JP2795132B2 - 電界発光素子 - Google Patents

電界発光素子

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JP2795132B2
JP2795132B2 JP5142945A JP14294593A JP2795132B2 JP 2795132 B2 JP2795132 B2 JP 2795132B2 JP 5142945 A JP5142945 A JP 5142945A JP 14294593 A JP14294593 A JP 14294593A JP 2795132 B2 JP2795132 B2 JP 2795132B2
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隆治 五十嵐
直樹 佐藤
貞昌 宮下
豊康 田所
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Nippon Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界発光素子に関し、
特に構成が簡単で、製造工程が簡略化できる電界発光素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子等の受光型表示素子の照明
部材としては、薄型,軽量,低電圧駆動の要望があり、
かかる要望に沿うものとして電界発光素子がある。
【0003】例えば、特開平5−36476号公報に
は、本発明の従来例に相当する電界発光素子が開示して
ある。かかる電界発光素子は、アルミ箔等の導電性平板
部材からなる背面電極上に、絶縁層,発光層,透明電極
が形成され、両電極から電極リードが導出され、こうし
て作られた素子本体が防湿性の高いフィルムでパッケー
ジされている。
【0004】なお、前記絶縁層は、シアノエチルポリビ
ニルアルコール等の高誘電率有機樹脂(バインダ)にB
aTiO3 等の高誘電率微粒子をジメチルホルムアミド
等の溶剤と共に混合してインク状とし、前記背面電極上
に印刷技術等の形成手段により塗布,乾燥させてなる。
【0005】また、前記発光層は、前記バインダにZn
S:Cu,Cl等の蛍光体を前記溶剤と共に混合してイ
ンク状とし、前記絶縁層上に前記形成手段により塗布,
乾燥させてなる。
【0006】また、前記透明電極は、前記バインダにI
TO(インジウム錫酸化物)等の導電性材料粉末と前記
溶剤を分散させてインク状とし、前記発光層上に前記形
成手段により塗布,乾燥させてなる。あるいは、ITO
をポリエステルフィルム等の透明樹脂フィルム上に蒸着
した透明電極フィルムを透明電極として用いることもあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来例で
は、少なくとも背面電極,発光層,透明電極を必要とす
るもので、構成が複雑で、製造工程が煩雑化する傾向に
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、導電性平板部材からなる背面電極上に、絶
縁層及び少なくとも蛍光体と導電性塗料とからなる表面
抵抗が5000Ω/cm2 以下の発光電極層を順次積層形成
し、前記背面電極と前記発光電極層に夫々電圧を印加す
るための電極リードを設けたものである。
【0009】
【作用】従来必要とされていた発光層と透明電極とを一
つの発光電極層で兼ねられることにより、電界発光素子
の構成が簡単で、製造工程が簡略化できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を添付図面に記載した実施例に
基づいて説明する。
【0011】1は導電性平板部材からなる背面電極で厚
さ0.5 mmのアルミ箔を用いている。2は背面電極1上の
絶縁層で従来と同様な材料及び形成手段により厚さ40μ
m に形成している。3は絶縁層2上に形成した本発明の
主たる特徴をなす発光電極層でこれについては後述す
る。4は背面電極1と発光電極層3に夫々電圧を印加す
るための一対の電極リードで厚さ100 μm のリン青銅片
を図示しない周知な導電性テープ又は導電性接着剤によ
り貼着している。
【0012】こうして作られた素子本体は、電極リード
4の先端が露出するように防湿性の高い防湿フィルム5
でパッケージされており、防湿フィルム5としては周知
なフッ素系フィルムが用いられる。
【0013】発光電極層3は、蛍光体,バインダ,導電
性塗料を溶剤に混合したものを用いており、これら混合
したインク状のものを、絶縁層2上にスクリーン印刷に
より厚さ40μm に塗布し、120 ℃のオーブンで3時間乾
燥させることにより溶剤を揮発させて膜状に形成する。
【0014】具体的には、蛍光体としてシルバニア製の
「TYPE 728(固形分100 %)」を5.00g、バインダとし
て信越化学製の「CR-S(固形分100 %)」を1.25g、導
電性塗料として触媒化成製の「ELCOM P-1207(固形分60
%)」を3.00g、溶剤としてナカライ化学製の「DMF
(液体)」を3.60g、夫々用いた。
【0015】こうして得られた発光電極層3を用いた本
実施例の電界発光素子に、100 V,400 Hzの電圧を電極
リード4に印加したところ、発光電極層3より50cd/cm
2 の発光輝度を得られた。
【0016】なお、発光電極層3において、蛍光体に対
する導電性塗料の添加割合を変化させた場合の表面抵抗
は、図2のような特性を示す。表面抵抗が大きいと発光
が行われにくく、発光を得るには5000Ω/cm2 程度が限
界であることを実験により確認した。ちなみに前記具体
例では、導電性塗料/蛍光体=3.00×0.6 /5.00=36wt
%で、表面抵抗は約2000Ω/cm2 であった。
【0017】また、発光電極層3において、蛍光体とバ
インダとの添加量比が8:2よりも前者の割合が小さく
なると(例えば7:3)、前記表面抵抗が上昇してしま
い、導電性塗料をいくら添加しても発光しないことを実
験により確認した。ちなみに前記具体例では、蛍光体:
バインダ=5.00:1.25=8:2であった。
【0018】なお、本発明は、この実施例に限定される
ものではなく、要旨の範囲内で種々の変形が可能であ
る。例えば、導電性塗料としては粉末状のものでも良
く、触媒化成製の「ELCOM TLシリース゛」等が用いられる。
この場合の必要添加量は、前記表面抵抗を測定すること
により使用する材料に応じて選択されることはいうまで
もない。
【0019】また、導電性塗料に含まれるバインダ材料
によりバインダを兼ねることもでき、バインダは必ずし
も必要ではない。
【0020】また、背面電極1に付ける電極リード4
は、背面電極1から一体に引出形成することもできる。
【0021】このように、従来必要とされていた発光層
と透明電極とを一つの発光電極層3で兼ねられることに
より、電界発光素子の構成が簡単で、製造工程が簡略化
できる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、導電性平板部材からなる背面
電極上に、絶縁層及び少なくとも蛍光体と導電性塗料と
からなる表面抵抗が5000Ω/cm2 以下の発光電極層を順
次積層形成し、前記背面電極と前記発光電極層に夫々電
圧を印加するための電極リードを設けたものであり、従
来必要とされていた発光層と透明電極とを一つの発光電
極層で兼ねられることにより、電界発光素子の構成が簡
単で、製造工程が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部断面図。
【図2】同上実施例の発光電極層における蛍光体に対す
る導電性塗料の添加割合と表面抵抗の特性を示す特性
図。
【符号の説明】 1 背面電極 2 絶縁層 3 発光電極層 4 電極リード 5 防湿フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田所 豊康 新潟県長岡市藤橋1丁目190番地1 日 本精機株式会社アール・アンド・デイ・ センター内 審査官 山岸 利治 (56)参考文献 特開 昭51−136295(JP,A) 特開 昭49−120593(JP,A) 特開 平4−22097(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 33/26 H05B 33/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性平板部材からなる背面電極上に、
    絶縁層及び少なくとも蛍光体と導電性塗料とからなる表
    面抵抗が5000Ω/cm2 以下の発光電極層を順次積層形成
    し、前記背面電極と前記発光電極層に夫々電圧を印加す
    るための電極リードを設けたことを特徴とする電界発光
    素子。
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