JPH027839B2 - - Google Patents

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JPH027839B2
JPH027839B2 JP8005984A JP8005984A JPH027839B2 JP H027839 B2 JPH027839 B2 JP H027839B2 JP 8005984 A JP8005984 A JP 8005984A JP 8005984 A JP8005984 A JP 8005984A JP H027839 B2 JPH027839 B2 JP H027839B2
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writing block
plunger
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Kazuyuki Sekiguchi
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Max Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、自動製図機やX−Yプロツタ等の筆
記装置に関し、特に筆圧条件の異なる各種の筆記
ブロツクを使用し得る筆記装置に関する。
<背景技術とその問題点> 従来、自動製図機やX−Yプロツタ等の筆記装
置において、鉛筆の芯等が組込まれた筆記ブロツ
クは筆記面の任意の位置に移動自在となるように
支持された筆記ヘツドに組付けられている。上記
筆記ヘツドにはホルダが筆記面に対して上下動自
在となるように支持されており、上記ホルダに上
記筆記ブロツクを装着することにより上記筆記ブ
ロツクは筆記面に対して昇降自在に支持された状
態になつている。
第1図に示すように、従来の筆記装置に使用さ
れる筆記ブロツク100は筆記ヘツドに上下動自
在に支持されている筒状のホルダ101内に組込
まれており、上記筆記ブロツク100の後端と上
記ホルダ101内の上壁部との間には、上記ホル
ダ101を介して筆記ブロツク100が筆記面1
02に対して降下駆動され筆記する際に筆記ブロ
ツク100の先端に所定の筆圧が作用するように
圧縮コイルバネ103が介在されている。
そして、上記筆記ブロツク100は筆記時に筆
記ブロツク100が筆記面102に対して垂直に
起立するように、且つ筆記ブロツク100が上下
動するように、上記ホルダ101に設けた支持孔
104に摺動自在に支持された構造になつてい
る。
ところで、筆記手段として鉛筆の芯を用いたも
のにあつては、芯の交換をなるべくさけるために
長目の芯を筆記ブロツク100に組込んだものが
一般的に使用されており、上記筆記ブロツク10
0も自づと長尺なものとなつている。
このように、長尺な筆記ブロツク100を上記
支持孔104によつて摺動自在に支持した構造の
ものであつた場合、上記筆記ブロツク100と支
持孔104との間の摺動部分にバツクラツシユが
発生し易すく、筆記動作中の上記筆記ブロツク1
00のスムーズな上下動を得ることができず、筆
記精度が低いものとなつているのが実情である。
また、上記従来の筆記装置にあつては、使用す
る筆記ブロツク100(鉛筆の芯又はインクペン
等)に応じた適正筆圧が得られるように上記筆記
ブロツク100を交換する毎に上記圧縮バネ10
3をその筆記ブロツク専用のものと交換している
のが実情である。
<発明の目的> そこで、本発明はこのような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、高い筆記精度が得られ
るようにするとともに、筆圧条件の異なる筆記ブ
ロツクの筆圧調節を簡単に行ない得るようにする
ことを目的とする。
<発明の概要> 本考案は、上記目的を達成するために、筆記ブ
ロツクを保持するホルダを筆記面に対して上下動
自在に支持する筆記ヘツドと、上記ホルダを上下
動させることにより上記筆記ブロツクを筆記面に
対して昇降駆動させる昇降機構を有し、上記昇降
機構は上記筆記ブロツクと一体に設けられたガイ
ドプーリに巻回された昇降ワイヤと、この昇降ワ
イヤの一端がプランジヤに固定されこのプランジ
ヤの吸引により上記昇降ワイヤを引込み駆動する
ことにより上記筆記ブロツクを降下駆動させると
ともにこのプランジヤの吸引を開放することによ
り上記昇降ワイヤの引込みを開放することにより
上記筆記ブロツクを上昇駆動させる昇降専用ソレ
ノイドを有し、上記昇降ワイヤの他端はバネ部材
により吸引位置に弾発的に支持された制御用ソレ
ノイドのプランジヤに固定されてなり、上記制御
用ソレノイドの駆動電流の供給量を制御すること
により上記制御用ソレノイドによる昇降ワイヤの
引込み力を制御するようにしたことを特徴とする
ものである。
<実施例> 以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら
具体的に説明する。
第2図は本発明にかかる筆記装置の一部破断平
面図、第3図は正面図、第4図は右側面図であ
る。なお、第2図、第3図及び第4図は筆記ブロ
ツク1が降下駆動され筆記可能状態における図で
ある。この筆記装置は単独で、あるいはベース2
の一側部に設けた取付け部3を一般のレール式製
図機の製図ヘツドに装着して使用するものであ
り、筆記ヘツド4に装着される筆記ブロツク1を
使用して円形、四角形等の図形、数字及び文字等
を描くものである。上記筆記ブロツク1としては
鉛筆の芯が組込まれたもの、又はインクペン等が
組込まれたものが使用される。
この筆記装置は長方形の平板からなるベース2
を有し、このベース2上には上記筆記ヘツド4を
筆記面の任意の位置に移動させるための移動レー
ル機構5が配されている。
上記移動レール機構5は上記ベース2上に支持
され上記筆記ヘツド4を一方の座標軸方向(第2
図中矢印X方向)へ移動ガイドするための丸棒か
らなるXガイドレール6を有してなる。上記Xガ
イドレール6には上記筆記ヘツド4を他方の座標
軸方向(第2図中矢印Y方向)に移動自在となる
ように支持する断面コ字状のYガイドレール7の
一端がガイドローラ8,8を介して移動自在に組
付けられている。なお、上記Yガイドレール7の
一端には連結杆9を介してベース2に設けたL字
状の補助ガイドレール10に沿つて走行する補助
ローラ11,11が取付けられている。
上記筆記ヘツド4は、X軸駆動機構12によつ
てYガイドレール7を上記Xガイドレール6に沿
つて移動させることにより一方の座標軸方向に移
動操作されるとともにY軸駆動機構13によつて
Yガイドレール7に沿つて他方の座標軸方向に移
動操作される。
上記X軸駆動機構12はベース2上に固定され
たパルスモータからなるX軸駆動モータ14によ
つてXワイヤ15を駆動させることによりYガイ
ドレール7を移動させ、筆記ヘツド4を一方の座
標軸方向に移動させるものである。
上記Xワイヤ15の張り渡し状態を第5図を参
照しながら説明する。
上記Xワイヤ15の一端は前記Xガイドレール
6の一端をベース2上で支持している一方のレー
ル支持部材16に取付け固定されている。そし
て、上記Xワイヤ15は上記Yガイドレール7の
一端に回転自在に支持された第1のXワイヤガイ
ドプーリ17に巻回されるとともに上記ベース2
上に回転自在に支持された第2のXワイヤガイド
プーリ18に巻回され、さらに上記X軸駆動モー
タ14の回転軸14Aに多重に巻回されるととも
に上記Yガイドレール7の一端に上記第1のXワ
イヤガイドプーリ17と並列して回転自在に支持
された第3のXワイヤガイドプーリ18に巻回さ
れ、そしてXワイヤ15の他端は前記Xガイドレ
ール6の他端をベース2上で支持している他方の
レール支持部材19に取付け固定されている。
また、Y軸駆動機構13も上記ベース2上に上
記X軸駆動モータ14と直列に配置固定されたパ
ルスモータからなるY軸駆動モータ20によつて
Yワイヤ21を駆動させることにより筆記ヘツド
4を他方の座標軸方向に移動させるものである。
上記Yワイヤ21の張り渡し状態を第6図を参
照しながら説明する。
上記Yワイヤ21の一端は前記他方の支持部材
19に取付け固定されている。そして、上記Yワ
イヤ21は上記Yガイドレール7の一端の上記第
1及び第3のワイヤガイドプーリ17,18間に
回転自在に支持された第1のYワイヤガイドプー
リ22に巻回されるとともに上記Yガイドレール
7内を通つて上記Yガイドレール7の他端に回転
自在に支持された第2のYワイヤガイドプーリ2
3に巻回され、さらに筆記ヘツド4の基板4Aに
回転自在に支持された第3のYワイヤガイドプー
リ24に巻回されるとともに上記Yガイドレール
7の他端に上記第2のYワイヤガイドプーリ23
と共通の軸をもつて回転自在に支持された第4の
Yワイヤガイドプーリ25に巻回され、さらに上
記Yガイドレール7内を通つて上記Yガイドレー
ル7の一端に上記第1のYワイヤガイドプーリ2
2と並列して回転自在に支持された第5のYワイ
ヤガイドプーリ26に巻回されるとともに上記ベ
ース2上に回転自在に支持された第6のYワイヤ
ガイドプーリ27に巻回され、さらに上記ベース
2上に上記第6のYワイヤガイドプーリ27と離
接して回転自在に支持された第7のワイヤガイド
プーリ28に巻回されるとともに上記Y軸駆動モ
ータ20の回転軸20Aに多重に巻回され、さら
に上記第7のYワイヤガイドプーリ28と同軸を
もつてベース2上に回転自在に支持された第8の
Yワイヤガイドプーリ29に巻回されるとともに
上記第6のYワイヤガイドプーリ27と同軸をも
つてベース2上に回転自在に支持された第9のY
ワイヤガイドプーリ30に巻回され、さらに上記
第5のワイヤガイドプーリ26と同軸をもつてY
ガイドレール7の一端に回転自在に支持された第
10のYワイヤガイドプーリ31に巻回されるとと
もに上記Yガイドレール7内を通つて上記筆記ヘ
ツド4の基板4Aに第3のYワイヤガイドプーリ
24と並列して回転自在に支持された第11のYワ
イヤガイドプーリ32に巻回され、さらに上記Y
ガイドレール7内を通つて上記第1のYワイヤガ
イドプーリ22と同軸をもつてYガイドレール7
の一端に回転自在に支持された第12のYワイヤガ
イドプーリ33に巻回され、そしてYワイヤ21
の他端は前記他方の支持部材19に取付け固定さ
れている。
上記筆記ヘツド4の基板4Aは、第7図に示す
ようにYガイドレール7の底部に対向するように
配置され、上記基板4A上には筆記ヘツド4全体
のYガイドレール7に沿う移動をガイドする第
1、第2及び第3のガイドローラ34,35,3
6が回転自在に支持されている。上記第1のガイ
ドローラ34はYガイドレール7の一側面に板バ
ネ等により押圧支持された丸棒からなるレール体
38に当接して走行するとともに上記第2及び第
3のガイドローラ36,37も上記Yガイドレー
ル7の他側面に板バネ等により押圧支持された丸
棒からなるレール体39に当接して走行するよう
になつており、筆記ヘツド4のYガイドレール7
に沿う移動は円滑なものとなつている。
上記基板4Aの一側縁には筆記ブロツク1を筆
記面に対して起立支持するための支持板40が立
上がり形成されている。上記支持板40の背面側
には筆記ブロツク1を保持するホルダとなる保持
板41が上下方向(第7図中矢印方向)に移動自
在(昇降自在)となるように設けられている。上
記支持板40の背面側には、第8図に示すように
上記保持板41の移動をガイドする第1、第2及
び第3のガイドローラ42,43,44が回転自
在に支持されている。上記第1のガイドローラ4
2は上記保持板41の一側面に形成されたV字溝
45に嵌合された丸棒からなるレール体46に当
接するとともに上記第2及び第3のガイドローラ
43,44も上記保持板41の他側面に形成され
たV字溝47に嵌合された丸棒からなるレール体
48に当接して上記保持板41の移動をガイドす
るようになつており、筆記ブロツク1の昇降移動
は円滑なものとなつている。なお、上記各レール
体46,48はCリング49,49,49によつ
て軸方向に移動しないように支持されている。
上記保持板41の下端縁には上記支持板40の
略中央部に形成された縦長の開口部50を経て上
記支持板40の正面側に突出する筆記ブロツク保
持片51が形成されている。上記保持片51には
筆記ブロツク装着孔52が形成されており、この
装着孔52に筆記ブロツク1をねじ着することに
より筆記ブロツク1が筆記ヘツド4に取付けられ
るようになつている。
上記筆記ブロツク1は上記保持板41を昇降機
構53によつて上下動させることにより筆記面に
対して昇降操作される。
上記昇降機構53はベース2上に固定された昇
降専用ソレノイドとなる第1の電磁ソレノイド5
4によつて昇降ワイヤ55を駆動させることによ
り上記保持板41を上下動させ、筆記ブロツク1
を昇降させるものである。
上記昇降ワイヤ55の張り渡し状態を第9図を
参照しながら説明する。
上記第1の電磁ソレノイド54のプランジヤ5
4Aはベース2上に立上がり形成された支持板5
6によつてその移動がガイドされており、上記昇
降ワイヤ55の一端は引張りバネ57を介して上
記プランジヤ54Aに取付け固定されている。上
記引張りバネ57は上記第1の電磁ソレノイド5
4への駆動電流の供給が停止された時に上記プラ
ンジヤ54Aを突出移動(第2図中右方向への移
動)させる機能を有している。なお、第2図は上
記第1の電磁ソレノイド54へ駆動電流が供給さ
れ、上記プランジヤ54Aが吸引されている状態
を示す。そして、上記昇降ワイヤ55は前記Yワ
イヤ21が巻回された第7のYワイヤガイドプー
リ28と同軸をもつて上記ベース2上に回転自在
に支持された第1の昇降ワイヤガイドプーリ58
に巻回されるとともに前記第6のYワイヤガイド
プーリ27と同軸をもつて上記ベース2上に回転
自在に支持された第2の昇降ワイヤガイドプーリ
59に巻回され、さらに前記第5のYワイヤガイ
ドプーリ26と同軸をもつて前記Yガイドレール
7の一端に回転自在に支持された第3の昇降ワイ
ヤガイドプーリ60に巻回されるとともに前記第
11のYワイヤガイドプーリ32と同軸をもつて前
記筆記ヘツド4の基板4Aに回転自在に支持され
た第4の昇降ワイヤガイドプーリ61に巻回さ
れ、さらに上記基板4Aに回転自在に支持された
第5の昇降ワイヤガイドプーリ62に巻回される
とともに前記保持板41の背面に回転自在に支持
された第6の昇降ワイヤガイドプーリ63に巻回
され、さらに上記第5の昇降ワイヤガイドプーリ
62と同軸をもつて上記基板4Aに回転自在に支
持された第7の昇降ワイヤガイドプーリ64に巻
回されるとともに前記第3のYワイヤガイドプー
リ24と同軸をもつて上記基板4Aに回転自在に
支持された第8の昇降ワイヤガイドプーリ65に
巻回され、さらに上記Yガイドレール7の他端に
回転自在に支持された第9の昇降ワイヤガイドプ
ーリ66に巻回されるとともに上記Yガイドレー
ル7内を通つて該Yガイドレール7の一端に前記
第1のYワイヤガイドプーリ22と同軸をもつて
回転自在に支持された第10の昇降ワイヤガイドプ
ーリ67に巻回され、さらに上記ベース2上に回
転自在に支持された第11及び第12の昇降ワイヤガ
イドプーリ68,69に巻回され、そして上記昇
降ワイヤ55の他端はベース2に固定された制御
用ソレノイドとなる第2の電磁ソレノイド70の
プランジヤ70Aに取付け固定されている。
そして、上記第1の電磁ソレノイド54の駆動
によりプランジヤ54Aが吸引され上記昇降ワイ
ヤ55が引き込み駆動されると、前記保持板41
に取付けられている第6の昇降ワイヤガイドプー
リ63が第7図中下方向に引き込まれる。これに
より、上記保持板41も同方向に引き込まれ、筆
記ブロツク1は降下駆動される。そして、上記第
1の電磁ソレノイド54の駆動が停止されプラン
ジヤ54Aが突出すると、上記昇降ワイヤ55の
引き込みが開放され、上記保持板41は前記支持
板40の上端と上記第6の昇降ワイヤガイドプー
リ63との間に設けられている引張りバネ71に
より第7図中上方向に引き戻され、筆記ブロツク
1は上昇駆動される。
このように、上記構成からなる昇降機構53に
よれば、駆動源となる第1の電磁ソレノイド54
をベース2上に配置し、このソレノイド54のプ
ランジヤ54Aの駆動により昇降ワイヤ55を走
行駆動し第6の昇降ワイヤガイドプーリ63を介
して保持板41を筆記面に対して上下動させるこ
とにより筆記ブロツク1を昇降駆動させたもので
あり、筆記ヘツド4の重量を軽くすることができ
る。したがつて、上記筆記ヘツド4を二つの座標
軸方向に移動させるX軸駆動モータ14及びY軸
駆動モータ20の慣性負荷を低減することがで
き、上記各モータ14,20の耐久性の向上を図
ることができ、さらに上記各モータ14,20と
して出力の小さな小型の電動モータを使用するこ
とができ、軽量化及びコストダウン化を図ること
ができる。また、上記筆記ヘツド4が移動した際
に該ヘツドに慣性力がほとんど作用しなくなり、
筆記ブロツク1を筆記面の所定位置に正確に移動
させることができ、正確な筆記を行なうことがで
きる。
また、昇降機構53の駆動源となる上記第1の
電磁ソレノイド54をベース2上に配置したこと
により、上記ソレノイド54の駆動時の振動が筆
記ブロツク1に伝達されるようなことはなく、安
定した筆記を行なうことができる。また、上記ソ
レノイド54の駆動時の熱が上記筆記ブロツク1
に作用することもなく、上記筆記ブロツク1とし
てインクペンが組込まれたものを使用しても上記
インクペンのインクの乾き等の発生を防ぐことが
できる。
また、上記第1の電磁ソレノイド54に制御信
号を送るための電気的な配線処理をYガイドレー
ル7内を介して筆記ヘツド4とベース2との間に
施こす必要はなく、単にベース2に施こすだけで
よく、上記配線に用いられるリード線をベース2
上に固定状態に置くことができ、リード線の接続
部分を常に安定した接続状態に置くことができ
る。したがつて、上記昇降機構53は電気的な故
障が少ないものを得ることができる。
また、上記昇降ワイヤ55を第6の昇降ワイヤ
ガイドプーリ63に巻回することにより、上記筆
記ブロツク1を滑車原理で駆動することができる
ので、上記第1の電磁ソレノイド54として駆動
力の小さなものを使用することができ、軽量化及
びコストダウン化を図ることができる。
また、上記昇降ワイヤ55の一端を第1の電磁
ソレノイド54のプランジヤ54Aに対して引張
りバネ57を介して連結したことにより、上記引
張りバネ57を含め上記昇降ワイヤ55は上記引
張りバネ57の伸縮範囲内で長さが可変自在とな
つている。したがつて、上記筆記ブロツク1の先
端が筆記面に着地し筆記する際に筆記面の形状に
沿つて筆記ブロツク1を昇降させることができ、
上記筆記ブロツク1の先端が筆記面から離れない
ように、あるいは上記筆記ブロツク1の先端を筆
記面を強く押し付けないように上記筆記ブロツク
1を支持することができ、上記筆記ブロツク1の
先端の筆圧を一定圧に保つことができ、筆記線等
がとぎれたりすることなく安定した筆記を行なう
ことができる。
また、上記ベース2上には第2の電磁ソレノイ
ド70のプランジヤ70Aの先端と所定距離を隔
てて対峙する支持板72が立上がり形成されてい
る。上記プランジヤ70Aの基端にはフランジ部
70Bが形成されており、このフランジ部70B
と上記支持板72との間には上記プランジヤ70
Aを常時吸引する方向(第2図中左方向)に弾発
付勢する(上記プランジヤ70Aを吸引位置に弾
発的に支持する)圧縮バネ73が介在されてい
る。この圧縮バネ73のバネ力は上記第1の電磁
ソレノイド54のプランジヤ54Aを突出復帰さ
せる引張りバネ57のバネ力より小さく設定され
ている。
上記第2の電磁ソレノイド70に許容最大限の
駆動電流が供給されプランジヤ70Aが吸引され
ると昇降ワイヤ55の他端は上記プランジヤ54
Aにより強く引張られ固定状態に置かれる。した
がつて、上記筆記ブロツク1の先端が筆記面に着
地する力は強いものとなり、筆圧は一番強い値に
設定される。また、上記第2の電磁ソレノイド7
0への駆動電流の供給が停止され上記昇降ワイヤ
55の他端が上記圧縮バネ73によつて保持され
た状態にあつては上記昇降ワイヤ55の他端は圧
縮バネ73を介して移動自在となる。したがつ
て、上記筆記ブロツク1の先端が筆記面に着地す
る力は上記引張りバネ57のバネ力が上記圧縮バ
ネ73のバネ力より大きいことから上記圧縮バネ
73のバネ力によつて決められ、筆圧は一番弱い
値に設定される。そして、上記第2の電磁ソレノ
イド70への駆動電流の供給量を徐々に上げてい
くと、上記プランジヤ70Aは徐々に吸引され昇
降ワイヤ55の他端を徐々に引き込んで行く。こ
れにより、上記筆記ブロツク1の先端の筆圧が
徐々に大きくなつて行く。したがつて、上記第2
の電磁ソレノイド70への駆動電流の供給量を制
御することにより、上記昇降ワイヤ55の引込み
力を制御することができ、上記筆記ブロツク1の
先端に作用する筆圧を無段階に調節することがで
きる。
すなわち、直径0.5mmの鉛筆の芯を備えた筆記
ブロツク1を使用する場合には比較的強い筆圧
(500g)が必要となる。この場合、上記第2の電
磁ソレノイド70への駆動電流の供給量を大に設
定する。これにより、筆記ブロツク1の先端
(芯)に作用する筆圧は上記ソレノイド70の強
い吸引力に上記圧縮バネ73のバネ力を加えた力
となり、強い筆圧が得られる。また、インクペン
あるいはフエルトペンを備えた筆記ブロツク1を
使用する場合には比較的弱い筆圧(50g)が必要
となる。この場合、上記第2の電磁ソレノイド7
0への駆動電流の供給量を小に設定する。これに
より、筆記ブロツク1の先端(ペン先)に作用す
る筆圧は上記ソレノイド70の弱い吸引力に上記
圧縮バネ73のバネ力を加えた力となり弱い筆圧
が得られる。
このように、上記構成からなる実施例によれば
筆記ブロツク1を前記保持片51の筆記ブロツク
装着孔52にねじ着した状態で所定の筆圧を上記
ブロツク1の先端に作用させることができ、常に
安定した筆記動作を得ることができる。したがつ
て、高い筆圧精度を得ることができる。
また、上記筆記ブロツク1を上記保持片51に
装着した状態でその装着した筆記ブロツク1に応
ずる適正筆圧を上記ブロツク1の先端に作用させ
ることができ、筆圧条件の異なる筆記ブロツク1
の筆圧調節を簡単に行なうことができる。
また、上記ベース2上には筆記ブロツク1とし
て鉛筆の芯が組込まれた筆記ブロツクを使用した
時、芯が摩耗したり又は芯が折れたりして筆記不
能状態になつたことを検出する検出機構74が配
設されている。
上記検出機構74はベース2上に回転自在に支
持された回転ドラム75を有し、上記ドラム75
の背面側には被検出部となる永久磁石76が取付
け固定されている。そして、上記ベース2上にお
いて上記磁石76の回転軌跡上には上記磁石76
と対向した時に検出信号を発生し、この検出信号
を前記第1の電磁ソレノイド54の制御部に送る
磁気検出部77が取付け固定されている。そし
て、上記昇降ワイヤ55の一端側は上記回転ドラ
ム75の外周面にネジ78により固定されてお
り、芯が筆記ブロツク1の先端から十分に突出し
ている状態にあつては上記磁石76は第2図中破
線にて示す位置に置かれる。そして、上記芯が摩
耗するにつれて上記筆記ブロツク1が下降し昇降
ワイヤ55の一端側の引き込み量が増え、上記回
転ドラム75が第2図中時計回り方向に回転す
る。そして、上記筆記ブロツク1が降下死点に位
置し、上記磁石76が磁気検出部77と対向する
位置に移動すると上記磁気検出部77は上記第1
の電磁ソレノイド54の制御部に検出信号を送
る。
上記検出信号により、上記昇降機構53は筆記
ブロツク1を繰返し昇降駆動させ、芯は筆記ブロ
ツク1の先端から順次供給されるようになつてい
る。なお、上記検出信号により上記第1の電磁ソ
レノイド54への駆動電流の供給を完全に停止さ
せ、筆記ブロツク1を上昇死点で保持するととも
に表示ランプを点燈する構成をとつてもよい。
<発明の効果> このように、本発明によれば筆記ブロツクをホ
ルダに装着固定した状態で所定の筆圧を上記筆記
ブロツクの先端に作用させることができ、常に安
定した筆記動作を得ることができる。したがつ
て、高い筆記精度を得ることができる。
また、上記筆記ブロツクを上記ホルダに装着し
た状態でその装着した筆記ブロツクに応ずる適正
筆圧を上記ブロツクの先端に作用させることがで
き、筆圧条件の異なる筆記ブロツクの筆圧調節を
簡単に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を示す概略断面図、第2図は本
発明の一実施例を示す一部破断平面図、第3図は
正面図、第4図は右側面図、第5図はXワイヤの
張り渡し状態を模式的に示す斜視図、第6図はY
ワイヤの張り渡し状態を模式的に示す斜視図、第
7図は筆記ヘツドの縦断拡大背面図、第8図は筆
記ヘツドの部分を示す拡大左側面図、第9図は昇
降ワイヤの引り渡し状態を模式的に示す斜視図で
ある。 1……筆記ブロツク、4……筆記ヘツド、41
……保持板、53……昇降機構、54……第1の
電磁ソレノイド、54A……プランジヤ、55…
…昇降ワイヤ、63……第6の昇降ワイヤガイド
プーリ、70……第2の電磁ソレノイド、70A
……プランジヤ、73……圧縮バネ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 筆記ブロツクを保持するホルダを筆記面に対
    して上下動自在に支持する筆記ヘツドと、上記ホ
    ルダを上下動させることにより上記筆記ブロツク
    を筆記面に対して昇降駆動させる昇降機構を有
    し、上記昇降機構は上記筆記ブロツクと一体に設
    けられたガイドプーリに巻回された昇降ワイヤ
    と、この昇降ワイヤの一端がプランジヤに固定さ
    れこのプランジヤの吸引により上記昇降ワイヤを
    引込み駆動することにより上記筆記ブロツクを降
    下駆動させるとともにこのプランジヤの吸引を開
    放することにより上記昇降ワイヤの引込みを開放
    することにより上記筆記ブロツクを上昇駆動させ
    る昇降専用ソレノイドを有し、上記昇降ワイヤの
    他端はバネ部材により吸引位置に弾発的に支持さ
    れた制御用ソレノイドのプランジヤに固定されて
    なり、上記制御用ソレノイドの駆動電流の供給量
    を制御することにより上記制御用ソレノイドによ
    る昇降ワイヤの引込み力を制御するようにしたこ
    とを特徴とする筆記装置。
JP8005984A 1984-04-23 1984-04-23 筆記装置 Granted JPS60224596A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008093722A1 (ja) 2007-01-30 2008-08-07 Arkray, Inc. フェノチアジン誘導体色素の検出方法およびそれに用いる発色剤試薬

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008093722A1 (ja) 2007-01-30 2008-08-07 Arkray, Inc. フェノチアジン誘導体色素の検出方法およびそれに用いる発色剤試薬

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