JPH0278191A - エレクトロルミネッセンス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、電界の形成により発光する発光層を備えたエ
レクトロルミネッセンスに関するものである。

〔従来の技術〕

エレクトロルミネッセンスは、その発光層内に有する発
光素子の作用により、電気エネルギーを光エネルギーに
変換して発光現象を引起こすものであり、従来から電卓
やデジタル時計のバックアップ光源等として利用されて
いる。また、このエレクトロルミネッセンスは均一でフ
レキシブルな発光面が得られる等の利点を有することか
ら、近年では番号表示やネーム表示等の表示用光源とし
てもその利用が押し進められている。

このエレクトロルミネッセンスは、上記発光素子を有す
る発光層と、この発光層に電界を形成する一対の電極と
を備え、一方の電極は光透過性を有する透明電極によっ
て構成されている。上記発光素子としては、硫化亜鉛（
７ｎＳ）等の蛍光体粒子が用いられ、その発した光がヒ
記透明電楊を通して外部に照射される。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記エレクトロルミネッセンスでは、片側の電極が透明
電極となっているため、発光素子の光が外部へ通される
だけでなく、外部からの光も発光層へ入射される。一方
、上記硫化亜鉛（ＺｎＳ）等の発光素子は紫外線を受け
ることにより劣化し易いため、上記透明電極から入射さ
れる太陽光等の紫外線により寿命短縮が促進される不都
合がある。

なお、透明電極が配設される硝子基板上に印刷等を施す
場合には、前記基板によって３００ｎｍ以ドの波長領域
の光を遮蔽することが可能となるが、３００〜４０Ｑｎ
ｍの近紫外線領域にあるものは硝子基板を殆ど通過する
ため、上記発光素子の劣化は回避できない。

本発明は、このような事情に鑑み、発光層中の発光素子
を紫外線から保護し、その劣化を抑制することができる
エレクトロルミネツはンスを提供することを目的とする
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、発光素子およびそのバインダーにより構成さ
れた発光層と、この発光層に電界を形成する透明電極お
よび背面電極とを備えたエレクトロルミネッセンスにお
いて、上記発光素子のバインダー中に酸化亜鉛の微粉末
を添加分散したものである。

〔作　用〕 上記構成によれば、透明基板側に照射される紫外線は、
発光素子のバインダー中に配された酸化亜鉛の微粉末に
よって吸収され、発光素子への到達が阻止される。

〔実施例〕

図は、本発明の一実施例におけるエレクトロルミネッセ
ンスの外観を示したものである。このエレクトロルミネ
ッセンスは、硝子等からなる透明基板１Ｆに、光透過性
を有する透明電極２がスパッタ法等によって薄膜状に配
設され、その上に、発光層３、誘電体層４、および背面
電極５が順次積層されたものである。

上記発光層３は、硫化亜鉛（ＺｎＳ）等の蛍光体粒子（
発光素子）を適当なバインダー中に配設したものであり
、誘電体層４は、チタン酸バリウム等の高誘電体物質か
らなるものが用いられている。背面電極５は、上記誘電
体層４上に印刷等によって所望の形状に配設されており
、電源に接続するための導電線６がはんだ付けされてい
る。そして、この背面電極５および上記透明電極２が交
流電源に接続されることにより、上記発光層３に電界が
形成され、その発光素子が発光するようになっている。

さらに、このエレクトロルミネッセンスの特徴として、
上記発光層３を構成するバインダー内に、適措の酸化亜
鉛（２’ｎ　Ｏ）の微粉末が添加分散されている。本実
施例では、上記バインダーとしてシアノエチルセルロー
ス系樹脂を溶剤（Ｎ−メチル−２−ビロドリン）に溶か
したものが使用されており、このようなバインダーが上
記発光素子１ｇに対して０．２０〜０．４０９の割合で
添加され、かつ、このバインダー内に、上記発光素子１
ｇに対して０．００２〜０．０２０９の割合で酸化亜鉛
粉末が添加されている。この添加量は、上記酸化亜鉛粉
末が発光素子の発する光に彰１を与えず、かつ所望の紫
外線吸収効果が得られるように設定される。

また、酸化ｉＩＩ！鉛粉末の粒径は小さいほど好ましい
。これは、粒径が大きい場合には発光素子の光を遮蔽し
易くなるためである。また、この粒径によって吸収され
る紫外線の波長領域が変化することはないが、粒径が小
さいほど酸化亜鉛粉末の分散性が高まるため、紫外線吸
収効果は高まることになる。ただし、製造コストを考慮
に入れると、現状では０．０２〜０．０４μｍ程度の範
囲に設定するのが望ましい。

このようなエレクトロルミネッセンスによ゛れば、上記
酸化亜鉛粉末が発光素子の周囲を囲み、透明基板１およ
び透明電極２から入射される紫外線を吸収するため、紫
外線による発光素子の劣化を抑制し、その寿命短縮の促
進を防ぐことができる。

しかも、上記酸化亜鉛は、紫外線遮蔽効果をもつ他の有
機物質に比し、長時間紫外線を吸収しても変質しにくい
ので、［記効果を長期に口って維持することができる利
点がある。また、発光層３中に酸化亜鉛粉末を配してい
るので、酸化亜１［末と発光素子の距離は橿めて小さく
、よって確実に発光素ｆの保護を行うことができる。

また、このようなエレクトロルミネッセンスにおいて、
透明基板１の表面にも酸化亜鉛の粉末を配するようにす
れば、さらに効果的となる。この場合、上記酸化亜鉛粉
末と、光透過性を有する接着剤とを混合したものを透明
基板１の表面に塗布してもよいし、スプレー等によって
透明基板１の表面に散布するようにしてもよく、また印
刷によって酸化亜鉛を配するようにしてもよい。

（発明の効果） 以上のように本発明は、発光素子のバインダー中に酸化
亜鉛の微粉末を添加分散したものであるので、上記酸化
亜鉛が紫外線を吸収することにより、上記発光素子の劣
化を抑制し、その寿命短縮の促進を防ぐことができる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明のエレクトロルミネッセンスの外観を示す正
面図である。 １・・・透明基板、２・・・透明電極、３・・・発光層
、５・・・背面電極。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　１．発光素子およびそのバインダーにより構成された
   発光層と、この発光層に電界を形成する透明電極および
   背面電極とを備えたエレクトロルミネツセンスにおいて
   、上記発光素子のバインダー中に酸化亜鉛の微粉末を添
   加分散したことを特徴とするエレクトロルミネッセンス
   。