JPH026543B2 - - Google Patents

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JPH026543B2
JPH026543B2 JP60047327A JP4732785A JPH026543B2 JP H026543 B2 JPH026543 B2 JP H026543B2 JP 60047327 A JP60047327 A JP 60047327A JP 4732785 A JP4732785 A JP 4732785A JP H026543 B2 JPH026543 B2 JP H026543B2
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JP
Japan
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gut
filaments
sports racket
multifilament
sports
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JP60047327A
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JPS60210273A (ja
Inventor
Sukiren Sumisu Furanshisu
Maarei Matsukintotsushu Buruusu
Waado Heiman Naigeru
Deebitsudoson Sukotsuto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Imperial Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Imperial Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Imperial Chemical Industries Ltd filed Critical Imperial Chemical Industries Ltd
Publication of JPS60210273A publication Critical patent/JPS60210273A/ja
Publication of JPH026543B2 publication Critical patent/JPH026543B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は合成熱可塑性高分子材料から形成され
て成るスポーツラケツト用ガツトに関する。 テニス、スカツシユ及びバトミントン用ラケツ
トのガツトは短時間の拘束下で、又は繰り返し拘
束下で特定の耐引張特性及び耐伸び特性を持つべ
きことが要求される。即ち、後者の繰り返し条件
下では、ガツトはそのたびに急速且つ完全にそれ
らの初期長さに復さなければならず;また最終的
には、ガツトは色々な使用状態に抵抗する良好な
性質、特に耐磨耗性、耐折れ又は耐キンク
(Kinking)性、各種ふん囲気因子並びにガツト
がラケツトに張られると等において受ける色々な
拘束状態に対する抵抗性を持たねばならない。 高級テニスラケツト及び他のラケツトには非常
に長い間動物の腸管から作つたガツトが用いられ
ていた。それらは力、使用感及び使用能の観点か
ら完全に許容できることが証明されていたが、残
念ながら動物ガツトは耐湿性が乏しく、湿つた条
件が勝るとき使用寿命が短縮する。天然ガツトの
弾性回復特性(短時間の拘束又は繰り返し拘束後
初期長さに急速、完全に戻る特性)はしかし優れ
ている。 1944年以来広く用いられるようになつたナイロ
ンモノフイラメントは別にして、他の熱可塑性高
分子材料からできているガツトも特許文献に見ら
れる。 アメリカ特許第4300343号は、熱可塑性樹脂の
複数のモノフイラメントをこの樹脂の軟化点より
高い温度で集束、加熱することによつて製造さ
れ、得られたガツトはその中心部でモノフイラメ
ントが、各モノフイラメントのそれぞれの形状が
識別できなくなるように互いに接着し、かつガツ
トの外面においてはモノフイラメントがそれらそ
れぞれの形状を保持しつつ互いに接着している合
成ガツトに関する。このガツトのモノフイラメン
トは弗化炭素樹脂、特に弗化ビニリデン樹脂、ポ
リアミド樹脂又はポリエステル樹脂からできてい
る。 イギリス特許第1578599号は、2〜4本の、配
向した合成熱可塑性重合体、とりわけナイロン66
又はナイロン6のモノフイラメントから成り、各
モノフイラメントは2000〜8000デニールの太さと
少なくとも2つの平らな側面を有し、そのうちの
2側面はその全長にわたつて互いに対向してお
り、それらモノフイラメントは個々には撚りを実
質的に持たずに諸撚りされ、かつガツトの全長に
わたつて一緒に結合され、その場合各モノフイラ
メントは1つの平らな側面に沿つて他の少なくと
も1本のモノフイラメントに結合されているラケ
ツト用ガツトに関する。 イギリス特許第1569530号は、1本又はそれ以
上の合成樹脂フイラメントの実質的に円形断面の
芯とその芯の合成樹脂材料と同一又は異なる合成
樹脂モノフイラメントの螺旋巻きされた外側外装
とから成り、その外装は少なくとも2つの異なる
直径を持つモノフイラメントから形成され、ガツ
トの全長に沿つて直径の小さい方のモノフイラメ
ントから成る表面の部分と少なくとも1本の直径
の大きい方のモノフイラメントから成る表面の浮
き出た部分とが交互に現われるように配置されて
いるスポーツラケツト用ガツトについて記述して
いる。使用モノフイラメントはポリエステル、例
えばポリエチレンテレフタレート、又はナイロン
のモノフイラメントであることができる。 アメリカ特許第4275117号は、第一の熱可塑性
材料と第二の熱可塑性材料の伸張ストランドの組
み合せを加熱下で一体化して得られるラケツト用
ガツトに関し、こゝで第一の熱可塑性材料は第二
の熱可塑性材料より実質的に高い融点を有し、ガ
ツトは第二の材料は溶融するが、第一の材料は溶
融しない十分な熱を適用することによつて一体化
されており、ガツトは一体化前に第二の材料の少
なくとも一部から成る圧縮された芯を有し、そし
て芯の上の編組外装は第一及び第二の材料のスト
ランドから成つている。約480〓の融点を有する
ナイロン66が高融点熱可塑性材料の例として与え
られており、約310〓の融点を有するナイロンの
三元共重合体が低融点熱可塑性材料の例として与
えられている。 アメリカ特許第4328055号は、熱可塑性樹脂、
とりわけポリ弗化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹
脂又はポリエステル樹脂を複数のモノフイラメン
トに溶融紡糸し、その複数のモノフイラメントを
その樹脂の軟化点より高い温度に保持しつつ集
束、加撚して溶融接着したモノフイラメントの、
溶融接着した核部分と螺旋周面部分とから成る構
造を有するガツトを得ることから成る合成ガツト
の製造方法に関する。 アメリカ特許第4391088号は天然ガツトの芯か
ら成り、そのガツトはフイラメント状アラミドで
被覆され、かつそのフイラメント状アラミドをガ
ツト芯に接着する耐水性、水蒸気不浸透性の柔軟
な接着性重合体樹脂で含浸、破壊されているスポ
ーツラケツト用ガツトに関する。 アメリカ特許第4084399号は有機繊維及び/又
は無機繊維と任意に組み合わされた炭素繊維から
できている合成ガツトに関する。 イギリス特許第1587931号は熱硬化性接着剤で
一緒に接着されている合成マルチフイラメントヤ
ーンの加撚された束に関する。ヤーンはナイロ
ン、ポリエステル又は芳香族ポリアミドからでき
ている。 本発明は次の理論の点から理解することができ
る。但し、理論の正しさにはとらわれないし、ま
たその理論で限定されるものでもない。 スポーツラケツト用ガツトが良好な使用特性を
持つためには、ガツトは幾つかの重要な性質を持
たなければならない。ラケツトから最大の力を得
るためには、ボールがラケツトを打つとき、その
ボールの運動エネルギーはガツトによつて吸収さ
れ、次いでできるだけ小さいエネルギー損失でボ
ールに戻されなければならない。これは、ラケツ
トに張られたガツトの弾性変形がボールがガツト
に接触している時間−それはテニスボールとラケ
ツトの場合典形的には5〜7ミリ秒である−内に
完全に回復されなければならないことを要求して
いる。ガツトの急速、完全な回復は、ガツト材料
が低ヒステリシス損を示し、また高い弾性モジユ
ラス値を有してガツトの固有振動時間をボールの
接触時間内に少なくとも半サイクルの振動を起こ
させるように十分に長くするときに達成されるだ
けである。この点に関して特定のガツト材料が成
功であるか、そうでないかは、いずれにせよ、ガ
ツトラケツトを打つボールについて回復係数を測
定することによつて決めることができる。このテ
ストにおいて、ボールはクランプで水平に止めら
れているラケツトの上に所定の高さから落され
る。そのときのボールのはね返り高さを測定す
る。回復係数は次の通り定義される。 C=√2 1 (ただし、h1=ボールを落す高さ h2=はね返り高さ ) 両高さは同じ単位で測定する。 このテストで衝撃的にラケツトによつてボール
に戻されるエネルギー量が測定される。このよう
にして測定するとき、従来法による合成ガツトは
天然ガツトより劣ることが観察される。この欠陥
はこのラケツトを実際に使うときプレーヤーが力
の不足として経験しているものである。 ラケツト用ガツトのもう1つの重要な性質は、
プレーヤーがボールの衝撃を“感じ取り”戻しの
力を判断できなければならないということであ
る。これはガツトの荷重−伸び特性が実質的に直
線であるか又は使用範囲にわたつてカーブ方向に
少なくとも変化を示さないときに最もよく達成さ
れると考えられる。再び言うと、従来の合成ガツ
トは品質が劣り、その多くは特性が非直線である
ばかりでなく、S字形の荷重−伸びカーブを示
す。 ラケツト用ガツトの更に他の条件は、ガツトの
動的剛性はガツトの平均張力が増加しても実質的
に増加すべきでない、ということである。後記で
定義されるこの動的剛性はボールの衝撃に対する
ガツトの応答の尺度である。多くの合成ガツトは
その張り張力が増加すると動的剛性に急激な増加
を示し、そのためきつく張られたラケツト−これ
はボールコントロールが良好であることからプレ
ーヤーに好まれる−はボールが当るとき調子の悪
い、そして“硬い(boardy)”応答を与える。 ラケツト用ガツトに要求される更に他の要件は
外囲温度及び湿度が変化してもその弾性的性質は
変化すべきでないということである。 天然ガツトの更に他の欠点はその使用寿命がガ
ツトの直径が減ずると急速に短かくなるというこ
とである。ボールがガツトに当るときのエネルギ
ー損失は太い、従つてより剛性の大きいガツトが
張られたラケツトより細いガツトが張られたラケ
ツトで小さく、そのため細いガツトが望ましい。
しかしながら、細い天然腸管ガツトは耐磨耗性に
欠けるため寿命が非常に短かい。 本発明の目的は優れた使用特性を持つばかりで
なく、優れた耐久性と均一な弾性特性も有するス
ポーツラケツト用ガツトを提供することである。 本発明者はガツトの荷重−伸びカーブの形状が
使用特性に重大な影響を及ぼすこと、及び、響く
べきことに、その使用性能は低レベルの適用荷重
におけるガツトの伸張性を減少させることによつ
て著しく増加させ得ることを見い出した。 本発明の1つの局面によれば、合成熱可塑性芳
香族ポリエーテルケトン材料から成り、又はこの
ような材料を含有し、ガツトが、その軸に沿つて
少なくとも100ニユートン/mm2、好ましくは120ニ
ユートン/mm2の引張応力が加えられるとき5%を
越えない伸度、及び175ニユートン/mm2の平均引
張応力において150乃至300Hzの範囲の周波数で
測定して、80ニユートン/mm2の平均引張応力にお
いて測定した本発明において定義される動的剛性
の1.150倍以下の動的剛性を有していることを特
徴とするスポーツラケツト用モノフイラメント又
はマルチフイラメントガツトが提供される。 本発明において、応力はガツトに加えられた総
軸方向荷重をガツトの総断面積で割つた商と定義
される。動的剛性はエーチ・チプトン(H・
Tipton)がジヤーナル・オブ・ザ・テクスタイ
ル・インステイチユート1955、Vol.46、ページ
T322に記載し、本発明のガツトに適合するよう
に適宜改良された方法を用いて測定することがで
きる。 この改良された装置を添附第2図に示す。 2本の同一長さのテスト用ガツト1及び2を自
由に浮動した軟鉄電気子3に適当なクランプで取
り付ける。ガツト1の他端を大きな支持体7に取
り付け、他のガツト2を自由に回転するプーリー
5に沿つて通し、張力掛け用重り4に取り付け
る。張力掛け用重りはガツトに80乃至175ニユー
トン/mm2の応力を生むよう必要に応じて変えるこ
とができる。 適当な可変周波数電流発生器10からの交流電
流を電気子を取り囲むコイル6に流すことによつ
て電気子3を長手方向に振動(すなわち、ガツト
の軸に沿う振動)するようセツトする。電気子の
振動は蓄音器のピツクアツプのカートリツジ8で
検出するが、その針は軽く押して電気子と接触す
るようにする。カートリツジ8から出る電気的出
力をオツシロスコープ11に供給する。交流発生
器10の周波数を、それが張力が掛けられたガツ
ト1,2に懸垂された電気子の同調周波数と一致
するまで調整する。 これはオツシロスコープのスクリーンに見られ
るようにカートリツジ8からの最大信号によつて
示される。この周波数Fをそのとき発生器10に
組み込まれている適当なメータか、又はオツシロ
スコープのスクリーンでその信号の周波数を観察
するかのいずれかによつて測定する。 動的剛性Sは式 S=F22LM (ただし、F=同調周波数・ヘルツ L=同ガツトの長さ、m M=電気子の質量、Kg) で定義される。 L及びMの値は150<F<300Hzとなるように
調整されなければならない。 直径1.4〜1.5mmのほとんどのラケツト用ガツト
に適当な値は、L=0.25m、M=0.035Kgである。 Sの最初の測定を、張力掛け用重りでガツトに
作られる平均応力が80ニユートン/mm2であるとき
に行う。これをS80と表わす。張力掛け用重りを
次に増加してガツトに175ニユートン/mm2の応力
を与え、そのSを表示S175で表わす。ガツトがラ
ケツトに良好な使用性能を有せしめるには、
S175/S80の比が1.150を越えてはいけないことが
見い出された。 このラケツト用ガツトの1つの好ましい特徴
は、このガツトは少なくとも10%の伸びまでは実
質的に直線の荷重−伸びカーブを持つか、又は湾
曲が認められる場合は、その接線モジユラスは伸
びが増加したときどこでも増加しないということ
である。 本発明のスポーツラケツト用ガツトは熱可塑性
芳香族ポリエーテルケトンからできている。芳香
族ポリエーテルケトンは一般式−Ar−O−(但
し、Arは芳香族ラジカルであり、そのArラジカ
ルの少なくとも若干はケトン結合を含有する)を
持つ。好ましい熱可塑性芳香族ポリエーテルケト
ンはポリエーテルエーテルケトン、すなわち繰り
返し単位−O−Ph−O−Ph−CO−Ph−(但し、
PhはP−フエニレンである)を有するものであ
る。係る重合体は容易に溶融紡糸及び延伸が可能
で、適当なモノフイラメント及びマルチフイラメ
ントを与える。1982年4月の日付のリサーチ・デ
イスクロジヤー(Research Disclosure)第
21602項を参照されたい。 本発明のもう1つの局面によれば、従つて、本
発明は熱可塑性芳香族ポリエーテルケトン、好ま
しくはポリエーテルエーテルケトンから成るか、
又はその材料を含有するモノフイラメント又はマ
ルチフイラメントのスポーツラケツト用ガツトに
関する。 典型的には、このガツトの平均総直径は0.5mm
乃至2.0mmの範囲にある。 ガツトがマルチフイラメントから成るとき、ガ
ツトは、例えば直径0.01〜1.5mmで、所望の方法
で一緒に配列された個々のフイラメントをいかな
る本数で含んでいてもよい。特に、個々のフイラ
メントは、取り扱い及びガツトの張り操作を容易
にするため、適当な接着剤で一緒に接着すること
ができる。但し、この態様に関しては、接着剤は
ガツトの33重量%を越えないことが予定されてい
る。 個々のフイラメントはまたそれらを適当に柔軟
な材料のさやに挿入するか、又はそのフイラメン
ト束を同一又は異なる材料のもう1つのフイラメ
ント又は複数のフイラメントで巻くか、あるいは
フイラメント束を同一又は異なる材料の1本又は
それ以上のフイラメントから成る芯に巻くことに
よつて一緒に保持することもできる。 本発明を次の実施例で説明する。但し、これら
実施例は例示であつて、本発明を限定するものと
解すべきではない。 実施例 1 濃硫酸100ml中重合体1gの溶液中で25℃にお
いて測定した極限粘度1.0の合成熱可塑性重合体
であるポリエーテルエーテルケトンを370℃で溶
融し、直径2mmの1個のオリフイスから約8g/
分で押し出してモノフイラメントを形成した。こ
のモノフイラメントを空気を1m/秒の流速で吹
きかけることによつて冷却し、次いで固化フイラ
メントを180℃の温度において約2m/秒の表面
速度で回転している加熱された一対のロールに回
して通した。 これらのロールから、フイラメントを冷ロール
により付加延伸比3:1で引き取り、最後にスプ
ールに巻き取つた。モノフイラメントの最終直径
は1.5mmであつた。モノフイラメントの引張特性
を従来法による比較できるラケツト用合成ガツト
−オキサイト(OXITE)−Tの引張特性と共に第
表に示す。このモノフイラメントを約12Kgの引
張張力を用いてスカツシユ用ラケツトに張つた。
前記の方法で回復係数を測定した。結果を第表
に示す。このガツトの荷重−伸びカーブを第1図
にプロツトする。使用テストは、このラケツトは
使用性能が優れ、その力にかゝり工合、使用感は
天然ガツトと同様であり、他の合成ガツトよりは
るかに優れていることを示した。 実施例 2 実施例1と同じ極限粘度を持つポリエーテルエ
ーテルケトンを370℃で溶融し、直径0.75mmの孔
を19個含むマルチオリフイスダイから押し出し
た。総吐出量は約7g/分で、フイラメントは実
施例1で述べたようにして冷却、固化した。180
℃の温度に加熱され、2m/分で回転しているホ
ツトロールにフイラメントを回して通した後、
2.75倍に延伸し、5.5m/分でスプールに巻き取
つた。引張試験結果を第表に、回復係数を第
表にそれぞれ示す。荷重−伸びカーブは第1図に
プロツトする。ラケツトの使用テストは、そのガ
ツトは常用の合成ガツトよりはるかに優れている
ことを示し、L=0.25m、M=0.035Kgで前記の
ようにして測定した動的剛性は比S175/S80
1.131であることを示した。 実施例 3 実施例1と同じ極限粘度を持つポリエーテルエ
ーテルケトンを370℃で溶融し、直径2mmの1個
のオリフイスから約16g/分で押し出してモノフ
イラメントを形成した。このモノフイラメントを
冷却し、次いで固化フイラメントを29m/分の表
面速度を以つて回転している一対の加熱されたロ
ールに回して180℃の温度で通した。 これらのロールから冷ロールにより付加延伸比
2.8で引き取り、最後にスプールに巻き取つた。
このモノフイラメントの最終直径は0.44mmであつ
た。 6本の同一モノフイラメントを次に取り、これ
らを同様に製造したが0.47mmの最終直径を持つ第
7番目のモノフイラメントの囲りに平均に巻き付
けた。各モノフイラメントの巻回数は最終組立体
1m当り90巻きであつた。この巻回組立体を次に
200℃にセツトされたプレートヒーターの上を6
Kgの張力で40秒間通して安定なヒートセツトされ
た組立体を得た。 この組立体を次に、95シヨアー硬度A、引張強
度375Kg/cm2、伸度450%及び100%モジユラス75
Kg/cm2を持つ熱可塑性ポリウレタンが供給されて
いる溶融押出機のプレツシヤークロスヘツドコー
テイングタツプ及びダイ集成装置を通過させ、25
重量%被覆の最終ガツトをモノフイラメント組立
体を包囲したさや包囲体として押し出した。この
さや包囲は3g/分の割合で230℃の温度におい
て1.47mm直径のダイホールから適用された。得ら
れた製品は直径1.47mm、120N/mm2における伸び4.5
%、破断伸び24%及び動的剛性比S175/S801.135
を有していた。 第1図の点Pは応力120N/mm2及び伸び5%によ
つて規定される点である。図から、本発明のガツ
トの荷重−伸びカーブはこの点の左を通ること、
それらはどの点でも伸びが増加したとき増加しな
い接線モジユラスを示すことが分かる。 これに対して、従来の合成ガツトは点Pの右を
通り、かつ伸びが増加すると共に接線モジユラス
が増加する領域を示す。
【表】 フイラメント
【表】 第表 回復係数 実施例1のモノフイラメント 0.682 実施例2のマルチフイラメント 0.682 従来法のガツト 0.648
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のガツト及び従来法によるガツ
トの荷重−伸びの関係を示すグラフであり、そし
て第2図はガツトの動的剛性の測定装置の配置図
である。 1,2…ガツト、3…電気子、4…重り、6…
コイル、8…ピツクアツプのカートリツジ、10
…交流発生器、11…オツシロスコープ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性芳香族ポリエーテルケトンから成
    る、又は該材料を含有することを特徴とするスポ
    ーツラケツト用モノフイラメント又はマルチフイ
    ラメントガツト。 2 ポリエーテルエーテルケトンから成る、又は
    該材料を含有する特許請求の範囲第1項記載のス
    ポーツラケツト用モノフイラメント又はマルチフ
    イラメントガツト。 3 120ニユートン/mm2の引張応力をガツトの軸
    に沿つて適用されるときの伸びが5%を越えない
    特許請求の範囲第1項又は第2項に記載のスポー
    ツラケツト用モノフイラメント又はマルチフイラ
    メントガツト。 4 ガツトがその軸に沿つて少なくとも100ニユ
    ートン/mm2の引張応力が加えられたとき5%を越
    えない伸び、及び175ニユートン/mm2の平均引張
    応力において150乃至300Hzの範囲の周波数で測
    定して、80ニユートン/mm2の平均引張応力で測定
    した本発明において定義される動的剛性の1.150
    倍以下の動的剛性を有する特許請求の範囲第1項
    又は第2項記載のスポーツラケツト用モノフイラ
    メント又はマルチフイラメントガツト。 5 総直径が0.5mm乃至2.0mmの範囲である特許請
    求の範囲第1項乃至第4項の任意の1項に記載の
    スポーツラケツト用モノフイラメント又はマルチ
    フイラメントガツト。 6 個々のフイラメントや接着剤で一緒に接着さ
    れている特許請求の範囲第1項乃至第5項の任意
    の1項に記載のスポーツラケツト用マルチフイラ
    メントガツト。 7 前記フイラメントの束が同一又は異なる材料
    の他のフイラメント又は複数本のフイラメントで
    巻かれている特許請求の範囲第1項乃至第5項の
    任意の1項に記載のスポーツラケツト用マルチフ
    イラメントガツト。 8 同一又は異なる材料の1本又はそれ以上のフ
    イラメントから成る芯に前記フイラメントの束を
    巻くことによつて形成されて成る特許請求の範囲
    第1項乃至第5項の任意の1項に記載のスポーツ
    ラケツト用マルチフイラメントガツト。 9 同一材料の1本のフイラメントから成る芯に
    前記フイラメントの束を巻くことによつて形成さ
    れて成り、そして芯構成フイラメントはフイラメ
    ント束中のフイラメントより大きい直径を持つて
    いる特許請求の範囲第8項記載のスポーツラケツ
    ト用マルチフイラメントガツト。 10 柔軟な材料のさやを持つている特許請求の
    範囲第1項乃至第9項の任意の1項に記載のスポ
    ーツラケツト用マルチフイラメントガツト。 11 熱可塑性芳香族ポリエーテルケトンから成
    る、又は該材料を含有することを特徴とするモノ
    フイラメント又はマルチフイラメントガツトが張
    られたスポーツラケツト。 12 ガツトがポリエーテルエーテルケトンから
    成る、又は該材料を含有する特許請求の範囲第1
    1項記載のスポーツラケツト。 13 ガツトの、120ニユートン/mm2の引張応力
    をガツトの軸に沿つて適用されるときの伸びが5
    %を越えない特許請求の範囲第11項又は第12
    項に記載のスポーツラケツト。 14 ガツトがその軸に沿つて少なくとも100ニ
    ユートン/mm2の引張応力が加えられたとき5%を
    越えない伸び、及び175ニユートン/mm2の平均引
    張応力において150乃至300Hzの範囲の周波数で
    測定して、80ニユートン/mm2の平均引張応力で測
    定した本発明において定義される動的剛性の
    1.150倍以下の動的剛性を有する特許請求の範囲
    第11項又は第12項記載のスポーツラケツト。 15 ガツトの総直径が0.5mm乃至2.0mmの範囲で
    ある特許請求の範囲第11項乃至第14項の任意
    の1項に記載のスポーツラケツト。 16 個々のフイラメントが接着剤で一緒に接着
    されている特許請求の範囲第11項乃至第15項
    の任意の1項に記載のスポーツラケツト。 17 前記フイラメントの束が同一又は異なる材
    料の他のフイラメント又は複数本のフイラメント
    で巻かれている特許請求の範囲第11項乃至第1
    5項の任意の1項に記載のスポーツラケツト。 18 ガツトが同一又は異なる材料の1本又はそ
    れ以上のフイラメントから成る芯に前記フイラメ
    ントの束を巻くことによつて形成されて成る特許
    請求の範囲第11項乃至第15項の任意の1項に
    記載のスポーツラケツト。 19 ガツトが同一材料の1本のフイラメントか
    ら成る芯に前記フイラメントの束を巻くことによ
    つて形成されて成り、そして芯構成フイラメント
    はフイラメント束中のフイラメントより大きい直
    径を持つている特許請求の範囲第18項記載のス
    ポーツラケツト。 20 ガツトが柔軟な材料のさやを持つている特
    許請求の範囲第11項乃至第19項の任意の1項
    に記載のスポーツラケツト。
JP60047327A 1984-03-09 1985-03-09 合成熱可塑性高分子材料のスポーツラケット用ガット及びスポーツラケット Granted JPS60210273A (ja)

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