JPH0263700A - 繊維材料プレス方法およびそれに用いる装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内槽に充填された繊維材料を緊密な状態に圧
縮する繊維材料プレス方法およびそれに用いる装置に関
するものである。

〔従来の技術〕

ガーゼ等の繊維材料の処理は、通常、第８図に示すよう
な角状に成形された繊維材料ｌを、まず丸めるように折
り畳み、第９図に示すように、底面および側面に流通孔
が形成された円筒状の内槽２内に同心円状に充填してい
く。そして、繊維材料１が充填された内槽２を、所定の
処理槽内に装填し処理流体を循環させて処理を行う。し
かし、このように円筒状内槽２を用いると、本来角状に
折り畳まれている繊維材料１を丸めて処理を行うことに
なるため、繊維材料１にしわが多数発生するという欠点
があった。また、充填された繊維材料１同士の隙間の繊
維密度が小さく抵抗が少ないため、処理流体がこの隙間
部を多く流れ繊維材料１内を充分に流れないこととなり
、処理むらの原因となっていた。

そこで、本発明者らは、第１０図に示すような角形内槽
３０を開発し、繊維材料１を丸めることなくそのままの
状態で充填できるようにした。そして、上記角形内槽３
をそのまま処理槽内に装填するのではなく、１段もしく
は多段に積重した状態で上下方向に圧縮（プレス）する
ことにより繊維材料１の密度を緊密かつ均等にした上で
処理槽内に装填するようにした。このようにすると、繊
維材料１にしわや処理むらが生じず良好な処理品が得ら
れる 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところで、上記プレス工程におけるプレスは、通常、繊
維材料充填内槽に対しその真上から加圧体を下降させる
ことにより行われるが、加圧体が装置上方に配置された
従来のプレス装置を用いる場合、つぎのような問題があ
った。すなわち、■繊維材料充填内槽をプレス装置に装
填するには装置に対し横方向から内槽を搬入しなければ
ならず、クレーン等で内槽を装置近傍まで運んだのち台
車に載せて装置内に移動させる等の煩雑な搬入作業が必
要である、■上記搬入作業時に作業者が加圧体の真下に
入り込まなくてはならず、危険の大きい作業となる、■
搬出の場合も同様の問題がある、■内槽を位置決めのた
めに動かす際、内槽の重みが負担となって位置決めしに
くい等の問題である。

本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、搬入
・搬出作業が簡単かつ安全で、しかも位置決めが容易に
できる繊維材料プレス方法およびそれに用いる装置の提
供をその目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的を達成するため、本発明は、上面開放型内槽
に充填された繊維材料を、内槽の真上から加圧体を下降
させることによりプレスする方法であって、繊維材料充
填内槽をプレス装置に装着する際、上記加圧体を内槽装
填位置の真上から横方向にずらしておき、上記繊維材料
充填内槽をプレス装置の上方向から搬入し載置したのち
、上記ずらしておいた加圧体をプレス装置の真上に戻し
てプレスを行う繊維材料プレス方法を第１の要旨とし、
上面開放型内槽に充填された繊維材料を、内槽の上方か
ら加圧体を下降させることによりプレスする装置であっ
て、内槽を載置するための載置台と、上記載置台の両側
に回転自在に取り付けられ常態では垂直方向に立設する
よう支持される左右一対の支柱と、上記載置台の真上に
位置し上記左右一対の支柱に沿って上下移動しうる加圧
体と、上記加圧体に昇降動作を与える昇降手段と、上記
左右一対の支柱を同時に側方に回動させ傾斜させる傾斜
手段とを備えた繊維材料プレス装置を第２の要旨とする
。

〔作用〕

すなわち、本発明は、内槽の装置横方向からの搬入・搬
出を避けるために、加圧体を終始装置の真上に位置決め
した状態にせず、内槽の搬入・搬出時には内槽装填位置
の真上から横方向にずらすようにしたものである。した
がって、内槽を、装置の上方向からクレーン等で簡単に
搬入することができ、作業が簡単でその位置決めも容易
となる。また、搬入・搬出作業時に真上に加圧体がない
ので、位置決め作業等を行う作業者の安全も確保される
。

つぎに、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明する。

〔実施例〕

第１図は本発明の繊維材料プレス装置の一例を示す正面
図、第２図はその右側面図である。これらの図において
、１０はベースフレームで、その中央部が内槽を載せる
載置台１０ａに形成されている。また、１１は上記ベー
スフレーム１０の両側に回転軸１５で回転自在に取り付
けられた左右一対の支柱で、常態では垂直方向に立設し
ている。１２は上記２本の支柱１１間に横架された加圧
体で、その両端部に取り付けられたガイドローラ１３が
上記支柱１１の内側上下方向に延びるガイド用溝内には
めこまれ全体が支柱１１に沿って上下移動しうるように
なっている。そして、上記加圧体１２の両端部はさらに
各支柱１１の外側に突出していて、各支柱１１に沿って
取り付けられた２本の油圧シリンダ（加圧シリンダ）１
４のロッド先端１４ａと連結され支受されている。した
がって、加圧体１２は、上記加圧シリンダ１４の動作に
伴い、図中矢印Ａで示すように、昇降動作を行う。

なお、上記左右一対の支柱１１のベースフレーム１０に
対する角度は、各支柱１１の近傍に配置された２本の油
圧シリンダ（傾斜シリンダ）１６によって決められる。

すなわち、上記傾斜シリンダ１６のロッド先端１６ａは
支柱１１の中央部に連結されており、同じく傾斜支柱１
６の根元側１６ｂはベースフレーム１０に連結されてい
る。そして、常態では傾斜シリンダ１６のロンドが伸び
て支柱１１をベースフレーム１０に対し垂直になるよう
支持しているが、傾斜シリンダ１６が引き込み動作を行
うと、第２図に鎖線で示すように、支柱１１が一定の角
度だけベースフレーム１ｏに対し傾くようになっている
。

上記装置を用い、例えばつぎのようにして繊維材料充填
内槽をプレスすることができる。すなわち、まず昇降シ
リンダ１４が最も伸びた状態（加圧体１２が最も高い位
置にある状態）で、傾斜シリンダ１６に引き込み動作を
与えて支柱１１を後方に傾斜させる。この状態を模式的
に第３図に示す。そして、繊維材料充填内槽３０をクレ
ーン等で上記装置の載置台１０ａに吊り降ろす。この動
作を例えば３回繰り返して内槽３０を鎖線で示すように
３段積みしたのち、上記３段積み内槽３０の上に押さえ
蓋３１を嵌合させる。つぎに、上記傾斜シリンダ１６の
引き込み動作を解除して支柱１１を元のように垂直に立
てる。この状態を第４図に示す。そして、この状態から
昇降シリンダ１４（第１図参照）に引き込み動作を与え
て加圧体１２を下降させる。なお、上記引き込み動作時
の昇降シリンダ１４のストロークは、下降前の加圧体１
２の下端面と内槽３０上の押さえＩＥ３１の上面の距離
よりも長く設定しておき、加圧体１２が押さえ１３１を
下方に強く押しつけるようにする。この状態を第５図に
示す。したがって、内槽３０内の繊維材料１は上下方向
に圧縮され緊密な状態となる。ついで、昇降シリンダ１
４に押し出し動作を与えて加圧体１２を初期位置まで上
昇させる。この状態で作業者は各内槽３０と押さえ蓋３
１の間を固定して上記圧縮が元に戻らないようにする。

そして、再び傾斜シリンダ１６に引き込み動作を与えて
支柱１１を傾斜させたのち（第６図）、一体化された３
段積み内槽（押さえ蓋３１付）をクレーン等で吊り上げ
て装置外に取り出す。

このようにして、繊維材料充填内槽３０を簡単かつ安全
に搬入し、プレスし、搬出することができる。なお、内
槽取り出し後は装置の支柱１１を垂直に戻しておく。

ところで、上記実施例において、例えば第７図に示すよ
うに、ベースフレーム１０の載１台１０ａ上に、内槽位
置決め用の凸部３５を設けて内槽３０装填時に内槽３０
の位置と加圧体１２の位置にずれがないようにすること
が重要である。上記位置決め作業は、本発明においては
、内槽３０をクレーン等で吊り下げた状態で行うことが
できるため容易である。なお、凸部３５に代えて、内槽
３０の方に、下方に突出する凸部を設け、載置台１０ａ
に上記凸部と嵌合する位置決め孔を開けて両者を嵌合す
るようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明を用いると、繊維材料充填内槽を
、装置真上から吊り降ろしたり吊り上げたりすることが
でき、搬入・搬出作業が極めて簡単になる。また、平面
に置かれたものでなく吊り下げられたものを位置決めす
るのであるから内槽を容易に動かすことができ、位置決
めも容易となる。したがって、プレス工程の大幅な効率
の向上を実現することができる。さらに、位置決め作業
等の作業時に作業者の頭上に加圧体がないため、安心し
て作業が行えるという利点も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に用いる繊維材料プレス装置の一実施例
を示す正面図、第２図はその右側面図、第３図、第４図
、第５図および第６図は上記装置の動作を説明する模式
的な説明図、第７図は上記装置の位置決め手段の一例を
示す部分的な平面図、第８図は繊維材料の形態を示す斜
視図、第９図は従来の内槽への繊維材料の充填方法を説
明する説明図、第１０図は本発明が対象とする特殊な内
槽を示す斜視図である。 １・・・繊維材料　１０ａ・・・載置台　１１・・・支
柱１２・・・加圧体　１４・・・昇降シリンダ　１５・
・・回転ピン　１６・・・傾斜シリンダ　３０・・・内
槽特許出願人　株式会社　日阪製作所 代理人　　弁理士　西　藤　征　彦 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）上面開放型内槽に充填された繊維材料を、内槽の
   真上から加圧体を下降させることによりプレスする方法
   であつて、繊維材料充填内槽をプレス装置に装着する際
   、上記加圧体を内槽装填位置の真上から横方向にずらし
   ておき、上記繊維材料充填内槽をプレス装置の上方向か
   ら搬入し載置したのち、上記ずらしておいた加圧体をプ
   レス装置の真上に戻してプレスを行うことを特徴とする
   繊維材料プレス方法。
2. （２）上面開放型内槽に充填された繊維材料を、内槽の
   上方から加圧体を下降させることによりプレスする装置
   であつて、内槽を載置するための載置台と、上記載置台
   の両側に回転自在に取り付けられ常態では垂直方向に立
   設するよう支持される左右一対の支柱と、上記載置台の
   真上に位置し上記左右一対の支柱に沿つて上下移動しう
   る加圧体と、上記加圧体に昇降動作を与える昇降手段と
   、上記左右一対の支柱を同時に側方に回動させ傾斜させ
   る傾斜手段とを備えたことを特徴とする繊維材料プレス
   装置。