JPH0287934A - 低圧配電引込線異相切替開閉器及びそれを用いた無停電電源切替方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低圧配電線の引込線の電源切替の装置及び方
法に関する。

〔従来の技術〕

市街地における建築物は高層化され、−旦災害が発生す
ると、架空配電線路が設置されている場合には、救助活
動や消火活動に支障を来す。このような観点と、道路空
間の有効利用及び環境調和上から、配電線路の地中化が
実施されている。

このため、需要者への電力供給用の引込線も、架空電源
から地中電源へ切り替える必要がある。

従来にふいては、第１電源（・架空配電）から第２電＃
ｌ（地中配電）に引込線を切り替えるとき、第１、第２
電源相互の検相、欠相、相回転を確認し、両電源を一旦
停電してから第１電源を切断し、第２電源を負荷に接続
してから電源を活かしていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

このように従来においては、切替作業には停電を伴うの
で、深夜にしかも短時間に行わなければならなかった。

しかし、深夜停電でも事前に停電の期日や期間を告知し
たり需要家の了解を求めなければならず手間を要する。

また、この停電の間、電気時計が停止し、家電品のメモ
リー内容が消える等の問題がある。

一方、深夜作業は騒音を嫌われ、また労務上危険な作業
となり、充分な照明設備も必要である。

その上、深夜手当等労務費が増大する。

このような実情を考慮すると、無瞬断（厳密な意味では
、電気機器の動作に影響を与えない程度の瞬断を含む）
で切替作業を実施できることになれば、非常に有効であ
る。

本発明は、これを目的として行われたものである。

〔課題を解決するための手段〕

この目的を達成するため、本発明の低圧配電弓込線異相
切替開閉器は、第１電源に接続されるバイパス用電磁開
閉器と、負荷に対して前記第１電源と第２電源とを切り
替えて接続する切替用電磁開閉器と、該切替用電磁開閉
器と負荷との間に接続される配線用遮断器と、電灯負荷
用欠相検出回路と、動力負荷周相ロ転・欠相検出回路と
を備えたことを特徴とする。

また、本発明の無停電電源切替方法は、前記低圧配電引
込線異相切替開閉器を用いるものであり、第１電源、第
２電源及び負荷と前記の低圧配電弓込線異相切替開閉器
との間をそれぞれ仮ケーブルで接続し、切替用電磁開閉
器を第１電源に接続した状態で検相、欠相及び相回転を
検出し、条件が一致した場合は前記バイパス用電磁開閉
器を投入し、次に既設架空引込線の切離し点を切断し、
その後、前記切替用電磁開閉器を第２電源に切り替える
ことを特徴とする。

〔作用〕

本発明の低圧配電引込線異相切替開閉器を用いた無停電
電源切替方法は、次の手順で行われる。

■　まず、需要者に供給されている既設の架空電源を地
中電源に切り替える場合、引込点付近の例えば地上に本
装置を設置し、地中側、架空側、負荷側−・それぞれケ
ーブルを接続し、検相、欠相相回転を検出し、条件が一
致した場合はバイパススイッチを投入し、既設架空引込
線と本装置から並列に通電させる。一致しない場合は結
線替えを行い、一致させる。

■　次に既設架空引込線の切離し点を切断し、本装置か
ら通電させる。

■　次に切替用電磁開閉器を架空から地中へ切り替える
と需要者側の負荷は地中電源から高速（０，６ヘルツ以
内）で受電することができ、電気機器の動作に何ら影響
を与えることはない。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。

第１図は本発明に係る低圧配電引込線異相切替開閉器の
内部構成を示すブロック図である。同図、において、ｌ
は第１電源接続端子、２は第２電源接続端子、３は負荷
側接続端子を示している。切替用電磁開閉器５の第１接
点はバイパス用電磁開閉器４を介して第１電源接続端子
１に接続され、第２接点は第２電源接続端子２に接続さ
れ、第３接点は配線用遮断器６を介して負荷側端子３に
接続されている。

そして、第１電源接続端子１、第２電源接続端子２及び
負荷側接続端子３には、それぞれ電灯用欠相検出回路１
１．２１．３１、電力用相回転、欠相検出回路＋２．２
２．３２が接続されている。

電源切替は、次の手順で行う。

低圧配電引込線異相切替開閉器のバイパス用電磁開閉器
４を開の状態で仮ケーブル７．８及び９を第１図のよう
に接続し、検相、欠相、相回転がそれぞれ一致したこと
を確認して、バイパス用電磁開閉器４を閉じる。一致し
ていないとバイパス用電磁開閉器４が閉じないようなイ
ンターロック回路を設けている。第１電源からの引込線
を切断すると、第１電源から本装置を経て負荷へ電力が
供給される。切替用電磁開閉器５を作動させると（ここ
でも検相等が一致していないと開閉器５が動作しない回
路を設けている。）、負荷への電力供給はＩＨｚ以内の
瞬時に第２電源からの供給に切り替わる。ＩＨ２以下の
停電であれば実用上差し支えないので、切替用電磁開閉
器５で第１電源から第２電源に切り替える。その後、第
２電源と負荷の間を本配線し、仮ケーブル１．２及び３
を取外し、工事は完了する。

第１図及び第２図は各配線を単相表示しているが、３相
４線、３相３線、単相３線、単相２線の何れの方式にも
適用できる。第３図及び第４図に３相４線式とした場合
の構成を示している。これらの図中、Ｕ、Ｖ、Ｗは３相
の各ｉ目を示し、０は中性点を示している。また、第４
図において４１１゜４Ｖ、　４１１１はそれぞれＵ、Ｖ
、’ＩＩＶ相のバイパス用電磁開閉器、５１Ｌ　５Ｖ、
　５ＷはそれぞれＵ、Ｖ、Ｗ相の開閉器、ｆ３ｕ、　６
Ｖ、　６ＷＩ；！ソレソｔｔ（Ｊ、　　Ｖ、　’ｖＶ相
０）配線用遮断器である。

この方法による切替時の電圧を実測した結果を第５図に
示す。ここでは、３相２００ｖ、６〇七の電源を、架空
側（第１電源）から地中側（第２電源）に切り替えたと
きの各相の電圧とＵ相の電流を示している。負荷は、２
ＫＷの抵抗とし、２回の測定を行った。第１回目（ａ）
と第２回目（ｂ）の波形のように、切替時に約半七程度
波形の乱れが測定されたが、一般り負（苛には全く支：
章が起−ちなか−、た。

〔発明の効果〕

以上に述べたように、本発明においては、第１の電源か
ら負荷への引込線に本装置でバイパス回路を作ってから
引込線を切離し、更に電磁開閉器で瞬時に第２の電源に
切り替えることとしている。

したがって、従来法では停電して切替作業をしなければ
ならなかったので、作業は深夜にしか行うことができな
かったが、本発明の採用により時間の制約を受けずに安
全に行うこきができる。特に、架空線供給から地中線供
給に切り替える作業に適用すると、その効果が極めて大
きい。

また、この異相切替開閉器の採用により殆ど時間的制約
を受けることなく切替作業を行うことができるので、安
全性が飛躍的に向上するとともに、深夜作業による労務
費が大幅にＵ減される。

また、本発明により、前もって需要者の了解をとる必要
もほとんどなく、しかも昼夜を問わず、計画的な作業が
でき、工期の短縮など非常に効果が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る低圧配電引込線異相切替開閉器の
外部接続方法を説明する回路図、第２図はその検出回路
を含めた内部構成の例を示すブロック図、第３図は３相
４線式の場合の低圧配電弓込線異°（目切替開閉器の主
回路結線図、第４図は３相４線式の説明用ブロック図、
第５図は本発明による電源切替時の波形の様子を示す波
形図である。 １４第１電源接続端子 ２：第２電源接続端子 ３・負荷側接続端子 ４゛バイパス用電磁開閉器 ５：切替用電磁開閉器 ６：配線用遮断器 ７〜９；仮ケーブル

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、第１電源に接続されるバイパス用電磁開閉器と、負
   荷に対して前記第１電源と第２電源とを切り替えて接続
   する切替用電磁開閉器と、該切替用電磁開閉器と負荷と
   の間に接続される配線用遮断器と、電灯負荷用欠相検出
   回路と、動力負荷用相回転・欠相検出回路とを備えたこ
   とを特徴とする低圧配電引込線異相切替開閉器。 ２、第１電源、第２電源及び負荷と請求項１の低圧配電
   引込線異相切替開閉器との間をそれぞれ仮ケーブルで接
   続し、切替用電磁開閉器を第１電源に接続した状態で検
   相、欠相及び相回転を検出し、条件が一致した場合は前
   記バイパス用電磁開閉器を投入し、次に既設架空引込線
   の切離し点を切断し、その後、前記切替用電磁開閉器を
   第２電源に切り替えることを特徴とする無停電電源切替
   方法。