JP2001138414A - コルゲータにおける紙継部検出除去装置及び紙継部被検出部材の貼付方法。 - Google Patents

コルゲータにおける紙継部検出除去装置及び紙継部被検出部材の貼付方法。

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JP2001138414A
JP2001138414A JP35785199A JP35785199A JP2001138414A JP 2001138414 A JP2001138414 A JP 2001138414A JP 35785199 A JP35785199 A JP 35785199A JP 35785199 A JP35785199 A JP 35785199A JP 2001138414 A JP2001138414 A JP 2001138414A
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JP35785199A
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Minoru Naito
稔 内藤
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近年のコルゲータは高速化が進むとともに、
段ボール原紙もリサイクルされた再生紙が主に使用され
るため、原紙金属箔に不純物が混じっていたりした場合
は誤作動を起こしたり、被検出部材52を検出できない
こともあった。 【解決手段】 走行中の段ボール原紙と待機中の段ボー
ル原紙を跨ぐようにして待機中の段ボール原紙の紙端部
に貼り付けられた紙継部被検出部材と、該紙継被検出部
材を検出する紙継部検出器と、該紙継部検出器からの紙
継部検出信号を演算処理して不良除去機に紙継部除去指
令を行うコントロール装置とからなる紙継部検出除去装
置及びその紙継部被検出部材の貼付方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、板状の段ボールシー
ト生産するコルゲータにおいて、スプライサで発生する
紙継ぎ部を検出してコルゲータラインから除去する検出
と除去装置及びその被検出部材の貼付方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般的に、段ボールシートはコルゲータ
と称する段ボール製造装置にて生産をされるが、図9に
示すようにコルゲータの上流側には段ボールシートの原
料になるライナーや中芯原紙などのロール原紙30a,
30bを装填するミルロールスタンド29と、コルゲー
タに向けて連続的に段ボール原紙を供給するための紙継
ぎ装置としてスプライサ35と、該ミルロールスタンド
29から繰り出された中芯原紙を波形に段成形してライ
ナーと貼り合わせ片面段ボールシートAF,BFを生産
する図示しないシングルフェーサ、そしてシングルフェ
ーサで生産された片面段ボールシートAF,BFを下流
工程に搬送する図示しないブリッジ等から構成される。
そして、該片面段ボールシートAF,BFはコルゲータ
の下流工程へと搬送され、図10に示すようにプレヒー
タ2のガイドロール4a,4b,4c,4dにガイドさ
れながらプレヒータロール3a,3bに巻き付けられて
再加熱された後、グルーマシン5のグルーロール6a,
6b,7a,7bによって所望の糊がシングルフェーサ
で段成形された片面段ボールシートAF,BFの段頂部
に糊付けされ、ダブルフェーサ10に送られる。
【0003】一方、プレヒータ2の上流側にはバックラ
イナーBLと称するロール原紙が装填された図9と同様
のミルロールスタンドが設置され、そのミルロールスタ
ンドからバックライナーBLが繰り出されて、プレヒー
タ2のガイドロール4e,4fにガイドされながらプレ
ヒータロール3cに巻き付けられて加熱された後、グル
ーマシン5のガイドロール9a,9bにガイドされなが
らプレヒータロール8で再加熱をしてダブルフェーサ1
0に送られる。
【0004】続いて、ダブルフェーサ10に送られた片
面段ボールシートAF,BFとバックライナーBLは、
上流側スタンド11に設けられたガイドロール14aと
ダブルフェーサ10を駆動するプルロールスタンド13
に設けられたプルロール18a、及び中間スタンド12
回動自在に設けられたテンションロール16a,16b
に巻掛けられた上部のキャンバスベルト17と、同じく
ダブルフェーサ10を駆動するプルロールスタンド13
に設けられたプルロール18b、及び中間スタンド12
に設けられたガイドロール14b,14cに巻掛けられ
た搬送ベルト19によって挟持されてダブルフェーサ1
0内を搬送する。そしてこの搬送の間に熱板20によっ
て加熱されて糊を糊化し、ダブルフェーサ10の下流側
で乾燥される。
【0005】そして、スリッタスコアラ21a,21b
に搬送され、スコアラ22a,22b,22c,22d
により生産オーダーに沿った所望の位置に罫線加工が行
われるとともに、スリッタ23a,23bによって同じ
く生産オーダーに沿った所望の位置に裁断加工が行わ
れ、続いてカッタ24のカッタナイフ25a,25bに
よって切断加工が行われる。カッタ24の下流側には後
述する紙継ぎ部やコルゲータで生産中に発生した不良シ
ートを除去する不良除去機26は設けられている。
【0006】コルゲータは段ボールシートを連続的に生
産するマシンであり、オーダーチェンジや紙替えなどの
ロール原紙交換についてもコルゲータを停止させること
なく行われる。ミルロールスタンド29でのロール原紙
30の交換は、主に次のようにして行われる。図9にお
いて、ミルロールスタンド29の架台31に回動軸32
bを介して回動自在に軸支されたチャッキングアーム3
3bに現在繰り出し中のロール原紙30bを装填する。
ロール原紙30bはミルロールスタンド29の上部に位
置するスプライサ35に向けて原紙50bを繰り出す。
スプライサ35はコルゲータのブリッジに取り付けられ
たフレーム36とサイドフレーム49からなり、ロール
原紙30bはこれらの各フレームに設けられた導入ロー
ル43b、中間ロール44b、反転ローラ45a,45
b,45c,45d、ダンサーローラ46a,46b,
46c及び固定ローラ47、排紙ローラ48からなる貯
留部Xを経て下流工程に搬送される。そして、ミルロー
ルスタンド29には架台31に回動軸32aを介しても
う一つのチャッキングアーム33aが設けられ、現在繰
り出し中のロール原紙30bの次ぎに使用するロール原
紙30aが装填される。次ぎに使用するロール原紙30
aはロール原紙搬送台車34aによってミルロールスタ
ンド29へと搬送され、チャッキングアーム33aにて
装填される。装填されたロール原紙30aはオペレータ
によりその紙端部を若干繰り出し、スプライサ35のス
プライサヘッド39aに装着する。スプライサヘッド3
9にはニップバー40、ナイフ41、ドラックバー42
が設けられている。スプライサヘッド39は通常紙継ぎ
位置に位置して、オーダーチェンジにニップバー40、
ナイフ41、ドラックバー42がそれぞれ作動して紙継
ぎを行う。オペレータが次ぎに使用するロール原紙をス
プライスヘッド39に装着するときは装着位置に移動さ
せてロール原紙30の紙端部を装着する。
【0007】ロール原紙30の紙端部は、一般的に製品
にならない不良郊としてコルゲータの下流工程の不良除
去機26でコルゲータラインから除去される。そしてそ
の紙継ぎ部を確実に検出して除去するために、オペレー
タはロール原紙30をスプライサ35のスプライスヘッ
ド39に装着するときに、図8(a)及び図8(b)に
示すように、紙継ぎ時に繰り出し中の原紙50に接合さ
せる接着剤51とともに、該接着剤51の近傍でロール
原紙30の紙端部にアルミ箔や薄い紙状の金属片等の被
検出部材52を貼り付ける。図8(a)は、接着剤51
が貼り付けられた準備原紙50aの反対面に被検出部材
52が貼り付けられた事例で、図8(b)は、接着剤5
1が貼り付けられた準備原紙50aの同じ面に被検出部
材52が貼り付けられた事例である。被検出部材52を
検出する検出器27は主にダブルフェーサ10とスリッ
タスコアラ21の間に設けられている。被検出部材52
が主に金属製部材であるため、検出器27は主に磁気セ
ンサーなどの金属を検出するセンサー等が用いられる。
【0008】そして、スプライサ35で繰り出し中の原
紙50bから準備中の原紙50aに紙継ぎが行われる
と、紙継ぎ部はスプライサ35から図示しないシングル
フェーサ、図10に示すプレヒータ2、グルーマシン
5、ダブルフェーサ10を経て、検出器27部を通過す
る。検出器27が金属製部材の被検出部材52を検出す
ると、コントロール部28にその検出信号が送られ、コ
ントロール部28が所望の演算処理を行い、被検出部材
52が貼り付けられた紙継ぎ部、いわゆる不良箇所がカ
ッタ24を通過して不良除去機26に到達したときに不
良除去機26を作動させ、該不良部をコルゲータライン
から除去する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のコルゲータで
は、前述のように原紙の紙端に金属製の被検出部材52
を貼り付けて、その個所を紙継ぎ部として下流工程に設
けられた検出器27で検出して不良除去機26で除去を
していた。しかし、ロール原紙30には一般的に表巻き
と裏巻きがあり、スプライサ35でロール原紙30の紙
端部をスプライスヘッド39に装着する際に、常にその
表面に被検出部材52を貼り付けられるとは限らない。
例えばライナーの表面に被検出部材52を貼り付けられ
るときは被検出部材52が検出器27に対向して検出器
27上を通過するために、検出器27は容易に被検出部
材52を検出でき、不良箇所を不良除去機26で除去す
ることができる。しかし、中芯原紙に貼り付けられる被
検出部材52やスプライサ35でロール原紙30の紙端
部をスプライスヘッド39に装着する際に、検出器27
に対向しない面、すなわち段ボールシート状になったと
きに被検出部材52が段ボールシートの内側に来るよう
な状態になったときは、検出器27はライナーを介して
その内側に貼り付けられた被検出部材52を検出しなけ
ればならない。
【0010】検出器27は、一般的に金属製部材を検出
できる磁気センサー等が配設されるために、このような
場合でもライナーを介して被検出部材52を検出するこ
とができるが、近年のコルゲータは高速化が進むととも
に、段ボール原紙もリサイクルされた再生紙が主に使用
されるため、原紙に不純物が混じっていたりした場合は
誤作動を起こしたり、被検出部材52を検出できないこ
ともあった。検出器27が被検出部材52を検出できな
かった場合は紙継ぎ部の不良シートが製品に混じって図
示しないスタッカで積み上げられて、その後オペレータ
が排除することから、オペレータの労力がかかってい
た。万一オペレータも気が付かなかった場合は、そのま
ま次の工程に搬送されて加工が行われ、不良品が混ざっ
た状態で出荷されたりした。また、検出器27が誤作動
をして不良除去機26を作動させると、不良部でない良
品シートを不良除去機26によって除去してしまうとい
うトラブルも発生していた。
【0011】このようなトラブルを回避するために、検
出器27の精度を高めた高感度センサーを設置すること
が行われているが、費用が嵩むことからコスト高になっ
ていた。
【0012】また、別の課題としては、段ボールシート
は主にリサイクル材として再資源化されるが、アルミ箔
や金属製の被検出部材が貼り付けられた不良部のシート
は、その被検出部材52を貼り付けたままリサイクル処
理をすることができないために、そのまま焼却処分を行
うか、被検出部材を剥離してリサイクル処理へ回すこと
が行われていたが、いずれにしてもリサイクルができな
いか、リサイクルをするためにコストを掛けて処理をす
るという問題が発生していた。
【0013】前述したアルミ箔や金属製の被検出部材の
他に、インキジェットや黒テープ等の色つきテープ等に
よる被検出部材及びその検出方法があるが、これらの被
検出部材はいずれも段ボール原紙の表面に印刷又は貼り
付けを行う必要があるため、オペレータは被検出部材の
印刷又は貼り付け時に段ボール原紙の表裏を確認する必
要があり、極めて手間を要していた。そして、インキジ
ェットによる印刷はインキジェット印刷機を設置しなけ
ればならず、その設備費が掛かっていた。
【0014】
【発明の目的】この発明は、コルゲータで段ボールシー
トを生産する際に、生産上やむを得ず発生する不良部分
となる段ボール原紙の紙継ぎ部を確実に除去するため
に、コルゲータに向けて繰出し中の現オーダーとなる段
ボール原紙の紙端部と、次オーダーの段ボール原紙紙端
部の接合部から突出するような被検出部材の貼付方法の
提供及びその不良となる紙継ぎ部を検出して除去する装
置を提供すること目的とする。
【0015】
【課題を解決しようとする手段】前述の課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、ミルロール
スタンドに装填され、段ボール原紙を下流工程に向けて
繰り出すとともに、スプライサにて繰出し中の段ボール
原紙から待機中の段ボール原紙に紙継ぎを行い、不良除
去機により該紙継部をコルゲータライン上からから除去
する連続する段ボールシートを生産するコルゲータにお
いて、該スプライサで発生する該紙継部を検出するする
ために、該ミルロールスタンドに装填されたロール原紙
の紙端部をスプライサのスプライスヘッドに装着する際
に、繰出し中の段ボール原紙と待機中の段ボール原紙を
跨ぐようにして待機中の段ボール原紙の紙端部に貼り付
けられた紙継部被検出部材と、該紙継被検出部材を検出
し、紙継部検出信号を発信するコルゲータブリッジ出口
からカッタ直前の間に設けられた紙継部検出器と、該紙
継部検出器からの紙継部検出信号を演算処理して不良除
去機に紙継部除去指令を行うコントロール装置とからな
るコルゲータにおける紙継部検出除去装置である。
【0016】そして、ミルロールスタンドに装填され、
段ボール原紙を下流工程に向けて繰り出すとともに、ス
プライサにて繰出し中の段ボール原紙から待機中の段ボ
ール原紙に紙継ぎを行い、不良除去機により該紙継部を
コルゲータライン上からから除去する連続する段ボール
シートを生産するコルゲータにおいて、スプライサで繰
出し中の段ボール原紙と待機中の段ボール原紙を紙継ぎ
したときに、その接合部から上流側及び下流側にそれぞ
れ突出するように待機中の段ボール原紙紙端部に紙継部
被検出部材を貼り付るコルゲータにおける紙継部被検出
部材の貼付方法である。
【0017】
【作用】本発明における紙継ぎ部に貼り付ける被検出部
材とその検出及びその除去装置によれば、生産上やむを
得ず発生する不良部分となる段ボール原紙の紙継ぎ部を
確実に除去するために、現オーダーの段ボール原紙の紙
端部と次オーダーの段ボール原紙紙端部の接合部から突
出するような被検出部材を次オーダーの段ボール原紙紙
端部に貼り付け、スプライサにて現オーダーと次オーダ
ーの段ボール原紙を紙継ぎし、紙継ぎ部がコルゲータ内
を走行して、不良部となるその紙継ぎ部を除去する不良
除去機の手前で検出装置によって検出し、コントロール
装置にて演算処理された指令を不良除去機に送り、紙継
ぎ部が不良除去機に到達するタイミングで不良除去機を
作動させて紙継ぎ部のみを確実に除去する。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るロール原紙搬
送装置について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照
しながら以下説明する。図1は本発明における紙継ぎ部
の検出と排出及びその制御を表したコルゲータの下流側
の図で、図9はロール原紙30を装填するミルロールス
タンドと紙継ぎを行うスプライサ35の図である。ミル
ロールスタンド29、スプライサ35、図示しないシン
グルフェーサ、同じく図示しないブリッジ、プレヒータ
2、グルーマシン5、ダブルフェーサ10、スリッタス
コアラ21、カッタ24及びデフレクタ26は従来の構
成と同じため、その説明は省略する。
【0019】図2は紙継ぎ部を検出する検出器を表した
図で、検出器53は例えば片面段ボールAF、BFの段
頂部に糊付けを行うグルーマシン5に設けた事例であ
る。検出器53は、片面段ボールシートAF、BF及び
バックライナBFの両面を検出できるように片面段ボー
ルシートAF、BFの表側面と裏側面53a,53b,
53c,53d及びバックライナBLの表側面及び裏側
面53e,53fに各々設けられる。検出器53は後述
する紙継ぎ部に貼り付けた色つきの被検出部材55,5
6,57を検出するのみでよいから、主に色調識別セン
サー等の簡易センサーを設置すればよい。検出器53は
図1に示すコントロール装置54につながっており、検
出器53で検出された検出信号はコントロール装置54
に送られる。コントロール装置54は、検出器53から
の検出信号とコルゲータで生産中のオーダーの速度を演
算し、紙継ぎ部が不良除去機26に到達するタイミング
に合わせてデフレクタ26に紙継ぎ部を除去するための
作動信号を発信する。尚、検出器27は、コルゲータブ
リッジ出口から不良除去機26の手前までであれば、ど
の位置に設けられても良い。
【0020】次ぎにロール原紙の紙端部に貼り付ける被
検出部材について説明する。図3は被検出部材の各種事
例を表した図である。紙継ぎ部になるロール紙端部は不
良部として不良除去機26で除去されるため、被検出部
材55,56,57の材質は一般的に紙などのリサイク
ルが可能な素材が好ましい。大きさは検出器53が検出
できる大きさであればよく、例えば、図3aに示す最も
一般的な被検出部材55では、その長さは被検出部材5
5をロール原紙の紙端部に貼り付け、もう一方のロール
原紙の紙端部に接合したときにその接合部から被検出部
材55の両端55a,55bが突出する長さであればよ
く、幅も両ロール原紙紙端部を両面テープ等の接着剤で
接合するが、接合したときにその接合部が剥がれない程
度の幅があればよい。また、色については検出器53が
検出しやすい黒色が好ましいが、検出器53が検出可能
な色であれば特に限定されるものではない。
【0021】図3bは主に紙継ぎ部の接着効力が損なわ
れないことを考慮した形状の被検出部材の別実施例であ
る。すなわち、被検出部材56を挟んで両ロール紙端部
を接合したときに、その接着効力が落ちないように被検
出部材56の中央部56bの幅を狭くして紙継ぎ部の非
接着部を極力少なくした形状する。しかし、紙継ぎ部か
ら突出する被検出部56a,56bは検出器53がその
検出を行うのに十分な長さと幅を持たせている形状とし
た。
【0022】図3cは被検出部材の他の別実施例で、基
本的な形状は図3aと同様の形状とするが、紙継ぎ部に
おいて両ロール紙端部の接合部にあたる被検出部材57
の中央部57aに接着剤を塗布または貼り付けたもので
ある。
【0023】
【実施例の作用】次に、本発明に係る好適実施例の使用
について図4乃至図7及び図1と図2をを用いて説明す
る。まず、図4においてミルロールスタンド29内でロ
ール原紙30の交換が行われ、新しいロール原紙30が
装填されると、オペレータはそのロール原紙30からロ
ール原紙紙端部50を繰り出してスプライサ35のスプ
ライサヘッド39にセットする。スプライサヘッド39
はオペレータによって事前にロール原紙紙端部セット位
置に移動されている。続いてオペレータは図4aに示す
ようにスプライサヘッド39のセット位置に合わせて不
要部分をカッタナイフ58等で切断除去する。そして、
ロール原紙紙端部50に両面テープまたは糊等の接着剤
51を貼り付けまたは塗布する。最後に被検出部材5
5,56,57をロール原紙紙端部50の所望の位置に
被検出部材55,56,57の両端部が接着剤から突出
するように接着剤51に貼り付ける。すなわち、スプラ
イサ35で紙継ぎが行われたときに被検出部材55,5
6,57の両端部が紙継ぎ部において両ロール原紙端部
の接合部から突出する貼り付け方である。また、ロール
原紙端部50において被検出部材55,56,57のロ
ール原紙幅方向の貼り付け位置は、検出器53が設けら
れた位置と一致するところに貼り付ける。すなわち、被
検出部材55,56,57がスプライサ35で紙継ぎ
後、コルゲータ内を走行していくと、検出器53を必ず
通過する位置に貼り付ける。
【0024】続いて、スプライサ35において紙継ぎが
行われると、被検出部材55,56,57はその両端部
を突出させてコルゲータ内を走行する。図6及び図7は
スプライサ35内での紙継ぎの様子を表した図で、図6
は現オーダー50bから次オーダー50aに紙継ぎが行
われた図である。まず、左右両方のニップバー40a,
40bが作動して次オーダー50aの紙端部に塗布また
は貼り付けられた接着剤51が現オーダー50bの紙端
部に貼り合わせる。同時に現オーダー50b側のドラッ
クバー42bがスプライサ35内に設けられた中板38
に向けて作動し、現オーダー50bを保持する。続い
て、現オーダー側ナイフ41bが作動して現オーダー5
0bを切断する。このようにして紙継ぎが行われると次
オーダ50aが現オーダー50bに貼り合わされて現オ
ーダ50bの最下流端に着いて次オーダの繰り出しが開
始される。
【0025】図7は現オーダー50aから次オーダー5
0bに紙継ぎが行われた図である。前述した作動と同じ
ように、まず、左右両方のニップバー40a,40bが
作動して次オーダー50bの紙端部に塗布または貼り付
けられた接着剤51が現オーダー50aの紙端部に貼り
合わせる。同時に現オーダー50a側のドラックバー4
2aがスプライサ35内に設けられた中板38に向けて
作動し、現オーダー50aを保持する。続いて、現オー
ダー側ナイフ41aが作動して現オーダー50aを切断
する。このようにして紙継ぎが行われると次オーダ50
bが現オーダー50aに貼り合わされて現オーダ50a
の最下流端に着いて次オーダの繰り出しが開始される。
【0026】このようにして紙継ぎが行われると、図5
に示すような状態になってコルゲータ内を走行する。例
えば、検出器53がシートの上面位置で検出可能な場
合、図5aは現オーダー50bの上面に次オーダー50
aが貼り合わさった状態で、被検出部材55,56,5
7は原紙の進行方向側に被検出部材55,56,57の
先端部分が紙継ぎ部の接合部から突出した状態でコルゲ
ータ内を走行する事例である。そして、図5bは現オー
ダー50bの上面に次オーダー50aが貼り合わさった
状態で、被検出部材55,56,57は原紙の進行方向
側に被検出部材55,56,57の先端部分が紙継ぎ部
の接合部から突出した状態でコルゲータ内を走行する事
例である。従って、いずれの場合でも被検出部材55,
56,57のいずれか一方の端部が紙継ぎ部の接合部か
ら突出しているため、検出器53でその被検出部材5
5,56,57を検出することができる。
【0027】次ぎに、紙継ぎ部がコルゲータの下流に設
置されるグルーマシン5に到達すると、図2に示すよう
にグルーマシン5に設けられた各検出器53が紙継ぎ部
の上面または下面に突出した被検出部材55,56,5
7を検出する。例えば一方の片面段ボールAFで、ライ
ナー側の紙継ぎ部が到達すると、図5aまたは図5bに
示すような状態で検出器53aに到達することから、検
出器53a、53bが図5aまたは図5bのいすれかの
状態で被検出部材55,56,57を検出して、その検
出信号をコントロール装置54に送信する。例えば、図
示しないシングルフェーサで段成形された中芯も同様で
ある。
【0028】コントロール装置54に送信された検出器
53の検出信号は、コントロール装置54内で別途入力
されるコルゲータ生産速度とともに演算を行い、検出し
た紙継ぎ部が不良除去機26に到達するタイミングに合
わせて不良除去機26を作動させ、紙継ぎ部をコルゲー
タラインから除去する。
【0029】他の片面段ボールシートBF及びバックラ
イナBLも同様の処理にて検出器53c,53d,53
e,53fで検出され、コントロール装置54で演算処
理されて紙継ぎ部はデフレクタ26で除去される。
【0030】
【発明の効果】従来の被検出部材検出のように、被検出
部材を貼り付ける際にロール原紙の表巻きと裏巻きを考
慮して貼り付ける必要がなく、また、ロール原紙を表巻
き裏巻きを考慮してミルロールスタンドに装填する必要
がなくなり、オペレータの作業や労力か軽減され、作業
効率も大幅に向上した。また、アルミ箔等と金属検出器
との組合せによる場合のリサイクル問題を解決した。さ
らに被検出部材の一部が必ず外側に向けて突出した状態
になるから、常に検出器に対向した位置で検出が行え、
検出ミスによる良品シート内への不良シートの混入はな
くなった。
【0031】検出器は、安価な色調識別センサを用いる
ことができることから、コスト低減に大きく寄与でき、
従来のような高価なセンサを用いる必要性はなくなっ
た。また、被検出部材が必ず検出器に対向して検出器部
を通過するため。コルゲータの高速化にも対応でき、コ
ルゲータ全体の生産性向上にも寄与できる。さらには、
色のみを検出する方式のため、シートに汚れがあって
も、被検出部材と異なる色や単なる汚れは検出器が検出
しないため、誤作動を起こすことはなくなった。さらに
は、イメージセンサなどを用いることにより、被検出部
材の形状や色等を記憶しておけば、それ以外の形状や色
は検出しないため、誤作動は起こさない。
【0032】被検出部材は、オペレータが一連のロール
紙端装着作業の中で簡単に行えることから、オペレート
作業を軽減できる。
【0033】また、本発明の被検出部材は通常の紙材を
使用するため、簡単に焼却処分できる他に、リサイクル
処理が可能になり、再資源化に大きく寄与し、環境問題
にも対応できる。
【0034】基本的には大幅な設備投資や改造等は必要
なく、既存の設備をそのまま利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例を表す全体図である。
【図2】本発明における被検出部材の検出方法を表す図
である。
【図3】本発明における被検出部材の具体例を表す図で
ある。
【図4】本発明における被検出部材を貼り付ける作用図
である。
【図5】本発明における被検出部材を貼り付けた状態図
である。
【図6】本発明における被検出部材を貼り付けた状態で
の紙継ぎ作用を表す図である。
【図7】本発明における被検出部材を貼り付けた状態で
の紙継ぎ作用を表す図である。
【図8】従来の被検出部材を貼り付けた状態図である。
【図9】ミルロールスタンドとスプライサの構成を表し
た図である。
【図10】従来の検出方法を表す図である。
【符号の説明】
1 コルゲータドライエンド部 2 プ
レヒータ 5 グルーマシン 10 ダ
ブルフェーサ 21 スリッタスコアラ 24 カ
ッタ 26 不良除去機 29 ミ
ルロールスタンド 30 ロール原紙 35 ス
プライサ 37 紙継ぎ部 39 ス
プライサヘッド 50 原紙 51 接
着剤 53 検出器 54 コ
ントロール装置 55,56,57 被検出部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミルロールスタンドに装填され、段ボー
    ル原紙を下流工程に向けて繰り出すとともに、スプライ
    サにて繰出し中の段ボール原紙から待機中の段ボール原
    紙に紙継ぎを行い、不良除去機により該紙継部をコルゲ
    ータライン上からから除去する連続する段ボールシート
    を生産するコルゲータにおいて、 該スプライサで発生する該紙継部を検出するするため
    に、該ミルロールスタンドに装填されたロール原紙の紙
    端部をスプライサのスプライスヘッドに装着する際に、
    繰出し中の段ボール原紙と待機中の段ボール原紙を跨ぐ
    ようにして待機中の段ボール原紙の紙端部に貼り付けら
    れた紙継部被検出部材と、 該紙継被検出部材を検出し、紙継部検出信号を発信する
    コルゲータブリッジ出口からカッタ直前の間に設けられ
    た紙継部検出器と、 該紙継部検出器からの紙継部検出信号を演算処理して不
    良除去機に紙継部除去指令を行うコントロール装置とか
    らなることを特徴とするコルゲータにおける紙継部検出
    除去装置。
  2. 【請求項2】 前記紙継部検出器は、走行する片面段ボ
    ールシートまたはライナの上面及び下面の両側に設けら
    れる請求項1記載のコルゲータにおける紙継部検出除去
    装置。
  3. 【請求項3】 ミルロールスタンドに装填され、段ボー
    ル原紙を下流工程に向けて繰り出すとともに、スプライ
    サにて繰出し中の段ボール原紙から待機中の段ボール原
    紙に紙継ぎを行い、不良除去機により該紙継部をコルゲ
    ータライン上からから除去する連続する段ボールシート
    を生産するコルゲータにおいて、 スプライサで繰出し中の段ボール原紙と待機中の段ボー
    ル原紙を紙継ぎしたときに、その接合部から上流側及び
    下流側にそれぞれ突出するように待機中の段ボール原紙
    紙端部に紙継部被検出部材を貼り付ることを特徴とした
    コルゲータにおける紙継部被検出部材の貼付方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009057608A1 (ja) * 2007-11-02 2009-05-07 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. コルゲータ、及びその紙継部検出方法及び装置
CN109466109A (zh) * 2018-09-30 2019-03-15 句容市南山包装制品有限公司 一种能回收余料的瓦楞纸板加工装置
JP2021062947A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材

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