JPH0292959A

JPH0292959A - 食品包装材

Info

Publication number: JPH0292959A
Application number: JP63245451A
Authority: JP
Inventors: Hiroo Kumami; 熊巳　博夫; Akita Okamoto; 明大岡本
Original assignee: Nasa KK
Current assignee: Nasa KK
Priority date: 1988-09-29
Filing date: 1988-09-29
Publication date: 1990-04-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、生鮮野菜、肉、魚などの生鮮食品を包装する
のに好適な食品包装材に関する。

（従来の技術）生鮮野菜や果実などの生鮮食品は保存中、エチレンガス
を発生し、このエチレンガスが食品の老化を促進して鮮
度他事を早めることが知られている。

そこで、従来はこのエチレンガスを除去して食品の鮮度
を保つための包装用フィルムとして、ポリエチレンやポ
リプロピレンなどの合成樹脂にパラジウムや白金などの
エチレンガス酸化触媒を添加したもの、または上記合成
樹脂にゼオライト、大谷石、クリストラバイト、若しく
はサンゴなどのエチレンガス吸着剤を添加したものなど
が知られている。

（発明が解決しようとする問題点）しかし、これらの包装材はエチレンガスを除去するとい
う点では相当の効果が認められるものの、エチレンガス
を単に除去するだけでは生鮮食品の鮮度を長期間にわた
って維持するにはいまだ不十分であるという問題があっ
た。

そこで、本発明者らは、この問題の解決を図るために長
年にわたって研究した結果、ポリエチレンやポリプロピ
レンなどの熱可塑性プラスチックにある種の特殊セラミ
ックスを添加し、これを生鮮食品の包装材として使用す
ると長期間にわたって鮮度保持できることが判明した。

そこで１本発明は、これらの点に鑑み、生鮮食品を長時
間にわたって鮮度保持できる生鮮食品用の包装材を提供
することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）かかる目的を達成するために、本発明は以下のように構
成した。

すなわち、本発明は、熱可塑性プラスチックに、二酸化
ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化銀
、および酸化ニッケルを主体とする遠赤外線放射セラミ
ックスを添加してなるものである。

（作用）本発明は、上述の成分を主体とする遠赤外線放射セラミ
ックスを添加したので、これにより以下のような各作用
が認められた。

■遠赤外線冷放射が認められ、この放射によって食品中
の酵素の活性化を調節する作用が認められた。

■エチレンガスなどの不要なガスの吸着・系外放出によ
り、酵素の活性化をｙ４節する作用が認められた。

■温度および湿度（水分）をＦＡ節する作用が認められ
た。

■空気を酸化して酸化エチレンガスを生成し、このガス
によって除菌（殺菌）作用が認められた。

このように本発明は、上記の各作用が認められるので、
生鮮野菜などの生鮮食品の包装材として使用すれば、長
期間にわたって生鮮食品の鮮度維持が可能となる。

（実施例）本発明にかかる包装材は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、またはスチロールなどの熱可塑性プラスチックに、
二酸化ケイ素５ｉ０２．酸化アルミニウムＡｌ２Ｏ３，
酸化マグネシウムＭｇＯ。

酸化チタンＴｉＯ２，酸化銀Ａｇ２Ｏおよび酸化ニッケ
ルＮｉ２Ｏ３を主体とする遠赤外線セラミックスを添加
したものである。

このセラミックスは、上記各物質に加えて酸化第二鉄Ｆ
ｅｚＯ３，酸化カルシウムＣａｂ、酸化カリウムに２０
．および酸化ナトリウムＮａＯの各物質を含み、これら
各物質の混合比率の一例を第１表に示す。

（第１表）上記セラミックスに含まれる物質中、Ａｇ２ＯおよびＮ
ｉ２Ｏ３は殺菌能力のある触媒として作用す、る。

このように、熱可塑性ブラスチン・りに上記セラミック
スを添加して得られる包装材からは、以下のような各作
用が認めれらた。

■遠赤外線冷放射による酵素の活性化の調節作用常温で
、包装材から６〜１１ミクロンの波長からなる遠赤外線
が放射されることが確認された。この遠赤外線は、食品
中の水の分子を活性化させ、これにより有機物体内にあ
る酵素を活性化させる。

■不要なガスの吸着・系外放出による酵素の活性化の調
節作用生鮮食品から発生するエチレンガス、アミン系ガス、炭
酸ガスなど不要なガスを吸着または系外放出し、酵素の
活性化を調節する能力が認められた。

■温度および湿度の調節作用包装材を加工して袋とし、この袋を冷蔵庫に入れてその
袋内の時間に対する温度および湿度の変化を観察すると
、温度および湿度（水分）の調節作用があることが確認
された。特に、湿度は所定時間経過すると以後一定にな
ることが確認された。

■除菌作用空気（ガスを含む）を酸化して酸化エチレンカスを生成
し、この酸化エチレンガスによる除菌（殺菌）作用が認
められた。

■紫外線防止作用包装材に着色すると、この着色によって紫外線を防止で
きることが確認された。

（ゆその他本発明にかかる包装材は、遠赤外線放射セラミックスを
添加しているので、使用済みのものを焼却する際に焼却
炉内の温度が非常に低く。

焼却炉を痛めずしかも有毒ガスの発生が減少するという
利点がある。

以上のように１本発明実施例の包装材では上記の各作用
が得られるので、この包装材を生鮮野菜や果実０食肉な
どの生鮮食品の保存形態に応じてフィルムや袋に加工し
、これで生鮮食品を包装すれば鮮度維持を従来に比べて
格段に向上でさる。

次に、本発明にかかる包装材の製造法について説明する
。

まず、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはスチロー
ルなどの熱可塑性プラスチックに、第１表で示した各物
質を含むセラミックスを添加する０次に、この添加物を
添加した熱可塑性プラスチックを真水中および海水中に
入れてイオン交換処理を施す６以上により、本発明の包
装材は完成する。

次に、このように製造された包装材は、生鮮食品の保存
形態に応じてフィルム、袋、またはコンテナとしてそれ
ぞれ加工し、生鮮食品の包装に使用する。

なお、上記の海水中におけるイオン交換処理工程におい
て、イオン交換作用により海水中のＭｇＣＩのＣＩ−″
　（クロルイオン）を付着させることにより殺菌力が得
られる。

（発明の効果）以上のように本発明では、ポリエチレンなどの熱可塑性
プラスチックに遠赤外線放射セラミックスを添付したの
で、次のような各作用が認められた。

■遠赤外線路放射が認められ、これにより酵素の活性化
をｉｌ＃する作用が認められた。

■エチレンガスなどの不要なガスの吸着・系外放出によ
り、酵素の活性化を調節する作用が認められた。

■温度および湿度をｙ４Ｗｉする作用が認められた。

■空気を酸化して酸化エチレンガスを生成し、このガス
により除菌（殺菌）作用が認められた。

このように本発明は上記の各作用が認められるので、生
鮮野菜や果実または肉、魚などの生鮮食品の包装材とし
て使用すれば、長期間にわたって生鮮食品の鮮度維持が
可能となる。

特許出願人　　　株式会社　す　サ

Claims

【特許請求の範囲】

熱可塑性プラスチックに、二酸化ケイ素、酸化アルミニ
ウム、酸化マグネシウム、酸化銀、および酸化ニッケル
を主体とする遠赤外線放射セラミックスを添加してなる
食品包装材。