JPH028515Y2 - - Google Patents

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JPH028515Y2
JPH028515Y2 JP14944583U JP14944583U JPH028515Y2 JP H028515 Y2 JPH028515 Y2 JP H028515Y2 JP 14944583 U JP14944583 U JP 14944583U JP 14944583 U JP14944583 U JP 14944583U JP H028515 Y2 JPH028515 Y2 JP H028515Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は計器用変圧装置に関する。
たとえば、第1図に示すように、計器用変圧器
1は、電源2との間にしや断器3を介してつなが
れている。この場合しや断器3として極間に分圧
用あるいはしや断性能向上のためのコンデンサ3
1を並列接続したものが用いられている場合、し
や断器3を開放すると、しや断器3のコンデンサ
31及び母線4等と大地との間の対地漂遊静電容
量5からなる回路と、計器用変圧器1の回路で鉄
共振を発生することがある。そして、この鉄共振
が発生すると、しや断器3を開放したにもかかわ
らず、計器用変圧器1の回路に異常電圧が発生
し、一旦鉄共振が発生すると、それは長時間継続
する。
この鉄共振には分数調波振動(1/3、1/5調波)
と、基本波振動(50又は60Hz)の2つのモードが
あり、前者の分数調波振動の場合は、その波高値
はほぼ定格運転時と同じで、計器用変圧器1に損
傷を与えるものではないが、計器用変圧器1の2
次回路に接続された継電器等に使用されている変
圧器の鉄心が飽和し、この鉄心飽和による損失増
加によつてこの種継電器等を焼損することがあ
る。又、後者の基本波振動の場合には、その波高
値が定格運転時の2〜3倍以上になることがあ
り、これが長時間継続すると前記継電器はもちろ
ん、計器用変圧器1本体にも電圧的、熱的に損傷
を与え、ときには計器用変圧器1が絶縁破壊する
ことがある。
又、第2図に示すように、電圧の異なる2系統
の送電線路4a,4bを構成するような併架式送
電線路において、上位系統(高い電圧)の送電線
路4aが活きた状態で、下位系統(低い電圧)の
送電線路4bがしや断器3の開放によつて切り離
されたような場合、計器用変圧器1には送電線路
4a−4bとの間の漂遊静電容量51と送電線路
4bと大地の間の対地漂遊静電容量52との計器
用変圧器1との間において上述した場合と同様、
鉄共振が発生することがある。なお、第2図にお
いて2a,2bはそれぞれ電源である。
上述の様な点に着目し、計器用変圧器1の2次
回路に制動抵抗等を有する抑制回路を負担として
鉄共振が発生した場合のみ接続することが本考案
者らによつて別途提案されているが、系統電圧が
154kV〜275kV程度であれば、前記制動抵抗とし
て数kVAのものを接続することにより、前記鉄
共振を抑制することができるが、系統電圧が
550kV系以上ともなると鉄共振の勢力が大きく、
10kVAあるいはそれ以上のものを接続しなけれ
ばならないが、この様な抑制回路の接続により鉄
共振が抑制された後、熱的な問題等から前述の様
な大きな抑制回路(大容量負担)を一時に開放す
ると、その時の電気的シヨツクが大きく、抑制さ
れた鉄共振が再発する恐れがある。
この考案は上述の事柄に鑑み、低域通過フイル
ターを備えた検出制御装置により鉄共振の発生を
検出し、鉄共振が発生した場合は、計器用変圧器
の端子間に、複数組の抑制回路を同時に並列接続
し、又鉄共振が抑制された後には順次一定時間差
をもつて抑制回路を開路するように開閉制御する
ことにより、前述した鉄共振の速やかな抑制及び
抑制回路の開放時の鉄共振の再発を防止するよう
にしたものである。
以下この考案の一実施例を示す第3図及び第6
図に基いて説明する。なお、第1図及び第2図と
同じ符号を附した部分は、同一又は対応する部分
を示す。6a,6b,6cは抑制回路で、抑制イ
ンピーダンス成分7とスイツチング素子8a,8
b,8cを直列接続して形成されて、前記計器用
変圧器1の2次回路にそれぞれ並列接続されてい
る。図示例では、前記抑制インピーダンス成分7
として制動抵抗を用いている。9は計器用変圧器
1の2次回路につながれ、低域通過フイルター9
1を備えた検出制御回路で、図示例では計器用変
圧器1の2次電圧が、抵抗RとコンデンサCから
なる低域通過フイルター91に入力され、後述す
るようなフイルター特性のゲインによつてその電
圧値が変換される。そして、この低域通過フイル
ター91の出力は整流回路92で直流に変換さ
れ、比較制御回路93であらかじめ設定された基
準電圧Eと比較され、この基準電圧Eを越えたと
きに前記スイツチング素子8a,8b,8cを同
時に閉路し、各抑制回路6a,6b,6cの抑制
インピーダンス成分7を計器用変圧器1の負担と
して接続する。そして、抑制インピーダンス成分
7の接続によつて鉄共振が抑制されると、前記2
次電圧が減少し、前記基準電圧E未満に低下し、
したがつてこの検出制御回路9から開放信号が前
記スイツチング素子8a,8b,8c,に一定時
差をもつて順次伝えられる。12は計器用変圧器
1の2次巻線、13は計器用変圧器1の鉄心、
u,vは計器用変圧器1の2次端子である。
前記低域通過フイルター91の入力電圧と出力
電圧との関係は、入力電圧を一定とすると、出力
電圧eは周波数に対して第5図に示す様、遮断
周波数t以上では周波数が高くなるほど出力電
圧eが低下するような特性を備えている。この場
合、第4図に示すように低域通過フイルター91
を抵抗RとコンデンサCで形成すると、その傾き
は−6db/octとなり、そのゲインはe3/e1=3、
e5/e1=5となる。前記遮断周波数tはf5〜f5/
2程度に設定すればよい。なお、同図において、 ft=遮断周波数(=1/2π・C・R)で、 そ
の時の出力電圧はet f1=基本周波数(50又は60Hz)で、その時の出
力電圧はe1 f3=1/3調波周波数(16.7又は20Hz)で、その
時の出力電圧はe3 f5=1/5調波周波数(10又は12Hz)で、その時
の出力電圧はe5 である。
したがつて、前記低域通過フイルター91の出
力電圧は、鉄共振時のf3、f5の含有率をそれぞれ
50%、30%とすると、 1/3調波:0・5×3=1・5e1 1/5調波:0・3×5=1・5e1 となる。又、前記低域通過フイルター91として
は第7図及び第8図に示す様に、リアクトルLと
抵抗R(この場合の傾きは−6db/oct)あるいは
リアクトルLとコンデンサC(この場合の傾きは
−12db/oct)とをもつて形成してもよい。
ところで、前記しや断器3に分圧用あるいはし
や断性能向上のためのコンデンサ31が付加され
るのは、超高圧系統であり、ほとんど直接々地系
と考えてよく、したがつて、1線地絡時の建全相
電圧の上昇は定格運転時の1・5倍未満で十分で
あるので、基本波振動時の基準電圧Eの設定レベ
ルを定格電圧の1・5倍程度とすれば、基本波振
動及び分数調波振動による鉄共振が1個のセンサ
すなわち、低域通過フイルター91により検出で
き、かつ1線地絡による電圧上昇には応動しない
ようにでき都合がよい。又、1線地絡に対する裕
度は動作時限をもたせるようにしてもよいのは勿
論である。
以上の構成によれば、通常計器用変圧器1には
基本周波数1の一定レベルの電圧が印加され、そ
の2次電圧も一定である。ために前記低域通過フ
イルター91の出力電圧はe1と一定である。した
がつて、このe1を整流回路92を介して整流した
直流電圧E1は、基準電圧E以下であり、比較制
御回路93は、抑制信号を発せず、スイツチング
素子8a,8b,8cは開路状態を維持するの
で、抑制インピーダンス成分7は計器用変圧器1
の負荷とはならない。
ところが、時刻T0に図示しないしや断器3の
開放により電気的シヨツクが発生し、例えば、鉄
共振による基本波振動が発生したとすると、前記
2次電圧は定格運転時の2〜3倍となり、この電
圧が低域通過フイルター91の入力電圧となるの
で、その出力電圧も比例して2e1〜3e1となり、た
めに整流回路92を介して整流した直流電圧2E
1〜3E1は基準電圧Eを越え、比較制御回路9
3はその設定値を越えることからスイツチング素
子8a,8b,8cに閉路の信号を同時に与え、
スイツチング素子8a,8b,8cは時刻T1に
同時に閉路され、計器用変圧器1の2次回路に抑
制インピーダンス成分7である制動抵抗が複数個
並列接続される、その後、これら制動抵抗の接続
により鉄共振による基本周波振動が時刻T2に抑
制されると、計器用変圧器1の回路の異常電圧は
消滅し、前記低域通過フイルター91の入力電圧
が低くなり、その後一定時間を経過してからスイ
ツチング素子8aに開路信号が与えられ、スイツ
チング素子8aが時刻T3に開路される。以下同
様に一定時間差をもつて、すなわち図示例では時
刻T4にスイツチング素子8bが、時刻T5にスイ
ツチング素子8cが順次開路され、大容量の抑制
インピーダンス成分7は順次計器用変圧器1の2
次回路から切離される。
又、鉄共振による分数調波振動(例えば、1/3
調波振動)が発生したとすると、前記計器用変圧
器1の2次回路には1/3調波成分を有する電圧が
印加され、その波高値は定格運転時と同等もしく
は若干低いが、低域通過フイルター81の出力電
圧e3は前述の説明から理解されるように、1・
5e1となり上述の鉄共振による基本調波振動と同
様に整流回路82を介して整流した直流電圧E3
(=1・5E)が比較制御回路83の基準電圧Eを
越え、前述の説明と同様スイツチング素子8a,
8b,8cを同時に閉路し、又異常電圧が消滅し
た後は前記スイツチング素子8a,8b,8cを
順次一定時間差をもつて切離するよう動作し、鉄
共振による分数調波振動を抑制し、又その再発が
防止できる。
又、制動抵抗の値としては、一概に決めること
はできないが、コンデンサ31及び対地漂遊静電
容量5等の値を考慮して決定すればよい。更に、
スイツチング素子としては、開閉制御の可能なも
のであればよく、たとえば、逆並列接続したサイ
リスタ、トライアツク、電磁接触器等を用いるこ
とができる。又、各スイツチング素子8a,8
b,8c……の時間差は通常0・1sec〜0・5sec
程度とすれば問題がないことが確認された。
以上詳述の通りこの考案によれば、きわめて簡
単な構成でもつて、計器用変圧器の鉄共振による
基本波振動及び分数調波振動の抑制及び抑制イン
ピーダンス成分の開放時の鉄共振の再発を防止で
きる効果を奏する外、低域通過フイルターによ
り、周波数の補正をしており、検出制御回路がき
わめて簡略化できる。
なお、この考案は特に極間に分圧用あるいはし
や断性能向上のためのコンデンサを並列接続した
しや断器と、他の電気機器とをガス絶縁してなる
いわゆるGISにおいて、計器用変圧器を用いる場
合に効果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ鉄共振が発生する
場合を説明する回路図、第3図はこの考案の一実
施例を示す回路図、第4図は検出制御回路の一例
を示すブロツク回路図、第5図は低域通過フイル
ターの特性図、第6図はスイツチング素子の開閉
動作を説明するためのフローチヤートである。第
7図及び第8図は低域通過フイルターのそれぞれ
異なる例を示す回路図である。 1:計器用変圧器、2,2a,2b:電源、
3:しや断器、6a,6b,6c:抑制回路、
7:抑制インピーダンス成分、8a,8b,8
c:スイツチング素子、9:検出制御回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 計器用変圧器と、スイツチング素子と抑制イン
    ピーダンス成分を直列接続した抑制回路と、低域
    通過フイルターを備え前記計器用変圧器の鉄共振
    を検出する検出制御回路とからなり、前記計器用
    変圧器の端子間に前記抑制回路を複数組並列接続
    するとともに、前記検出制御回路からの信号によ
    り前記抑制回路の各スイツチング素子を閉路する
    ときは同時に閉路し、又開路するときは順次一定
    時間差をもつて開路するように開閉制御してなる
    計器用変圧装置。
JP14944583U 1983-09-26 1983-09-26 計器用変圧装置 Granted JPS6059743U (ja)

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JP14944583U JPS6059743U (ja) 1983-09-26 1983-09-26 計器用変圧装置

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JPS6059743U JPS6059743U (ja) 1985-04-25
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