JPH027974B2 - - Google Patents

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JPH027974B2
JPH027974B2 JP11519484A JP11519484A JPH027974B2 JP H027974 B2 JPH027974 B2 JP H027974B2 JP 11519484 A JP11519484 A JP 11519484A JP 11519484 A JP11519484 A JP 11519484A JP H027974 B2 JPH027974 B2 JP H027974B2
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JP
Japan
Prior art keywords
polyamide resin
weight
acrylic rubber
polyamide
peroxide compound
Prior art date
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Expired
Application number
JP11519484A
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English (en)
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JPS60258258A (ja
Inventor
Takeo Matsuo
Kazuya Atsumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Priority to JP11519484A priority Critical patent/JPS60258258A/ja
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Publication of JPH027974B2 publication Critical patent/JPH027974B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は耐衝撃性を有するポリアミド樹脂組成
物に関する。 (従来の技術) ポリアミド樹脂であるナイロン―6は、その優
れた機械的、熱的特性の故にエンジニヤリングプ
ラスチツクとして軸受け、ギヤ等に幅広く使用さ
れており、一方ラウリルラクタムより重合される
ポリアミドはナイロン―12として知られナイロン
―6の欠点である吸水性、耐衝撃性において多少
優れている。しかし、これらポリアミド樹脂単独
では今だ充分な耐衝撃性を有していないため、重
合時に反応性エラストマー、例えばポリエステル
ポリオールとジイソシアナートとの反応生成物、
ポリエールポリオールとジイソシアナートとの反
応生成物等を共重合させることによつて素材自身
を改善する方法が提供されている。 他方、ポリアミド樹脂素材を改善する他のポリ
マーをブレンドする方法も種々提案されている。
例えば、特開昭58−104938号によれば、カルボキ
シル基を有するエラストマーを特別に作り、これ
をポリアミドにブレンドしポリアミド未満のアミ
ン基とエラストマーのカルボキシル基との親和性
によつて両者の相溶性を高め、樹脂とエラストマ
ーとの界面接着性を向上せしめて耐衝撃性を改善
する方法、あるいはカルボン酸基をもつ酸性オレ
フイン共重合体とのブレンドであり、酸性基とポ
リアミドのアミン末端との間で反応を起させ衝撃
強度を改善する方法(特公昭54−12546号公報参
照)、そして水酸基をもつた変性ポリオレフイン
とのブレンド化したもの(特公昭48−11221号公
報参照)の如き、極性基を導入した変性ポリオレ
フインとのアロイ化が開発されてきた。また、ニ
トリルゴム、ポリエーテルエステルゴム、エピク
ロルヒドリン系ポリマーなどのゴム状ポリマーと
のブレンドによつて衝撃強度を改善することも検
討されてきた。 しかし、従来のポリマーアロイ化においては両
者ポリマーの相溶性を高めることを主たる狙いと
しており、そのためポリアミドに混入されるポリ
マー自身を極性化するにあたつては高度な技術を
必要とするばかりか、変性ポリマーのコストも高
くなる欠点があつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明はこのような従来のポリマーアロイ化方
法とは全く異つた方法を取り入れたものであつ
て、ポリアミドに混入するポリマー自身を変性化
せず、その代りにパーオキサイドを添加すること
によつてラジカル反応を引き起し架橋反応による
両者ポリマーの相溶性を効率よく利用し、耐衝撃
性を向上させる組成物を提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 即ち、本発明の特徴とするところはポリアミド
樹脂50〜95重量%に主鎖にエチリデンノルボルネ
ル構造を有するアクリルゴム50〜5重量%をブレ
ンドしてなるポリアミド樹脂組成物において、該
組成物100重量部中に1分間の半減期を得るため
の分解温度が100℃以上であるパーオキサイド化
合物を0.05〜5重量部ブレンドすることによつて
得られる耐衝撃性を有するポリアミド樹脂組成物
にある。 本発明において使用するポリアミド樹脂は、主
としてε―カプロラクタムのアニオン重合で得ら
れるナイロン―6であり、その製造方法について
は例えば特公昭50−9026号公報、また特公昭51−
1277号公報に開示されている。しかし、本発明で
はこれらの方法によつて得られるポリアミド樹脂
に限定されるものではなく、他の方法によつて得
られるものでもよい。かかるポリアミド樹脂は通
常ペレツト化されたもので、他のポリマーとブレ
ンドしやすいようになつている。 また、本発明において使用するエチリデンノル
ボルネルを主鎖に有するアクリルゴムは、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート等のアルキル
アクリレート等を主成分とし、これに架橋可能に
するための成分としてエチリデンノルボルネルと
で構成され、また必要に応じ重合調節剤として2
―メルカプトベンゾチアゾールを添加したもので
あり、例えば日本合成ゴム(株)製のアクリルゴム
JSRAR101,AR201及びその粉末ゴムとして
AR027,AR026等が知られている。ここで用い
る上記アクリルゴムは粉末状のものがポリアミド
樹脂とブレンドする上で好ましく、その添加量は
5〜50重量%であり、5重量%未満になるとゴム
分が少ないのでゴムによる衝撃吸収力が小さく耐
衝撃性の向上は期待されない。また、50重量%を
越えるとブレンド組成物が軟くなりエンジニアリ
ングプラスチツクとしての剛性が低下する。 そして、本発明において使用するパーオキサイ
ド化合物は1分間の半減期を得るための分解温度
が100℃以上の化合物で、例えばジクミルパーオ
キサイド、2,5―ジメチル―2,5ジ(ターシ
ヤリブチルパーオキシ)ヘキサン、ベンゾイルー
パーオキサイド、α,α′―ビス(ターシヤリブチ
ルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ターシヤ
リーブチルーパーオキサイド等であり、安定性の
面から炭酸カルシウムで希釈したものを用いたも
のが好ましい。 尚、上記ポリアミド樹脂とアクリルゴムそして
パーオキサイド化合物のブレンド物を押出成形
機、射出成形機にて夫々ペレツト状、テストピー
ス状にするとき、ホツパー側の最初の加熱ゾーン
を最低100℃にしなければペレツト化することが
できないが、この時パーオキサイド化合物がシリ
ンダー内で混合されるまで分解されないことが重
要である。そのため、パーオキサイド化合物は1
分間の半減期を得るための分解温度が、100℃以
上でなければならない。 また、パーオキサイド化合物の添加量は0.05〜
5重量部であり、0.05重量部未満においてはポリ
アミド樹脂とアクリルゴムとのラジカル反応によ
る結合の度合が少なく充分な耐衝撃性が発揮出来
ず、一方5重量部を越えるとポリアミド樹脂とア
クリルゴムとの結合の度合がおおきくなりすぎて
かえつてもろくなる。 しかして、本発明の組成物はパーオキサイド化
合物でラジカル反応をし架橋するポリアミド樹脂
に上記アクリルゴムと少量のパーオキサイド化合
物をブレンドし、かかるブレンド物を射出成形、
押出成形によつて100〜260℃(ただし成形初期温
度100℃)の温度範囲でパーオキサイド化合物を
分解せしめてラジカルを発生せしめポリアミド樹
脂とアクリルゴムとを化学反応せしめて両者ポリ
マーを化学結合し、ポリアミド樹脂とアクリルゴ
ムとの相溶性を高めることによつて耐衝撃性が向
上した。 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は別段これに限定されるものでは
ない。 実施例 1〜6 ε―カプロラクタムをアニオン重合することに
よつてえられたポリアミド樹脂のペレツト、粉末
状のアクリルゴムそして夫々パウダー状のパーオ
キサイド化合物をヘンシエルミキサーによつて室
温で3〜5分間撹拌し、この混合物を(株)日本製鉄
所製アンケルベルグV15―75の射出成形機にてア
ロイ化した厚さ3.2mmのダンベル型の成形体を得
た。 このようにして得られた成形体の物性は
JISK7110,K7713に準じて測定した。その結果
を第1表に成形体組成物の配合と併せて示す。 尚、成形条件としてまず加熱装置は4ケ所具備
されており、ホツパー側から夫々100℃,200℃,
230℃,230℃に調節され、射出圧(ゲージ圧)は
70Kg/cm2、射出時間は3秒、そして保圧および冷
却時間は30秒である。
【表】
【表】
【表】 比較例 1〜6 ポリアミド樹脂製ペレツト単独、ポリアミド樹
脂製ペレツトとパーオキサイド化合物をヘンシエ
ルミキサーによつて室温で3〜5分間撹拌したも
の、ポリアミド樹脂ペレツトとアクリルゴムをヘ
ンシエルミキサーによつて撹拌したものを実施例
1〜6と同様の条件にて射出成形し得られた成形
体の物性値を求めた。その結果は成形体の配合と
併せて第2表に示される。 (発明の効果) 以上のように、本発明の組成物は少量のパーオ
キサイド化合物を添加することによつて該パーオ
キサイド化合物を分解せしめポリアミド樹脂と特
定のアクリルゴムとを化学結合させるものであ
り、これによつて両者のポリマーの相溶性を向上
させ充分な衝撃強度を有するブレンド物となり、
鉄鋼、機械部品、自動車部品等の工業機械部品用
途に充分適用できるものになる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリアミド樹脂50〜95重量%に主鎖にエチリ
    デンノルボルネン構造を有するアクリルゴム50〜
    5重量%をブレンドしてなるポリアミド樹脂組成
    物において、該組成物100重量中に1分間の半減
    期を得るための分解温度が100℃以上のパーオキ
    サイド化合物を0.05〜5重量部ブレンドしてなる
    ことを特徴とする耐衝撃性を有するポリアミド樹
    脂組成物。
JP11519484A 1984-06-04 1984-06-04 耐衝撃性を有するポリアミド樹脂組成物 Granted JPS60258258A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11519484A JPS60258258A (ja) 1984-06-04 1984-06-04 耐衝撃性を有するポリアミド樹脂組成物

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11519484A JPS60258258A (ja) 1984-06-04 1984-06-04 耐衝撃性を有するポリアミド樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60258258A JPS60258258A (ja) 1985-12-20
JPH027974B2 true JPH027974B2 (ja) 1990-02-21

Family

ID=14656680

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11519484A Granted JPS60258258A (ja) 1984-06-04 1984-06-04 耐衝撃性を有するポリアミド樹脂組成物

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JPS60258258A (ja) 1985-12-20

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