JPH0284910A

JPH0284910A - 炭素製食品加熱用具

Info

Publication number: JPH0284910A
Application number: JP23627988A
Authority: JP
Inventors: Eiichi Sotodani; 栄一外谷; Hideyasu Matsuo; 松尾　秀逸; Yasumi Sasaki; 佐々木　泰実
Original assignee: Toshiba Ceramics Co Ltd
Current assignee: Coorstek KK
Priority date: 1988-09-22
Filing date: 1988-09-22
Publication date: 1990-03-26
Anticipated expiration: 2013-07-23
Also published as: JP2780095B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産　　　の　１この発明は、炭素基材表面にフッ素樹脂を被覆した炭素
製品に関するものである。

【Ｌ良１炭素製品は、炭素粉体を結合材と混ぜて混練し、焼成、
黒鉛化することによって製造される。従来の炭素製品は
使用時に炭素粉体が飛散する等の問題があった。

一方、炭素材は基材の内部に多くの気孔を有し、気体、
液体を透過または浸透させる。

従って、炭素材表面に油、薬品等が付着すると炭素材内
部にこれらの液体が流れ込む不都合が生じる。このよう
に、従来の炭素製品は用途が限定されていた。。

以上のような炭素製品の問題点を改善するために、従来
炭素基材上に熱分解炭素被膜をコーティングする方法が
知られている。

また、炭素基材上にガラス状カーボンをコーティングす
る方法も知られている。

し　　　　　と　　るしかし、熱分解炭素被膜をコーティングする方法では、
製造設備が大型となり炭素製品を安価に製造することが
困難であった。

一方、ガラス状のカーボンをコーティングする方法では
、ガラス状カーボン膜生成の際の熱処理工程でコーテイ
ング膜にクラック等が生じてしまい、厚い膜を形成する
ことが不可能であった。

１１丸１致この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑み、炭素製品
の強度を向上させ、炭素粉体の飛散を防止し、さらに、
気体や液体を不浸透にし、耐薬品性の向上を図るもので
ある。

を　決するだめの本発明の炭素製品は、気孔率が１５％以下である等方性
炭素基材の表面の少なくとも部分にフッ素樹脂を５〜５
０００μｍの厚さで被覆したことを特徴とする。ここで
等方性炭素基材とは熱膨張係数の３軸（Ｘ、Ｙ、Ｚ）方
向の比が１．３以下の炭素基材を言う。被膜が５μｍ以
下では炭素粉体の飛散を十分に抑えることができない。

また、５０００μｍ以上ではフッ素樹脂被膜の剥離や発
泡を生じる。

フッ素樹脂の被膜は、炭素材を意図する形状に加工した
後に、その表面にフッ素樹脂原料を塗布し、３００℃〜
４００℃で加熱することにより形成する。また、必要に
応じてこのフッ素樹脂の膜厚を調整する。

被覆したフッ素樹脂を炭素基材に５μｍ以上の深さで含
浸してもよい。含浸することにより炭素基材とフッ素樹
脂被膜との接合強度を向上できる。

等方性炭素基材はを用いることにより、局部的に加熱さ
れた場合の熱衝撃を小さくおさえることができ、特にそ
の熱膨張係数の３軸方向の比較が１．３以下の場合に顕
茗となる。

さらに、フッ素樹脂と炭素材表面との接着を強化させる
意味で曲げ強さが２５ＭＰａ以上、高密度が１．６０ｇ
／ａｍ３以上であることが好ましい。

火１」」− 特殊炭素材料を３００ｘ２００ｘ１０　（ｍｍ）に加工
し、その外表面にポリテトラフルオロエチレン（商品名
テフロン）原料を塗布し、３３０℃で熱処理を行うこと
によって、ポリテトラフルオロエチレンをコーティング
した炭素製品を得た。この時、コート膜厚を変えたもの
を作った。

この結果、コート膜厚５μｍ未満では、炭素粉体の飛散
を十分に抑えることができなかった。また、炭素基材内
の全ての気孔をポリテトラフルオロエチレンによって完
全に覆いかぶすことができなかった。

これに対し、５μｍ以上では、炭素粉体の飛散を押え、
しかも炭素基材の気孔を覆うことが可能である。このポ
リテトラフルオロエチレンコートの膜厚を５０００μｍ
より厚くすると、そのコートに際して熱処理工程の問題
から、被膜の剥離及び内部に発泡を生じた。

このため、５０００μｍ以下が効果的であった。

丈１ｍと実施例１と同様にして炭素材料にポリテトラフルオロエ
チレンをコーティングした。この時、加圧処理も行い、
ポリテトラフルオロエチレンを炭、素基材に含浸した。

膜厚が１００μｍであり、テフロン含浸深さは２０μｍ
であった。

上記炭素材は、皿形をしており、この中に油を入れて加
熱したところ油が炭素基材内部に浸透することなく油を
２５０℃まで加熱することが可能であった。この際に、
炭素材料が熱伝導性に優れているために、油を均一に加
熱するこができるという効果がある。

さらに、炭素基材内部に５μｍ以上の含浸を施すことに
よって熱伝導を向上させることが可能であり、その結果
、加熱源からの熱を有効に油に伝達できる。それゆえ、
エネルギー効率を高めることができる。

支ｉ１０Ｘ　１０Ｘ６０　（ｍｍ＞の炭素基材にポリテトラ
フルオロエチレンをコーティング及び含浸し、含浸の深
さを３．５．１０μｍとかえて、曲げ強さを測定した。

結果を第１表に示す。

第１表より、ポリテトラフルオロエチレンをコーティン
グすることにより曲げ強さが向上することがわかる。ま
た含浸深さを３．５゜１０μｍと深くするに従い、曲げ
強さが大きくなることも明らかになった、。

なお、本発明は前）ホの実施例に限定されない。例えば
ホットプレート、天ぷらなべ等にも適用できる。

上述のように適用することにより、炭素材料が加熱時に
放出する遠赤外線を有効に利用することができる。この
遠赤外線は、食品を加熱する際に食品内部まで熱効率か
よく加熱することができる。このように本発明は食品を
熱処理する際に効果的であることがわかった。

但し、炭素基材は開気孔率が１５％以下のものについて
１、ポリテトラフルオロエチレンのコーティング及び含
浸の効果が特に有効であった。

また、開気孔率が９％以下のものでは、コーティング及
び含浸を施すことにより剥離等に有効な改善となる。

１飢１１本発明によれば、炭素基材の表面にフッ素樹脂を被覆す
ることにより、炭素基材からの炭素粉体の飛散を防止で
きる。また、炭素基材表面から液体や気体が流れ込むの
を阻止することができる。さらに、炭素基材の強度を高
めることができる。

フッ素樹脂を被覆するだけでなく、加圧処理を行い含浸
することにより、これらの効果をさらに強めることがで
きる。

第１表

Claims

【特許請求の範囲】

１、気孔率が１５％以下である等方性炭素基材の表面の
少なくとも一部分にフッ素樹脂を５〜５０００μｍの厚
さで被覆したことを特徴とする炭素製食品加熱用具。