JPH029078B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH029078B2
JPH029078B2 JP21391782A JP21391782A JPH029078B2 JP H029078 B2 JPH029078 B2 JP H029078B2 JP 21391782 A JP21391782 A JP 21391782A JP 21391782 A JP21391782 A JP 21391782A JP H029078 B2 JPH029078 B2 JP H029078B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold release
silicone oil
solid
release agent
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP21391782A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59105096A (ja
Inventor
Juji Nezu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIZUHO KEMIKARU KK
Original Assignee
MIZUHO KEMIKARU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIZUHO KEMIKARU KK filed Critical MIZUHO KEMIKARU KK
Priority to JP21391782A priority Critical patent/JPS59105096A/ja
Publication of JPS59105096A publication Critical patent/JPS59105096A/ja
Publication of JPH029078B2 publication Critical patent/JPH029078B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高温度ですぐれた性能を示す粉末状
の離型剤およびその製造法に関するものである。
接着芯地プレス機、アイロン、合成樹脂成形用
金型などの高温加熱面は、溶融した合成樹脂、糸
くず、糊剤等が付着し易く、また一たん付着した
ものははがれにくく、次第に炭化して加熱面を汚
染する。そして汚染された加熱面は、プレス機や
アイロンの場合は布地を汚染するばかりでなく、
滑り性や剥離性が著しく悪化する。このようなト
ラブルを防ぐため、加熱面にはふつう離型剤が塗
布される。離型剤としては通常シリコーン油系の
ものが使用されるが、従来のシリコーン油系離型
剤の性能は、上記のような用途においてはやや不
十分なものであつた。すなわち、最もふつうに使
用されている溶剤希釈低粘度メチルシリコーン
は、離型性および汚れ除去力が不十分でないばか
りか、使用時に蒸発する溶剤が作業環境を汚染
し、更に可燃性溶剤使用品の場合は火災の恐れも
ある。高粘度シリコーンは、本質的には高温にお
ける離型性にすぐれていると考えられるが、実際
には、塗布するとべとつくという欠点があるほ
か、表面張力が高いため浸透力が弱いから、すで
に付着している汚れを除去する力がほとんどな
い。
シリコーン油の上述のような欠点を解消したも
のとして、シリコーン油を常温で固形のパラフイ
ンと混合したワツクス状のものも提案されてい
る。しかしながら、パラフインとシリコーン油は
相溶性がなく、かろうじて混合できるのは上述の
ように離型性の劣る低粘度品に限られる。そして
低粘度品を使用しても、混合ご短期間に液状のシ
リコーン油と固形のパラフインとが分離してしま
うから、使いにくいだけでなく性能も安定しな
い。
本発明は、これら従来の高温用離型剤にみられ
る欠点を持たない新規な離型剤、すなわち常温で
固体のろう、硬化油、高級脂肪酸およびその誘導
体からなる群より選ばれた1種以上の固形潤滑性
物質とシリコーン油との混合物の粉末よりなる離
型剤、およびその製造法を提供するものである。
本発明による離型剤は、上記固形潤滑剤とシリ
コーン油との混合物が粉末化されていることによ
り、シリコーン油として高粘度品を使用した場合
でもシリコーン油が分離しにくく、また多少分離
しても、全体としては粉末状のままで流動性を失
なわないから、長期にわたり安定した性能を発揮
する。したがつて本発明の離型剤には、浸透性の
よい低粘度品(粘度100センチストークス以下の
もの)から離型性のよい高粘度品(粘度10万〜50
万センチストークス程度のもの)、更にはその中
間の粘度のものまで、用途に応じて任意に選んで
配合することができる。最も好ましいのは、低粘
度品、中粘度品および高粘度品を併用することで
ある。
化学構造からみた場合、本発明で用いるシリコ
ーン油として最も好ましいのはジメチルポリシロ
キサン(いわゆるメチルシリコーン)である。し
かしながら、シリコーン油としてはほかにもアル
キル変性シリコーン油、エポキシ変性シリコーン
油、アルキルアラルキルポリエーテル変性シリコ
ーン油など、離型性および/または潤滑性を有す
る各種シリコーン油を、単独で、あるいは混合し
て、用いることができる。
シリコーン油と共に本発明の離型剤を構成する
固形潤滑性物質は、常温で固体のものであり、好
ましくは融点が40℃以上、特に好ましくは60℃以
上のものである。その好ましい具体例としては、
上記特性を有するパラフインろう、マイクロワツ
クス等の石油ろう;モンタンろう等の鉱物ろう;
カーナバろう等の植物ろう;みつろう等の動物ろ
う;カーボワツクス等の合成ろう;ヒマシ硬化
油、大豆硬化油、牛脂硬化油等の硬化油;ステア
リン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸;ステアリ
ン酸アマイド、オレイン酸アマイド等の高級脂肪
酸誘導体などがある。
シリコーン油と固形潤滑性物質との混合比(重
量比)は、実際に混合するものの種類にもよる
が、通常10:90〜3:97が適当である。シリコー
ン油成分が過剰になると相分離を起こし易く、更
に過剰になると、粉末化することも困難になる。
本発明による離型剤には、シリコーン油および
固形潤滑性物質の外に、必要に応じて、α―トコ
フエロール、δ―トコフエロール、BHT(ジブチ
ルヒドロキシトルエン)、4,4′―ブチリデンビ
ス(3―メチル―6―ターシヤリブチルフエノー
ル)等の酸化防止剤;タルク、フツ素樹脂粉末等
の滑剤;融着防止用ポリエチレンワツクス;その
他任意の添加物を、上記主成分の混合状態の安定
性を損なわない範囲で含有させることができる。
本発明による粉末状離型剤を構成する上記混合
物の微粒子の形状は、直径が数ミクロン〜約2mm
の球状であることが望ましいが、これと同程度の
大きさの顆粒状であつてもよい。
上述のような粉末状離型剤は、各成分を固形潤
滑性物質の融点以上の温度でよく混合し、得られ
た溶融状態の混合物を細孔を通して冷水中に連続
的に押出し、ストランド状になつた混合物を顆粒
状に細断する方法、あるいは溶融状態の混合物を
低温の金属ドラムに薄膜状に付着させて固化させ
てから剥離し粉砕する方法などにより製造するこ
ともできるが、次のような本発明の製法によれ
ば、最も好ましい球状微粒子からなるものを容易
に製造することができる。
各成分を固形潤滑性物質の融点以上の温度で混
合して均一混合物とするところまでは上記製法と
同様である。高粘度シリコーン油も、強い撹拌を
続ければ、溶融状態のパラフイン等とは一応均一
な混合物を与える。本発明の製法においては、こ
の溶融混合物を冷却媒体中において微細な液滴と
したのち上記固形潤滑剤の融点以下の温度まで急
速に冷却し、そのご上記液滴が固化して形成され
た微粒子を採取する。これにより、相溶性のない
固形潤滑性物質とシリコーン油との安定な均一混
合物からなる微粒子が得られる。冷却媒体として
は空気または水が適当である。空気を冷却媒体に
用いる場合は、任意の噴霧装置を用いて、上記溶
融混合物を、用いた固形潤滑性物質の融点以下の
温度の空気中に噴霧する。溶融混合物から形成さ
れた液滴は、表面張力により直ちに球状になり、
空気中を落下する間に(または空気と共に移送さ
れる間に)冷却されて固化し、球状微粒子となる
から、これを捕集すればよい。水を冷却媒体に用
いる方法も、冷却手段が異なるだけで上記空気冷
却の場合と本質的な相違はないが、空気よりもは
るかに冷却能力が大きいから、必要ならば温水を
用いるなどして徐冷が行われるようにする。水中
における液滴形成とその後の冷却には、次のよう
な方法を採用するのが有利である。すなわち、原
料の溶融混合物を、その溶融状態を維持可能な熱
水中に投入し、強撹拌して水中油滴型の分散液を
形成させ、次いでこの分散液を多量の冷水中に注
入して冷却する。
本発明による離型剤をプレス機等の加熱面に塗
布するには、その離型剤の融点以上の温度に加熱
されている加熱面に直接散布する。布などに付着
させてからその布で加熱面をこすつてもよい。離
型剤は粉末状であるから直ちに溶融し、加熱面上
に薄膜状に広がる。このあと乾いた布で拭いて過
剰の離型剤を除去すれば、離型性のよい加熱面が
形成される。この場合、加熱面にすでに固着した
合成樹脂由来の汚れがあつても、それに対する親
和力の大きい固形潤滑性物質の低粘度溶融物と共
にシリコーン油がよく浸透して膨潤させるから、
布で拭き取るだけで容易に除去することができる
ようになる。
本発明による離型剤は、潤滑性のある物質から
なる粉末であるからきわめて流動性がよい。中で
も微粒子が球状のものは特に流動性がすぐれてい
る。したがつて、通常の保存条件においてはブロ
ツク化して流動性を失うこともなく、上述のよう
な使用法が困難になることはない。また揮発性の
有機溶剤を含まないものであるから、使用時に作
業環境を悪化させず、また火災や(手で塗布作業
しても)皮膚障害を起こすおそれもない。
以上のような特長を持つことにより、本発明の
離型剤は、接着芯地プレス機、アイロン、合成樹
脂成形用金型などの加熱面の離型処理および清拭
にきわめて有効なものであり、これらの機械を使
用する作業の能率と製品品質の向上に大きな貢献
をし得るものである。
以下実施例を示して本発明を説明する。
実施例 1 融点60℃のパラフイン8.27Kgを加熱装置付混合
槽に入れ、95℃に加熱して溶融させた。これに酸
化防止剤・BHT80gおよび粉末化工程における
融着防止のための低分子量ポリエチレン・ネオワ
ツクスL410gを添加し、更にメチルシリコーン
410g(粘度30センチストークスのもの160g、
1000センチストークスのもの200g、50万センチ
ストークスのもの50gの混合物)を加えて、90〜
100℃で全体が均一になるまで撹拌を続けた。得
られた溶融状態の混合物を、ポンプにてスプレー
ノズルに圧送し(圧力6Kg/cm2)、ノズルから20
℃の冷風中に噴霧した。これにより形成された微
粒子(平均粒径約0.3mmの球状粒子)を捕集して
得られた粉末状離型剤は、常温で3か月保存後も
ブロツキングを起こさず、またシリコーン油の分
離も認められなかつた。またこの離型剤を、ポリ
アミド系接着芯地の加熱接着に使用しているプレ
ス機の加熱面に使用したところ、加熱面は従来の
シリコーンスプレーを用いた場合よりも約5倍の
期間、清浄に保たれた。また付着した汚れも容易
に除去することができた。
実施例 2 融点83℃のマイクロクリスタリンワツクス・
Hi―Mic1080(日本精蝋株式会社)1.0Kgおよび融
点63℃のパラフインワツクス・SP―0645(日本精
蝋株式会社)2.8Kgを加熱装置付混合槽に入れ、
90℃に加熱して溶融させた。これにメチルシリコ
ーン200g(粘度30センチストークスのもの160
g、6万センチストークスのもの40gの混合物)
および低分子量ポリエチレン・AC―ポリエチレ
ン#6(アイイドケミカル社)200gを加えて、約
90℃で全体が均一になるまで撹拌を続けた。次い
でここに80℃の熱水7.5Kg(分散剤としてのポバ
ール1%を含む)を注入し、強撹拌を続けて水中
油滴型の分散液を形成させた。得られた分散液を
21℃の水中に注入して全体の温度を約30℃まで低
下させると、油滴状の石油ワツクス―シリコーン
混合物は微粒子状に固化した。形成された微粒子
(平均粒径約0.1mmの球状粒子)をろ過により捕集
し更に乾燥して得られた粉末状離型剤は、常温で
3か月保存後もブロツキングを起こさず、またシ
リコーン油の分離も認められなかつた。またこの
離型剤を、ポリ塩化ビニル系接着芯地の加熱接着
に使用しているプレス機の加熱面に使用したとこ
ろ、加熱面は従来のシリコーンスプレーを用いた
場合よりも約3倍の期間、清浄に保たれた。また
付着した汚れも容易に除去することができた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 常温で固体のろう、硬化油、高級脂肪酸およ
    びその誘導体からなる群より選ばれた1種以上の
    固形潤滑性物質とシリコーン油との混合物の粉末
    よりなる離型剤。 2 常温で固体のろう、硬化油、高級脂肪酸およ
    びその誘導体からなる群より選ばれた1種以上の
    固形潤滑性物質をその融点以上の温度に加熱し、
    得られた溶融物にシリコーン油を添加して均一混
    合物が形成されるまで溶融状態で撹拌し、次いで
    溶融状態の混合物を冷却媒体中において微細な液
    滴としたのち上記固形潤滑剤の融点以下の温度ま
    で冷却し、上記液滴が固化して形成された微粒子
    を採取することを特徴とする粉末状離型剤の製造
    法。
JP21391782A 1982-12-08 1982-12-08 粉末状離型剤およびその製造法 Granted JPS59105096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21391782A JPS59105096A (ja) 1982-12-08 1982-12-08 粉末状離型剤およびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21391782A JPS59105096A (ja) 1982-12-08 1982-12-08 粉末状離型剤およびその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59105096A JPS59105096A (ja) 1984-06-18
JPH029078B2 true JPH029078B2 (ja) 1990-02-28

Family

ID=16647173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21391782A Granted JPS59105096A (ja) 1982-12-08 1982-12-08 粉末状離型剤およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59105096A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6223717A (ja) * 1985-07-23 1987-01-31 Toyota Motor Corp ウレタンエラストマ−成形品用離型剤
CN112574799A (zh) * 2020-12-11 2021-03-30 许辉 一种型钢减摩剂及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59105096A (ja) 1984-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0720472B1 (en) Method of encapsulation and microcapsules produced thereby
US5865927A (en) Process for coating hot melt adhesives
US6641623B2 (en) Process for producing a paraffin-based object and a paraffin-based object
EP0115307B1 (en) Process for preparing non-blocking hot melt adhesives
US3656857A (en) A ball point pen ink reservoir containing an improved ink follower
JPH07115470B2 (ja) 溶融熱可塑性組成物及び該組成物の基質への適用方法
PL187184B1 (pl) Bezwodna kompozycja do obróbki ścian formy, sposób wytwarzania bezwodnej kompozycji do obróbki ścian formy i zastosowanie bezwodnej kompozycji do obróbki ścian formy
US2774684A (en) Method and apparatus for applying lubricants to sheet metal
US2901361A (en) Mold release agent
JPH029078B2 (ja)
US6245722B1 (en) Silicone wax-based dry lubricant
US2851330A (en) Method of treating molds
JP2008533283A (ja) 加熱食品調理面用の固形クリーナー
JPH0436390A (ja) 固形離型剤
WO2000034129A1 (en) A process for packaging pressure-sensitive hotmelt adhesive
JP3080622B1 (ja) コンクリート用型枠離型剤
JPH02242897A (ja) 固形離型剤
US2326609A (en) Depilatory
JPH06158071A (ja) ワックス
JP3628586B2 (ja) 熱可塑性樹脂ペレットの製造方法および熱可塑性樹脂ペレット
CN101725082B (zh) 纸张用水性压光油及制备方法
JPH01258914A (ja) ゴム用密着防止剤およびその使用方法
US5852083A (en) Process for making hot melt adhesives using water soluble substituted lactam/polymer solutions as feedstocks
JPH01271492A (ja) 押出加工用固型離型剤
JP2005518282A (ja) 固体プランジャ潤滑剤のホットメルト塗布