JPH029422Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、自動販売機および遊技機等のコイン
を収納しておくためのコイン回収箱に関する。

（従来技術） 従来、この種機械のコイン回収箱には、機械の
外部に鍵のついた回収用扉が設けられ、その内部
には着脱自在でコインを収納できる箱状容器を設
置するようにしたものがある。そして、コインを
回収するときには鍵で回収用扉を開け、コイン回
収箱を手に把んで取出しその中のコインを回収用
の大きな箱あるいは袋等の容器に移し替えるよう
にしている。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、コインが入つた回収箱は非常に重く
取扱いにくいし、ときにはコインをこぼしてしま
うことがある。

本考案は、コイン回収箱を持ち上げて機械の外
部に取り出す必要がなく、回収箱から他の大きな
回収箱にコインを直接的に確実に移し替えること
ができ、コイン回収作業に要する労力、時間を軽
減、短縮できるコイン回収箱を提供することを目
的とする。

（問題点を解決するための手段） そこで、本発明は、自動販売機、遊戯機等のコ
インを収納しておくためのコイン収納箱におい
て、前記コイン収納箱は、コインを貯蔵する回収
箱本体と、この本体の底部の一部に設けられ、コ
インを回収する者がコイン収納箱のロツクを解除
すると後部の枢軸を中心として前部が開き、コイ
ン収納時にはコイン収納箱の底部に収納されたシ
ユータと、前記シユータの両側部にシユータの左
右方向に揺動自在に取付けられ、シユータが開い
た時にシユータの下降につれてコイン収納箱本体
のシユータ側部と前記本体の底面間の間〓を閉塞
しつつシユータ側面を閉じる方向に揺動しつつ引
出され、シユータが閉じる時に互いに開く方向に
揺動して回収箱本体内に収納される側部カバープ
レートとを有するように構成した。

（作用） 回収箱本体の一部にシユータを設け、このシユ
ータの軸方向の一端を本体底面に枢着し他端をリ
ンク機構で支持し、このリンク機構を鍵で動作せ
しめるとともにシユータを下げたときにシユータ
の側部と本体底面間の間〓をカバープレートで閉
塞した。これにより、回収箱内のコインはシユー
タを外にこへぼれることなく滑り落ちる。側部カ
バープレートはシユータが開いたときのみシユー
タ側部と回収箱本体との間〓を閉塞し、シユータ
が閉じた時に回収箱本体に収納されるよう構成さ
れているので、回収箱本体に埃が入るのを防止す
ることができ、コイン回収箱の外観がコンンパク
トになる。

（実施例） 以下、図面を参照して本考案の一実施例につい
て説明する。

第１図において、ゲーム機１の前部底面には本
考案のコイン回収箱２が装着されこの回収箱２内
のコインは時々大きな回収箱３に移し替えられ
る。

前記コイン回収箱２は第２図に示すように本体
４を有し、この本体４の底面５の中央部には開閉
自在のシユータ６が設けられている。

このシユータ６はコインが落下しないように側
壁６ａ，６ａを有するとともに、その側壁６ａ下
部にカバープレート７，７がヒンジによつて揺動
自在に装着されている。また、前記本体４内の底
面近傍両側には斜めの傾斜案内板８，８が設けら
れ、本体内のコインがシユータ６内の流れるよう
になつている。

前記シユータ６の後部は第３図に示すようにコ
イン回収箱４の後部底面にピン枢軸９によつて枢
着され、その前部の両側は下部リンク１０および
これにピン１２で枢着された上部リンク１１によ
つて支持され、前記上部リンク１１は水平板１１
ａを有し、この水平板１１ａ中心にはガイドピン
１３が固着されている。このガイドピン１３は、
第４図に示すように回収箱４の前壁１４ａ，１４
ｂに形成されたスリツト内を移動する。前記前壁
１４ａ，１４ｂは前後に間〓を配して設けられこ
の間をリンク１０，１１が上下動する。前記前壁
１４ａの上部にはリンク１１をロツクするための
ロツク機構Ｌが設けられ、このロツク機構Ｌは前
記ガイドピン１３をロツクするためのロツク板１
６を有し、このロツク板１６はガイド板１７，１
７，１７によつてガイドされるとともに鍵Ｋによ
つて図示しない機構によつて左右動してリンク１
０，１１をロツクしたりロツクを開放したりす
る。前記鍵Ｋはゲーム機１の外板２０の鍵穴０を
通して挿入される。コインを回収する者がこのロ
ツクを解除するとシユータは自重及びコインの自
重により、下方に揺動する。

また、前記水平板１１ａの真下で本体４の底面
前部には緩衡用のゴム２１が設けられ、このゴム
２１はロツク機構Ｌを開放したときにシユート６
が開いてリンク１０の水平板１１ａが落下したと
きにその落下を緩衡的に制止するようにしてい
る。

前記シユート６が開放したときにシユート側壁
６ａは本体底面より下方に下がるが、このときシ
ユート側壁６ａに枢着したカバープレート１１が
第２図に示すように底面５の中央側端５ａ，５ａ
上を滑つてシユート側壁６ａと本体底面５間の間
〓を塞いでコインのシユート外への落下を防止す
る。シユート６を回収箱４内に収めるときには、
シユート６の前端を上方に持上げてロツク機構Ｌ
によつてＴリンク１０をロツクする。このとき、
側部カバープレートは、第２図に示されるよう
に、底部５の中央側部５ａ，５ａ上を滑つて、収
納箱本体に収納される。

（効果） 本考案は、以上のように構成したので、コイン
回収箱からコインを回収するときには、シユート
を開くのみでよく、簡単にコインを回収でき回収
時間も短縮できる。また、シユートは本体底面の
一部に設けているのでコインの重さで回収時にロ
ツクが外れにくいということがなく、しかもシユ
ートから外にコインがこぼれ落ちない。さらに、
側部カバープレートはシユータが開いたときのみ
シユータ側部と回収箱本体との間〓を閉塞し、シ
ユータが閉じた時に回収箱本体に収納されるよう
構成されているので、回収箱本体に埃が入るのを
防止することができ、コイン回収箱の外観がコン
ンパクトになるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はゲーム機に本考案のコイン回収箱を装
着したときの斜視図、第２図はコイン回収箱の前
面構成図、第３図はコイン回収箱の縦断面図、第
４図はコイン回収箱の前面一部破断図である。 ４……本体、６……シユート、７……カバープ
レート、１０，１１……リンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動販売機、遊戯機等のコインを収納しておく
   ためのコイン収納箱において、前記コイン収納箱
   は、コインを貯蔵する回収箱本体と、この本体の
   底部の一部に設けられ、コインを回収する者がコ
   イン収納箱のロツクを解除すると後部の枢軸を中
   心として前部が開き、コイン収納時にはコイン収
   納箱の底部に収納されたシユータと、前記シユー
   タの両側部にシユータの左右方向に揺動自在に取
   付けられ、シユータが開いた時にシユータの下降
   につれてコイン収納箱本体のシユータ側部と前記
   本体の底面間の間〓を閉塞しつつシユータ側面を
   閉じる方向に揺動しつつ引出され、シユータが閉
   じる時に互いに開く方向に揺動して回収箱本体内
   に収納される側部カバープレートとを有すること
   を特徴とするコイン回収箱。