JPH028041A - スポット溶接可能な接着クラッド金属板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、スポット溶接が可能な接着クラッド金属板
に関する。

（従来の技術） 最近、普通鋼板を母材としてこれにステンレスの薄板を
重ね合せ、その間を樹脂系の接着剤で貼り合わせた接着
クラツド鋼板が、安価で、耐蝕性に優れ、美麗な表面光
沢を維持できる鋼板として各種の分野で広く応用されて
いる。

しかし、このような接着クラツド鋼板は、２枚の金属板
の間に電気伝導度の悪い接着剤が介在しているために、
抵抗溶接による継ぎ合せを行なうことができず、その継
ぎ合せには、スポット溶接の代わりにボルト締結、リベ
ット締結などによる継ぎ合せ方法を採用せざるを得なか
った。

（発明が解決しようとする課題） そこで、鋼板とステンレス薄板のような２枚の異種金属
板を貼り合わせる接着剤中に、鉄、銅、亜鉛、アルミニ
ュームなどの微小な金属粉を含有せしめて、接着剤の電
気伝導度を改善することが提案されているが、スポット
溶接を行なったときに、含有せしめた金属粉が２枚の異
種金属板の溶融部中に溶は込むことが困難であり１強い
溶接部を形成することができなかった。

（課題を解決するための手段） そこで、この発明は、このような問題点を解決するため
に考えられたもので、接着クラッド金属板の貼り合わせ
に使用する接着剤中に電気伝導度改善のためのカーボン
を添加したものである。

（実施例） 第１図に示すように、母材となる金属板１の種類は、特
に限定するものではなく、鋼板、アルミニューム板、銅
板などのいずれでもよいが５価格の点で鋼板が望ましい
。

このような母材となる鋼板１にステンレスの薄板２を接
着剤３によって貼り合わす。

この接着剤３としては、 酢酸ビニル樹脂系、アクリル樹脂系２エチレン−酢酸ビ
ニル共重合系、ポリアミド樹脂系、ポリオレフィン樹脂
系、ポリエステル樹脂系などの熱可塑性樹脂接着剤、 ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂。

エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂接着剤。

ＳＢＲ系、ポリウレタン系などのゴム系接着剤を使用で
き、これらの接着剤中に、接着強度を劣化させない範囲
内で、できるだけ多くのカーボン粉末を混入させる。

カーボン粉末を混入した接着剤の使用形態として、溶剤
型、感圧型、粘着型、ホットメルト型、反応型などが考
えられるが、接着剤層の厚みを１５〜５０鉢程度に薄く
均一にできるフィルム状のホットメルト接着剤を使用す
ることが望ましい。

（効果） スポット溶接は、第２図に示すように、２枚の接着クラ
ツド鋼板を重ねて、その両側を電極で挟み、加圧しなが
ら通電して、抵抗発熱（ジュール熱）により被溶接部界
面に溶融部４を形成させることにより溶接を行なうので
ある。

通電を開始したとき、鋼板１やステンレスの薄板２に比
べて接着剤層３の抵抗が大きいために。

まず、接着剤層３のカーボンにより接着剤層３が発熱し
、接着剤中の酸素成分とカーボンが反応して一酸化炭素
ガスを発生する。この−酸化炭素ガスは、鋼板１やステ
ンレスの薄板２の表面に存在する酸化物に対して還元作
用をして清浄にするので、接着剤層３を介在する鋼板ｌ
とステンレスの薄板２との間を確実に溶接することがで
きる。

勿論、溶接される２枚の接着クラツド鋼板の接着剤層を
介在せずに直接接触している金属板１．２の相互間は、
通常のスポット溶接の作用により溶接される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明のスポット溶接可能な接着クラッド
金属板の端部を破断して示した斜視図、第２図は、スポ
ット溶接を行なった部分近傍の断面図である。 １・・・鋼板 ２・・・ステンレスの薄板 ３・・・接着剤層

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）異種または同種の金属板を接着剤により貼り合わ
   せた接着クラッド金属板において、上記接着剤にカーボ
   ンを添加したことを特徴とするスポット溶接可能な接着
   クラッド金属板。
2. （２）接着剤に添加されるカーボンの量は、接着強度を
   劣化させない範囲内で、できるだけ多くしたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載のスポット溶接可能
   な接着クラッド金属板。