JP2009045909A - コルゲータの紙継部検出方法及び装置 - Google Patents

コルゲータの紙継部検出方法及び装置 Download PDF

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和彦 増田
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Abstract

【課題】段ボールシートの生産ラインにおいて、段ボール原紙の紙継部の検出不良や検出時の誤動作を解消する。
【解決手段】生産ラインに向けて繰り出し中の第1の段ボール原紙21の終端部に待機中の第2の段ボール原紙22の始端部を貼り付けて紙継ぎを行い、製造工程下流側で該紙継部20を含む切断シートを除外するコルゲータの紙継部検出方法において、紙継部20で段ボール原紙間に蛍光物質を含有した被検知シート23を介在させ、該紙継部20から上流側又は下流側の少なくとも一方に被検知シート23を突出させ、被検知シート23の下流側突出部23aを接着剤25で第1の段ボール紙21に貼り付け、切断工程の上流側で被検知シート23の突出部に紫外線bを照射し、該突出部から反射した可視光線cを検知し、段ボール紙の切断工程の下流側で該検知情報に基づいて紙継部20を含む切断シートを選択的に除外する。
【選択図】図2

Description

本発明は、段ボール紙を生産するコルゲータにおいて、段ボール原紙を供給するスプライサで発生する紙継部を検出してコルゲータの生産ラインから除去する紙継部検出方法及び装置に関する。
段ボールシートはコルゲータと称される段ボール製造装置で生産される。コルゲータの上流側は、段ボール紙の原料になるライナ紙や中芯原紙をロール状に巻いたロール原紙を装填するミルロールスタンドと、コルゲータに向けて連続的に段ボール原紙を供給する紙継ぎ装置としてのスプライサと、該ミルロールスタンドから繰り出された中芯原紙を波形に成形してライナ紙と貼り合わせ、片面段ボール紙を生産するシングルフェーサと、該シングルフェーサで生産された片面段ボール紙を一旦貯留して下流工程に搬送するブリッジ等から構成される。
特許文献1(特開2001−138414号公報)には、ミルロールスタンド及びスプライサの構成の一例が開示されている。これを図7により説明する。
図7において、ミルロールスタンド029の架台031に回動軸032bを介して回動自在にチャッキングアーム033bが軸支され、チャッキングアーム033bに現在段ボールシートの製造工程に繰り出し中のロール原紙030bを装填している。
ロール原紙030bからミルロールスタンド029の上部に位置するスプライサ035に向けて段ボール原紙050bが繰り出される。スプライサ035はコルゲータのブリッジに取り付けられたフレーム036とサイドフレーム049からなり、ロール原紙030bから繰り出された段ボール原紙は、これらの各フレームに設けられた導入ロール043b、中間ロール044b、反転ロール045a〜d、ダンサロール046a〜c及び固定ロール047、排紙ロール048からなる貯留部Xを経て下流工程に搬送される。
そして、ミルロールスタンド029には架台031に回動軸032aを介してもうひとつのチャッキングアーム033aが設けられ、現在段ボール原紙を繰り出し中のロール原紙030bの次に使用されるロール原紙030aが装填される。ロール原紙030aは、ロール原紙搬送台車034aによってミルロールスタンド029に搬送され、チャッキングアーム033aに装填される。装填されたロール原紙030aはオペレータによりその紙端部が繰り出され、スプライサ035の紙継ヘッド039aに装着される。
フレーム036には、一対の紙継ヘッド039a、039bが水平方向に移動可能に取り付けられ、互いに当接又は離間可能に構成されている。紙継ヘッド039には、夫々ニップバー040、ナイフ041、及びドラッグバー042が設けられている。一対の紙継ヘッド039a、039bは、紙継ぎ時にフレーム036の中央部に位置する紙継ぎ位置に位置して、ニップバー040、ナイフ041、ドラッグバー042が夫々作動して紙継ぎを行なう。
即ち、紙継ヘッド039aに装着された次オーダーの段ボール原紙50aの紙端部に接着剤又は両面テープ等を塗布した後、左右両方のニップバー040a、04bが作動し、次オーダーの段ボール原紙050aの紙端部を現オーダーの段ボール原紙050bに貼り合わせる。同時に、現オーダー側のドラッグバー042bが中板038に向けて作動し、段ボール原紙050bを保持する。次いで、現オーダー側のナイフ041bが作動して段ボール原紙50bを切断する。
このようにして紙継ぎが行なわれると、次オーダーの段ボール原紙50aが現オーダーの段ボール原紙50bに貼り合わされて、次オーダーの段ボール原紙50aの繰り出しが開始される。
オペレータが次オーダー段ボール原紙を紙継ヘッド039に装着するときは、紙継ヘッド039を装着位置に移動させて次オーダーの段ボール原紙の紙端部を紙継ヘッド039に装着する。
現オーダーの段ボール原紙と次オーダーの段ボール原紙の紙継部は、一般的に製品にならない不良部として、コルゲータの下流工程に設けられた不良除去装置で生産ラインから除外される。そして、その紙継部を確実に検出して除去するために、従来、オペレータはロール原紙030から繰り出した段ボール原紙050の紙端部をスプライサ035の紙継ヘッド039に装着するときに、段ボール原紙050の紙端部に塗布する接着剤とともに、段ボール原紙050の紙端部にアルミ箔や薄い紙状の金属片等の被検知部材を貼り付けていた。
そして、被検知部材を検出する検出器を主にダブルフェーサとスリッタスコアラの間に設け、該検出器が被検知部材を検出すると、被検知部材が貼り付けられた紙継部、いわゆる不良箇所が不良除去装置に到達したときに、該不良箇所を生産ラインから除外するようにしている。被検知部材は、主に金属製部材であるため、検出器は主に磁気センサなどの金属センサ等が用いられていた。
しかし、近年のコルゲータは高速化が進むとともに、段ボール紙もリサイクルされた再生紙が主に使用されるため、原紙に不純物が混じっていた場合は誤動作を起こしたり、あるいは被検知部材を検出できない場合もあった。
また、金属製の被検知部材が貼り付けられた不良箇所の段ボールシートは、そのままではリサイクルできないために、焼却処分を行なっていた。また万が一、金属製被検知部材を含む段ボールシートが除去されなかった場合、段ボールシートが食品又は化粧品関連の梱包用に使用されると、検査時に金属センサが反応して、重大な製品クレームとなる。
このため、金属製の被検知部材の代わりに、インキジェットや黒テープ等の色付きテープ等からなる被検知部材を段ボール原紙に貼る方法がある。しかし、これらの被検知部材は段ボール原紙の表面に貼らないと検出されないため、オペレータはこれら被検知部材の印刷又は貼り付け時に段ボール原紙の表裏を確認する必要があり、そのため、極めて手間を要していた。また、インキジェットはインキジェット印刷機を設置する必要があり、そのための設備費が増大するという問題があった。
そこで、特許文献1では、紙継ぎ時に、段ボールシートの製造工程に繰り出し中の段ボール原紙と待機中の段ボール原紙との紙継部からウェブ走行方向上流側及び下流側に突出するように色付きの被検知部材を貼り付けることにより、該上流側又は下流側のいずれかの突出部を検出器で検出できるようにしたものである。このようにして、被検知部材の検出不能や検出時の誤動作をなくすようにしている。
特開2001−138414号公報
特許文献1に開示された手段では、生産ラインで段ボール原紙が300〜400m/分もの高速で走行するため、新旧両段ボール原紙の紙継部からウェブ走行方向下流側に突出した被検知部材の突出部が空気抵抗によって上流側に折れ曲がったり、あるいは段ボール原紙のバタツキにより該突出部に折れ、しわ等が発生する可能性がある。このため、検出器で被検知部材を検出できない事態が生じたり、検出器の誤動作を生じる可能性が出てくる。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、段ボールシートの生産ラインにおいて、段ボール原紙の走行中に被検知部材の折れ曲がりやしわの発生をなくし、これによって、被検知部材の検知精度を向上させることにより、被検知部材の検出不良や検出器の誤動作をなくすことを目的とする。
前記目的を達成するため、第1の本発明のコルゲータの紙継部検出方法は、
段ボール紙の製造工程に繰り出し中の第1の段ボール原紙の終端部に待機中の第2の段ボール原紙の始端部を貼り付けて紙継ぎを行い、該紙継部を検知して該製造工程下流側で該紙継部を含む切断シートを選択的に除外するコルゲータの紙継部検出方法において、
前記紙継部で第1及び第2の段ボール原紙間に有色の被検知シートを介在させるとともに、
該紙継部からウェブ走行方向上流側又は下流側の少なくとも一方に被検知シートを突出させ、被検知シートのウェブ走行方向下流側の突出部端を接着剤で第1の段ボール紙に貼り付け、
被検知シートの上流側又は下流側突出部を製造された段ボール紙の切断工程の上流側に設けられたカラー識別センサで検知した後、
該切断工程の下流側で該検知情報に基づいて前記紙継部を含む切断シートを選択的に除外するものである。
また、前記第1の本発明方法を自動化するための第1の本発明のコルゲータの紙継部検出装置は、
段ボール紙の製造工程に繰り出し中の第1の段ボール原紙の終端部と待機中の第2の段ボール原紙の始端部とを接着剤を介し圧着する圧着部、及び該圧着部の直上流側で第1の段ボール原紙を切断する切断刃を備えてなる紙継装置と、
段ボール原紙の紙継部を検知するセンサと、該センサの検知情報に基づいて段ボール紙の製造工程下流側で該紙継部を含む切断シートを選択的に除外する不良除去装置とを備えたコルゲータの紙継部検出装置において、
前記圧着部に付着された第2の段ボール原紙の始端部に接着剤を介して有色の被検知シートを紙継部からウェブ走行方向下流側又は上流側の少なくとも一方に突出するように貼り付ける手段と、
該圧着部のウェブ走行方向下流側に設けられ、被検知シートのウェブ走行方向下流側の突出部端を第1の段ボール原紙に圧着する第2の圧着部と、
製造された段ボール紙の切断装置の上流側に設けられ該被検知シートを検知するカラー識別センサと、を備え、
紙継ぎ時に紙継部から上流側又は下流側の少なくとも一方に被検知シートを突出させるとともに、下流側の突出部端を第1の段ボール原紙に接着し、被検知シートの上流側又は下流側突出部を該カラー識別センサで検知するようにしたものである。
第1の本発明方法においては、紙継部に有色の被検知シートを介在させるとともに、該被検知シートを紙継部からウェブ走行方向下流側又は上流側の少なくとも一方に突出させるようにする。そして、該突出部を段ボール紙切断工程の上流側に設けられたカラー識別センサで検知するようにしている。
また、該突出部のうち紙継部からウェブ走行方向下流側に突出された突出部の端部を接着剤で第1の段ボール紙に貼り付けるようにする。これによって、段ボール原紙の走行時に空気抵抗や段ボール原紙のバタツキにより、下流側突出部に折れやしわが発生するのを防止することができる。従って、下流側突出部に折れ曲がりやしわが発生しないため、製造された段ボール紙の切断工程のウェブ走行方向上流側に設けられたカラー識別センサによる検知精度を向上させることができる。
前記第1の本発明方法において、被検知シートの紙継部への貼り付けは人手で行なってもよいが、前記第1の本発明装置によって人手に寄らず機械で自動化することが可能となる。なお、被検知シートの突出部が紙継部のウェブ走行方向上流側に設けられた場合は、空気抵抗により被検知シートの突出部が折れ曲がる可能性は少ないので、必ずしも突出部端を接着剤で第2の段ボール原紙に貼り付ける必要はない。
第1の本発明装置では、紙継装置の圧着部に付着された第2の段ボール原紙の始端部に被検知シートを貼り付ける手段と、圧着部で第1の段ボール紙の終端部と第2の段ボール紙の始端部とを圧着すると同時に、該圧着部の下流側に設けられた第2の圧着部とを備え、第2の圧着部で被検知シートの下流側突出部を第1の段ボール原紙に接着層を介して圧着するようにしたことにより、簡易な構成で前記第1の本発明方法の自動化を可能としている。
第1の本発明方法において、被検知シートの突出部が蛍光物質を含有するとともに、該被検知シートに紫外線を照射し、該被検知シートから反射した可視光線をカラー識別センサで検知するようにしてもよい。蛍光物質を含有した被検知シートの突出部に紫外線を照射することにより、被検知シートから反射する可視光線の光量を増大させることができ、これによって、該突出部の検出精度をさらに向上することができる。
次に、第2の本発明のコルゲータの紙継部検出方法は、
段ボール紙の製造工程に繰り出し中の第1の段ボール原紙の終端部に待機中の第2の段ボール原紙の始端部を貼り付けて紙継ぎを行い、該紙継部を検知して該製造工程下流側で該紙継部を含む切断シートを選択的に除外するコルゲータの紙継部検出方法において、
前記紙継部で第1及び第2の段ボール原紙間に蛍光物質を含有した被検知シートを介在させるとともに、
該紙継部からウェブ走行方向上流側又は下流側の少なくとも一方に被検知シートを突出させ、被検知シートの下流側突出部端を接着剤で第1の段ボール紙に貼り付け、
製造された段ボール紙の切断工程の上流側で被検知シートの該突出部に紫外線を照射し、該突出部から反射した可視光線を検知することにより該被検知シートを検知し、
該切断工程の下流側で該検知情報に基づいて前記紙継部を含む切断シートを選択的に除外するようにしたものである。
また、前記第2の本発明方法を自動化するための第2の本発明のコルゲータの紙継部検出装置は、
段ボール紙の製造工程に繰り出し中の第1の段ボール原紙の終端部と待機中の第2の段ボール原紙の始端部とを接着剤を介し圧着する圧着部、及び該圧着部の直上流側で第1の段ボール原紙を切断する切断刃を備えてなる紙継装置と、
段ボール原紙の紙継部を検知するセンサと、該センサの検知情報に基づいて段ボール紙の製造工程下流側で該紙継部を含む切断シートを選択的に除外する不良除去装置とを備えたコルゲータの紙継部検出装置において、
前記圧着部に付着された第2の段ボール原紙の始端部に接着剤を介して蛍光物質を含有した被検知シートを紙継部からウェブ走行方向下流側又は上流側の少なくとも一方に突出するように貼り付ける手段と、
該圧着部の下流側に設けられ、該圧着部で第1の段ボール紙の終端部と第2の段ボール紙の始端部とを圧着すると同時に、被検知シートの下流側突出部端を第1の段ボール原紙に圧着する第2の圧着部と、
製造された段ボール紙の切断装置のウェブ走行方向上流側で段ボール原紙に紫外線を照射し、被検知シートから反射した可視光線を検知することにより該被検知シートを検知するセンサと、を備え、
紙継ぎ時に紙継部から上流側又は下流側の少なくとも一方に被検知シートを突出させるとともに、下流側の突出部端を第1の段ボール原紙に接着し、被検知シートの上流側又は下流側突出部を該センサで検知するものである。
前記第2の本発明方法では、蛍光物質を塗付した被検知シートを用い、被検知シートのウェブ走行方向上流側又は下流側の少なくとも一方を紙継部から突出させて、段ボール原紙に紫外線を照射することにより、該突出部から反射する可視光線の光量を増大させることができる。これによって、可視光線の検出が容易になり、該被検知シートの検出精度をさらに向上させることができる。
また、該突出部のうち紙継部からウェブ走行方向下流側に突出された突出部の端部を接着剤で第1の段ボール紙に貼り付けるようにしたので、段ボール原紙の走行時の空気抵抗又は段ボール原紙のバタツキによる該突出部のバタツキや折れ曲がりが発生しない。従って、該突出部の検出精度を向上することができる。
通常の茶色の段ボール原紙は蛍光物質を含んでいないので、蛍光物質を含む被検知シートから反射した可視光線をセンサで明瞭に区別することができるが、白板紙からなる段ボール原紙は蛍光物質を含む場合がある。この場合は、特定の色の付いた被検知シートを用い、この被検知シートに蛍光物質を塗付し、特定の波長をもった可視光線を反射させ、それを検知するようにする。これによって、白板紙から反射された反射光線との識別を容易にすることができる。
第2の本発明方法では、被検知シートの紙継部への貼り付けや、被検知シートのウェブ走行方向下流側端の第1の段ボール原紙への貼り付けを人手で行なってもよい。一方、第2の本発明装置により、第2の本発明方法を人手に頼らず、機械で自動化することができる。
第2の本発明装置では、紙継装置の圧着部に付着された第2の段ボール原紙の始端部に被検知シートを貼り付ける手段と、圧着部で第1の段ボール紙の終端部と第2の段ボール紙の始端部とを圧着すると同時に、該圧着部の下流側で被検知シートのウェブ走行方向下流側の突出部を第1の段ボール原紙に圧着する第2の圧着部と、を備えたことにより、簡易な構成で、被検知シートの紙継部への貼り付けと、被検知シートのウェブ走行方向下流側に突出した突出部端の第1の段ボール原紙への貼り付けを自動化することができる。
第1の本発明方法によれば、有色の被検知シートを紙継部に介在させるとともに、被検知シートを紙継部からウェブ走行方向上流側又は下流側の少なくとも一方に突出させ、該突出部をカラー識別センサで検出するようにしたので、検出不可や誤動作を招くことなく、被検知シートを確実に検出することができる。
また、金属製の被検知部材を使用しないため、万一、被検知部材が製造後の段ボールシートに残留した場合であっても、重大な製品クレームとはならない。
また、被検知シートのウェブ走行方向下流側の突出部端を接着剤で第1の段ボール紙に貼り付けるようにしたので、段ボール原紙の走行時の空気抵抗や段ボール原紙のバタツキによっても被検知シートの下流側突出部に折れ曲がりやしわが発生しない。従って、被検知部材の検知精度を向上することができるので、被検知シートの検出不可や検出誤動作をなくすことができる。
第1の本発明装置によれば、簡易な構成により第1の本発明方法を人手に頼らず簡易な構成で自動化することができる。
第2の本発明方法によれば、蛍光物質を含有した被検知シートを紙継部に介在させるとともに、被検知シートを紙継部からウェブ走行方向上流側又は下流側の少なくとも一方から突出させ、段ボール原紙に紫外線を照射し、該被検知シートから反射した可視光線を検知するようにしたので、被検知シートから反射する可視光線の光量を増大させることができ、そのため、被検知部材の検出精度を向上させることができる。従って、検出不可や誤動作をなくすことができる。また、金属製の被検知部材を使用しないため、金属センサが反応することがない。
また、被検知シートのウェブ走行方向下流側の突出部端を接着剤で第1の段ボール紙に貼り付けるようにしたので、段ボール原紙の走行時の空気抵抗や段ボール原紙のバタツキによっても被検知シートの突出部に折れ曲がりやしわが発生しない。従って、被検知シートの検出精度を更に向上できる。
第2の本発明装置によれば、第2の本発明方法を人手に頼らず、簡易な構成で自動化することができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明の第1実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は本発明が適用された段ボールシートの生産ラインを示す系統図であり、図2は紙継部を示す縦断面図である。図1において、裏ライナ紙BLは、紙継装置1で、一対のロール原紙から繰り出される段ボール原紙を紙継ぎしながら連続的に生産ラインに供給される。紙継装置1は、図7に図示されるスプライサ036とミルロールスタンド029とを備え、ロール原紙030a、030bから繰り出される段ボール原紙050a、050bを紙継ぎされた裏ライナ紙BLを連続的に生産ラインに繰り出す。
紙継装置1から繰り出された裏ライナ紙BLは、プレヒータロール2で加熱された後、シングルフェーサ3に到達する。一方、中芯原紙CCは、紙継装置4から生産ラインに供給される。紙継装置4は紙継装置1及び図7に図示される従来の紙継装置と同一の構成を有する。中芯原紙CCは、プレヒータロール5で加熱された後、シングルフェーサ3に到達する。
シングルフェーサ3に達した中芯原紙CCは、シングルフェーサ3で段山形成された後、段山の頂部に糊付けされて、裏ライナ紙BLと該段山頂部で接着され、片面段ボール紙SCを形成する。片面段ボール紙SCは、ブリッジ取り上げコンベア6を経てブリッジ部7に一旦貯留される。片面段ボール紙SCをブリッジ部7に一旦貯留することで、ブリッジ部7を挟む上流側生産ライン及び下流側生産ラインのウェブ走行速度を別々に変更することが可能になる。
ブリッジ部7に一旦貯留された片面段ボール紙SCは、プレヒータロール8を経て加熱された後、グルーマシン9に到達する。グルーマシン9で糊付けされた片面段ボール紙SCは、ダブルフェーサ10に到達し、ダブルフェーサ10で表ライナ紙FLと接合される。
表ライナ紙FLは、紙継装置11から生産ラインに供給される。紙継装置11は紙継装置1又は4と同一構成を有する。表ライナ紙FLは、プレヒータロール12で加熱された後、ダブルフェーサ10に到達し、ダブルフェーサ10で片面段ボール紙SCと接合されて段ボール紙(両面段ボール紙)DCが製造される。その後、段ボール紙DCは、ロータリシャ13で左右の縁部がトリミングされた後、スリッタスコアラ14で生産オーダに沿った所望の位置に罫線加工と裁断加工がなされる。
スリッタスコアラ14で罫線加工と裁断加工が施された段ボール紙DCは、カッタ15で切断シートに切断される。紙継部を含む切断シートSの不良品は、不良除去装置16で検出されて生産ラインから除外される。残りの切断シートSはスタッカ17に積み上げられる。
紙継装置1、4及び11では、夫々次の方法で段ボール原紙の紙継ぎが実施される。即ち、図2(a)において、生産ラインに繰り出し中の段ボール原紙(以下「旧段ボール原紙」という)21に待機中の段ボール原紙(以下「新段ボール原紙」という)22を貼り付ける場合に、これら段ボール原紙の間に蛍光物質を含有した有色紙テープ23を介在させて両段ボール原紙21,22を両面テープ24で接着する。
本実施形態の紙継ぎ方法は、例えば、図7に図示される従来の紙継装置で実施することが可能である。図7の紙継装置を参照して本実施形態の紙継ぎ方法を説明する。離間位置にある紙継ヘッド039aの別の紙継ヘッド039bとの圧着面(後述する図5又は図6に示すニップバー40aの第1圧着部54aの圧着面に相当する。)に待機中の新段ボール原紙22の紙端部が装着される。新段ボール原紙22の紙端部は、紙継ヘッド039aの内部が真空状態を形成することにより該圧着面に吸着される。
吸着された新段ボール原紙22に、作業員が両面テープ24と有色紙テープ23とを貼り付ける。有色紙テープ23は、図2の(a)又は(b)に示すように、旧段ボール原紙21と新段ボール原紙22とが重ね合わされる紙継部から上流側又は下流側に突出する突出部23a又は23bを形成するように配置される。
また、有色紙テープ23の下流側突出部23aの端部には、予め接着剤からなる接着層25が塗布されている。
この状態で、離間位置にある紙継ヘッド039aをフレーム036の中央側に移動させ、他方の紙継ヘッド039bと当接させる。ここで、左右両方のニップバー40a、40bが作動して、旧段ボール原紙21と新段ボール原紙22とが両面テープ24及び有色紙テープ23を介して貼り合わされる。同時に、旧段ボール原紙21側のドラッグバー042bが中板038に向けて作動し、旧段ボール原紙21を保持する。次いで、ナイフ041bが作動して旧段ボール原紙21を切断する。このとき、作業員が接着層25を介して有色紙テープ23の下流側突出部23aを旧段ボール原紙21に貼り付ける。
このようにして紙継ぎが行なわれると、新段ボール原紙22の紙端部が旧段ボール原紙21に貼り合わされて、新段ボール原紙22の繰り出しが開始される。
図2(a)に示すように、有色紙テープ23を検知するセンサ26が生産ラインの下流側に設けられる。旧段ボール原紙21が新段ボール原紙22の下側に貼り付けられる場合には、有色紙テープ23を紙継部20から突出させた突出部23aをウェブ走行方向aの下流側に設けるようにする。
そして、図2(b)に示すように、旧段ボール原紙21が新段ボール原紙22の上側に貼り付けられる場合には、有色紙テープ23を紙継部20から突出させた突出部23bをウェブ走行方向aの上流側に設けるようにする。
このようにすることによって、旧新段ボール原紙の上下位置に寄らず、ウェブ走行路の一方側のみに設けられたセンサ26から有色紙テープ23の突出部23a又は23bを検出できる。
このようにして、紙継装置1、4及び11で、裏ライナ紙BL、中芯原紙CC及び表ライナ紙FLの紙継部20に有色紙テープ23を貼り付ける。
センサ26は、段ボール原紙に向かって紫外線bを照射するブラックライト261と、紫外線bが有色紙テープ23に当って可視光線cが反射し、該可視光線cから特定の色の可視光線のみを透過させるフィルタ263と、フィルタ263を透過した特定色の可視光線を検出するフォトセンサ262とからなる。
図1において、2つのセンサ26a及び26bがシングルフェーサ3の直下流側でウェブ走行路の両側に配置され、この2つのセンサ26a、26bで片面段ボール紙SCを構成する裏ライナ紙BLの紙継部20と中芯原紙CCの紙継部20とを夫々検出する。また、中芯原紙CC側に配置されたセンサ26bで片面段ボール紙SCの段山の高低差に基づく光量の変化をパルス数に置き換えて検出することにより、同時にセンサ26bを通過した段山を検出している。
また、ブリッジ部7の下流側には、通過する片面段ボール紙SCの段山数を検出する段山検出センサ27が設置されている。段山検出センサ27は、レーザタイプ又は光タイプ等で構成され、段山の高低差に基づいて光量の変化をパルス数で置き換えて検出することにより、センサ27を通過した段山を検出している。
このように、ブリッジ部7の入口側に設けられたセンサ26bとブリッジ部7の出口側に設けられた段山検出センサ27とで段山数を検出し、入口側と出口側の段山数の差を求めることにより、ブリッジ部7に滞留する片面段ボール紙SCの量を検出することができる。
しかし、紙の伸びなどによって、ブリッジ部7に滞留する片面段ボール紙SCの滞留量に若干の誤差が発生する。そこで、該誤差をリセットして、ブリッジ貯留量を再計算するタイミングしてセンサ26a又は26bによる紙継部検出時点を用いている。
また、グルーマシン9とダブルフェーサ10との間の片面段ボール紙SCの走行路の両側と、プレヒータロール12とダブルフェーサ10との間の表ライナ紙FL走行路に夫々センサ26c、26d及び26eを設置して、紙継部20の通過を検出している。このように、センサ26a〜eで紙継部20を検出し、その検知信号をコントローラ28に入力している。
また、ロータリシャ13とカッタ15との間に段ボール紙の走行距離を計測する計測車(PLG)18が配置されている。3箇所のセンサ26a〜eで紙継部20を検出した時、その検出信号をコントローラ28に入力し、該検出信号の入力時からの計測車(PLG)18のパルス数をカウントすることにより、紙継部20を含む切断シートSが不良除去装置16に到達する時間をコントローラ28で演算する。そして、不良除去装置16に到達した紙継部20を不良除去装置16により生産ラインから除外する。
紙継部20を含む不良切断シートSが不良除去装置16に到達する時点を演算する別な手法として、3箇所のセンサ26a〜eで紙継部20を検出した時の検出信号をコントローラ28に入力し、該検出信号の入力時を起点として、段山検出センサ27で中芯原紙CCの段山を検出し、所定の段山数を検出した時点をもって、不良切断シートSが不良除去装置16に到達した時点と判定するようにしてもよい。
本実施形態によれば、図2に示すように、蛍光物質を含有した有色紙テープ23を裏ライナ紙BL、中芯原紙CC及び表ライナ紙FLの紙継部20でウェブ走行方向上流側又は下流側に突出させるように介在させ、センサ26a〜eによって該突出部23a又は23bを検知するようにし、しかも、有色テープ23に蛍光物質を含有し、有色紙テープ23に紫外線bを照射して、反射する可視光線cの光量を増大し、さらにフィルタ263によって特定色の可視光線を検出するようにしているので、紙継部20の検知精度を向上させることができる。
従って、茶色の段ボール原紙を使用した場合はもちろん、蛍光物質を含む白板紙を段ボール原紙として使用した場合でも、有色紙テープ23を検出するのが容易になり、そのため、有色紙テープ23の検出不可又は検出誤動作をなくし、紙継部20の検知精度をさらに向上させることができる。なお、蛍光物質を含有する白板紙と有色紙テープ23を判別するために、センサ26とフィルタ263の代わりに反射光の分光光度計などにより波長分布を計測し、白板紙と有色紙テープ23の波長分布の差異から判別を行なっても良い。
さらに、紙継部20からウェブ走行方向下流側に突出した有色紙テープ23の突出部23aの突出端に接着層25を設けて旧段ボール原紙21に接着しているので、該突出端が段ボール原紙の走行時に受ける空気抵抗や段ボール原紙のバタツキによって折れ曲がったり、あるいはしわが寄ったりすることがないので、紙継部20に介在された有色紙テープ23を確実に検出することができる。
また、グルーマシン9とダブルフェーサ10との間と、プレヒータロール12とダブルフェーサ10との間の3箇所にセンサ26a〜eを設け、これらセンサで紙継部20を検出した後、紙継部20が不良除去装置14に到達するまでの時間を計測車(PLG)16のパルス数で演算しているので、紙継部20が不良除去装置16に到達する時間を正確に予測できる。従って、紙継部20を含む不良な切断シートSを確実に生産ラインから除外することができる。
なお、本実施形態においては、蛍光物質を含有した有色紙テープ23を使用するとともに、有色紙テープ23を紫外線を照射するセンサ26で検知しているが、代わりに、蛍光物質を含有しない有色紙テープを使用し、これをカラー識別センサで検知するようにしてもよい。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態を図3〜図5に基づいて説明する。本実施形態は有色紙テープ23の紙継部20への貼付を機械で自動化した場合の実施形態である。図3は紙継装置の構成を示す立面図、図4は本実施形態の紙継部を示す縦断面図、図5及び図6は紙継ぎ位置にある紙継ヘッドを示す図3の一部拡大図である。
図3において、図7の紙継装置と同一の部材又は機器には図7と同一の符号、即ち、図7の符号から筆頭のゼロを取り除いた符合を付している。なお、ここでは図7と同一の符号を付された部材又は機器の説明は省略する。
図3において、ロール原紙30bから段ボール原紙50bが段ボール紙の生産ラインに繰り出されている。一方、紙継ぎ位置から離間した位置にある紙継ヘッド39aの紙継ぎ面(図5又は図6に示す第1圧着部54a、54b及び第2圧着部55a、55bの圧着面)に作業員が待機中のロール原紙30aから繰り出した段ボール原紙50aの紙端部を付着させる。紙継ヘッド39aの内部は真空状態となっており、段ボール原紙50aの紙端部は紙継ヘッド39aの圧着面に真空吸引力によって付着される。
サイドフレーム49に有色紙テープ23の貼付装置51aが設けられている。テープ貼付装置51aは、前面に有色紙テープ23を保有して、紙継ぎ位置から離間した位置にある紙継ヘッド39aに対して往復動可能な貼付部52aを具備している。そして、離間位置にある紙継ヘッド39aの紙継ぎ面に付着している段ボール原紙50aの紙端部に向かって貼付部52aを突出させ、該紙端部に有色紙テープ23を貼り付ける。
もうひとつのテープ貼付装置51b及び貼付部52bがサイドフレーム49の他端で紙継ヘッド39bの離間位置に近接して設けられている。段ボール原紙50bが次オーダーである場合には、テープ貼付装置51b及び貼付部52bによって、離間位置にある紙継ヘッド39bの圧着面に付着した段ボール原紙50bの紙端部に有色紙テープ23を貼り付ける。
なお、図4(a)に示すように、有色紙テープ23には予め両面テープ24が付着されているとともに、有色紙テープ23のウェブ走行方向aの下流側端には接着層25が付着されている。そして、有色紙テープ23は両面テープ24の付着領域から走行方向aの上流側及び下流側に突出した突出部23a及び23bを有している。
有色紙テープ23が付着された紙継ヘッド39aは、フレーム36の中央側に位置する紙継ぎ位置に移動して、もう一方の紙継ヘッド39bに当接することにより、段ボール原紙50aの紙端部を段ボール原紙50bに接着させる。この状態を図5に示す。図5において、まず、左右両方のニップバー40a、40bが作動して、旧段ボール原紙21(段ボール原紙50b)と新段ボール原紙22(段ボール原紙50a)とを有色紙テープ23を介して貼り付ける。
このとき、ニップバー40a、40bは、夫々第1圧着部54a、54bと第2圧着部55a、55bを備えており、該第1圧着部が旧段ボール原紙21と新段ボール原紙22とを有色紙テープ23を介して両面テープ24で接着すると同時に、該第2圧着部が有色紙テープ23のウェブ走行方向下流側の突出部23aと旧段ボール原紙21とを接着層25を介して接着する。
ニップバー40a、40bの作動と同時に、旧段ボール原紙21、有色紙テープ23及び新段ボール原紙22が中板38の左右側面にドラックロール53a、53bで押えられる。そして、ナイフ41bが旧段ボール原紙21側に突出して、旧段ボール原紙21を切断する。切断後の紙継部20の状態が図4(a)に示されている。
図4(a)において、旧段ボール原紙21と新段ボール原紙22とを蛍光物質を含有した有色紙テープ23を介在させて両面テープ24で接着している。本実施形態では、紙継部20からウェブ走行方向aの下流側及び上流側に有色紙テープ23の突出部23a及び23bを形成している。また、有色紙テープ23のウェブ走行方向下流側の突出部端に接着層25を塗布し、接着層25を介して下流側突出部23aを旧段ボール原紙21に接着している。
図4(b)は、旧段ボール原紙21と新段ボール原紙22との上下位置関係が図4(a)と逆転した場合の紙継部20の構成を示す。この場合は、図3に示す紙継装置において、生産ラインに繰り出し中の段ボール原紙50aに待機中の段ボール原紙50bの紙端部を接合した場合である。即ち、離間位置にある紙継ヘッド39bの圧着面に段ボール原紙50aの紙端部を付着させ、該紙端部にテープ貼付装置51b及び貼付部52bにより有色紙テープ23を貼り付ける。
その後、紙継ヘッド39bを紙継ぎ位置に移動させて、段ボール原紙50aに段ボール原紙50bの紙端部を貼り付ける。この状態を図6に示す。貼り付け操作は図5と同様である。即ち、まず、ニップバー40a、40bの第1圧着部54a、54bで有色紙テープ23を介して旧段ボール原紙21(この場合は段ボール原紙50a)に新段ボール原紙22(この場合は段ボール原紙50b)を貼り付けるとともに、第2圧着部55a、55bで有色紙テープ23のウェブ走行方向下流側突出部端23aを旧段ボール原紙21に貼り付けている。
同時に、ニップバー40a、40bの下流側で、ドラックロール53a、53bと中板38とで新旧段ボール原紙21,22を押えた状態で旧段ボール原紙21をナイフ41aで切断する。このような操作で新旧段ボール原紙21、22の紙継ぎを行なう。
なお、本実施形態において、生産ラインにおけるセンサ26の構成及び配置、及び段山検出センサ27の配置、及びコントローラ28による制御、及びその他の構成は前記第1実施形態と同一である。
本実施形態によれば、紙継部20のウェブ走行方向下流側及び上流側の両方に有色紙テープ23の突出部23a及び23bを形成したので、有色紙テープ23を検出するセンサ26が段ボール原紙走行路のどちら側に配置されていても該突出部のどちらかを確実に検出することができる。
また、有色紙テープ23のウェブ走行方向下流側の突出部23aの突出端を接着層25を介して旧段ボール原紙21に接着するとともに、蛍光物質を含有した有色紙テープ23を紫外線を照射するセンサで検出するようにしているので、前記第1実施形態と同様に、有色テープ23の高い検出精度を維持することができる。
さらに、本実施形態によれば、紙継装置での新旧段ボール原紙の紙継ぎを簡易な構成で自動化することができる。
本発明によれば、段ボールシートの生産ラインにおいて、段ボール原紙の紙継部の検出精度を向上させることにより、不良品となる紙継部を含む段ボールシートを生産ラインから確実に除外することができるとともに、検出精度の良好な不良品の除去動作を人手に頼らず自動化することができる。
本発明の第1実施形態に係る段ボールシートの生産ライン全体を示す系統図である。 前記第1実施形態の紙継部を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態の紙継装置の立面図である。 前記第2実施形態の段ボール原紙の紙継部を示す縦断面図である。 前記第2実施形態の紙継装置の一部拡大立面図である。 前記第2実施形態の紙継装置の一部拡大立面図である。 従来の紙継装置の立面図である。
符号の説明
1、4、11 紙継装置
3 シングルフェーサ
7 ブリッジ部
10 ダブルフェーサ
16 不良除去装置
18 計測車(PLG)
20 紙継部
21 旧段ボール原紙(第1の段ボール原紙)
22 新段ボール原紙(第2の段ボール原紙)
23 有色紙テープ(被検知シート)
23a 下流側突出部
23b 上流側突出部
25 接着層
26a〜e センサ
39a、39b 紙継ヘッド
40a、40b ニップバー
41a、41b ナイフ
51a、51b テープ貼付装置
54a、54b 第1圧着部
55a、55b 第2圧着部
50a 段ボール原紙(第2の段ボール原紙)
50b 段ボール原紙(第1の段ボール原紙)
BL 裏ライナ紙
CC 中芯原紙
FL 表ライナ紙
DC 段ボール紙
S 切断シート
b 紫外線
c 可視光線

Claims (5)

  1. 段ボール紙の製造工程に繰り出し中の第1の段ボール原紙の終端部に待機中の第2の段ボール原紙の始端部を貼り付けて紙継ぎを行い、該紙継部を検知して該製造工程下流側で該紙継部を含む切断シートを選択的に除外するコルゲータの紙継部検出方法において、
    前記紙継部で第1及び第2の段ボール原紙間に有色の被検知シートを介在させるとともに、
    該紙継部からウェブ走行方向上流側又は下流側の少なくとも一方に被検知シートを突出させ、被検知シートのウェブ走行方向下流側の突出部端を接着剤で第1の段ボール原紙に貼り付け、
    被検知シートの上流側又は下流側突出部を製造された段ボール紙の切断工程の上流側に設けられたカラー識別センサで検知した後、
    該切断工程の下流側で該検知情報に基づいて前記紙継部を含む切断シートを選択的に除外することを特徴とするコルゲータの紙継部検出方法。
  2. 被検知シートの突出部が蛍光物質を含有するとともに、
    該突出部に紫外線を照射し、該突出部から反射した可視光線を前記カラー識別センサで検知することを特徴とする請求項1に記載のコルゲータの紙継部検出方法。
  3. 段ボール紙の製造工程に繰り出し中の第1の段ボール原紙の終端部に待機中の第2の段ボール原紙の始端部を貼り付けて紙継ぎを行い、該紙継部を検知して該製造工程下流側で該紙継部を含む切断シートを選択的に除外するコルゲータの紙継部検出方法において、
    前記紙継部で第1及び第2段ボール原紙間に蛍光物質を含有した被検知シートを介在させるとともに、
    該紙継部からウェブ走行方向上流側又は下流側の少なくとも一方に被検知シートを突出させ、被検知シートの下流側突出部端を接着剤で第1の段ボール原紙に貼り付け、
    段ボール紙の切断工程の上流側で被検知シートの該突出部に紫外線を照射し、該突出部から反射した可視光線を検知することにより該被検知シートを検知し、
    製造された段ボール紙の切断工程の下流側で該検知情報に基づいて前記紙継部を含む切断シートを選択的に除外することを特徴とするコルゲータの紙継部検出方法。
  4. 段ボール紙の製造工程に繰り出し中の第1の段ボール原紙の終端部と待機中の第2の段ボール原紙の始端部とを接着剤を介し圧着する圧着部、及び該圧着部の直上流側で第1の段ボール原紙を切断する切断刃を備えてなる紙継装置と、
    段ボール原紙の紙継部を検知するセンサと、該センサの検知情報に基づいて段ボール紙の製造工程下流側で該紙継部を含む切断シートを選択的に除外する不良除去装置とを備えたコルゲータの紙継部検出装置において、
    前記圧着部に付着された第2の段ボール原紙の始端部に接着剤を介して有色の被検知シートを紙継部からウェブ走行方向下流側又は上流側の少なくとも一方に突出するように貼り付ける手段と、
    該圧着部のウェブ走行方向下流側に設けられ、被検知シートのウェブ走行方向下流側の突出部端を第1の段ボール原紙に圧着する第2の圧着部と、
    製造された段ボール紙の切断装置の上流側に設けられ該被検知シートを検知するカラー識別センサと、を備え、
    紙継ぎ時に紙継部から上流側又は下流側の少なくとも一方に被検知シートを突出させるとともに、下流側の突出部端を第1の段ボール原紙に接着し、被検知シートの上流側又は下流側突出部を該カラー識別センサで検知することを特徴とするコルゲータの紙継部検出装置。
  5. 段ボール紙の製造工程に繰り出し中の第1の段ボール原紙の終端部と待機中の第2の段ボール原紙の始端部とを接着剤を介し圧着する圧着部、及び該圧着部の直上流側で第1の段ボール原紙を切断する切断刃を備えてなる紙継装置と、
    段ボール原紙の紙継部を検知するセンサと、該センサの検知情報に基づいて段ボール紙の製造工程下流側で該紙継部を含む切断シートを選択的に除外する不良除去装置とを備えたコルゲータの紙継部検出装置において、
    前記圧着部に付着された第2の段ボール原紙の始端部に接着剤を介して蛍光物質を含有した被検知シートを紙継部からウェブ走行方向下流側又は上流側の少なくとも一方に突出するように貼り付ける手段と、
    該圧着部の下流側に設けられ、被検知シートの下流側突出部端を第1の段ボール原紙に圧着する第2の圧着部と、
    製造された段ボール紙の切断装置のウェブ走行方向上流側で段ボール原紙に紫外線を照射し、被検知シートから反射した可視光線を検知することにより該被検知シートを検知するセンサと、を備え、
    紙継ぎ時に紙継部から上流側又は下流側の少なくとも一方に被検知シートを突出させるとともに、下流側の突出部端を第1の段ボール原紙に接着し、被検知シートの上流側又は下流側突出部を該センサで検知することを特徴とするコルゲータの紙継部検出装置。
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WO2021070945A1 (ja) * 2019-10-11 2021-04-15 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材,搬送物,ダンボール箱
JP2021062947A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材

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