JPH0289754A - 段ボール製造ラインにおける継足し部表示装置およびその継足し部除去方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、段ボール製造ラインのほぼ最終工程において
、原紙の継足し部を段ボール表面に表示する装置および
その装置を使用して継足し部を除去する方法に関するも
のである。

〈従来の技術） 段ボール製造ラインは、ロール巻された複数の原紙を引
出して供給し、この原紙が終わるとロール交換し、その
際、前の原紙と新しい原紙とを継足して連続的に供給す
る。このように連続供給される複数の原紙を貼合わせて
一連の段ボールを製造し、最後にカッターで所定寸法に
カットすることが一般的に行われている。

前記原紙の継足しは、ガムテープ等の粘着テープによっ
て行っている。この原紙の継足し部を有する段ボールは
製品として適さないので、他のカットされた製品中から
除去する必要がある。従来は、カットされた段ボールを
目視検査して、原紙に継足し部のある段ボールを除去す
るようにしている。

（発明が解決しようとする課題） しかし、目視検査によって原紙の継足し部を見つけるこ
とは容易でない。特に、段ボールの表面に現れない原紙
（中しん原紙等）の継足し部を見つけることは困難であ
る。

本発明は、このような点に鑑みなされたもので、原紙の
継足し部の存在を段ボールの表面に明示できる装置を提
供するとともに、その継足し部のある段ボールを除去す
る方法を提案することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 請求項１の発明は、複数の原紙１１．２１．３１を貼合
わせて段ボールを製造する段ボール製造ラインにおいて
、各原紙１１．２１．３１の継足し部にそれぞれ貼付け
られた金属テープ８２を検出する近接センサ４２と、こ
の近接センサ４２からの金属検出信号によって作動し前
記継足し部に対応する段ボール表面に捺印を行う捺印機
４３とによって構成される継足し部表示装置である。

請求項２の発明は、複数の原紙１１．２１．３１を貼合
わせて段ボールを製造する段ボール製造ラインにおいて
、各原紙１１．２１．３１をそれぞれ粘着性金属テープ
８２によって継足し、その各原紙１１．２１゜３１の継
足し部にある金属テープ８２を近接センサ４２によって
検出し、この近接センサ４２からの金属検出信号によっ
て捺印機４３を作動し、前記継足し部に対応する段ボー
ル表面に捺印を行い、設定寸法にカットされた段ボール
４５から、捺印８３のある段ボール４５ａを除去する継
足し部除去方法である。

（作用） 請求項１の発明は、複数の原紙１１．２１．３１を貼合
わせて一連の段ボール４１が形成されると、各原紙１１
．２１．３１の継足し部が分からなくなる場合が多いが
、その各継足し部にある金属テープ８２を近接センサ４
２によって検出し、この近接センサ４２からの金属検出
信号によって捺印機４３を作動し、前記継足し部に対応
する段ボール表面に捺印を行うことにより、製品として
適さない段ボールを明示できる。

請求項２の発明は、（Ａ）複数の原紙１１．２１゜３１
をそれぞれ粘着性金属テープ８２によって継足し、（Ｂ
）各原紙１１．２１．３１を貼合わせて一連の段ボール
４１を製造した後、（Ｃ）その各原紙１１．２１゜３１
の継足し部にある金属テープ８２を近接センサ４２によ
って検出して捺印Ｒ４３を作動し、（Ｄ＞前記継足し部
に対応する段ボール表面に捺印を行い、（Ｅ）設定寸法
にカットされた段ボール４５から、（Ｆ）人手または近
接センサ４２からの信号によりｆｌＤする機構で捺印８
３のある段ボール４５ａを除去する。

（実施例） 以下、本発明を図面に示される実施例を金魚して詳細に
説明する。

第１図に示されるように、ロール巻された中しん原紙１
１がブリヒータ１２により加熱され、歯車形状の上段波
形材はロール１３と下段波形付はロール１４とによって
波形に成形され、さらに、下段波形付はロール１４とプ
レスロール１５との間に送込まれる前に、糊皿１６に設
けられた糊ロール１７によって波形の申しん原紙１１に
糊付けがなされる。

裏側の原紙となる一方のライナー２１は、ブレヒータ２
２．２３により加熱され、前記下段波形付はロール１４
とプレスロール１５との間に送込まれ、前記波形中しん
原紙１１と貼合わされ、片面段ボール２４となる。この
片面段ボール２４は、テークアツプコンベヤ２５によっ
てブリッジ２６の上側に案内され、さらに、ブレヒータ
２７を経て、糊皿２８に設けられた糊ロール２９により
波形申しん原紙に糊付けがなされる。

表側の原紙となる他方のライナー３１は、ブレヒータ３
２．３３を経て萌記片面段ボール２４の波形申しん原紙
とともに、ヒーティングパート３４の熱板３５と無端ベ
ルト３６との間に送込まれ、その熱板３５とバラストロ
ール３７との押圧によって貼合わされ、さらに、クーリ
ングバート３８の上下一対の無端ベルト３９の間に送込
まれ、段ボール４１が連続形成される。

前記ロール巻された各原紙（申しん原紙１１゜一方のラ
イナー２１．他方のライナー３１）の上側にはそれぞれ
オートスプライサ（紙１ｕ１１）８１が設けられている
。このオートスプライサ８１は、従来はガムテープ等の
粘着テープによって各原紙をそれぞれ継足しているが、
本発明では、第３図に示されるように粘着性金属テープ
（両面粘着アルミナーブ）８２によって各原紙をそれぞ
れ継足すようにする。なお、第３図は申しん原紙１１ａ
　、　１１ｂの継足し部を示すものであるが、一方のラ
イナー２１または他方のライナー３１も同様に粘着性金
属テープ（両面粘着アルミテープ）によって継足すよう
にする。

第１図に戻って、前記連続形成された段ボルル４１に対
して、各原紙１１．２１．３１の継足し部にそれぞれ貼
付けられた金属テープ８２を検出する近接センサ４２と
、この近接センサ４２からの金属検出信号によって作動
し前記継足し部に対応する段ボール表面に捺印を行う捺
印機４３とが設けられている。

この近接センサ４２および捺印機４３については後で詳
しく述べる。さらに、前記連続の段ボール４１に対して
一対の回転カッター４４が設けられている。

この一対の回転カッター４４により所定寸法にカットさ
れた段ボール４５が図示されている。

第２図に示されるように、前記連続形成された段ボール
４１は、一対の搬送フレーム５１間に設けられた搬送テ
ーブル５２の上面で搬送されるが、この搬送テーブル５
２の一部に角穴５３が設けられ、搬送テーブル５２の下
面に溶接付けされた取付板５４からこの角穴５３の下側
にセンサ取付ブラケット５５が水平に突設され、このセ
ンサ取付ブラケット５５の先端部の上面に取付台５６を
介して前記近接センサ４２が取付けられている。この近
接センサ４２は、捺印ｖｓ４３より上流側にあって、前
記角穴５３を通して段ボール４１の下面に対向し、段ボ
ール４１に付けられた金１ｉｉ（継足し部の金属テープ
）の存在により生ずる変化（電磁界の変化）を検出する
。

前記捺印機４３は、床面から立設されたベースフレーム
６１の側面に両側の取付部６２を介して一対のロッド６
３が取付けられ、このロッド６３に綿調ブラケット６４
が幅方向に移動調整可能に嵌着されている。この綿調ブ
ラケット６４に回動支軸６５を支点としてアーム６６が
上下方向に回動自在に枢着されている。このアーム６６
の先端部に捺印ローラ６７が回転自在に軸支され、この
ローラＧ７の周面にゴム版６８が嵌着されている。この
ゴム版６８には前記アーム６６の側面に回転自在に軸支
されたインクローラ６９が接触されている。このインク
ローラ６９の中心部に対してインクボット７０が設、け
られている。

さらに、前記綿調ブラケット６４に角度調整板７１が角
度調整ねじ７２によって取付けられ、この角度調整板７
１にシリンダ取付ブラケット７３を介してエアシリンダ
７４が枢着されている。このエアシリンダ７４のピスト
ンロッド７５の先端に設けられた接続部７Ｇが軸７７に
よって前記アーム６６の中間部に連結されている。前記
エアシリンダ７４の給排気口は、エアチューブ７８を介
して、ベースフレーム６１に取付けられた電磁弁（４方
弁）７９に接続されている。

この電磁弁７９には図示されないコンプレッサ等の空圧
源から圧縮空気が供給される。この電磁弁γ９は、前記
近接センサ４２とタイマーとによって切換制御され、近
接センサ４２の金属検出信号によってエアシリンダ７４
からピストンロッド７５を押出す方向に圧縮空気を制御
し、タイマーからの信号によってエアシリンダ７４にピ
ストンロッド７５を引込める方向に圧縮空気を切換える
。

次に、第４図に示される工程図を参照してこの実施例の
作用を説明する。

（Ａ）各オートスプライサ（紙１１ｆｉ＞８１の下側に
、ロール巻された原紙１１．２１．３１が新たにセット
された場合、このオートスプライサ８１によって、各原
紙１１．２１．３１がそれぞれ粘着性金属テープ（両面
粘着アルミテープ）８２を介し前のものと継足される。

（Ｂ）各原紙１１．２１．３１が貼合わされて一連の段
ボール４１が連続形成される。

（Ｃ）各原紙１１．２１．３１の継足し部にある金属テ
ープ８２が近接センサ４２によって検出される。

（Ｄ）金属検出から一定時間後に、捺印機４３のエアシ
リンダ制御用電磁弁７９に切換信号が与えられ、電磁弁
７９が切換えられると、エアシリンダ７４のピストンロ
ッド７５が押出され、アーム６６が支軸６５を支点とし
て下方に回動され、捺印ロー５６７のゴム版６８が前記
継足し部の金属テープ８２に対応する段ボール表面に押
付けられ、捺印８３が付けられる。

（Ｅ）連続形成された段ボール４１は、一対の回転カッ
ター４４によって設定寸法にカットされる。

このとき、近接センサ４２からの継足し部検出信号によ
り回転カッター４４を制御して、捺印８３のある部分の
直後をカットすることも可能であり、このようにすれば
段ボール材料の有効利用が図れる。

（Ｆ）ｉＱ定寸法にカットされた段ボール４５から、人
手によってまたは近接センサ４２からの信号で作動する
機構によって、捺印８３のある段ボール４５ａを仕分け
、除去する。

以上で、本発明に係る実施例の説明を終えるが、本発明
は以上の実施例に限定されるものではない。例えば、実
施例では金属テープ８２として両面接着アルミテープを
例示したが、近接センサ４２で検出できる金属テープで
あれば何でもよい。さらに、捺印機４３のエアシリンダ
７４は、ソレノイドにしてもよい。

（発明の効果〕 請求項１の発明によれば、各原紙の継足し部にそれぞれ
貼付けられた金属テープを検出する近接センサと、この
近接センサからの金属検出信号によって作動し前記継足
し部に対応する段ボール表面に捺印を行う捺印機とによ
って、段ボール製造ラインにおける継足し部表示装置を
構成したから、原紙の継足し部の存在を段ボールの表向
に明示できる。特に、表面に現れない原紙（中しん原紙
等）に継足し部を有する段ボールであっても、その段ボ
ールを表面の捺印によって一目瞭然で判別できる。

請求項２の発明によれば、請求項１の発明の継足し部表
示装置を使用した一連の継足し部除去方法によって、前
記継足し部のある段ボールを間違いなく除去でき、製品
の信頼性を高めることができる。特に、表面に現れない
原紙（中しん原紙等）に継足し部を有する段ボールでも
、その表面に示された捺印を見て確実に除去できる効果
は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の継足し部表示装置を含む段ボール製造
ラインの一例を示す概略図、第２図はその継足し部表示
装置の斜視図、第３図は申しん原紙の継足し部を示す段
ボールの断面図、第４図は本発明の継足し部除去方法の
一例を示す工程図である。 １１、２１．３１・・原紙、４２・・近接センサ、４３
・・捺印機、４５．４５ａ　・・段ボール、８２・・金
属テープ、８３・・捺印。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の原紙を貼合わせて段ボールを製造する段ボ
   ール製造ラインにおいて、各原紙の継足し部にそれぞれ
   貼付けられた金属テープを検出する近接センサと、この
   近接センサからの金属検出信号によつて作動し前記継足
   し部に対応する段ボール表面に捺印を行う捺印機とを具
   備したことを特徴とする段ボール製造ラインにおける継
   足し部表示装置。
2. （２）複数の原紙を貼合わせて段ボールを製造する段ボ
   ール製造ラインにおいて、各原紙をそれぞれ粘着性金属
   テープによって継足し、その各原紙の継足し部にある金
   属テープを近接センサによって検出し、この近接センサ
   からの金属検出信号によって捺印機を作動し、前記継足
   し部に対応する段ボール表面に捺印を行い、設定寸法に
   カットされた段ボールから、捺印のある段ボールを除去
   することを特徴とする段ボール製造ラインにおける継足
   し部除去方法。