JPH0270756A - イオン導電性材料およびその製造方法 - Google Patents

イオン導電性材料およびその製造方法

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JPH0270756A
JPH0270756A JP22334088A JP22334088A JPH0270756A JP H0270756 A JPH0270756 A JP H0270756A JP 22334088 A JP22334088 A JP 22334088A JP 22334088 A JP22334088 A JP 22334088A JP H0270756 A JPH0270756 A JP H0270756A
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conductive material
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aliphatic unsaturated
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JP22334088A
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Takashi Nakamura
隆司 中村
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はイオン導電性材料およびその製造方法に関し、
詳しくは、特定の高分子共重合体架橋物に電解質を分散
させたイオン導電性材料およびその製造方法に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕近年
、電池1表示素子(ECD等)等の電子デバイスは、高
性能化、小形化、薄型化が一段と進んでいる。それに伴
いそれらに用いられるイオン導電性材料も高性能化はも
ちろんのこと、固体化、高信頼性、高柔軟性、高成形加
工性、耐湿性など種々の高度な要求がなされている。
従来、このようなイオン導電性材料としては、(i) 
 電解質を水、水性溶剤または有機溶剤に溶解した電解
質溶液: (n)  ベータ・アルミナ(β−Aj2,0.) 、
窒化リチウム(Li、N)、 ヨウ化リチウム−アルミ
ナ(LiI−Aら0.)、 ヨウ化銀ルビジウム等の無
機質からなる固体電解質材料: (徂)高分子樹脂マトリックスに周期律表第■族または
第■族金属の塩を溶解、分散させた固体電解質材料: 等が知られている。
しかし、(i)の電解質溶液は、材料に水または有機溶
剤等の液体を用いているため、電子デバイス外部への漏
液という問題が常に存在し、この漏液によりデバイスの
性能劣化や周辺部品の損傷を引き起こす場合がある。こ
の欠点を改善するために、電解質溶液中に高分子化合物
を混合して糊状あるいはゲル状にしたイオン導電性材料
もあるが。
この材料にしても漏液の危険性を完全に払拭できるもの
ではなかった。また、(ii)の固体電解質材料は本質
的に高信頼性の長寿命な電子デバイスに適用でき、かつ
、小形、薄型化の要求に応じうる材料である。しかし、
現状では室温で十分に導電性のある材料は得られておら
ず、広く実用化されるまでに至っていない。また、(■
)の固体電解質材料は本質的に(五)と同様、漏液とい
う問題が解決されうるばかりか、有機高分子特有の高柔
軟性、高成形加工性といった優れた特性の付与が期待で
きるので、前述の電子デバイスの広範な要求に応じうる
材料として注目をあびている。かかる固体電解質材料に
用いられる高分子のイオン導電性材料に要求される特性
としては イ)含有させる電解質(金属塩)の溶解量が十分に大き
く、かつ、イオンに解離させる能力が大きいこと。
口)解離したイオンが高分子マトリックス中を移動しや
すいこと。
等があげられる1以上の条件を満たす高分子構造として
はPEO(ポリエチレンオキシド)等のポリエーテルセ
グメントを含む架橋体が比較的よい導電性を示すため、
種々検討がなされている。しかし、PEOの単体を架橋
しただけでは分子運動性に限界があり、室温で十分な導
電率が得られていない。そこで、この欠点を改良するた
め、分子運動性の極めて高いシロキサンセグメントとP
EOセグメントとを組み合わせた固体電解質の合成が試
みられている。例えば、特開昭60−216463号公
報、特開昭60−217263号公報および特開昭63
−142061号公報には5i−0−C結合により結合
されたシロキサンとPEOとの共重合体の架橋物にリチ
ラムイオン等を分散させてイオン導電性材料としたもの
が記されている。しかし、5i−o−c結合は水の存在
により容易に切断されるため、材料としての取扱が極め
て不便である。また、ソリッドステードアイオニクス(
Solid 5tate Ionics)、 15゜2
33 (1985)等にはポリエチレングリコールを側
鎖に有するポリシロキサンを2官能性イソシアナートに
より架橋固化させ、金属イオンを分散させてイオン導電
性材料としたものが開示されている。しかし、この場合
、十分な強度を出すまで固化させるには、NCo基の量
をOH基に対して十分に過剰に加えなければならないが
、残存したNCo基は電池などのデバイスに組み込んだ
場合、電極材と反応を起こす恐れがあり、実用化には問
題があった。さらに、特開昭62−209160号公報
にはシロキサンとPE○との架橋物の製造方法として白
金触媒によるヒドロシリル化反応や放射線(電子線等)
の照射による架橋方法を挙げ、これらに、金属イオンを
分散させて、イオン導電性材料としたものが開示されて
いる。しかし、これらの方法の場合、まず、白金触媒を
用いる場合は、系内に白金が残留することになり、得ら
れた固体電解質は着色を呈するので、表示素子には適さ
ないばかりか、リチウムイオン等のキャリアイオンの移
動度を低下させる恐れがあった。また、放射線による架
橋方法は以上のような欠点は除去できるが、設優に莫大
な費用がかかるため、実用化に至っていない。
このように、現在まで提案されたポリシロキサンと他の
高分子材料の架橋物からなる固体電解質は、いずれも特
性あるいは製造法に欠点を有しており、前述の電子デバ
イスへの応用としては満足すべきものではなかった。
本発明老らはかかる問題点を解決すべく鋭意検討した結
果、特定の共重合体架橋物中に特定の金属イオンを分散
させてなる材料が、上記のような欠点がなくイオン導電
性に優れることを見出し本発明に到達した。
本発明の目的は電池、表示素子などの電子デバイスの固
体電解質として好適に使用可能なイオン導電性材料およ
びその製造方法を提供するにある。
〔課題の解決手段とその作用〕
かかる本発明は。
(A)1分子中に少なくとも2個のメルカプト基含有炭
化水素基を有するオルガノポリシロキサンと(B)1分
子中に少なくとも2個の脂肪族不飽和炭化水素基を有す
るポリオキシアルキレンとを反応させてなる共重合体架
橋物と、(C)周期律表第■族または第■族の金属イオ
ンとからなり、該金属イオンが前記共重合体架橋物中に
分散していることを特徴とするイオン導電性材料に関す
る。
これについて説明するに、(A)成分のオルガノポリシ
ロキサンは、本発明のイオン導電材料の共重合体架橋物
を構成する主剤となるものであって、該共重合体架橋物
を形成するためには1分子中に2個以上のメルカプト基
含有炭化水素基を有することが必要であり、また、この
メルカプト基含有炭化水素が結合したシロキサン単位と
それ以外のシロキサン単位の比率が0.01〜100の
範囲内にあるものが好ましい。
本成分の分子構造は直鎖状9分枝状、環状、網状、三次
元構造の何れでもよいが、共重合体架橋物の形成の容易
さからその半数以上は直鎖状もしくは分枝状であること
が好ましい。また、その分子量は特に限定されないが、
製造の容易さ、共重合体架橋物としての適度の硬さを得
るためには200〜900の範囲内にあることが好まし
い。
(A)成分のメルカプト基含有炭化水素基としては1例
えば、一般式BS−R’ (式中、RGはメチレン基、
エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基
、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基等の炭素
数6〜20のアルキレン基またはフェニレン基、ナフチ
レン基等の炭素数6〜zOのアリール基である。)で示
される基が挙げられ、これらの中でもメルカプトアルキ
ル基が好ましく、メルカプトプロピル基が特に好ましい
。(A)成分中のメルカプト基含有炭化水素基以上の有
機基としては1例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基
等のアリール基:ベンジル基、フェネチル基等のアラル
キル基が例示される。また、ケイ素原子に結合した基と
しては、少量の水素原子、水酸基、アルコキシ基が含ま
れてもよい、経済性および良好な共重合体架橋物の形成
性の観点からはケイ素原子に結合したオルガノ基の半数
以上はメチル基であることが好ましい。かかるオルガノ
ポリシロキサンとしては、例えば、分子鎖両末端がトリ
メチルシロキシ基で封鎖されたメチル(3−メルカプト
プロピル)シロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、
分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたメチ
ル(3−メルカプトプロピル)シロキサン・メチルフェ
ニルシロキサン共重合体が挙げられる。
(B)成分のポリオキシアルキレンぼ上記(A)成分の
架橋剤であり、架橋剤としての働きをするためには、1
分子中に少なくとも2個の脂肪族不飽和炭化水素基を含
有することが必要である0本成分の分子構造および化学
構造については特に限定されないが、共重合体架橋物の
形成の容易さ等から一般式Z−R’−0−(R”O)、
−0−R1−Z (式中、Zは脂肪族不飽和炭化水素基
、 R”、 R2は二価炭化水素基。
nは1〜100の整数である。)で示される分子鎖両末
端に脂肪族不飽和炭化水素基を有するポリオキシアルキ
レンが好ましい。かかるポリオキシアルキレンは上式中
、2がビニル基、アリル基、プロペニル基等の脂肪族不
飽和炭化水素基である。R9R2は、メチレン基、エチ
レン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘ
キシレン基。
ヘプチレン基、オクチレン基等のアルキレン基とかフヱ
ニルプロピレン基、プロピレンフェニレン基等のアリー
ル基とアルキレン基またはアルキル基とアリーレン基の
連鎖基等の二価の炭化水素基である。nは1〜100の
範囲内であり、 5〜20の範囲内である。
(B)成分は上記のような1分子中に少なくとも2個の
脂肪族不飽和炭化水素基を含有するポリオキシアルキレ
ンであるが、より高いイオン導電性を要求される場合に
は、このポリオキシアルキレンが一般式Q−R3−0−
(R’O)++t−R’ (式中、Qは脂肪族不飽和炭
化水素基、 R”、 R’は二価炭化水素基。
R5はアルキル基またはアリール基9mは1〜100の
整数である。)で示される分子鎖片末端のみに脂肪族不
飽和炭化水素基を有するポリオキシアルキレンを含有す
るものを使用することが好適である。ここで使用される
分子鎖片末端のみに脂肪族不飽和炭化水素基を有するポ
リオキシアルキレンは上記(A)成分のメルカプト基に
付加反応し、共重合体架橋物中にポリオキシアルキレン
のグラフト鎖を形成させる働きをする。本発明において
は、かかるグラフト鎖が若干存在した方がイオン導電性
が向上する傾向にあるので、より高いイオン導電性が要
求される場合には、(B)成分としてこの種のポリオキ
シアルキレン含有することが好ましい。かかる分子鎖片
末端のみに脂肪族不飽和基を含有するポリオキシアルキ
レンは上式中、Qは上記と同様な脂肪族炭化水素基、 
R3,R’は上記と同様な二価炭化水素基、R5はメチ
ル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基:フェニル
基、ナフチル基等のアリール基である。
本発明のイオン専電性材料は、上記のような(A)成分
と(B)成分とを反応させてなる共重合体架橋物と(C
)周期律表第■族または第■族の金属イオンからなるも
のであるが、この共重合体架橋物は、主に(A)成分中
のメルカプト基と(B)成分中の脂肪族不飽和炭化水素
基との付加反応に依って形成されるものであるので、そ
の反応手段としてはメルカプト基と脂肪族不飽炭化水素
基との付加反応に用いられている従来公知の反応手段、
例えば、電子線、X線、紫外線等のエネルギー線を照射
する反応手段が利用できる。
また1本発明のイオン導電材料は上記のような共重合体
架橋物中に(C)周期律表第■族または第■族の金属イ
オンが分散しているものであるが、この(C)成分の金
属イオンは周期律表第1族または第■族に屓するもので
あればよく特に限定されない。かかる金属イオンとして
はリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグ
ネシウム等のイオンが例示される。これらの中でも単位
面積あるいは単位重量当りのエネルギー密度を大きくす
るためにはリチウムイオンが好ましい、また。
本発明のイオン導電性材料を電池などに適用する場合は
、用いられる電極材と同種のイオン(例えば、電極材が
リチウムの場合はリチウムイオン)を選択する必要があ
る。
かかる(C)成分は、通常、金属塩の形態で使用される
。金属塩の種類としては、いずれでもよいが、イオン導
電性を嘉めるためには過塩素酸リチウム(LiCQO,
)−ホウフッ化リチウム(LiBF、) tリンフッ化
リチウム(LiPF@)l三フッ化メタンスルホン酸リ
チウム(LiCFiSO3) eヨウ化リチウム(Li
I)等が好ましい。
また、その分散量は共重合体架橋物中のオキシアルキレ
ン基のモル数[RO]に対する塩のモル数[S](例え
ば[LiCQO4]等)比[:S]/[RO]は0.0
05〜0.05とすることが好ましく、 より好ましく
は0.01〜0.25である。 これは[:S]/[R
O]が0.05を越えると金属塩が均一に分散し難くな
り、またo、oos未満になると高いイオン導電性が得
難くなるからである。
本発明のイオン導電性材料は、一般のメルカプト基を有
する化合物と脂肪族不飽和炭化水素基を有する化合物と
の付加反応に使用されている従来公知の技術手段および
高分子物質中に金属塩を分散させる従来公知の技術手段
を組み合せることによって容易に製造される。これらの
1例を挙げれば、例えば(A)成分と(B)成分との混
合物に紫外線等のエルネギ−線を照射し、(A)成分と
(B)成分とからなる共重合体架橋物を造り、これを有
機溶剤に膨潤させた後、(C)成分を混合し分散させる
方法、(A)成分〜(C)成分からなる混合物に紫外線
等のエネルギー線を照射して(A)成分と(B)成分と
からなる共重合体架橋物を造ると同時に(C)成分を混
合し分散させる方法が挙げられるが、本発明のイオン導
電材料を製造するには、次のような製造方法が好ましい
すなわち。
r(A)1分子中に少なくとも2個のメルカプト基含有
炭化水素基を有するオルガノポリシロキサン。
(B)分子鎖両末端に脂肪族不飽和炭化水素基を有する
ポリオキシアルキレン 本成分中の脂肪族不飽和炭化水素基 のモル数と(A)成分中のメルカプト 基のモル数の比率が(1: 5)〜(10:1)となる
ような量、 (C)周期律表第1族または第■族の金属塩、(A)成
分と(B)成分の合計量100重量部に対して0.5〜
20重量部、 からなるイオン導電性材料用組成物に紫外線を照射して
、前記(A)成分と(B)成分とを架橋反応させること
を特徴とする、イオン導電性材料の製造方法。」である
これについて説明するに、ここで使用される(A)成分
と(B)成分は前記イオン導電性材料の説明の項で詳述
した(A)成分と(B)成分と同じである。
(B)成分の配合割合は本成分中の脂肪族不飽和炭化水
素基のモル数と(a)成分中のメルカプト基のモル数の
比が(1: 5)〜(10:1)の範囲内であす、(5
: 1)〜(10:1)の範囲内が好ましく、(i、o
 : t、o)〜(1,2: 1.0)の範囲内がより
好ましい。
これは(A)成分と(B)成分はいずれの比率でも付加
反応が起こり、固体化した共重合体架橋物が得られるが
、(A)成分中のメルカプト基のモル数が(B)成分中
の脂肪族不飽和炭化水素基よりも多くなると、本発明の
組成物中に未反応のメルカプト基が残存した状態となる
傾向にある。このようにして得られたイオン導電性材料
は、例えばこれを電池等に適用した場合、残存したメル
カプト基と電極材との反応等の弊害が起こることが予想
されるので、好ましくない。
(C)成分は前記イオン導電性材料の説明の項で詳述し
た(C)成分と同じであり、その配合量は(A)成分と
(B)成分との合計jiL100重量部に対して0.5
〜20重量部である。これは0.5重量部未満になると
イオン導電性が低下し実用に供さなくなるからであり、
一方、20重量部を越えると(A)成分と(B)成分中
に分散させることが困難になるからである。この方法に
おいては(A)成分〜(C)成分からなるイオン導電性
材料用組成物に紫外線を照射し、前記(A)成分と(B
)成分とを架橋反応させるのであるが、この架橋反応は
、一般に有機溶剤中で行うのが有利である。かかる有機
溶剤を使用する場合には上記(A)成分〜(C)成分か
らなるイオン導電性材料用組成物を付加反応を阻害しな
い有機溶剤であり、(A)成分〜(C)成分を溶解分散
し得る有機溶剤中に溶解分散した後、これに紫外線を照
射する。かかる有機溶剤としては、例えば、メタノール
、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
類;n−ヘキサン、ヘプタン等のアルカン類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類等が挙げられる
また、この反応は、紫外線照射下での架橋反応を促進す
る作用効果を示す光増感剤の存在下で行うことが好まし
い、かかる光増感剤としては紫外線硬化型樹脂に通常用
いられる公知のものでよく、これには、アセトフェノン
、ベンゾフェノン、トリメチルシリル化ベンゾフェノン
、プロピオフェノン、3−メチルアセトフェノン、4−
メチルアセトフェノン、ベンゾインエチルエーテル、ジ
メチルポリシロキサンの両末端にベンゾインがエーテル
結合した化合物、(4−イソプロピル)フェニル−1−
ハイドロキシイソプロピルケトン、4−7リルアセトフ
エノン、3−ペンチルアセトフェノン、4−メトキシベ
ンゾフェノン等の芳香族ケトン、トリフェニルアミン等
のアミン化合物;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ
化合物等が例示される。この光増感剤の使用量としては
(a)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対
し。
o、oot〜30重量部の範囲内であり、好ましくは0
.05〜20重量部の範囲内である。反応温度は特に限
定されないが、通常、室温ないし加熱下で行われる。紫
外線の発生源としては、従来から公知のものでよく、こ
れには例えば水素放電管、キセノン放電管、低圧中圧ま
たは高圧水銀灯等が挙げられる。紫外線の照射条件とし
ては照射単独で本混合物が半硬化状態になる程度でよく
、特に制限はない、溶媒を使用した場合は、紫外線照射
後の時点では通常、有機溶媒が硬化物に取り込まれた状
態になっているので、これを減圧処理する等の方法で取
り除く必要がある。
〔実施例〕
以下、実施例にて、本発明をより詳細に説明する。これ
らの例は本発明の範囲について限定をするものではない
なお、イオン導電率の測定は次の方法で行った。
イオン導電性高分子組成物試料をフィルム状に成形し、
測定用試料とした。この試料の厚さをマイクロメーター
で測定した後、試料の両面に直径1Gの円形プレート状
の白金電極を密着し、この全体を25℃に温度制御され
た減圧容器内に設置し。
10−’ Torr以下の高真空まで減圧して試料の状
態が十分に平衡に達した後、LCRメーター(横河ヒュ
ーレットバッカード社製4192A)により5Hz〜1
3MHzの交流電圧を印加し、複素インピーダンス法に
より導電率を測定した。
実施例1 下記に示される化合物(1)0.570g、化合物(I
I)0.430gおよび過塩素酸リチウム22.2■を
テトラヒドロフラン1−と混合し、超音波を照射して十
分に溶解せしめた。さらに光増感剤として(4−イソプ
ロピル)フェニル−1−ハイドロキシイソプロピルケト
ンを約20■を加えた後、この溶液を31四方のテフロ
ン製の皿に流し込み、垂直上方より、高圧水銀ランプか
らの160 W / tymの紫外線を5備の距離で6
秒照射したところ、0.5mmの厚さの透明なフィルム
を得た。さらにこれを70℃で2日間減圧乾燥させた後
、イオン導電率を測定したところ、 3.2 X 10
−’ S−■″″1の値が得られた。
化合物■: 化合物■: CO3−CH−CH,−0−(CI(□CH70)、−
CH2−Cl1 = C11゜実施例2 実施例1で使用した化合物(1)0.505 g 、化
合物■0.254 g 、下記に示される化合物■0.
241gおよび過塩素酸リチウム29.6■をテトラヒ
ドロフラン1mQと混合し、超音波を照射して十分に溶
解せしめ、さらに光増感剤として(4−イソプロピル)
フェニル−1−ハイドロキシイソプロピルケトンを約2
0■を加えた後、実施例1と同様にして紫外線を照射し
、0.5冊の厚さの透明なフィルムを得た。さらに、こ
れを70℃で2日間減圧乾燥させた後、イオン導電率を
測定したところ、  5.8 X 1O−sS−ロー1
の値が得られた。
化合物■: CI□= CH−CH2−0−(C)l、 CH,0)
、 −CH3実施例3 実施例1で使用した化合物の0.234g、下記に示さ
れる化合物(イ)0.766 gおよび過塩素酸リチウ
ム0.0457 gをテトラヒドロフラン1−と混合し
、超音波を照射して十分に溶解せしめ、さらに光増感剤
として(4−イソプロピル)・フェニル−1−ハイドロ
キシイソプロピルケトンを約20■を加えた後、実施例
1と同様に紫外線を照射したところ、0.5mmの厚さ
の透明なフィルムを得た。さらにこれを70℃で2日間
減圧乾燥させた後、イオン導電率を測定したところ、1
.OX 10−’ S −cyn−’ (7)値が得ら
れた。
化合物に): CH,=Cl1−CH,−0−(CH2Cl、O)、、
 (CH3COO)、。−CH2−CH= CI2CH
3 実施例4 実施例1で使用した化合物(1)0.188 K 、実
施例3で使用した化合物に)1.408gおよび下記に
示される化合物■0.404gおよび過塩素酸リチウム
48.8■をテトラヒドロフランIIIIQと混合し、
超音波を照射して十分に溶解せしめ、さらに光増感剤と
して(4−イソプロピル)フェニル−1−ハイドロキシ
イソプロピルケトンを約20■を加えた後、実施例1と
同様に紫外線を照射したところ、0.5noの厚さの透
明なフィルムを得た。さらにこれを70℃で2日間減圧
乾燥させた後、イオン導電率を測定したところ、 2.
9 X 10−’ S−ロー1の値が得られた。
化合物■: C12CH−(Jl、−0−(C112CH,O)2゜
(CH,CHO)、、−CH3〔発明の効果〕 本発明のイオン尋電性材料は、(A)成分と(B)成分
とからなる特定の共重合体架橋物中に(C)成分の金属
イオンが分散しているので室温で高いイオン導電性を示
し、これを電子デバイス等へ適用した際には液漏れ、副
作用等の弊害がない等の特徴を有する。したがって高信
頼性の製品が得られるほか、無色透明のため幅広い用途
が期待できる。
また、そり製造方法は、簡便さ、省エネルギー性等に優
れるほか、設備投資に必要な経費が低減できる等の特徴
を有する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)1分子中に少なくとも2個のメルカプト基
    含有炭化水素基を有するオルガノポリシロキサンと(B
    )1分子中に少なくとも2個の脂肪族不飽和炭化水素基
    を有するポリオキシアルキレンとを反応させてなる共重
    合体架橋物と、(C)周期律表第 I 族または第II族の
    金属イオンとからなり、該金属イオンが前記共重合体架
    橋物中に分散していることを特徴とするイオン導電性材
    料。
  2. (2)(B)成分のポリオキシアルキレンが一般式Z−
    R^1−O−(R^2O)n−O−R^1−Z(式中、
    Zは脂肪族不飽和炭化水素基,R^1,R^2は二価炭
    化水素基,nは1〜100の整数である。)で示される
    ものである、特許請求の範囲第1項記載のイオン導電性
    材料。
  3. (3)(B)成分のポリオキシアルキレンが一般式Q−
    R^3−O−(R^4O)m−R^5(式中、Qは脂肪
    族不飽和炭化水素基,R^3,R^4は二価炭化水素基
    ,R^5はアルキル基またはアリール基,mは1〜10
    0の整数である。)で示される分子鎖片末端のみに脂肪
    族不飽和炭化水素基を有するポリオキシアルキレンを含
    有するものである、特許請求の範囲第1項記載のイオン
    導電性材料。
  4. (4)(A)1分子中に少なくとも2個のメルカプト基
    含有炭化水素基を有するオルガノポリシロキサン、 (B)1分子中に少なくとも2個の脂肪族不飽和炭化水
    素基を有するポリオキシアルキレン 本成分中の脂肪族不飽和炭化水素基 のモル数と(A)成分中のメルカプト 基のモル数の比率が(1:5)〜(10: 1)となるような量、 (C)周期律表第 I 族または第II族の金属塩、(A)
    成分と(B)成分の合計量100重量部に対して0.5
    〜20重量部、 からなるイオン導電性材料用組成物に紫外線を照射して
    、前記(A)成分と(B)成分とを架橋反応させること
    を特徴とする、イオン導電性材料の製造方法。
  5. (5)(B)成分のポリオキシアルキレンが一般式Z−
    R^1−O−(R^2O)n−O−R^1−Z(式中、
    Zは脂肪族不飽和炭化水素基,R^1,R^2は二価炭
    化水素基,nは1〜100の整数である。)で示される
    ものである、特許請求の範囲第4項記載のイオン導電性
    材料の製造方法。
  6. (6)(B)成分のポリオキシアルキレンが一般式Q−
    R^3−O−(R^4O)m−R^5(式中、Qは脂肪
    族不飽和炭化水素基,R^3,R^4は二価炭化水素基
    ,R^5はアルキル基またはアリール基,mは1〜10
    0の整数である。)で示される分子鎖片末端のみに脂肪
    族不飽和炭化水素基を有するポリオキシアルキレンを含
    有するものである、特許請求の範囲第4項記載のイオン
    導電性材料の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02199163A (ja) * 1989-01-28 1990-08-07 Tokai Rubber Ind Ltd 半導電性高分子組成物

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