JPH0266908A - 磁心 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、磁性合金薄帯をトロイダル状に巻き付けてな
る巻磁心に関するものである。

（従来の技術） 従来、磁性合金薄帯をトロイダル状に巻き付けて形成さ
れる巻磁心は、絶縁及び保護を目的としてケースに収納
されることがよく行なわれている。

この巻磁心をケースに収納するとき、磁心の固定及び緩
衝を目的として、グリス・ワニス・ゴム等の充填材を注
入していた。

（発明が解決しようとする課題） 従来の磁性合金薄帯の巻磁心において、特に、非晶質合
金薄帯を用いたもの、又微細結晶粒を有する軟磁性合金
薄帯を用いたものは、外部応力に非常に弱い磁心であっ
た。そのため、磁心の固定及び緩衝のため用いるグリス
・ワニス・ゴム等の充填材では、その充填により磁心に
応力が加わり、磁心の磁気特性が劣化するという不具合
があった。

例えば、グリスを使用した場合、グリス注入時に圧力を
加える必要があるため、磁心に応力が加わってしまい、
又防錆効果も低い。又ワニス・ゴムを使用した場合、ワ
ニス・ゴムの硬化時の収縮による応力、又硬化時に収縮
の非常に小さいものを使用した場合でも硬化時に加える
熱による熱膨張及び室温に戻ったときの収縮による応力
が磁心に加わっていた。

本発明は、上記の事に鑑みて、応力により磁気特性の劣
化する磁性合金薄帯の巻磁心を、ケースに収納する場合
に、巻磁心に応力の加わらないようにし、磁気特性の劣
化を防止することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は、磁性合金薄帯をトロイダル状に巻き付けてな
る巻磁心をケースに収納してなる磁心において、前記ケ
ース内に液状充填材が注入されていることを特徴とする
磁心である。

（実施例） 第１図は１本発明に係る一実施例の断面図である。この
実施例は、組織の少なくとも５０％が、最大寸法で測定
した場合５００Å以下の平均粒径の結晶粒である鉄基軟
磁性合金の薄排をトロイダル状に巻き付けた巻磁心を用
い、この巻磁心１を下ケース２に入れ、シリコンオイル
３を注入し、シリコンゴムからなるパツキン４を内部に
有する上ケース５をかぶせ、下ケース２と上ケース５と
を接着した。この実施例と同様の構造であって、ケース
内の充填材を変えたときの磁気特性の変化を第１表に示
す。

この第１表において、μ、。ｋ及びμｍ。。ｋは、磁心
をケースに入れ、充填材を注入する前と注入した後での
透磁率の変化率であり、μｍ。ｋは周波数１０ＫＨｚに
おける透磁率、μｔｏｏｋは周波数１００ＫＨｚにおけ
る透磁率であり、またシリコンオイルは一東芝シリコー
ン製ＴＳＦ４５１−３０、シリコンゴム１は一東芝シリ
コーン製ＴＳＥ−３２５０（ゴム状）、シリコンゴム２
は■東芝シリコーン製ＴＳＥ−３０５１（ゲル状）。

シリコンゴム３は一東芝シリコーン製ＹＥＳ８１８　（
ゲル状）を用いた。この第１表から明らかなように、本
発明の実施例は磁気特性の劣化が極めて少なく、従来技
術のものより非常に優れていることがわかる。

第１表 また、本発明の別の実施例として＋　Ｆｅ基非晶質磁性
合金薄帯をトロイダル状に巻き付けた巻磁心についても
行なった。まず、上ケースとなるケースにシリコンゴム
を２ａｍ程度注入し、加熱し硬化させ、ゴムパツキンと
する。次に下ケースに磁心をいれ、シリコンオイルを注
入する。次に上ケースと下ケースとの接着面にエポキシ
系接着剤を塗布し、下ケースに上ケースをかぶせ接着剤
を硬化させた。このＦｅ基非晶質磁性合金薄帯からなる
巻磁心においても、上記の一実施例と同様の結果が得ら
れた。

（発明の効果） 本発明は、応力に弱い磁性合金薄帯からなる巻磁心を、
液状充填材を注入したケース内に収納することにより、
磁心に応力を加えることなくケース詰めできるようにし
たものであり、これにより磁心をケース詰めしたときの
磁気特性の劣化を極めて少なくしたものである。

また、液状充填材の流出防止にゴムパツキンを用い、更
にケースどうしの接合を段付き部どうしの接合としたも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明にかかる一実施例の断面図である。 １・・・巻磁心、２・・・下ケース、３・・・液状充填
材、４・・・ゴムパツキン、５・・・上ケース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁性合金薄帯をトロイダル状に巻き付けてなる巻磁心を
   ケースに収納してなる磁心において、前記ケース内に液
   状充填材が注入されていることを特徴とする磁心。