JPH028052A - ポリエステル樹脂シート状物 - Google Patents

ポリエステル樹脂シート状物

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JPH028052A
JPH028052A JP63160466A JP16046688A JPH028052A JP H028052 A JPH028052 A JP H028052A JP 63160466 A JP63160466 A JP 63160466A JP 16046688 A JP16046688 A JP 16046688A JP H028052 A JPH028052 A JP H028052A
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JP
Japan
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sheet
resin
conductive
layer
mica powder
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JP63160466A
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Kiyonobu Fujii
藤井 清伸
Hisanobu Hori
堀 尚之武
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は優れた耐熱性、剛性および優れた帯電防止性能
を併せ持つ熱可塑性樹脂シート状物に関する。さらに詳
しくは雲母粉末配合熱可塑性ポリエステル樹脂の優れた
耐熱性、剛性、靭性を損うことなく、更に優れた帯電防
止性能を附与したシート状物に関する。
[従来の技術] 熱可塑性ポリニス、チル樹脂に導電性のフィラー例えば
カーボンファイバー、金属ファイバー、金属フレーク、
金属粉末、導電性カーボンブラックあるいは非導電性の
繊維、フレーク、粉体に金属メツキをほどこした導電性
フィラーを配合することにより、熱可塑性ポリエステル
樹脂を非帯電化することは既に公知である。
更に熱可塑性ポリエステル樹脂の耐熱性、剛性をより高
くするために雲母粉末を配合し、この上に前記導電性フ
ィラーを配合した組成物より成るシート状物も周知であ
るが、該シート状物は靭性に劣り、極めてもろいことが
問題であった。熱可塑性樹脂中でも特に不飽和ポリエス
テル樹脂は雲母粉末配合による耐熱性、剛性の改良効果
が高いが靭性に劣り、さらに導電性フィラーを配合し、
帯電防止性を附与したシート状物は靭性低下が顕著であ
り、極めてもろい為に用途的に限られていた。
また雲母粉末と導電性フィラーの両者を配合することに
より、シート状物の靭性が著しく低下するのは、熱可塑
性ポリエステル樹脂に特異な現象であり、特(と薄いシ
ートの場合、しなやかさが要求され、折曲げた場合側れ
て使用に耐えないのが現状であった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は熱可塑性ポリエステル樹脂と雲母粉末よ
り成るシート状物のり性を著しく低下させることなく、
帯電防止性を、附与する点にある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記目的について鋭意検討を重ねた結果、
熱可塑性ポリエステル樹脂と雲母粉末より成る樹脂層と
、導電性を有する層が積層された構造を有するシート状
物が優れた耐熱性、剛性を有し、驚くべきことに靭性の
低下がなく、かつ優れた帯電防止性能を併せ持つことを
見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明のシート状物とは熱可塑性ポリエステル樹脂と雲
母粉末を必須成分とする樹脂層と導電性を育する層とか
ら成っていることが必要である。
本発明に必須成分として用いられる熱可塑性ポリエステ
ル樹脂はシート状に成形できる樹脂であれば特に制限は
ないが、=a粉未配合による耐熱性、剛性向上効果が高
く、コストパフォーマンス的に有利な、ポリエチレンテ
レフタレート(以下PETと略す)、ポリブチレンテレ
フタレート、(以下PBTと略す)が好ましい。これら
の樹脂は単体、変性もしくはブレンドして用いても差支
えなく、その性能を損わない範囲で各種の添加剤、例え
ば結晶化促進剤、可塑剤、フィラー、補強材、劣化防止
剤、紫外線吸収剤、難燃剤、滑材、着色剤等を添加する
ことは何ら差支えない。
本発明に必須成分として用いられる雲母粉末は金雲母(
フロゴパイトマイカ)、白雲母(マスコバイトマイカ)
等から適宜選択することができるが、雲母粉末の粒径と
アスペクト比が本発明のポリエステル樹脂シート状物の
剛性、耐熱性、形状性能に影響を及ぼすため、重量平均
粒径としては15μ一以上、500μ珈以下、重量平均
アスペクト比としては10以上が好ましい。
ここで雲母粉末の重量平均粒径とは、各種目開きの標準
篩又はマイクロシーブを用いて雲母粉体を分級し、その
結果をRosin −Ram@ler線図にプロットし
、測定に供した雲母粉体の全重量の50重量%が通過す
る篩の目開きe、。で定義される値である。
重量平均粒径Q =F Q*。(標準節の場合)(1)
重量平均粒径Q = Q、。  (マイクロシーブの場
合)(2)一方、雲母粉末の重量平均アスペクト比とは
重量平均粒径Qlと水面単粒子膜性により求めた重量平
均厚さdより(3)式を用いて算出される値である。
重量平均アスペクト比= 12/d         
    (3)熱可塑性ポリエステル樹脂と雲母粉末の
配合割合についても特に制限はないが、雲母粉末の配合
量が少ないと耐熱性、剛性が劣り、雲母粉末の配合量が
多いとシート状に成形することが困難なばかりかシート
がもろくなる為好ましい雲母の配合量は熱可塑性ポリエ
ステル樹脂に対して5重量%〜50重量%、さらに好ま
しくは10重量%〜40重量%である。雲母粉末と熱可
塑性ポリエステル樹脂の界面接着力を向上させる為にγ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング
剤、エポキシ樹脂等の処理剤を用いることは何ら差支え
はない。。
本発明に用いられる導電層としては、熱可塑性ポリエス
テル樹脂と雲母粉末よりなるシートに工業的に接着、積
層化できる導電層であればどんな導電層でも良いが、金
属短繊維や繊維束例えばステンレス、黄銅、アルミ等の
短繊維や繊維束、あるいは炭素短繊維やその繊維束は優
れた導電性を有するものの、これらを混合した樹脂より
なる導msは反りが発生する為に使用することができな
い。特に好ましい導電層としては導電性カーボンブラッ
クを必須成分とする樹脂層、導電性インクを塗布した樹
脂フィルム層、金属箔を用いた導電層、金属長wA維よ
りなる導電層を挙げることができる。 導電性カーボン
ブラックを必須成分とする樹脂層を導電層として用いる
場合には、優れた帯電防止性を発現せしめる為に、例え
ばケッチエンブラック、アセチレンブラックおよびアマ
ニ油を用いた吸油量100cc/ loogを有するフ
ァーネスドブラック等の導電性カーボンブラックを用い
ることが望ましい。
本発明において用いられる導電性カーボンブラックは樹
脂への混練性、分散性を改良する目的で種々の表面処理
をなされていることは何ら差支えない。
導電性カーボンブラックと混合して用いられる樹脂とし
ては熱可塑性ポリエステル樹脂を挙げることができるが
特に限定されるものではない。
導電性カーボンブラックの樹脂に対する配合量は帯電防
止性能を保つ為に配合物の電気抵抗が104Ωefi以
下になるように、導電性カーボンブラックを配合するこ
とが望ましい。なお、本発明における導電性カーボンブ
ラック配合物の電気抵抗ムt とは、配合物を溶Φ成形して2ミリ厚さ程度のシート状
とし、該シートを用いて日本ゴム協会規格S R[S 
 2301−1969に従って測定した体積固有j氏抗
(Ωc11)のことである。
導電性カーボンブラックを配合した樹脂層には、その性
能を損わない範囲で、各種の添加剤、例えばフィラー、
補強材、劣化防止剤、結晶化促進剤、可塑剤、紫外線吸
収剤、銅害防止剤、難燃剤、滑剤、着色防、止剤等を配
合することは何ら差支えない。
熱可塑性ポリエステル樹脂と雲母粉末を必須成分とする
樹脂層と導電性カーボンブラックを必須成分として配合
した導電層の積層構造に関しては、例えば熱可塑性ポリ
エステル樹脂と雲母粉末を配合した樹脂層が外層に、導
電性カーボンブラックを配合した樹脂層が内層になるよ
うに積層した、いわゆる2種3層の積層構造を有するこ
とが望ましいが、これらの層間に、更に接着剤層が存在
することは何ら差支えなく、導電性カーボンブラックを
配合した導電層が、単層ではなく多層構造を形成してい
ることも何ら差支えない。
これら積層構造を有するシート状物の製造方法について
は何ら制限はないが、例えば共押出法やラミネート法に
より製造される。ここで共押出法とは熱可塑性ポリエス
テル樹脂と雲母粉末を必須成分とする樹脂組成物と導電
性カーボンブラックを必須成分として配合した樹脂組成
物を、それぞれ溶融させた後、フィードブロック型グイ
又はマルチマニホールド型グイ等で同時に押出して積層
構造を有するシート状物を製造する方法であり、一方ラ
ミネート法とはそれぞれの樹脂組成物より成るシートを
溶着又は接着することにより積層構造を有するシート状
物を製造する方法である。いずれの製造方法によっても
導電層の摩耗、劣化等による導電層の欠落および帯電防
止性能低下を防ぐ為に、表面層は導電性を有さない樹脂
層で被覆されていることが望ましい。
導電性インクを塗布した樹脂フィルムを導電層として用
いる方法は、導電性物質を少量用いるだけで帯電防止に
効果がある方法である。本発明において用いられる導電
性インクとは、導電性カーボンブラッ・りや金属粉末等
導電性を有する粉体と、樹脂バインダーを主成分とする
インクである。導電性インクの樹脂バインダー成分の種
類については何ら制限はないが、導電性インクを塗布す
る樹脂フィルムに対して良好な接着性を示し、熱可塑性
ポリエステル樹脂と雲母粉末からなる樹脂層に対して親
和性のあるものが好ましい。導電性インクを塗布す、る
樹脂フィルムとしては何ら制限はないが、導電性インク
と良好な接着性を示し、かつ熱可塑性ポリエステル樹脂
と雲母粉末からなる樹脂層に親和性があるフィルムが好
ましい。
本発明における導電性インクは樹脂フィルム上に塗布も
しくは印刷することにより導電性を付与するが、コスト
/パフォーマンスの点から連続した線状に印刷して用い
るのが望ましい。この場合シート状物の一端から他端迄
連続した線で、少くとも一方向に配列していることが必
要であるが、配列の方向が一方向以上になることは何ら
差支えない。これら線状に用いられた導電性インクは、
シートの実使用時における変形に追随するよう、すなわ
ちシートの変形に際して切れ目を発生しない程度の伸び
を有する導電性インクであることが好ましい。
導電性インクで印刷された線の単位長さ当りの電気抵抗
は、当然のことながら線の幅、厚さおよび線間隔に影響
を受け、導電性インクのコスト等の点から印刷される線
の幅は0.2mm乃至3mm、厚さは5μ乃至30μが
好ましい。この範囲内の幅、厚さで印刷後固化された導
電性インクの線の単位長さ当りの電気抵抗が100Ωc
Il以下であり、途中で切れ目を生じないような導電性
インクを用いて、線間隔5cI11以下で印刷される方
法が望ましい。
本発明において導電層の摩耗、劣化等による導1!層の
欠落および帯電防止性能の低下を防ぐ為に、導電性イン
クを塗布した樹脂フィルムは熱可塑性ポリエステル樹脂
と雲母粉末からなる樹脂層の中間層に配置するか、又は
熱可塑性ポリエステル樹脂と雲母粉末からなる樹脂層の
片面もしくは両面に導電性インクを塗布した面が該樹脂
層に接するように配置するのが好ましい。
本発明の雲母粉末と熱可塑性ポリエステル樹脂を必須成
分とする樹脂層と導電性インクを塗布した樹脂フィルム
を複合したシート状物の製造法については何ら制限はな
く、例えば市販のフィルムに、導電性インクを線状にグ
ラビア印刷、スクリーン印刷等の方法により印刷したフ
ィルムを、般的な方法、例えばシートダイを用いた押出
成形法、カレンダー成形法、プレス成形法等により製造
された、雲母粉末と熱可塑性ポリエステル樹脂を必須成
分とする樹脂層から成るシート上に、接着、溶着等の方
法で複合することにより製造される。
導電層として金属箔を用いる場合、金属箔として使い昌
さの面から、例えばアルミ箔、銅箔等があげられるが、
これらに制限されるものではない。
金属箔の厚さは使い易さ、柔軟性から50μ以下が好ま
しい。本発明の雲母粉末と熱可塑性ポリエステル樹脂を
必須成分とする樹脂層と金属箔を複合したシート状物の
製造法については何ら制限はなく、例えば市販の金属箔
を、前述の一般的な方法により製造された、雲母粉末と
熱可塑性ポリエステル櫂脂から成るシート間に接着複合
、溶着複合等の方法によりサンドイッチ状にはさみ込む
方法、前記導電性インクを塗布した樹脂フィルムを複合
する場合と同様に、表面に金属箔を複合する方法があげ
られる。前者は金属箔と、雲母粉末と熱可塑性ポリエス
テル樹脂から成るシートの多層構造でも差支えない。本
発明の、これら製造方法で製造されたポリエステル樹脂
シート状物の最表面は、金属箔の摩耗、曝露による劣化
等による帯電防止性能の低下を防ぐ為に、導電性を有さ
ない樹脂層で被覆されていることが望ましい。
導m層として金属長繊維を用いる場合、一般的に良(利
用されるステンレス長繊維、黄銅繊維、アルミ繊維等を
挙げることができるが、これらに制限されるものではな
い。金属長繊維の繊維径については特に制限はないが、
繊維径の太さが変っても帯電防止性能は変らないこと、
使い易さ、柔軟性の点から30μ以下が望ましい。
金属長繊維にポリエステル樹脂との界面接着力を向上さ
せる為に表面処理剤を用いることは何ら差支えない。又
金属長繊維は単繊維でも集束剤を用いて集束されていて
もよい。
本発明における金属長繊維はシート状物の一端から他端
迄連続した長繊維で、少くとも一方向に配列しているこ
とが必要であるが、配列の方向が一方向以上になること
は何ら差支えない。金属長繊維を導電層とする本発明に
よるシート状物の帯電防止性能は、金属長繊維の繊維間
隔に影響を受けるが、好ましい繊維間隔としては5cm
以下が挙げられる。
本発明の雲母粉末と熱可塑性ポリエステル樹脂を必須成
分とする樹脂層に金属長繊維を埋め込む方法に関しては
、例えばシートダイを用いた押出し成形において、シー
トが溶融状態にある所へ数センチメートル間隔で金属長
繊維を埋め込む方法、−船釣な方法により製造された雲
母粉末と熱可塑性ポリエステル樹脂からなるシート間に
接着、溶−着等の方法で複合する方法等が挙げられるが
、これらに制限されるものではない。いずれの方法によ
ってもシート状物の最表面は金属良識の摩耗、曝露によ
る劣化等による帯電防止性能の低下を防ぐ為に、熱可塑
性ポリエステル樹脂層で被覆されているのが好ましい。
本発明によるポリエステル樹脂シート状物の厚さは1ミ
リ以下が望ましい。1ミリより厚いシートにおいてはし
なやかさを必要とする用途は少ないが、1ミリ以下のシ
ートではしなやかさが必要とされ、屈曲に耐える靭性の
あるシートが要求される。
本発明によるポリエステル樹脂シート状物は耐熱性、剛
性、帯電防止性を備え、しなやかである為屈曲による割
れがなく、望ましくはOJ〜0.9ミリの厚さでこの特
徴を最大限に発し得る。
本発明により得られるポリエステル樹脂シート状物は、
その優れた耐熱性、剛性、強度、靭性を活かして自動車
部品、電機部品、機械部品、建材、食品容器等への利用
が可能である。
次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではな
い。
[実施例] 実施例I PET (・・・・・[η]= 0.78、熱劣化防止
剤入り)にマスコバイトマイカ(商標クラライトマイカ
2000重重平均粒径80μm1重玉平均アスペクト比
50)を20重量%配合し、単軸押出機を用いて混練し
、基材用コンパウンドを得た。別に前記PETに市販の
ケッチエンブラックを7重量%配合し、単軸押出機を用
いて混練し、導電層用コンパウンドを得た。該導電層用
コンパウンドを射出成形機を用いて2ミリ厚さの平板を
成形し、日本ゴム協会規格S RI S  2301−
1969に準拠して体積固有抵抗を測定したところ、7
5Ωcmであった。前記基材用コンパウンドと導電層用
コンパウンドをマルチマニホールドダイおよび結晶化設
備を付設した共押出機を用いて、基材層の中間に0.0
5ミリの導電層が配置された厚さ0.7 ミリの2種3
層PET樹脂シート状物とした。該PET樹脂シート状
物について熱変形温度、曲げ弾性率、曲げ歪、2覧 帯電電荷密度(成形・および摩耗後)および形状性能を
測定し、表−1に示す結果を得た。ここでこれらの測定
項目の測定法は次に述べる方法によった。
熱 変 形 温 度:本発明によるシートを厚さ約6m
sになるように貼り合せ、ASTMD64gに準拠して
測定した。
曲げ弾性率、曲げ歪:ASTMD790に準拠して測定
した。
帯電電荷密度:労働省産業安全研究所発行の静電気安全
指針であるR I I 5−TR−78−001に準拠
して測定した。なお摩耗はシートの導1!層面を平面摩
耗機で1000回処理した後測定した。
形  状  性  能:平滑な定盤上にシートパレット
を置き、反り、ねじれを観察した。
以上の結果、充分満足できる耐熱性(熱変形温度)、剛
性(曲げ弾性率)、靭性(曲げ歪)および帯電防止性を
併せ持つとともに反り、ねじれがなく、内層のケッチエ
ンブラック層か表面の基材IfJで覆われている為に摩
擦、こすれ等による導電層の脱落がなく、平滑で美麗な
PET樹脂シート状物が得られた。
実施例2 表−1に示すように実施例1と同一のマスコバイトマイ
カを40重量%に変更する他は実施例1と同様な配合、
同一の方法で厚さ0.7 ミリの2N3層PET樹脂シ
ート状物とした。該PETtlat脂シート状物につい
て実施例1と同一方法で性能を測定し、表−1に示す結
果を得た。基材層の雲母粉末の配合量を増した為実施例
1に較べて耐熱性、剛性が向上し、靭性は少し低下した
が帯電防止性能、形状性能は実施例1と同様に満足すべ
き性能を有していた。
実施例3 表−1に示したように、実施例1と同一のPETを70
重重重、実施例Iと同一のマスコバイトマイカを30重
量%配合し、単軸押出機を用いて混練し、基材用フンバ
ウンドを得た。別に市販のPETフィルム(厚み0,0
5ミリ)の片面に市販の導電性インク(東洋インキ製、
体積固有抵抗50Ωcm)を線間隔15ミリ、線幅1ミ
リ、線厚さ10ミクロンにて該PETフィルムの巻き方
向に連続した線状に印刷した導電性インクプリントフィ
ルムを得た。
前記基材用フンパウンドをシート押出し成形機を用いて
、シート状に賦形された直後の溶融状態にある基材用シ
ートの片面に、前記導電性インクプリントフィルムを導
電性インクを印刷した面が基材用シート面側になるよう
に導入し、溶圧着すると同時に、基材用シートの他の片
面に市販のPETフィルム(厚み0.05ミリ)を導入
し、溶圧着した後アニーリング設備を付設したシート引
取機を用いて、片面に導電性インク印刷面をO,OSミ
リのPETフィルム層で、他の片面はl)、05ミリの
PETフィルム層で両面被覆されている厚さ0.7ミリ
で、導電性インクが連続した直線状に印刷されたPET
樹脂シート状物とした。該PET樹脂シート状物につい
て実施例1と同一方法で性能を測定し、表−1に示す結
果を得た。導電層の体積分率が小さいにもかかわらず帯
電防止性能が優れており、耐熱性、剛性、靭性、形状性
能も充分満足し得る性能であった。
実施例4 市販のPBT (・・・・・・[η]= 1.2)に実
施例1で用いたと同一のマスコバイトマイカを30重里
%配合し、シート押出し成形機を用いて、溶融、混線、
シート化し、厚さ約0.4ミリの基材用シートとした。
該基材用シード2枚の中間に、市販の厚さ10ミクロン
のアルミ箔(体積固有抵抗1G−SΩam)の両面を、
市販のブライマーで処理して配置し、平板プレス機中に
導入して溶圧着せしめ、厚さ0.71ミリで中間層にア
ルミ箔を配置したPBT樹脂シート状物とした。該PB
T樹脂シート状物について実施例1と同一方法で性能を
測定し、表−1に示す結果を得た。実施例1〜3と同様
、耐熱性、剛性、靭性、帯電防止性、形状性能ともに満
足し得る性能であった。
実施例5 実施例4と同一の基材用シート2枚の中間に、市販の1
0ミクロン径のステンレス長繊維(体積固有抵抗7×1
0“6ΩcI11)を、一方向に1センチ間隔に配置し
、平板プレス機中に導入して溶圧着せしめ、厚さ0.7
ミリで、中間層に一方向直線状に1センチ間隔でステン
レス長繊維を配置したPBT樹脂シート状物とした。該
PBT樹脂シート状物について実施例1と同一方法で性
能を測定し、表−1に示す結果を得た。実施例1〜4と
同様、耐熱性、剛性、靭性、帯電防止性、形状性能とも
に満足し得る性能であった。
比較例1 表−1に示したようにPET樹脂シート状物の片面が基
材層、他の片面が導電層とする他は実施例1と同一配合
、同一方法で厚さ0.7 ミリの2種2層PET樹脂シ
ート状物とした。該PET樹脂シート状物について実施
例1と同一方法で性能を・測定し、表−1の結果を得た
。実施例1に較べて耐熱性、剛性で少し劣る程度である
が、シートの反りが大きい事および摩耗により導電材が
飛散し、周辺電気器機の異常の原因となった。
比較例2 導1i材としてケッチエンブラックのかわりにカーボン
繊維(東邦ベスロン製、HTA−C−33)10重量%
を用いる他は実施例1と同一配合、同一方法で厚さ0.
7 ミリの2F!3層PET樹脂シート状物とした。該
PET樹脂シート状物について実施例1と同一方法で性
能を測定し、表−1の結果を得た。実施例1と較べてシ
ートに反り、ネジレが発生し、形状性能で劣っていた。
比較例3 基材層に、マスコバイトマイカを配合せず、PET単独
で用いる他は実施例1と同一配合、同一方法で厚さ0.
7ミリの2種3層PET樹脂シート状物とした。該PE
T樹脂シート状物について実施例1と同一方法で性能を
測定し、表−1の結果を得た。雲母粉末を配合していな
い為耐熱性、剛性、形状状態で劣っていた。
比較例4 導電性インクプリントフィルムを導電性インクを印刷し
ない面が基材用シート面側になるように導入する他は実
施例3と同一配合、同一方法で厚さ0.7 ミリの、連
続した線状に印刷した導電性インクが表面に露出してい
るPET樹脂シート状物とした。該PET樹脂シート状
物について実施例1と同一方法で性能を測定し、表−1
に示す結果を得た。導電性インクが表面に露出している
為に、連続した直線状に印刷された導電性インクが所々
切断され、摩耗後の帯電防止性能が低下していた。
比較例5 基材層の厚さを1.5ミリとする他は実施例3と同一配
合、同一方法で厚さ1.6ミリの、連続した線状に印刷
された導電性インクがPETフィルムで覆われているP
ET樹脂シート状物とした。該PET樹脂シート状物に
ついて実施例1と同一方法で性能を測定し、表−1に示
す結果を得た。基材層が厚い為に帯電防止性能に劣って
いた。
比較例6 実施例3と同一配合の基材用コンパウンドを結晶化設備
を付設したシート製造装置を用いて厚さ0.7ミリの、
基材層単層シートとした。該基材層単層シートについて
実施例1と同一方法で性能を測定し、表−1に示す結集
を得た。帯電防止性能が劣っていることは明らかである
比較例7 表−1に示したようにP E T 63重量%、マスコ
バイトマイカ3 Q ii ffi%、ケッチエンブラ
ック7重量%の配合物を比較例6と同一方法で厚さ0.
7ミリの導電材を含んだ単層シートとした。該シートに
ついて実施例1と同一方法で性能を測定し、表−1に示
す結果を得た。靭性が劣っているのは明らかであり、摩
耗により導電材が飛散し、周辺の電気器機の異常の原因
となった。
以下余白 [発明の効果] 本発明により、雲母粉末配合熱可塑性ポリエステル樹脂
の優れた耐熱性、剛性、靭性を損うこと卆 なく、更に侵れた@電防正性能を付与したシート状物が
得られる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)雲母粉末と熱可塑性ポリエステル樹脂を必須成分
    とする樹脂層と、導電性を有する層が積層された構造を
    有するシート状物。
  2. (2)熱可塑性ポリエステル樹脂がポリブチレンテレフ
    タレートまたはポリエチレンテレフタレートである請求
    項1に記載のシート状物。
  3. (3)導電性を有する層が導電性カーボンブラックを必
    須成分とする樹脂であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のシート状物。
  4. (4)導電性を有する層が導電性インクを塗布した樹脂
    フィルムであることを特徴とする請求項1または2に記
    載のシート状物。
  5. (5)導電性を有する層が金属箔であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のシート状物。
  6. (6)導電性を有する層が金属長繊維であることを特徴
    とする請求項1または2に記載のシート状物。
  7. (7)厚みが1ミリ以下であることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載のシート状物。
JP63160466A 1988-06-27 1988-06-27 ポリエステル樹脂シート状物 Pending JPH028052A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7514021B2 (en) * 2002-06-24 2009-04-07 Mitsubishi Plastics, Inc. Conductive resin film, collector and production methods therefore
CN102875981A (zh) * 2012-10-08 2013-01-16 合肥杰事杰新材料股份有限公司 一种微晶白云母/聚对苯二甲酸丁二醇酯复合材料
EP3292999A1 (de) * 2016-09-07 2018-03-14 Michael Steidle Flächengebilde, insbesondere textiles flächengebilde

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