JPS5913185B2 - きのこを原料とする酒類の製造法 - Google Patents

きのこを原料とする酒類の製造法

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JPS5913185B2
JPS5913185B2 JP56092372A JP9237281A JPS5913185B2 JP S5913185 B2 JPS5913185 B2 JP S5913185B2 JP 56092372 A JP56092372 A JP 56092372A JP 9237281 A JP9237281 A JP 9237281A JP S5913185 B2 JPS5913185 B2 JP S5913185B2
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mushrooms
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sake
yeast
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章 寺田
羊平 柳沢
博英 森
千篤 宮下
基行 飯島
信行 水谷
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GUNMAKEN
MORI SANGYO KK
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GUNMAKEN
MORI SANGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はきのこ等を原料とする酒の製造法に関するも
のである。
一般にきのこは生のまま或いは乾燥させて食用に供され
、また、あるものは薬用として古くから用いられている
特に、最近はきのこの薬効の研究が進み、ビタミン02
0強化、コレステロール低下作用の効果抗腫瘍効果など
が発表されている。
ところで、きのこ類の生産は全国的に人工栽培されてい
る椎茸がもつとも多く、生椎茸で77.6方トン、その
他乾燥品として12,3万トンが生産されている。
しかして、椎茸についてはその旨味成分としてグアニル
酸が良く知られており、 茸のエルゴステリンが紫外線
照射によりビタミンD2に変化し、椎茸に含有されるエ
リタテニンが血清コレステロールを減少させる作用を有
し、二重鎖のリボ核酸がインターフェロンの誘起剤の作
用をし、また、その多糖類が抗腫瘍効果のあることが明
らかとなり注目されているところである。
このため椎茸は食用ばかりでなく、健康飲料としても製
造販売されるに至っているが、きのこ類は食用とするた
めには調理する手間が必要であり、健康飲料は一般に薬
の感覚が強く、きのこの持つ各種の効果は理解されてい
ても摂取に抵抗を感することが多い。
この発明は斜上の如き現状に鑑み、健康上価値のあるき
のこに含有される有効成分を有効に、かつ容易に摂取し
易いかたちで利用することを目的として研究開発したも
ので、ワインと同じような色、香りおよびアルコール濃
度を有するきのこ等を原料とする酒の製造法を提供せん
とするものであり、きのこの乾燥物に水をカロえて蒸気
で加熱したもの、又はきのこの乾燥物を熱水で抽出した
ものにクエン酸生成麹と糖液を加えて資化液を生成し、
との資化液に酵母をカロえて発酵させて酒母とし、との
酒母に前記方法で生成した資化液を添加して発酵させる
ことを特徴とするものである。
しかして、この発明により得られるきのこ等を原料とす
る酒は、ワインと同じような色、香り、アルコール濃度
を有するもので、きわめて口当りがよく、飲みやすく、
かつ、きのこの有するコレステロール低下作用物質であ
るエリタデニンなどの有効成分を含有するワインタイプ
の芳醇な酒である。
以下、この発明の実施例について説明する。
きのこの乾燥物はこれを破砕して粉末(粉末の程度は粗
粉末でもよい。
)とし、30%の水を加えて40〜60分間蒸気で加熱
し、殺菌と、各人の嗜好によって好き嫌いの著しい独特
の香りと、わずかに感じられる苦味を取り除く。
なお、きのこの乾燥物を熱水で抽出したもの(以下これ
を「きのこ抽出液」という)を原料とすることもできる
が、この場合は発酵速度が遅くなり、製造された酒は香
味が前起きのこの乾燥物を使用したものに比べてやや劣
るものである。
ついで、前記のきのこの乾燥物に加水し、蒸気で加熱し
たもの(以下これを「蒸気きのこ」という)、或いはき
のこ抽出液に麹を加える。
ここで加える麹は清酒の製造に使用される黄麹ではきの
こに含まれるエリタデニン量が半減することが発明者等
の実験によシ判明したので、エリタデニン量を最大限に
酒に抽出するためにはクエン酸生成物が適当である。
クエン酸生成物としては、アスペルギルス、オリーゼ(
Aspergillus oryzae)、アスペルギ
ルスアワモリ(Aspergillus awamor
i ) !どが挙げられる。
これらクエン酸生成麹菌は前記のいずれでもよいが、ア
スペルギルス、オリーゼ (Aspergillus oryzae)に属する河
内白こうじ(株式会社河内源一部商店製、商標名)が好
ましく、クエン酸生成麹菌を用いて製造した麹をカロえ
ることにより、アミノ酸が増加して味がよくなり、クエ
ン酸の酒への移行によりさっばりした酸味を得ることが
できる。
なお、蒸熱きのこまたはきのこ抽出液だけでは糖類が不
足するので、発酵を促進するために補糖を行なう。
使用する糖としては、蔗糖、ブドウ糖、果糖、果糖液、
糖螢或いは麦芽糖などを使用することが出来るが、風味
の点から果糖が好ましく、補糖に際における糖類の量を
増減することによって発酵後のアルコール濃度を変える
ことができるものである。
水(4c対してこれらの仕込み配合率は、蒸熱きのこ重
量として1〜5%、麹1〜10係、糖類として10〜3
0係とし、50〜60℃で約30分間資化を行う。
きのこ抽出液を使用する場合には、濃度を蒸熱きのこ重
量で1〜5係となるように抽出を行い、これに麹や糖を
加えて資化させて資化液を生成する。
さらに、味を良くするために玄米、白米等の穀類を添加
することもできる。
一方、ブドウ酒酵母または清酒酵母、などを液体培養し
ておく。
ブドウ酒酵母は清酒酵母に比べて発酵が早く、アルコー
ル生成量も多い、液体培地に酵母を接種して25℃で約
3日間培養を行い、との酒母1容に対し、前記の資化液
を約10容カロえ、15〜20℃で3〜5日間発酵を行
い酒母とする。
培養した酵母を資化液に添カ目するに際し、酵母を純粋
に増殖させるためPHを3.0〜3.5ニ調整する。
このPHの調整は乳酸、クエン酸などで行うものである
が、乳酸は清酒に用いられて雑菌の汚染を防ぐ効果が強
いので乳酸が好ましい。
この酒母に約4倍量の前記資化液を加え第1次仕込みと
し、15〜18℃で約2日間発酵を行う。
ついで、さらにこの量の約5倍量の資化液を加えて第2
次仕込みとし、同様に発酵を行う。
なお、多量生産を行う場合は同様に第3次仕込みを行う
こともできる。
最終仕込みにおける発酵期間は1〜2週間程度が適当で
ある。
アルコール発酵により蒸熱きのこ又はきのこ抽出液に含
まれているエリタデニン等の成分けもろみ中に溶出され
る。
発酵液には変質防止のためメタ重亜硫酸カリウムを50
〜150ppm添加することも有効である。
発酵液は上槽を行い、濾液を静置して滓引きをして濾過
する。
濾液の色は使用するきのこの種類によってことなるが、
椎茸では淡茶褐色である。
ついで、濾液を60℃で10分間火入れを行い、6〜8
ケ月間保存熟成し、その後活性炭濾過を行なった後、色
、香り、味を調整して製品とする。
これによって得られた酒は淡い琥珀色のものが多く、ア
ルコール濃度は5〜15飴、pI(沫3.03.5、酸
度は6〜8、コレステロール低下作用物質であるエリタ
デニンを20〜4.5/100mlを含有するワインタ
イプの芳香な酒である。
実施例 1 乾燥椎茸の粉末12gK水30係をガロえ、蒸気で50
分間加熱し、これに出麹20g1果糖100gおよび水
340m1を加え55℃で3時間資化する。
との資化液に別に麹汁培地に液体培養したブドウ酒酵母
(Saccharomyces carevisiae
) 「OC−2」を40m1加え、15℃で4日間発
酵させ、これを酒母とし、との酒母にさらに前記組成の
資化液1600mlをガロえ15℃で2日間、これにさ
らに資化液8000mlをカロえ、15℃で7日間発酵
を行った後上槽を行い、濾液9000mlを得、との濾
液にメタ重亜硫酸カリウム80ppmを添加する。
濾液は滓引きしてから濾過し、60℃で10分間火入れ
を行った後6ケ月間熟成を行い、活性炭で濾過を行なっ
て8500mlの酒を得た。
か\る方法で得られた酒は、淡い琥珀色でアルコール濃
度11%、p H3,4、酸度6.2、エリタデニン含
有量2.7mg7100m1であった。
実施flI2 実施例1をスケールアップして1仕込み300tを2個
、5000.!を3個仕込み、検定数量約21 kAを
得た。
もろみの成分変化は別表1の通りであり、もろみ日数を
長くすることによりエリタデニンは非常に良く抽出され
、さらに香味も良くなった。
丑だ、もろみたれ歩合は約95係で、清酒と比較して搾
り時間は1カと非常に早かった。
実施例 3 仕込み配合は別表2に示すとおりである。
酒母は椎茸粉末40gを110℃のオートクレーブで4
0分加熱した後、85℃の熱水1.050m lをガロ
えて60分間抽出を行い、55 ’Cまで冷却してから
クエン酸生成麹65 gと果糖260gをガロえ、クエ
ン酸の溶出と米麹の資化を図るため数時間処理し、乳酸
を加えてpHを2.7としてから20℃まで急冷する。
その後実施例1と同様に酵母を添カロして3〜5日で酒
母を製造する。
ついで−次醪は、前者の酒母と同じ方法の一次醪の仕込
み配合で資化液を製造し、これに酒母を添加して15〜
20℃で2日間発酵させ、同様に二次醪、三次醪を仕込
み、以後13〜15℃で発酵させのち、約15日目に上
槽(搾り)した。
製成された酒の成分はボーメ度0.pH3,1、酸度7
,6、エリタデニン含有量2.5mg7100mlであ
ったが実施例1および2に比較して椎茸特有臭のいが強
かった。
実施例 4 乾燥椎茸の粉末12gに約30%の水を力りえ、これを
100〜110℃で1時間オートクレーブし、水340
m1をガロえて、熱水80℃で20時間抽出した後濾過
し、濾液の全量を350m1、これに出麹20g1果糖
100gをガロえ、55℃で3時間資化する。
この資化液に実施例1と同様にブドー酒酵母を40m1
加え、18℃で4日間発酵させ、これを酒母としてさら
に前記組成の4倍量の資化液をガロえて13〜14℃で
発酵させた。
発酵は比較緩慢であり、ボーメ度1になるまで11日間
要した。
以後実施例1と同様に貯蔵した。製成された酒はきのこ
臭が強く、色は黄褐色、アルコール濃度11.2%、p
H3,4、酸度6.9、エリタデニン含有量2.1mg
/100m1であった。
実施例 5 サルノコシカケ科に属するマンネンタケは古くから薬用
とされ、また幸を呼ぶきのことして霊芝とも呼ばれてい
るが、このマンネンタケ粉末を実施例1と同じ方法で発
酵を行い酒を製造した。
酒は琥珀色の苦味の強いものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 きのこの乾燥物に水を加えて蒸気で加熱したもの、
    又はきのこの乾燥物を熱水で抽出したものにクエン酸生
    成麹と糖液を力口えて資化液を生成し、との資化液に酵
    母を加えて発酵させて酒母とし、との酒母に前記方法で
    生成した資化液を添加して発酵させることを特徴とする
    きのこ等を原料とする酒の製造法。
JP56092372A 1981-06-17 1981-06-17 きのこを原料とする酒類の製造法 Expired JPS5913185B2 (ja)

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