JPH0274761A

JPH0274761A - 建築用防水カバー及び建設中の建築物の防水方法

Info

Publication number: JPH0274761A
Application number: JP22615988A
Authority: JP
Inventors: Minoru Nakayama; 実中山
Original assignee: DAIKEN HOME KK
Current assignee: DAIKEN HOME KK
Priority date: 1988-09-09
Filing date: 1988-09-09
Publication date: 1990-03-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、一般住宅建築に用いられる防水カバーとその
カバーを用いて防水を行う建築物の防水方法に関する。

〔従来技術とその問題点〕

ツーバイフォー工法等−階床パネル、−階壁パネル、二
階床パネル、二階壁パネルと順次下から組上げてなる施
工法の建築物において、壁パネルを立設してから、次に
上部床パネルや屋根をかけるまでに数日を要する。その
間に降雨があると床パネル上に水が溜まり、床パネルや
床パネル下面の断熱材や壁パネルの下部を濡らすので従
来は床パネル上に防水シートを敷きつめ周囲を固定して
防水していた。

しかしながら、上記方法では床パネルの防水はある程度
なし得ても壁パネル下部の濡れまで防ぐことはできなか
った。又、防水シートの敷き方によってはシートの端部
や隙間から床パネル上に水が浸入し、床パネルを濡らし
、梅雨時等高湿度時期において数日間シートをつけたま
まにすると、むしろ床パネルの劣化を助長するおそれも
ある。

又、防水シートを取りはずす際は防水シート上に溜った
水を建物外へ除去してから取りはずさなければならず、
作業手間がかかるという問題点があった。

一方、建物全体をシートカバーで覆うことも、塗装作業
や寺社建設等で見られるが、足場を組んだり、シートの
固定作業が大変であるため、一般住宅建築には現在用い
られていない。

〔発明の目的〕

本発明は、かかる従来例の問題点に鑑みてなされたので
、その目的とする処は、建設中の降雨による雨水が床パ
ネル上に溜まるのを防上出来、且つその雨水を直ちに排
出出来る防水カバーとそのカバーを利用した建設中の建
築物の防水方法を提供するにある。

〔問題を解決するための手段〕

本発明に係る防水カバーは、 ■　非透水性シート材（１）と、 ■　該非透水性シート材（１）の少なくとも周縁部に設
けられた係止具又はひも等の固定手段（２）と、■　該
非透水性シート材（１）に設けられた排水孔（３）と、 ■　排水孔（３）と接続する排水ホース（４）とで構成
されており、この防水カバーを用いた防水方法は、■　
床パネル（５）と壁パネル（６）を順次下から組み上げ
てなる建築物（Ａ）の壁パネル（６）の立設時において
、 ■　排水ホース（４）を接続した防水カバー（Ｂ）をホ
ース接続側を下面にして壁パネル（６）間にかけ渡して
、少なくとも天井部分を被覆し、■　排水ホース（４）
の端部を建築物（Ａ）外へ延出して、降雨時に雨水を防
水カバー（Ａ）の上面で受け、 ■　排水ホース（４）から建築物外へ排水する。

；という技術的方法を採用している。

〔作　　　用〕

■　床パネル（５）と壁パネル（６）を順次下から組上
げてなる建築物（Ａ）において壁パネル（６）の立設後
排水ホース（４）を接続した防水カバー（Ｂ）をホース
接続側を下面にして壁パネル（６）に掛は渡し、固定手
段（２）を壁パネル（６）の上端又は下端に係着する。

■　このように防水カバー（Ｂ）にて壁パネル（６）の
上方の開口部分又は上方の開口部分並びに壁パネル（６
）迄又はその開口部分迄被覆する。すると防水カバー（
Ｂ）は排水ホース（４）の重みで漏斗状に垂れ下がり、
排水孔（３）に向けて傾斜が形成される。

■　このように防水カバー（Ｂ）を敷設した後、降雨が
あると防水カバー（Ｂ）上の水はその自重で排水孔（３
）の周囲に集り、排水ホース（４）を通って建築物外に
排出される。

■　これにより、階下の床パネル（５）並びに壁パネル
（６）（特にその基部）が雨水にて濡れる事がない。又
、必要があれば雨中でも建物（Ａ）内での作業が可能で
ある。

■　階上の床パネル又は屋根工事に入る際には固定手段
（２）を壁パネル（６）から外し、然る後、通常の床パ
ネル工事又は屋根工事に移る。

〔実　施　例〕

以下、本発明に係る防水カバー（Ｂ）について説明する
。

第１図は防水カバー（Ｂ）の第１実施例下面側からの斜
視図で、非透水性シー）　（１１は樹脂シートや防水加
工した布で、水が表面側から裏面側に浸透しないものが
使用される。この非透水性シート（１）の周縁部にはフ
ック（２ａ）やひも（２ｂ）又はハトメ等から成る固定
手段（２）が設けられている。フック（２ａ）は図の場
合、非透水性シート（ｌ）の縁に一定間隔で取着されて
おり、ひも（２ｂ）はそれより内側に取着されている。

非透水性シー）　（１）の中央には排水孔（３）に取着
された排水金具（７）に排水ホース（４）が取着されて
いる。

一方、建築現場においては基礎、根太、１階の床パネル
、１階の壁パネル・・・・・というように順次下から組
み上げられるのであるが、１階の壁パネルの立設後、２
階の床パネルの施工又は２階の壁パネルの立設後、屋根
の施工迄に期間があく場合があったり、期間があかない
場合でも梅雨時のように雨が降りやすい季節に合致する
場合がある。その際、立設された壁パネル（６）間に防
水カバー（Ｂ）を取着して壁パネル（６）間の開口した
天井部分を覆う。この時、風等で防水カバー（Ｂ）が吹
き飛んだり、「バタバタ」という騒音を生じないよう壁
パネル（６）の適宜箇所（例えば壁パネル（６）の上部
にひも（２ｂ）をくくりつけ、下部にフック（２ａ）を
係止するなど）に固定手段（２）を取付ける。

防水カバー（Ｂ）はできるだけ壁パネル（６）の下部か
ら全体をおおうようにかぶせればよいが、すでに壁下地
板を張った壁パネル（６）や隣接して建物がある場合等
雨水の浸入が少ない場合には壁パネル上端からかけ渡す
だけにしてもよい。この時、防水カバー（Ｂ）に取着さ
れた排水ホース（４）は防水カバー（Ｂ）のほぼ中央に
て下方に垂下しており、その端部は建物外に引き出され
ている。この状態を第３図に示す。

このように防水カバー（Ｂ）を敷設した状態で降雨があ
った場合、その自重で排水孔（３）の周囲に雨水が集り
、順次排水孔（３）を通り、排水ホース（４）から建物
等（Ａ）の外へ流出する。従って床パネル（５）並びに
壁パネル（６）が雨水で濡れたりする事がない。又、こ
の場合防水カバー（Ｂ）がテント状になっているので、
雨天下でも建築物（Ａ）内で仕事をする事が出来るもの
である。

第４〜６図は、本発明にかかる防水カバー（Ｂ）の第２
実施例とその使用例で、第４図の場合には一定間隔で表
裏両面にフック（２ａ）を取付け、建物の面積に対応さ
せる事が出来るようにしたもので、防水カバー（Ｂ）の
標準寸法より小さい建物の場合、第５図のように折り曲
げてフック（２ａ）同士を係合し、逆に防水カバー（Ｂ
）の標準寸法より大きい建物の場合、第６図のように２
枚の防水カバー（Ｂ）重ね合わせてフック輯ａ）同士を
結合して固定する。

第７図は、本発明に係る防水カバー（Ｂ）の第３実施例
で、端部が風によりめくれないように巾着状に裾を裾ひ
も（８）により縮小して固定するものである。

〔効　　　果〕

本発明の防水カバーは叙上のように、非透水性シート材
と、該非透水性シート材の少なくとも周縁部に設けられ
た係止具又はひも等の固定手段と、該非透水性シート材
に設けられた排水孔と、排水孔と接続する排水ホースと
で構成されているので、壁パネル上端を利用して防水カ
バーを壁パネル間に掛は渡して少なくとも天井部分を被
覆し、カバー周縁で建築物に固定する事が出来、１人で
も作業性よく脱着できるという利点がある。又、本発明
方法にあっては、壁パネル立設時において、排水ホース
を接続した防水カバーをホース接続側を下面にして壁パ
ネル間にかけ渡して少な（とも天井部分を被覆し、排水
ホースの端部を建築物外へ延出して、降雨時に雨水を防
水カバー上面で受け、排水ホースから建築物外へ排水す
るものであるから、排水ホースや排水金具の重みにより
排水孔を中心に防水カバーが漏斗状になり、雨水が排水
孔へ集まり、排水ホースから建物外へ排出され、従来の
ように雨水の除去作業が不必要であるという利点がある
。又、このように壁パネル下部や床面を濡らすことがな
く、又、長期間防水カバーで被覆しても床パネルを劣化
させることが少ないという利点がある。更に、防水カバ
ーがテント状になるため雨中でも建物内で作業ができる
という利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図・・・本発明に係る防水シートの第１実施例の斜
視図第２図・・・本発明に係る防水シートの敷設状態を示す
外観斜視図第３図・・・本発明に係る防水シートの敷設状態を示す
縦断面図第４図・・・本発明に係る防水シートの第２実施例の縦
断面図第５図・・・第４図の防水シートを縮めて使用する場合
の縦断面図第６図・・・第４図の防水シートを２枚重ねで使用する
場合の縦断面図第７図・・・本発明の防水シートの第３実施例の斜視図（Ａ）・・・建築物、　　　　　（Ｂ）・・・防水カバ
−（１）・・・非透水性シート材、（２ａ）・・・フック、（３）・・・排水孔、（５）・・・床パネル、（７）・・・排水金具。（２）・・・固着手段、（２ｂ）・・・ひも、（４）・・・排水ホース、（６）・・・壁パネル、（８）・・・裾ひも。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）非透水性シート材と、該非透水性シート材の少な
くとも周縁部に設けられた係止具又はひも等の固定手段
と、該非透水性シート材に設けられた排水孔と、排水孔
と接続する排水ホースとで構成された事を特徴とする建
築用防水カバー。
（２）床パネルと壁パネルを順次下から組み上げてなる
建築物の壁パネル立設時において、排水ホースを接続し
た防水カバーをホース接続側を下面にして壁パネル間に
かけ渡して少なくとも天井部分を被覆し、排水ホースの
端部を建築物外へ延出して、降雨時に雨水を防水カバー
上面で受け、排水ホースから建築物外へ排水する事を特
徴とする建設中の建築物の防水方法。