JPH0265758A - 新規食品素材の製造法 - Google Patents

新規食品素材の製造法

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JPH0265758A
JPH0265758A JP63213742A JP21374288A JPH0265758A JP H0265758 A JPH0265758 A JP H0265758A JP 63213742 A JP63213742 A JP 63213742A JP 21374288 A JP21374288 A JP 21374288A JP H0265758 A JPH0265758 A JP H0265758A
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yeast
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fermentation
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Hiroshi Kayahara
茅原 紘
Hiroharu Tadasa
只左 弘治
Hirofumi Akano
裕文 赤野
Takeshi Sato
猛 佐藤
Hajime Okumura
奥村 一
Kichiya Kawamura
川村 吉也
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Nakano Vinegar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、柑橘類の搾汁残渣を均質化したものに醸造用
酵母を接種し、軽度に発酵させること躯より得られる香
味に優れたクリーム状の新規食品素材の製造法に関する
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕柑橘
類は、生鮮食品として食される以外にジュース、缶詰等
の加工食品として利用されているが、その製造工程にお
いて果実の約50重量%は搾汁残渣となるため、その処
理が大きな問題となっている。従来、柑橘類の搾汁残渣
は十分には利用されておらず、そのままあるいは乾燥し
て飼料とするのが主な利用法であり、食品としての利用
については、植物繊維食品として食品に添加したり(特
開昭58−126768号公報)、マーマレード、砂糖
菓子の原料として利用する方法等が知られているが、苦
味やざらつきがあるため食味。
食感の点から広く素材として利用するには問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは柑橘類の搾汁残渣を用いて香味に
優れた食感の良好な食品素材を開発するために研究を重
ねた結果、柑橘類の搾汁残渣を均質化したものに醸造用
酵母を接種し、軽度に発酵させればよいことを見出し、
本発明を完成させた。
すなわち、本発明は柑橘類の搾汁残渣に醸造用酵母を接
種し、軽度の発酵を行うことを特徴とする新規食品素材
の製造法を提供するものである。
本発明に用いることのできる柑橘類としては特に制限は
なく、温州ミカン、ユズ、オレンジ、レモン、グレープ
フルーツ、ハツサク、スダチ等を単独で、あるいは必要
に応じて2種以上を混合して使用する。
本発明において柑橘類の搾汁残渣とは、上記の柑橘類の
全果実、果皮または剥皮果実のいずれか、またはそれら
の混合物を圧搾し、搾汁した残渣をいい、通常固形物中
の水分含量が50〜90 (W/W)%のものを使用す
る。搾汁残渣は、そのままでは不均一な固形物であり食
感が著しく劣るため、残渣に対して適宜加水したのち、
磨砕して均質化する。
なお、加水容量は約3倍量までがよい。磨砕は通常用い
られる装置を用いて行うことができるが、コロイドミル
またはホモジナイザーを用いる機械的方法が望ましい。
さらに望ましくは、該残渣を凍結微粉砕装置で粉砕後、
水分量を調整すると、より一層均質で滑らかなものが得
られる。このようにして得られた均質化した搾汁残渣の
pHは3.0〜5.0であり、クリーム状で滑らかな食
感を与えるが、まだ苦味等が存在する。
次に、本発明で用いる醸造用酵母としては、通常醸造に
用いられているサツカロミセス(Saccharomy
ces )属、キャンデイダ(Candida )属。
トルロプシス(Torulopsis)属、シゾサン力
ロミセス(Schizoracc)+aromyces
)属、ハンゼヌラ(Han −3enula)属などに
属する酵母を挙げることができ、これらを適宜選択l、
もしくは目的とする香味に応じて併用すればよい。
本発明では、前記のごとくして得られた均質化した搾汁
残渣に上記の醸造用酵母を接種して軽度に発酵を行う。
酵母は通常行われている方法で前培養したものを用い、
均質化した搾汁残渣(原料)に対し、酵母を0.05〜
1 (MW)%接種し、15〜35°C1好ましくは2
0〜30°Cで3日〜2週間、好ましくは4〜IO日間
静置またはゆるやかに攪拌しながら発酵を行う。本発明
においては、発酵が進みすぎ、いわゆる「酵母臭」が発
生し、香味が劣化する以前の軽度な発酵段階で発酵を終
了することが必要である。また栄養源としてグルコース
やシュークロース等の通常用いるvM質を3 (W/W
)%以下、好ましくは2 (W/W)%以下の範囲で添
加することも可能であるが、糖質の添加は必須ではない
。さらに、必要に応じて窒素源やミネラルを適宜選択し
て栄養源として加えてもよい。
本発明により得られる食品素材はクリーム状であり、苦
味のほとんど感じられない香味良好なものであるばかり
でなく、後記実験例に示すように血圧降下に有益なアン
ジオテンシン変換酵素阻害活性も上昇している。また、
本発明により得られる食品素材は、そのままの形で各種
食品に混合。
添加して利用することができるが、凍結乾燥、熱風温風
乾燥等の乾燥工程を経て粉末状もしくは顆粒状に成形し
て、食品の使用形態に応じて適宜利用することもできる
。さらに、水分含量の調整や増結剤を添加して粘度を調
節をしたものを各種食品に利用できることは言うまでも
ないが、各種添加物を添加してそのまま食することもで
きる。
〔実 施 例〕
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
実験例 l キャンディダ・ウティリスI F 00396をグルコ
ース1 (W/W)%、酵母エキス0.3(讐/W)%
、麦芽エキス0.3(W/讐)%、ペプトン0.5(M
W)%を含む液体培地100−に接種し、30“Cで3
日間常法に従い振とう培養を行った。培養終了後、集菌
洗浄し、生酵母菌体3gを得た。
一方、温州ミカン搾汁残渣(水分75%) 100gに
90−の水を徐々に加水しながらホモジナイザーで5分
間磨砕して均質化を行いクリーム状の均質化した搾汁残
渣180gを得た。
このようにして得られた均質化した搾汁残渣に前記の生
酵母菌体を混合し、23゛Cで5日間静置培養を行った
。なお、発酵中は1日1回程度軽く攪拌を行い、均一に
発酵が進むようにした。
このようにして得られた素材はクリーミイで苦味もほと
んどなく芳香の強いものであり、食品素材として優れて
いた。このものの組成は第1表に示す通りであり、粘度
は18000 cps (東京計器製BH型粘度計、 
20″C,10rpn+、 Nα60−ター使用)で、
色調は橙色だった。
水分 全糖 粗蛋白 灰分 第−一一上一〜二表 m;検出方法:FID;カラム温度:185°C定温;
注入口温度:200°Cの条件で行った。
第1図および第2図を比較して明らかなように、発酵に
より香気成分に変化が見られた。
第   2   表 次に、香気の改善効果について調べた。発酵前の均質化
した搾汁残渣(A)と均質化した搾汁残渣を前記の如く
発酵して得られた素材(8)それぞれについて、エーテ
ル抽出物のガスクロマトグラムを第1図および第2図に
示し、官能評価(2点し好試験)の結果を第2表に示す
、なお、ガスクロマトグラフィーの試料は、均質化した
AおよびBそれぞれ5gに50 dのエチルエーテルを
加えた後、10分間室温にて振とう抽出して得られたエ
ーテル画分に硫酸アンモニウムを加えて脱水し、次いで
窒素気流中で脱溶媒し、残渣を10 dのメチルアルコ
ールに溶解して調製した。ガスクロマトグラフィーの分
析は使用カラム: PEG 20 M、 1.5(N=
20) また、第2表から明らかなように、香り、味ともにBの
方が優れており、香りは危険率1%で有意差があり、味
は危険率5%で有意差がある。
次に、アンジオテンシン転換酵素阻害活性(以下、AC
E阻害活性という。)能の上昇について調べた。ACE
阻害活性の測定はCushmanらの方法(Bioch
emical Pharmacology、 20.1
637 (1971))に従って行った。ただし、測定
に用いた試料は搾汁残渣に等量の水を加えて均質化した
もの(A′)およびそれを前記の如く発酵して得られた
素材(B′)をそれぞれ3000 X gで15分間遠
心分離して得た上清を用いた。なお、ブランクは測定試
料の変わりに蒸留水を加えて測定した。ブランクに対す
るA′のACE阻害活性の割合は70.44%であり、
ACE阻害活性が認められた(阻害の割合の数値が高い
ほど高血圧予防効果が高いとされている)。
A′に対する各種B′のACE阻害活性の割合を第3表
に示す。
第   3   表 第3表から明らかなように、酵母により軽度の発酵を行
うことにより、ACE阻害活性はさらに上昇した。従っ
て、本発明により得られる食品素材は、血圧降下環の作
用のある機能性食品の開発に利用することが可能である
実施例 1 キャンディダ・ウティリスI F O0396をグルコ
ースl(讐/−)%、酵母エキス0.3(MW)%、麦
芽エキス0.3(W/W)%、ペプトン0.5(Wzへ
)%を含む液体培地100dに接種し、30°Cで3日
間常法に従い振とう培養を行った。培養終了後、集菌、
洗浄し、生酵母菌体3gを得た。
一方、温州ミカン搾汁残渣(水分75%)100gに9
0 dの水を徐々に加水しながらホモジナイザーで5分
間磨砕して均質化を行い、クリーム状の均質化した搾汁
残渣180gを得た。
このようにして得られた均質化した搾汁残渣に前記の生
酵母菌体を混合し、23°Cで5日間静置培養を行った
。なお、発酵中は1日1回程度軽く攪拌を行い、均一に
発酵が進むようにした。
二のようにして得られた食品素材100gに市販の赤み
そ50 gを混合したところ、果実香の芳香の強い調味
みそか得られた。これをたれとして豆腐、こんにゃく、
ゆでた里芋にかけて食したところ、非常に風味良好でお
いしかった。
実施例 2 実施例1において、酵母をサッカミセス・ロキシイAH
U3013としたこと以外は実施例1と同様の方法で食
品素材を得た。
得られた食品素材を用いて以下の処方で調合し、20°
Cで冷凍してシャーベットを製造したところ、風味良好
で口どけも滑らかであり、非常においしかった。
食品素材    60(阿/W )% 砂   糖      25 (リ/賀 )%実施例 
3 実施例Iにおいて、酵母をサケ・イース) I FO2
164としたこと以外は実施例1と同様の方法で食品素
材を得た。
得られた食品素材を用いて以下の処方で調合し、乳化タ
イプのドレッシングを製造したところ、果実芳香の強い
おいしいものだった。
食品素材             50食酢(酢酸酸
度5%)        20砂   糖      
            5食   塩       
            1増粘剤(キサンタンガム)
0.1 調味料(肉エキス)0.1 〃  (グルタミン酸ナトリウム)0.2(MW 〕 (V/W ) (リ/−) (縁/賀 ) (W/W  ) (讐/W  ) (MW  ) 〔発明の効果〕 本発明によれば、クリーミイで香味に優れ、食感の良好
な食品素材を得ることができる。得られた食品素材は、
広く食品加工に用いることができるだけでなく、血圧降
下作用効果の期待できる機能性食品素材としても有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実験例1における発酵前の均質化した搾汁残
渣のエーテル抽出物のガスクロマトグラムであり、第2
図は均質化した搾汁残渣を発酵して得られた素材のエー
テル抽出物のガスクロマトグラムである。 第 図 /θ 時間(分)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)柑橘類の搾汁残渣に醸造用酵母を接種し、軽度の
    発酵を行うことを特徴とする新規食品素材の製造法。
JP63213742A 1988-08-30 1988-08-30 新規食品素材の製造法 Expired - Fee Related JP2678770B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008183004A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Hongo Chiyoushiyoukoukai 発酵組成物及びその組成物を使用した食品、飲料、医薬品
JP2009165427A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Masaru Yoshino 食品添加素材の製造方法
JP2012017337A (ja) * 2000-06-20 2012-01-26 Meiji Co Ltd アルコール代謝促進剤組成物
WO2012172631A1 (ja) * 2011-06-13 2012-12-20 Yoshino Masaru ペースト状発酵食品

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WO2012172631A1 (ja) * 2011-06-13 2012-12-20 Yoshino Masaru ペースト状発酵食品

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