
前記キャビティ７に連結されている。

更に、型板Ｙの中央部近傍に設けられている凹部４０は
、第１図（ｂ）に示す如く、型板２と型板Ｙとの型締め
の際に、−吹成形体Ａに形成されるスプル３３を収容す
るものである。

尚、スプル３３は、−吹成形体Ａを成形する際に、−吹
成形用射出ｖ１２０のノズル先端がら一次成形体用キャ
ビティ間に設けられている溶融樹脂通路１３３に充填さ
れた樹脂が冷却・固化したものである。

かかる型板Ｙと型ｖｉｚとが型締めされるとき、型板Ｙ
に設けられている突起部６か一次成形体Ａの凹部の開口
部周辺部を押圧し、前記凹部の断面形状を開口部が底部
に比較して狭い逆テーパー状の形状に変形、つまり一次
成形体Ａの凹部の底部近傍にアンダーカット部を形成す
る。

この様にアンダーカット部が形成されている凹部及びキ
ャビティ７に、二次成形用射出機２１が１ｉｉｒ進して
熱硬化性樹脂であるシリコンゴムを射出充填して二次成
形体Ｂを成形する。

この様にして得られる腹合射出成形体は、−吹成形体Ａ
の凹部にアンターカット部が形成されて二次成形体Ｂの
抜は止めが形成されているため、二次成形体へと二次成
形体Ｂとが強固に固着されている。

本実施例の様に、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを用い
て射出成形を行う際には、金型温度の」；４整を主とし
て型板Ｙ、Ｗで行ない、型板２の温度は型板Ｙの温度よ
りも低温で且つ型板Ｗの温度よりも高温に維持する。

つまり、型板Ｙは熱硬化性樹脂が射出・充填されるため
、熱硬化性樹脂が同化する温度である１２０〜１５０°
Ｃ程度に加熱しておくことが、熱硬化性樹脂を金を内で
迅速に硬化させることができ、型１ｆｉＷは射出・充填
される熱可塑性樹脂を迅速に冷却　固化するため、熱可
塑性樹脂が固化する温度である８０〜９０゛Ｃに維持す
る。

尚、本実施例において採用するナイロン６とシリコンゴ
ムどの様に、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂との固化温度
が近似している場合には、型板Ｗ、Ｙ、７間に差異をも
うけなくてもよく、本実施例においては、全型板の温度
を１２０°Ｃに設定しておいても何等の不都合が発生し
なかっな。

この様な第１図に示す複合射出成形機は、型板Ｙ、Ｗが
個々にスライド板２５にボルト止めされているものであ
るか、第３図に示す様に、型板Ｙ、Ｗを一体構造として
スライド板２５にポル１〜止めしてもよい。

また、スライド板２５をロータリタイプのものに代えて
もよく、この場合には型板Ｙ、Ｗは回転しつつ型板Ｚと
型締めされる位置に移動する９以」二、説明した本実施
例においては、−吹成形１本Ａを形成する樹脂として熱
可塑性樹脂であるナイロン６を、二次成形体Ｂを形成す
る樹脂として熱硬化性樹脂としてシリコンコムを各々用
いたが、本発明の複合射出成形機においては更に多くの
樹脂を用いることかてきる。

例えは、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等の汎用樹脂を用いることができ１．
！′１シ硬化性樹脂としてもエポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル等を用いることができる。

尚、本実施例においては、可動Ｃβ２４か左右方向にｆ
ｐ動する横型射出成形機を用いたが、可動板２４が」二
重方向に移動する縦型射出成形機にも本発明を適用する
ことができ、更に型ＦｉＷ、Ｙか固定されており、型板
Ｚが１多動するようにしてもよい （発明の効果） 本発明の複合射出成形機によれは、金型交換等の作業性
を著しく向上することかできるなめ、少吐多品種用の成
形機として好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す部分断面平面［］、第
２図は第１図に示す二角の射出機２０．２１の部分断面
側面図、及び第３図は本発明の池の実施例を示す部分断
面平面図を各々示す。 図において Ｙ、Ｗ、Ｚ・・・型板、 ２０・・・熱可塑性樹脂を射出する射出機、２１・・・
熱硬化性樹脂を射出する射出機、２２・・・固定盤、２
３　・・油圧シリンダ、２４・・・可動盤、２５　・・
スライド板、Ａ・・・−吹成形体、Ｂ・・・二次成形体
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基台上に一対の可動盤及び固定盤が平行に設けられ
   、且つ熱可塑性樹脂を射出する射出機と熱硬化性樹脂を
   射出する射出機とが併設され、前記可動盤又は固定盤に
   設けられている型板移動装置に複数個の型板が移動可能
   に取り付けられる射出成形機であって、該型板移動装置
   と対向する可動盤又は固定盤に、型板移動装置に取り付
   けられる複数個の移動型板の各々と組合わされて形成さ
   れる金型の一方の型板として共用される、前記移動型板
   よりも少数個の共用型板が取付可能であることを特徴と
   する複合射出成形機。 ２、移動型板の少なくとも一個の型板には、共用型板に
   付着残留する成形体の凹部の周辺部を押圧して前記凹部
   の壁面を突出させてアンダーカット部を形成する突起部
   を有する請求項第１項記載の複合射出成形機。 ３、型板移動装置が固定盤に設けられており且つ移動手
   段が油圧シリンダである請求項第１項記載の複合射出成
   形機。