JPH027951Y2 - - Google Patents

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JPH027951Y2
JPH027951Y2 JP10817383U JP10817383U JPH027951Y2 JP H027951 Y2 JPH027951 Y2 JP H027951Y2 JP 10817383 U JP10817383 U JP 10817383U JP 10817383 U JP10817383 U JP 10817383U JP H027951 Y2 JPH027951 Y2 JP H027951Y2
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pipe
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  • Underground Or Underwater Handling Of Building Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は大水深下における水中コンクリート
打設装置に関する。
従来、海底等にコンクリートを打設する装置と
してトレミ管を多数継ぎ合わせて海底に到達させ
るとともに、最下端のトレミ管にトレミ管の開閉
をなす開閉弁を取り付けたものが知られている。
この種のコンクリート打設装置はトレミ管づたい
に生コンクリート(以下生コンと略す)を落下さ
せて海底に到達させ開閉弁を適宜開いて所定量の
コンクリートを海底に打設して使用するものであ
る。
ところで上記打設装置を利用して数十mもの大
水深下においてコンクリートの打設を行うと、高
落差打設を行うことになるが、海底のトレミ管の
下端(あるいは開閉弁の下端)を被うコンクリー
トの量(いわゆるかぶり量)が少ないと、トレミ
管の下端からコンクリートが噴出して分散しコン
クリートの劣化をきたすといつた問題がある。
また、上記開閉弁は空気圧を利用したものが多
用されるが、数十mの海底では水圧によつて弁に
圧力がかかり、弁の制御ができなくなるものであ
る。
さらに、大水深下でコンクリートの打設場所を
変えるためには数十mものトレミ管を水中で水平
移動させる必要があるが、長いトレミ管の水中移
動は不安定であり移設地点の精度も悪い。
この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、
トレミ管を大水深下でも所定の位置に正確に移動
でき、高い水圧のもとでも確実に開閉弁の制御が
できるとともに、トレミ管の下端から水底にコン
クリートを噴出させずに流出させて打設すること
ができる大水深下における水中コンクリート打設
装置を提供する。
以下この考案を図面を参照して説明する。
第1図ないし第9図はこの考案の一実施例を示
すものである。第1図において1は下部を海底に
打ち込んで海中に立設した土留杭を2はケーソン
をそれぞれ示し、土留杭1…とケーソン2と海底
とによつて囲まれた部分にコンクリートを打設し
て基礎が構築されるようになつている。ケーソン
2の上には橋形クレーン3が設けられ、この橋形
クレーン3のトロリーホイスト3aによつてやぐ
ら4,4が左右に並んで各々昇降自在に吊り下げ
られていて、やぐら4を下方に降ろすとやぐら4
の脚部4aがケーソン2に当接して支持されるよ
うになつている。やぐら4の下方の海底には、下
端を海底の地盤に打ち込んだガイドパイプ5がそ
の上端を海面から上に出して立設され、やぐら4
には上記ガイドパイプ5の上端に嵌合する上端ガ
イドパイプ5aに装着されたブーム機構Aがやぐ
ら4に設けられたウインチ24によつて吊り下げ
られている。
上記ブーム機構Aは、ガイドパイプ5,5aに
沿つて移動する周知の筒状ランニングブロツク6
および移動筒7と、ランニングブロツク6と移動
筒7とを連結してランニングブロツク6と移動筒
7との間隔を大小させるブーム起伏用シリンダ8
と、ランニングブロツク6の両側面に上下に回動
自在に取り付けられたブーム9,9と、移動筒7
とブーム9とを連結し、移動筒7のランニングブ
ロツク6への接近あるいは離間によつてブーム
9,9を上下に回動させるステー10,10とを
具備している。このステー10はブーム9を別々
に上下できるように油圧シリンダーとなつてい
る。そして、ブーム9,9には伸縮自在の管継手
を介してブーム9,9の回動とともに移動するト
レミ管11a,11aが付設され、上記トレミ管
11aの下端はブーム9の先端の継手12に連結
され、トレミ管11aの上端はランニングブロツ
ク6の側部に開口部を上に向けて位置させられて
いる。なお、上記トレミ管11aの上端は別の接
続トレミ管11b…を連結できるようになつてい
る。また、上記ランニングブロツク6はやぐら4
に設けられたウインチ24によつてガイドパイプ
5,5aの所定位置で停止できるように構成され
たものである。
そして、上記ブーム9,9の先端の継手12の
一方にはカウンタウエイト13がまた他方には打
設機構Dが各々取り付けられている。
打設機構Dは、継手12に取り付けられた下部
トレミ管11cと、下部トレミ管11cの下端に
取り付けられた開閉弁14と、下部トレミ管11
cの上部に設けられたフイードシリンダ15と、
このフイードシリンダ15の下端に下部トレミ管
11cを囲んで設けられた2重筒構成の収納シリ
ンダ16と、収納シリンダ16に付設された昇降
手段17とを主体として構成されている。
上記開閉弁14は、下部トレミ管11cの下端
に固定された筒体14aを具備し、筒体14aの
内周部にはゴム等の柔軟伸縮材で形成された弁膜
14bが張られるとともに、筒体14aの周壁を
外方へ膨出させて膜弁14bと筒体14aとの間
に弁室14cが形成されている。そして弁室14
cの一部にこの弁室14cに流体を送るポンプP
が連絡され、弁室14cの他の部分は絞り弁18
を介して開放されている。
上記フイードシリンダ15はその中心部に下部
トレミ管11cを通し、フイードシリンダ15を
作動させることによつてフイードシリンダ15と
収納シリンダ16とを下部トレミ管11cに沿つ
て上下に昇降できるように構成されたものであ
る。
上記収納シリンダ16は、下端を開閉弁14よ
り上方にして下部トレミ管11cを囲む収納筒1
6aと、この収納筒16aの下部に収納筒16a
の長さ方向に摺動自在に嵌合されたスライド筒1
6bとから成り、収納筒16aおよびスライド筒
16bと下部トレミ管11cとの間には収納部S
が形成されている。
上記昇降手段17は収納筒16aに取り付けら
れたスライドシリンダ17aから成り、スライド
シリンダ17aのシリンダロツド17bの先端は
スライド筒16bに取り付けられていて、スライ
ドシリンダ17aはシリンダロツド17bによつ
てスライド筒16bを移動させ、スライド筒16
bによつて開閉弁14と下部トレミ管11cの下
端とを覆つたり露出させるようになつている。
なお、図中20,20,20は、上端を収納筒
16aに取り付け下端をスライド筒16bに固定
された案内孔付の案内片21,21,21に各々
挿通して収納筒16aに対するスライド筒16b
の摺動を案内するガイドロツド、22は油圧ホー
ス、23はケーソン2の上方に出された接続トレ
ミ管11bの上端に嵌合された生コン投入用のホ
ツパ、4bはホツパ及びトレミー管を吊り下げブ
ーム機構Aの旋回と同時に走行するトロリーホイ
スト、4cはその走行レール、25…はガイドパ
イプ、5、5aに接続トレミ管11bを支持する
ためのパイプ保持バンドである。なおまた、収納
筒16aの内外周面に収納筒16aの長さ方向に
沿つて収納筒16aの内外周面の温度差(例えば
2℃)を検出するためのサーミスタ温度センサを
取り付け、このセンサによりリレーを駆動して収
納筒16aに対するコンクリートレベルを検出で
きる構成とする。
次に上記のように構成されたこの考案の作用に
ついて説明する。
土留杭1…の間にコンクリートを打設するに
は、まず、トロリーホイスト3aによつてやぐら
4をケーソン2の上に昇ろすとともに上端ガイド
パイプ5aをガイドパイプ5の上端に嵌合させ、
ランニングブロツク6によつてブーム機構Aをガ
イドパイプ5a,5に沿つて上昇させる。ブーム
機構Aの下降に従つてトレミ管11aの上端に接
続トレミ管11b…を次々に継ぎ足してゆき、ブ
ーム機構Aのスライド筒16bを水底に到達させ
る。この状態で水上に出る接続トレミ管11b,
11bのうち打設機構Dに連絡する一方の接続ト
レミ管11bにポツパ23を取り付けておく。
次に水底に設置された打設機構Dのフイードシ
リンダ15を作動させてスライド筒16bを水底
に押し付けた後にホツパ23から生コンを投入す
る。ここで開閉弁14の弁室14cは開放されて
いて弁室14cに水圧が加わるため、弁膜14b
を挟む弁室14cと筒体14aの中心部との各々
の水圧はバランスし、開閉弁14は開いた状態と
なつている。このため生コンは開閉弁14を介し
て収納シリンダ16の収納部Sに落下し第6図に
示すように滞留する。この際高落差で落下する生
コンが直接打設現場に出て広がるのではなく、一
端収納部Sに滞留するため、生コンの高落差落下
に伴う骨材の分離が防止される。
次いで収納部Sでの生コン滞留量が所定値に達
した後にスライドシリンダ17aによつてスライ
ド筒16bを徐々に上昇させ、水底にコンクリー
トを広げて打設を第7図に示すように開始する。
なお収納筒内外面のセンサにより、生コンによる
開閉弁14のかぶり量を検知し、スライドシリン
ダ17aによつてスライド筒16bを引上げ、収
納シリンダ内の生コン量を調整する。又、開閉弁
14が常に一定量の生コンで覆われているように
フイードシリンダ15によつて開閉弁14の高さ
を調節する。この調節作業によつて開閉弁14か
らの生コンの噴出は防止されコンクリートの劣化
をきたすことはない。
一方、所定高さ(例えば1500mm)までの打設の
終了後には絞り弁18を閉じてポンプPを作動さ
せて弁室14cに水圧をかけ、弁膜14bを膨出
させて筒体14aを塞ぎ、開閉弁14を閉じて生
コンの流出を止める。ところで弁膜14bを挟む
筒体14aの中心部と弁室14cとの各々の水圧
はポンプPを作動させる以前はバランスしている
ため、ポンプPによつて弁室14cに付加される
水圧が全て弁膜14cを動かす力となる。このた
め打設場所の水圧に抗して弁を開閉する従来の開
閉弁に比較して弁膜14cの制御がし易く、弁膜
14cの駆動圧力は打設現場の水深にかかわらず
一定とすることができる。
続いてブーム9により打設機構D全体を第9図
に示すように打設面より上に引き上げ、次の打設
現場に移動させ、上記と同様の手順で打設を行
う。ここでブーム9の回動によつて接続トレミ管
11bを水平移動させなくとも打設機構Dを水平
方向に移動できるため大水深下での打設場所の移
動が容易であり、打設場所の移動精度を高めるこ
とができる。
以上説明したようにこの考案は、ガイドパイプ
に沿つて水中を上下するランニングブロツクに上
下に回動自在にブームを取り付け、このブームに
トレミ管を付設し、トレミ管の下端に弁膜の両側
に水圧がかかるように弁室を開放した開閉弁を取
り付け、トレミ管の下部にトレミ管の下部を覆う
収納筒を取り付け、この収納筒に昇降手段により
収納筒に沿つて摺動し開閉弁を掩蔽あるいは露出
させるスライド筒を嵌合したため、まずスライド
筒を水底に密接させ、収納筒とスライド筒の内部
に生コンを落下させて滞留させ、続いてスライド
筒を上昇させてコンクリートの打設を行うことに
より、開閉弁を覆う生コンのかぶり量を確保しつ
つ打設をなし、開閉弁から生コンを噴出させるこ
となく生コンを水底に流下させつつコンクリート
の打設ができ、したがつてコンクリートが劣化す
ることがない。また、水中のほとんどのトレミ管
を移動させずにブームに付設されたトレミ管のみ
をブームとともに移動できるため、水中のトレミ
管の全てを一緒に移動させて打設場所を変更して
いた従来装置よりも打設場所の移動が容易であ
り、打設場所の移動精度も高い。さらに、開閉弁
の弁室を開放しこの弁室にポンプを連絡した構成
にして、開閉弁まわりの水圧を弁膜の両側にか
け、その上でポンプが弁室に加える水圧によつて
弁膜を膨出させて開閉弁を閉じうるようにしたた
め、開閉弁を水圧の大小にかかわらず、すなわち
水深の大小にかかわらず、ポンプの圧力によつて
容易に開閉させることができる。したがつて大水
深下においても開閉弁の作動を確実に制御でき
る。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1
図は側面図、第2図は収納筒の拡大破断面図、第
3図は第2図のY−Y線に沿う断面矢視図、第4
図は開閉弁の構成図、第5図は生コン投入開始時
の収納筒の断面図、第6図は生コン滞留時の収納
筒の断面図、第7図はコンクリートの打設開始時
の収納筒の断面図、第8図はコンクリート打設進
行中の収納筒の断面図、第9図は収納筒の移動中
の状態を示す断面図である。 5…ガイドパイプ、5a…上端ガイドパイプ、
6…ランニングブロツク、9…ブーム、11a…
トレミ管、11b…接続トレミ管、11c…下部
トレミ管、14…開閉弁、14a…筒体、14b
…弁膜、14c…弁室、P…ポンプ、18…絞り
弁、16a…収納筒、16b…スライド筒、S…
収納部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水底に立設されたガイドパイプに沿つて昇降自
    在に設けられたランニングブロツクにブームが上
    下に回動自在に取り付けられ、このブームにはコ
    ンクリートの打設時に生コンを通すトレミ管が取
    り付けられ、このトレミ管の下端には、筒体内面
    に弁膜を張設しかつ筒体と弁膜との間に弁室を形
    成した開閉弁が取り付けられ、上記弁室の一部は
    ポンプに連結され弁室の他の部分は絞り弁を介し
    て開放されるとともに、上記開閉弁より上方のト
    レミ管の外周部にはトレミ管を覆つてトレミ管の
    周囲に収納部を形成する収納筒が取り付けられる
    一方、この収納筒にはスライド筒が長さ方向に摺
    動自在に嵌合され、上記収納筒またはスライド筒
    には収納筒に対してスライド筒を摺動させスライ
    ド筒によつて開閉弁を掩蔽あるいは露出させる昇
    降手段が付設されて成ることを特徴とする大水深
    下における水中コンクリート打設装置。
JP10817383U 1983-07-12 1983-07-12 大水深下における水中コンクリ−ト打設装置 Granted JPS6018149U (ja)

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JP10817383U JPS6018149U (ja) 1983-07-12 1983-07-12 大水深下における水中コンクリ−ト打設装置

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JP10817383U JPS6018149U (ja) 1983-07-12 1983-07-12 大水深下における水中コンクリ−ト打設装置

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JPS6018149U JPS6018149U (ja) 1985-02-07
JPH027951Y2 true JPH027951Y2 (ja) 1990-02-26

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JPS6018149U (ja) 1985-02-07

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