JPH0265652A - リニアパルスモータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 本発明は、特に粉！１漬が多い環境条件下で使用される
リニアパルスモータの構成に関する。

〔従来の技術〕

ｒｔｔ知のように、リニアパルスモータは所定ヒツチに
並ぶ櫛歯状の磁極歯列を形成したレールと、可動子とを
組合せたものであり、可動子に加えた入力パルス信号の
制御によりレール上を歩進移動する。また、永久磁石形
リニアパルスモータの可動子は、レール側のＭ１極面と
の間に微少なエアギャップを隔てて対向する一対の磁極
歯（レール側の磁極歯列と異なるピッチに設定されてい
る）を形成した２個のコアと、各コア毎に磁極歯に巻装
した励磁コイル、およびコアの背面に取付けた永久磁石
と、永久６１１石の間にまたがるヨークと、可動子を支
持する車輪との組立体で構成されている。

ここで、可動子をレール上に置くと、可動子とレールと
の間で永久磁石からの磁束に対する閉磁路が形成され、
かつ各コアの磁極歯に巻装した励磁コイルへ指定された
モードで入力パルス信号を順に加えることにより、可動
子側の各磁極歯とレール側の磁極歯列との間の磁束が増
減変化して安定位置が順次変わり、可動子がレールに沿
って歩進運動する。

一方、この場合の磁気推力は、永久磁石の磁力。

ＩＩＪｍコイルの起磁力に比例し、エアギャップ長の２
乗に反比例することから、レール側の磁極歯と可動子の
１４１歯との間のエアギャップ長はできるだけ小さいこ
とが望ましく、一般には０．５＋ｎ以下。

特にＯＡ機器などに採用する小形、精密リニアパルスモ
ータではエアギャップ長が０．１１程度に設定されてい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上記のようにリニアパルスモータの可動子と
レールとの間のエアギャップ長は非常に狭く設定されて
おり、このために、特にＦＡ！Ｉが多く湿度が高いなど
の環境条件の悪い場所でリニアパルスモータを使用する
場合に、レール上にｊ［した粉塵などの異物をそのまま
放置しておくと温気で堆積異物が固着し、この堆積異物
が障害物となって可動子が不測に停止したり、また異物
に磁性粉末などが混在しているとレールと可動子との間
の磁束分布が影響を受けて歩進運動の脱調を引き起こす
など、リニアパルスモータの円滑な運転を阻害するトラ
ブルの原因となる。

本発明は上記の点にかんがみ成されたものであり、塵埃
などに起因する運転上のトラブルを極力抑え、高粉塵、
高温度の苛酷な環境条件下でも常に安定した運転が維持
できるようにしたリニアパルスモータを提供することを
目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するために、本発明によるリニアパルス
モータは、可動子の前部１後部の少なくとも一方側に、
レール上に堆積した粉塵などの異物を排除するスクレー
パを設けるものとする。

また、レールについては、磁極歯と磁極歯との間のスリ
ットに非磁性充填材を充填して平坦なレール面と成すの
が好ましい。

〔作用〕

上記のように構成されたリニアパルスモータの可動子を
レール上で歩進移動させると、その移動に伴ってスクレ
ーパがレール上に堆積した塵埃などの異物を排除するよ
うに働く、なお、スクレーパはレール面に直接接触、な
いしはレール面との間に指定されたエアギャップ長より
も狭い間隙を隔てて対向するようにした刷毛状スクレー
パ、あるいは板状スクレーパが採用される。

また、レール側で磁極歯と＆ＩＦＩｉ歯との間の凹溝状
スリットに充填した例えば高分子用脂などの非磁性充填
材は、レールの凹凸をなくして平坦なレール面を形成す
る。これにより、スリット内に塵埃などの異物が蓄積す
ることがなくなり、かつ前記したスクレーパ、ないしメ
ンテナンス時の清掃作業によりレール上の堆積異物を容
易、かつ確実に除去できる。

〔実施例〕

第１図ないし第３図は本発明実施例を示すものであり、
第１図、第２図は可動子に設けたスクレーパの異なる実
施例、第３図はレールの実施例である。

まず第１図において、ｌはレール面に所定ピッチに並ぶ
ｗｉ面歯状磁極歯列を形成したレール、２は可動子であ
り、可動子２は車輪３に支持されてレール１上を矢印Ｐ
方向に歩進移動する。一方、可動子２は、レール１との
間に微少なエアギャップ長ｇを隔てて対向する一対の磁
極歯を有する２個のコア４Ａ、　４Ｂと、前記磁８ｉ歯
に巻装した励磁コイル５と、各コア４Ａ、　４Ｂ毎にそ
の背面に積層した永久磁石６Ａ、　６Ｂと、永久磁石６
Ａと６Ｂにまたがって架設したヨーク７から構成されて
いる。なお、かかる構成のリニアパルスモータの運転動
作は周知であり、ここではその説明を省略する。

ところで、本発明により、レール１に沿った可動子２の
前後端には符号８で示す板状スクレーパが設面されてい
る。このスクレーパ８は板材で作られたものであって接
着剤など適宜な固着手段で可動子２のコア端面に取付け
ており、かつその先端とレールｌとの間には先記したエ
アギャップ長ｇよりもさらに狭い間隙が設定されている
。

かかる構成で、可動子２をレール１上で歩進移動させる
と、これに伴ってスクレーパ８がレール１の上に堆積し
ている塵埃などの異物をレール面から排除する。これに
よりレール上の堆積異物が原因で可動子２が不測に停止
したり、脱調したりすることを未然に防ぐことができる
。

次に、スクレーパの別な実施例を第２図に示す。

この実施例は可動子２の前後端に刷毛状スクレーパ９を
設置したものである。ここでスクレーパ９の刷毛は可Ａ
性材料で作られており、レール１の面上を直接摺動する
ように取付けである。この実施例でも、第１図の実施例
と同様に可動子２の歩進移動に伴ってレール１に堆積し
た異物を排除する効果を奏する。

なお、第１図、第２図の実施例ではスクレーパ８、ない
し９を可動子２の前後端の双方に設けた例を示したが、
前端部、後端部のいずれか一方側にのみ設けても路間等
な効果を奏することができる。

一方、第３図は第１図、第２図におけるレールＩの実施
例であり、可動子と対面するレール１の上面側には所定
ピッチｐで並ぶｍ歯状の磁極歯列１ａが形成されており
、ここで■ｉ掻歯と磁極歯との間の凹溝状スリットには
高分子樹脂などの非磁性充填材ｌＯを充填して平坦なレ
ール面を形成している。

かかるレールｌを製作するには、レール用のベース板に
磁極歯列１ａを切削加工により形成した後、スリットに
充填材１０を充填し、さらにレール面を平坦に仕上げ加
工する。あるいは、レール用ベース板の上に別部品とし
て作製したＩｐｉ歯ピースを所定ピッチ霞きに並べて接
着し、さらにスリットに充填材１０を充填して平坦面に
仕上げる。

このようにしで製作されたレール１はレール面が平坦面
であるので、粉ｔ１量の多い環境で使用した場合でも、
凹溝のスリット内部に粉塵などの異物が蓄積することが
なく、第１図、第２図の実施例に示したスクレーパ８，
９、あるいはメンテナンス時の清掃作業によりレール面
上の堆積異物を容易、かつ確実に排除できる。

（発明の効果） 本発明によるリニアパルスモータは、以上説明したよう
に構成されているので、次記の効果を奏する。

すなわち、可動子にスクレーパを設けたことにより、レ
ール上に堆積した塵埃などの異物を可動子の歩進移動過
程でレール面上から排除することができ、これにより堆
積異物に起因するリニアパルスモータの運転トラブルを
未然に防止できる。

したがって、粉塵が多く、さらにレール上に堆積した粉
塵が固着、成長するような高温度の苛酷な環境条件下で
も安定よりリニアパルスモータを運転できる。

また、レールについて、磁極歯間のスリットに非磁性充
填材を充填してレール面を平坦面と成したことにより、
スリット内部に塵埃などの異物が′！ｊｉ積することが
なくなり、前記したスクレーパ。

ないしメンテナンス時の清掃作業によりレール面上の堆
積異物を容易、かつ確実に排除することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明実施例を示すものであり、
第１図は板状スクレーパを装備したリニアパルスモータ
の構成図、第２図は刷毛状スクレーパを装備したリニア
パルスモータの構成図、第３図はリニアパルスモータの
レールに対する実施例の構成断面図である０図において
、

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）櫛歯状の磁極歯列を形成したレールと、入力パルス
   信号の制御によりレール上を歩進移動する可動子との組
   合せから成るリニアパルスモータにおいて、可動子の前
   部、後部の少なくとも一方側に、レール上に堆積した粉
   塵などの異物を排除するスクレーパを設けたことを特徴
   とするリニアパルスモータ。 ２）請求項１に記載のリニアパルスモータにおいて、レ
   ール側の磁極歯と磁極歯との間のスリットに非磁性充填
   材を充填して平坦なレール面と成したことを特徴とする
   リニアパルスモータ。