JPH02277629A - カビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材 - Google Patents

カビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材

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JPH02277629A
JPH02277629A JP10124789A JP10124789A JPH02277629A JP H02277629 A JPH02277629 A JP H02277629A JP 10124789 A JP10124789 A JP 10124789A JP 10124789 A JP10124789 A JP 10124789A JP H02277629 A JPH02277629 A JP H02277629A
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JP
Japan
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aluminum
heat exchanger
fin material
film
antifungal agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP10124789A
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English (en)
Inventor
Kikuro Toyose
豊瀬 喜久郎
Koichi Hatanaka
畑中 孝一
Yoshikazu Mukai
良和 向井
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、親水性に優れた熱交換器用アルミニウムフィ
ン材に係り、更に詳しくは、高温高温或いは塵芥や埃の
多い雰囲気で使用される熱交換器用に適するアルミニウ
ムフィン材に関する。 なお、本発明においてアルミニウム材とは工業用純アル
ミニウム材及びアルミニウム合金材を総称するものとす
る。 (従来の技術及び解決しようとする課題)熱交換器用ア
ルミニウムフィン材としては、現在、1050.110
0などの純アルミ系が使用されているが、近年、この種
のアルミニウムフィン材においては、大気中の水分が結
露してフィン間に溜る。いわゆるブリッジの形成に起因
して熱交換器性能の低下や送風時の騒音の発生、水飛び
が生じ易いことから、これを防止するために、フィン表
面に水濡れ性を付与したり、更には白錆発生を防止する
ために表面処理を施して耐食性を付与することが広く行
われている。 従来、このような表面処理アルミニウムフィン材として
は、クロメート処理皮膜や樹脂塗装皮膜等の耐食性を有
する下地処理皮膜を設けることが一般的であるが、更に
は、特開昭61−8598号に示されているように耐食
皮膜と親水皮膜の両方を設ける試みもある。 しかし乍ら、このような表面処理アルミニウムフィン材
であっても、従来から使用されている無処理アルミニウ
ムフィン材と同様、高温高湿で曝され、特に塵芥や埃の
多い雰囲気で使用される熱交換器の場合には、フィン表
面にカビが発生する場合があり、使用時に不快な臭いを
発生することがある。 そこで、このようなカビ発生を防止するために、樹脂系
の親水皮膜の場合、皮膜中に防カビ剤を添加することも
試みられているが、大気中の水分が結露し落下する際に
防カビ剤も容易に流失してしまい、持続性のあるカビ発
生防止性(以下、「防カビ性」と云う)を得ることは非
常に困難であった。 本発明は、か)る事情に鑑みてなされたものであり、熱
交換器を高温高湿或いは塵芥や埃の多い雰囲気で使用し
てもフィン表面にカビ発生がなく。 しかも防カビ性が持続し、不快な臭いを発生することが
ない熱交換器用アルミニウムフィン材を提供することを
目的とするものである。 (課題を解決するための手段) 従来より、フィン表面を親水化するために種々の表面処
理が検討されてきた。 例えば、水ガラス系の親水皮膜、或いは水ガラスに更に
水性の親水性樹脂を添加した皮膜や、アクリル樹脂やセ
ルロース樹脂に界面活性剤を添加した皮膜などである。 しかし乍ら、これらの親木皮膜は、水濡れ性を良好なも
のとするため、いずれも水中浸漬した場合などにかなり
の量の皮膜成分が溶出するものが多く、シたがって、防
カビ剤を添加しても容易に流失してしまい、防カビ性が
低下してしまうという結果になっていた。 本発明者らは、このような問題点を解決するため、水溶
出性が小さく、しかも、防カビ剤添加時にその防カビ性
が長期にわたって持続し得る親水性の樹脂を見い出すべ
く研究した結果、水溶出量の少ない樹脂の中でも、ポリ
ビニルアルコール系の親水皮膜の場合、このような特性
が得られることを見い出したものである。 すなわち、本発明は、熱交換器用アルミニウム材表面に
、乾燥皮膜重量に対して1〜20%の量の防カビ剤を添
加したポリビニルアルコールを主成分とする水濡れ性に
優れた親水皮膜を厚さ0゜1〜2.0μmの範囲で設け
たことを特徴とする親水性及びカビ発生防止性に優れた
熱交換器用アルミニウムフィン材を要旨とするものであ
る。 以下、本発明について詳細に説明する。 (作用) 前述の如く、本発明に係る親水性及び防カビ性に優れた
熱交換器用アルミニウムフィン材は、アルミニウム材表
面に、乾燥皮膜重量に対して1〜20%の防カビ剤を含
むポリビニルアルコール系親木皮膜を、皮膜厚で0.1
〜2.0μmの範囲で設計、構成して設けるものである
。 防カビ剤としては、市販の防カビ剤、例えば、テトラク
ロルイソフタル−ニトリルや、N−(フロロジクロロメ
チルチオ)−フタルイミド、チアベンダゾール、パラク
ロロメタキシレノール等を主成分とするものが使用可能
である。 防カビ剤の添加量は、乾燥皮膜重量に対して1〜20%
の範囲とする。これは、1%未満では良好な防カビ性が
得られず、また20%を超えると親水皮膜の特性(例え
ば、親水性やアルミニウム材への密着性)に悪影響を及
ぼすためである。 親木皮膜の皮膜厚は0.1〜2.0μmの範囲とする。 これは、0.1μ重未満では良好な防カビ持続性が得ら
れないばかりでなく、親木性も不十分となり、また2、
0μmを超えると親水性が飽和してしまい、不経済とな
るばかりでなく、熱交換器として使用する際の伝熱抵抗
の増大の懸念があるためである。 親木皮膜としては、ポリビニルアルコール系親水性樹脂
を用いる必要がある。ポリビニルアルコール系樹脂とし
ては、完全ケン化型で、しかも、分子量の大きいものが
水溶出量が少なく、好ましい。また、エマルジエン系の
ポリビニル系親水塗料であっても、水溶出量が小さいも
のであれば、良好な防カビ持続性が得られる。 上記構成の親水皮膜は、皮膜量管理を厳密に行う必要が
あることから、主としてロールコーティング法でアルミ
ニウム板表面に塗布した後、焼付けて形成する。焼付条
件は、高温長時間では防カビ性が低下するので、焼付温
度は300℃以下、焼付時間は1分以下が好ましい。 本発明において、優れた防カビ持続性が得られる理由は
、ポリビニルアルコール系樹脂の水への溶出量が少ない
のに加え、その吸湿性が他のセルロース系樹脂などの親
水性樹脂に比べて小さいため1表面が濡れても、防カビ
剤の溶出スピードが小さいためと考えられる。 なお、本発明は、親水性と防カビ性を兼ね備えたアルミ
ニウムフィン材を提供することを目的としたものである
が、親木皮膜を設ける前に、クロメート皮膜や樹脂塗装
皮膜などを設け、耐食性をも兼ね備えることは、勿論可
能である。 次に本発明の実施例を示す。 (実施例) アルミニウム板(JIS  A  1100H26、板
厚0.11mm)をアルカリ系の脱脂剤を用いて脱脂し
た後、以下の要領で第1表に示す皮膜構成の表面処理ア
ルミニウムフィン材を試作した。 防カビ剤としては、市販の防カビ剤の中で毒性の低いチ
アベンダゾール系のものを中心に選定して使用した。 親木樹脂としては、市販のポリビニルアルコール樹脂A
(C−17完全ケン化型、重合度約1700、信越化学
製)、及びB(ポリビニルアルコール系の親水塗料X−
6,星光化学製)を使用し、これに防カビ剤を添加した
ものを処理浴として、ロールコータ−で塗装した。塗装
条件は、前者は260℃×30秒、後者は180’CX
 30秒である。 得られた表面処理アルミニウム材に
ついて、防カビ剤の水溶出量を調べると共に防カビ性と
親水性を調べた。それらの結果を第1表に併記する。 なお、防カビ性は、初期及び24時間流水(流量5Q1
分)後の各々についてJIS  Z  2911に準拠
して添付法で評価した。具体的には、各試験片(3cm
X3cm)に対し、3菌種のカビ胞子(Aspergi
llus niger(I F O4414)、P e
nic−i11iu+lcitrinum(I F○7
784)、C1adospor−iu+++ clad
osposioides(I F O6348))を含
む混合胞子懸濁液を噴霧し、27℃で14日間培養した
後のカビの繁殖度を肉眼でwt察し、O(優)〜×(劣
)の5段階にレベリングして評価した。すなわち、肉眼
で試料面にカビの繁殖が認められないものを0、肉眼で
試料面にカビの繁殖が僅かに認められるものを@、肉眼
で試料面にカビの繁殖が173程度認められるものをΔ
、肉眼で試料面にカビの繁殖が2/3程度認められるも
のを宮、肉眼で試料面にカビの繁殖が全面に認められる
ものを×とした。 また、親水性は、8時間流水−16時間乾燥の乾湿サイ
クルを7サイクル実施後の水濡れ性により、全面間れの
場合をO(良)、部分的に水はじきのある場合をΔ、全
面水はじきの場合を×(不良)にて評価した。 第1表において、N111〜NG4が本発明材であり、
Nα5〜Nα8が比較材である。 本発明材はいずれも、24時間流水後も良好な防カビ性
を有しており、親木性も良好である。 一方、従来の水溶出量が多い親木処理では、初期の防カ
ビ性は良好なものの、流水後は防カビ性が低下している
(比較例Nα5)。 また、水溶出量の少ない親水性樹脂でも、防カビ性が初
期においても得られないものもある(比較例&6)。 比較例の&7は皮膜量が少ない場合であり、Nα8は防
カビ剤添加量が多すぎる場合である。Nα7は親水性の
みならず防カビ性も不十分であり、Na8は親水性が低
下していることがわかる。
【以下余白】
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明に係る熱交換器用表面処理
アルミニウムフィン材は、優れた親水性を有するのみな
らず、防カビ性及びその持続性にも優れていることから
、高温、高温或いは埃や塵芥の多い雰囲気で使用される
熱交換器用のフィン材として使用した場合、大気中のゴ
ミ等が付着してもカビ発生がなく、したがって、不快な
臭いの発生等を防ぐことができるという優れた効果を有
する。 特許出願人  株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中  村   尚

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱交換器用アルミニウム材表面に、乾燥皮膜重量
    に対して1〜20%の量の防カビ剤を添加したポリビニ
    ルアルコールを主成分とする水濡れ性に優れた親水皮膜
    を厚さ0.1〜2.0μmの範囲で設けたことを特徴と
    する親水性及びカビ発生防止性に優れた熱交換器用アル
    ミニウムフィン材。
JP10124789A 1989-04-19 1989-04-19 カビ発生防止性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材 Pending JPH02277629A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030894A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Kobe Steel Ltd 熱交換器用アルミニウム製フィン材
JP2009255567A (ja) * 2008-03-27 2009-11-05 Kobe Steel Ltd プレコートアルミニウム板

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030894A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Kobe Steel Ltd 熱交換器用アルミニウム製フィン材
JP2009255567A (ja) * 2008-03-27 2009-11-05 Kobe Steel Ltd プレコートアルミニウム板
JP2013136249A (ja) * 2008-03-27 2013-07-11 Kobe Steel Ltd プレコートアルミニウム板

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