JPH0274330A - カビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材 - Google Patents

カビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材

Info

Publication number
JPH0274330A
JPH0274330A JP22967888A JP22967888A JPH0274330A JP H0274330 A JPH0274330 A JP H0274330A JP 22967888 A JP22967888 A JP 22967888A JP 22967888 A JP22967888 A JP 22967888A JP H0274330 A JPH0274330 A JP H0274330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
corrosion
thickness
fin material
aluminum fin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22967888A
Other languages
English (en)
Inventor
Kikuro Toyose
豊瀬 喜久郎
Koichi Hatanaka
畑中 孝一
Yoshikazu Mukai
良和 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP22967888A priority Critical patent/JPH0274330A/ja
Publication of JPH0274330A publication Critical patent/JPH0274330A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、親水性及び耐食性に優れた熱交換器用アルミ
ニウムフィン材に係り、更に詳しくは、高温、高湿、或
いは塵芥や埃の多い雰囲気で使用される熱交換器に適す
るアルミニウムフィン材に関する。 なお、本発明においては、アルミニウム材とは工業用純
アルミニウム材及びアルミニウム合金材を総称するもの
とするゆ (従来の技術及び解決しようとする課題)熱交換器用ア
ルミニウムフィン材としては、現在、1050.110
0などの純アルミ系が使用されているが、近年、この種
のアルミニウムフィン材においては、大気中の水分が結
露してフィン間に溜る。いわゆるブリッヂの形成に起因
して熱交換性能の低下や送風時の騒音の発生、水飛びが
生じ易いことから、これを防止するためにフィン表面に
水濡れ性を付与したり、更には白錆発生を防止するため
に表面処理を施して耐食性を付与することが広く行なわ
れている。 従来、表面処理アルミニウムフィン材としては、クロメ
ート処理皮膜や樹脂塗装皮膜等の耐食性を有する下地処
理皮膜を設けることが一般的であるが、更には、例えば
特開昭61−8598号に示されているように、耐食皮
膜と親水皮膜の両方を設ける試みもある。 しかし乍ら、このような表面処理フィン材であっても、
従来から使用されている無処理フィン材と同様、高温、
高温状態に曝され、特に塵芥や埃の多い雰囲気で使用さ
れる熱交換器の場合にはフィン表面にカビが発生する場
合があり、使用時に不快な臭いを発生することがある。 そこで、このようなカビ発生を防止するために、樹脂系
の親水皮膜の場合、皮膜中に防カビ剤を添加することも
試みられているが、大気中の水分が結露し、落下する際
に防カビ剤も容易に流失してしまい、持続性のあるカビ
防止性(以下、「防カビ性」と呼ぶ)を得ることは非常
に困難であった。 本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、熱
交換器を高温、高湿或いは塵芥や埃の多い雰囲気で使用
してもフィン表面にカビ発生がなく、シかもこの防カビ
性が持続し、不快な臭いを発生することがない熱交換器
用アルミニウムフィン材を提供することを目的とするも
のである。 (課題を解決するための手段) 従来、カビ発生を防止するための防カビ剤の添加に関し
ては、耐食皮膜と親水皮膜の2Mを設けるフィン材にお
いては1表面の親木皮膜に添加するものと考えられてい
た。これは、耐食皮膜中への防カビ剤の添加は、耐食性
の低下の懸念があること、また耐食皮膜中に添加しても
その上に親水皮膜を設けた場合、親水皮膜の存在により
防カビ性は親水皮膜に添加した場合より小さいと考えら
れていたことなどの理由によるもので、耐食皮膜中への
防カビ剤の添加は殆ど検討されていなかった。 本発明者らは、表面処理アルミニウムフィン材の防カビ
性の持続性を向上すべく鋭意研究を重ねた結果、下地処
理として設けた耐食皮膜中に防カビ剤を添加した場合で
あっても、その上に設ける親水皮膜の厚さを一定皮膜厚
範囲内に規制することにより、防カビ性を得ることがで
き、しかも、親水皮膜中に添加した場合よりも持続性の
ある防カビ性が得られることを見い出し、ここに本発明
をなしたものである。 すなわち、本発明は、熱交換器用アルミニウムフィン材
表面に、第1層として、乾燥皮膜重量に対して1〜20
%の量の防カビ剤を添加した厚さ0.1〜2.0μ−の
範囲の耐食皮膜を下地処理皮膜として設け、第2層とし
て、分子中にカルボキシル基(−COOH)、そのNa
塩(C00Na)、水酸基(−OH)、エーテル結合及
びエステル結合のうちのいずれかの極性基を有する表面
の水濡れ性に優れた高分子物質からなる厚さ0.1〜2
.0μ腫の範囲の親水皮膜を設けたことを特徴とする親
水性、耐食性及びカビ発生防止性に優れた熱交換器用ア
ルミニウムフィン材を要旨とするものである。 以下、本発明について更に詳細に説明する。 本発明に係る表面処理皮膜は、第1層として防カビ剤を
添加した耐食性を有する皮膜を下地処理皮膜として設け
、その上に第2層として親水皮膜を設けた構成とする。 第1層の耐食皮膜としては、特に制限されないが、例え
ば、アクリル樹脂をメラミン樹脂やエポキシ樹脂、Zr
塩等の金属塩系の架橋剤等で架橋したものなど、高耐食
性を有するものであれば、いずれの樹脂系統のものでも
よい。 但し、耐食皮膜の皮膜厚は0.1〜2.0μmの範囲と
する。これは、0.1μm未満では十分な耐食性が得ら
れないのみならず、防カビ性の持続性も得られないため
であり、また2、0pm超では、耐食性向上効果が飽和
し、それ以上の皮膜厚の皮膜を設けても耐食性向上効果
が得られず、不経済となるほか、熱交換器として使用す
る際の伝熱抵抗の増大の懸念があるためである。 また、耐食皮膜には防カビ剤を添加する。防カビ剤の添
加量は、耐食皮膜の乾燥皮膜重量に対して1〜20%の
範囲とする。これは、添加量1%未満では良好な防カビ
性及び防カビ持続性が得られないためであり、また20
%を超えると耐食皮膜の耐食性が低下するためである。 好ましい添加量範囲は2〜20%である。 防カビ剤としては、市販の防カビ剤、例えば、テトラク
ロルイソフタルニトリルや、N−(フロロジクロロメチ
ルチオ)−フタルイミド、チアベンダゾール、パラクロ
ロメタキシレノール等を主成分とするものが使用可能で
ある。 第2層として設ける親水皮膜は1分子中にカルボキシル
基(−COOH)及びそのNa塩(−CO0Na)、或
いは水酸基(−OH)又はエーテル結合、エステル結合
のうちのいずれかの極性基を有する表面の水濡れ性に優
れた高分子物質1例えば、ポリアクリル酸、ポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸ソーダ、セルロース、ケイ
酸ソーダ等の皮膜、或いはこれらの混合物の皮膜を0.
1〜2.0μ層の範囲で設けて構成する。 これは、0.1μm未満の皮膜厚では十分な親水性が得
られないためであり、また2、0μmを超える皮膜厚で
は第1層中に添加した防カビ剤の効果が発現し難くなる
傾向が大きくなるためである。 好ましい皮膜厚は0.3〜1.8μ讃である。 このように、本発明において、第2,11の親木皮膜中
に防カビ剤を添加した場合よりも優れた防カビ持続性が
得られる理由は今のところ明確ではないが、親木及膜厚
が本発明の範囲中に規制すると、耐食皮膜中の防カビ剤
が親水皮膜を介して適度な速度で溶出するためと考えら
れる。 なお、本発明に係る表面処理皮膜は、成膜量管理を厳密
に行なう必要があることから、主としてロールコーティ
ング法でアルミニウム板材表面に塗布した後、焼付けて
形成する6焼付条件は、高温で長時間焼付けた場合、防
カビ剤の性能が低下するため、焼付温度としては300
℃以下、焼付時間は1分以下で実施することが望ましい
。 また、本発明に係る熱交換器用アルミニウムフィン材表
面に設ける親水皮膜の主成分は分子中に一0H1−CO
OH、−C00N a、エーテル結合、エステル結合な
ど親水基を有する高分子物質を主成分とするが、親水性
を向上させるため、或いはプレス成形後に実施される脱
脂後の親水性を良好なものとするために、界面活性剤を
添加することも勿論可能である。 次に本発明の実施例を示す。 (実施例) アルミニウム板(JIS  A  1100H26、板
厚0.11+++1)をアルカリ系の脱脂剤を用いて脱
脂した後、第1表に示す皮膜構成の表面処理フィン材を
試作した。 防カビ剤としては、市販の防カビ剤の中で毒性の低いチ
アベンダゾール系のものを中心に選定して使用した。 第1層として設ける耐食皮膜としては、ポリアクリル酸
を市販のエポキシ系架橋剤、メラミン樹脂系架橋剤又は
Zr塩系架橋剤で架橋した皮膜の3種類をバーコーター
により塗布して構成した。 親水皮膜としては、分子中に一〇〇OH基を有するポリ
アクリル酸、−OH基を有するポリビニルアルコール、
ポリアクリル酸とケイ酸ソーダ3号の混合物又はポリア
クリル酸とエーテル基を有するメチルセルロース混合物
の4種類の皮膜を、第1層と同様、バーコーターにより
塗装して構成した。 各表面処理フィン材について親水性、耐食性及び防カビ
性を評価した結果を第1表に示す。 なお、親水性は、8時間流水←→16時間乾燥の乾湿サ
イクルを7サイクル実施後の水濡れ性により、全面溝れ
の場合を○(良)、部分的にはじきのある場合をΔ、全
全面じきの場合をXC不良)にて評価した。 耐食性は、JIS  Z  2371に基づく塩水噴霧
試験を500時間実施し、試験後の腐食発生状況により
、腐食発生なしの場合をO(良)、部分的に腐食が発生
した場合をΔ、全面腐食の場合を×(不良)にて評価し
た。 防カビ性は、初期及び24時間流水(流量5Q/分)後
の各々についてJIS  Z  2911に準拠して添
付法で評価した。具体的には、各試験片(3cmX3c
m)に対し、3菌種のカビ胞子(Asper−gill
us niger(I F○4414)、P enic
illiumcitrinum(I F○7784)、
Cladosporium cla−dosposio
ides(I F O6348)を含む混合胞子懸濁液
を噴霧し、27℃で7日間培養した後のカビの繁殖底を
肉眼で観察し、0(優)〜×(劣)の5段階にレベリン
グして評価した。すなわち、肉眼で試料面にカビの繁殖
が認められないものを0、肉眼で試料面にカビの繁殖が
僅かに認められるものをθ、肉眼で試料面にカビの繁殖
が173程度認められるものをΔ、肉眼で試料面にカビ
の繁殖が2/3程度認められるものを襄、肉眼で試料面
にカビの繁殖が全面に認められるものを×とした。 第1表においてNa 1〜Nα4が本発明材であり、H
a 5〜Nα9が比較材である。 本発明材はいずれも24時間流水後も良好な防カビ性を
有しており、親水性、耐食性も良好である。 一方、親水皮膜中に防カビ剤を添加した場合(Nn5)
は良好な防カビ性が得られず、特に24時間流水後の防
カビ性が劣っている。親水皮膜が2μmを超える場合(
Nα6)や耐食皮膜が0.1μm未満の場合(Nα8)
も良好な防カビ性が得られない。 また、親水及膜厚が0.1μm未満の場合(Nα7)は
親水性が不十分となり、耐食皮膜が0.1μm未満の場
合(Na8)や防カビ剤添加量が20%を超えた場合(
Nα9)は耐食性が低下していることがわかる。
【以下余白】
(発明の効果) 以上説明したように、本発明に係る熱交換器用表面処理
アルミニウムフィン材は、親水性及び耐食性を兼ね備え
ているのみならず、防カビ性及びその持続性にも優れて
いることから、高温、高湿或いは埃や塵芥の多い雰囲気
で使用される熱交換器用のフィン材として使用した場合
、大気中のゴミ等が付着してもカビ発生がなく、したが
って、不快な臭いの発生等を防ぐことができるという優
れた効果を有する。 特許出願人  株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中  村   尚

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 熱交換器用アルミニウムフィン材表面に、第1層として
    、乾燥皮膜重量に対して1〜20%の量の防カビ剤を添
    加した厚さ0.1〜2.0μmの範囲の耐食皮膜を下地
    処理皮膜として設け、第2層として、分子中にカルボキ
    シル基(−COOH)、そのNa塩(−COONa)、
    水酸基(−OH)、エーテル結合及びエステル結合のう
    ちのいずれかの極性基を有する表面の水濡れ性に優れた
    高分子物質からなる厚さ0.1〜2.0μmの範囲の親
    水皮膜を設けたことを特徴とする親水性、耐食性及びカ
    ビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材
JP22967888A 1988-09-12 1988-09-12 カビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材 Pending JPH0274330A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22967888A JPH0274330A (ja) 1988-09-12 1988-09-12 カビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22967888A JPH0274330A (ja) 1988-09-12 1988-09-12 カビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0274330A true JPH0274330A (ja) 1990-03-14

Family

ID=16895975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22967888A Pending JPH0274330A (ja) 1988-09-12 1988-09-12 カビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0274330A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4828616A (en) Surface treatment chemical for forming a hydrophilic coating
KR100706972B1 (ko) 알루미늄 합금제 열교환기
JP5586834B2 (ja) 熱交換器用アルミニウムフィン材
JPH09502924A (ja) アルミニウム表面の非磨耗性で、耐食性の親水性被覆、その被覆方法並びに被覆物
CA1297613C (en) Composition for forming hydrophilic film on aluminum
JP2002105241A (ja) 水性溶液組成物および物品の表面改質方法
MXPA01004838A (es) Agente hidrofilizante para material metalico, liquido hidrofilizante, metodo para hidrofilizar, material metalico e intercambiador de calor.
JPH11293149A (ja) 親水性表面処理組成物及び親水性表面処理皮膜
JPH0274330A (ja) カビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材
JPH086063B2 (ja) 親水性表面処理剤及び処理方法
JPH0372562A (ja) 親水性表面処理剤、親水性表面処理浴、及び親水性表面処理方法
JP2780250B2 (ja) 親水性表面処理剤、親水性表面処理浴及びアルミニウム材の表面処理方法
JPH02277629A (ja) カビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材
JP2001009362A (ja) 親水性表面処理組成物及び親水性表面処理皮膜
JPH086064B2 (ja) 親水性表面処理剤及び処理方法
JPH048513B2 (ja)
JPS61101798A (ja) 熱交換器フイン材
JPH04366182A (ja) 親水性表面処理剤、親水性表面処理浴、及び親水性表            面処理方法
JP2912032B2 (ja) Cu製チューブを有する熱交換器用アルミニウムフィン材とこれを用いたCu製チューブを有する熱交換器
JP2880308B2 (ja) 熱交換器用アルミニウムフィン材
JPH01240688A (ja) 熱交換器用アルミニウムフイン材
JP3163012B2 (ja) 耐食性、潤滑性および抗菌、防カビ性に優れた表面処理鋼板
JPH06194091A (ja) 防かび性に優れた熱交換器用アルミニウムプレコートフィン材
JP2001009361A (ja) 親水性表面処理組成物及び親水性表面処理皮膜
JP2006299272A (ja) アルミニウム含有金属材料の親水・防臭性化水系処理剤、及び親水・防臭性化処理方法