JP3080622B1 - コンクリート用型枠離型剤 - Google Patents

コンクリート用型枠離型剤

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JP3080622B1 JP33233299A JP33233299A JP3080622B1 JP 3080622 B1 JP3080622 B1 JP 3080622B1 JP 33233299 A JP33233299 A JP 33233299A JP 33233299 A JP33233299 A JP 33233299A JP 3080622 B1 JP3080622 B1 JP 3080622B1
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Abstract

【要約】 【課題】コンクリート成形物を型枠から容易かつ円滑に
離型することができるとともに、コンクリート成形物の
成形面の保護機能を有する離型剤を提供する。 【解決手段】酸価が40以下であるモンタン酸エステル
ワックスをノニオン系界面活性剤を介して水に分散させ
てなるモンタン酸エステルワックスを主要成分とする離
型剤であって、コンクリート用型枠の型面上に滴点が5
0℃〜100℃の乾燥皮膜を形成するコンクリート用型
枠離型剤であり、皮膜は成形物の離型時に成形物の成形
面に転着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート成形
物の成形用の型枠からコンクリート成形物を容易に離型
するためのコンクリート用型枠離型剤に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート用型枠離型剤には、鉱物
油、動物油、植物油、脂肪酸の金属石鹸等の油性タイプ
の離型剤、これらを界面活性剤を介して水に分散させた
水分散タイプの離型剤、合成樹脂ワックス、カルナバワ
ックス、モンタンワックス、これらのアルカリ金属石鹸
を溶剤に溶解した溶解タイプの離型剤、これらの金属石
鹸を界面活性剤を介して水に分散させた水分散タイプの
離型剤等、各種のタイプの離型剤が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンクリー
ト用型枠離型剤に要求される第1の特性は、コンクリー
ト成形物を型枠から容易かつ円滑に離型することができ
るとともに、コンクリート成形物の成形面の平滑性を確
保することができることにあり、その他の特性として
は、コンクリート成形物の成形面を変色させないこと、
型枠へのコンクリートの付着物(ノロ)を残存させない
こと、型枠に錆を発生させないこと、離型剤自体の液性
状が安定していること等が挙げられる。
【0004】従来の離型剤においては、油性タイプ、水
分散タイプ共に、油分の酸化に起因する変色が生じ易
い。また、変色の少ないモンタンワックスやカルナバワ
ックスを水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等と反応さ
せてなる金属石鹸を水に分散させた水分散タイプのもの
では、主要成分が金属石鹸であることから離型剤が形成
する皮膜の滴点が高く、ノロの発生は油性タイプのもの
以上に多くなる傾向にある。
【0005】その上、水との親和性に乏しい高分子化合
物であるモンタンワックスを、その酸価を利用して形成
した金属石鹸の界面活性により水に分散さた場合には、
分散液がゲル化し易くて安定な液性状の維持が難しい。
これは、モンタンワックスの酸価が55以下であって、
酸価が100以上であるモンタン酸ワックスに比較して
極めて低いことから、石鹸の生成量が少ないことに起因
しているものと解される。
【0006】従って、本発明の第1の目的は、コンクリ
ート用型枠離型剤に要求される第1の特性である、コン
クリート成形物を型枠から容易かつ円滑に離型すること
ができるとともにコンクリート成形物の成形面の平滑性
を確保することができる離型剤を提供することにあり、
第2の目的は、上記した第2の特性の1または複数、好
ましくはその全てを有する離型剤を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンクリート
用型枠離型剤に関するもので、当該離型剤は、酸価が4
0以下であるモンタン酸エステルワックスをノニオン系
界面活性剤を介して水に分散させてなるモンタン酸エス
テルワックスを主要成分とする離型剤であって、コンク
リート用型枠の型面上に滴点が50℃〜100℃の皮膜
を形成することを特徴とするものである。
【0008】本発明において採用するモンタン酸エステ
ルワックスは、モンタンワックスを分解精製してモンタ
ン酸にした後に、高級アルコールとのエステル化反応に
より得られるもので、物性的にバラツキの少ないものが
選定される。なお、滴点とは、JIS K 2220にて
規定する滴点試験法に基づき測定された値であって、本
発明においては、離型剤が形成する皮膜の温度に対する
軟化の程度を示す値である。
【0009】本発明に係るコンクリート用型枠離型剤に
おいては、その一形態として、モンタン酸エステルワッ
クスを2wt%〜30wt%含有する形態とすることが
できる。また、他の形態として、植物系ワックス、動物
系ワックス、モンタン酸エステルワックス以外の鉱物系
ワックス、石油系ワックスの群から選択される少なくと
も1種のワックスを、主要成分(モンタン酸エステルワ
ックス)に対して50wt%以下含有する形態、ポリエ
チレンオキサイドを主要成分に対して10wt%以下含
有する形態、アンモニア水をアンモニア分として主要成
分に対して0.5wt%〜2.5wt%、硼酸、メタ硼
酸、モリブデン酸、タングステン酸、チタン酸のアルカ
リ金属塩の少なくとも1種を離型剤全体に対して0.0
5wt%〜0.5wt%含有する形態とすることができ
る。
【0010】なお、モンタン酸エステルワックス以外の
上記したワックス類としては、例えば、植物系ワックス
においては木ロウ等を、動物系ワックスにおいては鯨ロ
ウ等を、モンタン酸エステルワックス以外の鉱物系ワッ
クスにおいてはオゾケライト等を、石油系ワックスにお
いてはパラフィンワックス等およびその変性ワックス、
酸化ポリエチレンワックス、酸化ポリプロピレンワック
ス等の合成炭化水素ワックス等を、その他のワックスに
おいては水素添加油脂ワックスを挙げることができる。
【0011】
【発明の作用・効果】本発明に係るコンクリート用型枠
離型剤は、コンクリート用型枠の型面上に滴点が50℃
〜100℃の皮膜を形成するもので、当該皮膜は、コン
クリート成形時の乾燥温度の作用によって液化したり流
動化することがなくて、コンクリートの成形終了後まで
コンクリート用型枠の型面とコンクリート成形物の成形
面間に確実に介在して、コンクリート成形物の離型作用
を発揮する。この場合、当該乾燥皮膜は、コンクリート
成形時の乾燥温度の作用によってわずかに軟化するとと
もに剪断性がわずかに低下するため、コンクリート成形
物を型枠から容易かつ円滑に離型させる。
【0012】また、本発明に係るコンクリート用型枠離
型剤は、金属に対する親和性が高いため、コンクリート
用型枠が鉄等金属製の型枠である場合には、型枠の型面
に均一な厚みの皮膜が形成されて型面とコンクリート成
形物の成形面との接触部の全ての間に介在し、コンクリ
ート成形物の離型作用を発揮する。この場合、当該皮膜
は金属よりコンクリートに対する親和性が高いため、コ
ンクリート成形物の離型時にはコンクリート成形物の成
形面に転着されることになる。このため、コンクリート
成形物の成形面は、転着された皮膜により高い平滑性を
確保されるとともに、型枠の型面にコンクリートや皮膜
の一部を残留させることがなくて、型枠の長期間の連続
使用を可能とする。
【0013】また、本発明に係るコンクリート用型枠離
型剤が形成する皮膜は色相が極めて薄く、しかも空気や
太陽光による劣化が少ないため、コンクリート成形物の
成形面はそれ自体の色相を長期間維持される。
【0014】本発明に係るコンクリート用型枠離型剤に
おいて、酸化ポリエチレンワックス、酸化ポリプロピレ
ンワックス等の酸化ポリオレフィンワックス、パラフィ
ンワックスや、モンタン酸エステルワックスとは異なる
他の上記したワックス類を含有させることは、コンクリ
ート成形物の成形面を白色化するために有効であり、ま
た、アンモニアを含有させることは、コンクリートを型
枠に流し込む際の成形面での気泡の発生を防止するため
に有効であり、さらにまた、硼酸、メタ硼酸、モリブデ
ン酸、タングステン酸、チタン酸等のアルカリ金属塩を
含有させることは、金属製型枠を防錆するために有効で
ある。
【0015】さらにまた、本発明に係るコンクリート用
型枠離型剤において、ポリエチレンオキサイドを含有さ
せることは、コンクリート成形物を型枠から離型させた
際に、離型剤が皮膜の状態で型枠にわずかに残留した
り、その後に漸次蓄積することを確実に防止するために
有効である。
【0016】本発明に係る離型剤においては、モンタン
酸エステルワックスを主要成分として、上記した各成分
を適宜組み合わせることにより、最適な特性を有する離
型剤を調製することができる。この最適な特性の離型剤
を使用すれば、コンクリート成形物の離型性を向上さ
せ、かつ、型枠の再使用性を向上させ得ることは勿論の
こと、離型剤にて形成された皮膜がコンクリート成形物
の成形面に転着して成形面の保護膜として機能し、太陽
光、汚染空気、風雨、寒暖、凍結、煙害、塩害、その他
の薬害から成形物を保護し、かつ、成形物の表面を美麗
で耐水性の富むものとすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係るコンクリート用型枠
離型剤は、酸価が40以下であるモンタン酸エステルワ
ックスをノニオン系界面活性剤を介して水に分散させて
なるモンタン酸エステルワックスを主要成分とする離型
剤であって、コンクリート用型枠の型面上に滴点が50
℃〜100℃の皮膜を形成するものである。また、当該
離型剤には、必要により、下記の各種の有効成分を含有
せさるものである。 (離型剤の特性について)コンクリート成形物をコンク
リート用型枠(以下単に型枠ということがある)から離
型させるには、コンクリート成形物の成形面と型枠の型
面間に離型作用を有する皮膜が介在していることが必要
である。また、皮膜は、コンクリート成形物の乾燥時に
は乾燥温度(50℃〜70℃)によって液化したり流動
化することがなくて、コンクリートの成形終了後までに
コンクリート成形物の成形面と型枠の型面間に確実に介
在しているとともに、乾燥温度によって、離型時には、
わずかに軟化するとともに剪断性がわずかに低下するこ
とが必要である。さらには、皮膜は、コンクリート成形
物の離型時には、型枠への残留がなくて、コンクリート
成形物の成形面に選択的に転着することが必要である。
【0018】これらの全ての特性を有する皮膜をコンク
リート成形物の成形面と型枠の型面間に介在させること
により、コンクリート成形物を型枠から容易かつ円滑に
離型させることができるものである。また、これらの特
性を有する皮膜を形成し得る離型剤が、コンクリート用
型枠の離型剤として適している。 (離型剤の主要成分について)離型剤の主要成分として
は、基本的には、コンクリート用型枠の型面上で皮膜を
形成する特性を有することが必要であり、このような特
性を有する成分としては、高融点のワックス、脂肪酸石
鹸、合成樹脂、ガラス質を形成する無機塩類等が考えら
れるが、これらの成分が形成する皮膜は、コンクリート
成形物の乾燥温度の範囲では軟化することがなくて、コ
ンクリート成形物の離型の際に必要な低剪断性は得られ
ない。また、当該皮膜は、コンクリート成形物の離型時
には、型枠の型面からコンクリート成形物の成形面へ確
実に、かつ、十分には転着することがない。
【0019】本発明者等は、この点について鋭意検討し
た結果、上記した特性を有する皮膜を形成し得る離型剤
の主要成分として、モンタン酸エステルワックスが適す
ること、特に、酸価が40以下であるモンタン酸エステ
ルワックスが最適であること見いだした。当該モンタン
酸エステルワックスは、ノニオン系界面活性剤を介して
水に分散し、水分散タイプの離型剤として使用すること
が好ましい。当該モンタン酸エステルワックスは、ノニ
オン系界面活性剤を介して水に分散された状態でコンク
リート用型枠の型面上に塗布すると、型面上で下記の特
性を有する皮膜を形成する。
【0020】形成される皮膜は滴点が50℃〜100
℃であって、コンクリート成形物の乾燥温度範囲では、
コンクリート用型枠の型面とコンクリート成形物の成形
面間に的確に介在するとともに、コンクリート成形物の
離型時における乾燥温度範囲ではわずかに軟化して低剪
断性を呈し、かつ、離型時には、コンクリート成形物の
成形面側への良好な転着性を示す。
【0021】形成される皮膜は金属製の型枠への親和
性が高いため、型枠の型面上によく吸着されて均一な厚
みとなり、表面が平滑であるとともに表面の摩擦係数が
低く、コンクリートの型枠への流し込み時の皮膜欠損お
よびコンクリートの成形面の欠損が皆無またはほとんど
ない。
【0022】形成される皮膜は色相が極めて薄く、コ
ンクリート成形物の成形面へ転着した状態では、皮膜自
体の色相によりコンクリート成形物の成形面を変色させ
るようなことはない。また、皮膜は不飽和度が低く、空
気や太陽光によって劣化することが少ないため、コンク
リート成形物の成形面において経時的に変色が生じるよ
うなことがない。転着された皮膜は、厚みが均一で、常
温では流動化することがなくてワックス的機能を発揮
し、コンクリート成形物の成形面の保護を図り成形物の
耐水性を向上させる。
【0023】成形される皮膜は、その主要成分である
モンタン酸エステルワックスの酸価が低いため、コンン
クリート中のカルシウムイオンと作用して高融点のカル
シウム石鹸を形成するようなことがほとんどなくて、皮
膜の高融点化によりコンクリート成形物の離型性を阻害
するようなことはなく、また、皮膜の一部がコンクリー
ト用型枠の型面に付着して残留するようなこともない。 (モンタン酸エステルワックスの酸価について)離型剤
中の主要成分であるモンタン酸エステルワックスの酸価
については、酸価が0であることが最も好ましいが、こ
のようなモンタン酸エステルワックスを調製するのは困
難であり、また、一般には存在しない。従って、モンタ
ン酸エステルワックスの酸価は40以下で、できる限り
小さいことが好ましい。例えば、酸価値26のモンタン
酸エステルワックス9部に酸価値130のモンタン酸1
部を配合して酸価値36.4に調整してなるモンタン酸
ワックスにおいては、離型性の高い皮膜を形成し得る離
型剤を調製することができる。しかしながら、同じモン
タン酸エステルワックス8部に同じモンタン酸2部を配
合して酸価値46.8に調整してなるモンタン酸エステ
ルワックスにおいては、離型性の高い皮膜を形成し得る
離型剤を調製することはできない。 (モンタン酸エステルワックスの含有量について)モン
タン酸エステルワックスを主要成分とする離型剤におい
ては、離型剤が形成する皮膜の離型性は主要成分である
モンタン酸エステルワックスの濃度に大きく異存する。
モンタン酸エステルワックスの含有量は、2wt%〜3
0wt%であることが好ましく、離型剤により形成され
る皮膜の厚みは0.5μm〜4.0μmであることが好
ましい。
【0024】モンタン酸エステルワックスの含有量が2
wt%未満である場合には、形成される皮膜は厚みが
0.5μm以下の薄膜となって、コンクリート成形物の
離型性や、同成形物の成形面の平滑性に対して十分な効
果が得られない。一方、モンタン酸エステルワックスの
水分散状態の安定性は、その含有量30wt%が限界で
あり、含有量が30wt%を越えると安定した分散状態
を呈することなくゲル化する傾向にある。
【0025】従って、モンタン酸エステルワックスの含
有量は2wt%〜30wt%であることが好ましいが、
離型剤の型枠への塗布作業等の作業性や経済性を考慮す
れば、5wt%〜15wt%の範囲が一層好ましい。離
型剤は、型枠の型面に適宜の手段で塗布されて、型面に
密着する皮膜を形成する。離型剤は、例えば刷毛、モッ
プ、スプレー等に手段にて型面上に塗布される。 (界面活性剤について)離型剤を調製するには、主要成
分であるモンタン酸エステルワックスを水に均一に分散
して、安定した分散状態が長期間維持される水分散タイ
プにする必要がある。このため、離型剤を調製するに当
たっては、界面活性剤を使用することが必要である。使
用する界面活性剤としては、モンタン酸エステルワック
スの安定した分散状態が経時的に損なわれることがない
ように考慮することが必要であり、このような観点から
すれば、ノニオン系界面活性剤が適している。この場
合、ノニオン系界面活性剤の使用量は多いほど分散性が
良好になるが、形成される皮膜の離型性に影響を及ぼす
おそれがあり、主要成分であるモンタン酸エステルワッ
クスに対して1wt%〜30wt%であることが好まし
い。
【0026】好ましい界面活性剤の組合わせとしては、
炭素数16以上でポリオキシエチレン(EO)付加量が
12モル以上のポリオキシエチレンアルキルエーテル1
部と、炭素数12以下で(EO)付加量が12モル以下
のポリオキシエチレンアルキルエーテル0.25部〜
0.5部の組合わせを挙げることができる。また、ポリ
エチレングリコールモノステアレート、ポリエチレング
リコールジステアレート等のポリエチレングリコール脂
肪酸エステルの単独、これらの組合わせ、これらと上記
したポリオキシエチレンアルキルエーテルとの組合わせ
等も好ましく、これらの組合わせの使用は、水分散液の
分散性の安定に極めて有効である。 (モンタン酸エステルワックス以外のワックスについ
て)本発明に係る離型剤の主要成分であるモンタン酸エ
ステルワックスは色相の極めて薄い皮膜を形成し、当該
皮膜がコンクリート成形物の成形面へ転着した状態で
は、皮膜自体の色相によりコンクリート成形物の成形面
を変色させるようなことはなく、また、皮膜は空気や太
陽光による劣化が少なくてコンクリート成形物の成形面
における経時的な変色が生じることはない。
【0027】ところで、本発明に係る離型剤の使用にお
いて、コンクリート成形物の成形面を積極的に白色化す
るには、モンタン酸エステルワックス以外のワックス、
例えば、植物系ワックス、動物系ワックス、モンタン酸
エステルワックス以外の鉱物系ワックス、石油系ワック
スの群から選択される少なくとも1種のワックスを使用
する。具体的なワックスとしては、植物系ワックスとし
て木ロウ等を、動物系ワックスとして鯨ロウ等を、モン
タン酸エステルワックス以外の鉱物系ワックスとしてオ
ゾケライト等を、石油系ワックスとしてパラフィンワッ
クス等およびその変性ワックス、酸化ポリエチレンワッ
クス、酸化ポリプロピレンワックス等の合成炭化水素ワ
ックス等を、その他のワックスとして水素添加油脂ワッ
クスを挙げることができる。
【0028】これらのワックスは、離型剤を調製する際
に、主要成分であるモンタン酸エステルワックスととも
に水に分散させる。これらのワックスの使用量は、主要
成分に対して50wt%以下であることが好ましい。離
型剤が含有するこれらのワックスは、形成される皮膜の
表面に、当該表面の平滑性を損なうことのないミクロン
単位の微小な凹凸を無数に形成し、この凹凸が光の乱反
射を生じさせる。このため、コンクリート成形物の成形
面に転着された皮膜は、皮膜表面の光の乱反射により、
コンクリート成形物の成形面を白色化する。
【0029】これらのワックスについては、例えば、合
成ワックスである酸化ポリオレフィンにあっては滴点が
110℃以上と高いため、過剰な使用は形成される皮膜
の滴点を高め、皮膜の離型性を低下させる。また、石油
ワックスであるパラフィンワックスにあっては、撥水性
が強いため、過剰な使用は均一な皮膜の形成を阻害する
とともに、低温で脆くなる性質があるため、形成される
皮膜のコンクリート成形物の表面に対する保護膜として
の機能を低下させる。植物系ワックス、動物系ワック
ス、水素添加油脂系のワックスにあっては、炭素鎖が短
くて、過剰な使用は形成される皮膜の硬度を低下させる
とともに、微小とはいえヨウ素価が存在し、過剰な使用
は形成される皮膜の変色を引き起こすおそれがある。従
って、モンタン酸エステルワックスの離型性を十分に発
揮させるには、これらのワックスに使用はモンタン酸エ
ステルワックスに対して50wt%以下とすることがよ
い。 (ポリエチレンオキサイドについて)離型剤を型枠の型
面に塗布して形成される皮膜は、コンクリート成形物を
離型する際にコンクリート成形物の成形面に転着して型
枠の型面から離脱することにより高い離型性を発揮する
とともに、コンクリート成形物の成形面の保護膜として
機能し、かつ、型枠の繰り返しの再使用を可能とする。
従って、型枠の型面上に形成される皮膜は、機能的に
も、型枠の繰り返しの再使用の面からも、型枠の型面か
ら完全に離脱してわずかでも残留しないことが最適であ
る。これを達成するためには、離型剤の有効成分として
ポリエチレンオキサイドを使用することが好ましい。
【0030】皮膜中のポリエチレンオキサイドは、型枠
に流し込まれるコンクリート中の水分との親和性が高
く、かつ、コンクリート中のセメント成分に対するバイ
ンダーとしても機能することから、皮膜のコンクリート
成形物の成形面に対する転着性を一層向上させる。従っ
て、ポリエチレンオキサイドの使用により、皮膜の型枠
に対する残留および蓄積を確実に防止することができ
る。この場合、ポリエチレンオキサイドの使用量は、離
型剤の主要成分であるモンタン酸エステルワックスに対
して10wt%以下とすることが好ましい。皮膜のコン
クリート成形物側への転着性を向上させるには、最大1
0wt%で十分であり、これ以上使用する場合には、離
型性および各成分の機能に対して影響を及ぼすおそれが
ある。 (アンモニア分について)離型剤は、形成された皮膜の
状態でコンクリートと接触するが、この接触時に離型剤
の主要成分がコンクリート中のカルシウムイオンと反応
して高融点の金属石鹸を生成するおそれがある。生成さ
れた高融点の金属石鹸は、コンクリートの型枠の型面に
付着して残留し、型枠を繰り返し再使用することにより
漸次蓄積される。蓄積された金属石鹸は、離型剤が型枠
に塗布される際に混入して形成される皮膜の融点を高
め、また、皮膜の表面平滑性を損ない、皮膜の離型性を
低下させる。
【0031】本発明に係る離型剤では、この点を考慮し
て、主要成分としてカルシウムイオンとの反応性が極め
て低いモンタン酸エステルワックスを選定している。し
かしながら、モンタン酸エステルワックスであっても、
カルシウムイオンとの反応は皆無とはいえず、微量の金
属石鹸の生成はあり得る。微量の金属石鹸の生成を防止
する成分としてはアンモニア分が有効である。
【0032】モンタン酸エステルワックスを主要成分と
し、アンモニア分を含有する離型剤では、モンタン酸エ
ステルワックスとコンクリート中のカルシウムイオンと
の反応が阻止されて金属石鹸の生成が防止され、金属石
鹸の型枠の型面への付着および蓄積がなくなる。このた
め、長期間、型枠を繰り返し再使用することが可能とな
り、また、コンクリートを型枠へ流し込む際のコンクリ
ート表面の気泡の放出が良好になって、コンクリート成
形物の離型性が向上するとともに、コンクリート成形物
の成形面の平滑性が向上する。
【0033】アンモニア分の使用量は、主要成分に対し
て0.5wt%〜2.5wt%であることが好ましい。
コンクリート中のカルシウムイオンは、0.2wt%と
ごく微量であることから、極少量のアンモニア分にてカ
ルシウム石鹸の生成を防止することができる。アンモニ
ア分の過剰な使用は、離型剤の調製作業での悪臭の発生
原因となり、作業環境の悪化をまねくとともに、大気汚
染を引き起こすおそれもあり、可能な限り少量の使用に
留めることが好ましい。 (アルカリ金属塩について)コンクリート用型枠として
は、金属製、特に鉄製のものが多く使用されている。本
発明に係る離型剤は、モンタン酸エステルワックスを主
要成分とする水分散タイプのものであり、特に鉄製の型
枠を長期間繰り返し再使用する場合には、防錆について
配慮することが好ましい。防錆剤としては、型枠に対す
る親和性や水に対する溶解性を考慮すると無機塩類が好
ましく、また、少量で防錆性を発揮するためのには、硼
酸ソーダ、メタ硼酸ソーダ、モリブデン酸ソーダ、タン
グステン酸ソーダ、チタン酸ソーダ等のアルカリ金属塩
が好ましく、これらのアルカリ金属塩は1種でもよく、
また、2種以上を併用してもよい。
【0034】これらのアルカリ金属塩の使用に際して
は、離型剤が形成する皮膜の滴点を上昇させないように
配慮する必要があり、その使用量は離型剤全体に対して
0.05wt%〜0.5wt%が好ましい。アルカリ金
属塩が0.05wt%未満である場合には防錆機能が不
十分であり、また、0.5wt%を越えると皮膜の適正
な滴点に影響を及ぼすおそれがある。
【0035】
【実施例】離型剤として、下記の表1に示す9種類の離
型剤(実施例1〜9)、および下記の表2に示す9種類
の離型剤(比較例1〜9)を調製して、これらの離型剤
を型枠の型面に塗布して型面上に所定の厚みの皮膜を形
成し、この型枠を使用してコンクリート成形物を成形す
るとともに、成形されたコンクリート成形物の離型性を
確認する実験を試みた。型枠としては、内径10cmで
高さが20cmの鉄製で円筒状の型枠を採用し、型枠の
内周面(型面)に厚み3μmの皮膜を形成した。コンク
リートとしては、普通ポルトランドセメント1部、砂2
部、コンクリート混和剤(サンフローVP−700)
0.0075部、水0.5部を混合して調製したものを
使用した。
【0036】また、各離型剤の調製には、モンタン酸エ
ステルワックス(滴点80℃で酸価値26のモンタン酸
オクタデシルエステル)、モンタン酸ワックス(滴点8
4℃で酸価値130)、ガルナバワックス(滴点が86
℃で酸価値10)、酸化ポリエチレンワックス(滴点1
30℃で酸価値22)、パラフィンワックス(滴点58
℃)のワックス類を、水に分散させてワックス分散液と
して使用した。各ワックス分散液は、加熱溶融状態の各
ワックス20部をノニオン系界面活性剤3部を介して熱
湯77部に分散して調製した。 (実施例の離型剤) 実施例1の離型剤:モンタン酸エステルワックスの20
wt%分散液75部を水25部で希釈したもの。
【0037】実施例2の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの25wt%分散液100部からなる同分散液の
みからなるもの。
【0038】実施例3の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの20wt%分散液45部およびモンタン酸ワッ
クスの20wt%分散液5部を水50部で希釈したも
の。
【0039】実施例4の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの20wt%分散液50部および酸化ポリエチレ
ンワックスの20wt%分散液10部を水40部で希釈
したもの。
【0040】実施例5の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの15wt%分散液15部およびモリブデン酸ソ
ーダ二水塩0.1部を水84.9部で希釈したもの。
【0041】実施例6の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの20wt%分散液25部および2.8wt%の
アンモニア水3.6部を水71.4部で希釈したもの。
【0042】実施例7の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの20wt%分散液50部、カルバナワックスの
20wt%分散液10部、2.8wt%のアンモニア水
7.1部およびタングステン酸ソーダ二水塩0.1部を
水32.8部で希釈したもの。
【0043】実施例8の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの20wt%分散液75部、酸化ポリエチレンワ
ックスの20wt%分散液10部、2.8wt%のアン
モニア水10.7部、およびモリブデン酸ソーダ二水塩
0.1部を水4.3部で希釈したもの。
【0044】実施例9の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの20wt%分散液50部、カルナバワックスの
20wt%分散液10部、パラフィンワックスの20w
t%分散液5部、2.8wt%のアンモニア水7.1
部、タングステン酸ソーダ二水塩0.1部、および8w
t%ポリエチレンオキサイド水溶液3.1部を水24.
7部で希釈したもの。 (比較例の離型剤) 比較例1の離型剤:モンタン酸エステルワックスの20
wt%分散液7.5部を水92.5部で希釈したもの。
【0045】比較例2の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの35wt%分散液100部からなる同分散液の
みからなるもの。
【0046】比較例3の離型剤:カルバナワックスの2
0wt%分散液25部を水75部で希釈したもの。
【0047】比較例4の離型剤:パラフィンワックスの
20wt%分散液50部を水50部で希釈したもの。
【0048】比較例5の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの20wt%分散液40部およびモンタン酸ワッ
クスの20wt%分散液10部を水50部で希釈したも
の。
【0049】比較例6の離型剤:酸化ポリエチレンワッ
クスの20wt%分散液50部およびタングステン酸ソ
ーダ二水塩0.1部を水49.9部で希釈したもの。
【0050】比較例7の離型剤:カルバナワックスの2
0wt%分散液50部およびタングステン酸ソーダ二水
塩0.3部を水79.7部で希釈したもの。
【0051】比較例8の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの20wt%分散液10部および50wt%水酸
化カリウム水溶液1部を水89部で希釈したもの。
【0052】比較例9の離型剤:モンタン酸エステルワ
ックスの20wt%分散液5部および50wt%水酸化
カリウム水溶液2部を水93部で希釈したもの。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】但し、各表の成分の欄における符号a〜j
は下記の成分を示す。すなわち、a:モンタン酸エステ
ルワックス、b:モンタン酸ワックス、c:酸化ポリエ
チレンワックス、d:カルバナワックス、e:パラフィ
ンワックス、f:アンモニア分、g:モリブデン酸ソー
ダ、h:タングステン酸ソーダ、i:水酸化カリウム、
j:ポリエチレンオキサイド。
【0056】本実験では、コンクリート成形物を成形す
るに際して、型枠の内周面(型面)に離型剤を塗布して
乾燥し、厚み3μmの皮膜を形成した。但し、離型剤
は、調製後3日間放置して分散状態が安定していること
を確認して使用した。この型枠内に調製されたコンクリ
ートを注入して、1℃/分の昇温速度で60℃に加熱
し、この加熱状態を5時間維持して、乾燥固化したコン
クリート成形物を形成し、このコンクリート成形物を型
枠から離型した。
【0057】本実験においては、使用した離型剤の液性
状、離型剤が形成する皮膜の滴点および離型性、成形面
に転着された皮膜の平滑性および色相、皮膜の離型後の
型面に対する付着状態(皮膜残存性)、型面に対するノ
ロの付着状態(ノロ付着性)、および、型面の錆の発生
状態(防錆性)を確認して評価した。得られた結果を表
3および表4に示す。但し、離型剤の液性状、離型剤が
形成する皮膜の滴点および離型性、成形面に転着された
皮膜の平滑性および色相、ノロ付着性、皮膜残存性およ
び防錆性とは、下記の記載事項を意味するとともに、か
かる事項を基準に評価した。
【0058】離型剤の液性状:50日間放置した状態の
離型剤を放置前の離型剤と比較した場合の液状変化の有
無を意味し、液状に全く変化がない場合を優良(◎)と
して、良(○)、普通(△)、僅不良(×)、不良(×
×)の5段階で評価した。
【0059】離型剤の皮膜の滴点:JIS K 2220
にて規定する滴点試験法に基づき測定した値であって、
皮膜の温度に対する軟化の程度を示す値である。
【0060】離型剤の皮膜の離型性:コンクリート成形
物の型枠からの離脱の容易性、すなわち、コンクリート
成形物が型枠から離脱するのに要する力の強弱を意味
し、留め金を外した状態でそのまま離脱する場合を優良
(◎)として、良(○)、普通(△)、僅不良(×)、
不良(××)の5段階で評価した。
【0061】皮膜の平滑性:コンクリート成形物の成形
面に転着した皮膜を油性タイプの離型剤にて形成される
皮膜と比較した場合の触手および目視の差の有無を意味
し、触手および目視に全く変化がない場合を優良(◎)
として、良(○)、普通(△)、僅不良(×)、不良
(××)の5段階で評価した。
【0062】皮膜の色相:コンクリート成形物の成形面
をプラスチック製の型枠を用いて離型剤を使用すること
なく成形したコンクリート成形物の成形面と比較した場
合の色相の差の有無を意味し、色相に差が無い場合を優
良(◎)として、良(○)、普通(△)、僅不良
(×)、不良(××)の5段階で評価した。なお、色相
の評価は、離型直後のコンクリート成形物と、その後2
ヶ月間放置した後のコンクリート成形物について行っ
た。
【0063】型枠に対するノロ付着性:型枠の型面への
ノロの付着状態を目視した場合のノロの付着の程度を意
味するもので、型面へノロが全く付着していない場合を
優良(◎)として、良(○)、普通(△)、僅不良
(×)、不良(××)の5段階で評価した。
【0064】型枠に対する皮膜残存性:ノロの付着がな
いものについて、皮膜が離脱した型面をへらで擦って皮
膜の残存を確認した場合の皮膜の残存の程度を意味し、
皮膜が全く確認されない場合を優良(◎)として、わず
かに確認される場合を良(○)として評価した。皮膜残
存性について評価のないものは、型面にノロが付着して
いるもので、皮膜の残存を確認する作業ができないもの
である。
【0065】防錆性:型枠を使用後1日間放置した状態
の型面での赤錆の発生程度を意味するもので、赤錆が全
く確認されない場合を優良(◎)として、赤錆の発生が
疑わしい程度の場合を良(○)、赤錆がわずかに確認さ
れる場合を不良(×)として評価した。
【0066】
【表3】
【0067】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 直樹 愛知県名古屋市中区丸の内一丁目12−4 スギムラ化学工業株式会社内 (72)発明者 柴 康彦 愛知県名古屋市中区丸の内一丁目12−4 スギムラ化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−20309(JP,A) 特開 昭52−20986(JP,A) 特開 昭63−315207(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 7/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸価が40以下であるモンタン酸エステル
    ワックスをノニオン系界面活性剤を介して水に分散させ
    てなるモンタン酸エステルワックスを主要成分とする離
    型剤であり、コンクリート用型枠の型面上に滴点が50
    ℃〜100℃の皮膜を形成することを特徴とするコンク
    リート用型枠離型剤。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のコンクリート用型枠離型
    剤であって、モンタン酸エステルワックスを2wt%〜
    30wt%含有していることを特徴とするコンクリート
    用型枠離型剤。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のコンクリート用
    型枠離型剤であって、植物系ワックス、動物系ワック
    ス、モンタン酸エステルワックス以外の鉱物系ワック
    ス、石油系ワックスの群から選択される少なくとも1種
    のワックスを、主要成分に対して50wt%以下含有し
    ていることを特徴とするコンクリート用型枠離型剤。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3に記載のコンクリー
    ト用型枠離型剤であって、ポリエチレンオキサイドを主
    要成分に対して10wt%以下含有していることを特徴
    とするコンクリート用型枠離型剤。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4に記載のコンク
    リート用型枠離型剤であって、アンモニア水をアンモニ
    ア分として主要成分に対して0.5wt%〜2.5wt
    %、硼酸、メタ硼酸、モリブデン酸、タングステン酸、
    チタン酸のアルカリ金属塩の少なくとも1種を離型剤全
    体に対して0.05wt%〜0.5wt%含有している
    ことを特徴とするコンクリート用型枠離型剤。
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