JPH0262147B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0262147B2
JPH0262147B2 JP59039970A JP3997084A JPH0262147B2 JP H0262147 B2 JPH0262147 B2 JP H0262147B2 JP 59039970 A JP59039970 A JP 59039970A JP 3997084 A JP3997084 A JP 3997084A JP H0262147 B2 JPH0262147 B2 JP H0262147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fragrance
resin
fragrances
parts
powdered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59039970A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60184558A (ja
Inventor
Yoshihiko Hatsumoto
Yasuo Tsuji
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kiribai Chemical Industry Co
Original Assignee
Kiribai Chemical Industry Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kiribai Chemical Industry Co filed Critical Kiribai Chemical Industry Co
Priority to JP59039970A priority Critical patent/JPS60184558A/ja
Publication of JPS60184558A publication Critical patent/JPS60184558A/ja
Publication of JPH0262147B2 publication Critical patent/JPH0262147B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は長期間香気を放散することができかつ
香料のにじみ出しのない放香性成形体に関する。
〔従来技術〕
従来、樹脂成形体に芳香を付与するために香料
を樹脂にブレンドすることが種々試られている
が、香料が液状であるため、香料をそのまま樹脂
と配合することができず、現在は種々の担持体香
料とを混合して粉末香料の形にして樹脂とブレン
ドしている。
紛末香料の担持体としては無機系のものと有機
系のものとがある。無機系の担持体としては多孔
質ケイ酸(SiO2)微粉末が用いられており、た
とえばトクシール(徳山ソーダ(株)製の含水ケイ
酸)やアエロジル(デグサ社製の無水ケイ酸)が
あげられる。有機系の担持体としてはシクロデキ
ストリンが用いられており、シクロデキストリン
の包接作用を利用して香料を包接保持している。
しかしながら、前記多孔質ケイ酸などの従来の
無機質系担持体に香料を吸着させた粉末香料で
は、樹脂との混合時や成形時に香料が多量に滲出
するため成形加工性がわるいほか、えられた芳香
性成形体からも香料がにじみ出し、香気の持続期
間も短い。一方、シクロデキストリンを用いた粉
末香料は、シクロデキストリン自体が水溶性であ
るため水と接触するような成形体には使用できな
いと共に、高価であるためその使用範囲が限られ
ている。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、香料のにじみ出しがなく長期
間香気を持続でき、しかも水周りに用いる成形製
品にも適用できる放香性成形体を提供することに
ある。
〔発明の構成〕
本発明は、香料を吸着させたメタケイ酸アルミ
ン酸マグネシウムからなる粉末香料を香料成分と
して含有する熱可塑性樹脂成形体に関する。
〔発明の実施態様〕
本発明で用いるメタケイ酸アルミン酸マグネシ
ウムは他の従来の無機質の担持体に比して吸油性
や保油性にすぐれており、したがつてえられる粉
末香料からの油状の香料のにじみ出しがなく、樹
脂との配合がしやすく、えられる成形体からの香
料の滲出がなく長期間芳香を持続できる。しかも
水に溶けないので水周りの成形製品にも利用でき
る。メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは多孔質
微粉末の形で用いる。その平均粒径は10〜40μm
程度のものが好ましい。具体例としては、たとえ
ば富士化学産業(株)からノイシリンなる商品名で市
販されているものなどがあげられる。
前記メタケイ酸アルミン酸マグネシウムに香料
を吸着させる方法としては、メタケイ酸アルミン
酸マグネシウムの粒子に液状の香料をふりかけ、
吸着させたりするなどの通常の方法があげられ
る。香料を吸着させると該粒子は平均粒子径1〜
2μの集合粒子となる。なお該集合粒子に香料を
吸着させていないメタケイ酸アルミン酸マグネシ
ウムを加え、該集合粒子の周囲に香料を吸着させ
ていない粒子を付着させると、香料を吸着させた
粒子を保存するばあいにも液状の香料がにじみ出
さないという効果がえられる。液状の香料のにじ
み出しがないばあいには樹脂とブレンドさせやす
く、またえられる成形体においても液状の香料は
表面に滲出することがない。
本発明に用いる香料としては、一般に用いられ
ている植物性香料、動物性香料、合成香料または
これらの香料をブレンドした香料などがあげら
れ、たとえばローズ、ジヤスミンなどの花香調香
料またはシヤネル19番タイプ、エメロードなどの
ブーケ調香料などが用いられる。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム/吸着され
る香料の割合は、重量比で約70/30〜50/50の範
囲が好ましい。前記比が70/30未満になると嵩高
くなり、樹脂との混合が困難となる。50/50をこ
えると粉末自体に湿潤性が増し、樹脂との混合が
困難となる。
本発明に用いる熱可塑性樹脂としては、ガス透
過性を有する熱可塑性樹脂であればよくに限定さ
れるものではなく、たとえばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ナイロン、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、AS樹脂、ABS樹脂またはそれら
のブレンド物などがあげられる。前記熱可塑性樹
脂のなかで好ましいものとしてはポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、AS樹脂、ABS樹脂などがあげ
られ、これらのうちでもポリエチレン、とくに低
密度ポリエチレンが好ましい。
熱可塑性樹脂100部(重量部、以下同様)に対
する香料を吸着させたメタケイ酸アルミン酸マグ
ネシウムの好ましい添加量は、香料の吸着量にも
よるが、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム/香
料が重量比で50/50のばあいには1〜10部、通常
3部程度である。前記添加量が1部未満になると
芳香が充分えられなくなり、また10部をこえると
芳香が強くなりすぎたり、成形品に悪影響を与え
たりするという問題を生ずる。
なお、成形するにあたつては、熱可塑性樹脂お
よび香料を吸着させたメタケイ酸アルミン酸マグ
ネシウムからなる混合物に、必要に応じて顔料、
分散剤などを加え、通常の方法により成形すれば
よい。
本発明における粉末香料は成形時の熱に対して
も安定であり、したがつて種々の成形法、たとえ
ば射出成形法、ブロー成形法、圧縮成形法、注型
成形法、押出成形法、真空成形法などが採用でき
る。
つぎに本発明の放香性成形体を実施例に基づい
て説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定
されるものではない。
実施例 1 ローズ系の調合香料50部をメタケイ酸アルミン
酸マグネシウム微粉末40部に撹拌下に振りかけ、
さらにメタケイ酸アルミン酸マグネシウム微粉末
10部を混合撹拌して粉末香料を調製した。ABS
樹脂100部にこの粉末香料3部を混合し、射出成
形して合成樹脂成形体をえた。
粉末香料からは混合時および成形時にも香料液
は滲出せず、しかもえられた成形体からは3カ月
以上も香気が連続して放散されていた。
実施例 2 シヤネル19番タイプの香料30部をメタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム微粉末70部に撹拌下に振り
かけて粉末香料を調製した。この粉末香料を3カ
月間放置しても、表面に液状の香料はまつたくに
じみ出なかつた。この香末香料9部をエチレン−
酢酸ビニル共重合体50部およびポリエチレン50部
と混合し、ブロー成形して合成樹脂製の容器を製
造した。
えられた容器は3カ月以上も連続して香気を放
散し、かつ表面に液状の香料のにじみ出しもなか
つた。
本発明の成形体はシート状、フイルム状、その
他種々の形状にすることができ、各種日用雑貨、
玩具、建材、装飾品、包装体など従来の成形品に
広く利用できる。またそれらの使用個所に何ら制
限されることもない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 香料を吸着させたメタケイ酸アルミン酸マグ
    ネシウムからなる粉末香料を香料成分として含有
    する熱可塑性樹脂成形体。
JP59039970A 1984-03-01 1984-03-01 放香性成形体 Granted JPS60184558A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59039970A JPS60184558A (ja) 1984-03-01 1984-03-01 放香性成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59039970A JPS60184558A (ja) 1984-03-01 1984-03-01 放香性成形体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60184558A JPS60184558A (ja) 1985-09-20
JPH0262147B2 true JPH0262147B2 (ja) 1990-12-25

Family

ID=12567808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59039970A Granted JPS60184558A (ja) 1984-03-01 1984-03-01 放香性成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60184558A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0434119U (ja) * 1990-07-20 1992-03-19

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62118126U (ja) * 1986-01-14 1987-07-27
GB8816209D0 (en) * 1988-07-07 1988-08-10 Bush Boake Allen Ltd Perfumery compositions
US5387369A (en) * 1988-10-20 1995-02-07 Merck Patent Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung Supertwist liquid crystal display
KR20040005429A (ko) * 2002-07-10 2004-01-16 문영철 향기나는 합성수지 및 그 제조방법
WO2007000876A1 (ja) * 2005-06-29 2007-01-04 Adeka Corporation 樹脂添加剤組成物及びその樹脂組成物
JP4762687B2 (ja) * 2005-11-15 2011-08-31 田島ルーフィング株式会社 溶解アスファルト用防臭組成物及び該組成物を用いた溶解アスファルトの臭気低減方法。
JP5901156B2 (ja) * 2011-06-29 2016-04-06 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 無機有機複合粒子及びその製造方法
JP6613299B2 (ja) * 2015-03-30 2019-11-27 株式会社Adeka 光安定剤マスターバッチおよびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0434119U (ja) * 1990-07-20 1992-03-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60184558A (ja) 1985-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2002081C (en) Fragrant material
CN106729870A (zh) 一种含有茶多酚的空气净化剂及其制备方法
JPH0262147B2 (ja)
GB2194791A (en) Incorporating scenting material into plastics
JPS6092759A (ja) 合成樹脂素材の成型に係る物品に消臭浄化剤の含浸装置
CN107216797A (zh) 一种纳米材料防霉除甲醛环保涂料及其制备方法
US5246919A (en) Fragrant material
US6180092B1 (en) Dissolvable air freshener
JP7313243B2 (ja) 靴用粉末消臭剤組成物、容器入り粉末消臭剤組成物、及び消臭方法
JP2003253246A (ja) 水系ゲル成形体及びそれを使用した物品
JP2002161183A (ja) 増粘ゲル状組成物
JP2001062828A (ja) 芳香を発するプラスチック成形品の製造方法
KR20030063614A (ko) 우수한 향 지속성을 갖는 방향성 수지조성물, 이의제조방법 및 이를 이용한 제품
KR101682074B1 (ko) 향 지속성 플라스틱 방향제의 제조방법
JP2614132B2 (ja) 持続性芳香剤
JPH0443929B2 (ja)
JP2021107309A (ja) 二酸化塩素発生具
JP2991907B2 (ja) 抗菌性吸水シート
JPS6254761B2 (ja)
JPS58110503A (ja) 抗菌抗カビ性脱臭吸湿組成物
JPS6121159A (ja) 芳香性熱可塑性樹脂組成物
JPH0536684Y2 (ja)
KR950006809B1 (ko) 향기를 발산하는 정제 제조방법
JPS59139268A (ja) 徐放性芳香組成物
JPH0278433A (ja) エチレンガス吸収組成物