JPH0278655A - P−トルエンスルホニル酢酸の製造方法 - Google Patents

P−トルエンスルホニル酢酸の製造方法

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JPH0278655A
JPH0278655A JP22984388A JP22984388A JPH0278655A JP H0278655 A JPH0278655 A JP H0278655A JP 22984388 A JP22984388 A JP 22984388A JP 22984388 A JP22984388 A JP 22984388A JP H0278655 A JPH0278655 A JP H0278655A
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acid
chloroform
toluenesulfonylacetic
aqueous solution
sodium
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JP22984388A
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Atsushi Utsunomiya
宇都宮 淳
Yoshinori Tanaka
良典 田中
Ryoichi Seki
亮一 関
Takashi Yokoyama
孝 横山
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、工業用殺菌剤、殺かび剤として有用なショー
トメチル−P−)リルスルホンの中間原料であるP−ト
ルエンスルホニル酢酸の製造方法に関する。
〔従来技術及び発明が解決しようとする課題〕従来のp
−+−ルエンスルフィン酸ナトリウムにクロル酢酸アル
カリ水溶液またはクロル酢酸メチルを作用させ、P−ト
ルエンスルホニル酢酸マたはP−トルエンスルホニル酢
酸メチルを製造する方法はZhurnal Organ
icheshoj Khia+ii、1984.20,
602〜608に開示されている。
上記の方法では、P−トルエンスルフィン酸ナトリウム
を水中でクロル酢酸アルカリ水溶液またはN、N−ジメ
チルホルムアミド中でクロル酢酸メチルによりP−トル
エンスルホニル酢酸またはP−トルエンスルホニル酢酸
メチルとして得ることができる。
クロル酢酸メチルを用いる方法では、N、N−ジメチル
ホルムアミド等の有機溶剤中で行う必要があり、目的物
であるp−トルエンスルホニル酢酸を得るためには、N
、N−ジメチルホルムアミドを蒸留等により除去した後
、水酸化ナトリウムによる加水分解を行うため、操作が
極めて煩雑となる。
P−トルエンスルフィン酸ナトリウムとクロル酢酸アル
カリ水溶液を反応させP−トルエンスルホニル酢酸を得
る方法では、収率が50〜60%と低くなっている。ま
た、原料であるP−トルエンスルフィン酸ナトリウムは
比較的高価であるために、工業的規模の生産においては
不利である。該反応液を次のショートメチル−p−トリ
ルスルホン製造時に直接供することは、系内の塩濃度が
高いうえ、反応により副生じた不純物が存在するため、
ショートメチル−p−トリルスルホンの純度が低下し好
ましくない。さらに、p−トルエンスルホニル酢酸の水
溶解度が比較的高いため、−旦P−1−ルエンスルホニ
ル酢酸を取り出して次行程に供することはP−トルエン
スルホニル酢酸の損失が多くなり不利である。
そこで、工業的規模の生産において安価な原料を用いて
高収率でP−トルエンスルホニル酢酸を製造し、次のシ
ョートメチル−P−)リルスルホン製造に効率よ<P−
トルエンスルホニル酢酸を供する方法を提供することを
課題とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明者らは、
上記のかかる課題について鋭意検討した結果、工業的に
入手容易で安価なP−トルエンスルホニルクロライドを
原料とし、該水溶液に亜硫酸ナトリウムを添加すること
によりP−トルエンスルフィン酸ナトリウムとした後、
同一の反応系にクロル酢酸を添加することにより、P−
トルエンスルホニル酢酸が高収率で製造できる。次いで
、製造終了後に反応液をクロロホルムにより抽出し、さ
らにアルカリ水溶液を用いてクロロホルム層よりP−ト
ルエンスルホニル酢酸を水溶液中に回収することにより
、P−トルエンスルホニル酢酸を効率よく次のショート
メチル−P−)リルスルホンの製造に供することができ
ることを見出し、この知見により本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明はp−トルエンスルホニルクロライド
水溶液を亜硫酸ナトリウム存在下、P−トルエンスルフ
ィン酸ナトリウムとし、クロル酢酸を添加し、P〜トル
エンスルホニル酢酸を製造した後、クロロホルムにより
抽出し、次いでクロロホルム層をアルカリ水溶液により
抽出することを特徴とするP−トルエンスルホニル酢酸
の製造方法である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明によるP−トルエンスルホニル酢酸のHaは水溶
液中で行われる。
先ず、亜硫酸ナトリウムおよび無機塩基を水に溶解また
はQiさせ、それにP−トルエンスルホニルクロライド
を仕込むことによりp−+−ルエンスルフィン酸ナトリ
ウムを製造する。
反応温度は、50〜120°Cであり、望ましくは70
〜101°Cである。これより低い温度では反応の進行
が遅いため有効でない。
亜硫酸ナトリウム量は、P−トルエンスルホニルクロラ
イド1モルに対して1.0モル以上であり、好ましくは
、1,0〜1.4モルである。また、無機塩基量は、P
−トルエンスルホニルクロライド1モルに対して2.0
モル以上であり、好ましくは2.0〜2.4モルである
無機塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム
または炭酸水素カリウム等を挙げることができる。
それぞれ、これより多く添加しても収率や純度的効果は
なく、逆に系内の塩濃度が高くなるために好ましくない
、また、これより少ない場合は、副成物の生成比率が増
大し、P−トルエンスルフィン酸ナトリウムの収率が低
下するために必ずしり経済的とはいえない。
反応時間は、反応温度により異なるため一概に限定する
わけにはいかないが1〜3時間である。
以上のように、製造されたP−トルエンスルフィン酸ナ
トリウム水溶液中にクロル酢酸を導入することにより、
P−トルエンスルホニル酢酸を製造する。
しかし、P−トルエンスルフィン酸ナトリウム製造終了
後、クロル酢酸を添加した場合、反応液が弱アルカリ性
となっているためにクロル酢酸が分解して、目的とする
反応に関与しないため、クロル酢酸が大過剰に必要とな
る。
そこで酸によりPHを弱酸性に調整することにより、ク
ロル酢酸の添加量を削減することができる。
PH調整に用いる酸は、塩酸、硫酸等の無機酸や酢酸で
あり、使用量はPHや酸の種類により異なる。
調整するPllは5.0〜7.0である。PH7,0を
越えるとクロル酢酸の分解を抑制する効果が低くなり、
また、PH5,0未満では調整に大量の酸を必要とし、
さらにP−トルエンスルフィン酸ナトリウムが不安定な
遊離の酸となるため、収率の低下をおこす。
P)Ill後後クロル酢酸を添加し、P−トルエンスル
ホニル酢酸の製造を行う。
この場合の反応温度は、50〜120 ’Cであり、好
ましくは70〜104°Cである。これより低い温度で
は反応が遅く、また、P−トルエンスルホニル酢酸の収
率が低下する。
導入するクロル酢酸量は、少ないと反応が進まず必ずし
も経済的でないためP−トルエンスルホニルクロライド
1モルに対して1.2〜2.0モルであり、好ましくは
1.4〜1.8モルである。
反応時間は、反応温度によっても異なるがだいたい1〜
5時間である。
製造終了時の反応液中にクロロホルムを添加しP−トル
エンスルホニル酢酸を抽出回収し、次いで、アルカリ水
溶液によりクロロホルム中よりP−トルエンスルホニル
酢酸を回収することによりP−トルエンスルホニル酢酸
のアルカリ水溶液を容易に得ることができる。
回収に用いるクロロホルム量は、全液量に対して10〜
50重量%であり、好ましくは10〜30重量%である
。この範囲より多い量ではクロロホルム添加効果がなく
、この範囲より少ない量では抽出されるP−トルエンス
ルホニル酢酸量が少なく、回収効率を向上させるために
は、数回の抽出操作が必要になり操作が煩雑になる。
クロロホルム添加時の温度は、20〜70°Cの範囲が
望ましい、さらに、好ましくは20〜40″Cである。
これより低い温度では、P−トルエンスルホニル酢酸の
結晶が析出するため回収率が低下する。これより高い温
度ではクロロホルムの沸謄が激しくなり危険である。ま
た、クロロホルムの添加は、2〜3回行うことが回収率
が高(なり望ましい。
以上のように反応液中からP−トルエンスルホニル酢酸
をクロロホルムにより回収した後、アルカリ水溶液によ
り、クロロホルム中よりP−トルエンスルホニル酢酸を
回収し、P−トルエンスルホニル酢酸のアルカリ水溶液
とし、次のショートメチル−P−トリルスルホンの製造
に供する。
このアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化アンモニウム等が挙げられる。
これらのアルカリ水溶液の濃度は、1〜15重量%であ
り、これより高い濃度では次行程に供する場合に好まし
くない、また、これより低い濃度では水量ばかり増加し
不利である。
アルカリの量は、P−1−ルエンスルホニル酢酸1モル
に対して1.0〜1.5モルであり、好ましくは1.0
〜1.3モルである。これより少ない量ではP−トルエ
ンスルホニル酢酸の回収率が低下し、これより多い量で
は効果がないため好ましくない。
P−トルエンスルホニル酢酸を回収した後のクロロホル
ム層は、水層と分離していているために容易に除去する
ことができる。
このように抽出、回収されたP−トルエンスルホニル酢
酸のアルカリ水溶液は、不純物がクロロホルム中へ溶解
しているため高純度のP−トルエンスルホニル酢酸を含
んでいる。また、P−トルエンスルホニル酢酸を回収し
た後のクロロホルムは、はとんど損失なく回収できるた
め問題なく再利用することができる。
〔実施例] 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 撹拌機付、114ツロフラスコに水596.2g、亜硫
酸ナトリウム63.1g(0,5モル)及び炭酸水素ナ
トリウム84.0g(1,0モル)を入れ70″Cに昇
温した。
P−トルエンスルホニルクロライド95.4g(0,5
モル)を1時間かけて導入した。この反応系を2N塩酸
でPH6,5に調整したのちに104°Cまで昇温し、
クロル酢酸75.6g(0,8モル)を水100gに溶
解させ、1時間かけて導入した。さらに1時間同温で攪
拌した。
これを冷却しクロロホルム100gを添加した。クロロ
ホルム層を分離し、さらにクロロホルム100gを水層
に添加し攪拌した後、クロロホルム層を分離した。
先に分離したクロロホルム層と合わせて、4重景%水酸
化ナトリウム水溶液中に添加し、攪拌しクロロホルム層
を分離した。
水溶液中のP−トルエンスルホニル酢酸は91.8g(
収率85.8%)となり、回収率は97.5%となった
また、分離回収したクロロホルムは問題なく再利用する
ことができた。
実施例2 P−トルエンスルホニルクロライドを仕込む温度を、5
0〜101°Cまで1時間かけて昇温し、かつ、クロル
酢酸導入を104 ’Cで行った以外は、実施例1と同
様に行った。その結果、P−トルエンスルホニル酢酸の
収率87.1%となった0回収率は97.2%となった
実施例3 クロロホルム量を75.0gとした以外は、実施例2と
同様に行った。その結果、P−トルエンスルホニル酢酸
の収率86.2%となった0回収率は96.2%となっ
た。
比較例1 クロロホルムを使わず反応液を冷却し、P−トルエンス
ルホニル酢酸を結晶として析出させ取り出した以外は、
実施例1と同様に行った。p−トルエンスルホニル酢酸
の収率は72.2%となり、回収率は82.0%となっ
た。
〔発明の効果〕
本発明によれば、工業用殺菌剤、殺かび剤であるショー
トメチル−P−トリルスルホン製造時の中間体であるP
−トルエンスルホニル酢酸を、安価なP−トルエンスル
ホニルクロライドを原料として用いることにより経済的
に製造でき、さらに途中の結晶取り出し等の操作を簡略
化したことにより、操作上、p−トルエンスルホニル酢
酸の損失を抑えることができるため、高収率で、問題な
く、次のショートメチル−p−トリルスルホンの製造に
P−トルエンスルホニル酢酸を供することができる工業
的規模に有用な製造方法である。
特許出願人 三井東圧化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、P−トルエンスルホニルクロライド水溶液を亜硫酸
    ナトリウム存在下、P−トルエンスルフィン酸ナトリウ
    ムとし、クロル酢酸を添加し、P−トルエンスルホニル
    酢酸を製造した後、クロロホルムにより抽出し、次いで
    クロロホルム層をアルカリ水溶液により抽出することを
    特徴とするP−トルエンスルホニル酢酸の製造方法。
JP22984388A 1988-09-16 1988-09-16 P−トルエンスルホニル酢酸の製造方法 Pending JPH0278655A (ja)

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