JPH0268721A - 光メモリ素子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アドレス信号をグルーブに重畳記録してなる
光メモリ素子に関するものである。

〔従来の技術〕

再生を専用とするコンパクトディスク（ＣＤ）等におい
ては、データ記録時にディスク上の絶対アドレスを確認
できないと、記録場所が特定できないためデータ記録が
不可能となる。即ち、グルーブのみが形成されている光
ディスクの場合、光ヘッドで成る場所にデータを記録し
ようとすると、外部に位置を知るためのセンサーが必要
となってしまう。この場合、センサーには高い分解能が
要求されるから、装置にセンサーを配備することは現実
的ではないといえる。

コンパクトディスク等においは、予めデータ記録時に絶
対アドレスや相対アドレスに相当するサブコード信号を
データ信号に付加してディスク原盤作製時に原盤の凹凸
として形成して、この原盤をスタンパとして射出成形を
行うことにより、成形品としての光ディスクにアドレス
情報を記録する。

また、コンパクトディスクにおける誤り訂正技術を用い
、ディスク上に記録されたアドレス信号の上にデータを
重畳して記録し、再生時には補完処理を行って対策する
方法がある。グルーブ上の一部にディスクのアドレス部
を設け（ディスクの１周に一箇所若しくは数箇所）、こ
の信号によってディスク上の絶対アドレスを知る方法に
おいて、アドレス部に重ね書きを行った場合、再生信号
にはアドレス信号とデータ信号とが重なるため再生が困
難となり、復号化時点で誤りを発生してしまう。ただ、
アドレス部を短い距離で形成することにより誤り訂正回
路の能力範囲内で外部には誤りを出さないことができる
。

また、追記型のコンパクトディスク等においては、ディ
スク上を光ビームが容易にトレースし、ディスクアドレ
ス信号が再生できるように重畳信号でグルーブが形成さ
れている。グルーブにアドレス信号を重畳して記録する
方法においては、アドレス信号とグルーブ信号とを異な
る周波数帯域に分離しておいて電気的に再生することに
なるが、この方法において、光ディスク（原盤）にカッ
ティングを行うための構成は、第５図に示す通りである
。ディスクアドレス信号発生部１０でディスクの位置に
応じた信号が発生し、これを振幅変調してなる信号が振
幅変調部１１から出力される一方、通常のグルーブ信号
が信号発生部１２で生成され、この信号と前述の振幅変
調信号とが混合部１３でミキシングされてディスクカッ
ティング装置１５に送られる。また、アドレス信号に応
じて光学ヘッド１５ａ或いはディスク移動装置１５ｂの
何れかが移動し、原盤１４上にはアドレス信号で変調さ
れたグルーブが記録されていく。かかる方法では、第６
図に示すように、カッティングされたグルーブ１７の形
状は、サーボ信号よりも高周波の信号で変調されたアド
レス信号によって、通常の変調がない場合のグルーブ中
心線、Ａに対して変調を受けた分だけ蛇行するような形
状となる。このような形状に形成されたグルーブ１７に
対して、信号を記録再生する光ビームスポット１８によ
る走査は、変調信号の速い成分のために上記蛇行に追従
せず、中心線Ａに沿ってほぼ真っ直ぐに進行することに
なる。そして、再生用光ヘッドは、グルーブ１７の変調
信号成分を光の回折信号として検出していくため、電気
的なフィルターを設けることによりアドレス信号の分離
再生が可能となる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、前述のように、振幅変調方式によるアドレス
信号記録方式では、アドレス信号は蛇行量で表され、信
号のＳ／Ｎ比を向上させるためには、グルーブ１７の蛇
行量を大きくとる必要がある。一方、ディスクの記録密
度を向上し大容量化を実現するためには、隣接するグル
ーブ１７・１７同士の間隔を狭める必要がある。

しかしながら、隣接するグルーブ１７・１７同士は、第
７図（ａ）のように、同位相で蛇行するのみならず、同
図（ｂ）に示すように、逆位相で蛇行する場合もあるか
ら、上述のように、グルーブ１７の蛇行量を大きくとり
、さらに、隣接するグルーブ１７・１７同士の間隔を狭
めると、成るトラック（グルーブで挟まれた領域）を走
査しているときに隣接するトラックのアドレス信号およ
び記録データを拾ってしまう、所謂クロストークの問題
が発生する。このため、上述のグルーブ１７では、光デ
ィスクの高記録密度化が十分に図れないというのが実情
であった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る光メモリ素子は、上記課題を解決するため
に、絶対アドレスを示すアドレス信号を、光ビームを案
内するためのグルーブに重畳して記録してなる光メモリ
素子であって、上記グルーブの中心はアドレス信号非重
畳状態のグルーブ中心と等しく、且つ、グルーブの幅は
広い部分と狭い部分の２つに選択的に分かれていて、上
記の広い部分若しくは狭い部分の区間はアドレス信号に
応じて決定されていることを特徴としている。

〔作　用〕

上記の構成によれば、アドレス情報は、蛇行量で表され
るのではなく、この蛇行量は一定で、グルーブ幅の広い
部分若しくは狭い部分の区間によって表されることにな
る。これにより、隣接グルーブ間の間隔は一定幅に規制
され、クロストークの問題を解消して、記録の高密度化
を実現することができる。

なお、上述のように、溝幅変化を示すグルーブを形成す
るためには、振幅変調方式以外の変調方式、例えば、パ
ルス位置変調やパルス幅変調等の変調方式が用いられる
。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図ないし第４図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。

本発明に係る光ディスク（光メモリ素子）は、第１図に
示すように、絶対アドレスを示すアドレス信号を、光ビ
ームを案内するためのグルーブ１に重畳して記録してな
るものであって、ディスクの絶対アドレスは予めディス
ク上に記録されている。従って、データ記録時には、デ
ィスク上の絶対アドレスを用いて光ヘッドが所定の場所
へ移動してデータを記録することになり、また、回転数
に関しては、データが記録されていないときはディスク
上の絶対アドレスを用いて制御を行うことになる。

上記グルーブ１の中心はアドレス信号非重畳状態のグル
ーブ中心Ｂと等しく、且つ、グルーブの幅は広い部分と
狭い部分の２つに選択的に分かれていて、上記の広い部
分若しくは狭い部分の区間はアドレス信号に応じて決定
されている。即ち、アドレス信号は、ディスク上のグル
ーブで溝幅変化の信号として記録され、後述するパルス
に対応する部分では溝幅が広くなり、反対に非パルス部
に対応する部分では溝幅が狭くなっている。

上記の構成によれば、アドレス情報は、蛇行量で表され
るのではな（、この蛇行量は一定で、グルーブ１の幅の
広い部分若しくは狭い部分の区間によって表されること
になる。これにより、隣接グルーブト１間の間隔は一定
幅に規制され、クロストークの問題を解消して、記録の
高密度化を実現することができる。

さらに、本実施例では、後述するように、変調方式がパ
ルス数変調、若しくは、グルーブコード変調などのディ
ジタル変調を採用できるので、信号再生に必要なＳ／Ｎ
比は振幅変調で要求さるものよりも少なくて済むから、
これによっても、隣接グルーブト１間の間隔の狭小化に
貢献することができる。

ここで、予めディスク上に記録されるアドレス信号を記
録するための手法について述べる。かかる手法を実現す
る装置は、第２図に示す通りであって、アドレス信号発
生部２にて生成されたアドレス信号は、振幅変調信号発
生部３で振幅変調されるようになっている。そして、こ
の振幅変調された信号はサンプリングされてパルス変換
部４に出力されるようになっている。このパルス変換部
４は、第３図（ａ）に示すように、サンプリングされた
振幅変調信号に対し、同図（ｂ）に示すように、例えば
、パルス数変ｇｌｌ（ＰＮＭ）を加えるものである。パ
ルス変換部４で変調されたパルス信号は、信号混合部６
において、グルーブ信号発生部５で生成されたグルーブ
信号とミキシングされた後に図示しないカッティング装
置に送出されるようになっている。これにより、ディス
ク（原盤）上に形成されるグルーブト・・は、第１図に
示スヨウに、溝幅変化をなすことになる。

なお、上述のように、溝幅変化を示すグルーブト・・を
形成するためには、振幅変調方式以外の変調方式であれ
ばよく、前記のパルス数変調やグルーブコード変調に限
らず、パルス幅変調、パルス位置変調、さらには、周波
数変調等の変調方式を用いることも可能である。

また、光ディスクで再生を行うための構成は、第４図に
示す通りであって、光ディスク７から再生された信号は
、サーボ信号／アドレス信号再生回路８に配備されてい
る周波数フィルターによって分離される。即ち、アドレ
ス信号のディスク上での記録周波数帯域を、サーボ信号
周波数帯域よりも高いか、若しくは、低い帯域に設定し
ておけば、両者を再生時に分離することができる。また
、音声再生信号については、高域通過フィルターを有す
る再生回路９にてデータを再生することができる。

〔発明の効果〕

本発明に係る光メモリ素子は、以上のように、絶対アド
レスを示すアドレス信号を、光ビームを案内するための
グルーブに重畳して記録してなる光メモリ素子であって
、上記グルーブの中心はアドレス信号非重畳状態のグル
ーブ中心と等しく、且つ、グルーブの幅は広い部分と狭
い部分の２つに選択的に分かれていて、上記の広い部分
若しくは狭い部分の区間はアドレス信号に応じて決定さ
れている構成である。

これにより、隣接グルーブ間の間隔は一定幅に規制され
、クロストークの問題を解消して、記録の高密度化を実
現することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の一実施例を示すものであ
って、第１図はグルーブの形状を示す概念図、第２図は
予めディスク上に記録されるアドレス信号を記録するた
めの装置を示すブロック図、第３図（ａ）は、サンプリ
ングされた振幅変調信号を示すタイムチャート、同図（
ｂ）はパルス数変調を加えた信号を示すタイムチャート
、第４図は光ディスクで再生を行うための構成を示すブ
ロック図、第５図ないし第７図は従来例を示すものであ
って、第５図は光ディスク（原盤）にカッティングを行
うための構成を示すブロック図、第６図はグルーブを示
す概念図、第７図（ａ）は同位相のグルーブ同士を示す
概念図、同図（ｂ）は逆位相のグルーブ同士を示す概念
図である。 １はグルーブ、２はアドレス信号発生部、３は振幅変調
信号発生部、４はパルス変換部、５はグルーブ信号発生
部、６は信号混合部である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、絶対アドレスを示すアドレス信号を、光ビームを案
   内するためのグルーブに重畳して記録してなる光メモリ
   素子であって、 上記グルーブの中心はアドレス信号非重畳状態のグルー
   ブ中心と等しく、且つ、グルーブの幅は広い部分と狭い
   部分の２つに選択的に分かれていて、上記の広い部分若
   しくは狭い部分の区間はアドレス信号に応じて決定され
   ていることを特徴とする光メモリ素子。