JPH02199163A - 半導電性高分子組成物 - Google Patents

半導電性高分子組成物

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JPH02199163A
JPH02199163A JP1828489A JP1828489A JPH02199163A JP H02199163 A JPH02199163 A JP H02199163A JP 1828489 A JP1828489 A JP 1828489A JP 1828489 A JP1828489 A JP 1828489A JP H02199163 A JPH02199163 A JP H02199163A
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JP
Japan
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perchlorate
roll
matrix
ether bond
polymer composition
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Pending
Application number
JP1828489A
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English (en)
Inventor
Saburo Hayashi
三郎 林
Hiroyasu Kato
加藤 宏泰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電子写真複写機の導電性ロールやフィルム
製造装置の帯電防止用ロールに使用される半導電性高分
子組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
電子写真複写機の導電性ロールやフィルム製造装置のフ
ィルム搬送ロール等の表面は、通常、所定の電気抵抗レ
ベル(101〜101!Ω・cil、特に好ましくは1
0’〜10′@Ω・C重)を備えた半導電性弾性体層に
よって形成されている。このような半導電性弾性体層を
構成する半導電性高分子組成物としては、従来から、ゴ
ムや樹脂を7トリツクスとし、この中に、■カーボン、
金属粉等の導電性粒子を分散含有させたもの、■界面活
性剤を主成分とする帯電防止剤を練り込んだもの、■テ
トラブトキシホスフェート(TBXP)等のような高誘
電性の液体を練り込んだもの等が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記■の導電性粒子分散型の組成物は、温度。
湿度等の環境変化に対しては安定的であるが、マトリッ
クス中に分散された導電性粒子同士が接触して導電性を
発現するため、必ずしも均一な粒子間接触が得られず、
適正な電気抵抗レベルのものが得られにくいという難点
を有する。しかも、成形後に加圧を受けた場合にも粒子
間接触の程度が変化して電気抵抗が変化するため、使用
時に電気抵抗レベルが不安定になりやすいという問題も
ある。
また、■の帯電防止剤練り込み型の組成物は、帯電防止
剤による電荷の流れが、系に存在する水分量によって左
右されるため、一定の水分存在下で低い電気抵抗値を得
ることができず、しかも低湿度の環境下では抵抗値の上
昇が大きいという難点を有する。
さらに、■の高誘電性液体練り込み型の組成物も、上記
■の場合と同様、抵抗値が水分に左右されやすいという
難点を有するとともに、低い電気抵抗値を得ようとすれ
ば多量に上記液体を添加しなければならず、この液体が
組成物成形品の表面に移行して経時的に滲み出てくるた
め、組成物成形品と接触する対象物を汚染するという難
点を有する。
このように、従来の半導電性組成物は、いずれも電気抵
抗レベルが不安定なもので、しかも、ものによっては導
電性物質の滲み出しによる表面汚染が問題となるため、
高品質の半導電性製品が得られないのが実情である。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、湿
度や加圧等に左右されない安定した電気抵抗レベルを有
し、しかも導電性物質による表面汚染の心配のない半導
電性高分子組成物の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の半導電性高分子
組成物は、繰り返し単位中にエーテル結合を有する高分
子化合物をマトリックスとし、このマトリックス成分1
00重量部に対し過塩素酸塩が0.1〜50重量部含有
されているという構成をとる。
〔作用〕
すなわち、本発明者らは、導電性物質としてイオン解離
物質を利用した半導電性高分子組成物であって、湿度等
に左右されない安定的なものを得るには、低湿下でも充
分にイオン解離がなされるような系をつくらなければな
らないと着想した。
そして、このような系を実現するために、一連の研究を
重ねた結果、繰り返し単位中にエーテル結合を有する高
分子化合物(ゴム、樹脂、これらの混合物を含む)をマ
トリックスとし、このマトリックス中に過塩素酸塩を特
定量だけ配合するようにすると、上記マトリックス中の
エーテル結合を構成する酸素原子の非共有電子対(ロー
ンペア)が過塩素酸塩に作用して、過塩素酸塩をプラス
の金属イオンとマイナスの過塩素酸イオンとに解離させ
るためか、水分の介在なしにイオン物質が形成されるこ
とを見いだし、この発明に到達した。
つぎに、この発明の詳細な説明する。
この発明の半導電性高分子組成物のマトリックス成分と
しては、繰り返し単位中にエーテル結合を有する高分子
化合物が用いられる。上記高分子化合物としては、ポリ
エチレンオキサイド、ポリプロピオンオキサイド、エピ
クロルヒドリンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオ
キサイド共重合ゴム、ウレタン樹脂、ナイロン−ウレタ
ン共重合樹脂等があげられ、これらは単独で用いても2
種以上を併用してもよい。なお、これらのうち、特にナ
イロン−ウレタン共重合樹脂(ナイロン/ウレタンが重
量基準で90/10〜50150のもの)が好適である
また、上記マトリックス中に分散させる過塩素酸塩とし
ては、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム等があげ
られ、これらも単独で用いても2種以上を併用してもよ
い。これらの過塩素酸塩は下記の一般式で示される。
M−CIO,CMは金属原子〕 この発明の半導電性高分子組成物は、上記過塩素酸塩と
前記マトリックス成分とを充分に練って混合することに
よって得られる。あるいは、過塩素酸塩とマトリックス
成分の共通溶媒に両者を溶かしてから溶媒を飛ばすよう
にしてもよい。このように共通溶媒を用いた方が、より
均一に過塩素酸塩が分散した組成物が得られ、電気抵抗
レベルにばらつきのない成形品をつくることができるこ
のようにしで得られた半導電性高分子組成物は、組成物
中において、過塩素酸塩の金属原子Mと、前記マトリッ
クス成分のエーテル結合を構成する酸素原子とが配位結
合して下記のように錯イオンを形成する。
(余   白  ) 、〜0υ へ0へ7 このような錯イオンが形成されるのは、上記エーテル結
合を構成する酸素原子の非共有電子対(上記式参照)が
金属原子Mに作用すると考えられる。
このように、この発明の半導電性高分子組成物は、水分
の介在なしにイオン解離が行われるので、低湿環境下に
置かれても、電気抵抗値の上昇が少ない。また、錯イオ
ンの形成によって過塩素酸イオンおよび金属イオンがマ
トリックス成分中に分散した状態で固定されるため、イ
オン成分の移行が生じず、この組成物からなる成形品の
表面を汚染するようなことがない。したがって、この半
導電性高分子組成物は、汚染されてはいけないものう接
触させるような部品、例えば電子写真複写機に使用され
る半導電性ロール(帯電ロール、トナー搬送ロール、転
写ロール等)の表面層の形成材料として好適である。
なお、この発明において、過塩素酸塩は、前記マトリッ
クス成分100重量部(以下「部」という)に対し0.
1〜50部の範囲内で配合することが必要である。すな
わち、0.1部よりも少ないと実質的に抵抗低下に効果
がなくマトリックス成分と同等の抵抗となり、50部を
超えると脆くなり耐久性に問題が生じるからである。
つぎに、実施例について、比較例と併せて説明する。
〔実施例1〜10、比較例1〜7〕 下記の表に従い、各原料を下記の割合で配合し、各種の
高分子組成物を得た。そして、この組成物を押し出し成
形して、厚み0.5m、外径17Mのチューブを作製し
た。ただし、組成物のマトリックスがゴムの場合には、
常法に従い加熱加硫を施した。一方、エチレン−プロピ
レン−ジエンゴム(EPDM)に導電性カーボンブラッ
ク(商品名ケッチエンブラック酸E −C,日本イー・
シー社製)を配合した導電性ゴム組成物(硬度40゜体
積固有抵抗10’Ω・cm)を直径10鵬の金属シャフ
ト外周上に押し出し成形し、加硫後研摩して3皿厚の導
電性弾性層を備えたロールを形成した。そして、第1図
に示すように、このロール1の導電性弾性層2の外周に
、前記高分子組成物製チューブ3を被せて、第2図に示
すような構造のロールを得た。図において、4は金属シ
ャフトである。
上記ロールを用い、温度および湿度の異なる環境下に一
夜以上放置した場合の電気抵抗を測定した。また、ロー
ル内における電気抵抗のばらつきを評価するために、チ
ューブ3の外表面の5個所に銀ペーストで10mm四方
の電極を描き(ガード電極付)、金属シャフト4と上記
電極との抵抗を測定した。さらに、下記の方法に従って
耐電圧性、汚染性および耐久性を調べた。
〈耐電圧性〉 金属ロール(外径30間)に上記ロールを一定荷重で密
着回転させ、上記ロールと金属ロール間に直流電圧を印
加し、火花放電の発生する電圧を調べた。
〈汚染性〉 上記ロールを、市販の電子写真複写機の有機感光体に一
定荷重で押しつけ、32’CX85%R11の雰囲気下
に72時間放置して感光体表面の状態を観察し、汚染の
有無を調べた。
〈耐久性〉 金属ロール(外径30mm)に上記ロールを一定荷重で
押しつけ、60rpmの回転数で1部万回の耐久試験を
行った。
これらの結果を下記の表に併せて示す。
(以下余白) 上記の結果から、実施例品はいずれも電気抵抗値が環境
に殆ど左右されないことがわかる。しかもロール内での
抵抗のばらつきが小さい。また、耐電圧性、汚染性およ
び耐久性のいずれの性能も良好である。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の半導電性高分子組成物は、マ
トリックスとして繰り返し単位中にエーテル結合を有す
る特殊な高分子を用い、このマトリ・ンクス中に導電性
物質として過塩素酸塩を含有させるようにしているため
、過塩素酸塩が、エーテル結合を構成する酸素原子と錯
イオンを形成してイオン解離する。このため、水分が介
在することなく組成物に均一な導電性が付与されること
になる。そして、導電性物質の滲み出しがなく表面汚染
がないとともに、耐電圧性および耐久性にも優れる。し
たがって、この半導電性高分子組成物を用いて、電子写
真複写機の帯電ロール、現像ロール、トナー搬送ロール
、転写ロール等の表面層を形成した場合、環境に左右さ
れず、常時、優れた画質の複写画像を得ることができる
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の半導電性高分子組成物を用いて実際
にロールを作製した際の手順を示す斜視図、第2図は得
られたロールの構成を示す縦断面図である。 3・・・半導電性高分子組成物製チューブ特許出願人 
東海ゴム工業株式会社 代理人  弁理士 西 寝 征 彦

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繰り返し単位中にエーテル結合を有する高分子化
    合物をマトリックスとし、このマトリックス成分100
    重量部に対し過塩素酸塩が0.1〜50重量部含有され
    ていることを特徴とする半導電性高分子組成物。
JP1828489A 1989-01-28 1989-01-28 半導電性高分子組成物 Pending JPH02199163A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07113039A (ja) * 1993-10-18 1995-05-02 Bando Chem Ind Ltd 電子写真複写機用除電部材
JPH08169985A (ja) * 1994-12-19 1996-07-02 Nitto Denko Corp 熱可塑性導電性組成物およびこれを用いてなる電極パッド
US6254976B1 (en) 1993-12-28 2001-07-03 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic charging member

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