JPH0295806A - コアビット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はコンクリ−１・等の硬脆材の穴明けに用いられ
るダイヤモンドチップ、ＣＢＮチップ等を切刃とするコ
アビットに関するものである。

〔発明の背景〕

シャンクの開口端側の円周状に複数の切刃チップを備え
るコアビットは、その円周上に固着されるチップとチッ
プの間隔が狭くなるほど、穴明は時の振動、騒音が減少
し、滑らかな切削が行われる反面、切粉の排出性が悪く
なる。また特に携帯用動カニ具に取り付けた場合、人が
持続性をもって工具を押し付は得る力は１５ｋｇ程度と
非常に少ないため、外径１００ｍｍ以上の大口径クラス
になるとチップの表面積は広くなり、チップの単位面積
あたりの押付荷重は減り、被削材の表面をこするだけと
なり、穴明は能力を低下させるばかりでなく、切刃の摩
滅、損錫を生じさせていた。

そこでこの問題を解説するためチップは、切粉の排出性
に問題ない程度に互いの間隔を狭め、シャンクの板厚に
対し必要なチップ巾を確保した後。

チップの上端から底端へ通る溝を設け、被削材との接触
表面積を減じれば良い。しかし、従来よりチップに溝が
無い場合でもシャンクからチップの脱落が問題になって
いる。すなわち、コアビットの回転方向に対する切削抵
抗、コアビットをこじることにより発生するチップの倒
れ、さらには乾式切削で、より顕著であるが、切削によ
り発生する熱のためシャンク、チップ間のロー付部が溶
融しやすくなる等による。

本発明の意図するところとは異なるもののチップに溝を
設けた例としては、実間６０−１５４１０７　（Ｂ２８
Ｄ１／１４）、実公昭６２−１８３３７等がある。

実間６０−１５４１０７　（Ｂ２，８Ｄ１／１４）はド
レッサーの役割を縦溝に持たせる例であるが、実施例を
見る限りに於いては溝の深さは浅いが、深くなればなる
ほど切粉の排出性が向上し、その目的とする効果はより
大きくなるものと考えられる。実公昭６２−１８３３７
の縦溝の例は偏摩耗を生じさせない様にチップの内周と
外周の溝数を限定したものである。実施例を見る限りチ
ップの溝の深さは、チップ巾の中心１７２以上の深さを
有し、効果のあるものと考えられる。

しかし、溝が深くなればなるほど被削材との接触面積が
少なくなり切削性が向上するとともに実公昭６１−２２
７６４に示される如く溝部の角部が切刃の効果を有し一
段と切削性が増す反面、その反力としての切削抵抗及び
切削により発生する熱も増大し、さらにはシャンク部と
チップ底端との接合面積が減少する事と相俟ってチップ
が脱落してしまう問題が避けられなかった。

〔発明の目的〕

本発明は前述したような不具合をなくし、切削効率が高
く、チップの固着強度を大巾に向上したコアビットを提
供することにある。

〔発明の概要〕

本発明は、荷重の加わる方向に対し、剛性の高い係止片
を配し、且つ熱の発生する部位にフィンを取り付ければ
冷却効果が高くなることから、シャンク、チップの位置
、形状を工夫し、チップの脱落を防止し、切削効率を上
げたものである。

［発明の実施例］ 以下本発明の一実施例を示した第１図、第２図により詳
述する。

図に於いて、本発明に係わるコアビット１のシャンク２
は円筒形状を成し、一端を閉口端に形成された取付部３
を有し、その内径部には図示しない電気１くリル等の出
力軸に螺着する雌ねじ４が螺設される。一方、シャンク
２の開口端側の開口面５には複数の凸状片６が削成され
、その形状は、シャンク２の軸心と略平行な１１を成し
、開口面５より上方に伸び、その高さはチップ７の高さ
よりも低く設定する。第２図は、シャンク２の開口端側
より見たもので、凸状片６の内面８の内径、外面９の外
径はシャンク２の内径、外径と同一寸法で、同一肉厚を
有する。

一方、チップ７の形状は内周面１０、外周面１１から成
る巾を有し、シャンク２の板厚よりも厚く、その内周面
１０には１個の内周溝１２、外周面１１には２個の外周
溝１３を有し溝１２．１３はチップ７の底端１４から上
端１５へ延び、コアビット１の回転方向に対し前方に位
置する前面１６．後方に位置する後面１７、チップ７の
１１１方向に位置する側面１８から成り、断面形状は略
、台形状になっている。チップ７はシャンク２の開口端
側より装着され、チップ７の底端１４はシャンク２の開
口面５に銀ロウにより固着されるとともに、チップ７の
内周溝１２の側面１８は凸状片６の外面９と固着され、
内周ＩｆＩｔ１２の前面１６は凸状片６の前端１９と固
着する。同様に外周溝１３の側面１８、前面１６は凸状
片６の内面８、前端１９と固着される。

以上の様に構成されるコアビット１をもって穴明けを行
うと、従来の溝なしチップに比ベシャンク２との固着面
積が増え、接着強度が上がることに加え、チップ７が受
ける切削抵抗を３カ所の凸状片６の前端１９でバックア
ップし、さらにこじり受けても凸状片６の内面８、外面
９が支柱となって倒れを防止する。また、チップ７の上
端１５内周面１０、外周面１１から発生する多量の切削
熱は、熱発生点に存する凸状片６がフィン効果をもたら
し冷却するとともに、熱容量のより大きなシャンク２部
へと熱を逃がす媒体の役割を効果的に果たす。

また、例えば、切削熱でロウが溶融したとしても、凸状
片６がチップ７を挾持するように配置されるため、少な
くとも従来のように、直ちに脱落することはなく、赤熱
を確認してから作業を中止できる余裕が生まれる。

本発明の構成によるもう１つの効果はチップ７とシャン
ク２の位置決め固着か非常に精度良く楽に出来ることに
ある。

通常、携帯用のコアビット１は、切削に要する動力を極
力少なくするため、シャンク２の板厚は１〜１．５ｍｍ
、チップ７の巾は２．３〜４．０ｍｍが多く用いられる
。承知のように、シャンク２にチップ７を銀ロウ付する
場合、シャンク２とチップ７間に銀ロウ箔を介装し、酸
化防止剤を各部に塗布し、高周波誘導加熱により銀ロウ
を溶融させ固着する。ただでさえ薄いシャンク２にチッ
プ７を載せるのは大変であるのに、ロウ箔を介装するこ
とにより、−層難しくなる。またシャンク２、チップ７
、ロウ箔の線膨張係数は各々異なることから、加熱され
ると別々の動きを示し正確な位置出しが出来ず１作業者
の感に頼る所が多く自動化の大きな障害となってい、た
。

本発明の構成によれば、チップ７はシャンクの凸状片６
に挾持されるため位置ずれが起こらず。

正確に短時間でロー付が行われる。

第３図は、溝１２．１３の巾方向の深さを浅くするため
にシャンク２の開口面５より突き出る凸状片６を根本か
ら各溝１２．１３方向へ折り曲げる例であり、シャンク
２の板厚に対し、チップ７の巾が少い場合等に応用され
る。また、内周溝１２の断面積を、２個の外周溝１３の
総断面積と同等以上にすることにより、チップ７の内周
面１ｏ、外周面１１がバランス良く摩擦し、寿命が伸び
る。第４図は第２図の例のようにチップ７の周面１０．
１１に対し溝１２．１３を垂直に設けるよりも斜めに設
けた方が、同一溝巾でもチップ７の被削材との接触面積
を減少できる例。また。

外周溝１３を、チップ７の上端１５まで設けず、途中ま
で伸ばした例である。

第５図は、内周溝１．２と外周溝１３とを同数にし、凸
状片６を溝数により少なくして、シャンク２の製作を容
易にした例である。

第６図は凸状片６の厚みを薄くし溝深さを浅くする例で
あるとともに、溝形状を変え、溝断面積を自在に変え、
内周面１０と外周面１１との摩耗量を均一になるように
した例。第７図、及び第７図を内周面１０より見る第８
図は、シャンク２の開口面５に、チップ７の底端１４が
収まる四部２０を設け、チップ７の脱落防止力を強化し
た例である。また、溝１２．１３を、凸状片６に固着す
る役割を果たすものと、チップ７の上端１５の表面積を
減らす役割を果たすものと、２種類に分けた例であり、
凸状片６に関係なしに、上端１５の表面積を変えること
ができる。もちろん、凸状片６に嵌装される溝１２．１
３は周面１０．１１が被削材と接触する表面積を減じる
故、周面１゜１１の切削抵抗を減らし、切削性を増すこ
とは言うまでもない。

図示はしないが、凸状片６の高さはチップ７の上端１５
と同等以下にあれば良い６また凸状片６の断面形状はい
かようであっても良く、溶着等の手段によりシャンク２
と固着させても良い。

以上のように本発明の趣旨を逸脱しない限りに於いて各
構成部の位置、数量、形状等を変形させ得る。

〔発明の効果〕

本発明の請求項１によれば、チップに設けた溝に対応す
る凸状片を、チップの受ける力に対してバックアップす
る様に配したので、チップの脱落防止の効果を奏するこ
とができる。

また、本発明の請求項２によれば、チップに少くとも３
つの溝を、チップの外周面と内周面におおよそ交互に配
したので、凸状片がチップを挾持する形となり、チップ
の位置決めが従来のものと比較して容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になるコアビットの一実施例を示す、一
部所面側面図、第２図は、第１図のシャンク開口端側よ
り見る、一部省略拡大平面図、第３図、第４図、第５図
、第６図、第７図は他の実施例を示し、一部省略平面図
で、第８図は第７図の内周面より見る一部省略側面図で
ある。 １はコアビット、２はシャンク、６は凸状片、７はチッ
プ。 １２は内周溝。 １３は外周溝、 は前面である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、シャンク先端のチップを備え、該チップの周囲に少
   くとも１つの溝を設けたコアビットにおいて、前記シャ
   ンク端面に前記チップの溝に嵌装する凸状片を形成し、
   該凸状片と前記溝とが少くとも前記シャンクの回転方向
   に対して前面を固着することを特徴としたコアビット。 ２、請求項１において、前記溝を前記チップの外周面及
   び内周面におおよそ交互に少なくとも３つ形成したこと
   を特徴としたコアビット。