JPH0282303A - 振動抑制駆動装置 - Google Patents

振動抑制駆動装置

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JPH0282303A
JPH0282303A JP23612688A JP23612688A JPH0282303A JP H0282303 A JPH0282303 A JP H0282303A JP 23612688 A JP23612688 A JP 23612688A JP 23612688 A JP23612688 A JP 23612688A JP H0282303 A JPH0282303 A JP H0282303A
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oscillation
motor
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Takashi Mizutani
隆 水谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は駆動装置、特に駆動力伝達部の弾性に基づく可
動部の振動を抑制する振動抑制駆動装置に関する。
[従来の技術] 近年、極めて高精度の加工あるいは測定等のため各種工
作機械、X−Yテーブル、測定機等には可動部を正確に
移動制御する駆動装置が強く要望されている。このよう
な駆動装置としては、従来モータ等の駆動部より、例え
ばボールネジ等の駆動力伝達部を介して該駆動力伝達部
に接続された可動部(例えばテーブル、測定用プローブ
等)を所定の移動制御しているものが多い。
この場合、可動部を所定位置に位置決めするために、可
動部の位置を検出し、その位置信号等を駆動部にフィー
ドバックして可動部の位置を制御するのが一般的である
第11図にこのような従来の駆動装置のサーボ系におけ
るブロック線図の一例を示す。同図におけるブロック線
図は、本来二軸系、三軸系において論ずべきものである
が、説明の便宜上−軸系を示している。
同図に示す駆動装置は、駆動部を構成するDCモータ1
0と、該DCモータ10の駆動力をボールネジ等を介し
て伝達する駆動力伝達部12と、該駆動力伝達部12よ
り駆動力を伝達され所定の運動を行なう可動部14と、
を含む。そして、DCモータ10は位置制御部16より
加え合わせ点18、速度補償器20、加え合わせ点22
、電流補償器24、ドライバ26により駆動される。ま
た、駆動力伝達部12は所定の駆動力伝達特性により可
動部14に変位θ6の駆動量を与える。
ここで、位置制御部16はカウンタ16a1位置制御器
16b及びD/A変換器16cを備える。
また、ドライバ26の後段(出力端)には電流検出器2
8を備え、加え合わせ点22に負の信号により電流フィ
ードバックを行なっている。さらに、DCモータ10の
回転はタコメータ30を介して加え合わせ点18に負の
信号により速度フィードバックを行なっている。また、
DCモータ10の駆動に基づく可動部14の移動はスケ
ール32のスケール信号(位置信号)として位置制御部
16のカウンタ16aに位置フィードバックを行なって
いる。この位置制御部16ではマイクロコンピュータ等
を用いてソフト的に位置制御処理を行ない、加え合わせ
点18、速度補償器20、加え合わせ点22、電流補償
器24及びドライバ26でハード的に速度制御、電流制
御処理を行ない、これらソフト的処理及びハード的処理
により駆動制御を行なう。また、DCモータ10及び駆
動力伝達部12において機構的処理を行なう。
このようなサーボ系を簡単に説明すると、まず位置制御
部16で可動部14の所望の運動を設定し、その設定量
に応じてドライバ26によりDCモータ10を駆動する
。DCモータ10が所定の電流によって駆動しているか
否かを電流検出器28により検出すると共に、その検出
量を加え合わせ点22に負の信号としてフィードバック
し、電流補償器24によりDCモータ10に所望の電流
を供給すべく補償している。
また、DCモータ10の回転はタコメータ30により検
出すると共に、その検出量は加え合わせ点18に負の信
号としてフィードバックされ、速度補償器20によりD
Cモータ10が所定速度で回転すべく補償している。
さらに、可動部14の位置はスケール32により検出さ
れ、スケール信号として位置制御部16のカウンタ16
aにフィードバックして位置制御器16bにより駆動量
を補正し、D/A変換器160等を介して可動部14の
位置制御を行なっている。
次に、第12図に第11図におけるDCモータ10及び
駆動力伝達部12の駆動系の負荷モデルを示す。ここで
は負荷を剛的に結合した場合について説明する。同図に
おいて、駆動系の負荷をモータ側の負荷と駆動力伝達部
側の負荷とに分け、モータ側のJdはモータの慣性モー
メント、Dmは粘性摩擦係数であり、駆動力伝達部側の
Jdは駆動系慣性モーメント、D、は粘性摩擦係数であ
る。
また、τ。はモータのロータへの印加トルク、θ。
(ωff1)はモータのロータの回転変位(角速度)、
θ、(ω6)は駆動力伝達部12の変位(角速度)であ
る。
この場合の運動方程式は以下の式のようになる。
・・・・・ (A) (A)式をラプラス変換すると、 τff1(S)=Jd、、S20イ(S)+DゎSθ訳
S)+JdS2θd(S )+D 、+Sθ、(S)−
5= τ。=J□S20.+D□Sθ□+Jam2θ。
+DdSθ。
となり、ここでθ。=θ、(剛的結合)であるから、τ
−=(JdS2+D−3+Jd+S2+DaS)θ、・
・(B)となる。
従って、モータのロータの印加トルクτ□と駆動力伝達
部の変位θ6との伝達特性は、(J□+Jd+)S2+
(D、、+D+)Sとなり(第13図(A)) 、角速
度ω、を分離すると第13図(B)のようなブロック線
図となる。
また、上記駆動系の負荷モデルにDCモータ−0の電気
的特性を含めたブロック線図が第13図(C)に示され
る。ここで、伝達特性のうちLは電機子巻線のインダク
タンス、Rは電機子巻線の抵抗、軍は電機子鎖交磁束(
トルク定数)である。
このように、従来の駆動装置は上記のような駆動力の伝
達特性を前提としたサーボ系によって制御されている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、DCモータ10と結合する駆動力伝達部12
には剛性に、(第2図参照)があり、駆動力伝達部12
の変位θ、によって剛性に、が発生し、これに起因する
外乱トルクが存在するものである。しかしながら、従来
の駆動装置における上記サーボ系による制御は、ブロッ
ク線図からも明らかなようにDCモータ10を駆動する
電流、その速度及び移動する可動部14の最終的な位置
をフィードバックしているのみで、駆動中の駆動力伝達
部12の変位θ、に伴う剛性に、による外乱トルクが考
慮されていない。すなわち、実際上存在するモータ10
と結合する駆動力伝達部12の剛性に、を無視して、第
12図のように剛的結合として取扱ってきた。従って、
この外乱トルクが可動部14の運動中に振動となって現
れる。すなわち、この外乱トルクによって可動部14の
運動軌跡にブレを生じ、速度制御の精度や位置制御の精
度を向上することができないという問題があった。
第14図に、この場合における可動部14が設定位置に
達するまでの速度と位置との関係を示す。
同図において、設定位置tまでの速度は滑らかな台形状
の破線で示す軌跡を描くことが理想であるが、上記外乱
トルクのために実際には実線で示す波型となり振動状態
となる。この振動の振幅を小さくして精度を向上させる
ために、速度フィードバックや位置フィードバックのハ
イゲイン化が考えられるが、これによっても多少の振動
抑制効果はあるが大幅な効果がなく精度の向上が図れな
かった。
この結果、従来の駆動装置を用いた測定機等では測定精
度の向上に限界が生じ、また、精密加工機等でも加工精
度のより一層の改善の支障となっていた。
本発明は上記従来技術の課題に鑑みなされたもので、そ
の目的は外乱トルクによる可動部の移動中の振動を抑制
して速度制御、位置制御の精度を向上させる振動抑制駆
動装置を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の振動抑制駆動装置は上記課題を解決するために
、従来のサーボ系で考慮されていなかった外乱トルクを
サーボ系に含めることに着目し、この外乱トルク量を算
出して同量の負の信号により当該外乱トルクを打消すべ
く可動部、駆動力伝達部、駆動部に加えて振動補償部を
備えたものである。
ここで、駆動力伝達部は駆動部に結合されると共に、可
動部が接続されている。
また、振動補償部は駆動力伝達部で発生する外乱トルク
量を算出し、この外乱トルク量を駆動力伝達部または駆
動部にフィードバックを行なう。
ここで、この振動補償部で算出される外乱トルク量は、
ラプラス変換式Jd+(S2+2ζdωndS)(ここ
で、Jdは駆動力伝達部の慣性モーメント、ζdは可動
部の振動減衰係数、ωndは可動部の固有振動係数)に
より求めることが好適である。
[作用] 本発明の振動抑制駆動装置は可動部、駆動力伝達部、駆
動部と共に振動補償部を備えている。この振動補償部は
駆動力伝達部で発生する外乱トルク量を算出すると共に
、この外乱トルク量を駆動力伝達部または駆動部にフィ
ードバックする。これにより駆動力伝達部に発生する外
乱トルクを打消し、外乱トルクにより生ずる可動部の振
動を抑制することができる。
また、この補償回路部で算出される外乱トルク量は、結
果的にラプラス変換式 Jd(S2+2ζdωndS)
で求めることが可能である。ここで、Jdは駆動力伝達
部の慣性モーメント、ζdは可動部の振動減衰係数、ω
ndは可動部の固有振動係数である。すなわち、J7、
ζ4、ω。6は駆動装置固有の係数値として実験的に求
めることができ、外乱トルク量を駆動装置のサーボ系に
含めることが可能となる。
[実施例] 以下、本発明の好ましい実施例を図により説明する。
第1図に本発明の振動抑制駆動装置の概念図を示す。な
お、本実施例では便宜上−軸系のみについて説明する。
同図において、振動抑制駆動装置100は可動部105
、駆動部110、駆動力伝達部130及び振動補償部1
50によって構成されている。
駆動部100はモータ112とこれを駆動させるモータ
ドライバ114により構成される。また、駆動力伝達部
130はモータ112の回転軸にはボールネジ132が
ベアリング等の連結部132aを介して直接に接続され
ている。また、ボールネジ132にはその回転により相
対位置を変更するテーブル等の可動部105が螺合して
設けられ、該テーブル105に振動抑制器136及び加
速度計138が設けられている。
さらに、ボールネジ132には位置スケール140が並
設され、これに位置検出器142が設けられており、テ
ーブル105の位置信号を位置検出器142により検出
する。位置検出器142は駆動部110のモータドライ
バ114及び振動補償部150に位置信停を送出する。
一方、振動補償部150は加速度計138よりテーブル
105の加速度の信号を受信し、テーブル105の振動
を抑制すべく振動抑制信号を振動抑制器136またはモ
ータドライバ114に送出してフィードバックする。こ
の場合、振動抑制器136またはモータドライバ114
のどちらかに振動抑制信号をフィードバックするとした
のは、どちらでもテーブル105の振動を抑制すること
が可能であり、モータドライバ114にフィードバック
する場合にはモータ112の電気的特性をフィードバッ
ク量に含めることが必要である。
ここで、第2図に振動抑制器136の一例の部分図を示
す。同図において、テーブル105が箱状の保持部材1
06に載置されており、保持部材106とテーブル10
5との側部に該保持部材106及びテーブル105に当
接して圧電素子1゜7を設けている。そして、この圧電
素子107が振動補償部150に接続されるものである
次に、第1図に示す振動抑制装置の動作について説明す
る。まず、可動部であるテーブル105を所定位置に移
動すべくその設定量がモータドライバ114に記憶され
ており、これによりモータ112がボールネジ132を
回転させる。この場合にモータ下うイバ114はモータ
112が所定電流、所定速度で駆動しているか否かをフ
ィードバックにより制御している(第10図参照)。ま
た、テーブル105の位置変位は位置スケール140、
位置検出器142により検出し、モータドライバ114
を介してモータ112を制御する。
一方、振動補償部150は、位置検出器142からの位
置信号と可動部105に設けられた加速度計138から
の加速度信号により、駆動力伝達部130、特にボール
ネジ132で発生する外乱トルク量を算出する。そして
、算出した外乱トルク量を駆動部110のモータドライ
バ114または駆動力伝達部130の振動抑制器144
にフィードバックする。すなわち、発生した外乱トルク
と同量の信号をフィードバックすることによって外乱ト
ルクを打消し、外乱トルクによって生ずる可動部105
の振動を抑制するものである。
次に、動作原理を説明すると共に、従来把握が困難であ
った可動部の振動の原因となる外乱トルクをサーボ系に
含めることが可能となることを明らかにする。上記振動
抑制駆動装置100は第3図の駆動系の負荷モデルによ
って表される。同図において、駆動系の負荷をモータ側
の負荷と駆動力伝達部側の負荷とに分け、モータ側の負
荷のうちJd、、はモータ112の慣性モーメント、D
Illは粘性摩擦係数であり、駆動力伝達部側の負荷の
うちJdは駆動ツJ伝達部130の駆動系慣性モーメン
ト、D、は粘性摩擦係数である。また、Kdはモータ1
12の回転軸と駆動力伝達部130のボールネジ132
とをそれぞれ弾性体と考えた場合の剛性値、τ。はモー
タ112のロータへの印加トルク、θ11(ω。)はモ
ータ112のロータの回転変位(角速度)、θ、はボー
ルネジ132の回転変位である。この場合、モータ11
2のロータにトルクτ。が発生したときのモータ側(入
力側)では以下の運動方程式が成立つ。
・・・・・(C) また、駆動力伝達部側(出力側)では以下の運動方程式
が成立つ。
・・・・・(D) (C)式をラプラス変換すると、 Jd、S2θ−(S)=τ□(S)−D−8θ□(S)
Ka(θ。(S)−θ、(S)) (Jd、、S2+D、S)θ、=τ−−に、(θ。−θ
d)・・・・・(E) となり、この場合のブロック線図は第4図(A)に示さ
れる。
一方、(D)式をラプラス変換すると、Jdsze、(
s)=Kd (θ、(s)−ea (S))−D、Sθ
、(S) となり、この場合のブロック線図は第4図(B)に示さ
れる。
これらを結合してトルクτ4とボールネジ132の回転
変位06間における伝達要素のブロック線図が第4図(
C)に示される。
また、検出器等による速度フィードバック、位置フィー
ドバックを考慮し、さらに等価変換すると第4図(D)
のブロック線図となる。同図において、破線Y内の各伝
達要素内の伝達特性を伝達関数Gd(S)で表して整理
すると、 となる。ここで、ω1.′はに、/Jd、2ζdωnd
はり、/Jdと置換えたもので、ω、はテーブル105
の固有振動係数であり、ζdはその振動減衰係数である
。すなわち、G、(S)は上式からも明らかなように二
次共振系としての特性を有し、このω、、d及びζdの
値は実験的に求めることができるものである。
一方、第4図(D)中の経路Xにおけるトルクτ□に作
用している負の信号量はボールネジ132の運動(特に
速度と加速度)によって生ずる外乱トルクであると考え
られる。
次に、モータ112の電気的特性を考慮すると、モータ
112は印加電圧e、に対して、その電気的特性にした
がって電流が流れ、トルクが発生してロータが回転する
。このロータの角速度ω。に対する伝達特性のブロック
線図が第5図(A)に示される。ここで、Lはモータ1
12の電機子巻線のインダクタンス、Rは同じく電機子
巻線の抵抗、軍は電機子鎖交磁束(トルク定数)である
また、ψ2/(LS+R)はD□(内部制動係数)と置
換えられ、第5図(B)のブロック線図となる。
第6図は以上の伝達特性を結合した場合の総合的なブロ
ック線図である。同図はボールネジ13=18 2を弾性体とした駆動系の基本的な構成を示しており、
図からも明らかなようにボールネジ132の回転運動に
関連した外乱トルクを存在させている。すなわち、従来
一般にこの外乱トルクは全く考慮されることがなかった
が、本発明は、例えば一般の駆動装置はもちろんのこと
、特に超高精度送り装置において問題があることが理解
され、その解決方法として上記外乱トルクを打消す系を
サーボ系に付与できることを意味する。
そこで、本発明はこの点に着目して、第1図に示すよう
に振動補償部150を設けたもので、この場合のブロッ
ク線図が第7図に示される。同図は、本来駆動装置の駆
動力伝達部に存在する外乱トルクの伝達要素160が加
え合わせ点162に負の信号量として存在し、振動補償
部150はこの外乱トルクの伝達要素164を信号量J
d(S2+2ζ6ωndS)のラプラス変換式として算
出することが可能である。
ここで、振動補償部150が信号量Jd(S2+2ζd
ω。aS)を算出する場合について説明する。
上記信号量中S2はd2θd/dt2を変換したもので
駆動力伝達部130のボールネジ132の回転加速度を
示しており、また、Sはdθ、/dtを変換したもので
ボールネジ132の回転速度を示している。従って、可
動部であるテーブル105の運動はボールネジ132の
回転変位θ、で表されることから、位置検出器142よ
りのテーブル105の位置信号からボールネジ132の
回転変位θ、を取り出し、これによりボールネジ132
の速度を算出し、加速度系138の信号によりボールネ
ジ132の回転変位θ、を取り出して加速度を算出する
ことで、上記S2及びSを求める。
そして、実験的に求めた定数(Jd、ζ6、ω0.)を
加算して駆動力伝達部で130で発生する外乱トルク量
を算出する。
そして、この外乱トルク量を加え合わせ点162に正の
信号量としてフィードバックしている。
これは、第1図において、振動補償部150より振動抑
制器136に振動抑制信号をフィードバックすることで
ある。これにより、駆動力伝達部130で発生する外乱
トルクを打消して、テーブル105で生ずる振動を抑制
させることができるものである。
なお、同図の電流フィードバック、速度フィードバック
及び可動部105の位置フィードバックは従来の駆動系
の場合と同様である。
また、フィードバックを駆動力伝達部(第1図振動抑制
器136)の位置に行なうものであるが、同図破線の如
く加え合わせ点166(第1図駆動部110のモータド
ライバ114)の位置にフィードバックを行なっても同
様の効果を有することは前述の通りである。この場合、
フィードバック量にはモータ112の電気的特性が含ま
れる。
次に、第8図及び第9図に、本発明の他の実施例のブロ
ック図及びブロック線図を示す。第8図及び第9図は、
振動補償部150が前記外乱トルク量を算出するにあた
り、該振動補償部150に速度検出器と加速度検出器を
設けたものである。
第8図において、加速度計138より振動補償部150
の加速度検出器152に可動部105の加速度信号が送
られ、位置検出器142より速度検出器154に可動部
105の速度信号が送られる。また、振動補償部150
の加速度検出器152及び速度検出器154にはそれぞ
れフィルタ152a及び154aが設けられ、これらは
演算器156に接続されている。そして、演算器156
は振動抑制器136またはモータドライバ114に接続
されている。例えば、加速度計138に圧電型加速度計
を用い、この信号により加速度検出器152およびフィ
ルタ152aを介して上述のラプラス変換式におけるS
2の信号処理を行なう。
また、速度検出器154は位置スケール140の信号を
位置検出器142を介して位相差90度の二つの信号を
取り出し、この信号をF/V変換(周波数からアナログ
電圧に変換)シ、フィルタ154aにより低域のみを変
動要素分として上述のラプラス変換式におけるSの信号
処理を行なう。
そして、演算器156によりこれらを加算して外乱トル
ク量を算出しフィードバック量とする。
また、第9図のブロック線図で示すと、振動補= 22
− 償部150における外乱トルク量の伝達特性164は、
可動部105の速度と加速度により算出される。すなわ
ち、速度の信号量はF/V変換器166の信号量X、(
ラプラス変換式のS)と、実験的に求められた可動部1
05の振動減衰係数ζ6及び固有振動係数ω、の伝達特
性2ζdωndとで表され、加速度の信号量は加速度計
138の信号量X2(ラプラス変換式の32)で表され
る。これらを加算した信号量と、さらに駆動力伝達部1
30の慣性モーメントJdを含む定数K。とが加算され
る。これがフィードバック量Jd+(S”+2ζ4ω□
S)として駆動力伝達部(第1図振動抑制部136)の
位置である加え合わせ点162に、または駆動部110
のモータドライブ114の位置である加え合わせ点16
6(同図破線)にフィードバックを行なうものである。
しかし、加え合わせ点166にフィードバックする場合
、定数K。
にはモータ112の電気的特性(L、R,W)が含まれ
る。
次に、外乱トルク量を位置検出器142から算出する場
合のブロック図を第10図に示す。同図において、振動
補償部150は演算器158及びフィルタ158aを有
し、可動部105における位置検出器142と接続され
ている。すなわち、可動部105の運動中に、位置検出
器142からの信号を振動補償部150の演算器158
において1階微分して可動部105の速度を算出して記
憶し、2階微分して加速度を算出して記憶し、これらを
加算して外乱トルク量を算出するものである。
この場合の外乱トルク量の算出を説明する。前述の如く
可動部105の運動はボールネジ132の回転変位θ、
で表されることから、位置検出器142よりの可動部1
05の位置信号からボールネジ132の回転変位θdを
取り出し、これを1階微分してボールネジ132の速度
dθ、/dtを算出し、2階微分して加速度d2θd/
dt2を算出することで、前述の外乱トルク量Jd(S
2十2ζdωndS)の82及びSを求める。そして、
実験的に求めた定数(Jd、ζ4、ωnd)を加算して
駆動力伝達部で130で発生する外乱トルク量を算出す
る。
この算出した外乱トルク量をフィルタ158aを介して
、前述の如く低域周波数のみの変動要素分を振動抑制器
136またはモータドライバ114(同図破線)へのフ
ィードバック量としている。
これは、新たに構成部分を設けることなく外乱トルク量
を算出することができ、小型の駆動装置で可動部の振動
を抑制することが可能となる。
以上のように本実施例では、特にモータドライブ114
に外乱トルク量をフィードバックした場合に一定周波数
帯域で5〜10dbの振動の減衰が可能であった。
なお、上記実施例の信号系はアナログ、デジタルのとち
らでもよく、A/D変換またはD/A変換を行なえばよ
い。
また、」二記実施例では、駆動部110におけるモータ
112はサーボモータとして主にDCモータを使用する
場合を示したが、ACモータを使用しても基本的な制御
は同様である。例えば、トルクを制御する場合、DCモ
ータは電機子電流(スカラ量)を制御しているが、AC
モータは交流の振幅と位相(ベクトル量)を制御すれば
よい。
さらに、」二記実施例では一軸系のみを説明したが、こ
れを複数用いて工作機械、X−Yテーブル等の二軸系で
使用し、三次元測定機等の三軸系で使用するものでもよ
い。
[発明の効果コ 上記実施例からも明らかなように本発明によれば、駆動
装置の駆動系に本来存在する外乱トルクを振動補償部に
より算出し、これをフィードバックすることで打消すこ
とにより、外乱トルクにより生ずる可動部の振動を抑制
することができる。
また、算出する外乱トルクは位置検出及び加速度検出と
実験的に得られる定数によりラプラス変換式で表すこと
でかでき、簡単な回路構成を加えるだけで駆動装置の外
乱トルクをサーボ系に含められ、該外乱トルクにより生
ずる可動部の振動を抑制することができる。
−25=
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概念図、 第2図は振動抑制器の一例を示した概念部分図、第3図
は本発明の駆動系モデル、 第4図は駆動力伝達部のブロック線図、第5図はモータ
の電気的特性のブロック線図、第6図は駆動部、駆動力
伝達部を結合した場合のブロック線図、 第7図は本発明の振動補償部における信号量を含めたブ
ロック線図、 第8図は振動補償部に加速度検出器及び速度検出器を設
けた場合のブロック図、 第9図はそのブロック線図、 第10図は位置信号のみで外乱トルクを算出する場合の
ブロック図、 第11図は従来の駆動装置のブロック線図、第12図は
その駆動系モデル、 第13図は駆動装置の伝達特性を示したブロック線図、 第14図は従来の駆動装置が振動状態で駆動する場合の
概念を示したグラフである。 105・・・可動部 110・・・駆動部 130・・・駆動力伝達部 142・・・位置検出器 150・・・振動補償部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)所望の移動が可能な可動部と、 該可動部に所定の駆動力を伝達する駆動力伝達部と、 該駆動力伝達部に接続され、これに駆動力を加える駆動
    部と、 前記駆動力伝達部で発生する外乱トルク量を算出し、該
    外乱トルク量を駆動力伝達部または前記駆動部にフィー
    ドバックして発生する外乱トルクを打消し、該外乱トル
    クによる前記可動部の振動を抑制する振動補償部と、 を備えることを特徴とする振動抑制駆動装置。
  2. (2)請求項(1)記載の振動抑制駆動装置において、 前記振動補償部は外乱トルク量を、 ラプラス変換式J_d{S^2+2ζ_dω_n_dS
    }(ここで、J_dは前記駆動力伝達部の慣性モーメン
    ト、ζ_dは前記可動部の振動減衰係数、ω_n_dは
    該可動部の固有振動係数)で求めることを特徴とする振
    動抑制駆動装置。
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