JPH028292Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、長巻き状の現像済フイルムを一駒づ
つマウント枠に装着するフイルムマウント装置に
関するものである。

〔従来技術〕

一般に、リバーサルフイルム等の長尺状の現像
済フイルムは、スライド映写を能率良く行なわせ
たり、その編集の能率を向上させたり、保管や点
検を能率良く行なわせる為に一駒づつマウント枠
に装着する事が必要とされているが、従来手作業
によつて行なうか、又は簡易型のものでは手で供
給されていた。

〔考案の目的〕

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、現像
済フイルムを一駒づつマウント枠に装着する作業
を連続的に、かつ能率良く行なわせることができ
るフイルムマウント装置を提供することを目的と
している。

〔考案の構成〕

本考案は上記目的を達成するために、フイルム
マウント枠の折り曲げ手段を、フイルムマウント
枠の搬送路から退避可能に回動するレバーと、該
レバーを搬送路方向に付勢する付勢部材とで構成
し、該付勢部材は、搬送中のフイルムマウント枠
がレバーに衝突した後に主板又は副板をヒンジ部
を中心に折り曲げる方向に前記レバーを付勢し、
ヒンジ部がレバーに衝突した後にはレバーが搬送
路から退避するよう構成したことを特徴としてい
る。

〔実施例〕 以下、本考案の一実施例を図面を用いて詳細に
説明する。

先ず、本考案に係る装置に用いられるマウント
枠の詳細は第１図に示すように、マウント枠１は
角板状の主板２と副板３とがヒンジ部４で連結さ
れる様にプラスチツク等の可撓性材料で一体成形
されている。主板２には一駒に切断された現像済
フイルム（以下、フイルムという）５の長さＬと
幅Ｗに略等しい角形状の底部を有する凹部６が形
成され、この凹部６の両側部の一部には第２図に
拡大して詳しく示す様なアリ溝７が形成されてい
る。また、凹部６中央にはフイルム５の有効画面
寸法に略等しい大きさの角孔８が設けられてい
る。

一方、副板３の中央部には前記角孔８に対応す
る位置に略同一形状の角孔９が設けられている。
また、副板３の外周部には微小突起ａ〜ｅが形成
されている。

そして、フイルム５の縁部を第４図に示す如く
主板２のアリ溝７に挿入し、かつその有効画面が
角孔８に一致したときに副板３をヒンジ部４を支
点にして第１図の矢印イ方向に折り曲げ副板３の
微小突起ａ〜ｅを主板２の内側面に嵌め込むと第
３図に示す様にフイルム５が主板２と副板３に挟
み込まれてマウント枠１に装着されるのである。

次に、このようなマウントを製作する本考案に
係る装置の一実施例を第５図乃至第９図を用いて
説明する。

本考案に係るフイルムマウント装置１０は、開
いた状態で主板２の凹部６にフイルム５を挿入さ
れたマウント枠１を受板１１上に押動する押し部
材１２とマウント枠押え板１３，１４、マウント
枠送りローラ１５，１６とからなるマウント枠搬
送機構１７と、マウント枠搬送経路に設置され、
副板３の進入時には起立して副板３に当接して、
副板３をそのヒンジ部４から屈曲させ、主板進入
時には倒伏してマウント枠１を圧着送り出しをす
る圧着ローラ１８，１９とからなるマウント枠送
り出し機構２０に案内するレバー２１とで構成さ
れ、レバー２１は第７図に示す如く副板３の左右
の枠に当接するよう一対設けられ、取りつけられ
たバネ２２により起伏可能となつている。

このように構成されたフイルムマウント装置１
０の作用を説明すると、第５図に示す如くフイル
ム５を収納したマウント枠１が応動されて、副板
３がレバー２１に当接すると、レバー２１はバネ
２２の付勢力で起立しており、副板３は図におい
て上方へ湾曲し、第６図に示す如くマウント枠１
のヒンジ部４が送りローラ１６の位置よりも進行
するとヒンジ部４を支点として屈曲される。

そして、第８図に示す如くマウント枠１がさら
に搬送されて主板２がレバー２１に当接すると、
レバー２１は倒伏してマウント枠１を圧着ローラ
１８，１９間に案内し、第９図に示す如くマウン
ト枠１は圧着ローラ１８，１９に挟持されて、圧
着が確実となつて装置外で排出される。

〔考案の効果〕

本考案は上記のように、フイルムマウント枠の
折り曲げ手段を、フイルムマウント枠の搬送路か
ら退避可能に回動するレバーと、該レバーを搬送
路方向に付勢する付勢部材とで構成し、該付勢部
材は、搬送中のフイルムマウント枠がレバーに衝
突した後に主板又は副板をヒンジ部を中心に折り
曲げる方向に前記レバーを付勢し、ヒンジ部がレ
バーに衝突した後にはレバーが搬送路から退避す
るよう構成したので、簡単な構造で確実にフイル
ムを一駒づつマウント枠に能率よく装着できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例に関し、第１図乃至第４
図は本考案に用いられるマウント枠を示すもの
で、第１図はフイルム装着前のマウント枠を開い
た状態を示す斜視図、第２図は第１図の−断
面図、第３図はフイルムを装着したマウント枠を
二つ折りにした状態の斜視図、第４図は第３図の
−断面図、第５図は本考案に係るフイルムマ
ウント装置の正面図、第６図はレバーが副板を屈
曲している状態を示す説明図、第７図は斜視図、
第８図はレバーが倒伏してマウント枠を案内して
いる状態を示す説明図、第９図はマウント枠が圧
着されていく状態を示す説明図である。 １はマウント枠、２は主板、３は副板、４はヒ
ンジ部、５はフイルム、６は凹部、７はアリ溝、
８は角孔、１０はフイルムマウント装置、１１は
受板、１２は押し部材、１３，１４はマウント枠
押え板、１５，１６はマウント枠送りローラ、１
７はマウント枠搬送機構、１８，１９は圧着ロー
ラ、２０はマウント枠送り出し機構、２１はレバ
ー、２２はバネである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 主板と、副板と、主板と副板を連結するヒン
   ジ部を有するフイルムマウント枠を浮き上がら
   ないように搬送するフイルムマウント枠の搬送
   手段と、搬送中の前記フイルムマウント枠の主
   板又は副板の一方を浮き上がらせずに、前記ヒ
   ンジ部で他方を折り曲げる折り曲げ手段と、前
   記折り曲げ手段によつて折り曲げられたフイル
   ムマウント枠の主板と副板を圧着する圧着手段
   を有するフイルムマウント装置において、前記
   折り曲げ手段が、フイルムマウント枠の搬送路
   から退避可能に回動するレバーと、該レバーを
   搬送路方向に付勢する付勢部材とからなり、該
   付勢部材は、搬送中のフイルムマウント枠がレ
   バーに衝突した後に主板又は副板をヒンジ部を
   中心に折り曲げる方向に前記レバーを付勢し、
   ヒンジ部がレバーに衝突した後にはレバーが搬
   送路から退避するよう構成されたことを特徴と
   するフイルムマウント装置。 ２ フイルムマウント枠送りローラによつてフイ
   ルムマウント枠の浮き上がりを防止したことを
   特徴する実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   フイルムマウント装置。