JP2003004778A - 特定負荷の全電力測定方法および特定負荷の全電力測定装置 - Google Patents

特定負荷の全電力測定方法および特定負荷の全電力測定装置

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JP2003004778A JP2001191814A JP2001191814A JP2003004778A JP 2003004778 A JP2003004778 A JP 2003004778A JP 2001191814 A JP2001191814 A JP 2001191814A JP 2001191814 A JP2001191814 A JP 2001191814A JP 2003004778 A JP2003004778 A JP 2003004778A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同種類の特定負荷が複数有るときでも、一台
の電力アナライザにより特定負荷全体の全電力測定が容
易にできる、特定負荷全電力測定方法および特定負荷全
電力測定装置を提供することである。 【解決手段】 第一の親子クランプCTの親61のリン
グは、その中にR相主幹線2を、第二の親子クランプC
Tの親63のリングはその中にR相−N相間に複数配置
のコンセント負荷のN相主幹線末端部6側の配線37か
ら40を通す。第一の親子クランプCTの子62と、第
二の親子クランプCTの子64は、第一の親子クランプ
CTの子62に流れる電流と、第二の親子クランプCT
の子64に流れる電流をベクトル的に差し引く形でクラ
ンプCT81のリングの中を通っている。クランプCT
81は、電力アナライザ7のR相電流入力端子80に結
ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の同種類の特
定負荷に配電盤を介して電力が供給されている場合に、
特定負荷における全電力の測定方法および測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】工場、事務所、家庭などにおいては、さ
まざまの電気機器が設置されていて、省エネルギーを図
るために、ある特定のシステムを新しいシステムに変更
することが行なわれる。この場合に、この特定のシステ
ム変更により省エネルギー効果を評価するために特定負
荷の電力測定が必要になる。例えばある工場で照明器具
を従来の標準的な蛍光灯システムから、外光の明るさに
応じて灯りの明るさを自動的に調整するインバータ方式
調光機能の高周波ランプ(Hfランプ)に全面変更した
ときにその省エネルギー効果を評価したい場合などであ
る。このようなときは、一般に配電盤において、電力ア
ナライザを用いつつ、特定負荷の電力を測定して、シス
テム変更の前後における特定負荷の電力の変化を見れば
良い。
【0003】図4は、配電盤が、コンセント負荷(いわ
ゆる単相100V交流負荷)と、照明負荷(いわゆる単
相200V交流負荷)の2種類用の簡単な場合につい
て、従来例の特定負荷の電力測定状況を示したものであ
る。配電盤1には外部よりR相、N相、T相の電力線が
引き込まれ、配電盤内部にそれぞれR相主幹線2、N相
主幹線3、T相主幹線4の導体(銅帯とも呼ばれる)が
おおむね図4のように3列に配設され、N相は負荷と接
続しやすいように主幹線末端部6をもつ。外部から引き
込まれたR相、N相、T相の電力線との間には主幹ブレ
ーカ5が設けられる。図4の一点鎖線より上側に照明負
荷11、12、13および21、22、23がこのR相
−T相間に設置される。14、15、16および24、
25、26はそれぞれの分岐ブレーカである。図4の一
点鎖線より下側部分のR相−N相間およびT相−N相間
にコンセント負荷31、32、33および41、42、
43がここに設置され、その分岐ブレーカ34、35、
36および44、45、46が設けられる。クランプC
T51、52、53および54、55、56が、照明負
荷11、12、13および21、22、23のR相−T
相間電流路に対応して設置され、それぞれ別々の合計6
台の電力アナライザ(図示してない)の電流入力端子に
結ばれる。また電力アナライザの電圧入力端子と、R相
主幹線2、T相主幹線4が例えばワニぐちクリップなど
で接続される。
【0004】この場合の従来例の電力測定方法について
説明する。多くの場合、N相導体はB種接地電位にあ
り、これに対してR相導体、T相導体は約105Vの交
流電圧で充電されている。したがってR相−T相間電圧
は約210Vとなっており、分岐ブレーカ14等が接続
側に倒されているときは、照明負荷は約210Vの単相
交流電力が供給される。これに対してR相−N相間、T
相−N相間は約105Vであり、分岐ブレーカ34等が
接続側に倒されているときは、コンセント負荷31等に
約105Vの単相交流電力が供給される。このような配
電盤1において照明負荷全体の電力を測定するには、ク
ランプCT51から56を用いて電力アナライザによっ
て測定される。クランプCTとは、電流の流れている電
線を切断せずにその電流を測定する機器であり、一般的
に言えば電流変成器の2次巻線として動作する挟み試験
具であって、リング状鉄心の一部を開閉できるように
し、電線をリングの中に通す。鉄心にはコイルが巻いて
あり、電線に交流電流が流れるとコイルに起電力が生
じ、その値を計器で読むことで電流を知ることができる
もので、種々の市販のタイプが使用可能である。
【0005】例えば照明負荷11の場合は、R相主幹線
2から分岐ブレーカ14を経て照明負荷11に至り、分
岐ブレーカ14を経てT相主幹線4に戻る(逆向きも有
る)経路の約210V交流電流路に流れる照明負荷11
についての電流信号をクランプCT51により得ること
ができる。図示されていない電力アナライザはクランプ
CT51から電流値を得て、電圧値はR相主幹線2、T
相主幹線4から得て、これら電流値、電圧値に基づいて
照明負荷11について電力を測定できる。電力アナライ
ザは、電流値信号と電圧値信号から電力を求める機器
で、さまざまな市販機が使用できる。照明負荷11等に
対応して合計6台の電力アナライザの電力測定値を集計
することで、照明負荷全体の電力がわかり、例えば一週
間、一月など適当な期間の測定結果の集計を、照明シス
テムの変更前後で比較することで、そのシステム変更の
省電力効果を評価できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例のように、複数
の同種類の特定負荷一つ一つにクランプCTから電流値
信号を得ることで電力アナライザにより、特定負荷全体
の全電力測定を確実に行なうことができる。しかし同種
類の特定負荷が多数あるときは電力アナライザをその複
数個分用意する必要が有り、またその複数の出力データ
の時間軸を一致させて加算集計演算をする必要が有り、
測定上の作業性や経済性の課題が有った。
【0007】本発明の目的は、かかる従来の特定負荷の
全電力測定方法における課題を解決し、同種類の特定負
荷が複数有るときでも、一台の電力アナライザにより特
定負荷全体の全電力測定が容易にできる、特定負荷全電
力測定方法および特定負荷全電力測定装置を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数の同種類の特定負荷が配電盤のR相
主幹線とT相主幹線間に設置されるときに、前記特定負
荷に供給される電流と電圧を測定することで、前記特定
負荷全体の全電力を測定する特定負荷の全電力測定方法
において、前記配電盤のR相主幹線、T相主幹線の電流
値を測定して、R相主幹線電流値信号とT相主幹線電流
値信号を得る主幹線電流測定工程と、前記特定負荷以外
の他負荷に供給されるR相、T相の電流値を測定して、
R相他負荷電流値信号とT相他負荷電流値信号を得る他
負荷電流値測定工程と、R相主幹線電流値信号とR相他
負荷電流値信号をベクトル的に差し引いて、一個のR相
特定負荷全電流値信号を、またT相主幹線電流値信号と
T相他負荷電流値信号をベクトル的に差し引いて一個の
T相特定負荷全電流値信号を得る特定負荷電流測定工程
とを有し、得られた前記一個のR相特定負荷全電流値信
号と前記一個のT相特定負荷全電流値信号から前記特定
負荷の全電力を求めることを特徴とする。
【0009】また本発明に係る特定負荷の全電力測定方
法においては、前記他負荷電流測定工程が、前記他負荷
が、R相とN相の間またはT相とN相の間の負荷の場合
には、R相主幹線から前記他負荷を経由してN相主幹線
に接続されるそのN相主幹線側の電流値、T相主幹線か
ら前記他負荷を経由してN相主幹線に接続されるそのN
相主幹線側の電流値を測定して、R相他負荷電流値信号
とT相他負荷電流値信号を得る他負荷電流測定工程であ
ることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、複数の同種類の特定負荷
が配電盤のR相主幹線とT相主幹線間に設置されるとき
に、前記特定負荷に供給される電流と電圧を測定するこ
とで、前記特定負荷全体の全電力を測定する特定負荷の
全電力測定装置において、前記配電盤のR相主幹線、T
相主幹線の電流値を測定して、R相主幹線電流値信号と
T相主幹線電流値信号を得る主幹線電流測定手段と、前
記特定負荷以外の他負荷に供給されるR相、T相の電流
値を測定して、R相他負荷電流値信号とT相他負荷電流
値信号を得る他負荷電流値測定手段と、R相主幹線電流
値信号とR相他負荷電流値信号をベクトル的に差し引い
て、一個のR相特定負荷全電流値信号を、またT相主幹
線電流値信号とT相他負荷電流値信号をベクトル的に差
し引いて一個のT相特定負荷全電流値信号を得る特定負
荷電流測定手段とを有し、得られた前記一個のR相特定
負荷全電流値信号と前記一個のT相特定負荷全電流値信
号から前記特定負荷の全電力を求めることを特徴とす
る。
【0011】また、本発明に係る特定負荷の全電力測定
装置において、前記他負荷電流測定手段が、前記他負荷
が、R相とN相の間またはT相とN相の間の負荷の場合
には、R相主幹線から前記他負荷を経由してN相主幹線
に接続されるそのN相主幹線側の電流値、T相主幹線か
ら前記他負荷を経由してN相主幹線に接続されるそのN
相主幹線側の電流値を測定して、R相他負荷電流値信号
とT相他負荷電流値信号を得る他負荷電流測定手段であ
ることを特徴とする。
【0012】本発明に係る特定負荷の全電力測定におい
ては、配電盤のR相主幹線、T相主幹線の電流値を測定
し、前記特定負荷以外の他負荷に供給されるR相、T相
の電流値を測定し、R相主幹線電流値信号とR相他負荷
電流値信号をベクトル的に差し引いて、一個のR相特定
負荷全電流値信号を、またT相主幹線電流値信号とT相
他負荷電流値信号をベクトル的に差し引いて一個のT相
特定負荷全電流値信号を得るものとしたので、同種類の
特定負荷が複数有るときでも、一台の電力アナライザに
より特定負荷全体の全電力測定が容易にできる。
【0013】また、本発明に係る特定負荷の全電力測定
においては、特定負荷以外の他負荷が、R相とN相の間
またはT相とN相の間の負荷の場合には、R相主幹線か
ら前記他負荷を経由してN相主幹線に接続されるそのN
相主幹線側の電流値、T相主幹線から前記他負荷を経由
してN相主幹線に接続されるそのN相主幹線側の電流値
を測定するので、同種類の特定負荷が複数有るときで
も、一台の電力アナライザにより特定負荷全体の全電力
測定がさらに容易にできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて、本発明の実施
の形態について詳細に説明する。図1は、従来例と比較
するため、配電盤が、コンセント負荷(いわゆる単相1
00V交流負荷)と、照明負荷(いわゆる単相200V
交流負荷)の2種類用である場合について、本発明の実
施の形態における特定負荷の電力測定状況を示したもの
であり、図4と同様の構成要素については同一の符号を
付し、説明を省略する。
【0015】本発明の実施の形態においては、クランプ
CTは、従来例で説明した通常のタイプのクランプCT
に加えて、さらに親子タイプとなっているクランプC
T、すなわち開閉できるリング状鉄心(親)と、この親
のリング状鉄心の中に通した電線を流れる電流を検出し
て、その検出値の例えば十分の一の電流を流す別の閉じ
たリング(子)を有しているものを用いる。本発明に用
いる各親子クランプCTの子に流れる電流の低減比(例
えば十分の一)は同一値に校正される。この親子タイプ
のクランプCTは、例えばアダプタ付きクランプCTの
一種としてさまざまのタイプで市販されるものが利用で
きる。
【0016】図1において、第一の親子クランプCTの
親61のリングは、その中にR相主幹線2を、第二の親
子クランプCTの親63のリングはその中に、R相−N
相間に複数配置のコンセント負荷のN相主幹線末端部6
側の配線37から40を通している。同様にT相側にお
いても第三の親子クランプCTの親71のリングは、そ
の中にT相主幹線を、第四の親子クランプCTの親73
のリングはその中に、T相−N相間に複数配置のコンセ
ント負荷のN相主幹線末端部6側の配線47から50を
通している。図1で第一の親子クランプCTの親61
は、配電盤1外部のR相電力が引き込まれたところで測
定するように示されているが、R相主幹線2の全電流が
測定できる個所であれば他の個所でも良い。
【0017】第一の親子クランプCTの子62と、第二
の親子クランプCTの子64は、さらに別のクランプC
T81のリングの中を通っている。クランプCT81
は、図4で述べた従来のクランプCT51等と同様な標
準的な通常のタイプである。この場合に、第一の親子ク
ランプCTの子62に流れる電流と、第二の親子クラン
プCTの子64に流れる電流をベクトル的に差し引く形
でクランプCT81のリングの中を通っている。たとえ
ば、第一の親子クランプCTの親61のリングはその中
にR相主幹線2を、第二の親子クランプCTの親63の
リングはその中にR相−N相間に複数配置のコンセント
負荷のN相主幹線末端部6側の配線37から40を通し
ているので、これら親子クランプCTの親61と63の
リングの中を流れる電流はベクトル的に同方向である。
そこで、紙面に親子クランプCTの子62、64を置い
たとき、親子クランプCTの子62に流れる電流の方向
が紙面の上から見て時計方向のときには、第二の親子ク
ランプCTの子64に流れる電流の方向が紙面の上から
見て反時計方向になるように親子クランプCTの子6
2、64を置き、その配置状態のままで、標準的なクラ
ンプCT81のリングの中に第一の親子クランプCTの
子62と、第二の親子クランプCTの子64を通す。ク
ランプCT91における第三の親子クランプCTの子7
2、第四の親子クランプCTの子74との関係も同様で
ある。
【0018】クランプCT81は、電力アナライザ7の
R相電流入力端子80に結ばれ、クランプCT91も同
様に電力アナライザ7のT相電流入力端子90に結ばれ
る。電力アナライザ7の複数の電圧入力端子100は、
R相主幹線2、N相主幹線3、T相主幹線4と結ばれ
る。電力アナライザ7は、表示部8と例えばキーボード
等の設定入力部9を備えている。
【0019】かかる図1における特定負荷の電力測定に
ついて説明する。主幹ブレーカ5、分岐ブレーカ14等
はすべて接続側に倒されているとする。第一の親子クラ
ンプCTの子62のリングには、R相主幹線2を流れる
全電流の例えば十分の一の電流が流れる。ここでR相主
幹線2を流れる全電流は、R相主幹線2から照明負荷1
1、12、13を経てT相主幹線4に流れる成分と、R
相主幹線2からコンセント負荷31、32、33を経て
N相主幹線末端部6に流れる成分が有る。後者は、第二
の親子クランプCTの親63で検出され、その子64の
リングに、第一の親子クランプCTの子62のリングに
流れる電流の低減比と同じ低減比、例えば十分の一の電
流が流れる。
【0020】また、第一の親子クランプCTの子62に
流れる電流と、第二の親子クランプCTの子64に流れ
る電流をベクトル的に差し引くように標準的なクランプ
CT81のリングの中に第一の親子クランプCTの子6
2のリングと第二の親子クランプCTの子64のリング
が配置されているので、クランプCT81は、R相主幹
線2を流れる電流より、照明負荷以外の負荷であるコン
セント負荷にR相からN相に流れる電流を差し引いた電
流の例えば十分の一の電流を検出する。クランプCT9
1も同様にT相主幹線を流れる電流より、照明負荷以外
の負荷であるコンセント負荷にT相からN相に流れる電
流を差し引いた電流の例えば十分の一の電流を検出す
る。
【0021】ここでR相主幹線2を流れる全電流を考え
ると、R相主幹線2から照明負荷11、12、13を流
れてT相主幹線4へ戻る成分と、R相主幹線2からコン
セント負荷31、32、33を流れてN相主幹線末端部
6へ戻る成分からなるので、クランプCT81の検出す
る電流は、照明負荷11、12、13を流れる全電流の
例えば十分の一である。同様にクランプCT91の検出
する電流は、照明負荷21、22、23を流れる全電流
の例えば十分の一である。これらの電流信号を一台の電
力アナライザ7のR相電流入力端子80、T相電流入力
端子90に入力し、電圧入力端子100にR相、T相、
N相電圧信号を入力し、設定入力部9から、相線方式
(今の場合単相三線方式)、親子クランプCTの電流低
減比(例えば十分の一)、カレンダー(年月日時分)の
設定条件を入力すると、電力アナライザ7は、電流、電
圧、電力、力率等のデータを計算して、表示部8に表示
する。
【0022】このように本発明の実施の形態において
は、同種類の特定負荷が複数有るときでも、一個のR相
特定負荷全電流値信号、一個のT相特定負荷全電流値信
号を得ることができるので、一台の電力アナライザによ
り特定負荷全体の全電力測定が容易にできる。このこと
は、特定のシステム変更により省エネルギー効果を評価
するために特定負荷の電力測定が必要な場合でも、配電
盤において、一台の電力アナライザのみを所定の期間接
続することで、特定システムの負荷の全電力が測定でき
るので、システム変更の前後における特定負荷の電力の
変化を見ることで、省エネルギー効果の評価が容易にで
きる。
【0023】図2は、本発明に係る特定負荷の全電力測
定方法を用いて、特定負荷全電力の一日の各時刻におけ
る変化を表した、いわゆる日負荷曲線と呼ばれる一例で
ある。この例では、照明器具を従来の標準的な蛍光灯シ
ステムから、外光の明るさに応じて灯りの明るさを自動
的に調整するインバータ方式調光機能の高周波ランプ
(Hfランプ)に全面変更したときの、照明負荷の全電
力を縦軸に、横軸に一日の時刻をとってある。ここで、
標準的な蛍光灯システムの場合がi−j−k−lで示す
特性線101で、調光機能の高周波ランプ(Hfラン
プ)に変更したときの雨天の日の場合がa−f−g−h
−eの特性線102、晴天の日のときの場合がa−b−
c−d−eの特性線103である。この特性線の差、す
なわち照明システム変更前後における特性線101と1
02の差、あるいは特性線101と103の差の面積か
ら電力削減値(kwh)が、またこれらの差分面積と従
来システムの場合の面積との比から電力削減率が求めら
れ、これらは省エネルギー効果の評価値に利用できる。
【0024】図3は、本発明に係る特定負荷の全電力測
定方法を用いて、十日間にわたって電力削減率を追跡し
た結果を示す。たとえば天候との関係で電力削減率が変
動することがわかり、この事例では電力削減率が晴天日
で約47%、雨天日で約42%であることが、本発明を
実施することで容易に求めることができた。
【0025】本発明の実施の形態では、特定負荷を照明
負荷、特定負荷以外の負荷をR相とN相、T相とN相間
のコンセント負荷とし、また負荷の数もそれぞれ3個ず
つに対称に配置したが、これらの数量はもとより、負荷
の種類に制限されない。
【0026】また例えば、工場や事務所等において、既
設の配電盤の導体部(主幹線)から増設導体部を分岐し
て、新たな配電盤を設け、その新配電盤からたとえばO
A機器を接続したり(OA配電盤)、温水便座、ジェッ
トタオルの設備を接続したり(サニタリー配電盤)する
ことが行われる。この場合においては、説明の簡単のた
めにコンセント負荷はないものとすると、原配電盤のR
相主幹線に親子クランプCTの親61、T相主幹線に親
子クランプCTの親71を接続し、次に新配電盤のR相
主幹線、T相主幹線にそれぞれ別の親子クランプCTの
親を接続する。そして原配電盤のR相主幹線に接続した
親子クランプCTの子62に流れる電流と、新配電盤の
R相主幹線に接続した親子クランプCTの子に流れる電
流を、ベクトル的に差し引く形で通常のクランプCT8
1のリングの中にこれらの親子クランプCTの子を通
す。このことで、本発明の実施の形態と同様に、クラン
プCT81において一個のR相特定負荷全電流値信号を
得ることができる。T相側についても同様である。この
ように、配電盤を分岐して、新配電盤に他負荷を設けた
ときでも本発明は実施できる。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る特定負荷の全電力測定にお
いては、配電盤のR相主幹線、T相主幹線の電流値を測
定し、前記特定負荷以外の他負荷に供給されるR相、T
相の電流値を測定し、R相主幹線電流値信号とR相他負
荷電流値信号をベクトル的に差し引いて、一個のR相特
定負荷全電流値信号を、またT相主幹線電流値信号とT
相他負荷電流値信号をベクトル的に差し引いて一個のT
相特定負荷全電流値信号を得るものとしたので、同種類
の特定負荷が複数有るときでも、一台の電力アナライザ
により特定負荷全体の全電力の測定が容易にできた。
【0028】また、本発明に係る特定負荷の全電力測定
においては、特定負荷以外の他負荷が、R相とN相の間
またはT相とN相の間の負荷の場合には、R相主幹線か
ら前記他負荷を経由してN相主幹線に接続されるそのN
相主幹線側の電流値、T相主幹線から前記他負荷を経由
してN相主幹線に接続されるそのN相主幹線側の電流値
を測定するので、同種類の特定負荷が複数有るときで
も、一台の電力アナライザにより特定負荷全体の全電力
の測定がさらに容易にできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における配電盤における
特定負荷の電力測定状況を示す図である。
【図2】 本発明に係る特定負荷全電力測定方法を用い
て、特定負荷全電力の日負荷曲線を求める例を示す図で
ある。
【図3】 本発明に係る特定負荷全電力測定方法によ
り、特定負荷のシステム変更後の電力削減率を十日間に
わたり追跡した結果を示す図である。
【図4】 従来例の配電盤における特定負荷の電力測定
状況を示す図である。
【符号の説明】
1 配電盤、2 R相主幹線、3 N相主幹線、4 T
相主幹線、5 主幹ブレーカ、6 N相主幹線末端部、
7 電力アナライザ、8 表示部、9 設定入力部、1
1,12,13,21,22,23 照明負荷、14,
15,16,24,25,26,34,35,36,4
4,45,46 分岐ブレーカ、31,32,33,4
1,42,43 コンセント負荷、37,38,39,
40,47,48,49,50 コンセント負荷の配
線、51,52,53,54,55,56,81,91
クランプCT、61,63,71,73 親子クラン
プCTの親、62,64,72,74 親子クランプC
Tの子、80 R相電流入力端子、90 T相電流入力
端子、100 電圧入力端子、101 標準的な蛍光灯
システムの場合の特性線、102 調光機能の高周波ラ
ンプ(Hfランプ)システムの雨天の日の場合の特性
線、103 調光機能の高周波ランプ(Hfランプ)シ
ステムの晴天の日の場合の特性線。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の同種類の特定負荷が配電盤のR相
    主幹線とT相主幹線間に設置されるときに、前記特定負
    荷に供給される電流と電圧を測定することで、前記特定
    負荷全体の全電力を測定する特定負荷の全電力測定方法
    であって、前記配電盤のR相主幹線、T相主幹線の電流
    値を測定して、R相主幹線電流値信号とT相主幹線電流
    値信号を得る主幹線電流測定工程と、前記特定負荷以外
    の他負荷に供給されるR相、T相の電流値を測定して、
    R相他負荷電流値信号とT相他負荷電流値信号を得る他
    負荷電流値測定工程と、R相主幹線電流値信号とR相他
    負荷電流値信号をベクトル的に差し引いて、一個のR相
    特定負荷全電流値信号を、またT相主幹線電流値信号と
    T相他負荷電流値信号をベクトル的に差し引いて一個の
    T相特定負荷全電流値信号を得る特定負荷電流測定工程
    とを有し、得られた前記一個のR相特定負荷全電流値信
    号と前記一個のT相特定負荷全電流値信号から前記特定
    負荷の全電力を求めることを特徴とする特定負荷全電力
    測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の特定負荷の全電力測定
    方法において、前記他負荷電流測定工程が、前記他負荷
    が、R相とN相の間またはT相とN相の間の負荷の場合
    には、R相主幹線から前記他負荷を経由してN相主幹線
    に接続されるそのN相主幹線側の電流値、T相主幹線か
    ら前記他負荷を経由してN相主幹線に接続されるそのN
    相主幹線側の電流値を測定して、R相他負荷電流値信号
    とT相他負荷電流値信号を得る他負荷電流測定工程であ
    ることを特徴とする特定負荷の全電力測定方法。
  3. 【請求項3】 複数の同種類の特定負荷が配電盤のR相
    主幹線とT相主幹線間に設置されるときに、前記特定負
    荷に供給される電流と電圧を測定することで、前記特定
    負荷全体の全電力を測定する特定負荷の全電力測定装置
    であって、前記配電盤のR相主幹線、T相主幹線の電流
    値を測定して、R相主幹線電流値信号とT相主幹線電流
    値信号を得る主幹線電流測定手段と、前記特定負荷以外
    の他負荷に供給されるR相、T相の電流値を測定して、
    R相他負荷電流値信号とT相他負荷電流値信号を得る他
    負荷電流値測定手段と、R相主幹線電流値信号とR相他
    負荷電流値信号をベクトル的に差し引いて、一個のR相
    特定負荷全電流値信号を、またT相主幹線電流値信号と
    T相他負荷電流値信号をベクトル的に差し引いて一個の
    T相特定負荷全電流値信号を得る特定負荷電流測定手段
    とを有し、得られた前記一個のR相特定負荷全電流値信
    号と前記一個のT相特定負荷全電流値信号から前記特定
    負荷の全電力を求めることを特徴とする特定負荷全電力
    測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の特定負荷の全電力測定
    装置において、前記他負荷電流測定手段が、前記他負荷
    が、R相とN相の間またはT相とN相の間の負荷の場合
    には、R相主幹線から前記他負荷を経由してN相主幹線
    に接続されるそのN相主幹線側の電流値、T相主幹線か
    ら前記他負荷を経由してN相主幹線に接続されるそのN
    相主幹線側の電流値を測定して、R相他負荷電流値信号
    とT相他負荷電流値信号を得る他負荷電流測定手段であ
    ることを特徴とする特定負荷の全電力測定装置。
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