JPH0292410A - カムワルツ付減速装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、回転する二つの圧延ロール間に素材を通し
て板材、条材、形材などを成形する圧延機、特にその圧
延ロールを駆動するカムワルツ付減速装置に関するもの
である。

〔従来の技術〕

第４図、第５図は従来の線材ミル用のカムワルツ付減速
装置を示すものである。

第５図において、１は図示省略しであるモータなどの駆
動子・段にて駆動される駆動ギヤである。

上記駆動ギヤ１には大径の一段目のギヤ２が噛合する。

この一段目のギヤ２にはそれより小径の二段目のギヤ３
が同君に固定され、両ギヤ２．３は一体となって回転す
る。４は最終段のギヤで、前記二段目のギヤ３と最終段
のギヤ４の間には大径ギヤ５と小径ギヤ６を同君かつ一
体に結合した中間減速ギヤ７を介在させる。

また、上記ギヤ４と同君かつ一体のギヤ８には同径のギ
ヤ９を噛合させ、この両ギヤ８．９の軸をそれぞれ出力
軸１０．１１とし、この出力軸１０．１１を第４図のケ
ーシング１２の前側から突出させ、この出力軸１０．１
１に接手、スピンドルなどを介し圧延ロールを連結する
。

また前記駆動ギヤ１と一体の人力軸１３はケーシング１
２の後部に突出させてモータのような駆動手段に連結す
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記のような従来のカムワルツ付減速装置は、一対の出
力軸１０．１１を有するカムワルツ部Ａと、ギヤ１．２
．３、減速ギヤ７からなる減速機部Ｂが１字型の配置と
なる。

このため、第４図に示すようにケーシング１２の構造が
複雑となり、中間軸受部をケーシング１２の中間に設け
、最終段のギヤ４が大型になり、カムワルツが長いため
、ケーシング１２が大型で重量の大きいものとなってい
た。

この発明は上記のような従来のカムワルツ付減速装置の
問題点を解決して従来のものと同一の能力を有しながら
小型軽量となるカムワルツ付減速装置を提供することを
目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕 上記の目的を達成するために、この発明は互に噛合する
一対の一段目のギヤの何れかを駆動ギヤに噛合させ、各
一段目のギヤと一体の若干小径の二段目のギヤを設け、
一対の圧延ローラを駆動する一対の最終段ギヤに前記各
二段目のギヤを噛合させたものである。

また、上記各二段目のギヤと各最終段目のギヤの間にそ
れぞれ適当段数の中間減速ギヤを介在させる場合もある
。

〔作用〕

この発明のカムワルツ付減速装置は上記の構成であるか
ら、モータなどの駆動手段による駆動ギヤの回転によっ
て、一対の一段目のギヤの何れかを駆動すると、両方の
一段目のギヤが互に相反する方向に回転する。

この各一段目のギヤの回転はそれぞれ別個の中間減速ギ
ヤを介して減速されながら最終段の各ギヤに伝えられ、
この各ギヤに連動する一対の圧延ローラを別々に駆動す
る。

〔実施例〕

第１図ないし第３図はこの発明装置の一実施例として線
材ミル用のカムワルツ付減速装置を示すものである。

第３図において、２１は図示省略しである適宜の駆動手
段により駆動される駆動ギヤである。

２２は上下一対の一段目のギヤで、この両ギヤは互に噛
合して相反する方向に同速回転し、一方のギヤ２２に前
記駆動ギヤ２１が噛合する。

また、上記各ギヤ２２にはそれより小径の二段目のギヤ
２３が回忌かつ一体的に固定されている。

２４は上下一対の最終段ギヤで、この各ギヤ２４は互に
噛合していない。

２５．２６はそれぞれ上下一対の中間減速ギヤで、各中
間減速ギヤ２５は小径ギヤ２７と大径ギヤ２８を同君一
体化したもの、各中間減速ギヤ２６は小径ギヤ２９と大
径ギヤ３０を同君一体化したものである。

そして、上部の二段目のギヤ２３は上部の中間減速ギヤ
２５０大径ギヤ２８に噛合し、小径ギヤ２７は中間減速
ギヤ２６の大径ギヤ３０に嗜合し、小径ギヤ２９は上部
の最終段ギヤ２４に噛合する。

また、下部の二段目のギヤ２３は下段ギヤ２８に噛合し
、以下上部のギヤトレーンと同様に、下部の最終段ギヤ
２４に連動している。

第１図、第２図の３２はケーシングである。このケーシ
ング３２は正面から見て横長の矩形で、その前側の一端
上下には上下の最終段ギヤ２４に固定された上下一対の
出力軸３３が突出している。

また、ケーシング３２の他端下部寄りの後側には前記駆
動ギヤ２１と一体の入力軸３４が突出している。

出力軸３３と圧延ローラの関係および入力軸３４の駆動
手段は従来通りである。

上記の実施例において、そのデータを示すと駆動手段と
してのモータは６３０ＫＷ　、人力回転数５５０７１１
００ｒｐｍ　、減速比１／３５．０５であり、ギヤの最
大モジュール１４、最大ベアリングＮ１１２３０５２　
、出力軸３３と人力軸３４の軸間距ＭＬは１６１５ｍ、
上下の出力軸３３の軸間距＃Ｈは４８０ｍであり、出力
軸３３の径２５０　ｒｍｓ、入力軸３４の径１２０ＩＩ
ＩＩ１１である。

また、ケーシング３２の全長Ｌ′は２３３０ｍ、高さは
１４５０ｍｍ、厚みＴは１１５０ｍｍ、出力軸３３の外
端から入力軸３４の外端までの距ＲＴ′が１８００ｍｍ
となる。

また、ケーシング３２の重量は５５００　ｋｇ　、各ギ
ヤの総重量は５６３７に＋ｒ、ベアリング関係の総重量
は５４０　ｋｇ、その他５２３　ｋｇで合計重量は１２
１００　ｋｇ、据付面積は２．６８　ｆｆｌとなった。

これに対し、第４図、第５図の従来例の場合、出力軸１
０．１１の径が２５０　ｆｉ、入力軸１３の径１２０ｆ
ｌとし、モータや減速比も実施例と同じ条件にした場合
、ギヤの最大モジュール１８、最大ベアリングｌ１ｈ２
３１５２　、出力軸１０と入力軸１３の軸間距離りが１
４３０鶴、ケーシング１２の全長は２５２０鶴、高さは
１６１０ｍ、厚みＴは１５８０鶴、出力軸１０の外端か
ら入力軸１３の外端までの距離Ｔ′が２３４０ｍとなる
。

また、ケーシング１２の重量は７３５０　ｋｇ、各ギヤ
の総重量は６７２２に＋ｒ、ベアリング関係の総重量は
６１０　ｋｇ、その他５１８　ｋｇで合計重量は１５２
００　ｋｇ、据付面積は３．３：Ｍとなった。

なお、上記従来例と実施例は、圧延ロールが水平の場合
を示したが、圧延ロールが垂直の場合にも実施できる。

この場合は出力軸や各中間減速ギヤの軸も垂直に設けら
れるが、入力軸を水平にすると、入力軸に固定した駆動
ギヤと一段目のギヤはベベルギヤとなる。

ただし、入力軸も垂直軸の場合はベベルギヤを用いる必
要はい。

〔効果〕

この発明は上記のように互に噛合する一対の一段目のギ
ヤの何れかを駆動ギヤに噛合させ、各一段目のギヤと一
体の君子小径の二段目のギヤを設け、一対の圧延ローラ
を駆動する一対の最終段ギヤに前記各二段目のギヤを噛
合させたもので、必要に応じて上記各二段目のギヤと各
最終段目のギヤの間にそれぞれ適当段数の中間減速ギヤ
を介在させるものであるから、ギヤの径が従来のものよ
り小さくなり、かつ同じギヤトレーンを上下に配列する
構成となるため、従来のものに比較してギヤの数は増加
するが、ギヤのモジュールやベアリングの直径が約２０
％小さくなり、ケーシングの大きさが従来の同じ能力の
装置に比較して小さく、かつ形状も簡単な矩形となり、
ギヤやギヤケース、ベアリングの合計重量や据付面積が
従来の装置に比較して約２０％の縮小となる。

このため、この発明装置を加工するための加工機械も小
型のものでよく、従ってトータルコストが２０％以上の
削減となるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明装置の一実施例を示す正面図、第２図
は同上の側面図、第３図はギヤトレーンの正面図、第４
図は従来の装置の正面図、第５図は同上のギヤトレーン
の正面図である。 ２１・・・・・・駆動ギヤ、　　２２・・・・・・一段
目のギヤ、２３・・・・・・二段目のギヤ、 ２５．２６・・・・・・中間減速ギヤ、３２・・・・・
・ケーシング、　３３・・・・・・出力軸、３４・・・
・・・入力軸。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）互に噛合する一対の一段目のギヤの何れかを駆動
   ギヤに噛合させ、各一段目のギヤと一体の若干小径の二
   段目のギヤを設け、一対の圧延ローラを駆動する一対の
   最終段ギヤに前記各二段目のギヤを噛合させたことを特
   徴とするカムワルツ付減速装置。
2. （２）上記各二段目のギヤと各最終段目のギヤの間にそ
   れぞれ適当段数の中間減速ギヤを介在させたことを特徴
   とする請求項（１）記載のカムワルツ付減速装置。