JPH02871A - 感光感圧記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、感光性のマイクロカプセルを用いた感光感圧
記録媒体に関し、更に詳しくは、光により画像記録がで
きる記録媒体に関するものである。

［従来技術］ 従来、感光感圧記録媒体は、特開昭５８−１７４３２号
公報、特開昭５８−８８７３９号公報、特開昭６２−１
４３０４４号公報等に示されているように、光硬化性樹
脂、重合開始剤、染料前駆体を主内包物とするマイクロ
カプセルが、平坦なプラスティックシー１−（例えば、
ポリエチレンテレフタレートフィルム）に担持されたも
のである。

この感光感圧記録媒体の使用方法としては、光学情報に
応じてプラスティックシートに担持されたマイクロカプ
セルを露光した後、その感光感圧記録ａ体を染料前駆体
と反応して呈色する顕色物質が塗布されているシート（
以下顕色シートと記す）と重ね合わせて加圧することに
より、圧力定着を行う、すると、露光されなかったマイ
クロカプセルが破壊され、その内包物が顕色シート上の
顕色物質と反応し、顕色シート上に画像が形成される。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来の感光感圧記録媒体は、光学情報に
応じてマイクロカプセルが露光された後に顕色シートと
重ね合わせて圧力定着を行うと、機械的強度の低いマイ
クロカプセルの内包物のみが顕色シートに付着するだけ
でなく、マイクロカプセルの層までもが顕色シートに付
着してしまう場合がある。この傾向は圧力定着時の外気
が高温多湿であると大きくなる。これは、プラスティッ
クフィルム上にマイクロカプセルと共に塗布される樹脂
バインダの接着力が、外気が高温多湿になると低下する
からである。また、高温多湿時においても接着力が低下
しない樹脂バインダは総じて強固であるので、このよう
な樹脂バインダを感光感圧記録媒体に用いると未露光の
マイクロカプセルを破壊させるときに不都合が生じる。

マイクロカプセルの層が付着した顕色シートはその表面
状態が乱されて、美しく綺麗な画像出力を得ることがで
きず、そのような画像は商品価値が低い。

本発明は、上記した問題点を解消するためになされたも
のであり、高温多湿時においても圧力定着時にマイクロ
カプセルの層が顕色シートに付着しない感光感圧記録媒
体を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ かかる目的を達成するために、本発明の感光感圧記録媒
体は、易接着加工が施された基シート上に、マイクロカ
プセルを担持している。

［作用コ 上記の構成を有する本発明によれば、基シートか易接着
加工されているため、高温多湿の状況においても顕色シ
ートにマイクロカプセルの層が付着しない。

［実施例コ 以上説明した本発明の構成及び作用を一層明らかにする
ために、実施例を図面を参照して説明する。

図面に本発明の一実施例に係る感光感圧記録媒体１の断
面拡大図を示す０図示するように、基シートに対応する
フィルム２は直径１０μｍ乃至３０μｍ程度の粒子によ
るサンドブラスト加工か施され、その表面に微細な凹凸
が形成されている。

このフィルム２は、そのサンドブラスト加工か施された
面に光硬化性のマイクロカプセル３と樹脂バインダ４と
の混合物の層５を担持している。このフィルム２として
は、プラスティックフィルム（ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート等）、ゼラチンフィルム等を用い
ることができる。

前記マイクロカプセル３は、染料前駆体、光硬化性樹脂
、重合開始剤等を内包する。この染料前駆体としては、
その部分骨格中にラクトン、ラクタム、スルトン、スピ
ロピラン、エステルまたはアミド構造を有する化合物、
例えば、トリアリールメタン化合物、ビイスフェニルメ
タン化合物、キサンチン化合物、フルオラン化合物、チ
アジン加工物、スピロピラン化合物及びこれに頷する加
工物の単体、または組み合せが用いられる。光硬化性樹
脂としては、エチレングリコールジメタクリレート、ト
リエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート（’Ｉ”ＭＰＴＡ）、ｌ−
リメチロールグロパントリメタクリレート、ペンタエリ
スリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールト
リメタクリレート等のような多価アルコールのエチレン
性不飽和酸エステルが挙げられる。重合開始剤としては
、ベンゾフェノン、ミヘラスゲトン、ベンゾイルメチル
エーテル、イソプロピルキサントン、イソプロピルチオ
キサン１〜ン等のジアリールケトン誘導体、ベンゾイル
アルキルエーテル、ゲトクマリン化合物等が用いられる
。コアセルベーション法、界面重合法等の公知の技術に
て、尿素−ホルムアルデヒド重合体、メラミン−ホルム
アルデヒド重合体、メチロールメラミン−ホルムアルデ
ヒド重合体等を壁膜３ｂとして、内部に前述した染料前
駆体、光硬化性樹脂、重合開始剤等の内包物３ａを収納
した形でマイクロカプセル３が製造される。

前記マイクロカプセル３は、充填剤、粘度調整剤等が添
加された樹脂バインダ４に混入され、前記サンドブラス
ト加工されたフィルム２上に塗布ローラ、スプレ、ドク
タナイフ、バーコータ等により塗布されて感光感圧記録
媒体１となる。尚、樹脂バインダ４としては、ポリビニ
ルアルコール、アクリル系バインダ、＃酸ビニル系バイ
ンダ等を用いることができる。

従って、サンドブラスト加工されたフィルムに樹脂バイ
ンダにてマイクロカプセルが担持されているので、接着
面積が広く、サンドブラスト加工され凹凸のできたフィ
ルムの凹部にマイクロカプセルを含む樹脂バインダがく
い込んだ状態となり、同じ樹脂バインダを用いて易接着
加工が施されていないフィルムにマイクロカプセルを担
持している従来の感光感圧記録媒体よりもマイクロカプ
セルのフィルム２への接着強度が大きい、従って、この
感光感圧記録媒体を露光した後、圧力定着を行った場合
においても、マイクロカプセル及び樹脂バインダの層が
顕色シートに付着することはない。

上記実施例では、サンドブラスト加工を施したフィルム
について記載したが、エンボス加工、コロナ放電処理、
プラズマ処理、オゾン処理によりフィルムの表面に微細
な凹凸を設Ｃ−ｔたちのでも同様の結果が得られる。

次に、本発明の易接着加工を化学的処理により施した例
を説明する。

フィルム２としては、前述したプラスティックフィルム
（ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネイト、
ポリイミド、フッソ系等）の曲に、金属箔等が利用でき
る。

以下、前記フィルム２の化学的処理についての実施例を
記載する。

■　ガスバーナーの炎をフィルム２に噴出してその表面
を直接加熱し、溶剤で手早く拭いた（特にポリエチレン
に有効）。

■　重クロム酸カリウム７５部、硫酸１５００部、水１
２０部の６０°Ｃの混合溶液にフィルム２を１０分間浸
漬し、その後十分水洗いした（特にポリエチレンに有効
）。

■　重クロム酸ナトリウム５部、硫酸１００部、水８部
の６０℃の混合溶液にフィルム２を９０秒間浸漬し、十
分湯洗し、室温で乾燥させたく特にポリプロピレンに有
効）。

■　カセイソーダ２０部、水８０部の８０℃の溶液にフ
ィルム２を１０分間浸漬し、湯洗後温風乾燥させた（特
にポリエステルに有効）。

■　カセイソーダ５部、水９５部の７５℃の溶液にフィ
ルム２を１分間浸漬し、冷水で十分に洗浄、その後温風
乾燥させた（特にポリイミドに有効）。

■　２８％のアンモニア水１００部にナトリウム３０部
を分散させた溶液にフィルム２を１時間浸漬させた（フ
ッソ系プラスティックに有効）。

■　１００℃の：ａ硫酸に２秒間浸漬させた（ポリスチ
レンに有効）。

■　無水クロム酸５３部、水１０００部の６５℃の溶液
にフィルム２を３分間浸漬し、水洗い後室温で乾燥させ
た（金属箔、特にステンレススチールに有効）。

■　垂クロム酸ナトリウム１１８部、ＩＩｌ［！４１２
部、水１０００部の６０℃の混合溶液にフィルム２を２
０分間浸漬し、十分湯洗し、室温で乾燥させた（特にア
ルミニウム、その合金に有効）。

■　重クロム酸カリウム５９部、Ｆａ酸１１８部、水１
０００部の混合溶液に室温でフィルム２を３分間浸漬し
、水洗い後室温で乾燥させた（特に銅、黄銅、その合金
に有効）。

ｏ　　トリクロロエチレン、ペンタクロロエタン、ジク
ロロペンタンなどの塩素系、トルエン、キシレン、酢酸
エチル、酢酸メチル、メチルエチルゲトン等の溶剤に浸
漬させた。

これらの化学的処理により、前記フィルム２の表面が浸
蝕されて微細な凹凸が生じる。この表面粗さは、２乃至
１０μｍ程度となり、前述したサンドブラスト加工で生
じた凹凸よりも更に細かくなっている。従って、本フィ
ルム２を用いた感光感圧記録媒体を、前記染料前駆体と
反応し呈色する顕色物質が表面に塗布されてなる顕色シ
ートと重ね合せ、双方を加圧する圧力定着において、各
マイクロカプセルに均等に圧力か加わるため、効率良く
現像されるといった効果もある。

前述のような各易接着加工が施されたプラスティックの
フィルム２の加工面に、第２図に示すように、プライマ
による中間ＮＩ６を担持させることにより、更に易接着
加工としての効果を高めることかできる。プライマによ
る中間層６の材料としては、アクリル系材料、メラミン
系材料、含ケイ素材料などが利用できる。

先ず、アクリル系材料を用いたプライマによる中間層６
の例を示す、ジエチレンまたはトリエチレングリコール
のジメタクリレート、または３〜６個の炭素数を持つア
ルカンジオールのジメタクリレートまたはこれらのジメ
タクリレ−１・の二つの混合物からなるモノマーをフィ
ルム２の表面に塗布し、乾燥と重合を同時に行わせる。

他に、ジペンタエリスリ１ヘールペンタアクリレート２
０部、テトラヒドロフルフリルアクリレート１０部、ベ
ンゾインエチルエーテル２部をイソプロピルアルコール
６０部とトルエン１０部の溶剤に溶かした塗布液を、プ
ラスティックのフィルム２の表面に塗布し、１０分間風
乾したのち空気中で２０ｃｍの位置におかれた高圧水銀
灯で１５秒間照射硬化させてプライマによる中間層６を
作る方法もある。

次にメラミン系材料を用いた例を述べる。メトキシメチ
ルメラミンと、１．４−ブタンジオールの混合物に８５
％リン酸を少量加えて１５０”Ｃに加熱し、反応させる
。これにエチルセロソルブを加えて、ポリオール縮合メ
ラミン樹脂溶液を作る（これをＡＭとする）。次に、２
−ヒドロキシエチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト及びエチルセロソルブの混合物にベンゾイルパーオキ
サイドを加え、１３０℃で６時間重合させ、水酸基含有
ビニル共重合体溶液を作る（これをＢ液とする）、Ａ液
とＢ液をエチルセロソルブに溶解させ、パラ１ヘルエン
スルホン酸を加えた溶液を作る。これをフィルム２の表
面に塗布し熱風で３時間加熱して目的の中間層を形成さ
せる。

含ケイ素材料を用いた例としては、オルカッシロキサン
からオルガノポリシロキサンを作る方法か考えられる。

以上のようにして形成したプライマによる中間層６上に
前述のようにマイクロカプセル３が混入されたバインダ
４を塗布する。一般にプライマによる中間層６とバイン
ダ４の層５は強固に接着し、剥離しない。またここでは
、易接着加工されたフィルム２上にプライマによる中間
層６を形成しているが、通常のフィルム面に形成しても
ある程度の効果は期待できる。

また、第２図に示すプライマによる中間層６に代えて、
カップリング剤を用いた表面処理による中間層６を形成
することにより同様の効果を期待できる。

カップリング剤には第３図に示すように種々な材料があ
り、フィルム２及びバインダ４の材料に応じて選択する
。シラン系のカップリング剤を例にしてその作用を第４
図の（ａ）乃至（ｃ）に示す。この例では第４図の（ａ
）に示すようにシランカップリング剤分子中の−ＯＲ’
が加水分解することによってできた−０１１とフィルム
２表面にある一〇Ｈのような官能基と脱水縮合反応を起
こして第４図の（ｂ）に示すように反応酸生物が表面に
形成される。更に、シランカップリング剤同志が反応し
て、第４図の（Ｃ）に示すように、シランカップリング
剤の強い層が表面にできる。その結果、同図からも分か
るように表面の外側はシランカップリング剤分子中の−
ＯＲの官能基で被覆されることになる。この−ＯＲなる
官能基がバインダ層４と結合し、易接着性が高くなる。

このようにシランカップリング剤で表面処理をするため
には、シランカップリング剤と反応し得る一ＯＨ，−Ｃ
ＯＯＨ，−ＣＯＮＩ（２，−ＮＩＩ２等の官能基（第４
図の例では−ＯＨ）がフィルム２表面に存在する必要が
ある。ポリオレフィンやフッ素系プラスティックをフィ
ルム２として利用した場合のようにこれらの官能基が表
面にない場合には、薬品処理やプラズマ処理等で、予め
表面に官能基を作ってからシランカップリング剤処理を
行えば良い。また、それらの官能基を有するフィルムで
あっても、同様にして官能基を活性化させた方がよい場
合もある。シランカップリング剤による処理は、フィル
ム２の表面を処理することによりバインダ４とのぬれの
性質を改良することである。シランカップリング剤分子
中の官能基ＯＲの溶解パラメータがバインダ４に用いら
れている溶剤の溶解パラメータの値に近いものを選ぶこ
とによりバインダ４によってぬれやすい表面を作ること
ができる。更に、バインダ４中の高分子成分と反応し得
るような性質を持つ−ＯＲでは、高分子と−ＯＲとの反
応で、シランカップリング剤とバインダ４、即ちフィル
ム２とバインダとの密着性を向上させる。

第３図の表に示した他のカップリング剤もシランカップ
リング剤と大体同じことがいえる。

また、表には示していないが、クロム系、有機リン酸塩
素、シルバーオキサイド系カップリング剤等による処理
でもよい。

また、グラフト化による中間層を形成してもよい、この
場合、ポリ塩化ビニルの場合、アクリルアミドを用いて
２００Ｗ中圧水銀灯で１時間グラフト化させた後に、マ
イクロカプセルを混入したバインダ４を担持させる。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明の感光感圧記録媒体は、高温
多湿時においても、マイクロカプセルの層が顕色シート
に付着することなく、美しくｓｉｔな画像出力を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明を具体化した一実施例を示す
もので、第１図は易接着加工としてフィルム表面に凹凸
を設けた例を示す図、第２図は易接着加工として中間層
を形成した例を示す図、第３図はカップリング剤の種類
の表を示す図、第４図はシラン系のカップリング剤を用
いた場合の作用を説明する図である。 図中、１は感光感圧記録媒体、２はフィルム３はマイク
ロカプセル、６は中間層である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、マイクロカプセルが基シートに担持されて成る感光
   感圧記録媒体において、 前記基シートにおけるマイクロカプセルが担持される面
   側は易接着加工されて成ることを特徴とする感光感圧記
   録媒体。 ２、前記易接着加工として、前記基シートがサンドブラ
   スト加工されて成ることを特徴とする請求項１記載の感
   光感圧記録媒体。 ３、前記易接着加工として、前記基シートがエンボス加
   工されて成ることを特徴とする請求項１記載の感光感圧
   記録媒体。 ４、前記易接着加工として前記基シートがコロナ放電処
   理又はプラズマ処理又はオゾン処理されて成ることを特
   徴とする請求項１記載の感光感圧記録媒体。 ５、前記易接着加工として前記基シートの表面を化学的
   に浸蝕させたことを特徴とする請求項１記載の感光感圧
   記録媒体。 ６、前記基シートを酸性溶液或いはアルカリ性溶液で浸
   蝕させたことを特徴とする請求項５記載の感光感圧記録
   媒体。 ７、前記基シートを有機溶剤で浸蝕させたことを特徴と
   する請求項５記載の感光感圧記録媒体。 ８、前記易接着加工として、前記基シートの表面にプラ
   イマ或いはカップリング剤或いはグラフト化による中間
   層を設けたことを特徴とする請求項１記載の感光感圧記
   録媒体。