JPH026794B2 - - Google Patents

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JPH026794B2
JPH026794B2 JP19983284A JP19983284A JPH026794B2 JP H026794 B2 JPH026794 B2 JP H026794B2 JP 19983284 A JP19983284 A JP 19983284A JP 19983284 A JP19983284 A JP 19983284A JP H026794 B2 JPH026794 B2 JP H026794B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
cylinder head
head cover
oil filler
filler cap
Prior art date
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Expired
Application number
JP19983284A
Other languages
English (en)
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JPS6176582A (ja
Inventor
Yasushi Myamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP19983284A priority Critical patent/JPS6176582A/ja
Publication of JPS6176582A publication Critical patent/JPS6176582A/ja
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Granted legal-status Critical Current

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  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オイルフイラキヤツプのガスケツト
に利用されるものである。
〔従来の技術〕
第5図に示されるように、エンジンのシリンダ
ヘツドカバー3のオイル注入口1にはオイルフイ
ラキヤツプ2が取り付けられる。
オイルフイラキヤツプ2は、第6図に示されて
いるように、キヤツプ本体4と、キヤツプ本体4
に取り付けられているガスケツト5とから構成さ
れている。ガスケツト5は、キヤツプ本体4の下
面6に取り付けられている。ガスケツト5は、キ
ヤツプ本体4とシリンダヘツドカバー3との間を
シールして、オイル漏れを防止するためのもので
ある。
第7図には、ガスケツト5の拡大縦断面図が描
かれている。第7図から分るように、ガスケツト
5は、円環状をなしている。また、ガスケツト5
は、キヤツプ本体4への取り付け部分11と、シ
リンダヘツドカバー3との間をシールするシール
部分12とから構成されている。
ガスケツト5のキヤツプ本体4への取り付け
は、第6図から分るように、キヤツプ本体4の下
面6に設けられている円環状の溝7に、ガスケツ
ト5の取り付け部分11を圧入することによつて
なされている。
キヤツプ本体4は樹脂で出来ている。ガスケツ
ト5はゴム、特に、アクリルニトリルブタジエン
ゴム(以下、NBRと呼ぶ)で出来ている。この
NBRは、良く知られているように、ポリマーの
幹に不飽和結合を持つている。
第5図において、シリンダヘツドカバー3は鋼
で出来ており、その表面は塗装されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第6図に示されている従来のオイルフイラキヤ
ツプ2をオイル注入口1(第5図)に取り付けて
後、暫くしてオイルフイラキヤツプ2を取り外そ
うとしたとき、オイルフイラキヤツプ2がシリン
ダヘツドカバー3に固着して、取外しが困難とな
るという問題があつた。
オイルフイラキヤツプ2の取外しが困難となる
理由は、ガスケツト5がシリンダヘツドカバー3
の表面に固着するからである。
ガスケツト5がシリンダヘツドカバー3の表面
に固着する理由は、未だ正確には解明されていな
いが、恐らく次のようなものであろうと考えられ
ている。
オイルが分解して出来る粘着性のスラツジが、
ガスケツト5とシリンダヘツドカバー3とを固着
させる。
ガスケツト5はゴムでできているために、ガス
ケツト5がシリンダヘツドカバー3に当接したと
き、表面の細かな凹凸によつてガスケツト5の表
面に負圧が生じて、ガスケツト5がシリンダヘツ
ドカバー3の表面に張り付く 等 本発明の技術的課題は、このような従来の技術
の問題点を解決することにある。
言葉を変えて言うと、本発明の技術的課題は、
エンジンにおいて、オイルフイラキヤツプの取外
しを容易にすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この技術的課題を達成する(即ち、前述の従来
の技術の問題点を解決する)ために、本発明にあ
つては、次のようなガスケツトを用いることが提
案されている。
即ち、本発明に係るガスケツトというのは、エ
ンジンのシリンダヘツドカバーのオイル注入口を
蓋するためのオイルフイラキヤツプのキヤツプ本
体に取り付けられており、該キヤツプ本体とシリ
ンダヘツドカバーとの間をシールするためのガス
ケツトであつて、該ガスケツトは、ポリマーの幹
に不飽和結合を有しているゴムで出来ており、該
ガスケツトの表面において少なくとも前記シリン
ダヘツドカバーに当接する当接面には、ハロゲン
化処理が施されていることを特徴とする。
〔作用〕
本発明では、“ガスケツトの表面において少な
くともシリンダヘツドカバーに当接する当接面に
は、ハロゲン化処理が施されていること”が重要
である。
ハロゲン化処理のために、ガスケツトとシリン
ダヘツドカバーとの間の摩擦が低下する。
従つて、オイルフイラキヤツプの取外しが容易
になる。
なお、ゴムの表面の摩擦係数を小さくする方法
としてはいろいろな方法があるが、本発明では特
にハロゲン化処理が採用されている。これは、次
の理由による。
即ち、摩擦係数があまり小さくなると、エンジ
ン使用中にオイルフイラキヤツプが弛む。逆に、
摩擦係数がそれほど小さくならないと、摩擦係数
を小さくする処理をした意味がない。ハロゲン化
処理では、摩擦係数が適度な値まで小さくなるか
らである。
また、本発明で、ガスケツトを構成するゴムと
して、“ポリマーの幹に不飽和結合を有している
ゴム”が用いられているのは、不飽和結合がない
ゴムであると、ハロゲン化処理をしてもハロゲン
付加物ができない。従つて、その表面の摩擦係数
が小さくならないからである。
本発明の構成(手段及び作用)は、以下の実施
例からより一層明らかにされる。従つて、次に実
施例を説明する。
〔実施例〕
第1図は、本発明の一実施例に係るガスケツト
の拡大縦断面図である。ガスケツト5は、第2図
から分るように、円環状をなしている。
本実施例のガスケツト5は、第6図に示されて
いるように、オイルフイラキヤツプ2のキヤツプ
本体4の下面6に取り付けられるものである。
なお、本実施例のガスケツト5が取り付けられ
るキヤツプ本体4は、第6図に示されている従来
のものと全く同じである。従つて、本実施例のガ
スケツト5の取り付け構造は、第6図を例にして
説明する。
オイルフイラキヤツプ2は、第6図に示されて
いるように、キヤツプ本体4と、キヤツプ本体4
に取り付けられている本実施例のガスケツト5と
から構成されている。ガスケツト5は、キヤツプ
本体4の下面に取り付けられている。
第1図に戻つて、ガスケツト5は、キヤツプ本
体4への取り付け部分11と、シリンダヘツドカ
バー3(第5図)との間をシールするシール部分
12とから構成されている。16は、シリンダヘ
ツドカバー3に当接する当接面である。
ガスケツト5のキヤツプ本体4への取り付け
は、第6図から分るように、キヤツプ本体4の下
面6に設けられている円環状の溝7に、ガスケツ
ト5の取り付け部分11を圧入することによつて
なされている。キヤツプ本体4は樹脂で出来てい
る。
第1図に戻つて、ガスケツト5はNBRででき
ている。NBRは、第3図に示されているように、
ポリマーの幹に不飽和結合14を持つている。第
1図において、ガスケツト5の表面13には、ハ
ロゲン化処理が施されている。ハロゲンとして
は、塩素が用いられている。
NBRにハロゲン化処理を施すと、NBRの不飽
和結合14が外れて、第4図に示されているよう
に、炭素原子に塩素が結合した塩素付加物15が
できる。この塩素付加物15は摩擦係数が小さ
い。
本実施例のガスケツト5の表面13は、このよ
うな塩素付加物15で覆われている。
本実施例のガスケツト5と、第7図の従来のガ
スケツト(ハロゲン化処理が施されていないも
の)とについて比較実験を行つた結果を次に示
す。
この実験は、本実施例のガスケツト5を取り付
けたオイルフイラキヤツプAと、従来のガスケツ
ト5を取り付けたオイルフイラキヤツプBとにつ
いて、初期の締め付けトルクをいずれも50Kg―cm
にしてシリンダヘツドカバー3に取り付け、24時
間経過後に、オイルフイラキヤツプA、オイルフ
イラキヤツプBを取り外すときのオイルフイラキ
ヤツプA、オイルフイラキヤツプBの戻しトルク
を測定したものである。なお、シリンダヘツドカ
バー3としては鋼でできたものを用いた。
従来のガスケツトを取り付けたオイルフイラキ
ヤツプBについては、戻しトルクとして90Kg―cm
が測定された。このように戻しトルクが初期締め
付けトルクを上回つたのは、言うまでもなく、従
来のガスケツトがシリンダヘツドカバー3に固着
したためである。
これに対して、ハロゲン化処理を施した本実施
例のガスケツト5を取り付けたオイルフイラキヤ
ツプAについては、戻しトルクとして45Kg―cmが
測定された。
このように、表面13にハロゲン化処理を施し
たガスケツト5を使用すると、戻しトルクが増大
しない(上記実験では寧ろ減少しているが)。こ
れは、ガスケツト5とシリンダヘツドカバー3と
の間の摩擦が低下するためであろうと考えられ
る。
この実験から、本実施例のガスケツト5を用い
れば、シリンダヘツドカバー3への固着が防止さ
れることが分る。
なお、ゴムの表面の摩擦係数を小さくする方法
としてはいろいろあるが、本実施例では特にハロ
ゲン化処理を用いた。これは、次の理由による。
即ち、摩擦係数があまり小さくなると、エンジ
ン使用中にオイルフイラキヤツプ2が弛む。逆
に、摩擦係数がそれほど小さくならないと、摩擦
係数を小さくする処理をした意味がない。ハロゲ
ン化処理では、摩擦係数が適度な値まで小さくな
るからである。
なお、ハロゲン化処理のやり方自体は良く知ら
れたものであるので、その説明は省略する。
また、ハロゲン化処理に用いるハロゲン元素と
しては、本実施例では塩素を用いたが、塩素以外
に、例えば、臭素等でもよい。
また、本実施例のガスケツト5の材質は、
NBRであるが、ガスケツト5の材質としては、
これ以外に、例えば、ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、ポリブレンドゴム、スチレンブタジエン
ゴムSBR)等でも良い。第3図に示されている
ように、ポリマーの幹に不飽和結合14のあるゴ
ムでありさえすればよい。なぜならば、このよう
なものならば、ハロゲン化処理をした場合に不飽
和結合14が離れて炭素原子にハロゲン原子が結
合し、第4図のようなハロゲン付加物15が出来
るからである。
最後に、本実施例ではガスケツト5の表面13
全体をハロゲン化処理したが、少なくともシール
部分12の表面(即ち、シリンダヘツドカバー3
に当接する当接面16)だけに、ハロゲン化処理
が施されておればそれで充分であることは言うま
でもない。
〔発明の効果〕
上記実施例の説明から分る通り、本発明によれ
ば、オイルフイラキヤツプの取外しが容易になる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係るオイルフイ
ラキヤツプのガスケツトの拡大縦断面図、第2図
は、本発明の一実施例に係るガスケツトの上面
図、第3図は、NBRの分子構造を説明する説明
図、第4図は、ハロゲン化処理が施されたNBR
の分子構造を説明する説明図、第5図は、エンジ
ンのシリンダヘツドカバーの分解解斜視図、第6
図は、シリンダヘツドカバーのオイル注入口に取
り付けられるオイルフイラキヤツプの縦断面図、
第7図は、従来のオイルフイラキヤツプのガスケ
ツトの拡大縦断面図である。 2……オイルフイラキヤツプ、3……シリンダ
ヘツドカバー、4……キヤツプ本体、5……ガス
ケツト、13……ガスケツトの表面、14……不
飽和結合、16……当接面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エンジンのシリンダヘツドカバーのオイル注
    入口を蓋するためのオイルフイラキヤツプのキヤ
    ツプ本体に取り付けられており、該キヤツプ本体
    とシリンダヘツドカバーとの間をシールするため
    のガスケツトであつて、該ガスケツトは、ポリマ
    ーの幹に不飽和結合を有しているゴムで出来てお
    り、該ガスケツトの表面において少なくとも前記
    シリンダヘツドカバーに当接する当接面には、ハ
    ロゲン化処理が施されていることを特徴とするオ
    イルフイラキヤツプのガスケツト。
JP19983284A 1984-09-24 1984-09-24 オイルフイラキヤツプのガスケツト Granted JPS6176582A (ja)

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